JP4809176B2 - 睫毛用又は眉毛用油性化粧料 - Google Patents
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Description
従来、これらの睫毛用化粧料は、固形状油分、例えばワックス、粉体、皮膜形成剤、水溶性高分子等を中心に構成されており、化粧料として求められる様々な使用性、使用感、及び機能性をもたせるために、水中油型、油中水型、水性型、油性型等、種々の剤型の検討や配合する原料の検討が行われてきた。
例えば、化粧効果の持続性を向上させた技術としては、トリメチルシロキシケイ酸と特定のアクリル−シリコーン系グラフト共重合体を併用する技術(例えば、特許文献1)や、分岐型炭化水素、水溶性高分子、分岐型高級脂肪酸及び高級アルコールを含有する技術(例えば、特許文献2)があった。
また、化粧の落としやすさについては、非水溶性ポリマー物質と水溶性皮膜形成ポリマーを組み合わせて使用することで、石鹸と水による化粧除去性が容易になるといった技術(例えば特許文献3参照)があった。
さらに、睫毛にツヤ感を付与する技術としては、水溶性カルボキシビニルポリマーと塩基性物質とデキストリンを用いて外観透明性と化粧膜のツヤ感を演出する技術(例えば、特許文献4参照)があった。
また、化粧料を均一に塗布することと、熱安定性を向上させた技術としては、特定のα−オレフィンオリゴマーとポリマーエマルションを組み合わせるもの(例えば、特許文献5参照)があった。
また、特許文献3のように、非水溶性ポリマー物質と水溶性皮膜形成ポリマーを組み合わせて使用することで、さらに石鹸と水による化粧除去性が容易になるといった試みもなされているが、油性型睫毛用化粧料のような、耐水、耐皮脂性といった化粧効果の持続性は得られなかった。また、特許文献4のように、睫毛にツヤ感を付与するために、水溶性カルボキシビニルポリマーと塩基性物質とデキストリンを用いて外観透明性の高い製剤とする方法は、ツヤ感は得られるものの、化粧料の透明性が高いため着色力が不足し、また、ボリューム効果に関しては満足するものが得られない場合があった。
また、特許文献5のように水系を含む化粧料においては、非揮発性液状油剤を配合する技術はあるが、油性型睫毛用化粧料に非揮発性油剤を多量に配合すると液状油のもつツヤ感を演出することができるものの、配合している色材や体質粉体が色沈みしてしまい、透明感が損なわれるといった欠点があった。
すなわち、本発明は、
次の成分(A)、(B)、(C);
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)粉体を、次のモノマー(a)〜(c);
(a)下記の一般式(1)で示されるモノマー 55〜65質量%
(b)下記一般式(2)で示されるモノマー 20〜30質量%
(c)アクリル酸及び/又はメタクリル酸 15〜20質量%
を重合してなる、シロキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体で表面処理することにより得られる表面被覆粉体
(C)揮発性油剤
を配合した睫毛用又は眉毛用油性化粧料に関するものである。
本発明の睫毛用又は眉毛用油性化粧料に使用される成分(A)のα−オレフィンオリゴマーは、1−デセンの水添オリゴマーであり、例えば、石油から得たエチレンをα−オレフィン化し、重合、水添することにより得ることができる。本発明において化粧膜のツヤ感を向上させるものであり、通常の化粧料に用いられるものであれば何れのものも使用することができる。例えば、PureSyn100(質量平均分子量:約6700)、PureSyn150(質量平均分子量:約9200)、PureSyn300(質量平均分子量:約14000)、PureSyn1000(質量平均分子量:約31000)、PureSyn3000(質量平均分子量:約55000)(Mobil社製)、ノムコートHPD−C(質量平均分子量:約660)(日清オイリオグループ社製)、Silkflo 364NF Polydecene(質量平均分子量:約450)、Silkflo 366NF Polydecene(質量平均分子量:約550)(Lipo Chemicals社製)等が挙げられ、これらを1種又は2種以上用いることができる。
本発明の睫毛用又は眉毛用油性化粧料に使用される成分(A)のα-オレフィンオリゴマーの分子量は、質量平均分子量300〜10,000が好ましい。この範囲であれば、より均一な化粧膜が得られ、下瞼に色移りを生じないため好ましい。
本発明の睫毛用又は眉毛用油性化粧料に使用される成分(A)のα−オレフィンオリゴマーの配合量は、0.1〜5質量%(以下、単に「%」で示す)が好ましく、更に0.3〜2%が化粧膜にツヤ感を与え、目元を際立たせるといった化粧効果及びその持続性の点でより好ましい。
本発明において、シロキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体とは、シロキシ基含有アクリル酸系共重合体と、シロキシ基含有メタクリル酸系共重合体を意味する。
本発明の表面被覆粉体に用いられるシロキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体は、以下に示すモノマー(a)〜(c)を重合することにより得ることができるが、構成するモノマーのうち、モノマー(a)の構造は、下記一般式(1)で示されるものである。
本発明の睫毛用又は眉毛用油性化粧料に使用される成分(C)の揮発性油剤の配合量は、20〜80%が好ましく、更に30〜70%が下瞼に色移りがない点や、均一な化粧膜を形成する点でより好ましい。
本発明の睫毛用又は眉毛用油性化粧料に使用される成分(D)の固形油としては、室温で固体の油性成分であり、成分(A)のα−オレフィンオリゴマーか、成分(C)の揮発性油剤に溶解もしくは分散することで、粘性を付与することができるものであれば特に制限されないが、例えば、ポリエチレンワックス、エチレンプロピレンコポリマー、パラフィンワックス、フィッシャートロプシュワックス、合成炭化水素ワックス、マイクロクリスタリンワックス、セレシンワックス、オゾケライト等の炭化水素系類、カルナウバロウ、ミツロウ、ラノリンワックス、キャンデリラロウ等の天然ロウ類、デキストリン脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、デンプン脂肪酸エステル、ヒドロキシステアリン酸、ステアリン酸カルシウム等の油性ゲル化剤、ロジン酸ペンタエリトリット等のテルペン系樹脂、キャンデリラレジン、ポリイソブチレン、トリメチルシロキシケイ酸等の樹脂類が挙げられる。これらは、必要に応じて1種又は2種以上を用いることができる。
本発明の睫毛用又は眉毛用油性化粧料に使用される成分(D)の固形油の配合量は、0.1〜50%が好ましく、更に5〜30%が目元を際立たせるといった化粧効果(カール効果)及びその持続性、眉毛を整える効果を向上させる点でより好ましい。
水可溶性成分としては、水に可溶な成分であれば何れでもよく、例えば、ソルビトール、マルチトール、ショ糖、でんぷん糖、ラクチトール等の糖類、グアーガム、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ヒアルロン酸ナトリウム、アラビアガム、アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、メチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリアクリル酸ナトリウム等の水溶性高分子、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、乳酸ナトリウム等の塩類、アロエベラ、ウィッチヘーゼル、ハマメリス、キュウリ、レモン、ラベンダー、ローズ等の植物抽出液等が挙げられる。
ただし、本発明は睫毛用又は眉毛用油性化粧料であり、その効果を損なわないようにするために、水は1%未満であることが好ましい。
非イオン界面活性剤としては、例えば、グリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリグリセリン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、プロピレングリコール脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビタン脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ソルビトールの脂肪酸エステル及びそのアルキレングリコール付加物、ポリアルキレングリコール脂肪酸エステル、蔗糖脂肪酸エステル、ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、グリセリンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ラノリンのアルキレングリコール付加物、ポリオキシアルキレンアルキル共変性オルガノポリシロキサン、ポリエーテル変性オルガノポリシロキサン等が挙げられる。
アニオン界面活性剤としては、例えば、ステアリン酸、ラウリン酸のような脂肪酸の無機及び有機塩、アルキルベンゼン硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、ジアルキルスルホコハク酸塩、α−スルホン化脂肪酸塩、アシルメチルタウリン塩、N−メチル−N−アルキルタウリン塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸塩、アルキル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル燐酸塩、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル燐酸塩、N−アシルアミノ酸塩、N−アシル−N−アルキルアミノ酸塩、ο−アルキル置換リンゴ酸塩、アルキルスルホコハク酸塩等が挙げられる。
カチオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアミン塩、ポリアミン及びアルカノールアミン脂肪酸誘導体、アルキル四級アンモニウム塩、環式四級アンモニウム塩等が挙げられる。
両性界面活性剤としては、アミノ酸タイプやベタインタイプのカルボン酸型、硫酸エステル型、スルホン酸型、リン酸エステル型のものがある。例えば、N,N−ジメチル−N−アルキル−N−カルボキシルメチルアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキルアミノアルキレンカルボン酸、N,N,N−トリアルキル−N−スルフォアルキレンアンモニウムベタイン、N,N−ジアルキル−N,N−ビス(ポリオキシエチレン硫酸)アンモニウムベタイン、2−アルキル−1−ヒドロキシエチル−1−カルボキシメチルイミダゾリニウムベタイン、レシチン等が挙げられる。
500mLフラスコに、モノマー成分としてのトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート60質量部(以下、単に「部」と略す)、メタクリル酸15部およびメチルメタクリレート25部と、溶媒としての酢酸ブチル110部、酢酸エチル70部およびイソプロパノール30部と、反応開始剤である2,2′−アゾビスイソブチロニトリル0.5部とを仕込んだ。溶存酸素を除くため、このフラスコを窒素ガスでバブリングを行い、密封した。反応容器を恒温槽中に移し、60℃で攪拌しながら15時間かけて重合を行った。重合終了後、ジメチルポリシロキサン(SH200C−6cs:東レ・ダウシリコーン社製)へ溶媒置換を行い、シロキシ基含有メタクリル酸共重合体のジメチルポリシロキサン樹脂溶液(固形分濃度20%)を得た。このシロキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体は前記化学式(3)において、x=45、y=25,z=30で示される構造を有するものであった。また、この重合体のGPCにおけるポリスチレン換算の数平均分子量は約20,000であった。
合成例1において、モノマー成分としてのトリス(トリメチルシロキシ)シリルプロピルメタクリレート55部、メタクリル酸15部、メチルメタクリレート30部、に替える以外は、合成例1と同様に製造してシロキシ基含有メタクリル酸共重合体のジメチルポリシロキサン樹脂溶液(固形分濃度20%)を得た。
ヘンシェルミキサー(三井鉱山社製)にイソプロピルアルコール500部、セリサイト(サンシンセリサイトFSE:三信鉱業社製))950部、前記合成例1で製造したシロキシ基含有メタクリル酸共重合体のジメチルポリシロキサン樹脂溶液A(固形分濃度20%)250部を加え、均一分散する。次いで、攪拌しながら、100℃に加熱し、減圧下でイソプロピルアルコールを留去し、室温まで冷却後、パルベライザーで粉砕して表面被覆セリサイトを得た。このもののシロキシ基含有メタクリル酸系共重合体による被覆量は、表面被覆セリサイトの5%であった。
前記合成例3のセリサイトを雲母に替える以外は、合成例3と同様に処理して、表面被覆タルクを得た。このもののシロキシ基含有メタクリル酸系共重合体による被覆量は、表面被覆雲母の5%であった。
前記合成例3のセリサイトを雲母に替えて、合成例1で製造したシロキシ基含有メタクリル酸共重合体のジメチルポリシロキサン樹脂溶液Aを、前記合成例2で製造したシロキシ基含有メタクリル酸共重合体のジメチルポリシロキサン樹脂溶液Bに替える以外は、合成例3と同様に処理して、表面被覆雲母チタンを得た。このもののシロキシ基含有メタクリル酸系共重合体による被覆量は、表面被覆雲母チタンの5%であった。
前記合成例3のセリサイト950部を黒酸化鉄980部に替え、シロキシ基含有メタクリル酸共重合体のジメチルポリシロキサン樹脂溶液A(固形分濃度20%)250部を100部に替える以外は、合成例3と同様に処理して、表面被覆黒酸化鉄を得た。このもののシロキシ基含有メタクリル酸系共重合体による被覆量は、表面被覆黒酸化鉄の2%であった。
前記合成例3のセリサイト950部をタルク900部に替え、シロキシ基含有メタクリル酸共重合体のジメチルポリシロキサン樹脂溶液A(固形分濃度20%)250部を500部に替える以外は、合成例3と同様に処理して、表面被覆タルクを得た。このもののシロキシ基含有メタクリル酸系共重合体による被覆量は、表面被覆タルクの10%であった。
前記合成例3のセリサイト950部をチタン・酸化チタン焼結物990部に替え、シロキシ基含有メタクリル酸共重合体のジメチルポリシロキサン樹脂溶液A(固形分濃度20%)250部を50部に替える以外は、合成例3と同様に処理して、表面被覆チタン・酸化チタン焼結物を得た。このもののシロキシ基含有メタクリル酸系共重合体による被覆量は、表面被覆チタン・酸化チタン焼結物の1%であった。
表1に示す処方のマスカラを下記製造方法で調製し、イ.化粧効果(ツヤ感及び透明感)、ロ.色沈みのなさ、ハ.化粧効果の持続、ニ.仕上がり膜の均一性、ホ.下瞼への色移りのなさ、ヘ.リムーバーでの除去のしやすさについて下記の方法により官能評価を行った。その結果もあわせて表1に示す。
*2:ハイコールK−500(カネダ社製)
*3:ポリブテン2000H(出光興産社製)
*4:IPソルベント2028(出光興産社製)
*5:ベントン38(NLインダストリー社製)
*6:製造例1の表面被覆セリサイト
*7:サンシンセリサイトFSE、三信鉱業社製
*8:5%メチルハイドロジェンポリシロキサン処理
*9:5%パーフルオロアルキルリン酸エステルジエタノールアミン処理
実施例1〜5及び比較例1〜5
A.成分(1)〜(8)を90℃で均一に加熱溶解する。
B.成分(9)〜(20)を均一に混合する。
C.BにAを加え均一に混合する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
10名の官能検査パネルにより、各試料を下記イ〜ヘについて、(1)絶対評価基準を用いて7段階に評価し、各試料の評点の平均値を(2)4段階判定基準を用いて判定した。尚、評価項目ニについては、試料を睫毛に塗布し、パネルに通常の生活をしてもらい、12時間後の化粧効果について評価した。また、評価項目ヘについては、以下に示す処方のリムーバー約1gをコットンにとり、使用部位に約5秒間なじませた後、化粧膜をふきとった時の状態について評価を行った。
イ.化粧効果(ツヤ感及び透明感)
ロ.色沈みのなさ
ハ.化粧効果の持続
ニ. 仕上がり膜の均一性
ホ. 下瞼への色移りのなさ
ヘ.リムーバーでの除去のしやすさ
(1)絶対評価基準
(評点):(評価)
6:非常に良い
5:良い
4:やや良い
3:普通
2:やや悪い
1:悪い
0:非常に悪い
(2)4段階判定基準
5点を超える :非常に良好:◎
3点を超えて5点以下:良好 :○
2点を超えて3点以下:やや不良 :△
2点以下 :不良 :×
(成分) (%)
(1)軽質流動イソパラフィン 10
(2)カルボキシメチルセルロース 0.5
(3)水酸化ナトリウム 0.1
(4)精製水 89.3
(5)防腐剤 0.1
(製造方法)
A.成分(2)〜(5)を混合溶解し、(1)を加えて乳化する。
B.Aを容器に充填し製品とする。
一方、α−オレフィンオリゴマーの代わりに流動パラフィン、ポリブテンを用いた比較例1、2では、特に下瞼への色移りのなさの点で、5%シロキシ基含有メタクリル酸共重合体表面被覆セリサイトの代わりに、未処理のセリサイトを用いた比較例3では化粧効果の持続性の点で、シリコーン処理セリサイト、パーフルオロアルキルリン酸エステル処理セリサイトを用いた比較例4、5では、特にリムーバーでの除去のしやすさ点で満足のいくものが得られなかった。
(成分) (%)
(1)ロジン酸ペンタエリスリット 5
(2)キャンデリラレジン*10 5
(3)軽質流動イソパラフィン 54.5
(4)α−オレフィンオリゴマー*11 10
(5)架橋型メチルポリシロキサン混合物*12 1
(6)煙霧状無水ケイ酸 2
(7)シロキシ基含有メタクリル酸共重合体表面被覆雲母*13 10
(8)シロキシ基含有メタクリル酸共重合体表面被覆雲母チタン*14 5
(9)ポリアクリル酸ポリマーエマルション*15 0.1
(10)L−アルギニン 0.1
(11)チタン・酸化チタン焼結物 5
(12)1,3−ブチレングリコール 0.1
(13)精製水 0.1
(14)干渉繊維*16 0.5
(15)エタノール 0.5
(16)フェノキシエタノール 1
(17)香料 0.1
*10:キャンデリラ樹脂E−1(日本ナチュラルプロダクツ社製)
*11:ノムコートHPD−C(質量平均分子量:約660、日清オイリオグループ社製)
*12:シリコンKSG−16(信越化学工業社製)
*13:製造例2の表面被覆雲母
*14:製造例3の表面被覆雲母チタン
*15:プライマルASE−60(ポリマーラテックス社製、固形分30%)
*16:ポリエチレンテレフタレート、ナイロンを特開平11−1829に従い、51層に積層したもの、10デニール、2mm
(製造方法)
A.成分(1)〜(5)を90℃で均一に加熱溶解する。
B.成分(6)〜(17)を均一に混合する。
C.BにAを加え均一に混合する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたマスカラは、化粧効果(ツヤ感及び透明感)、色沈みのなさ、及びそれらの化粧効果の持続性、仕上がり膜の均一性、下瞼への色移りのなさ、リムーバーでの除去のしやすさに優れたものであった。
(成分) (%)
(1)α−オレフィンオリゴマー*17 10
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 80.8
(3)シロキシ基含有メタクリル酸共重合体表面被覆黒酸化鉄*18 1
(4)着色干渉繊維*19 5
(5)煙霧状無水ケイ酸 3
(6)ヒアルロン酸 0.1
(7)トレハロース 0.1
*17:Silkflo 364NF Polydecene(質量平均分子量:約450、Lipo Chemicals社製)
*18:製造例4の表面被覆黒酸化鉄
*19:ポリエチレンテレフタレート、ナイロンを特開平11−1829に従い、51層に積層したもの、5デニール、1mm、赤色102号0.1%で染着
(製造方法)
A.成分(1)〜(2)を均一に溶解する。
B.成分(3)〜(7)を均一に混合する。
C.BにAを加え均一に混合する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたマスカラオーバーコートは、化粧効果(ツヤ感及び透明感)、色沈みのなさ、及びそれらの化粧効果の持続性、仕上がり膜の均一性、下瞼への色移りのなさ、リムーバーでの除去のしやすさに優れたものであった。
(成分) (%)
(1)ポリイソブチレン*20 1
(2)軽質流動イソパラフィン*4 67.3
(3)α−オレフィンオリゴマー*17 0.1
(4)セスキオレイン酸ソルビタン 0.1
(5)シロキシ基含有メタクリル酸共重合体表面被覆タルク*21 30
(6)酸化チタン 0.5
(7)炭酸カルシウム 1
*20:分子量70万
*21:製造例5の表面被覆タルク
(製造方法)
A.成分(1)〜(4)を均一に溶解する。
B.成分(5)〜(7)を均一に混合する。
C.BにAを加え均一に混合する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られたマスカラ下地は、化粧効果(ツヤ感及び透明感)、色沈みのなさ、及びそれらの化粧効果の持続性、仕上がり膜の均一性、下瞼への色移りのなさ、リムーバーでの除去のしやすさに優れたものであった。
(成分) (%)
(1)α−オレフィンオリゴマー*11 73.7
(2)デカメチルシクロペンタシロキサン 5
(3)トリメチルシロキシケイ酸 1
(3)シロキシ基含有メタクリル酸共重合体
表面被覆チタン・酸化チタン焼結物*22 10
(4)無水ケイ酸 10
(5)レーヨン繊維*23 0.1
(6)タルク 0.1
(7)ローズマリーエキス 0.1
*22:製造例6の表面被覆チタン・酸化チタン焼結物
*23:0.5デニール、0.3mm
(製造方法)
A.成分(1)〜(4)を90℃で均一に溶解する。
B.成分(5)〜(7)を均一に混合する。
C.BにAを加え均一に混合する。
D.Cを容器に充填して製品とする。
以上のようにして得られた眉毛用マスカラは、眉毛を整え、化粧効果(ツヤ感及び透明感)、色沈みのなさ、及びそれらの化粧効果の持続性、仕上がり膜の均一性、リムーバーでの除去のしやすさに優れたものであった。
Claims (4)
- 次の成分(A)、(B)、(C);
(A)α−オレフィンオリゴマー
(B)粉体を、次のモノマー(a)〜(c);
(a)下記の一般式(1)で示されるモノマー 55〜65質量%
(b)下記一般式(2)で示されるモノマー 20〜30質量%
(c)アクリル酸及び/又はメタクリル酸 15〜20質量%
を重合してなる、シロキシ基含有(メタ)アクリル酸系共重合体で表面処理することにより得られる表面被覆粉体
(C)揮発性油剤
を配合したことを特徴とする睫毛用又は眉毛用油性化粧料。 - さらに成分(D)固形油を配合したことを特徴とする請求項1に記載の睫毛用又は眉毛用油性化粧料。
- 成分(A)のα−オレフィンオリゴマーの質量平均分子量が、300〜10,000であることを特徴とする請求項1〜2のいずれかに記載の睫毛用又は眉毛用油性化粧料。
- 成分(A)のα−オレフィンオリゴマーの配合量が0.1〜5質量%であることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の睫毛用又は眉毛用油性化粧料。
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