JP4806210B2 - 建物 - Google Patents
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Description
これに対し、建物の屋根を陸屋根にした場合、屋根の軒先が外壁の上端より高いので、外壁の上端部まで届く窓を設けることによって、天井高の高い部屋でも十分に採光や通風を確保することができる。しかし、陸屋根の場合、屋根面がほぼフラットであるため、雨水が滞留し易いとい問題がある。
前記屋根1は平面視四角形状に形成されており、一方の対角線上で対向する一対の角部2a,2bが、他方の対角線上で対向する一対の角部2c,2dより上方に位置しており、
前記屋根1の対向する軒先部のうち一方の軒先部3a,4aから他方の軒先部3b,4bに向けて傾斜する屋根面が、その軒先部の長さ方向中央部を境として逆方向に傾斜しており、
前記外壁5a〜5dの上端は水平でかつ高さが等しくなっており、
前記外壁5a〜5dの上端と前記屋根1の軒先部3a,3b,4a,4bとの間に、窓15a〜15c,16a〜16d,18a〜18e,20a〜20cが設けられていることを特徴とする。
また、前記外壁5a〜5dの上端は水平でかつ高さが等しくなっており、前記外壁5a〜5dの上端と前記屋根1の軒先部3a,3b,4a,4bとの間に、窓15a〜15c,16a〜16d,18a〜18e,20a〜20cが設けられているので、外壁5a〜5dの内側に、外壁5a〜5dの上端より天井高の高い部屋を設けても、前記窓15a〜15c,16a〜16d,18a〜18e,20a〜20cから採光や通風を十分に確保できる。
柱6a〜6c,8a〜8e,10a〜10f,12a〜12dの上端部が前記外壁5a〜5dの上端より上方に突出しており、この突出した柱6a〜6c,8a〜8e,10a〜10f,12a〜12dによって前記屋根1が支持されていることを特徴とする。
前記外壁5a〜5dに沿って配置された柱6a〜6c,8a〜8e,10a〜10f,12a〜12dの上端部間に前記窓15a〜15c,16a〜16d,18a〜18e,20a〜20cが設けられていることを特徴とする。
外壁5a〜5dの内側において、この外壁5a〜5dの上端より上方に突出する柱間(例えば柱8c,25a間、柱25a,25b間、柱25b,10d間、柱10c,27a間、柱27a,27b間、柱27b,8d、柱25a,27b間、柱27a,25b間)
には上部壁(例えば上部壁31a〜31c,34a,34b、37a,37b)が設けられており、この上部壁によっても前記屋根1が支持されていることを特徴とする。
前記上部壁(例えば上部壁31a,31b,34b,34c)には、開口部(例えば開口部32a,32b,35a,35b)が形成されていることを特徴とする。
図1〜図4は本発明に係る建物を示すもので、図1は建物の正面図、図2は同左側面図、図3は同右側面図、図4は同背面図、図5は建物の屋根の平面図である。
この屋根1の平面視における一方の対角線上で対向する一対の角部2a,2bが、他方の対角線上で対向する一対の角部2c,2dより1m程度上方に位置している。一対の角部2c,2dには、それぞれ排水枡が設けられている。
また、図5において、四角形状の屋根1は、2対の対向する軒先部3a,3bと軒先部4a,4bを有している。軒先部3a,3bは屋根面の長辺に沿う軒先部であり、軒先部4a,4bは短辺に沿う軒先部である。
なお、図4に示すように、建物を背面側から見た場合、軒先部4aの右半分側では、軒先部4aから軒先部4bに向けて下方に傾斜しており、軒先部4aの左半分側では、軒先部4aから軒先部4bに向けて上方に傾斜している。
また、図2に示すように、建物を左側面側から見た場合、一方の軒先部3aから他方の軒先部3bに向けて傾斜する屋根面は軒先部3a(3b)の長さ方向の中央部を境として逆方向に傾斜している。すなわち、図2において、軒先部3aの左半分側では、軒先部3aから軒先部3bに向けて上方に傾斜しており、軒先部3aの右半分側では、軒先部3aから軒先部3bに向けて下方に傾斜している。また、角部2dには、屋根から下方に延出する縦樋が設けられており、この縦樋は前記角部2dに設けられた排水枡に接続されている。
なお、図3に示すように、建物を右側面側から見た場合、軒先部3aの右半分側では、軒先部3aから軒先部3bに向けて上方に傾斜しており、軒先部3aの左半分側では、軒先部3aから軒先部3bに向けて下方に傾斜している。
すなわち、図1に示すように、正面側の外壁5aに沿って柱6a〜6dが左右に所定間隔で設けられている。柱6a〜6dは、順次高さが低くなっており、これら柱6a〜6dの上端には図8に示すように、勾配桁7が架設されており、この勾配桁7によって屋根1の軒先部4aが支持されている。
また、図2に示すように、左側面側の外壁5bに沿って柱8a〜8fが左右に所定間隔で設けられている。柱8a〜8fは、順次高さが低くなっており、これら柱8a〜8fの上端には図9に示すように、勾配桁9が架設されており、この勾配桁9によって屋根1の軒先部3aが支持されている。なお、柱8aと柱6aは角部に位置する柱であるので、同じものである。
また、図4に示すように、背面側の外壁5dに沿って柱12a〜12dが左右に所定間隔で設けられている。柱12a〜12dは、順次高さが低くなっており、これら柱12a〜11dの上端には図11に示すように、勾配桁13が架設されており、この勾配桁13によって屋根1の軒先部4bが支持されている。
なお、柱12aと柱10aは角部に位置する柱であるので、同じものである。同様に、柱12dと柱8fも角部に位置する柱であるので、同じものである。
すなわち、図1に示すように、外壁5aと軒先部4aとの間には、3つの窓15a,15b,15cが左右に連続して設けられている。窓15aは、外壁5aの上端から突出する柱6a,6b間に設けられ、窓15bは柱6b,6c間に設けられ、窓15cは柱6c,6d間に設けられている。窓15a〜15cはそれぞれ異なる台形状に形成されており、全体として直角三角形状に形成されている。
また、図2に示すように、外壁5bと軒先部3aとの間には、4つの窓16a〜16dが設けられており、窓16a,16bは左右に連続し、窓16c,16dは左右に連続し、窓16bと窓16cとの間には壁17が設けられている。窓16aは、外壁5bの上端から突出する柱8a,8b間に設けられ、窓16bは柱8b,8c間に設けられ、窓16cは柱8d,8e間に設けられ、窓16dは柱8e,8f間に設けられている。また、壁17は柱8c,8d間に設けられている。窓16a〜16d、壁17はそれぞれ異なる台形状に形成されており、全体として直角三角形状に形成されている。
また、図4に示すように、外壁5dと軒先部4bとの間には、3つの窓20a,20b,20cが左右に連続して設けられている。窓20aは、外壁5dの上端から突出する柱12a,12b間に設けられている。窓20bは柱12b,12c間に設けられている。窓20bは2連の窓であり、これら2連の窓20bは方立21を有している。窓20cは柱12c,12d間に設けられている。窓20a〜20cはそれぞれ異なる台形状に形成されており、全体として直角三角形状に形成されている。
前記窓15a〜15c,窓16a〜16d,窓18a〜18e,窓20a〜20cは全て嵌め殺し式の窓となっているが、これら窓のうちの少なくとも一つを開閉窓としてもよい。
また、図7および図13に示すように、建物の2階には、柱10cと柱8dとの間に、柱27aと柱27bが所定間隔で設けられている。これら柱27a,27bは外壁5a〜5dの上端より上方に突出しており、柱27aが柱27bより高くなっている。また、柱10c,27a,27b,8dは順次高さが低くなっており、これら柱10c,27a,27b,8dの上端には勾配桁28が架設されており、この勾配桁28によって屋根1が支持されている。
また、図7および図15に示すように、前記柱27aは柱25bより高くなっている。これら柱27a,25bには勾配桁29が架設されており、この勾配桁29によって屋根1が支持されている。
また、図13に示すように、柱10c,27a,27b,8dの上端部には、前記勾配桁28より下方において敷桁33が設けられており、この敷桁33と勾配桁28との間には上部壁が設けられている。すなわち、柱10c,27aには上部壁34aが設けられ、柱27a,27b間には上部壁34bが設けられ、柱27b,8d間には上部壁34cが設けられている。そして、これら上部壁34a〜34cによっても屋根1が勾配桁28を介して支持されている。さらに、前記上部壁34b,34cには、開口部35a,35bが壁34b,34cを貫通して形成されている。
また、前記外壁5a〜5dの上端と前記屋根1の軒先部3a,3b,4a,4bとの間に、窓15a〜15c,16a〜16d,18a〜18e,20a〜20cが設けられているので、外壁5a〜5dの内側に、外壁5a〜5dの上端より天井高の高い部屋(リビングダイニング60,洋室61,62等)を設けても、前記窓から採光や通風を十分に確保できる。
さらに、外壁5a〜5dに沿って配置された柱6a〜6c,8a〜8e,10a〜10f,12a〜12dの上端部間に窓15a〜15c,16a〜16d,18a〜18e,20a〜20cが設けられているので、外壁5a〜5dの上端と屋根1の軒先部3a,3b,4a,4dとの間に容易に窓15a〜15c,16a〜16d,18a〜18e,20a〜20cを設けることができる。
加えて、外壁5a〜5dの内側において、この外壁5a〜5dの上端より上方に突出する柱8c,25a間には上部壁31aが、柱25a,25b間には上部壁31bが、柱25b,10d間には上部壁31cが設けられ、柱10c,27a間には上部壁34aが、柱27a,27b間には上部壁34bが設けられ、柱27b,8d間には上部壁34cが設けられ、柱25a,27b間には上部壁37aが設けられ、柱27a,25b間には上部壁37bが設けられおり、これら上部壁によっても屋根1が勾配桁26,28,29,29を介して支持されているので、屋根1の支持強度を高めることができる。
また、上部壁31aには開口部32aが、上部壁31bには開口部32bが形成され、上部壁34bには開口部35aが形成され、上部壁34cには開口部35bが形成されているので、前記窓15a〜15c,16a〜16d,18a〜18e,20a〜20cからの採光や通風を開口部32a,32b,35a,35bを通して、建物の内部の部屋に容易に導入することができる。
2a〜2d 角部
3a,3b,4a,4b 軒先部
5a〜5d 外壁
6a〜6d 柱
8a〜8f 柱
10a〜10f 柱
12a〜12d 柱
15a〜15c 窓
16a〜16d 窓
18a〜18e 窓
20a〜20c 窓
31a〜31c 上部壁
32a,32b 開口部
34a〜34c 上部壁
35a,35b 開口部
37a,37b 上部壁
Claims (5)
- 平面視略四角形状の屋根を備えた建物において、
前記屋根の平面視における一方の対角線上で対向する一対の角部が、他方の対角線上で対向する一対の角部より上方に位置しており、
前記屋根の対向する軒先部のうち一方の軒先部から他方の軒先部に向けて傾斜する屋根面が、その軒先部の長さ方向中央部を境として逆方向に傾斜しており、
前記建物の外壁の上端は水平でかつ高さが等しくなっており、
前記外壁の上端と前記屋根の軒先部との間に、窓が設けられていることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物において、
柱の上端部が前記外壁の上端より上方に突出しており、この突出した柱によって前記屋根が支持されていることを特徴とする建物。 - 請求項2に記載の建物において、
前記外壁に沿って配置された柱の上端部間に前記窓が設けられていることを特徴とする建物。 - 請求項2または3に記載の建物において、
外壁の内側において、この外壁の上端より上方に突出する柱間には上部壁が設けられており、この上部壁によっても前記屋根が支持されていることを特徴とする建物。 - 請求項4に記載の建物において、
前記上部壁には、開口部が形成されていることを特徴とする建物。
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