JP4805547B2 - 位相同期回路のジッタ検出回路 - Google Patents

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Description

本発明は、位相同期回路のジッタ検出回路に関するものである。
位相同期回路(PLL回路)は、種々の装置やシステム等に組み込まれ、そこでのクロックを生成するのに用いられる。例えば、特許文献1には、映像信号のアスペクト比を変換する回路に組み込まれ、サンプリングクロックを生成するPLL回路が記載されている。
特開2001−346127号公報
ところで、通常、PLL回路が生成するクロックにはジッタ成分が含まれている。このジッタ成分が許容値を超えて大きくなると、PLL回路が組み込まれた装置やシステム等における正常動作を妨げることになってしまう。それゆえ、PLL回路のジッタの大きさが許容値を超えた場合に、そのことを検出し、報知する回路があれば非常に有用である。
このような回路として、例えば図11に示すものが考えられる。この回路においては、PLL回路100の入力クロックと出力クロックとの位相差をLPF(ローパスフィルタ)110により平滑化し、そのアナログ量をアナログコンパレータ120により比較することにより、出力クロックに含まれるジッタの大きさが許容値を超えていることを検出する。具体的には、PLL回路100は、位相比較器102、LPF104、VCO(電圧制御発振器)106および分周器108を有して構成されており、位相比較器102の出力がLPF110に入力される。
しかしながら、図11の回路では、位相差を厳密に測定することができず、それゆえジッタの検出精度が低いという問題がある。すなわち、位相比較器102の出力やアナログコンパレータ120の閾値電圧には製造上のばらつきに起因する誤差が含まれ、その誤差の影響によりジッタの検出精度を高めることができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであり、PLL回路のジッタを高精度で検出することのできるジッタ検出回路を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明による位相同期回路のジッタ検出回路は、位相同期回路から出力された出力クロックのパルス数を、位相同期回路へ入力する入力クロックの周期をm(mは2以上の自然数)倍した基準時間内においてカウントし、周期をm倍された入力クロックが入力されたときにカウントしたカウント値をリセットするカウンタを有する比較回路を備え、比較回路は、カウント値に基づいて、入力クロックと出力クロックとの間の周波数差が所定範囲外であると判断した場合に異常を報知する第1の異常信号を出力し、周期がm倍された入力クロックが入力される前にカウンタによるカウント数が所定値以上になったときに、異常を報知する第2の異常信号を出力し、さらにディジタル回路として構成されていることを特徴とする。
このジッタ検出回路は、入力クロックと出力クロックとの間の周波数差が所定範囲外である場合に第1の異常信号を出力する。この異常信号により、ユーザは、出力クロックに含まれるジッタが許容値を超えて大きくなったことを知ることができる。また、比較回路は、ディジタル回路として構成されているため、上記の比較・判断を高精度で行うことができる。
比較回路は、入力クロックの周期をm(mは自然数)倍した基準時間内における出力クロックのパルス数をカウントし、当該カウント値に基づいて、周波数差が所定範囲外であるか否かの判断を行うこととしてもよい。これにより、比較回路をディジタル回路として容易に構成することができる。
カウント値は複数のビットを用いて表され、比較回路は、複数のビットのうち一部のビット値のみに基づいて、判断を行うこととしてもよい。これにより、比較回路の回路構成を簡略化することができる。
比較回路は、出力クロックのパルス数をカウントするカウンタを有し、カウンタは、入力クロックが直接にあるいは分周器を介して入力されたときに、カウント値をリセットすることとしてもよい。これにより、上記基準時間内における出力クロックのパルス数を特に高精度でカウントすることができる。なお、基準時間を入力クロック周期と同一(m=1)とする場合には、入力クロックが直接にカウンタに入力されるようにすればよく、基準時間を入力クロック周期の2倍以上(m≧2)とする場合には、入力クロックが分周器を介して入力されるようにすればよい。
比較回路は、カウント値のリセットが行われることなく、カウンタによるカウント数が所定値以上になったときに、異常を報知する第2の異常信号を出力することとしてもよい。この場合、例えば、入力クロックが停止したこと或いは出力クロック周波数が異常に高くなったこと等を知ることができる。ここで、「カウント数」とは、カウンタがアップ・カウンタあるいはダウン・カウンタであるかに関わらず、カウンタが実際にカウントした回数を意味する。
比較回路は、カウント値が基準時間内に一回も変化しなかったときに、異常を報知する第3の異常信号を出力することとしてもよい。この場合、例えば、出力クロックが停止したこと等を知ることができる。
出力クロックを含めた複数のクロックを入力し、複数のクロックのうち何れか1つのクロックを出力する切替回路を備え、切替回路は、比較回路から第1の異常信号が出力された場合には、出力クロック以外のクロックを選択して出力することとしてもよい。これにより、上記位相同期回路により生成される出力クロックに異常が生じた場合であっても、正常なクロックに自動的に切り替えることができる。
本発明によれば、PLL回路のジッタを高精度で検出することのできるジッタ検出回路が実現される。
以下、図面を参照しつつ、本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明においては、同一要素には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
図1は、本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の第1実施形態を示すブロック図である。本実施形態に係るジッタ検出回路は、PLL回路90から出力される出力クロックに含まれるジッタを検出するものであり、比較回路10およびm分周回路20を備えている。PLL回路90は、位相比較器92、LPF94、VCO96およびn分周回路98を含んで構成されている。
比較回路10は、ディジタル回路として構成されており、カウンタ12およびコンパレータ14を含んでいる。この比較回路10は、PLL回路90へ入力する入力クロックとPLL回路90から出力された出力クロックとを比較し、両クロック間の周波数差が所定範囲外であると判断した場合に、異常を報知するInt.信号(第1の異常信号)を出力する。具体的には、比較回路10は、入力クロックの周期をm(mは自然数)倍した基準時間内における出力クロックのパルス数をカウントし、そのカウント値に基づいて上記の判断を行う。
カウンタ12には、上記入力クロックがm分周回路20を介して入力されるとともに、上記出力クロックが入力される。カウンタ12は、入力された出力クロックのパルス数をカウントする。このとき、カウンタ12は、入力クロックが入力される度にカウント値をリセットする。ここで、m分周回路20は、入力クロックの周期をm倍する機能を果たしている。mの値は適宜設定されるが、m=1とする場合はm分周回路20を設ける必要はなく、入力クロックを直接にカウンタ12に入力すればよい。
コンパレータ14は、m分周回路20からの入力クロックが入力されると、カウンタのカウント値をラッチし、そのカウント値が所定の範囲内にない場合に、Int.信号を出力する。
次に、第一実施形態に係るジッタ検出回路の動作の一例を説明する。本例では、カウンタ12としてダウン・カウンタを用いている。カウンタの初期値(カウント値はこの値にリセットされる)はn*mとなり、それをカウンタ12でダウン・カウントする。mの値は、出力クロックの許容誤差および出力クロックの計測間隔等を考慮して最適な値に設定する。コンパレータ14は、カウント値が−2以上+2以下の範囲内にない場合に、入力クロックと出力クロックとの間の周波数差が所定範囲外であると判断する。この範囲についても、mの値と同様に、測定誤差等を考慮して最適な値に設定する。
図2において、通常時1および通常時2は、コンパレータ14により、カウンタ12のカウント値が上記範囲内であると判断される場合である。したがって、これらの場合、Int.信号は出力されない。通常時2は、出力クロックの周波数が所望の値よりもわずかに高い場合である。一方、異常時1および異常時2の場合、カウント値が上記範囲外であると判断されるため、Int.信号が出力される。ここで、異常時1は出力クロックの周波数が低い場合、異常時2は出力クロックの周波数が高い場合である。
続いて、第1実施形態に係るジッタ検出回路の効果を説明する。
このジッタ検出回路は、比較回路10により、入力クロックと出力クロックとの間の周波数差が所定範囲外である場合にInt.信号を出力する。このInt.信号により、ユーザは、出力クロックに含まれるジッタが許容値を超えて大きくなったことを知ることができる。また、比較回路10は、ディジタル回路として構成されているため、アナログ回路として構成される図11の回路とは異なり、上記の比較・判断を高精度で行うことができる。
すなわち、m分周回路20により生成される一定の周期は入力クロックを元に生成されており、入力クロックの精度で一定の基準時間を生成することができる。この時間と同じくなるようにPLL回路90からの出力クロックをカウンタ12で分周すると、理想的には、同じ時間が生成できる。しかし、PLL回路90からの出力にはジッタ成分が含まれているため、厳密には同じ時間とならない。この時間差が、PLL回路90からの出力クロックのジッタ成分の累積となる。したがって、一定時間内のジッタ成分の累積値をコンパレータ14で判定することにより、PLL回路90からの出力クロック中のジッタが一定の範囲を超えたことを判定することができるのである。
ところで、図11の回路では、位相差を検出することができるのみで、その位相差が生じている原因まで判定することはできない。これに対して、上記実施形態に係るジッタ検出回路によれば、入力クロックおよび出力クロック間の周波数差の原因まで判定することが可能である。例えば、カウント値のリセットが行われることなく、カウンタ12のカウント数が一定以上になった場合には、入力クロックが停止した或いは出力クロック周波数が異常に高くなったと判定できる。また、カウント値が基準時間内に一回も変化しなかった場合には、出力クロックが停止したと判定できる。
比較回路10は、入力クロックの周期をm倍した基準時間内における出力クロックのパルス数をカウントし、そのカウント値に基づいて上記比較・判断行っている。これにより、比較回路10をディジタル回路として容易に構成することができる。なお、上記動作例においては、ダウン・カウントする例を示したが、アップ・カウントする構成としてもよい。
比較回路10は、出力クロックのパルス数をカウントするカウンタ12を有し、カウンタ12は、入力クロックが直接にあるいはm分周回路20を介して入力されたときに、カウント値をリセットする。これにより、上記基準時間内における出力クロックのパルス数を特に高精度でカウントすることができる。
(第2実施形態)
図3は、本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の第2実施形態を示すブロック図である。本実施形態においては、図1のコンパレータ14の代わりに、簡略化コンパレータ14aが設けられている。その他の構成は、図1に示すものと同様である。簡略化コンパレータ14aは、カウンタ12のカウント値を表す複数のビットのうち一部のビット値のみに基づいて、カウント値が所定範囲内にあるか否かの判断を行う。
次に、簡略化コンパレータ14aの動作の一例を説明する。本例においても、カウンタ12としてダウン・カウンタを用い、簡略化コンパレータ14aは、カウント値が−4以上+3以下の範囲内にある場合に正常と判断することとする。
ここで、簡略化コンパレータ14aは、カウンタ12のアンダー・フロー信号とカウント値の1ビットとの組み合わせのみで上記判断を行う。すなわち、簡略化コンパレータ14aは、(i)アンダー・フローが0且つカウント値におけるLSB(最下位ビット)から3ビット目の値が0の場合、および(ii)アンダー・フローが1且つカウント値におけるLSBから3ビット目の値が1の場合に、正常であると判断する。したがって、表1において、左欄の0011,0010,0001および0000、ならびに右欄の1111,1110,1101および1100は、正常と判断されることになる。ここで、アンダー・フロー信号は、カウント値がリセットされる場合に同時にリセットされるものとする。
なお、この場合、誤判断される可能性のある値が周期的に発生する。表1において、左欄の1011,1010,1001および1000、ならびに右欄の0111,0110,0101および0100がこれに該当する。しかし、大幅に異常で不安定な場合およびわずかに偏差が大きい場合等、発生し得るほとんどの問題を検出できる。検出できないとすれば、定常的なオフセットが発生している場合や大幅に異常な時に偶然誤判断される値となった場合であるが、後者については次のタイミング等において検出されるはずである。
Figure 0004805547
続いて、第2実施形態に係るジッタ検出回路の効果を説明する。このジッタ検出回路も、比較回路10により、入力クロックと出力クロックとの間の周波数差が所定範囲外である場合にInt.信号を出力するため、ユーザは、出力クロックに含まれるジッタが許容値を超えて大きくなったことを知ることができる。また、比較回路10は、ディジタル回路として構成されているため、上記の比較・判断を高精度で行うことができる。
さらに、カウント値は複数のビットを用いて表され、簡略化コンパレータ14aは、複数のビットのうち一部のビット値のみに基づいて、判断を行っている。これにより、比較回路10の回路構成を簡略化することができる。
(第3実施形態)
図4は、本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の第3実施形態を示すブロック図である。本実施形態において、比較回路10は、カウンタ12、コンパレータ14および制御回路16を含んでいる。これらのうちカウンタ12およびコンパレータ14は、図1に示すものと同様である。制御回路16は、カウンタ12のカウント値のリセットが行われることなく、カウンタ12によるカウント数が所定値以上になったときに、異常を報知するエラー信号(第2の異常信号)を出力する。
図5は、通常時および異常時それぞれのタイムチャートの一例を示している。異常時は、入力クロックが停止している場合である。図中のkは、k=n*mである。本例では、カウント値の初期値がkであり、カウント値が−2kまでダウン・カウントされた時点で、エラー信号が出力される。つまり、制御回路16は、カウント数が3k以上になったときに、エラー信号を出力するように設定されている。
上記構成のジッタ検出回路も、比較回路10により、入力クロックと出力クロックとの間の周波数差が所定範囲外である場合にInt.信号を出力するため、ユーザは、出力クロックに含まれるジッタが許容値を超えて大きくなったことを知ることができる。また、比較回路10は、ディジタル回路として構成されているため、上記の比較・判断を高精度で行うことができる。
さらに、制御回路16は、カウント値のリセットが行われることなく、カウンタ12によるカウント数が所定値以上になったときにエラー信号を出力する。これにより、入力クロックが停止したこと或いは出力クロック周波数が極端に高くなったことを検出することができる。
ところで、PLL回路90の出力周波数は、原理的にVCO96の発振周波数に依存する。また、VCO96の発振周波数には、回路定数で決まる上限が存在する。したがって、極端に高い周波数として、この周波数よりも高いものを想定すると、入力クロックが停止したことを検出できる。
(第4実施形態)
図6は、本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の第4実施形態を示すブロック図である。本実施形態において、比較回路10は、カウンタ12、コンパレータ14およびコンパレータ15を含んでいる。コンパレータ15は、カウンタ12のカウント値が基準時間内に一回も変化しなかったときに、異常を報知するエラー信号(第3の異常信号)を出力する。図7は、異常時のタイムチャートの一例を示している。異常時は、出力クロックが停止している場合である。
上記構成のジッタ検出回路も、比較回路10により、入力クロックと出力クロックとの間の周波数差が所定範囲外である場合にInt.信号を出力するため、ユーザは、出力クロックに含まれるジッタが許容値を超えて大きくなったことを知ることができる。また、比較回路10は、ディジタル回路として構成されているため、上記の比較・判断を高精度で行うことができる。
さらに、コンパレータ15は、カウント値が基準時間内に一回も変化しなかったときに、エラー信号を出力する。これにより、出力クロックが停止したことを検出できる。
(第5実施形態)
図8は、本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の第5実施形態を示すブロック図である。本実施形態に係るジッタ検出回路は、比較回路10、m分周回路20、セレクタ30およびラッチ40を備えている。これらのうち、比較回路10およびm分周回路20は、図1に示すものと同様である。セレクタ30は、PLL回路90からの出力クロックを含めた複数のクロックを入力し、それらのうち何れか1つのクロックを出力する切替回路である。本実施形態においてセレクタ30は、PLL回路90からの出力クロック以外のクロックとして、PLL回路90への入力クロックを分周して入力している。
このジッタ検出回路において、通常時は、セレクタ30は、PLL回路90からの出力クロックを選択して出力する。一方、異常時、すなわち入力クロックと出力クロックとの間の周波数差が所定範囲外であるとコンパレータ14が判断した場合、セレクタ30は、入力クロックを選択して出力する。すなわち、コンパレータ14が異常信号(図中のリセット信号)を出力すると、ラッチ40は、その状態をラッチするとともに、セレクタ30にクロックを切り替えさせるための命令信号を送る。それにより、セレクタ30は、PLL回路90からの出力クロックを入力クロックに切り替えて出力する。
上記構成のジッタ検出回路も、比較回路10により、入力クロックと出力クロックとの間の周波数差が所定範囲外である場合にInt.信号を出力するため、ユーザは、出力クロックに含まれるジッタが許容値を超えて大きくなったことを知ることができる。また、比較回路10は、ディジタル回路として構成されているため、上記の比較・判断を高精度で行うことができる。
さらに、本実施形態においてはセレクタ30が設けられているため、PLL回路90により生成される出力クロックに異常が生じた場合であっても、正常なクロックに自動的に切り替えることができる。
なお、本実施形態においてセレクタ30は、PLL回路90からの出力クロック以外のクロックとしてPLL回路90への入力クロックを入力しているが、その他のクロックを入力することとしてもよい。例えば、セレクタ30は、図9に示すように、別のクロック発生回路50からの出力を入力する構成としてもよい。
また、セレクタ30は、図10に示すように、上記のPLL回路90とは別のPLL回路91からの出力を入力する構成としてもよい。図10においては、PLL回路91に対しても比較回路10およびラッチ40が設けられている。制御回路60は、現時点でセレクタ30が選択している方のクロックを出力しているPLL回路(PLL回路90またはPLL回路91)に異常があった場合、セレクタ30に対して他方のPLL回路に切り替えるように命令信号を送信する。
本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の第1実施形態を示すブロック図である。 図1のジッタ検出回路の動作の一例を説明するためのタイムチャートである。 本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の第2実施形態を示すブロック図である。 本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の第3実施形態を示すブロック図である。 図4のジッタ検出回路の動作の一例を説明するためのタイムチャートである。 本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の第4実施形態を示すブロック図である。 図6のジッタ検出回路の動作の一例を説明するためのタイムチャートである。 本発明による位相同期回路のジッタ検出回路の第5実施形態を示すブロック図である。 図8のジッタ検出回路の変形例を説明するためのブロック図である。 図8のジッタ検出回路の変形例を説明するためのブロック図である。 比較例に係るジッタ検出回路を説明するためのブロック図である。
符号の説明
10 比較回路
12 カウンタ
14 コンパレータ
14a 簡略化コンパレータ
15 コンパレータ
16 制御回路
20 m分周回路
30 セレクタ
40 ラッチ
50 クロック発生回路
60 制御回路
90 PLL回路

Claims (4)

  1. 位相同期回路から出力された出力クロックのパルス数を、前記位相同期回路へ入力する入力クロックの周期をm(mは2以上の自然数)倍した基準時間内においてカウントし、周期を前記m倍された前記入力クロックが入力されたときにカウントしたカウント値をリセットするカウンタを有する比較回路を備え、
    前記比較回路は、
    前記カウント値に基づいて、前記入力クロックと前記出力クロックとの間の周波数差が所定範囲外であると判断した場合に異常を報知する第1の異常信号を出力し、
    期が前記m倍された前記入力クロックが入力される前に前記カウンタによるカウント数が所定値以上になったときに、異常を報知する第2の異常信号を出力し、
    さらにディジタル回路として構成されていることを特徴とする、位相同期回路のジッタ検出回路。
  2. 請求項1に記載の位相同期回路のジッタ検出回路において、
    前記カウント値は複数のビットを用いて表され、
    前記比較回路は、前記複数のビットのうち一部のビット値のみに基づいて判断することを特徴とする、位相同期回路のジッタ検出回路。
  3. 請求項1または2に記載の位相同期回路のジッタ検出回路において、
    前記比較回路は、前記カウント値が前記基準時間内に一回も変化しなかったときに、異常を報知する第3の異常信号を出力することを特徴とする、位相同期回路のジッタ検出回路。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の位相同期回路のジッタ検出回路において、
    前記出力クロックを含めた複数のクロックを入力し、前記複数のクロックのうち何れか1つのクロックを出力する切替回路を備え、
    前記切替回路は、前記比較回路から前記第1の異常信号が出力された場合には、前記出力クロック以外のクロックを選択して出力することを特徴とする、位相同期回路のジッタ検出回路。
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