JP3808343B2 - Pll回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、相互に同期して動作する必要がある用途に用いられるPLL回路に関し、特に、基準入力が消失する等の異常発生時においてもロック時の周波数を安定に維持できるPLL回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
図11は従来の第1のPLL回路を示す図であり、図において、51はタンク回路、52は位相比較器、53はローパスフィルタ(LPF)、54は電圧制御水晶発振器(VCXO)、55は分周器である。
VCXO54の出力は分周器55を介して位相比較器52に帰還されPLL回路を構成している。
【0003】
次に動作について説明する。
タンク回路51は、トランス等で構成され、入力クロックを一定期間保持するため、入力クロックが何らかの異常で不安定になった場合に所定期間、一定な値を出力可能である。
【0004】
次に、図12は従来の他のPLL回路である。
この図において、61は位相比較器、62はローパスフィルタ(LPF)、63は電圧制御水晶発振器(VCXO)、64は分周器、65は入力クロックの断検出回路、66は制御部、67はLPF62の出力(VCXOの制御電圧)を保持記憶する制御電圧保持部、68はセレクタ等の選択部である。
このPLL回路は、入力クロックの断等を断検出回路65で検出可能であり、この断時、制御部66は、選択部68を切り替えて制御電圧保持部67に保持記憶されていた正常時の制御電圧をVCXO63に選択出力するものである。
【0005】
図13は、従来の第3のPLL回路(特開平11−214987号公報に開示)を示す回路図である。図において71は位相比較器、72はローパスフィルタ(LPF)、73は電圧制御発振器(VCO)、74は分周用のカウンタ、76はホールドオーバー回路である。
【0006】
ホールドオーバー回路76について説明する。77は中断検出部、78はコントロール部、79はデータ保持部、80は比較器、81はカウンタ、82は選択部、83はパルス発生部である。
中断検出部77は、入力クロックaの断を検出時に中断信号hを出力する。コントロール部78は、中断信号hと、信号lの供給に応じて制御信号iを出力する。データ保持部79は、制御信号iに応じて誤差信号cの保持及び保持信号fの読み出しを行う。比較器80は、誤差信号cと保持信号fを比較し信号cが大きい場合は信号jを、信号cが小さい場合には信号lを出力する。カウンタ81は、信号j、kの出力に基づき、カウント値gを出力する。選択部82は、制御信号iに基づき誤差信号cと保持信号fとのいずれかの選択信号Qを出力する。パルス発生部83は、信号B、gが相互に等しいときのみ帰還信号bを出力する。
【0007】
次に動作について説明する。
入力クロックaが正常であるときには、選択部82は位相比較器71の誤差信号cを選択出力し、カウンタ74は分周数に相当するカウント動作を行い信号Bを出力する。パルス発生部83は、カウンタ81のカウント値gとカウンタ74の信号Bの一致時に帰還信号を出力してPLL動作を行う。
【0008】
入力クロックaが異常発生で断状態になると、中断検出部77がこれを検出して中断信号hを出力し、コントロール部78は制御信号iを選択部82とデータ保持部79に出力する。データ保持部79は、中断前の誤差信号cを保持し保持信号fを選択部82と比較器80に出力する。選択部82は、データ保持部79の保持信号fを選択し信号Qとしてローパスフィルタ72に出力する。比較器80は、保持信号fのみ供給され他方の誤差信号cが中断しているため信号j、k、lを発生せず、カウンタ81は動作停止となり、信号gは中断時のカウント値のままを維持する。これにより、パルス発生部83は、正常時と同様に帰還信号bを出力する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
従来の第1のPLL回路(図11)では、タンク回路51を用いた構成では、コイル等で構成されたタンク回路51の出力状態が変動しやすく、ワンダ、及びジッタが増大して安定化が図れない問題を有している。また、入力クロックの断後、長期間の継続に対応することができない等の課題があった。
【0010】
また、従来の第2のPLL回路(図12)では、制御電圧保持部67に対し異常発生前の安定状態での電圧のみを記憶させることが困難であり、断等の異常発生時に異常な制御電圧を出力する問題があった。また、断時以降、経時的な温度変化等でジッタ、ワンダ等が増大して安定化が図れない問題を有していた。
【0011】
第3のPLL回路(図13)は、入力クロックaに異常が発生してから断が検出されるまでに至る期間中も位相比較器71が比較動作を続けるため、出力信号として大きな位相誤差信号cが出力される。これにより、異常と判断される前の異常時の出力によって電圧制御発振器(VCO)73が制御されることになり、電圧制御発振器73の出力周波数変動が大きくなり、また異常と判断される前の異常時の位相比較器71の出力信号を誤って記憶してしまう等の問題を有している。
【0012】
即ち、入力クロックaはそれまで正常で突然、断状態が発生することは殆どない。図14は入力クロックaの断に至る経過を説明するタイムチャートである。図14(a)は正常状態、(b)には正常状態から断に至る異常状態を示す。この図に示すように、異常時に入力クロックは、異常な周波数のパルスを出力したり、パルスが抜けている状態が続いた後、エッジが全くなくなる、といった具合で断となることが多い。
この場合、上記従来の第3のPLL回路では、後述の説明で用いる図4(b)に示すように、異常発生時(時期T1)を過ぎて、異常な周波数のパルスを出力したり、パルスが抜けている状態の期間中は断検出されず、入力クロックaのエッジが全く無くなった時期以降の相当時間経過後(時期T3以降)に断検出する。
【0013】
この発明は上記のような課題を解決するためになされたもので、入力クロックに断等の異常が発生しても、ロック時の周波数を維持でき、出力クロックの位相変動がなく、ワンダ及びジッタを抑制できるPLL回路を得ることを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
この発明に係るPLL回路は、位相比較器の位相誤差信号のパルス幅を監視し、予め定めた所定の閾値を超えるパルス幅の検出時に異常状態と判断する異常検出部と、前記位相比較器の出力する前記位相誤差信号を記憶する位相差保持部と、前記位相比較器の出力と前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号のいずれかに切り替えてローパスフィルタに出力する選択部と、前記異常検出部が異常状態と判断したときに、前記選択部に対し前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号を選択出力するよう制御する制御部と、前記位相比較器が出力する位相誤差信号に対し所定の演算処理を施し前記位相差保持部に記憶させる演算部とを備え、前記演算部は、位相誤差信号を複数N個サンプリングしデータ幅が連続一致した際に前記位相差保持部に記憶させるものである。
【0015】
この発明に係るPLL回路は、位相比較器の位相誤差信号のパルス幅を監視し、予め定めた所定の閾値を超えるパルス幅の検出時に異常状態と判断する異常検出部と、前記位相比較器の出力する前記位相誤差信号を記憶する位相差保持部と、前記位相比較器の出力と前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号のいずれかに切り替えてローパスフィルタに出力する選択部と、前記異常検出部が異常状態と判断したときに、前記選択部に対し前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号を選択出力するよう制御する制御部と、前記位相比較器が出力する位相誤差信号に対し所定の演算処理を施し前記位相差保持部に記憶させる演算部とを備え、前記演算部は、位相誤差信号に対するm個のサンプリングを異なる位相誤差信号毎に一部重なる複数期間別にそれぞれ実行し、各期間別に得られた平均値同士の連続一致後に更新記憶させるものである。
【0016】
この発明に係るPLL回路は、位相比較器の位相誤差信号のパルス幅を監視し、予め定めた所定の閾値を超えるパルス幅の検出時に異常状態と判断する異常検出部と、前記位相比較器の出力する前記位相誤差信号を記憶する位相差保持部と、前記位相比較器の出力と前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号のいずれかに切り替えてローパスフィルタに出力する選択部と、前記異常検出部が異常状態と判断したときに、前記選択部に対し前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号を選択出力するよう制御する制御部と、前記位相比較器が出力する位相誤差信号に対し所定の演算処理を施し前記位相差保持部に記憶させる演算部とを備え、前記演算部は、位相誤差信号に対するm個のサンプリングを異なる互いに重ならない複数期間別に実行し、各期間それぞれで得られた平均値同士の連続一致後に更新記憶させるものである。
【0017】
この発明に係るPLL回路は、位相比較器の位相誤差信号のパルス幅を監視し、予め定めた所定の閾値を超えるパルス幅の検出時に異常状態と判断する異常検出部と、前記位相比較器の出力する前記位相誤差信号を記憶する位相差保持部と、前記位相比較器の出力と前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号のいずれかに切り替えてローパスフィルタに出力する選択部と、前記異常検出部が異常状態と判断したときに、前記選択部に対し前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号を選択出力するよう制御する制御部とを備え、前記分周器は、異常検出部が異常状態と判断したときに、入力クロックのエッジでロードポイントを識別し、分周クロックに対し前記位相差保持部に保持された値でロードをかけることにより、入力クロックに位相を近づけた帰還信号を出力可能にするものである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の一形態を説明する。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1によるPLL回路の基本構成を示す回路図である。図において、1は位相比較器、2は位相差保持部、3はローパスフィルタ(LPF)、4は電圧制御発振器(VCO)、10は異常検出部、11は制御部、12は分周器、13は選択部である。
【0019】
位相比較器1は、予め定めた周波数の外部入力クロックaと帰還信号bから生成したクロックの位相を比較して位相誤差信号cを出力する。位相差保持部2は、位相比較器1が出力する位相誤差信号cを保持し信号fとして出力する。異常検出部10は、位相比較器1から出力される位相誤差信号cのパルス幅を監視し、このパルス幅が予め定めた一定の値(τth)を越えたときに検出信号mの値を異常として出力する。一定の値(τth)を越えないときには検出信号mの値は正常である。
【0020】
制御部11は、異常検出部10から出力される検出信号mを受けて位相比較器1の出力信号cと位相差保持部2の出力fを選択するための制御信号iを生成する。選択部13は、制御部11から受けた制御信号iに従って位相比較器1が出力する位相誤差信号cまたは位相差保持部2の出力fのいずれかを選択し、出力信号Qをローパスフィルタ3へ出力する。
【0021】
ローパスフィルタ(LPF)3は、入力された信号Q(位相誤差信号c、fいずれか)を平滑化して電圧制御信号dを生成する。電圧制御発振器(VCO)4は、入力される電圧制御信号dに応答して所定の発振周波数のクロックeを出力する。分周器12は、電圧制御発振器4から出力された信号を、予め定めた比率で分周し位相比較器1に帰還信号bを出力する。また、制御部11が異常検出部10から異常の検出信号mを受けた際の制御信号iの入力に基づき、外部入力クロックaのエッジにて分周開始タイミングにロードをかけて外部入力クロックaに位相を近づけた帰還信号bを生成する。
【0022】
次に動作について説明する。
以下に説明する各状態時における各部(外部入力クロックa,帰還信号b,位相誤差信号c,ローパスフィルタへの入力信号Q(信号c,fのいずれか)の信号出力タイミングを図2のタイミングチャートを用いて説明する。
1)正常(PLLロック)時の動作(図2(A)参照)
位相比較器1は、外部入力クロックaと分周器12からの帰還信号bの位相を比較し、位相誤差信号cを出力する。異常検出部10は、位相比較器1の出力である位相誤差信号cを監視し、しきい値τthより小さい(正常である)ことを確認する。制御部11は、異常検出部10の検出信号mの値が正常であるため位相差保持部2、分周器12及び選択部13へ正常時の制御信号iを出力する。
【0023】
図3は、上記閾値τthを説明するタイミングチャートである。
位相比較器1は、基準クロック(外部入力クロック)aと、分周クロック(帰還信号)bの位相差を位相誤差信号cとして出力する。
図3(a)は、外部入力クロックaに対し帰還信号bの位相が遅れた場合、図3(b)は、進んだ場合である。
異常検出部10は、これら遅れ、進みのいずれの位相差場合においても、位相誤差τが所定の閾値τthを越えたか否かを検出するようになっている。
【0024】
図2(A)に戻り説明する。位相差保持部2は、位相比較器1の位相誤差信号cを保持する。選択部13には、位相比較器1からの位相誤差信号cと位相差保持部2からの入力信号fの2信号を受けるが、制御部11から正常時の制御信号iを受けて位相比較器1からの位相誤差信号cを選択して出力信号Qを出力する。
【0025】
LPF3は、選択部13からの入力信号Qを受けて高域成分を除去し平滑化した信号dを生成し、電圧制御発振器4に供給する。電圧制御発振器4は、信号dを受けて周波数を制御されたクロック信号eを出力するとともに分周器12にも供給する。分周器12は、クロック信号eを所定の比率に分周した帰還信号bを位相比較器1へ帰還出力する。
【0026】
2)同期が外れる時の動作(図2(B))
外部入力クロックaが異常となり、位相比較器1の位相誤差信号cがしきい値τthを超えた時、異常検出部10は、異常を検出し異常の検出信号mを出力する。制御部11は、異常の検出信号mを受けて選択部13に対し位相差保持部2の出力fを選択し出力信号Qとするよう制御するとともに、位相差保持部2に対して新たに位相誤差信号cを保持することを停止させる。さらに、分周器12に対しても制御信号iを出力する。これにより、ローパスフィルタ3、および電圧制御発振器4は正常時と同様の動作ができる。
【0027】
3)異常時の動作
位相差保持部2は、制御信号iにより新たに位相比較器1の位相誤差信号cを保持することを停止し、保持していた前値を出力信号fとして出力する。
選択部13は、制御信号iを受けて2つの入力信号c、fのうち、位相差保持部2の出力fを選択し、出力信号Qとして出力する。この際、ローパスフィルタ3、および電圧制御発振器4は正常時と同様の動作ができる。
【0028】
例えば、図2(C)に示すように、外部入力クロックaが断の状態が生じた際に上記制御がなされる。
この後、外部入力クロックaが入力され、回復し始めた時の位相関係を図2(D)に示す。
【0029】
4)同期が回復するとき
分周器12は、外部入力クロックaの位相に合わせて帰還信号bの位相を変化させる。
図2(E)に示すように、異常検出部10は、位相比較器1の出力信号cを監視し、しきい値τthより小さい値であり、かつ同じ値がN回連続で出力された時等、所定の回復条件を満足した時、入力信号cが正常に戻ったと判断して正常出力信号mを出力する。
この後図2(F)に示す如く、帰還信号bは再びロックする(図2(A)同様の状態)。
【0030】
先行技術の断検出回路65(図12)による外部入力クロックaの断検出動作は、通常数クロックのエッジがなくなった時点を断と判断し検出する。前述した図14を用いて説明したように、外部入力クロックaが断になる際、それまでの周波数を維持しているときに突如として断となることは少ない。
図4は外部入力クロックaの断等の異常状態発生後に異常状態を検出するまでの経過を説明するためのタイミングチャートである。図4(a)は正常状態から断に至る異常状態を示す。図4(a)に示すように、異常時に外部入力クロックaは、異常な周波数のパルスを出力したり、パルスが抜けている状態が続いた後、エッジが全くなくなる、といった具合で断となることが多い。
【0031】
この発明の実施形態1によれば、位相比較器1の出力である位相誤差信号cがしきい値τthを超えた時点で異常と判断するため、直ちに異常を検出できる。
これにより、直ちに位相差保持部2の出力fを選択し、出力信号Qとして出力する安定な値に切り替えることができ、周波数変動を抑制できる。加えて、位相比較器1の異常な出力を誤って保持記憶することを防止できる。
【0032】
正常な外部入力クロックaが異常に遷移する時の断(異常)検出タイミングの相違を従来技術の構成と対比した図を示す。
図4(b)は、前述の従来技術で説明した第3のPLL回路(図13)の構成による異常検出状態である。位相比較器の入力信号で断検出するが、外部入力クロックaに異常が発生してから断が検出されるまで(時期T3)に至る期間中も位相比較器が比較動作を続けるため、出力信号として大きな位相差が出力される。これにより、異常と判断される前の異常時の出力によって電圧制御発振器(VCO)が制御されることになり、電圧制御発振器の出力周波数変動が大きくなり、また異常と判断される前の異常時の位相比較器の出力信号を記憶する可能性がある、等の問題を有している。
【0033】
図4(c)には、この発明の実施の形態1による異常検出状態を示す。図示の如く、位相比較器1の出力である位相誤差信号cがしきい値τthを超えた時点で異常と判断するため、異常発生時T1からクロック数で1クロック未満で直ちに異常を検出できる(時期T2)。
【0034】
以上のように、この実施の形態1によれば、しきい値τthを用い、位相比較器1の出力である位相誤差信号cがしきい値τthを超えた時点で異常と判断するため、異常発生時に直ちに異常を検出して安定な値に切り替えることができ、周波数変動を抑制できる。加えて、位相比較器1の異常な出力を誤って保持記憶することを防止できる効果が得られる。
【0035】
実施の形態2.
図5は、この発明によるPLL回路の実施の形態2を示す回路図である。
図5において、図1と共通する構成部には、同一の符号を附し説明を省略する。この実施の形態2では、分周器20の構成が異なる。
【0036】
分周器20には、位相差保持部2で保持している位相誤差信号cが入力される接続構成となっている。そして、この分周器20は、電圧制御発振器(VCO)4から出力された信号を予め定めた比率で分周する機能に加えて、分周クロックに対して位相差保持部2に保持している値でロードをかける。即ち、異常検出部10から異常の検出信号mを受けた際に、外部入力クロックaのエッジでロードするタイミングを識別し、外部入力クロックaと帰還信号bの位相差が位相差保持部2で保持していた位相誤差信号cの信号幅と等しくなるようにロードをかけた帰還信号bを生成するよう構成されている。
【0037】
以上のように、この実施の形態2によれば、実施の形態1(図1)に示した基本PLL回路に対し、異常発生から復旧するときの位相変動をより小さくすることができるようになる。
【0038】
実施の形態3.
図6は、この発明によるPLL回路の実施の形態3を示す回路図である。
図6において、図1と共通する構成部には、同一の符号を附し説明を省略する。この実施の形態3は、実施の形態1(図1)で説明した基本PLL回路のホールドオーバー時の精度をより高めた回路であり、位相差保持部2の出力する信号f(位相誤差信号cに相当)をより安定させる演算を行う演算部30を設けてなる。
【0039】
この演算部30は、位相差保持部2で保持している複数の位相誤差信号cに基づいて、より安定した位相誤差信号f2を生成し、選択部13に出力する。
演算内容は、後述するが、位相誤差信号cにおける1)パルスのN連続一致、2)所定個数m個のパルスの平均、等を行う。
【0040】
以上のように、この実施の形態3によれば、位相差保持部2で保持する位相誤差信号cをより安定化させることができる効果がある。
【0041】
実施の形態4.
図7は、この発明によるPLL回路の実施の形態4を示す回路図である。
図7において、上記各実施の形態と共通する構成部には、同一の符号を附し説明を省略する。この実施の形態4は、実施の形態2(図5)の構成と、実施の形態3(図6)の構成を組み合わせたものであり、異常発生から復旧するときの位相変動をより小さくでき、また、ホールドオーバー時の精度をより高めたものである。
【0042】
分周器40には、位相差保持部2で保持している位相誤差信号cが入力される接続構成となっている。そして、この分周器40は、電圧制御発振器(VCO)4から出力された信号を予め定めた比率で分周する機能に加えて、分周クロックに対して位相差保持部2に保持している値のロードをかける。即ち、異常検出部10から異常の検出信号mを受けた際に外部入力クロックaのエッジでロードするタイミングを識別し、外部入力クロックaと帰還信号bの位相差が演算部30で生成した誤差幅信号c(f2)と等しくなるようにロードをかけた帰還信号bを生成するよう構成されている。
【0043】
以上のように、この実施の形態4によれば、異常発生から復旧するときの位相変動をより小さくすることができるようになる。また、位相差保持部2で保持する位相誤差信号cをより安定化させることができる効果がある。
【0044】
実施の形態5.
次に、上記実施の形態3、4で説明した演算部30における具体的演算内容(位相差保持部2への位相差信号cの保持に関する演算内容)について説明する。
【0045】
1)パルスのN連続一致によるもの
図8は、パルスのN連続一致を説明するために演算部30の内部構成を記載した回路図であり、図示の演算部30に設けられる31は比較器、32はカウンタである。
【0046】
位相差保持部2は、位相差信号cを所定のクロックにてサンプリングした後、ラッチ(保持)する。このサンプリング用のクロックは、PLL回路内部の電圧制御発振器(VCO)4、あるいは外部の発振器を用いて得られる。
また、位相差保持部2は、位相差信号cとは別に、最新2個のサンプリングデータをラッチする。演算部30の比較器31は、これらのデータを比較して一致していればカウンタ32でカウントする。カウンタ32のカウント値がN−1になった時点で出力f2を出力し、位相差保持部2に位相差信号cとして保持させる。
上記演算内容によれば、N個のサンプリングデータのデータ幅が全て一致した場合に、定常位相差として位相差保持部2に位相差信号cを保持させる。
【0047】
2)m個のパルスの平均によるもの
図9は、m個のパルスの平均を説明するために演算部30の内部構成を記載した回路図であり、図示の演算部30に設けられる32はカウンタ、33は加算器である。
【0048】
位相差保持部2は、位相差信号cを所定のクロックにてサンプリングした後、ラッチ(保持)する。また、位相差信号cとは別に、最新1個のサンプリングデータをラッチする。これを加算器33に加え、加算した回数をカウンタ32でカウントする。加算したパルス数がm個になった時点で加算器33の出力をm個に対応する所定ビット右シフトして得られた数値を位相差信号c(f2)として位相差保持部2に保持させる。例えば、m=8の場合、右シフトは3ビットであり、8個のパルスのデータ幅の平均値が得られる。
【0049】
上記の複数個mのパルスは、1)スライディングウインドウ方式、2)ウインドウ切替方式、等の各種演算方法で得ることができる。図10は、平均演算の演算内容を説明するためのタイムチャートである。
【0050】
以下、サンプリング単位m、定常位相差a、出力パルス幅τとする。
1)スライディングウインドウ方式
(τ1+τ2+…+τm)/m=a0
(τ1+τ2+τ3+…+τm+1−a0)/m=a1
上記方式を図10(a)に示す。図示のように、サンプリング単位m個を維持しつつ、平均a0、a1、a2、…を取る区間を1パルスずつスライドさせる。この場合、各区間は1パルスずつ重なっている。
【0051】
平均の演算自体は下記の方式がある。
a)平均値そのものを定常位相差とし、値に変動が有れば更新する場合
a=a0
a0≠a1→a=a1とする。
b)平均値のN連(例;N=3)一致ではじめて定常位相差と見なす場合
∴a=(a0+a1+a2)/3
【0052】
2)ウインドウ切替方式
(τ1+τ2+…+τm)/m=a0
(τm+1+τm+2+…+τ2m)/m=a1
(τ2m+1+τ2m+2+…+τ3m)/m=a2
上記方式を図10(b)に示す。図示のように、サンプリング単位m個での平均a0、a1、a2、…を取る各区間同士が互いに重ならず、異なる時期に行われる。
【0053】
平均の演算は下記の方式がある。
a)平均値そのものを定常位相差とし、値に変動があれば更新する場合
∴a=a−1
a−1≠a0→a=a0
b)平均値のN連(例;N=3)一致ではじめて定常位相差と見なす場合
∴a=(a−1+a0+a+1)/3
【0054】
3)上記1)スライディングウインドウ方式の変形方式
(τ1+τ2+…+τm)/m=a0
(τ1+τ2+τ3+…+τm+1−a0)/m=a1
(τk+τk+1+τk+2+…+τk+m−ak−1)/m=ak
上記方式を図10(c)に示す。図示のように、この方式では前回得られた平均値を加味して新たな今回の平均値に反映させるものである。
【0055】
以上説明したm個のパルスの平均値を得る演算内容をまとめると、
a)パルスのN連続一致
b)上記1)スライディングウインドウ方式によるm個のパルスの平均
c)上記1)スライディングウインドウ方式で得た平均のN連続一致
d)上記2)ウインドウ切り替え方式によるm個のパルスの平均
e)上記2)ウインドウ切り替え方式で得た平均のN連続一致
f)上記3)スライディングウインドウ方式の変形方式によるm個のパルスの平均
g)上記3)スライディングウインドウ方式の変形方式で得た平均のN連一致
h)この他、異常時発生前から一定時間以上過去のときの値、
等が有る。
【0056】
以上説明したように、この実施の形態5によれば、パルスのN連一致、m個の平均を用いることにより、位相差保持部2に保持される位相誤差信号cは、障害発生で位相劣化した状態での記憶を防止でき、それ以前の正常な状態な値を記憶でき外部入力クロックaの断等異常発生時において用いる位相差保持部2に保持される位相誤差信号の信頼性を向上でき、異常発生時における周波数変動を防止できるようになる。
【0057】
【発明の効果】
以上のように、この発明によれば、位相比較器の位相誤差信号のパルス幅を監視し、予め定めた所定の閾値を超えるパルス幅の検出時に異常状態と判断する異常検出部と、前記位相比較器の出力する前記位相誤差信号を記憶する位相差保持部と、前記位相比較器の出力と前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号のいずれかに切り替えてローパスフィルタに出力する選択部と、前記異常検出部が異常状態と判断したときに、前記選択部に対し位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号を選択出力するよう制御する制御部とを備えた構成としたので、入力クロックのパルス幅が閾値を超えたときに直ちに前記位相差保持部に保持された前記位相誤差信号を供給できるため、ロック時の周波数を維持でき、出力クロックの位相変動がなく、ワンダ及びジッタを抑制できる効果がある。特に、入力クロックの断等が生じた場合でも、周波数の大幅な変動を防止でき回路の信頼性を向上できる効果がある。
また、この発明によれば、位相比較器が出力する位相誤差信号に所定の演算処理を施し位相差保持部に記憶させる演算部を備え、位相誤差信号を複数N個サンプリングしデータ幅が連続一致した際に記憶させる構成としたので、前記位相差保持部に対し異常時の位相誤差信号を記憶することなく正常時の位相誤差信号を記憶でき、信頼性を向上できる効果がある。
【0058】
この発明によれば、演算部は、位相誤差信号に対するm個のサンプリングを異なる位相誤差信号毎に一部重なる複数期間別にそれぞれ実行し、各期間別に得られた平均値同士の連続一致後に更新記憶させる構成であるため、経時的な入力クロックの変動に対応しより信頼性を向上させた平均値を更新記憶でき、更新記憶する前記平均値の信頼性を向上させ回路の位相をより安定保持可能な効果がある。
【0059】
この発明によれば、演算部は、位相誤差信号に対するm個のサンプリングを異なる互いに重ならない複数期間別に実行し、各期間それぞれで得られた平均値同士の連続一致後に更新記憶させる構成としたので、入力クロックの変動に対応しより信頼性を向上させた平均値を更新記憶でき、更新記憶する前記平均値の信頼性を向上させ回路の位相をより安定保持可能な効果がある。
【0060】
この発明によれば、分周器が、異常検出部が異常状態と判断したときに、入力クロックのエッジでロードポイントを識別し、分周クロック対し位相差保持部に保持された値でロードをかける構成としたので、簡単な構成で前記入力クロックと帰還信号の位相差が位相差保持部で保持していた誤差幅信号と等しくなるようにロードをかけた帰還信号を出力できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1によるPLL回路を示す回路図である。
【図2】 この発明のPLL回路の各部の信号状態を示すタイミングチャートである。
【図3】 基準クロックと分周クロックの位相差を示すタイミングチャートである。
【図4】 入力クロックの異常発生後、異常状態検出のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図5】 この発明の実施の形態2によるPLL回路を示す回路図である。
【図6】 この発明の実施の形態3によるPLL回路を示す回路図である。
【図7】 この発明の実施の形態4によるPLL回路を示す回路図である。
【図8】 この発明の実施の形態5による演算部の内部構成を示す回路図である。
【図9】 この発明の実施の形態5による演算部の他の内部構成を示す回路図である。
【図10】 この発明の実施の形態5による演算部の平均演算にかかる演算内容を説明するためのタイムチャートである。
【図11】 従来の第1のPLL回路を示す回路図である。
【図12】 従来の第2のPLL回路を示す回路図である。
【図13】 従来の第3のPLL回路を示す回路図である。
【図14】 入力クロックの異常発生後、断状態に至るまでの状態を説明するためのタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 位相比較器、2 位相差保持部、3 ローパスフィルタ(LPF)、4 電圧制御発振器(VCO)、10 異常検出部、11 制御部、12,20,40 分周器、13 選択部、30 演算部、31 比較器、32 カウンタ、33 加算器、51 タンク回路、52,61,71 位相比較器、53,62,72 ローパスフィルタ(LPF)、54,63 電圧制御水晶発振器(VCXO)、55,64 分周器、65 断検出回路、66 制御部、67 制御電圧保持部、68,82 選択部、73 電圧制御発振器(VCO)、74,81 カウンタ、76 ホールドオーバー回路、77 中断検出部、78 コントロール部、79 データ保持部、80 比較器。
Claims (4)
- 所定周波数の入力クロックと帰還信号とを位相比較し位相誤差信号を出力する位相比較器と、前記位相誤差信号を平滑化して電圧制御信号を生成するローパスフィルタと、前記電圧制御信号に基づき所定の発振クロックを出力する電圧制御発振器と、その電圧制御発振器の発振クロックを分周し位相比較器に帰還信号を出力する分周器とを備えたPLL回路において、
前記位相比較器の前記位相誤差信号のパルス幅を監視し、予め定めた所定の閾値を超えるパルス幅の検出時に異常状態と判断する異常検出部と、
前記位相比較器の出力する前記位相誤差信号を記憶する位相差保持部と、
前記位相比較器の出力と、前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号のいずれかに切り替えてローパスフィルタに出力する選択部と、
前記異常検出部が異常状態と判断したときに、前記選択部に対し前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号を選択出力するよう制御する制御部と、
前記位相比較器が出力する位相誤差信号に対し所定の演算処理を施し前記位相差保持部に記憶させる演算部とを備え、
前記演算部は、正常時の位相誤差信号を複数N個サンプリングし、得られたN個のサンプリングのデータ幅が連続一致した際に前記位相差保持部に記憶させることを特徴とするPLL回路。 - 所定周波数の入力クロックと帰還信号とを位相比較し位相誤差信号を出力する位相比較器と、前記位相誤差信号を平滑化して電圧制御信号を生成するローパスフィルタと、前記電圧制御信号に基づき所定の発振クロックを出力する電圧制御発振器と、その電圧制御発振器の発振クロックを分周し位相比較器に帰還信号を出力する分周器とを備えたPLL回路において、
前記位相比較器の前記位相誤差信号のパルス幅を監視し、予め定めた所定の閾値を超えるパルス幅の検出時に異常状態と判断する異常検出部と、
前記位相比較器の出力する前記位相誤差信号を記憶する位相差保持部と、
前記位相比較器の出力と、前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号のいずれかに切り替えてローパスフィルタに出力する選択部と、
前記異常検出部が異常状態と判断したときに、前記選択部に対し前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号を選択出力するよう制御する制御部と、
前記位相比較器が出力する位相誤差信号に対し所定の演算処理を施し前記位相差保持部に記憶させる演算部とを備え、
前記演算部は、位相誤差信号に対するm個のサンプリングを異なる位相誤差信号毎に一部重なる複数期間別にそれぞれ実行し、各期間別に得られた平均値同士の連続一致後に更新記憶させることを特徴とするPLL回路。 - 所定周波数の入力クロックと帰還信号とを位相比較し位相誤差信号を出力する位相比較器と、前記位相誤差信号を平滑化して電圧制御信号を生成するローパスフィルタと、前記電圧制御信号に基づき所定の発振クロックを出力する電圧制御発振器と、その電圧制御発振器の発振クロックを分周し位相比較器に帰還信号を出力する分周器とを備えたPLL回路において、
前記位相比較器の前記位相誤差信号のパルス幅を監視し、予め定めた所定の閾値を超えるパルス幅の検出時に異常状態と判断する異常検出部と、
前記位相比較器の出力する前記位相誤差信号を記憶する位相差保持部と、
前記位相比較器の出力と、前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号のいずれかに切り替えてローパスフィルタに出力する選択部と、
前記異常検出部が異常状態と判断したときに、前記選択部に対し前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号を選択出力するよう制御する制御部と、
前記位相比較器が出力する位相誤差信号に対し所定の演算処理を施し前記位相差保持部に 記憶させる演算部とを備え、
前記演算部は、位相誤差信号に対するm個のサンプリングを異なる互いに重ならない複数期間別に実行し、各期間それぞれで得られた平均値同士の連続一致後に更新記憶させることを特徴とするPLL回路。 - 所定周波数の入力クロックと帰還信号とを位相比較し位相誤差信号を出力する位相比較器と、前記位相誤差信号を平滑化して電圧制御信号を生成するローパスフィルタと、前記電圧制御信号に基づき所定の発振クロックを出力する電圧制御発振器と、その電圧制御発振器の発振クロックを分周し位相比較器に帰還信号を出力する分周器とを備えたPLL回路において、
前記位相比較器の前記位相誤差信号のパルス幅を監視し、予め定めた所定の閾値を超えるパルス幅の検出時に異常状態と判断する異常検出部と、
前記位相比較器の出力する前記位相誤差信号を記憶する位相差保持部と、
前記位相比較器の出力と、前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号のいずれかに切り替えてローパスフィルタに出力する選択部と、
前記異常検出部が異常状態と判断したときに、前記選択部に対し前記位相差保持部に記憶された前記位相誤差信号を選択出力するよう制御する制御部とを備え、
前記分周器は、前記異常検出部が異常状態と判断したときに、入力クロックのエッジでロードポイントを識別し、分周クロックに対し前記位相差保持部に保持された値でロードをかけることにより、入力クロックに位相を近づけた帰還信号を出力可能なことを特徴とするPLL回路。
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