JPH0818447A - Pll回路装置 - Google Patents

Pll回路装置

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Publication number
JPH0818447A
JPH0818447A JP6146830A JP14683094A JPH0818447A JP H0818447 A JPH0818447 A JP H0818447A JP 6146830 A JP6146830 A JP 6146830A JP 14683094 A JP14683094 A JP 14683094A JP H0818447 A JPH0818447 A JP H0818447A
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JP
Japan
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signal
reference signal
output
clock
circuit
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JP6146830A
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English (en)
Inventor
Nobuyuki Nagano
宣行 長野
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Stabilization Of Oscillater, Synchronisation, Frequency Synthesizers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 現用系の入力基準信号に異常を発生し、予備
系の入力基準信号に切り替える過渡期において、PLL
系の安定性を保ち、発生するクロックの攪乱を防止し、
系の信頼性を高める。 【構成】 入力断検出回路6により、選択回路5からの
基準信号Cの喪失が検出されると、制御電圧保持回路7
に電圧保持信号HDを与え、また、選択回路5に対し
て、基準信号を切替えるための選択切替信号SELを出
力し、選択回路5による基準信号の切替を行わせると共
に、この間に、電圧制御発振器3に与える制御信号を、
制御電圧保持回路7により、直前の値に保持させ、電圧
制御発振器3によるクロック信号CLKの発振を安定に
保つと共に基準信号の切替を安定に行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はPLL回路装置に係
り、特に、通信システムなどのクロックを高い信頼性で
得るために、現用系に対して予備系を付加した、冗長構
成の位相同期ループ回路において、系の切り替え時にお
ける過渡期の安定性を確保するための回路構成に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来から、基準信号に位相同期したクロ
ック信号を発生させるために、位相同期ループ回路、つ
まりPLL回路装置が用いられてきた。このようなPL
L回路装置を、データを伝送する通信システムなどにお
ける、データ系のシステムクロックに用いようとする
と、その信頼性を高める必要があるが、そのために、従
来から予備系を備えた冗長な構成が採用されてきた。
【0003】例えば、特開平4−32330号では、外
部からの基準信号が遮断した場合に、内部の基準信号に
切り替える構成が開示されており、また特開平4−35
7713では、現用の基準信号を予備の基準信号に切り
替える場合に、これを無瞬断で行う技術が開示されてい
る。
【0004】一方、特開平4−29189号には、第1
の基準クロックに異常があった場合に、これを第2の基
準クロックの分周出力に切り替える構成が開示されてい
る。
【0005】図6は、かかる従来の冗長系を備えるPL
L回路装置の回路図である。図において、5は現用系を
構成する第1の入力基準信号C1と第2の入力基準信号
C2を選択して、基準信号Cとして出力する選択回路、
6は、選択回路5により選択された基準信号Cが一定の
時間を超えて遮断した場合に、これを検出して、選択回
路5に選択切替信号SELを送出する入力断検出回路、
3は入力電圧により制御される周波数のクロック信号C
LKを発生する電圧制御発振器、4は電圧制御発振器3
の出力クロック信号をN分周して分周信号CNを発生す
る分周回路、1は選択回路5により選択された基準信号
Cと、分周回路4からの分周信号CNの位相を比較し
て、これに応じた位相偏差信号PDを出力する位相比較
器、2は位相比較器1からの位相偏差信号PDから高周
波成分を除去して平滑化し、電圧制御発振器3に与える
制御電圧CNTを出力するローパスフィルタである。
【0006】なお、第1の入力基準信号C1と第2の入
力基準信号C2は位相同期した信号として系に与えられ
ている。
【0007】以上述べたような構成において、つぎにそ
の動作を説明する。
【0008】通常、選択回路5は第1の入力基準信号C
1を選択しており、基準信号Cとしている。この基準信
号Cが正常に入力されている限り、入力断検出回路6は
選択切替信号SELを出力しないので、選択回路5は第
1の入力基準信号C1の選択を継続する。
【0009】電圧制御発振器3は、制御電圧CNTに応
じた周波数のクロック信号CLKを発生する。このクロ
ック信号CLKは分周回路4により分周され、分周信号
CNとして位相比較器1に与えられる。
【0010】位相比較器1は、この分周信号CNを、選
択回路5からの基準信号Cと位相比較し、両者の位相差
に応じた位相偏差信号PDを出力する。この位相偏差信
号PDは、ローパスフィルタ2により平滑化され、制御
電圧CNTとして電圧制御発振器3に与えられる。
【0011】つまり、分周信号CNと基準信号Cの間に
位相差がなければ、位相比較器1で検出される位相偏差
はゼロであり、ローパスフィルタ2から電圧制御発振器
3には、そのままの発振周波数を維持させるような制御
電圧CNTが与えられる。一方、分周信号CNと基準信
号Cの間に位相差があれば、位相比較器1からは、この
位相差に応じた位相偏差信号PDが出力されるので、こ
れを平滑化して得られる制御電圧CNTは、電圧制御発
振器3の発振周波数を変化させ、その出力であるクロッ
ク信号CLKの分周回路4による分周信号CNの位相
が、基準信号Cの位相に一致するように制御する。
【0012】その結果、電圧制御発振器3からは、第1
の入力基準信号C1に位相同期したクロック信号CLK
が出力されることになる。
【0013】なお、上記のような系統で、何らかの原因
で、第1の入力基準信号C1が遮断されてしまった場
合、位相比較器1では、正常な位相偏差信号PDが検出
されなくなるので、電圧制御発振器3が暴走してしまう
ことになる。このような事態に備えて、信頼性を高める
ために、冗長構成がとられている。
【0014】さて、第1の入力基準信号C1が一定の時
間を超えて遮断した場合、選択回路5からの基準信号C
が喪失してしまうが、これは入力断検出回路6により検
出される。その結果、入力断検出回路6は、選択回路5
に対して、選択切替信号SELを出力する。
【0015】入力断検出回路6から選択切替信号SEL
を与えられた選択回路5は、第1の入力基準信号C1を
第2の入力基準信号C2に切り替えて、基準信号Cとし
て出力する。その結果、位相比較器1には、第2の入力
基準信号C2に基づく基準信号Cが与えられることにな
る。
【0016】その結果、電圧制御発振器3からは、第2
の入力基準信号C2に位相同期したクロック信号CLK
が出力されることになる。
【0017】以上のようにして電圧制御発振器3から得
られたクロック信号CLKは、データ伝送系などにおい
て、信頼性の高いシステムクロックとして用いられるこ
とになる。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】従来のPLL回路装置
は、以上述べたように、第1の入力基準信号C1に異常
が発生した場合、これを検出して、直ちに第2の入力基
準信号C2に切り替えて電圧制御発振器3を制御するよ
うに構成されているので、第1の入力基準信号C1と第
2の入力基準信号C2が位相同期しており、第1の入力
基準信号C1から第2の入力基準信号C2への切替が、
スムーズに行われる限り、安定してクロック信号CLK
を出力することができる。しかしながら、現実には、第
1の入力基準信号C1に異常が発生してから、これを入
力断検出回路6で検出し、これに基づいて選択回路5が
動作して、第1の入力基準信号C1が第2の入力基準信
号C2に切り替わるまでの過渡期の間は、ある程度の時
間があるので、この間に基準信号Cに不要なパルスが混
入し、第1の入力基準信号C1への切り戻しが発生した
り、歯抜けが発生するなどの攪乱が発生することがあ
る。このため、電圧制御発振器3の同期外れが発生し、
次に、これに対する引き込み動作が発生したりして、電
圧制御発振器3で発生するクロック信号CLKの周波数
が大きく変動してしまうという問題点がある。その結
果、このクロック信号CLKをシステムクロックとする
データ伝送系では、データエラーを発生してしまうなど
の問題点がある。
【0019】この発明は、上記のような従来技術の問題
点を解消し、現用系の入力基準信号に異常が発生し、予
備系の入力基準信号に切り替える過渡期において、PL
L系の安定性を保ち、発生するクロックの攪乱を防止
し、系の信頼性を高めたPLL回路装置を提供すること
を目的とする。
【0020】
【課題を解決するための手段】
手段1.上記目的を達成するために、この発明は、請求
項1に記載のPLL回路装置として、クロックを発生す
る発振手段と、前記クロックを分周して分周クロックと
する分周手段と、複数の基準信号から1つを選択して、
制御用基準信号を出力する選択手段と、前記分周手段か
らの分周クロックを、前記選択手段からの制御用基準信
号と位相比較する位相比較手段と、前記位相比較手段の
出力をそのまま、または保持して、前記発振手段に制御
信号として与える制御電圧保持手段と、前記選択手段か
らの制御用基準信号が喪失したことを検出して、前記制
御電圧保持手段に保持信号を与えると共に、前記選択手
段に対して、基準信号を切替えるための選択切替信号を
出力する入力断検出手段とを、備えるPLL回路装置を
提供するものである。
【0021】手段2.上記目的を達成するために、この
発明は、請求項3に記載のPLL回路装置として、クロ
ックを発生する発振手段と、前記クロックを分周して分
周クロックとする分周手段と、複数の基準信号から1つ
を選択して、制御用基準信号を出力する選択手段と、前
記分周手段からの分周クロックを、前記選択手段からの
制御用基準信号と位相比較する位相比較手段と、前記位
相比較手段の出力をそのまま、または保持して、前記発
振手段に制御信号として与える制御電圧保持手段と、前
記位相比較手段によって検出される位相差が一定の位相
差よりも大きい場合に、これを検出して、前記制御電圧
保持手段に保持信号を与えると共に、前記選択手段に対
して、基準信号を切替えるための選択切替信号を出力す
る位相差判定手段とを、備えるPLL回路装置を提供す
るものである。
【0022】手段3.上記目的を達成するために、この
発明は、請求項6に記載のPLL回路装置として、クロ
ックを発生する発振手段と、前記クロックを分周して分
周クロックとする分周手段と、複数の基準信号から1つ
を選択して、制御用基準信号を出力する選択手段と、前
記分周手段からの分周クロックを、前記選択手段からの
制御用基準信号と位相比較する位相比較手段と、前記位
相比較手段の出力をそのまま、または保持して、前記発
振手段に制御信号として与える制御電圧保持手段と、前
記発振手段に与えられる制御信号が異常なレベルになっ
た場合に、これを検出して、前記制御電圧保持手段に保
持信号を与えると共に、前記選択手段に対して、基準信
号を切替えるための選択切替信号を出力する電圧変化検
出手段とを、備えるPLL回路装置を提供するものであ
る。
【0023】手段4.上記目的を達成するために、この
発明は、請求項8に記載のPLL回路装置として、クロ
ックを発生する発振手段と、前記クロックを分周して分
周クロックとする分周手段と、複数の基準信号から1つ
を選択して、制御用基準信号を出力する選択手段と、前
記分周手段からの分周クロックを、前記選択手段からの
制御用基準信号と位相比較する位相比較手段と、前記位
相比較手段の出力をそのまま、または保持して、前記発
振手段に制御信号として与える制御電圧保持手段と、前
記発振手段からのクロックに基づいてウィンドウを発生
し、このウィンドウ内に制御用基準信号のパルスが入っ
ている場合に、これを検出して、前記制御電圧保持手段
に保持信号を与えると共に、前記選択手段に対して、基
準信号を切替えるための選択切替信号を出力するパルス
検出手段とを、備えるPLL回路装置を提供するもので
ある。
【0024】手段5.上記目的を達成するために、この
発明は、請求項11に記載のPLL回路装置として、ク
ロックを発生する発振手段と、前記クロックを分周して
分周クロックとする分周手段と、複数の基準信号から1
つを選択して、制御用基準信号を出力する選択手段と、
前記分周手段からの分周クロックを、前記選択手段から
の制御用基準信号と位相比較する位相比較手段と、前記
位相比較手段の出力をそのまま、または保持して、前記
発振手段に制御信号として与える制御電圧保持手段と、
前記制御用基準信号により決定される一定の時間内に、
前記発振手段からのクロックを計数して、この計数値が
前記分周手段の分周比からみて正常か否かを判定し、異
常判定の場合に、前記制御電圧保持手段に保持信号を与
えると共に、前記選択手段に対して、基準信号を切替え
るための選択切替信号を出力するクロック数判定手段と
を、備えるPLL回路装置を提供するものである。
【0025】
【作用】
作用1.上記手段において、この発明の請求項1に記載
のPLL回路装置は、選択手段により選択された制御用
基準信号の喪失を、入力断検出手段により、検出して、
選択切替信号により選択手段による基準信号の切替を行
わせると共に、この間に発振手段に与える制御信号を、
制御電圧保持手段により、直前の値に保持させることに
より、前記発振手段からのクロックを安定に保つと共
に、基準信号の切替を安定に行わせる。
【0026】作用2.上記手段において、この発明の請
求項3に記載のPLL回路装置は、選択手段により選択
された制御用基準信号の異常を、位相差判定手段によ
り、検出して、選択切替信号により選択手段による基準
信号の切替を行わせると共に、この間に発振手段に与え
る制御信号を、制御電圧保持手段により、直前の値に保
持させることにより、前記発振手段からのクロックを安
定に保つと共に、基準信号の切替を安定に行わせる。
【0027】作用3.上記手段において、この発明の請
求項6に記載のPLL回路装置は、選択手段により選択
された制御用基準信号の異常を、電圧変化検出手段によ
り、検出して、選択切替信号により選択手段による基準
信号の切替を行わせると共に、この間に発振手段に与え
る制御信号を、制御電圧保持手段により、直前の値に保
持させることにより、前記発振手段からのクロックを安
定に保つと共に、基準信号の切替を安定に行わせる。
【0028】作用4.上記手段において、この発明の請
求項8に記載のPLL回路装置は、選択手段により選択
された制御用基準信号の異常を、パルス検出手段によ
り、検出して、選択切替信号により選択手段による基準
信号の切替を行わせると共に、この間に発振手段に与え
る制御信号を、制御電圧保持手段により、直前の値に保
持させることにより、前記発振手段からのクロックを安
定に保つと共に、基準信号の切替を安定に行わせる。
【0029】作用5.上記手段において、この発明の請
求項11に記載のPLL回路装置は、選択手段により選
択された制御用基準信号の異常を、クロック数判定手段
により、検出して、選択切替信号により選択手段による
基準信号の切替を行わせると共に、この間に発振手段に
与える制御信号を、制御電圧保持手段により、直前の値
に保持させることにより、前記発振手段からのクロック
を安定に保つと共に、基準信号の切替を安定に行わせ
る。
【0030】
【実施例】以下、図面を参照しながら、本発明の実施例
を説明する。
【0031】実施例1.図1は、この発明の実施例1の
PLL回路装置の回路図である。図において、7は位相
比較器1の出力である位相偏差信号PDを保持するため
の制御電圧保持回路であり、その出力である位相偏差信
号PDHはローパスフィルタ2を通じて、電圧制御発振
器3に与えられる。なお、制御電圧保持回路7は、入力
断検出回路6が基準信号Cの遮断を検出して選択切替信
号SELを出力している間、入力断検出回路6から一定
時間出力される電圧保持信号HDに基づいて、位相偏差
信号PDを、選択切替信号SELの出力直前のレベルに
保持し、位相偏差信号PDHとしてローパスフィルタ2
に与える。
【0032】なお、この実施例の構成において、入力断
検出回路6から出力される選択切替信号SELと電圧保
持信号HDは、略同じタイミングで出力されるものとす
る。その他の構成については、図6に示した従来の構成
と同様である。
【0033】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0034】通常、選択回路5は第1の入力基準信号C
1を選択しており、基準信号Cとしている。この基準信
号Cが正常に入力されている限り、入力断検出回路6は
選択切替信号SELも電圧保持信号HDのいずれも出力
しないので、選択回路5は第1の入力基準信号C1の選
択を継続し、制御電圧保持回路7は入力される位相偏差
信号PDをそのまま位相偏差信号PDHとして出力す
る。
【0035】電圧制御発振器3は、制御電圧CNTに応
じた周波数のクロック信号CLKを発生する。このクロ
ック信号CLKは分周回路4により分周され、分周信号
CNとして位相比較器1に与えられる。
【0036】位相比較器1は、この分周信号CNを、選
択回路5からの基準信号Cと位相比較し、両者の位相差
に応じた位相偏差信号PDを出力する。
【0037】位相比較器1の出力である位相偏差信号P
Dは、制御電圧保持回路7に与えられるが、制御電圧保
持回路7は入力断検出回路6から電圧保持信号HDが出
力されていないので、位相偏差信号PDをそのまま、位
相偏差信号PDHとしてローパスフィルタ2に出力す
る。
【0038】この位相偏差信号PDHは、ローパスフィ
ルタ2により平滑化され、制御電圧CNTとして電圧制
御発振器3に与えられる。
【0039】つまり、分周信号CNと基準信号Cの間に
位相差がなければ、位相比較器1で検出される位相偏差
はゼロであり、ローパスフィルタ2から電圧制御発振器
3には、そのままの発振周波数を維持させるような制御
電圧CNTが与えられる。一方、分周信号CNと基準信
号Cの間に位相差があれば、位相比較器1からは、この
位相差に応じた位相偏差信号PDが出力されるので、こ
れを平滑化して得られる制御電圧CNTは、電圧制御発
振器3の発振周波数を変化させ、その出力であるクロッ
ク信号CLKの分周回路4による分周信号CNの位相
が、基準信号Cの位相に一致するように制御する。
【0040】その結果、電圧制御発振器3からは、第1
の入力基準信号C1に位相同期したクロック信号CLK
が出力されることになる。
【0041】さて、第1の入力基準信号C1が遮断した
場合、選択回路5からの基準信号Cが喪失してしまう
が、これが一定の時間を超えると、これは入力断検出回
路6により検出される。その結果、入力断検出回路6
は、選択回路5に対して、選択切替信号SELを出力す
ると共に、制御電圧保持回路7に対して一定時間継続し
て出力される電圧保持信号HDを出力する。
【0042】その結果、制御電圧保持回路7は、位相比
較器1から出力されていた位相偏差信号PDを、電圧保
持信号HDが出力される直前のレベルに保持し、これを
位相偏差信号PDHとして出力する。
【0043】その結果、電圧制御発振器3は、この位相
偏差信号PDHに基づいた制御電圧CNTにより制御さ
れる。
【0044】なお、この間に、基準信号Cに不要なパル
スが混入したりして、位相偏差信号PDに攪乱を発生し
ても、これは制御電圧保持回路7で遮断され、制御電圧
保持回路7は安定的に位相偏差信号PDHを出力し続け
るため、電圧制御発振器3は安定に制御されることにな
る。つまり、電圧制御発振器3は、遮断する直前の第1
の入力基準信号C1に位相同期したクロック信号CLK
を出力し続けることになる。
【0045】一方、入力断検出回路6から選択切替信号
SELを与えられた選択回路5は、第1の入力基準信号
C1を第2の入力基準信号C2に切り替えて、基準信号
Cとして出力する。その結果、位相比較器1には、第2
の入力基準信号C2に基づく基準信号Cが与えられるこ
とになる。
【0046】なお、入力断検出回路6は、一定の時間が
経過すると、電圧保持信号HDの出力を解除するので、
制御電圧保持回路7は、再び、位相比較器1からの位相
偏差信号PDをそのまま位相偏差信号PDHとして出力
することになる。
【0047】その結果、電圧制御発振器3からは、第2
の入力基準信号C2に位相同期したクロック信号CLK
が出力されることになる。
【0048】なお、第1の入力基準信号C1と第2の入
力基準信号C2は位相同期しているので、PLL回路と
しての引き込み動作を生ずることがなく、周波数の安定
したクロック信号CLKを得ることができる。
【0049】以上のようにして電圧制御発振器3から得
られたクロック信号CLKは、データ伝送系などにおい
て、システムクロックとして用いられることになる。
【0050】以上述べたように、この実施例において
は、第1の入力基準信号C1に異常をが発生してから、
これを入力断検出回路6で検出し、選択回路5に対し
て、基準信号Cを、第2の入力基準信号C2から得るよ
うに切り替えるまでの過渡期の間、位相比較器1の位相
偏差信号PDを、入力断検出回路6からの電圧保持信号
HDにより保持して、位相偏差信号PDHとしてローパ
スフィルタ2から、電圧制御発振器3に与えるように構
成したので、制御電圧CNTに外乱が混入するのを防止
でき、安定して、基準信号Cを、第1の入力基準信号C
1から第2の入力基準信号C2に切り替えることができ
る。
【0051】なお、実施例1では、入力断検出回路6か
ら、制御電圧保持回路7に対して出力される電圧保持信
号HDを、一定の時間出力するように構成したが、入力
断検出回路6から制御電圧保持回路7に与える電圧保持
信号HDを、基準信号Cの有無により、出力するように
構成してもよい。この場合、電圧保持信号HDが出力さ
れてから、その出力を解除する条件として、選択回路5
による第1の入力基準信号C1から第2の入力基準信号
C2への切替が終了して、基準信号Cとして、第2の入
力基準信号C2が出力され始めたことが用いられること
になる。
【0052】また、実施例1では、入力断検出回路6に
より、第1の入力基準信号C1が遮断されたことを検出
すると、電圧保持信号HDと選択切替信号SELを、同
時に出力するような構成を例示したが、これに時間差を
持たせるようにしてもよい。この場合、入力断検出回路
6は、基準信号Cの遮断から、第1の入力基準信号C1
の異常を検出すると、まず、電圧保持信号HDを出力し
て、制御電圧保持回路7を動作させ、第1の入力基準信
号C1の異常が一定時間以上継続した場合に、選択切替
信号SELを出力して、選択回路5により選択される基
準信号Cを、第1の入力基準信号C1から第2の入力基
準信号C2に切り替える。
【0053】このような構成では、入力断検出回路6で
第1の入力基準信号C1の異常が検出されても、直ちに
は、選択切替信号SELを出力せず、電圧保持信号HD
だけを出力する。そして、制御電圧保持回路7で保持さ
れた位相偏差信号PDHにより、電圧制御発振器3を安
定に制御しながら、選択回路5では、第1の入力基準信
号C1を選択し続け、入力断検出回路6で検出される基
準信号Cが正常に戻った時点で、電圧保持信号HDを解
除するように構成する。
【0054】その結果、第1の入力基準信号C1が瞬間
的に遮断したような場合、第1の入力基準信号C1が正
常に復旧した時点で、直ちに第1の入力基準信号C1に
よるクロック信号CLKの制御を継続できるので、回路
の冗長度を更に高めることができる。
【0055】もちろん、入力断検出回路6で、一定時間
以上、第1の入力基準信号C1の遮断が検出された場合
は、選択回路5に対して、選択切替信号SELを与え、
基準信号Cを、第1の入力基準信号C1から第2の入力
基準信号C2に切り替えて、系を第2の入力基準信号C
2を基準に制御する。
【0056】実施例2.実施例2のPLL回路装置で
は、図1の構成において、入力断検出回路6は、一度、
第1の入力基準信号C1の遮断を検出して、選択切替信
号SELを出力すると、一定時間は、選択切替信号SE
Lの出力を禁止する。
【0057】つまり、実施例1では、入力断検出回路6
が、第1の入力基準信号C1の遮断を検出すると、これ
に対応して、選択切替信号SELおよび電圧保持信号H
Dを出力するような構成を例示したが、この実施例2で
は、入力断検出回路6が一度、第1の入力基準信号C1
の遮断を検出して、選択切替信号SELを出力すると、
その後の一定時間は、選択切替信号SELを出力しない
ような構成とする。
【0058】以上述べたような構成において、次に、そ
の動作を説明する。
【0059】実施例1では、入力断検出回路6が第1の
入力基準信号C1の一定の時間を超える遮断を検出する
と、直ちに、選択切替信号SELと、電圧保持信号HD
が出力され、位相偏差信号PDを制御電圧保持回路7で
保持して、選択回路5を第1の入力基準信号C1から第
2の入力基準信号C2に切り替えるが、第1の入力基準
信号C1が遮断してから、選択回路5が動作し、入力を
第2の入力基準信号C2に切り替え、基準信号Cが安定
して、これが入力断検出回路6で検出されるまでの間に
は、ある程度の時間差がある。
【0060】このため、選択回路5が信号を切り替え、
基準信号Cが安定するまでの間に、入力断検出回路6
が、不安定な基準信号Cにより、不安定な動作をする
と、選択切替信号SELおよび電圧保持信号HDを、誤
出力することが考えられる。
【0061】その結果、選択回路5が、第1の入力基準
信号C1から第2の入力基準信号C2に信号を切り替え
たにもかかわらず、入力断検出回路6の誤動作により、
選択切替信号SELが出力され、次から次に、別の基準
信号に信号を切り替えたり、第1の入力基準信号C1へ
の切り戻しを発生したりするなどの不都合が考えられ
る。
【0062】実施例2の構成では、このような不都合を
防止することが可能であり、第1の入力基準信号C1が
遮断して、入力断検出回路6がこれを検出すると、電圧
保持信号HDを出力して、制御電圧保持回路7に位相偏
差信号PDを保持させ、位相偏差信号PDHを出力し
て、電圧制御発振器3を安定的に動作させるが、同時に
選択切替信号SELを出力して、選択回路5により選択
される信号を、第1の入力基準信号C1から第2の入力
基準信号C2に切り替える。
【0063】なお、基準信号Cを、第1の入力基準信号
C1から第2の入力基準信号C2に切り替える場合、一
定の時間は、基準信号Cが安定しないので、この間は、
入力断検出回路6からの選択切替信号SELの出力を禁
止して、選択回路5が不用意に信号を切り替えないよう
にする。
【0064】その結果、選択回路5が、一旦、第1の入
力基準信号C1から第2の入力基準信号C2に基準信号
Cを切り替えたにもかかわらず、次から次へと基準信号
を切り替えたり、第1の入力基準信号C1への切り戻し
を行うといった、誤動作の発生を防止することができ
る。
【0065】その結果、電圧制御発振器3から発生する
クロック信号CLKを、更に安定させることができる。
【0066】なお、実施例2では、入力断検出回路6か
ら選択切替信号SELが出力されると、一定の時間は、
入力断検出回路6からの選択切替信号SELの出力を禁
止するような構成を例示したが、この機能を選択回路5
側に持たせても同様の効果を得ることができる。つま
り、選択回路5が一度、選択切替信号SELを受けつけ
て、基準信号の切替を行うと、一定の時間は、選択切替
信号SELを受けつけなくするようにしてもよい。
【0067】実施例3.図2は、この発明の実施例3の
PLL回路装置の回路図である。図において、8は位相
比較器1で、検出した基準信号Cと分周信号CNの位相
差を、位相比較器1より位相偏差検出信号PSDとして
もらい、これが正常値であるか否かを判定し、選択回路
5に対して選択切替信号SELを出力すると共に、制御
電圧保持回路7に対して、電圧保持信号HDを、一定の
時間出力する位相差判定回路である。
【0068】なお、この実施例の構成において、位相差
判定回路8から出力される選択切替信号SELと電圧保
持信号HDは、略同じタイミングで出力されるものとす
る。その他の構成については、図1に示した実施例1の
構成と同様である。
【0069】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0070】通常の動作状態において、第1の入力基準
信号C1が正常に出力されており、系が正常に動作して
いれば、電圧制御発振器3の出力であるクロック信号C
LKは、第1の入力基準信号C1に位相同期しているの
で、位相比較器1で検出される基準信号Cと、分周信号
CNの位相関係、つまり位相偏差信号PDおよび位相偏
差検出信号PSDは正常な範囲にあると考えられる。
【0071】つまり、位相差判定回路8で検出される位
相偏差検出信号PSDは正常値にある。その結果、位相
差判定回路8からは、電圧保持信号HDも選択切替信号
SELも出力されず、電圧制御発振器3からは、第1の
入力基準信号C1に位相同期したクロック信号CLKが
出力されることになる。
【0072】さて、第1の入力基準信号C1が遮断した
場合、選択回路5からの基準信号Cが喪失してしまう
が、これが一定の時間を超えると、位相比較器1で検出
される、基準信号Cと分周信号CNの間の位相差が許容
値を超える値になる。つまり、位相比較器1から出力さ
れる位相偏差信号PDと位相偏差信号位相偏差検出信号
PSDが異常レベルになる。位相差判定回路8は、位相
比較器1からの位相偏差検出信号PSDに基づいて、こ
の位相差が異常なレベルになる前に、位相差が異常レベ
ルに近づきつつあることを判定して、選択回路5に対し
て、選択切替信号SELを出力すると共に、制御電圧保
持回路7に対して電圧保持信号HDを一定時間出力す
る。
【0073】その結果、制御電圧保持回路7は、位相比
較器1から出力されていた位相偏差信号PDを、電圧保
持信号HDが出力される直前のレベルに保持し、これを
位相偏差信号PDHとして出力する。
【0074】その結果、電圧制御発振器3は、この位相
偏差信号PDHに基づいた制御電圧CNTにより制御さ
れる。
【0075】一方、位相差判定回路8から選択切替信号
SELを与えられた選択回路5は、第1の入力基準信号
C1を第2の入力基準信号C2に切り替えて、基準信号
Cとして出力する。その結果、位相比較器1には、第2
の入力基準信号C2に基づく基準信号Cが与えられるこ
とになる。
【0076】その結果、位相比較器1で検出される位相
差が、許容値内に戻る。
【0077】一方、位相差判定回路8からの電圧保持信
号HDは、一定の時間が経過すると、解除されるが、こ
の時点では、基準信号Cはすでに、第2の入力基準信号
C2に切り替わっており、安定している。
【0078】従って、制御電圧保持回路7は、再び、位
相比較器1からの位相偏差信号PDをそのまま位相偏差
信号PDHとして出力することになるが、この時点よ
り、電圧制御発振器3からは、第2の入力基準信号C2
に位相同期したクロック信号CLKが出力されることに
なる。
【0079】なお、第1の入力基準信号C1と第2の入
力基準信号C2は位相同期しているので、PLL回路と
しての引き込み動作を生ずることがなく、周波数の安定
したクロック信号CLKを得ることができる。
【0080】以上述べたように、この実施例において
は、第1の入力基準信号C1に異常をが発生してから、
これを位相差判定回路8で検出し、選択回路5に対し
て、基準信号Cを第2の入力基準信号C2から得るよう
に切り替えるまでの過渡期の間、位相比較器1の位相偏
差信号PDを、入力断検出回路6からの電圧保持信号H
Dにより保持して、位相偏差信号PDHとしてローパス
フィルタ2から、電圧制御発振器3に与えるように構成
したので、制御電圧CNTに外乱が混入するのを防止で
き、安定して、基準信号Cを、第1の入力基準信号C1
から第2の入力基準信号C2に切り替えることができ
る。
【0081】その結果、第1の入力基準信号C1が遮断
した場合のみならず、大幅に周波数が変動したり、外乱
ノイズにより、乱れたりしたような場合でも、電圧制御
発振器3からのクロック信号CLKを安定に制御するこ
とができる。
【0082】実施例4.実施例4のPLL回路装置で
は、図2の構成において、位相差判定回路8は、位相偏
差検出信号PSDから位相差の異常を検出すると、直ち
に、電圧保持信号HDを出力して制御電圧保持回路7を
動作させ、同時に選択切替信号SELを出力して、選択
回路5により選択される基準信号Cを第1の入力基準信
号C1から第2の入力基準信号C2に切り替えるが、こ
の後、位相比較器1により検出される位相偏差検出信号
PSDが許容値に戻るまで、電圧保持信号HDを解除し
ないように構成する。
【0083】その結果、位相比較器1で検出される位相
偏差検出信号PSDが異常なレベルになりそうな場合、
これを位相差判定回路8で検出して、制御電圧保持回路
7に電圧保持信号HDを出力して、位相比較器1の出力
である位相偏差信号PDを保持させると共に、選択回路
5に選択切替信号SELを出力して、基準信号Cを第1
の入力基準信号C1から第2の入力基準信号C2に切り
替える。
【0084】以上のようにして、選択回路5による基準
信号Cの切替が終了しても、位相比較器1により検出さ
れる位相偏差検出信号PSDが許容値に戻るまでは、電
圧保持信号HDを解除せず、基準信号Cと分周信号CN
の位相差が許容範囲に入ってから、制御電圧保持回路7
の動作を解除する。
【0085】その結果、選択回路5により第1の入力基
準信号C1から第2の入力基準信号C2に切替が行われ
る場合の、過渡的な外乱による位相差の変動を吸収で
き、安定な基準信号Cの切替を行うことができる。
【0086】なお、位相差判定回路8による、位相偏差
検出信号PSDの検出レベルにおいて、電圧保持信号H
Dを出力する位相差と、電圧保持信号HDの出力を停止
する出力レベルにヒステリシスを持たせることにより、
回路の動作を更に安定させることができる。なお、実施
例4では、位相差判定回路8は、位相偏差検出信号PS
Dの位相差の異常を検出すると、電圧保持信号HDと選
択切替信号SELを、同時に出力するような構成を例示
したが、これに時間差を持たせるようにしてもよい。
【0087】この場合、位相差判定回路8は、位相偏差
検出信号PSDから位相差の異常を検出すると、まず、
電圧保持信号HDを出力して制御電圧保持回路7を動作
させ、位相差の異常が、一定の時間以上にわたって検出
された場合に、選択切替信号SELを出力して、選択回
路5により選択される基準信号Cを、第1の入力基準信
号C1から第2の入力基準信号C2に切り替える。
【0088】このような構成では、位相差判定回路8で
位相差の異常が判定されても、直ちには、選択切替信号
SELを出力せず、電圧保持信号HDだけを出力する。
そして、制御電圧保持回路7で保持された位相偏差信号
PDHにより、電圧制御発振器3を安定に制御しなが
ら、選択回路5では、第1の入力基準信号C1を選択し
続け、位相比較器1で検出される位相差が正常値に戻っ
た時点で、電圧保持信号HDを解除するように構成す
る。
【0089】その結果、第1の入力基準信号C1にノイ
ズが混入したり、瞬間的な外乱が入っても、直ちにこれ
が復旧した場合、ただちに第1の入力基準信号C1によ
るクロック信号CLKの制御を継続できるので、回路の
冗長度を更に高めることができる。
【0090】もちろん、位相差判定回路8で、一定時間
以上の位相差の異常が検出された場合は、選択回路5に
対して、選択切替信号SELを与え、基準信号Cを第1
の入力基準信号C1から第2の入力基準信号C2に切り
替える。
【0091】実施例5.実施例5のPLL回路装置で
は、図2の構成において、位相差判定回路8は、一度、
位相偏差検出信号PSDによる位相差の異常を検出し
て、選択切替信号SELを出力すると、一定時間は、選
択切替信号SELの出力を禁止する。
【0092】つまり、実施例3、4では、位相差判定回
路8が、位相偏差検出信号PSDから第1の入力基準信
号C1の異常を検出すると、これに対応して、選択切替
信号SELおよび電圧保持信号HDを出力するような構
成を例示したが、この実施例5では、位相差判定回路8
が一度、位相偏差検出信号PSDの異常を検出して、選
択切替信号SELを出力すると、その後の一定時間は、
選択切替信号SELを出力しないような構成とする。
【0093】以上述べたような構成によれば、第1の入
力基準信号C1が異常な状態になってから、位相差判定
回路8からの選択切替信号SELにより、選択回路5が
動作し、入力を第2の入力基準信号C2に切り替え、基
準信号Cが安定して、これに伴う位相差の安定的な状態
が、位相差判定回路8で検出されるまでの間に、位相差
判定回路8が不安定な基準信号Cにより、不安定な動作
をして、選択切替信号SELを誤出力するのを防止する
ことができる。
【0094】その結果、選択回路5が、一旦、第1の入
力基準信号C1から第2の入力基準信号C2に基準信号
Cを切り替えたにもかかわらず、次から次へと基準信号
を切り替えたり、第1の入力基準信号C1への切り戻し
を行うといった、誤動作の発生を防止することができ
る。
【0095】そして、電圧制御発振器3から発生するク
ロック信号CLKを、更に安定させることができる。
【0096】なお、実施例5では、位相差判定回路8か
ら選択切替信号SELが出力されると、一定の時間は、
位相差判定回路8からの選択切替信号SELの出力を禁
止するような構成を例示したが、この機能を選択回路5
側に持たせても同様の効果を得ることができる。つま
り、選択回路5が一度、選択切替信号SELを受けつけ
て、基準信号の切替を行うと、一定の時間は、選択切替
信号SELを受けつけなくするようにしてもよい。
【0097】実施例6.図3は、この発明の実施例6の
PLL回路装置の回路図である。図において、9は、電
圧制御発振器3に与えられる制御電圧CNTが、正常値
であるか否かを判定し、選択回路5に対する選択切替信
号SELを出力すると共に、制御電圧保持回路7に対し
て電圧保持信号HDを一定の時間出力するための電圧変
化検出器である。
【0098】なお、この実施例の構成において、電圧変
化検出器9から出力される選択切替信号SELと電圧保
持信号HDは、略同じタイミングで出力されるものとす
る。その他の構成については、図2に示した実施例3の
構成と同様である。
【0099】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0100】通常の動作状態において、第1の入力基準
信号C1が正常に出力されており、系が正常に動作して
いれば、電圧制御発振器3の出力であるクロック信号C
LKは、第1の入力基準信号C1に位相同期しているの
で、位相比較器1で検出される基準信号Cと、分周信号
CNの位相関係、つまり位相偏差信号PDおよび位相偏
差検出信号PSDは正常な範囲にあると考えられる。
【0101】つまり、位相比較器1で検出される位相偏
差信号PDは正常であり、したがって、電圧制御発振器
3に与えられる制御電圧CNTも正常である。この場
合、電圧制御発振器3からは、第1の入力基準信号C1
に位相同期したクロック信号CLKが出力されることに
なる。
【0102】さて、第1の入力基準信号C1が遮断した
り異常な状態になった場合、位相比較器1で検出され
る、基準信号Cと分周信号CNの間の位相差が許容値を
超える値になる。つまり、位相比較器1から出力される
位相偏差信号PDが異常レベルになり、電圧制御発振器
3に与えられる制御電圧CNTも異常になる。
【0103】電圧変化検出器9は、位相比較器1からロ
ーパスフィルタ2を通じて電圧制御発振器3に与えられ
る制御電圧CNTが異常な電圧レベルになる前に、これ
が異常レベルに近づきつつあることを判定して、選択回
路5に対して、選択切替信号SELを出力すると共に、
制御電圧保持回路7に対して電圧保持信号HDを一定の
時間だけ出力する。
【0104】その結果、制御電圧保持回路7は、位相比
較器1から出力されていた位相偏差信号PDを、電圧保
持信号HDが出力される直前のレベルに保持し、これを
位相偏差信号PDHとして出力する。
【0105】その結果、電圧制御発振器3は、この位相
偏差信号PDHに基づいた制御電圧CNTにより制御さ
れる。
【0106】一方、電圧変化検出器9から選択切替信号
SELを与えられた選択回路5は、第1の入力基準信号
C1を第2の入力基準信号C2に切り替えて、基準信号
Cとして出力する。その結果、位相比較器1には、第2
の入力基準信号C2に基づく基準信号Cが与えられるこ
とになる。
【0107】その結果、位相比較器1で検出される位相
差は、許容値内に戻る。
【0108】なお、電圧変化検出器9は、一定の時間が
経過すると、電圧保持信号HDの出力を解除するので、
制御電圧保持回路7は、再び、位相比較器1からの位相
偏差信号PDをそのまま位相偏差信号PDHとして出力
することになる。この時点で、基準信号Cは、第2の入
力基準信号C2に切り替わっており、位相比較器1から
は安定して位相差信号が出力されており、したがって、
電圧制御発振器3に与えれられる制御電圧CNTも正常
な値に戻っている。
【0109】その結果、電圧制御発振器3からは、第2
の入力基準信号C2に位相同期したクロック信号CLK
が出力されることになる。なお、第1の入力基準信号C
1と第2の入力基準信号C2は位相同期しているので、
PLL回路としての引き込み動作を生ずることがなく、
周波数の安定したクロック信号CLKを得ることができ
る。
【0110】以上述べたように、この実施例において
は、第1の入力基準信号C1に異常をが発生してから、
これを電圧変化検出器9で検出し、選択回路5に対し
て、基準信号Cを第2の入力基準信号C2により得るよ
うに切り替えるまでの過渡期の間、位相比較器1の位相
偏差信号PDを、電圧変化検出器9からの電圧保持信号
HDにより保持して、位相偏差信号PDHとしてローパ
スフィルタ2から、電圧制御発振器3に与えるように構
成したので、制御電圧CNTに外乱が混入するのを防止
でき、安定して、基準信号Cを、第1の入力基準信号C
1から第2の入力基準信号C2に切り替えることができ
る。
【0111】実施例7.実施例7のPLL回路装置で
は、図3の構成において、電圧変化検出器9は、一度、
位相偏差検出信号PSDによる位相差の異常を検出し
て、選択切替信号SELを出力すると、一定時間は、選
択切替信号SELの出力を禁止する。
【0112】つまり、実施例6では、電圧変化検出器9
が、制御電圧CNTから第1の入力基準信号C1の異常
を検出すると、これに対応して、選択切替信号SELお
よび電圧保持信号HDを出力するような構成を例示した
が、この実施例7では、電圧変化検出器9が一度、基準
信号Cの異常を検出して、選択切替信号SELを出力す
ると、その後の一定時間は、選択切替信号SELを出力
しないような構成とする。
【0113】以上述べたような構成によれば、選択回路
5が、第1の入力基準信号C1から第2の入力基準信号
C2に信号を切り替えたにもかかわらず、回路が安定す
るまでの時間によっては、電圧変化検出器9から再び、
選択切替信号SELが出力され、次から次に、別の基準
信号に信号を切り替えたり、第1の入力基準信号C1へ
の切り戻しを発生したりするなどの不都合が発生する可
能性があるが、このような不都合を防止することが可能
である。
【0114】なお、実施例7では、電圧変化検出器9か
ら選択切替信号SELが出力されると、一定の時間は、
電圧変化検出器9からの選択切替信号SELの出力を禁
止するような構成を例示したが、この機能を選択回路5
側に持たせても同様の効果を得ることができる。つま
り、選択回路5が一度、選択切替信号SELを受けつけ
て、基準信号の切替を行うと、一定の時間は、選択切替
信号SELを受けつけなくするようにしてもよい。
【0115】実施例8.図4は、この発明の実施例8の
PLL回路装置の回路図である。図において、10は電
圧制御発振器3で発生するクロック信号CLKに基づい
て、第1の入力基準信号C1のパルスが到来するであろ
うタイミングにウィンドウを生成するウィンドウ生成回
路であり、パルス検出回路11はウィンドウ生成回路1
0で生成したウィンドウに、基準信号Cとしてのパルス
が存在するか否かを判定して、パルスがない場合に、制
御電圧保持回路7に、一定時間、電圧保持信号HDを出
力すると共に、選択回路5に対して選択切替信号SEL
を出力する。
【0116】なお、この実施例の構成において、パルス
検出回路11から出力される選択切替信号SELと、電
圧保持信号HDは、略同じタイミングで出力されるもの
とする。
【0117】その他の構成については、図3に示した実
施例6の構成と同様である。
【0118】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0119】通常の動作状態において、第1の入力基準
信号C1が正常に出力されており、系が正常に動作して
いれば、電圧制御発振器3の出力であるクロック信号C
LKは、第1の入力基準信号C1に位相同期しているの
で、ウィンドウ生成回路10により生成するウィンドウ
の中に、第1の入力基準信号C1に基づく基準信号Cの
パルスが存在しており、パルス検出回路11ではウィン
ドウ内のパルスが検出される。
【0120】つまり、電圧制御発振器3から出力される
クロック信号CLKと、基準信号Cは位相同期している
と判断することができる。この場合、パルス検出回路1
1からは、電圧保持信号HDも選択切替信号SELも出
力されず、従って、電圧制御発振器3は基準信号Cと分
周信号CNの位相比較器1による位相比較結果に基づい
て制御される。そして、電圧制御発振器3からは、第1
の入力基準信号C1に位相同期したクロック信号CLK
が出力されることになる。
【0121】さて、第1の入力基準信号C1が遮断した
り異常な状態になった場合、第1の入力基準信号C1と
電圧制御発振器3で発生するクロック信号CLKに間に
位相差を発生する。その結果、クロック信号CLKに基
づいて、ウィンドウ生成回路10で発生したウィンドウ
の中に、第1の入力基準信号C1のパルスが入らない結
果になってしまう。
【0122】つまり、電圧制御発振器3で発生するクロ
ック信号CLKと、第1の入力基準信号C1との間に位
相ずれがではじめたと判断することができる。
【0123】一方、パルス検出回路11では、ウィンド
ウ内のパルスが検出されなくなってしまうので、選択回
路5に対して、選択切替信号SELを出力すると共に、
制御電圧保持回路7に対して電圧保持信号HDを一定の
時間だけ出力する。
【0124】その結果、制御電圧保持回路7は、位相比
較器1から出力されていた位相偏差信号PDを、電圧保
持信号HDが出力される直前のレベルに保持し、これを
位相偏差信号PDHとして出力する。
【0125】その結果、電圧制御発振器3は、この位相
偏差信号PDHに基づいた制御電圧CNTにより制御さ
れることになる。
【0126】一方、パルス検出回路11から選択切替信
号SELを与えられた選択回路5は、第1の入力基準信
号C1を第2の入力基準信号C2に切り替えて、基準信
号Cとして出力する。その結果、位相比較器1には、第
2の入力基準信号C2に基づく基準信号Cが与えられる
ことになる。
【0127】その結果、位相比較器1で検出される位相
差は、許容値内に戻る。
【0128】なお、パルス検出回路11は、一定の時間
が経過すると、電圧保持信号HDの出力を解除するの
で、制御電圧保持回路7は、再び、位相比較器1からの
位相偏差信号PDをそのまま位相偏差信号PDHとして
出力することになる。
【0129】この時点で、基準信号Cは、第2の入力基
準信号C2に切り替わっており、位相比較器1からは安
定して位相偏差信号PDが出力されており、したがっ
て、電圧制御発振器3に与えれられる制御電圧CNTも
正常な値に戻っている。
【0130】その結果、電圧制御発振器3からは、第2
の入力基準信号C2に位相同期したクロック信号CLK
が出力されることになる。なお、第1の入力基準信号C
1と第2の入力基準信号C2は位相同期しているので、
PLL回路としての引き込み動作を生ずることがなく、
周波数の安定したクロック信号CLKを得ることができ
る。
【0131】以上述べたように、この実施例において
は、第1の入力基準信号C1に異常をが発生してから、
これをパルス検出回路11で検出し、選択回路5に対し
て、基準信号Cを第2の入力基準信号C2により得るよ
うに切り替えるまでの過渡期の間、位相比較器1の位相
偏差信号PDを、電圧変化検出器9からの電圧保持信号
HDにより一定時間保持して、位相偏差信号PDHとし
てローパスフィルタ2から、電圧制御発振器3に与える
ように構成したので、制御電圧CNTに外乱が混入する
のを防止でき、安定して、基準信号Cを、第1の入力基
準信号C1から第2の入力基準信号C2に切り替えるこ
とができる。
【0132】実施例9.実施例9のPLL回路装置で
は、図4の構成において、パルス検出回路11は、ウィ
ンドウ生成回路10で生成されたウィンドウ内に、クロ
ック信号CLKのパルスが検出されない場合、パルス検
出回路11から電圧保持信号HDおよび選択切替信号S
ELが出力されるが、この信号出力の解除は、ウィンド
ウ生成回路10で生成されるウィンドウ内に、基準信号
Cのパルスが検出されたことを条件とする。
【0133】以上述べたような構成において、ウィンド
ウ生成回路10で電圧制御発振器3によるクロック信号
CLKに基づいて、基準信号Cが来るべき位置にウィン
ドウを設け、パルス検出回路11でそのウィンドウに、
第1の入力基準信号C1があるか否かの判定を行う。
【0134】そして、パルス検出回路11でパルスの検
出ができなければ、第1の入力基準信号C1が異常にな
ったと判定して、制御電圧保持回路7に対して、電圧保
持信号HDを一定時間出力すると共に、選択回路5に対
して、選択切替信号SELを出力する。
【0135】一方、選択切替信号SELにより、選択回
路5が、第1の入力基準信号C1から第2の入力基準信
号C2への切替を行い、基準信号Cが完全に第2の入力
基準信号C2に切り替わり、電圧制御発振器3から出力
されるクロック信号CLKに基づいてウィンドウ生成回
路10で発生するウィンドウ内に、基準信号Cのパルス
が検出されると、パルス検出回路11は電圧保持信号H
Dの出力を解除する。その結果、電圧制御発振器3から
のクロック信号CLKは、基準信号Cに対して完全に位
相同期した信号になり、PLL回路としての引き込み動
作を伴うことなく、基準信号Cの切替を行うことができ
る。
【0136】なお、実施例9では、パルス検出回路11
は、位相偏差検出信号PSDの位相差の異常を検出する
と、電圧保持信号HDと選択切替信号SELを、同時に
出力するような構成を例示したが、これに時間差を持た
せるようにしてもよい。
【0137】この場合、パルス検出回路11は、ウィン
ドウ生成回路10からのウィンドウ内に基準信号Cのパ
ルスが存在しないことを検出すると、まず、電圧保持信
号HDを出力して制御電圧保持回路7を動作させ、一定
の時間以上、位相差の異常が検出された場合に、選択切
替信号SELを出力して、選択回路5により選択される
基準信号Cを、第1の入力基準信号C1から第2の入力
基準信号C2に切り替える。
【0138】このような構成では、パルス検出回路11
でパルスなしの異常が判定されても、直ちには、選択切
替信号SELを出力せず、電圧保持信号HDだけを出力
する。そして、制御電圧保持回路7で保持された位相偏
差信号PDHにより、電圧制御発振器3を安定に制御し
ながら、選択回路5では、第1の入力基準信号C1を選
択し続け、パルス検出回路11で再び、パルスが検出さ
れるようになってから、電圧保持信号HDを解除するよ
うに構成する。
【0139】その結果、第1の入力基準信号C1にノイ
ズが混入したり、瞬間的な外乱が入っても、直ちにこれ
が復旧した場合、直ちに第1の入力基準信号C1による
クロック信号CLKの制御を継続できるので、回路の冗
長度を更に高めることができる。
【0140】もちろん、パルス検出回路11で一定時間
以上、基準信号Cのパルスが検出されなかった場合、選
択回路5に対して、選択切替信号SELを与え、基準信
号Cを第1の入力基準信号C1から第2の入力基準信号
C2に切り替える。
【0141】実施例10.実施例10のPLL回路装置
では、図4の構成において、パルス検出回路11が、一
度、パルスなしによる、第1の入力基準信号C1の異常
を検出して、選択切替信号SELを出力すると、一定時
間は、選択切替信号SELの出力を禁止する。
【0142】つまり、実施例8、9では、パルス検出回
路11が、ウィンドウ内への基準信号Cのパルスなしか
ら、第1の入力基準信号C1の異常を検出すると、これ
に対応して、選択切替信号SELおよび電圧保持信号H
Dを出力するような構成を例示したが、この実施例10
では、パルス検出回路11が一度、第1の入力基準信号
C1の異常を検出して、選択切替信号SELを出力する
と、その後の一定時間は、選択切替信号SELを出力し
ないような構成とする。
【0143】以上述べたような構成によれば、選択回路
5が、第1の入力基準信号C1から第2の入力基準信号
C2に信号を切り替えたにもかかわらず、回路が安定す
るまでの時間によっては、パルス検出回路11から再
び、選択切替信号SELが出力され、次から次に、別の
基準信号に信号を切り替えたり、第1の入力基準信号C
1への切り戻しを発生したりするなどの不都合が発生す
る可能性があるが、このような不都合を防止することが
可能である。
【0144】なお、実施例10では、パルス検出回路1
1から選択切替信号SELが出力されると、一定の時間
は、パルス検出回路11からの選択切替信号SELの出
力を禁止するような構成を例示したが、この機能を選択
回路5側に持たせても同様の効果を得ることができる。
つまり、選択回路5が一度、選択切替信号SELを受け
つけて、基準信号の切替を行うと、一定の時間は、選択
切替信号SELを受けつけなくするようにしてもよい。
【0145】実施例11.図5は、この発明の実施例1
1のPLL回路装置の回路図である。図において、12
は基準信号Cの1周期内の、電圧制御発振器3からのク
ロック信号CLKの数を計数するカウンタ回路、13は
カウンタ回路12のカウント値から、クロック信号CL
Kと基準信号Cの関係が正常な関係か否かの判定を行う
クロック数判定回路である。この場合の、カウント値
は、分周回路4によるクロック信号CLKの分周数Nに
一致していることが、正常か異常かを判定するための基
準となる。
【0146】その他の構成については、図4に示した実
施例8の構成と同様である。
【0147】以上述べたような構成において、次にその
動作を説明する。
【0148】通常の動作状態において、第1の入力基準
信号C1が正常に出力されており、系が正常に動作して
いれば、電圧制御発振器3の出力であるクロック信号C
LKは、第1の入力基準信号C1に位相同期しているの
で、カウンタ回路12によりカウントされるクロック信
号CLKの数は、分周回路4の分周数Nに等しく、Nで
あり、従って、クロック数判定回路13では、正常と判
定する。
【0149】つまり、電圧制御発振器3から出力される
クロック信号CLKと、基準信号Cは位相同期している
と判断することができる。この場合、クロック数判定回
路13からは、電圧保持信号HDも選択切替信号SEL
も出力されず、従って、電圧制御発振器3は基準信号C
と分周信号CNの位相比較器1による位相比較結果に基
づいて制御される。そして、電圧制御発振器3からは、
第1の入力基準信号C1に位相同期したクロック信号C
LKが出力されることになる。
【0150】さて、第1の入力基準信号C1が遮断した
り異常な状態になった場合、第1の入力基準信号C1
と、電圧制御発振器3で発生するクロック信号CLKの
周波数の間に差を発生する。その結果、基準信号Cの1
周期間にカウンタ回路12でカウントされるクロック信
号CLKの数が、分周回路4による分周数Nと異なって
くる。
【0151】つまり、電圧制御発振器3で発生するクロ
ック信号CLKと、第1の入力基準信号C1の間に周波
数差、つまり位相ずれが、ではじめたと判断することが
できる。
【0152】一方、クロック数判定回路13では、クロ
ック数Nが検出されなくなってしまうので、選択回路5
に対して、選択切替信号SELを出力すると共に、制御
電圧保持回路7に対して電圧保持信号HDを一定の時間
だけ出力する。
【0153】その結果、制御電圧保持回路7は、位相比
較器1から出力されていた位相偏差信号PDを、電圧保
持信号HDが出力される直前のレベルに保持し、これを
位相偏差信号PDHとして出力する。
【0154】その結果、電圧制御発振器3は、この位相
偏差信号PDHに基づいた制御電圧CNTにより制御さ
れることになる。
【0155】一方、クロック数判定回路13から選択切
替信号SELを与えられた選択回路5は、第1の入力基
準信号C1を第2の入力基準信号C2に切り替えて、基
準信号Cとして出力する。その結果、位相比較器1に
は、第2の入力基準信号C2に基づく基準信号Cが与え
られることになる。
【0156】その結果、位相比較器1で検出される位相
差は、許容値内に戻る。
【0157】なお、クロック数判定回路13は、一定の
時間が経過すると、選択切替信号SELと電圧保持信号
HDの出力を解除するので、制御電圧保持回路7は、再
び、位相比較器1からの位相偏差信号PDをそのまま位
相偏差信号PDHとして出力することになる。この時点
で、基準信号Cは、第2の入力基準信号C2に切り替わ
っており、位相比較器1からは安定して位相偏差信号P
Dが出力されており、したがって、電圧制御発振器3に
与えれられる制御電圧CNTも正常な値に戻っている。
【0158】その結果、電圧制御発振器3からは、第2
の入力基準信号C2に位相同期したクロック信号CLK
が出力されることになる。なお、第1の入力基準信号C
1と第2の入力基準信号C2は位相同期しているので、
PLL回路としての引き込み動作を生ずることがなく、
周波数の安定したクロック信号CLKを得ることができ
る。
【0159】以上述べたように、この実施例において
は、第1の入力基準信号C1に異常をが発生してから、
これをクロック数判定回路13で検出し、選択回路5に
対して、基準信号Cを第2の入力基準信号C2により得
るように切り替えるまでの過渡期の間、位相比較器1の
位相偏差信号PDを、電圧変化検出器9からの電圧保持
信号HDにより一定時間保持して、位相偏差信号PDH
としてローパスフィルタ2から、電圧制御発振器3に与
えるように構成したので、制御電圧CNTに外乱が混入
するのを防止でき、安定して、基準信号Cを、第1の入
力基準信号C1から第2の入力基準信号C2に切り替え
ることができる。
【0160】実施例12.実施例12のPLL回路装置
では、図5の構成において、クロック数判定回路13
が、一度、カウンタ回路12によるクロック信号CLK
のカウント数から、第1の入力基準信号C1の異常を検
出して、電圧保持信号HDを出力すると、次に、クロッ
ク数判定回路13が、カウンタ回路12によるクロック
信号CLKのカウント数が正常に戻るまで、電圧保持信
号HDの出力を保持する。
【0161】つまり、実施例11では、クロック数判定
回路13は、カウンタ回路12におけるクロック信号C
LKのカウント数が異常であると判断すると、選択切替
信号SELを出力すると共に、電圧保持信号HDを一定
時間出力するように構成したが、この実施例12では、
電圧保持信号HDの出力解除の条件を、カウンタ回路1
2でカウントされるクロック信号CLKの数が正常に戻
ったことにする。
【0162】その結果、カウンタ回路12で計数される
クロック信号CLKの数が、分周回路4による分周数N
と異なる場合、これを異常として、クロック数判定回路
13でこれを検出する。このようにして、クロック数判
定回路13が、第1の入力基準信号C1の異常を判定す
ると、制御電圧保持回路7に対して、電圧保持信号HD
を出力すると共に、選択回路5に対して、選択切替信号
SELを出力する。
【0163】一方、選択切替信号SELにより、選択回
路5が、第1の入力基準信号C1から第2の入力基準信
号C2への切替を行い、基準信号Cが完全に第2の入力
基準信号C2に切り替わり、電圧制御発振器3から出力
されるクロック信号CLKのカウンタ回路12によるカ
ウント数が、第2の入力基準信号C2の1周期内に、分
周回路4の分周数Nに等しくなると、これは、クロック
数判定回路13により検出される。つまり、基準信号C
は正常になったと判断することができる。
【0164】そして、クロック数判定回路13は、基準
信号Cが正常であると判断すると、電圧保持信号HDの
出力を解除する。
【0165】その結果、電圧制御発振器3からのクロッ
ク信号CLKは、基準信号Cに対して完全に位相同期し
た信号になり、PLL回路としての引き込み動作を伴う
ことなく、基準信号Cの切替を行うことができる。
【0166】なお、実施例12では、クロック数判定回
路13は、カウンタ回路12のカウント数から、第1の
入力基準信号C1の異常を検出すると、電圧保持信号H
Dと選択切替信号SELを、同時に出力するような構成
を例示したが、これに時間差を持たせるようにしてもよ
い。
【0167】この場合、カウンタ回路12は、クロック
数判定回路13のカウント数から、第1の入力基準信号
C1が異常であることを検出すると、まず、電圧保持信
号HDを出力して制御電圧保持回路7を動作させ、一定
の時間以上、クロック数判定回路13のカウント数の異
常が検出された場合に、選択切替信号SELを出力し
て、選択回路5により選択される基準信号Cを、第1の
入力基準信号C1から第2の入力基準信号C2に切り替
える。
【0168】このような構成では、クロック数判定回路
13で、第1の入力基準信号C1の異常が判定されて
も、直ちには、選択切替信号SELを出力せず、電圧保
持信号HDだけを出力する。そして、制御電圧保持回路
7で保持された位相偏差信号PDHにより、電圧制御発
振器3を安定に制御しながら、選択回路5では、第1の
入力基準信号C1を選択し続け、クロック数判定回路1
3で、再び、カウンタ回路12のカウントパルス数が正
常であることが検出されるようになってから、電圧保持
信号HDを解除するように構成する。
【0169】その結果、第1の入力基準信号C1にノイ
ズが混入したり、瞬間的な外乱が入っても、直ちにこれ
が復旧した場合、ただちに第1の入力基準信号C1によ
るクロック信号CLKの制御を継続できるので、回路の
冗長度を更に高めることができる。
【0170】もちろん、クロック数判定回路13で、一
定時間以上、カウンタ回路12によりカウントされるク
ロック数が異常であった場合、選択回路5に対して、選
択切替信号SELを与え、基準信号Cを第1の入力基準
信号C1から第2の入力基準信号C2に切り替える。
【0171】実施例13.実施例13のPLL回路装置
では、図5の構成において、クロック数判定回路13
が、一度、カウンタ回路12によるクロック信号CLK
のカウント数から、第1の入力基準信号C1の異常を検
出して、選択切替信号SELを出力すると、一定時間
は、選択切替信号SELの出力を禁止する。
【0172】つまり、実施例13では、クロック数判定
回路13が、カウンタ回路12のカウント数の異常か
ら、第1の入力基準信号C1の異常を検出すると、これ
に対応して、選択切替信号SELおよび電圧保持信号H
Dを出力するような構成を例示したが、この実施例13
では、クロック数判定回路13が一度、第1の入力基準
信号C1の異常を検出して、選択切替信号SELを出力
すると、その後の一定時間は、選択切替信号SELを出
力しないような構成とする。
【0173】このような構成によれば、選択回路5が、
第1の入力基準信号C1から第2の入力基準信号C2に
信号を切り替えたにもかかわらず、回路が安定するまで
の時間によっては、クロック数判定回路13から再び、
選択切替信号SELが出力され、次から次に、別の基準
信号に信号を切り替えたり、第1の入力基準信号C1へ
の切り戻しを発生したりするなどの不都合が発生する可
能性があるが、このような不都合を防止することが可能
である。
【0174】なお、実施例13では、クロック数判定回
路13から選択切替信号SELが出力されると、一定の
時間は、クロック数判定回路13からの選択切替信号S
ELの出力を禁止するような構成を例示したが、この機
能を選択回路5側に持たせても同様の効果を得ることが
できる。つまり、選択回路5が一度、選択切替信号SE
Lを受け付けて、基準信号の切替を行うと、一定の時間
は、選択切替信号SELを受け付けなくするようにして
もよい。
【0175】なお、上記各実施例において、制御電圧保
持回路7は、ローパスフィルタ2の前の段に配置される
構成を例示したが、位相比較器1の出力をローパスフィ
ルタ2により平滑化した信号に対して、制御電圧保持回
路7を作用させるような構成としても良く、同様の効果
を得ることができる。
【0176】また、上記各実施例では、現用系において
用いられる第1の入力基準信号C1に対して、予備系と
して用いられる第2の入力基準信号C2を、1つとして
例示したが、第2の入力基準信号C2としては、複数設
けるようにしてもよく、系の信頼度を更に高めることが
できる。
【0177】また、上記各実施例では、選択回路5に与
える選択切替信号SELと、制御電圧保持回路7に与え
る電圧保持信号HDを、別々の信号として出力するよう
な構成を例示したが、これは、機能によっては、同じ信
号としてもよい。
【0178】
【発明の効果】以上述べたように、この発明のPLL回
路装置は、基準信号と電圧制御発振器により発生するク
ロック信号の分周信号の位相を比較する回路と、電圧制
御発振器の間に、制御電圧保持回路を配置し、基準信号
に異常があった場合に、制御電圧保持回路を動作させ
て、電圧制御発振器に対する制御信号を安定化させてか
ら、基準信号を現用系から予備系に切り替えるように構
成したので、基準信号の切替時の不安定な動作を防止す
ることが可能であり、大幅に信頼性を高めることが可能
である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施例1、実施例2のPLL回路
装置の回路図である。
【図2】 この発明の実施例3、実施例4、実施例5の
PLL回路装置の回路図である。
【図3】 この発明の実施例6、実施例7のPLL回路
装置の回路図である。
【図4】 この発明の実施例8、実施例9、実施例10
のPLL回路装置の回路図である。
【図5】 この発明の実施例11、実施例12、実施例
13のPLL回路装置の回路図である。
【図6】 従来のPLL回路装置の回路図である。
【符号の説明】 1 位相比較器、、2 ローパスフィルタ、3 電圧制
御発振器、4 分周回路、5 選択回路、6 入力断検
出回路、7 制御電圧保持回路、8 位相差判定回路、
9 電圧変化検出器、10 ウィンドウ生成回路、11
パルス検出回路、12 カウンタ回路、13 クロッ
ク数判定回路。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロックを発生する発振手段と、前記ク
    ロックを分周して分周クロックとする分周手段と、複数
    の基準信号から1つを選択して、制御用基準信号を出力
    する選択手段と、前記分周手段からの分周クロックを、
    前記選択手段からの制御用基準信号と位相比較する位相
    比較手段と、前記位相比較手段の出力をそのまま、また
    は保持して、前記発振手段に制御信号として与える制御
    電圧保持手段と、前記選択手段からの制御用基準信号が
    喪失したことを検出して、前記制御電圧保持手段に保持
    信号を与えると共に、前記選択手段に対して、基準信号
    を切替えるための選択切替信号を出力する入力断検出手
    段とを、備えることを特徴とするPLL回路装置。
  2. 【請求項2】 前記入力断検出手段が、選択切替信号を
    出力した後は、一定の時間、その出力を禁止する機能を
    有する、請求項1のPLL回路装置。
  3. 【請求項3】 クロックを発生する発振手段と、前記ク
    ロックを分周して分周クロックとする分周手段と、複数
    の基準信号から1つを選択して、制御用基準信号を出力
    する選択手段と、前記分周手段からの分周クロックを、
    前記選択手段からの制御用基準信号と位相比較する位相
    比較手段と、前記位相比較手段の出力をそのまま、また
    は保持して、前記発振手段に制御信号として与える制御
    電圧保持手段と、前記位相比較手段によって検出される
    位相差が一定の位相差よりも大きい場合に、これを検出
    して、前記制御電圧保持手段に保持信号を与えると共
    に、前記選択手段に対して、基準信号を切替えるための
    選択切替信号を出力する位相差判定手段とを、備えるこ
    とを特徴とするPLL回路装置。
  4. 【請求項4】 前記位相差判定手段から、前記制御電圧
    保持手段に与えられる保持信号が、あらかじめ設定され
    た一定の時間出力される、請求項3のPLL回路装置。
  5. 【請求項5】 前記位相差判定手段が、選択切替信号を
    出力した後は、一定の時間、その出力を禁止する機能を
    有する、請求項3または4のPLL回路装置。
  6. 【請求項6】 クロックを発生する発振手段と、前記ク
    ロックを分周して分周クロックとする分周手段と、複数
    の基準信号から1つを選択して、制御用基準信号を出力
    する選択手段と、前記分周手段からの分周クロックを、
    前記選択手段からの制御用基準信号と位相比較する位相
    比較手段と、前記位相比較手段の出力をそのまま、また
    は保持して、前記発振手段に制御信号として与える制御
    電圧保持手段と、前記発振手段に与えられる制御信号が
    異常なレベルになった場合に、これを検出して、前記制
    御電圧保持手段に保持信号を与えると共に、前記選択手
    段に対して、基準信号を切替えるための選択切替信号を
    出力する電圧変化検出手段とを、備えることを特徴とす
    るPLL回路装置。
  7. 【請求項7】 前記電圧変化検出手段が、選択切替信号
    を出力した後は、一定の時間、その出力を禁止する機能
    を有する、請求項6のPLL回路装置。
  8. 【請求項8】 クロックを発生する発振手段と、前記ク
    ロックを分周して分周クロックとする分周手段と、複数
    の基準信号から1つを選択して、制御用基準信号を出力
    する選択手段と、前記分周手段からの分周クロックを、
    前記選択手段からの制御用基準信号と位相比較する位相
    比較手段と、前記位相比較手段の出力をそのまま、また
    は保持して、前記発振手段に制御信号として与える制御
    電圧保持手段と、前記発振手段からのクロックに基づい
    てウィンドウを発生し、このウィンドウ内に制御用基準
    信号のパルスが無い場合に、これを検出して、前記制御
    電圧保持手段に保持信号を与えると共に、前記選択手段
    に対して、基準信号を切替えるための選択切替信号を出
    力するパルス検出手段とを、備えることを特徴とするP
    LL回路装置。
  9. 【請求項9】 前記パルス検出手段はウインドウ内に選
    択された基準信号の有無を検出し、基準信号のパルスが
    検出されなかった場合、前記制御電圧保持手段に与えら
    れる保持信号が、あらかじめ設定された一定の時間出力
    される、請求項8のPLL回路装置。
  10. 【請求項10】 前記パルス検出手段が、選択切替信号
    を出力した後は、一定の時間、その出力を禁止する機能
    を有する、請求項9のPLL回路装置。
  11. 【請求項11】 クロックを発生する発振手段と、前記
    クロックを分周して分周クロックとする分周手段と、複
    数の基準信号から1つを選択して、制御用基準信号を出
    力する選択手段と、前記分周手段からの分周クロック
    を、前記選択手段からの制御用基準信号と位相比較する
    位相比較手段と、前記位相比較手段の出力をそのまま、
    または保持して、前記発振手段に制御信号として与える
    制御電圧保持手段と、前記制御用基準信号により決定さ
    れる一定の時間内に、前記発振手段からのクロックを計
    数して、この計数値が前記分周手段の分周比からみて正
    常か否かを判定し、異常判定の場合に、前記制御電圧保
    持手段に保持信号を与えると共に、前記選択手段に対し
    て、基準信号を切替えるための選択切替信号を出力する
    クロック数判定手段とを、備えることを特徴とするPL
    L回路装置。
  12. 【請求項12】 前記クロック数判定手段から、前記制
    御電圧保持手段に与えられる保持信号が、あらかじめ設
    定された一定の時間出力される、請求項11のPLL回
    路装置。
  13. 【請求項13】 前記選択手段が、前記クロック数判定
    手段から、選択切替信号を与えられると、一定の時間
    は、再度の選択切替信号の受付を禁止する機能を有す
    る、請求項11または12のPLL回路装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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US7088155B2 (en) 2002-01-16 2006-08-08 Mitsubishi Denki Kabushiki Kaisha Clock generating circuit
JP2007235576A (ja) * 2006-03-01 2007-09-13 Toshiba Corp 位相同期ループ回路及びこの位相同期ループ回路で使用される制御方法
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WO2023027078A1 (ja) * 2021-08-25 2023-03-02 ヌヴォトンテクノロジージャパン株式会社 Pll回路および送信システム

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