JP2000269807A - 位相ロックループおよび信号同期方法 - Google Patents

位相ロックループおよび信号同期方法

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JP2000269807A
JP2000269807A JP11344532A JP34453299A JP2000269807A JP 2000269807 A JP2000269807 A JP 2000269807A JP 11344532 A JP11344532 A JP 11344532A JP 34453299 A JP34453299 A JP 34453299A JP 2000269807 A JP2000269807 A JP 2000269807A
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frequency
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phase
output signal
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Chomei Sai
肇銘 蔡
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Winbond Electronics Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 減衰振動の振幅を低減し、短時間で安定状態
に達する。 【解決手段】 PLLシステム300は、クロック出力
信号340が所定の周波数範囲に達するまで、基準クロ
ック信号330とクロック出力信号340との周波数差
に応じた周波数補正信号を生成するFDC310と、ク
ロック出力信号340と基準クロック信号330との周
波数差及び位相差に応じた位相周波数補正信号を生成す
るPFD320と、クロック出力信号340の周波数が
所定の周波数範囲に達するまでは周波数補正信号に基づ
き出力電圧を生成し、所定の周波数範囲に達した後は位
相周波数補正信号に基づき出力電圧を生成する、AND
ゲート350,352、ORゲート354,356およ
びループフィルタ360からなるフィルタ回路部と、前
記出力電圧に応じた周波数のクロック出力信号340を
生成する電圧制御発振器370とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、クロック出力信号
を入力信号に同期させる位相ロックループの技術に係
り、特に、同期して安定するまでの応答時間を短縮する
ための技術に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、入力される基準クロック信号に同
期したクロック信号を生成する位相ロックループ(Phas
e Locked Loop,PLL)が知られている。PLLは、
例えばフロッピーディスクコントローラのスーパーI/
Oチップなどの多くのシステムにおいて電気回路を有す
る集積回路上に集積されており、データ伝送やその他の
応用用途への使用においては、受信クロック及び復号ク
ロックは、伝送クロック又はシステムクロック(例えば
MPEGデコーダチップ)に同期されるようになってお
り、いずれの応用用途に用いられる場合であっても、同
期に必要な時間が長くなるほどシステムにおけるスルー
プットは低下する。
【0003】図13は、位相周波数検出器(Phase-Freq
uency Detector,PFD)120を有する公知の位相ロ
ックループ(PLL)100の構成を示すブロック図で
ある。PLL100は閉じた回路システムであり、クロ
ック出力信号150がPLL100に帰還すると、それ
に応答してクロック出力信号150の更新が行われる。
PFD120は、基準クロック信号110及び分周器
(÷N)160から送信された補正信号170を受けて
出力信号180を生成する。この出力信号180は、基
準クロック信号110と補正信号170との位相エラー
(phase error)に関係しており、差周波数及びDCオ
フセットViを含有する。前記差周波数はループフィル
タ130で除去され、前記DCオフセットViは電圧制
御発振器(Voltage Controlled Oscillator,VCO)
140に供給される。
【0004】VCO140は、前記DCオフセットVi
に応じたクロック出力信号150を生成し、分周器16
0は、クロック出力信号150を受信して補正信号17
0を生成する。このとき、基準クロック信号110とク
ロック出力信号150との周波数の差が大きいほど、補
正信号170もまた大きくなる。
【0005】前記DCオフセットViは、クロック出力
信号150の周波数を基準クロック信号110に近づく
ように変化させるもので、クロック出力信号150と基
準クロック信号110の周波数が等しい場合には、差周
波数は0Hzになり、VCO140は基準クロック信号
110にロックされる。
【0006】VCO140が基準クロック信号110に
ロックされるまでの応答時間は、例えば分周器160の
N値などのシステムパラメータを変化させることにより
調整することができる。
【0007】図14(a)(b)は、PLL100が基
準クロック信号110に同期する応答時間を変化させた
場合に得られる効果を示す図である。図14(a)は、
DCオフセットViが緩やかに増加するようなシステム
パラメータを選択した場合を示している。同図に示され
るように、DCオフセットViが時間t1を要して緩やか
に増加した場合には安定状態に達するまでに生じる減衰
振動は僅かである。
【0008】図14(b)は、DCオフセットViが急
速に増加するようなシステムパラメータを選択した場合
を示している。同図に示されるように、DCオフセット
iが時間t2(<t1)まで急速に増加した場合には安
定状態に達するまでに生じる減衰振動は非常に大きい。
【0009】このように、図13に示すようなPFD1
20を有する公知のPLL100では、クロック出力信
号150を基準クロック信号110に急速(減衰振動が
大きい)にまたは緩やか(減衰振動が小さい)に同期さ
せることが可能である。PLL100が速く安定するほ
ど、クロック出力信号150をより早くシステムに使用
できるようになる。一方、PLL100を備えたシステ
ムの設計において、クロック出力信号150が減衰振動
がほぼ停止する安定状態に達するまでの時間が長いほ
ど、PLL100を備えたシステムが実際に使用可能に
なるまでに必要な時間も長くなってしまう。
【0010】そこで、現在では、PLL100は、図1
4(b)に示すようなDCオフセットViが急速に増加
し、安定状態に達するまでに大きく減衰振動するような
パラメータで使用される場合が多い。しかしながら、D
CオフセットViのオーバーシュートにより、PLL1
00が部分的に破壊されたり回路にラッチアップが生じ
たりするおそれがあるため、PLL100をサージに対
応できるように設計する必要がある。そのためには、チ
ップの表面積を大きくとる必要があるが、そうすると他
の回路に使用可能なチップの表面積が減少してしまう。
また、DCオフセットViが急速に増加し、安定状態に
達するまでに大きく減衰振動するようなPLLは、DC
オフセットViが緩やかに増加するPLLに比べて、消
費電力のピーク値が大きくなってしまう。
【0011】その他のシステムにおいて、小さい減衰を
経るだけで、PLLを安定状態まで加速することが可能
なシステムが知られている。すなわち、あるシステムで
は、PLLの閉ループに周波数検出計数器(frequency
detection counter,FDC)を組み込んでいる。この
FDCは、基準クロック信号と補正信号の周波数の差を
検出するもので、非常に短い応答時間で基準クロック信
号の周波数に同期させることができる。
【0012】別のシステム、すなわち米国特許第544
6416号「Time Acquisition System with Dual-Loop
for Independent Frequency Phase Lock」は、周波数
ロックループ(frequency lock loop,FLL)及び独
立PLLを備えた二重ループシステムを応用したもので
ある。このシステムでは、FLLがFDCを備え、PL
LがPFDを備えたものになっている。
【0013】この二重ループシステムにおいて、出力ク
ロック信号の周波数が所望の周波数の範囲外であった場
合には、FLLは出力クロック信号の周波数を基準クロ
ック信号の周波数に同期させるように動作する。このと
き、PLLはまだ動作していない。逆に、出力クロック
信号の周波数が所望の周波数の範囲内であった場合に
は、FLLが動作を停止してPLLが動作を開始し、出
力クロック信号の位相を補正するようにしている。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記従来のP
FD及びFDCを単一の閉ループシステムに組み込んだ
システムでは、PFDおよびFDCが互いに干渉し合う
ため、システムが不安定になったり、或いは安定状態に
達しにくくなるという問題点がある。
【0015】また、上記従来の米国特許第544641
6号に記載のシステムでは、基準クロック信号の周波数
または位相が変化して所望の出力クロック信号の範囲外
にドリフトした場合には、PLLが動作を停止し、FL
Lが再び動作を開始するという問題点がある。すなわ
ち、基準クロック信号がドリフトを続けると、PLLシ
ステム及びFLLシステムが交互に動作と非動作の状態
で入れ替わるため、システムが不安定になってしまう。
【0016】本発明は、上記問題点を解決するもので、
クロック出力信号を入力信号に同期させる際に、減衰振
動の振幅を低減し、短時間で安定状態に達することが可
能な位相ロックループおよび信号同期方法を提供するこ
とを目的とする。
【0017】また、本発明は、周波数検出計数器および
位相周波数検出器の双方を備えた場合でもシステムに不
安定が生じない位相ロックループおよび信号同期方法を
提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、クロ
ック出力信号を入力信号に同期させる位相ロックループ
において、前記クロック出力信号が所定の周波数範囲に
達するまで、前記入力信号と前記クロック出力信号との
周波数差に応じた周波数補正信号を生成する周波数検出
計数器と、前記クロック出力信号と前記入力信号との周
波数差及び位相差に応じた位相周波数補正信号を生成す
る位相周波数検出器と、前記クロック出力信号の周波数
が所定の周波数範囲に達するまでは前記周波数補正信号
に基づき出力電圧を生成し、前記クロック出力信号の周
波数が前記所定の周波数範囲に達した後は前記位相周波
数補正信号に基づき出力電圧を生成するフィルタ回路部
と、前記出力電圧に応じた周波数の前記クロック出力信
号を生成する電圧制御発振器とを備えたことを特徴とし
ている。
【0019】この構成によれば、クロック出力信号が所
定の周波数範囲に達するまで、周波数検出計数器によ
り、入力信号とクロック出力信号との周波数差に応じた
周波数補正信号が生成される。また、位相周波数検出器
により、クロック出力信号と入力信号との周波数差及び
位相差に応じた位相周波数補正信号が生成される。そし
て、フィルタ回路部により、クロック出力信号の周波数
が所定の周波数範囲に達するまでは周波数補正信号に基
づき出力電圧が生成され、クロック出力信号の周波数が
所定の周波数範囲に達した後は位相周波数補正信号に基
づき出力電圧が生成されて、この生成された出力電圧に
応じた周波数のクロック出力信号が、電圧制御発振器に
より生成される。
【0020】このように、周波数検出計数器は、信号同
期動作の開始からクロック出力信号が所定の周波数範囲
に達するまでのみ使用され、一旦所定の周波数範囲に達
した後は、その動作が停止して、それ以降は、位相周波
数検出器によって、クロック出力信号が基準クロック信
号に同期するまでクロック出力信号の位相及び周波数の
調整が行われる。
【0021】これによって、信号を同期させる際に、最
初に周波数検出計数器を使用するため、振幅の大きい減
衰振動が生じることなく短時間で安定状態に達すること
となる。また、この構成による回路が占有する面積は小
さくてすみ、消費電力も低く、回路にラッチアップが生
じることも殆どない。従って、チップ上にフロッピーデ
ィスクコントローラなどの他の集積回路とともに集積す
ることが容易に可能になる。
【0022】また、周波数検出計数器の動作停止後に基
準クロック信号がドリフトした場合でも、そのドリフト
の程度に関係なく、周波数検出計数器を停止したまま、
クロック出力信号と基準クロック信号とを新たに同期さ
せるべく位相周波数検出器が動作を続ける。従って、周
波数検出計数器と位相周波数検出器とが互いに干渉し合
ったり、交互に動作が頻繁に切り替わってシステムが不
安定になるという事態は生じない。
【0023】また、請求項2の発明は、請求項1記載の
位相ロックループにおいて、前記フィルタ回路部は、入
力される補正信号に基づき出力電圧を生成するループフ
ィルタと、前記周波数補正信号及び前記位相周波数補正
信号を受信し、前記クロック出力信号が前記所定の周波
数範囲に達するまでは前記周波数補正信号を前記ループ
フィルタに送出し、前記クロック出力信号が一旦前記所
定の周波数範囲に達した後は前記位相周波数補正信号を
前記ループフィルタに送出する切替回路とからなること
を特徴としている。
【0024】この構成によれば、クロック出力信号が所
定の周波数範囲に達するまでは周波数補正信号がループ
フィルタに送出され、この周波数補正信号に基づき出力
電圧が生成され、クロック出力信号が一旦所定の周波数
範囲に達した後は位相周波数補正信号がループフィルタ
に送出され、この位相周波数補正信号に基づき出力電圧
が生成される。このように、クロック出力信号が所定の
周波数範囲に達するまでと一旦達した後とでループフィ
ルタに送出する補正信号が切り替えられることによっ
て、周波数検出計数器と位相周波数検出器との干渉や頻
繁な切替えが確実に防止されることとなる。
【0025】また、請求項3の発明は、請求項1記載の
位相ロックループにおいて、前記周波数検出計数器は、
前記入力信号を所定の分周比で分周した分周信号を出力
する分周器と、前記クロック出力信号の周波数に比例す
る計数信号を出力する周波数計数器と、前記分周信号及
び前記計数信号を比較し、その比較結果に基づき前記周
波数補正信号を生成するコンパレータ回路とを備えたも
のであることを特徴としている。
【0026】この構成によれば、入力信号が所定の分周
比で分周され、クロック出力信号の周波数に比例する計
数信号が出力されて、分周信号及び計数信号が比較さ
れ、その比較結果に基づき周波数補正信号が生成される
ことにより、計数信号および分周信号の大小に応じて適
正な周波数補正信号が得られることとなる。
【0027】また、請求項4の発明は、請求項3記載の
位相ロックループにおいて、前記コンパレータ回路は、
予め設定された第1の設定値より前記計数信号が小さい
ときには前記周波数補正信号として増大信号を生成し、
予め設定され、上記第1の設定値より大きい第2の設定
値より前記計数信号が大きいときには前記周波数補正信
号として低減信号を生成し、前記増大信号及び前記低減
信号のいずれも生成しないときは前記周波数補正信号と
してロック信号を生成するもので、前記フィルタ回路部
は、前記増大信号が生成されると前記出力電圧を増大
し、前記低減信号が生成されると前記出力電圧を低減
し、前記ロック信号が生成されると前記位相周波数補正
信号を受信するように構成されていることを特徴として
いる。
【0028】この構成によれば、第1の設定値より計数
信号が小さいときには、コンパレータ回路により周波数
補正信号として増大信号が生成され、この増大信号を受
けてフィルタ回路部からの出力電圧が増大する。また、
第1の設定値より大きい第2の設定値より計数信号が大
きいときには、コンパレータ回路により周波数補正信号
として低減信号が生成され、この低減信号を受けてフィ
ルタ回路部からの出力電圧が低減する。そして、増大信
号及び低減信号のいずれも生成されないときは、コンパ
レータ回路により周波数補正信号としてロック信号が生
成され、フィルタ回路部は位相周波数補正信号を受信す
る。
【0029】ここで、第1、第2の設定値と計数信号と
の大小は、計数信号と分周信号とを比較するコンパレー
タ回路において、計数信号が増大して第1の設定値に達
したときに出力信号レベルが反転する第1反転回路と、
計数信号が低減して第2の設定値に達したときに出力信
号レベルが反転する第2反転回路とを備えることによ
り、それぞれ判定することができる。
【0030】そして、第1の設定値は所定の周波数範囲
の下限に相当し、第2の設定値は所定の周波数範囲の上
限に相当し、増大信号および低減信号が適正に生成され
ることとなる。また、増大信号および低減信号のいずれ
も生成されず、ロック信号が生成されるということは、
クロック出力信号の周波数が所定の周波数範囲に達した
ことに相当し、フィルタ回路部により、位相周波数補正
信号に基づき出力電圧が生成されることとなる。これに
よって、周波数検出計数器と位相周波数検出器との干渉
や頻繁な切替えが確実に防止される。
【0031】また、請求項5の発明は、請求項4記載の
位相ロックループにおいて、前記ロック信号及び前記分
周信号を受信すると、前記周波数検出計数器を使用不能
にする停止信号を生成する停止回路をさらに備えたこと
を特徴としている。
【0032】この構成によれば、停止回路がロック信号
及び分周信号を受信すると、周波数検出計数器を使用不
能にする停止信号が生成されることにより、クロック出
力信号の周波数が所定の周波数範囲に達すると、周波数
検出計数器が使用不能にされて、周波数検出計数器と位
相周波数検出器との干渉や頻繁な切替えが確実に防止さ
れることとなる。
【0033】また、請求項6の発明は、請求項1記載の
位相ロックループにおいて、前記周波数検出計数器は、
前記クロック出力信号の周波数が前記所定の周波数範囲
より小さいときは前記周波数補正信号として増大信号を
生成し、前記クロック出力信号の周波数が前記所定の周
波数範囲より大きいときは前記周波数補正信号として低
減信号を生成し、前記クロック出力信号の周波数が前記
所定の周波数範囲内に達した後は前記周波数補正信号と
してロック信号を生成するもので、前記フィルタ回路部
は、前記増大信号が生成されると前記出力電圧を増大
し、前記低減信号が生成されると前記出力電圧を低減
し、前記ロック信号が生成されると前記位相周波数補正
信号を受信するように構成されていることを特徴として
いる。
【0034】この構成によれば、クロック出力信号の周
波数が所定の周波数範囲より小さいときは周波数補正信
号として増大信号が生成されて出力電圧が増大し、クロ
ック出力信号の周波数が所定の周波数範囲より大きいと
きは周波数補正信号として低減信号が生成されて出力電
圧が低減し、クロック出力信号の周波数が所定の周波数
範囲内に達した後は周波数補正信号としてロック信号が
生成されると位相周波数補正信号を受信してこれに基づ
き出力電圧が生成されることとなる。これによって、周
波数検出計数器と位相周波数検出器との干渉や頻繁な切
替えが防止される。
【0035】また、請求項7の発明は、請求項6記載の
位相ロックループにおいて、前記フィルタ回路部は、前
記増大信号が生成されるとオンにされる充電スイッチ
と、前記低減信号が生成されるとオンにされる放電スイ
ッチと、前記充電スイッチがオンにされると電荷が充電
され、前記放電スイッチがオンにされると電荷が放電さ
れて、その充電電荷に応じた前記出力電圧を生成する電
荷保持回路とを備えたものであることを特徴としてい
る。
【0036】この構成によれば、電荷保持回路からその
充電電荷に応じた出力電圧が生成されるが、増大信号が
生成されると充電スイッチがオンにされて電荷保持回路
に電荷が充電されることから出力電圧が増大し、低減信
号が生成されると放電スイッチがオンにされて電荷保持
回路の電荷が放電されることから出力電圧が低減するこ
ととなり、増大信号および低減信号に応じた出力電圧が
簡易な構成で生成される。
【0037】また、請求項8の発明は、クロック出力信
号を入力信号に同期させる信号同期方法において、前記
クロック出力信号の周波数が所定の周波数範囲に達する
までは前記クロック出力信号を前記入力信号の周波数に
同期するように制御し、前記クロック出力信号の周波数
が一旦前記所定の周波数範囲に達した後は前記クロック
出力信号を前記入力信号の周波数および位相に同期する
ように制御したことを特徴としている。
【0038】この方法によれば、クロック出力信号の周
波数が所定の周波数範囲に達するまでは、クロック出力
信号が入力信号の周波数に同期するように制御され、ク
ロック出力信号の周波数が一旦所定の周波数範囲に達し
た後は、クロック出力信号が入力信号の周波数および位
相に同期するように制御されることにより、クロック出
力信号の減衰振動の振幅が低減し、クロック出力信号が
入力信号に短時間で同期することとなる。
【0039】また、請求項9の発明は、クロック出力信
号を入力信号に同期させる信号同期方法において、前記
クロック出力信号の周波数が所定の周波数範囲に達する
まで前記入力信号と前記クロック出力信号との周波数差
に応じた周波数補正信号を生成し、前記クロック出力信
号の周波数が一旦前記所定の周波数範囲に達した後は前
記周波数補正信号の生成を停止する第1工程と、前記ク
ロック出力信号と前記入力信号との周波数差及び位相差
に応じた位相周波数補正信号を生成する第2工程と、前
記クロック出力信号の周波数が前記所定の周波数範囲に
達するまでは前記周波数補正信号に基づき出力電圧を生
成し、前記クロック出力信号の周波数が一旦前記所定の
周波数範囲に達した後は前記位相周波数補正信号に基づ
き出力電圧を生成する第3工程と、前記出力電圧に基づ
き前記クロック出力信号を生成する第4工程とを備えた
ことを特徴としている。
【0040】この方法によれば、第1工程により、クロ
ック出力信号の周波数が所定の周波数範囲に達するまで
入力信号とクロック出力信号との周波数差に応じた周波
数補正信号が生成され、クロック出力信号の周波数が一
旦所定の周波数範囲に達した後は周波数補正信号の生成
が停止される。また、第2工程により、クロック出力信
号と入力信号との周波数差及び位相差に応じた位相周波
数補正信号が生成される。また、第3工程により、クロ
ック出力信号の周波数が所定の周波数範囲に達するまで
は周波数補正信号に基づき出力電圧が生成され、クロッ
ク出力信号の周波数が一旦所定の周波数範囲に達した後
は位相周波数補正信号に基づき出力電圧が生成される。
また、第4工程により、出力電圧に基づきクロック出力
信号が生成される。
【0041】このように、第1工程〜第4工程により、
クロック出力信号の周波数が所定の周波数範囲に達する
までは、クロック出力信号の周波数が入力信号の周波数
に同期するように制御され、クロック出力信号の周波数
が一旦所定の周波数範囲に達した後は、クロック出力信
号の周波数および位相が入力信号の周波数および位相に
同期するように制御されることとなり、これによって、
減衰振動の振幅が小さくなり、クロック出力信号の入力
信号への同期が素早く行われる。
【0042】また、請求項10の発明は、請求項9記載
の信号同期方法において、前記第1工程は、前記入力信
号を所定の分周比で分周した分周信号を生成する工程
と、前記クロック出力信号の周波数に比例する計数値を
出力する工程と、前記分周信号の周波数および前記計数
値を比較し、その比較結果に基づき前記周波数補正信号
を生成する工程とを備えたものであることを特徴として
いる。
【0043】この方法によれば、入力信号を所定の分周
比で分周した分周信号が生成され、クロック出力信号の
周波数に比例する計数値が出力され、分周信号の周波数
および計数値を比較してその比較結果に基づき周波数補
正信号が生成されることにより、分周信号の周波数およ
び計数値の大小に応じて適正な周波数補正信号が得られ
ることとなる。
【0044】また、請求項11の発明は、請求項9記載
の信号同期方法において、前記第1工程は、前記クロッ
ク出力信号の周波数が前記所定の周波数範囲より小さい
ときは前記周波数補正信号として増大信号を生成し、前
記クロック出力信号の周波数が前記所定の周波数範囲よ
り大きいときは前記周波数補正信号として低減信号を生
成するもので、前記第3工程は、前記増大信号が生成さ
れると前記出力電圧を増大し、前記低減信号が生成され
ると前記出力電圧を低減するものであることを特徴とし
ている。
【0045】この方法によれば、クロック出力信号の周
波数が所定の周波数範囲より小さいときは周波数補正信
号として増大信号が生成されて出力電圧が増大し、クロ
ック出力信号の周波数が所定の周波数範囲より大きいと
きは周波数補正信号として低減信号が生成されて出力電
圧が低減することにより、クロック出力信号の周波数が
入力信号の周波数に素早く同期することとなる。
【0046】
【発明の実施の形態】本発明の上述及びその他の目的、
特徴、及び長所をいっそう明瞭にするため、以下に好ま
しい実施の形態を挙げ、図を参照しつつさらに詳しく説
明する。
【0047】図1は、本発明に係る位相ロックループの
一実施形態であるPLLシステムの回路図、図2、図3
はそれぞれループフィルタの概略構成を示すブロック図
および詳細構成を示す回路図である。
【0048】図1に示すように、本実施形態のPLLシ
ステム300は、周波数検出計数器(FDC)310
と、位相周波数検出器(PFD)320と、ループフィ
ルタ360と、電圧制御発振器(VCO)370と、分
周器(÷N)380とを備え、入力信号としての基準ク
ロック信号330に同期したクロック出力信号340を
出力するものである。
【0049】FDC310は、FUP信号312、FDOWN
信号314およびFLOCK信号316の3つの出力信号を
生成して出力するものである。PFD320は、UP信
号322およびDOWN信号324の2つの出力信号を
生成して出力するものである。
【0050】ループフィルタ360は、LUP信号355
およびLDOWN信号357(後述)に応じた出力電圧Vi
を出力するもので、図2に示すように、充電電流源81
0と、充電スイッチ820と、放電スイッチ830と、
放電電流源840と、抵抗850と、電荷保持回路86
0とを備えてなる。図3に示すように、電荷保持回路8
60は、本実施形態では、ソースおよびドレインがそれ
ぞれ互いに接続されてなる複数個のFETの並列回路で
構成されている。
【0051】図1に戻って、FDC310およびPFD
320と、ループフィルタ360との間には、2入力1
出力のANDゲート350,352と、同じく2入力1
出力のORゲート354,356とが介設されている。
【0052】ANDゲート350の入力端子の一方には
FDC310のFLOCK信号316が入力し、他方にはP
FD320のUP信号322が入力し、その出力端子は
ORゲート354の一方の入力端子に接続されている。
【0053】ANDゲート352の入力端子の一方には
FDC310のFLOCK信号316が入力し、他方にはP
FD320のDOWN信号324が入力し、その出力端
子はORゲート356の一方の入力端子に接続されてい
る。
【0054】ORゲート354の入力端子の他方にはF
DC310のFUP信号312が入力し、その出力端子は
ループフィルタ360に接続されており、ORゲート3
54からLUP信号355が出力されると、ループフィル
タ360の充電スイッチ820(図2、図3)がオンに
なる。
【0055】ORゲート356の入力端子の他方にはF
DC310のFDOWN信号314が入力し、その出力端子
はループフィルタ360に接続されており、ORゲート
356からLDOWN信号357が出力されると、ループフ
ィルタ360の放電スイッチ830(図2、図3)がオ
ンになる。
【0056】そして、図2、図3において、LUP信号3
55により充電スイッチ820が閉じ、電荷保持回路8
60が抵抗850を介して充電され、VCO370への
出力電圧Viのレベルが増大する。また、LDOWN信号3
57により放電スイッチ830が閉じ、電荷保持回路8
60が抵抗850を介して放電され、VCO370への
出力電圧Viのレベルが低下する。ここで、後述するよ
うに、FDC310の動作により、LUP信号355とL
DOWN信号357とが同時に存在しない点が重要である。
【0057】ANDゲート350,352とORゲート
354,356とで切替回路を構成し、この切替回路と
ループフィルタ360とでフィルタ回路部を構成する。
【0058】図1に戻って、VCO370は、ループフ
ィルタ360からの出力電圧Viを受信し、これに基づ
きクロック出力信号340を生成する。分周器380
は、VCO370からのクロック出力信号340を受信
し、これに基づき補正(CLKIN)信号382を生成
する。こうして生成されたCLKIN信号382は、F
DC310及びPFD320によりそれぞれ受信され
る。
【0059】本実施形態のPLLシステム300は、最
初はPFD320を閉ループシステムの要素として使用
していない。FDC310から出力されるFLOCK信号3
16が低レベルのときは、PFD320からのUP信号
322及びDOWN信号324のレベルの高低に関係な
く、ANDゲート350,352の出力信号レベルは低
レベルに保持される。その結果、PFD320はPLL
システム300から切り離されることとなる。すなわ
ち、高レベルのFLOCK信号316は、PFD320から
の出力信号のイネイブル信号として機能する。
【0060】図4〜図8はFDC310の構成を示す回
路図で、図4はFDC310の分周回路510の回路
図、図5、図6はFDC310の周波数計数回路520
の回路図、図7はFDC310のコンパレータ回路53
0の回路図、図8はFDC310の自動停止回路540
の回路図である。
【0061】このように、説明の便宜上、FDC310
を図4〜図8に分割して図示しており、図4の左下に、
FDC310全体における各回路510〜540の位置
関係を示している。また、図9は図7に破線で示すリセ
ット信号生成回路531の回路図で、コンパレータ回路
530の一部を構成している。
【0062】図4〜図8に示すように、FDC310
は、分周回路510(図4)と、周波数計数回路520
(図5、図6)と、コンパレータ回路530(図7)
と、自動停止回路540(図8)とを備えてなる。ただ
し、当該技術に熟知した者ならば誰でも明らかなよう
に、本実施形態と同様な周波数検出機能及び停止機能を
備えた異なる構造のFDC310を提供することが可能
である。
【0063】FDC310の動作について説明する。図
4の分周回路510により、基準クロック信号(CLK
14M)330が分周されて、分周信号CLKD16が
生成される。図5、図6の周波数計数回路520によ
り、分周器380(図1)により生成されたCLKIN
信号382がカウントアップ(Count up)される。図7
のコンパレータ回路530により、分周信号CLKD1
6の各クロック信号のエッジ(例えば低レベルから高レ
ベルへの立上り)ごとに、周波数計数回路520からの
出力がラッチされ、所定の周波数範囲と比較される。
【0064】図7のコンパレータ回路530において、
周波数計数回路520(図5、図6)から出力される計
数信号の最大有効ビット(最上位ビット)であるビット
fc<6>は、FUP信号312の生成時間を計算し、こ
れによって所定の周波数範囲の下限を決定するのに使用
される。ここで、ビットfc<6>が0のとき、すなわ
ちCLKIN信号382の値が所定の周波数範囲より小
さいときは、FUP信号312は低レベルのままで、ビッ
トfc<6>が0から1に切り替わると、FUP信号31
2は高レベルに変更される。
【0065】すなわち、最上位ビットfc<6>が0か
ら1に切り替わる点が、所定の周波数範囲の下限(第1
の設定値)に相当する。
【0066】また、図7のコンパレータ回路530にお
いて、周波数計数回路520(図5、図6)の上位4ビ
ットfc<6>,fc<5>,fc<4>,fc<3>
は、FDOWN信号314の生成時間を計算し、これによっ
て所定の周波数範囲の上限を決定するのに使用される。
ここで、ビットfc<6>,fc<5>,fc<4>,
fc<3>が「1111」のとき、すなわちCLKIN
信号382の値が所定の周波数範囲より大きいときは、
DOWN信号314ビットは高レベルのままで、ビットf
c<6>,fc<5>,fc<4>,fc<3>のいず
れかが1から0に切り替わると、FDOWN信号314は低
レベルに変更される。
【0067】すなわち、上位4ビットfc<6>,fc
<5>,fc<4>,fc<3>が「1111」のとき
から、ビットfc<6>,fc<5>,fc<4>,f
c<3>のいずれかが1から0に切り替わる点が、所定
の周波数範囲の上限(第2の設定値)に相当する。
【0068】また、図7のコンパレータ回路530にお
いて、ビットfc<6>が0、または、ビットfc<6
>,fc<5>,fc<4>,fc<3>が「111
1」のときは、FLOCK信号316は低レベルにされる。
そして、ビットfc<6>が1で、かつ、ビットfc<
6>,fc<5>,fc<4>,fc<3>のいずれか
が0になると、FLOCK信号316は高レベルに変更され
る。
【0069】このように、図7のコンパレータ回路53
0により、クロック出力信号340(図1)の周波数を
調整して増大する必要があるとき(すなわち、所定の周
波数範囲以下のとき)にはFUP信号312が生成され、
クロック出力信号340(図1)の周波数を調整して低
下する必要があるとき(すなわち、所定の周波数範囲以
上のとき)にはFDOWN信号314が生成され、クロック
出力信号340(図1)の周波数が所定の周波数範囲に
達したときにはFLOCK信号316が生成される。このコ
ンパレータ回路530により、所定の周波数範囲を決定
することができる。
【0070】図7において、インバータ155aは、周
波数計数回路520(図5、図6)からの計数信号が増
大して所定の周波数範囲の下限(第1の設定値)に達し
たときに出力信号レベルが反転する第1反転回路を構成
し、ANDゲート158aは、上記計数信号が低減して
所定の周波数範囲の上限(第2の設定値)に達したとき
に出力信号レベルが反転する第2反転回路を構成してい
る。
【0071】コンパレータ回路530のリセット時間
は、例えば分周回路510などにより決定され、本実施
形態では、24=16を基準クロック信号(CLK14
M)330の周波数で除したものに相当する。例えば、
基準クロック信号(CLK14M)330の周波数が1
4.318MHzの場合は、コンパレータ回路530のリセット
時間は1.117μsである。
【0072】そして、CLKIN信号382の周波数が
(26+25+24+23)/1.117μs=107MHzより大きい
ときにはFDOWN信号314が生成され、CLKIN信号
382の周波数が26/1.117μs=57.29MHzより小さい
ときにはFUP信号312が生成される。すなわち、本実
施形態では、所定の周波数範囲は57.29MHz〜107MHzであ
る。ただし、当該技術に熟知した者ならば誰でも明らか
であるように、所定の周波数範囲は、もっと狭くした
り、或いは変更することが可能である。
【0073】図8の自動停止回路540において、F
LOCK信号316が、基準クロック信号(CLK14M)
330の周波数ロック期間(locking frequency perio
d、本実施形態では、同図に示すように、3クロック周
期)において高レベルであった場合には、周波数ロック
期間における所定の周波数範囲をそのまま維持し、ST
OPB信号542が高レベルから低レベルに変更され、
STOP信号544が低レベルから高レベルに変更され
る。このSTOPB信号542及びSTOP信号544
のレベルは、RSTB信号が入力されるまで維持され
る。なお、RSTB信号は、例えば新しい基準クロック
信号(CLK14M)330を受信すると生成されるも
のである。
【0074】図7に示すように、高レベルのSTOP信
号544により、FLOCK信号316を高レベルに維持す
ることが可能で、低レベルのSTOPB信号542によ
り、FUP信号312及びFDOWN信号314を低レベルに
維持することが可能である。
【0075】そして、FUP信号312及びFDOWN信号3
14を低レベルにし、FLOCK信号316を高レベルにし
た状態を維持することにより、FDC310をPLLシ
ステム300から切り離し、PFD320を使用可能に
することができ、この状態はRSTB信号が入力される
まで継続される。
【0076】なお、図9のリセット信号生成回路531
において、コンパレータ回路530(図7)で出力され
るUP信号、LOCK信号、DOWN信号の全てが低レ
ベルのときは、正常動作ではないのでリセット信号RS
TBAを生成し、周波数計数回路520(図5、図6)
やコンパレータ回路530(図7)の対応する回路を初
期化するようにしている。
【0077】このように、本実施形態では、FLOCK信号
316は、CLKIN信号382が所定の周波数範囲に
達するまでは低レベルに維持されている。このとき、P
LLシステム300は、周波数のフォロアシステムとし
て機能する。そして、FDC310は、CLKIN信号
382が所定の周波数範囲に達するまで動作を継続し、
所定の周波数範囲に達した後は、クロック出力信号34
0の周波数に関係なく、再び動作を開始することはな
い。
【0078】図10は、図1のうちでクロック出力信号
340が所定の周波数範囲に達するまでのPLLシステ
ム300の機能のみを示す回路図、図11は、図1のう
ちでクロック出力信号340が所定の周波数範囲に達し
た後のPLLシステム300の機能のみを示す回路図で
ある。
【0079】クロック出力信号340が所定の周波数範
囲に達するまでの期間中は、FLOCK信号316が低レベ
ルに維持されて、図10に示すように、FDC310か
らの出力信号によりPLLシステム300が制御され
る。すなわち、ループフィルタ360への入力信号であ
るLUP信号355及びLDOWN信号357は、それぞれF
UP信号312及びFDOWN信号314に直結している。
【0080】そして、クロック出力信号340が所定の
周波数範囲に達すると、FLOCK信号316が高レベルに
変化し、周波数ロック期間(上述したように、本実施形
態では例えば3クロック周期)が経過した後、FDC3
10は自動的に動作を停止し、続いてFUP信号312及
びFDOWN信号314が低レベルに変化し、この低レベル
状態が維持されて、PFD320が動作を開始する。
【0081】クロック出力信号340が所定の周波数範
囲に達した後は、図11に示すように、PFD320か
らの出力信号によりPLLシステム300が制御され
る。すなわち、ループフィルタ360への入力信号であ
るLUP信号355及びLDOWN信号357は、それぞれU
P信号322及びDOWN信号324に直結している。
【0082】図12は、本実施形態における各信号のレ
ベルを示すタイミングチャートである。前述したよう
に、PLLシステム300は、クロック出力信号340
の周波数が所定の周波数範囲に達する時刻T1までは周
波数フォロアとして機能し、この時刻T1までは、FD
C310からの出力信号、すなわちFUP信号312及び
DOWN信号314により、ループフィルタ360から出
力されるDCオフセット電圧Viの動作が制御される。
【0083】そして、時刻T1から周波数ロック期間が
経過した後、FDC310から出力されるFLOCK信号3
16が高レベルにされることによりPFD320からの
出力信号が有効にされ、かつ、FUP信号312及びF
DOWN信号314が低レベルにされることによりPFD3
20から出力されるUP信号322及びDOWN信号3
24によりループフィルタ360から出力されるDCオ
フセット電圧Viの動作が制御される。すなわち、PL
Lシステム300は、時刻T1以降は、公知のPLLシ
ステムとして機能する。
【0084】このように、本実施形態によれば、クロッ
ク出力信号340を、所定の周波数範囲に達するまで
は、FDC310により基準クロック信号330の周波
数に同期させ、所定の周波数範囲に一旦達した後には、
PFD320により基準クロック信号330の周波数お
よび位相に同期させるようにしたので、従来に比べて減
衰振動を低減することができ、短時間で素早く安定状態
のクロック出力信号340を得ることができる。
【0085】また、クロック出力信号340が所定の周
波数範囲に一旦達して周波数ロック期間が経過した後
は、基準クロック信号330がドリフトしても、FLOCK
信号316が高レベルに維持され、FDC310が再度
機能することはないので、FDC310とPFD320
とが相互に干渉し合うという不都合が生じることはな
く、基準クロック信号330がドリフトしても、安定状
態を維持することができる。
【0086】また、図1に示すように、簡素な回路構成
で実現しているので、チップに占める表面積が非常に小
さくてすみ、他の回路とともに容易に集積回路を構成す
ることができる。
【0087】以上に好ましい実施の形態を開示したが、
これらは決して本発明の範囲を限定するものではなく、
当該技術に熟知した者ならば誰でも、本発明の精神と領
域を脱しない範囲内で各種の変動や潤色を加えられるべ
きであって、従って本発明の保護範囲は特許請求の範囲
で指定した内容を基準とする。
【0088】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明に
よれば、クロック出力信号を入力信号に同期させる位相
ロックループにおいて、前記クロック出力信号が所定の
周波数範囲に達するまで、前記入力信号と前記クロック
出力信号との周波数差に応じた周波数補正信号を生成す
る周波数検出計数器と、前記クロック出力信号と前記入
力信号との周波数差及び位相差に応じた位相周波数補正
信号を生成する位相周波数検出器と、前記クロック出力
信号の周波数が所定の周波数範囲に達するまでは前記周
波数補正信号に基づき出力電圧を生成し、前記クロック
出力信号の周波数が前記所定の周波数範囲に達した後は
前記位相周波数補正信号に基づき出力電圧を生成するフ
ィルタ回路部と、前記出力電圧に応じた周波数の前記ク
ロック出力信号を生成する電圧制御発振器とを備えるよ
うにしたので、振幅の大きい減衰振動が生じることなく
短時間で安定状態に達してクロック出力信号を入力信号
に同期させることができる。また、周波数検出計数器と
位相周波数検出器とが互いに干渉し合ったり、交互に動
作が頻繁に切り替わってシステムが不安定になるという
事態を防止することができる。また、回路を低消費電力
で小さい占有面積で構成することができる。
【0089】また、請求項2の発明によれば、請求項1
記載の位相ロックループにおいて、前記フィルタ回路部
は、入力される補正信号に基づき出力電圧を生成するル
ープフィルタと、前記周波数補正信号及び前記位相周波
数補正信号を受信し、前記クロック出力信号が前記所定
の周波数範囲に達するまでは前記周波数補正信号を前記
ループフィルタに送出し、前記クロック出力信号が一旦
前記所定の周波数範囲に達した後は前記位相周波数補正
信号を前記ループフィルタに送出する切替回路とからな
るようにしたので、クロック出力信号が所定の周波数範
囲に達するまでと一旦達した後とでループフィルタに送
出する補正信号が切り替えられることとなり、これによ
って、周波数検出計数器と位相周波数検出器との干渉や
頻繁な切替えを確実に防止することができる。
【0090】また、請求項3の発明によれば、請求項1
記載の位相ロックループにおいて、前記周波数検出計数
器は、前記入力信号を所定の分周比で分周した分周信号
を出力する分周器と、前記クロック出力信号の周波数に
比例する計数信号を出力する周波数計数器と、前記分周
信号及び前記計数信号を比較し、その比較結果に基づき
前記周波数補正信号を生成するコンパレータ回路とを備
えたものであるとしたので、計数信号および分周信号の
大小に応じて適正な周波数補正信号を得ることができ
る。
【0091】また、請求項4の発明によれば、請求項3
記載の位相ロックループにおいて、前記コンパレータ回
路は、予め設定された第1の設定値より前記計数信号が
小さいときには前記周波数補正信号として増大信号を生
成し、予め設定され、上記第1の設定値より大きい第2
の設定値より前記計数信号が大きいときには前記周波数
補正信号として低減信号を生成し、前記増大信号及び前
記低減信号のいずれも生成しないときは前記周波数補正
信号としてロック信号を生成するもので、前記フィルタ
回路部は、前記増大信号が生成されると前記出力電圧を
増大し、前記低減信号が生成されると前記出力電圧を低
減し、前記ロック信号が生成されると前記位相周波数補
正信号を受信するように構成されているとしたので、第
1の設定値は所定の周波数範囲の下限に相当し、第2の
設定値は所定の周波数範囲の上限に相当し、増大信号お
よび低減信号を適正に生成することができる。また、増
大信号および低減信号のいずれも生成されず、ロック信
号が生成されるということは、クロック出力信号の周波
数が所定の周波数範囲に達したことに相当し、フィルタ
回路部により、位相周波数補正信号に基づき出力電圧を
適正に生成することができる。これによって、周波数検
出計数器と位相周波数検出器との干渉や頻繁な切替えを
確実に防止することができる。
【0092】また、請求項5の発明によれば、請求項4
記載の位相ロックループにおいて、前記ロック信号及び
前記分周信号を受信すると、前記周波数検出計数器を使
用不能にする停止信号を生成する停止回路をさらに備え
るようにしたので、クロック出力信号の周波数が所定の
周波数範囲に達すると、周波数検出計数器を自動的に使
用不能にすることができ、これによって、周波数検出計
数器と位相周波数検出器との干渉や頻繁な切替えを確実
に防止することができる。
【0093】また、請求項6の発明によれば、請求項1
記載の位相ロックループにおいて、前記周波数検出計数
器は、前記クロック出力信号の周波数が前記所定の周波
数範囲より小さいときは前記周波数補正信号として増大
信号を生成し、前記クロック出力信号の周波数が前記所
定の周波数範囲より大きいときは前記周波数補正信号と
して低減信号を生成し、前記クロック出力信号の周波数
が前記所定の周波数範囲内に達した後は前記周波数補正
信号としてロック信号を生成するもので、前記フィルタ
回路部は、前記増大信号が生成されると前記出力電圧を
増大し、前記低減信号が生成されると前記出力電圧を低
減し、前記ロック信号が生成されると前記位相周波数補
正信号を受信するように構成されているとしたので、周
波数検出計数器と位相周波数検出器との干渉や頻繁な切
替えを防止することができる。
【0094】また、請求項7の発明によれば、請求項6
記載の位相ロックループにおいて、前記フィルタ回路部
は、前記増大信号が生成されるとオンにされる充電スイ
ッチと、前記低減信号が生成されるとオンにされる放電
スイッチと、前記充電スイッチがオンにされると電荷が
充電され、前記放電スイッチがオンにされると電荷が放
電されて、その充電電荷に応じた前記出力電圧を生成す
る電荷保持回路とを備えたものであるとしたので、増大
信号および低減信号に応じた出力電圧を簡易な構成で生
成することができる。
【0095】また、請求項8の発明によれば、クロック
出力信号を入力信号に同期させる信号同期方法におい
て、前記クロック出力信号の周波数が所定の周波数範囲
に達するまでは前記クロック出力信号を前記入力信号の
周波数に同期するように制御し、前記クロック出力信号
の周波数が一旦前記所定の周波数範囲に達した後は前記
クロック出力信号を前記入力信号の周波数および位相に
同期するように制御したので、クロック出力信号の減衰
振動の振幅を低減することができ、クロック出力信号を
入力信号に短時間で同期させることができる。
【0096】また、請求項9の発明によれば、クロック
出力信号を入力信号に同期させる信号同期方法におい
て、前記クロック出力信号の周波数が所定の周波数範囲
に達するまで前記入力信号と前記クロック出力信号との
周波数差に応じた周波数補正信号を生成し、前記クロッ
ク出力信号の周波数が一旦前記所定の周波数範囲に達し
た後は前記周波数補正信号の生成を停止する第1工程
と、前記クロック出力信号と前記入力信号との周波数差
及び位相差に応じた位相周波数補正信号を生成する第2
工程と、前記クロック出力信号の周波数が前記所定の周
波数範囲に達するまでは前記周波数補正信号に基づき出
力電圧を生成し、前記クロック出力信号の周波数が一旦
前記所定の周波数範囲に達した後は前記位相周波数補正
信号に基づき出力電圧を生成する第3工程と、前記出力
電圧に基づき前記クロック出力信号を生成する第4工程
とを備えるようにしたので、クロック出力信号の減衰振
動の振幅を低減することができ、クロック出力信号を入
力信号に短時間で同期させることができる。
【0097】また、請求項10の発明によれば、請求項
9記載の信号同期方法において、前記第1工程は、前記
入力信号を所定の分周比で分周した分周信号を生成する
工程と、前記クロック出力信号の周波数に比例する計数
値を出力する工程と、前記分周信号の周波数および前記
計数値を比較し、その比較結果に基づき前記周波数補正
信号を生成する工程とを備えたものであるとしたので、
分周信号の周波数および計数値の大小に応じて適正な周
波数補正信号を得ることができる。
【0098】また、請求項11の発明によれば、請求項
9記載の信号同期方法において、前記第1工程は、前記
クロック出力信号の周波数が前記所定の周波数範囲より
小さいときは前記周波数補正信号として増大信号を生成
し、前記クロック出力信号の周波数が前記所定の周波数
範囲より大きいときは前記周波数補正信号として低減信
号を生成するもので、前記第3工程は、前記増大信号が
生成されると前記出力電圧を増大し、前記低減信号が生
成されると前記出力電圧を低減するものであるとしたの
で、クロック出力信号の周波数を入力信号の周波数に素
早く同期させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る位相ロックループの一実施形態で
あるPLLシステムの回路図である。
【図2】ループフィルタの概略構成を示すブロック図で
ある。
【図3】ループフィルタの詳細構成を示す回路図であ
る。
【図4】周波数検出計数器(FDC)の分周回路の回路
図である。
【図5】周波数検出計数器(FDC)の周波数計数回路
の回路図である。
【図6】周波数検出計数器(FDC)の周波数計数回路
の回路図である。
【図7】周波数検出計数器(FDC)のコンパレータ回
路の回路図である。
【図8】周波数検出計数器(FDC)の自動停止回路の
回路図である。
【図9】周波数検出計数器(FDC)のコンパレータ回
路の一部を構成するリセット信号生成回路の回路図であ
る。
【図10】クロック出力信号が所定の周波数範囲に達す
るまでのPLLシステムの機能を示す回路図である。
【図11】クロック出力信号が所定の周波数範囲に達し
た後のPLLシステムの機能を示す回路図である。
【図12】本実施形態における各信号のレベルを示すタ
イミングチャートである。
【図13】位相周波数検出器(PFD)を有する公知の
位相ロックループ(PLL)の構成を示すブロック図で
ある。
【図14】(a)(b)はPLLが基準クロックに同期
する応答時間を変化させた場合に得られる効果を示す図
である。
【符号の説明】
300 位相同期ループ(PLL)システム 310 周波数検出計数器(FDC) 312 FUP信号(増大信号) 314 FDOWN信号(低減信号) 316 FLOCK信号(ロック信号) 320 位相周波数検出器(PFD) 322 UP信号 324 DOWN信号 330 基準クロック信号(入力信号) 340 クロック出力信号 350,352 ANDゲート 354,356 ORゲート 355 LUP信号 357 LDOWN信号 360 ループフィルタ 370 電圧制御発振器(VCO) 380 分周器(÷N) 510 分周回路 520 周波数計数回路 530 コンパレータ回路 531 リセット信号生成回路 540 自動停止回路 810 充電電流源 820 充電スイッチ 830 放電スイッチ 840 放電電流源 850 抵抗 860 電荷保持回路

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 クロック出力信号を入力信号に同期させ
    る位相ロックループにおいて、 前記クロック出力信号が所定の周波数範囲に達するま
    で、前記入力信号と前記クロック出力信号との周波数差
    に応じた周波数補正信号を生成する周波数検出計数器
    と、 前記クロック出力信号と前記入力信号との周波数差及び
    位相差に応じた位相周波数補正信号を生成する位相周波
    数検出器と、 前記クロック出力信号の周波数が所定の周波数範囲に達
    するまでは前記周波数補正信号に基づき出力電圧を生成
    し、前記クロック出力信号の周波数が前記所定の周波数
    範囲に達した後は前記位相周波数補正信号に基づき出力
    電圧を生成するフィルタ回路部と、 前記出力電圧に応じた周波数の前記クロック出力信号を
    生成する電圧制御発振器とを備えたことを特徴とする位
    相ロックループ。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の位相ロックループにおい
    て、前記フィルタ回路部は、 入力される補正信号に基づき出力電圧を生成するループ
    フィルタと、 前記周波数補正信号及び前記位相周波数補正信号を受信
    し、前記クロック出力信号が前記所定の周波数範囲に達
    するまでは前記周波数補正信号を前記ループフィルタに
    送出し、前記クロック出力信号が一旦前記所定の周波数
    範囲に達した後は前記位相周波数補正信号を前記ループ
    フィルタに送出する切替回路とからなることを特徴とす
    る位相ロックループ。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の位相ロックループにおい
    て、前記周波数検出計数器は、 前記入力信号を所定の分周比で分周した分周信号を出力
    する分周器と、 前記クロック出力信号の周波数に比例する計数信号を出
    力する周波数計数器と、 前記分周信号及び前記計数信号を比較し、その比較結果
    に基づき前記周波数補正信号を生成するコンパレータ回
    路とを備えたものであることを特徴とする位相ロックル
    ープ。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の位相ロックループにおい
    て、 前記コンパレータ回路は、予め設定された第1の設定値
    より前記計数信号が小さいときには前記周波数補正信号
    として増大信号を生成し、予め設定され、上記第1の設
    定値より大きい第2の設定値より前記計数信号が大きい
    ときには前記周波数補正信号として低減信号を生成し、
    前記増大信号及び前記低減信号のいずれも生成しないと
    きは前記周波数補正信号としてロック信号を生成するも
    ので、 前記フィルタ回路部は、前記増大信号が生成されると前
    記出力電圧を増大し、前記低減信号が生成されると前記
    出力電圧を低減し、前記ロック信号が生成されると前記
    位相周波数補正信号を受信するように構成されているこ
    とを特徴とする位相ロックループ。
  5. 【請求項5】 請求項4記載の位相ロックループにおい
    て、前記ロック信号及び前記分周信号を受信すると、前
    記周波数検出計数器を使用不能にする停止信号を生成す
    る停止回路をさらに備えたことを特徴とする位相ロック
    ループ。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の位相ロックループにおい
    て、 前記周波数検出計数器は、前記クロック出力信号の周波
    数が前記所定の周波数範囲より小さいときは前記周波数
    補正信号として増大信号を生成し、前記クロック出力信
    号の周波数が前記所定の周波数範囲より大きいときは前
    記周波数補正信号として低減信号を生成し、前記クロッ
    ク出力信号の周波数が前記所定の周波数範囲内に達した
    後は前記周波数補正信号としてロック信号を生成するも
    ので、 前記フィルタ回路部は、前記増大信号が生成されると前
    記出力電圧を増大し、前記低減信号が生成されると前記
    出力電圧を低減し、前記ロック信号が生成されると前記
    位相周波数補正信号を受信するように構成されているこ
    とを特徴とする位相ロックループ。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の位相ロックループにおい
    て、前記フィルタ回路部は、 前記増大信号が生成されるとオンにされる充電スイッチ
    と、 前記低減信号が生成されるとオンにされる放電スイッチ
    と、 前記充電スイッチがオンにされると電荷が充電され、前
    記放電スイッチがオンにされると電荷が放電されて、そ
    の充電電荷に応じた前記出力電圧を生成する電荷保持回
    路とを備えたものであることを特徴とする位相ロックル
    ープ。
  8. 【請求項8】 クロック出力信号を入力信号に同期させ
    る信号同期方法において、前記クロック出力信号の周波
    数が所定の周波数範囲に達するまでは前記クロック出力
    信号を前記入力信号の周波数に同期するように制御し、
    前記クロック出力信号の周波数が一旦前記所定の周波数
    範囲に達した後は前記クロック出力信号を前記入力信号
    の周波数および位相に同期するように制御したことを特
    徴とする信号同期方法。
  9. 【請求項9】 クロック出力信号を入力信号に同期させ
    る信号同期方法において、 前記クロック出力信号の周波数が所定の周波数範囲に達
    するまで前記入力信号と前記クロック出力信号との周波
    数差に応じた周波数補正信号を生成し、前記クロック出
    力信号の周波数が一旦前記所定の周波数範囲に達した後
    は前記周波数補正信号の生成を停止する第1工程と、 前記クロック出力信号と前記入力信号との周波数差及び
    位相差に応じた位相周波数補正信号を生成する第2工程
    と、 前記クロック出力信号の周波数が前記所定の周波数範囲
    に達するまでは前記周波数補正信号に基づき出力電圧を
    生成し、前記クロック出力信号の周波数が一旦前記所定
    の周波数範囲に達した後は前記位相周波数補正信号に基
    づき出力電圧を生成する第3工程と、 前記出力電圧に基づき前記クロック出力信号を生成する
    第4工程とを備えたことを特徴とする信号同期方法。
  10. 【請求項10】 請求項9記載の信号同期方法におい
    て、 前記第1工程は、前記入力信号を所定の分周比で分周し
    た分周信号を生成する工程と、 前記クロック出力信号の周波数に比例する計数値を出力
    する工程と、 前記分周信号の周波数および前記計数値を比較し、その
    比較結果に基づき前記周波数補正信号を生成する工程と
    を備えたものであることを特徴とする信号同期方法。
  11. 【請求項11】 請求項9記載の信号同期方法におい
    て、 前記第1工程は、前記クロック出力信号の周波数が前記
    所定の周波数範囲より小さいときは前記周波数補正信号
    として増大信号を生成し、前記クロック出力信号の周波
    数が前記所定の周波数範囲より大きいときは前記周波数
    補正信号として低減信号を生成するもので、 前記第3工程は、前記増大信号が生成されると前記出力
    電圧を増大し、前記低減信号が生成されると前記出力電
    圧を低減するものであることを特徴とする信号同期方
    法。
JP11344532A 1999-03-16 1999-12-03 位相ロックループおよび信号同期方法 Pending JP2000269807A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN109818614A (zh) * 2018-12-24 2019-05-28 惠科股份有限公司 时序控制方法、时序控制芯片和显示装置

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