JP4605433B2 - チャージポンプ回路およびこれを用いたpll回路 - Google Patents

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Description

本発明は、高速・高精度なクロック信号を必要とするデジタル回路、シンセサイザ等に用いられるチャージポンプ回路およびこれを用いたPLL回路に関し、詳しくは、回路規模を増大することなく、低位相雑音で位相誤差の少ない高精度なクロック信号の出力を図るチャージポンプ回路およびこれを用いたPLL回路に関するものである。
PLL(Phase Locked Loop)回路は、高速、高精度なクロック信号を必要とする装置のクロック信号生成回路としてよく用いられる。例えば、デジタルオシロスコープのアナログ・デジタル(以下、ADと略する)変換器のサンプリングクロック信号に用いられたり、デジタル回路、シンセサイザ等のクロック信号にもよく用いられる。そして、チャージポンプ回路は、このPLL回路に用いられる。
図7は、従来のPLL回路の一例を示した回路構成図である(例えば、特許文献1参照)。図7において、デジタル位相比較器PCは、2個のD型フリップフロップDFF1、DFF2、アンドゲートGを有し、基準信号と帰還信号との位相差に対応して、チャージアップ信号とチャージダウン信号とを出力する。
D型フリップフロップDFF1は、基準信号がクロック信号として入力され、ハイレベルの信号がデータとして入力され、リセット信号がアンドゲートGより入力される。そして、チャージアップ信号を出力する。
D型フリップフロップDFF2は、帰還信号がクロック信号として入力され、ハイレベルの信号がデータとして入力され、リセット信号がアンドゲートGより入力される。そして、チャージダウン信号を出力する。
アンドゲートGは、D型フリップフロップDFF1、DFF2のチャージアップ信号とチャージダウン信号が入力され、それぞれの信号のアンドを取ったリセット信号を出力する。すなわち、チャージアップ信号とチャージダウン信号とが共にハイレベルになったときにリセット信号を出力し、チャージダウン信号またはチャージダウン信号の少なくとも一方がロウレベルになるとリセット信号を出力しない。
チャージポンプ回路10は、チャージアップ信号が入力されると、アップ側の基準電流源11に基づくアップ側電流を出力する電流スイッチ回路12を有し、チャージダウン信号が入力されると、ダウン側の基準電流源13に基づくダウン側電流を出力する電流スイッチ回路14を有する。また、チャージポンプ回路10は、アップ側電流とダウン側電流を加算し、シングルエンド信号のチャージポンプ出力電流をチャージポンプ電流出力端子15から出力する。
ループフィルタ20は、チャージポンプ出力電流を積分(充電とも呼ばれる)するコンデンサ21と、所定の基準電圧Vrefで比較してコンデンサ21に積分された電流を電圧変換して制御電圧を出力するオペアンプ22とからなる。
電圧制御発信器(以下、VCO(Voltage Control Oscillator)と略す)30は、ループフィルタ20からの制御電圧に比例した周波数の出力信号(例えば、クロック信号)を出力する。分周器FDは、VCO30からのクロック信号を1/Nに分周して、帰還信号としてデジタル位相比較器PCに出力する。
このような回路の動作を説明する。
図8は、図7に示す回路の動作の一例を説明した図である。図8において、上段から、繰り返し周期を有する基準信号、帰還信号、位相比較器PCからのチャージアップ信号、位相比較器PCからのチャージダウン信号、チャージポンプ回路10のチャージポンプ出力電流(チャージポンプ回路10からループフィルタ20への方向を正としている)、VCO30への制御電圧それぞれの波形を示している。なお、図8は、帰還信号の位相が基準信号よりも遅れている例を示している。
位相比較器PCのD型フリップフロップDFF1、DFF2、アンドゲートGが、基準信号と帰還信号との位相差に対応してチャージアップ信号、チャージダウン信号を出力する。すなわち、基準信号の立上がりエッジに同期して、フリップフロップDFF1がアクティブ状態であるハイレベルのチャージアップ信号を出力する。一方、帰還信号の立上がりエッジに同期して、フリップフロップDFF2がアクティブ状態であるハイレベルのチャージダウン信号を出力する。
そして、フリップフロップDFF1、DDF2のそれぞれからチャージアップ信号とチャージダウン信号とがアンドゲートGに入力されると、アンドゲートGがフリップフロップDFF1、DFF2にリセット信号を出力し、フリップフロップDFF1、DFF2それぞれがリセットされ、チャージアップ信号、チャージダウン信号が出力されなくなる。つまり、チャージダウン信号のパルス幅は、アンドゲートGの遅延分のみの狭パルスとなる。そして、基準信号は繰り返し周期を有するので、周期的に位相差に応じたパルス幅のチャージアップ信号とチャージダウン信号が出力される。
もちろん、図8の例とは逆に、帰還信号の位相が基準信号よりも進んでいると、(チャージアップ信号のパルス幅)<(チャージダウン信号のパルス幅)となり、帰還信号と基準信号との位相が合っていると、(チャージアップ信号のパルス幅)=(チャージダウン信号のパルス幅)となる。
そして、チャージポンプ回路10の電流スイッチ回路12、14が、位相比較器PCからのチャージアップ信号、チャージダウン信号それぞれによってオン、オフされる。具体的には、チャージアップ信号が入力されると、電流スイッチ回路12がオンになり、基準電流源11によってループフィルタ20にアップ側電流が出力される。一方、チャージダウン信号が入力されると、電流スイッチ回路14がオンになり、基準電流源13によってループフィルタ20にダウン側電流が出力される。
なお、アップ側電流は、ループフィルタ20に吐出され、ダウン側電流はループフィルタ20から流入する。そして、アップ側電流とダウン側電流とが加算されたものが、チャージポンプ出力電流として、出力端子15からループフィルタ20に出力される。図8においては、(チャージアップ信号のパルス幅)>(チャージダウン信号のパルス幅)なので、チャージポンプ回路10の出力端子15からループフィルタ20にチャージポンプ出力電流が吐出される。このように、位相比較器PCからの差動信号をシングルエンドの信号に変換して出力する。
そしてチャージポンプ出力電流を、ループフィルタ20のコンデンサ21が積分する。そして、オペアンプ22が、コンデンサ21によって積分され電流から変換された電圧と、所定の基準電圧VrefとからVCO30に制御電圧を出力する。図8においては、周期ごとに制御電圧が上がっているので、VCO30から出力されるクロック信号の発振周波数も上がり、基準信号に対するクロック信号の位相が進む。そして、分周器FDが、VCO30からのクロック信号をN分周し、帰還信号として位相比較器PCのフリップフロップDFF2に出力する。
続いて、チャージポンプ回路10を図9を用いて詳細に説明する。図9は、チャージポンプ回路10の回路図である。ここで、図7と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図9において、アップ側のカレントミラー回路16は、それぞれのエミッタが定電圧源Vccに接続された一対のpnp型のバイポーラトランジスタ(以下、pnpトランジスタと略す)からなり、一方のpnpトランジスタは、コレクタとベースが基準電流源11に接続され、定常的にオンとなり基準電流が流れる。また、カレントミラー回路16なので他方のpnpトランジスタもオンとなり、基準電流が流れる。
電流スイッチ回路12は、一対のpnpトランジスタからなり、一方のpnpトランジスタが、チャージアップ信号によってオン、オフされる。また、他方のpnpトランジスタが、チャージアップ信号の反転信号によって、オン、オフされる。そして、一方のpnpトランジスタがオンのとき、カレントミラー回路16の他方のpnpトランジスタからの基準電流が共通電位に流れ、他方のpnpトランジスタがオンのとき、カレントミラー回路16の他方のpnpトランジスタからの基準電流がアップ側電流として、出力端子15に出力される。
ダウン側のカレントミラー回路17は、それぞれのエミッタが共通電位点に接続された一対のnpn型のバイポーラトランジスタ(以下、npnトランジスタと略す)からなり、一方のnpnトランジスタは、コレクタとベースが基準電流源13に接続され、定常的にオンとなり基準電流が流れる。また、カレントミラー回路17なので他方のnpnトランジスタもオンとなり、基準電流が流れる。
電流スイッチ回路14は、一対のnpnトランジスタからなり、一方のnpnトランジスタが、チャージダウン信号によってオン、オフされる。また、他方のnpnトランジスタが、チャージダウン信号の反転信号によって、オン、オフされる。そして、一方のnpnトランジスタがオンのとき、カレントミラー回路17の他方のnpnトランジスタからの基準電流がダウン側電流として、出力端子15に出力され、他方のnpnトランジスタがオンのとき、カレントミラー回路17の他方のnpnトランジスタに基準電流が定電圧源Vccから流れる。なお、アップ側の回路に用いられるpnpトランジスタの代わりにpチャネル型のMOS−FET(以下、PMOSと略す)を用いて、ダウン側の回路に用いられるnpnトランジスタの代わりにnチャネル型のMOS−FET(以下、NMOSと略す)を用いてもよい。
また、その他の従来例を図10を用いて以下に説明する(例えば、特許文献2参照)。ここで、図7、図9と同一のものは同一符号を付し、説明を省略すると共に、図示も省略する。図7に示すPLL回路は、チャージポンプ回路10の出力がシングルエンド信号だが、図10に示すPLL回路は、チャージポンプ回路40の出力が差動信号の例である。図10において、チャージポンプ回路10、ループフィルタ20、VCO30それぞれの代わりにチャージポンプ回路40、ループフィルタ50、VCO60が設けられる。
チャージポンプ回路40は、図7に示すチャージポンプ回路10に相当する回路を2回路設け差動化している。具体的にはチャージポンプ回路40は、定電圧源Vccに接続される基準電流源41、42、共通電位点に接続される基準電流源43、44、チャージアップ信号によってオン、オフし基準電流源41の基準電流を出力する電流スイッチ回路45、チャージアップ信号によってオン、オフし基準電流源43の基準電流を出力する電流スイッチ回路46、チャージダウンプ信号によってオン、オフし基準電流源42の基準電流を出力する電流スイッチ回路47、チャージダウン信号によってオン、オフし基準電流源44の基準電流を出力する電流スイッチ回路48を有する。そして、チャージポンプ回路40は、電流スイッチ回路45と電流スイッチ回路48とからの電流を加算した出力電流と、電流スイッチ回路46と電流スイッチ回路47からの電流を加算した出力電流とからなる差動信号をループフィルタ50に出力する。
ループフィルタ50は、各出力電流を積分するコンデンサ51、52が設けられる。VCO60は、コンデンサ51、52に積分される差電圧に対応した電流を出力する電圧電流変換器61、電圧電流変換器61から出力される電流に応じた周波数を発振する電流制御発振器62を有する。
このような装置の動作を説明する。図7に示す装置と異なる部分を主に説明する。
チャージアップ信号がアクティブ状態のとき、電流スイッチ回路45、46がオンされる。これにより、コンデンサ51が積分され、コンデンサ52が放電される。従って、電圧電流変換器61の差電圧が広がるので、電圧電流変換器61が出力する電流も増え、電流制御発振器62から出力されるクロック信号の発振周波数も上がり、基準信号に対するクロック信号の位相が進む。
一方、チャージダウン信号がアクティブ状態のとき、電流スイッチ回路47、48がオンされる。これにより、コンデンサ52が積分され、コンデンサ51が放電される。従って、電圧電流変換器61の差電圧が縮減するので、電圧電流変換器61が出力する電流も減り、電流制御発振器62から出力されるクロック信号の発振周波数も下がり、基準信号に対するクロック信号の位相が遅れる。
特開2003−347935号公報(段落番号0001−0012、第3−8図)。 特開2001−144610号公報(段落番号0042−0045、第1−2図)。
一般的にPLL回路は、広帯域化するほどVCO30の高周波雑音を抑制することができ、低位相雑音のクロック信号を出力することができる。図11を用いて説明する。図11は、PLL回路の伝達特性を示した図である。図11において、位相比較器PCからチャージポンプ回路10の伝達関数をKdとし、ループフィルタ20の伝達関数をZ(s)として、VCO30の伝達関数をKv/sとして、分周器FDの分周を1/Nとすると、このPLL回路の総合伝達関数(閉ループ伝達関数)G(s)は、下記の式となる。
G(s)=(Kd・Kv・Z(s))/s
H=1/N
従って、PLL回路出力におけるVCO30位相雑音の伝達特性は、下記の式となる。
(VCO30位相雑音の伝達特性)=|1/(G(s)・H)|
図11(b)に示すωcは、PLL回路の帯域を表すものである。そして、帯域ωcは、チャージポンプ回路10の動作速度が支配的に決める周波数となる。つまり、チャージポンプ回路10の動作速度を高速にするほど、帯域ωcも高くなり、(VCO30位相雑音の伝達特性)<1となる周波数領域を広くすることができる。従って広帯域にわたって低位相雑音のクロック信号がえられる。
しかしながら、図7、図9に示す回路は、アップ側の電流スイッチ回路12にpnpトランジスタ(またはPMOS)を用いている。また、図10に示す回路も同様に、出力電流の吐出しと吸い込みには両極性の電流スイッチ回路が必要となり、例えば、出力電流を吐出す電流スイッチ回路45、47はpnpトランジスタ(またはPMOS)で構成される。そのため、高速に動作するnpnトランジスタ(またはNMOS)をダウン側の電流スイッチ回路14や電流スイッチ回路46、48に用いたとしても、チャージポンプ回路10、40ではpnpトランジスタ(またはPMOS)の動作速度が律速となり、チャージポンプ回路10、40の動作速度を高速にすることが難しいという問題があった。
また、図7に示す回路のチャージポンプ回路10は、出力電流を吐出すときと吸い込むときとの対称性(動作速度、出力電流)が悪くなるという問題があった。つまり、PLL回路を構成した場合に動作速度差は、位相比較器PCにおける基準信号と帰還信号との位相誤差となる。また、アップ側電流は基準電流源11を基準とし、ダウン側電流は基準電流源13を基準としている。そのため、基準電流源11、13で流れる電流量に差があった場合に、チャージポンプ出力電流は非対称となってしまう。例えば、チャージアップ信号とチャージダウン信号とのパルス幅が同じであったとして、(アップ側電流)≠(ダウン側電流)となってしまう。このようなチャージポンプ出力電流の非対称性は、帰還信号への位相オフセットとなり、基準信号と帰還信号間の位相誤差になり、精度が落ちるという問題があった。同様に、アップ側とダウン側との電流経路内の素子特性のバラツキや温度変動により、チャージポンプ出力電流の非対称性が変動すると、位相誤差の変動につながり、精度が落ちるという問題があった。
例えば、デジタルオシロスコープのインターリーブ動作(1入力の被測定信号(アナログ信号)に対して、複数のAD変換器で時分割駆動して高サンプリングする動作)では、複数のPLL回路を用いる。図12を用いて説明する。図12は、図7に示すPLL回路を用いて、デジタルオシロスコープでインターリーブ動作を行うための回路構成を示した図である。ここで、図7と同一のものは同一符号を付し説明を省略すると共に、PLL回路の位相比較器PC、ループフィルタ20、分周器FDの図示も省略する。
図12において、AD変換器ADCA〜ADCDそれぞれが、クロック信号CLKA、CLKB、CLKC、CLKDでアナログ信号をサンプリングする例を示している。インターリーブ動作を行う場合、基準信号に同期したクロック信号CLKA、基準信号に対して大きさの異なる位相オフセットを与えてクロック信号の位相をシフトさせ(クロック信号の立ち上がりをずらせ)たCLKB、CLKC、CLKDのそれぞれを4個のPLL回路で生成する。
各PLL回路に加える位相オフセットは、PLL回路のチャージポンプ回路10のチャージポンプ出力電流に、外部から位相オフセット電流Ioffset1〜Ioffset3を加算する。なお、位相オフセットは、電流出力型のデジタル・アナログ(以下、DAと略す)変換器(DAC1〜DAC3)を用いて容易に発生することができる。
そして、クロック信号CLKA、CLKB、CLKC、CLKDをAD変換器ADCA〜ADCDに与えてAD変換の開始時をずらす。そのためチャージポンプ出力電流の非対称性が変動すると、クロック信号の位相誤差が変動し、各クロック信号間の位相差も変動するので、AD変換器が同期をとって精度良くサンプリングすることが難しいという問題があった。
一方、図10に示す回路は、チャージポンプ回路40、VCO60を差動化しているので、出力電流を吐出すときと吸い込むときとの対称性(動作速度、出力電流)は改善されるが、回路規模が大きくなるという問題があった。
そこで本発明の目的は、回路規模を増大することなく、低位相雑音で位相誤差の少ない高精度なクロック信号の出力を図るチャージポンプ回路およびこれを用いたPLL回路を実現することにある。
請求項1記載の発明は、
チャージポンプ回路において、
第1の出力端子と、
第2の出力端子と、
一端が定電圧源に接続される基準電流源と、
この基準電流源の他端に接続されて前記基準電流源の基準電流を導通する基準トランジスタと、
この基準トランジスタに対して、カレントミラー回路を構成する第1および第2のトランジスタと、
前記第1のトランジスタに接続される一対のトランジスタからなり、第1の信号の正信号と反転信号との差動によりスイッチ動作し、第1の出力電流を出力する第1のスイッチ回路と、
前記第2のトランジスタに接続される一対のトランジスタからなり、第2の信号の正信号と反転信号との差動によりスイッチ動作し、第2の出力電流を出力する第2のスイッチ回路と
を設け、前記基準トランジスタ、前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、前記第1のスイッチ回路の一対のトランジスタおよび前記第2のスイッチ回路の一対のトランジスタは、npn型のバイポーラトランジスタまたはnチャネル型のMOS−FETであり、
前記第1のスイッチ回路の一対のトランジスタのそれぞれのエミッタまたはソースが前記第1のトランジスタのコレクタまたはドレインに接続され、一対のトランジスタのうち一方のトランジスタのコレクタまたはドレインが前記第1の出力端子に接続されて前記第1出力電流を出力し、他方のトランジスタのコレクタまたはドレインが前記定電圧源に接続され、
前記第2のスイッチ回路の一対のトランジスタのそれぞれのエミッタまたはソースが前記第2のトランジスタのコレクタまたはドレインに接続され、一対のトランジスタのうち一方のトランジスタのコレクタまたはドレインが前記第2の出力端子に接続されて前記第2の出力電流を出力し、他方のトランジスタのコレクタまたはドレインが前記定電圧源に接続され、
前記第1の出力電流と前記第2の出力電流とは差動信号であることを特徴とするものである。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の発明において、
前記基準トランジスタに対して、カレントミラー回路を構成する少なくとも1個の位相オフセット用トランジスタと、
この位相オフセット用トランジスタそれぞれに接続される一対のトランジスタからなり、位相オフセット設定信号の正信号と反転信号との差動によりスイッチ動作し、前記位相オフセット設定信号の正信号によって一方のトランジスタから前記第1の出力電流に位相オフセット電流を出力し、前記位相オフセット設定信号の反転信号によって他方のトランジスタから前記第2の出力電流に位相オフセット電流を出力する位相オフセット電流スイッチ回路と
を設け、前記位相オフセット用トランジスタおよび前記位相オフセット電流スイッチ回路の一対のトランジスタは、前記基準トランジスタと同じ型であり、
前記位相オフセット電流スイッチ回路の一対のトランジスタのそれぞれのエミッタまたはソースが前記位相オフセット用トランジスタのコレクタまたはドレインに接続され、一対のトランジスタのうち一方のトランジスタのコレクタまたはドレインから前記第1の出力電流に位相オフセット電流を出力し、他方のトランジスタのコレクタまたはドレインから前記第2の出力電流に位相オフセット電流を出力することを特徴とするものである。
請求項3記載の発明は、請求項2記載の発明において、
位相オフセット電流スイッチ回路が出力する位相オフセット電流の電流量は、前記カレントミラー回路のミラー比に基づくことを特徴とするものである。
請求項4記載の発明は、
PLL回路において、
制御電圧により出力信号の発振周波数が制御される電圧制御発振器と、
基準信号と前記電圧制御発振器からの出力信号に基づく帰還信号との位相を比較する位相比較器と、
この位相比較器からのチャージアップ信号とチャージダウン信号とによって駆動される請求項1〜3のいずれかに記載のチャージポンプ回路と、
このチャージポンプ回路からのアップ側電流とダウン側電流とからなる差動信号が入力され、この差動信号をシングルエンド信号に変換した前記制御電圧を前記電圧制御発振器に出力するループフィルタと
を備え、
前記チャージアップ信号、前記チャージダウン信号、前記アップ側電流、前記ダウン側電流のそれぞれは前記第1の信号、前記第2の信号、前記第1の出力電流、前記第2の出力電流であることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の発明において、
電圧制御発振器からの出力信号を分周して、分周した信号を帰還信号として前記位相比較器に出力する分周器を設けたことを特徴とするものである。
本発明によれば、以下のような効果がある。
請求項1〜3によれば、第1、第2のスイッチ回路に設けられる一対のトランジスタおよびカレントミラー回路を構成する基準トランジスタ、第1、第2のトランジスタは、npnトランジスタまたはNMOSで構成されるので、高速にスイッチ動作を行うことができ、第1の出力電流と第2の出力電流間の対称性はトランジスタ間の相対精度にのみ依存し、絶対値バラツキや温度変動に影響されない。これにより、第1の信号、第2の信号のパルス幅に正確に追従して第1の出力電流、第2の出力電流を出力することができる。すなわち、チャージポンプ回路の動作速度が高速になると共に、第1、第2のスイッチ回路間で動作速度、出力電流の非対称性が生じず、対称性がよい。
また、第1、第2のスイッチ回路の一対のトランジスタそれぞれのオン、オフによって第1、第2の出力電流が出力されるので、オフの期間にチャージポンプ回路の出力を高インピーダンスに保つことができる。従って、後段の回路にどちらか一方の出力電流のみが漏れることがなく、対称性がよい。
また、基準トランジスタに対して、第1、第2のトランジスタでカレントミラー回路を構成し、第1、第2のトランジスタのそれぞれに一対のトランジスタからなる電流スイッチ回路を接続するので、回路規模を小さくすることができる。
従って以上より、このようなチャージポンプ回路をPLL回路に用いると、PLL回路の帯域が広くなり、広帯域にわたって低位相雑音であり、位相誤差の少ない高精度な出力信号を生成することができる。
請求項2によれば、位相オフセット電流スイッチ回路の位相オフセット電流の出力先を切り替えるだけなので、仮に基準トランジスタに流れる基準電流に変動があったとしても、第1、第2の出力電流間の対称性は維持される。
また、位相オフセット用トランジスタは、第1、第2のトランジスタと同一の基準電流を参照するので、基準電流の変動によって第1、第2の出力電流の電流量が変化しても、位相オフセット電流スイッチ回路からの位相オフセット電流もトラッキングして変化する。また、温度変動や素子バラツキに対する第1、第2のスイッチ回路との相対精度を向上できる。これらにより、基準電流が変化しても、出力電流間の電流量の比が変化しない。つまり、PLL回路に用いた場合、基準信号に対する位相オフセットが変化しない。
請求項3によれば、位相オフセットは、DA変換器を構成する位相オフセット電流スイッチ回路が出力する位相オフセット電流の基準電流に対する比で決まるので、基準電流に依存しない。つまり、電流比はカレントミラー回路内の相対比で構成されるので、IC化した場合、非常に高い相対精度を得る事ができる。これにより、PLL回路に用いた場合、高精度の位相オフセットを印加することができる。
請求項4、5によれば、請求項1〜3のいずれかに記載されるチャージポンプ回路が、チャージアップ信号、チャージダウン信号のパルス幅に正確に追従して、アップ側電流とダウン側電流間の対称性(動作速度、電流量)のよいアップ側電流とダウン側電流とをループフィルタに出力するので、回路規模を増大することなく、低位相雑音で位相誤差の少ない高精度なクロック信号の出力を図ることができる。
特に、複数のAD変換器を用いてインターリーブ動作を行う場合、高精度かつ高分解能でリニアリティのよい位相オフセット制御が可能となり、AD変換器への各クロック信号間の位相差が一定となり、同期をとって精度良くサンプリングすることができる。
以下図面を用いて本発明の実施の形態を説明する。
[第1の実施例]
図1は、本発明の第1の実施例を示すブロック構成図であり、ここで、図7と同一のものには同一符号を付し説明を省略すると共に、図示も省略する。チャージポンプ回路10、ループフィルタ20それぞれの代わりにチャージポンプ回路70、ループフィルタ80が設けられる。
チャージポンプ回路70は、アップ側の出力端子71、ダウン側の出力端子72を有し、位相比較器PCからチャージアップ信号(第1の信号)が入力されると出力端子71からアップ側電流(第1の出力電流)を出力し、位相比較器PCからチャージダウン信号(第2の信号)が入力されると出力端子72からダウン側電流(第2の出力電流)を出力する。つまり、アップ側電流とダウン側電流とからなる差動信号をチャージポンプ出力電流としてループフィルタ80に出力する。
ループフィルタ80は、オペアンプ81、コンデンサ82、83、抵抗84、85を有し、チャージポンプ回路70からの差動信号をシングルエンド信号の制御電圧に変換してVCO30に出力する。
オペアンプ81は、反転入力端子がアップ側の出力端子71に接続され、非反転入力端子がダウン側の出力端子72に接続され、出力側がVCO30に接続される。コンデンサ82は、オペアンプ81の出力側と反転入力端子とに接続され、負帰還ループを形成する。抵抗84は、一端が出力端子71に接続され、他端が共通電位点に接続される。コンデンサ83、抵抗85のそれぞれは、一端が出力端子72に接続され、他端が共通電位点に接続される。
続いて、チャージポンプ回路70を図2を用いて詳細に説明する。図2は、チャージポンプ回路70の回路図である。ここで、図1と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図2において、チャージポンプ回路70は、前述の出力端子71、72、基準電流源73、カレントミラー回路74、アップ側の電流スイッチ回路75、ダウン側の電流スイッチ回路76を有する。
基準電流源73は、一端が定電圧源Vccに接続される。カレントミラー回路74は、トランジスタTr1〜Tr3、抵抗R1〜R3を有する。なお、トランジスタTr1〜Tr3は、npnトランジスタである。
トランジスタTr1は、基準トランジスタであり、コレクタとベースとが基準電流源73の他端に接続され、基準電流を導通する。抵抗R1は、一端がトランジスタTr1のエミッタに接続され、他端が共通電位点に接続される。
トランジスタTr2は、第1のトランジスタであり、ベースがトランジスタTr1のベースに接続される。抵抗R2は、一端がトランジスタTr2のエミッタに接続され、他端が共通電位点に接続される。
トランジスタTr3は、第2のトランジスタであり、ベースがトランジスタTr1のベースに接続される。抵抗R3は、一端がトランジスタTr3のエミッタに接続され、他端が共通電位点に接続される。
このように、基準電流を導通する基準トランジスタTr1に対して、トランジスタTr2、Tr3でカレントミラー回路を構成している。なお、トランジスタTr1、Tr2、Tr3のそれぞれに流れる電流をIref、Iup、Idownとすると、抵抗R1に対する抵抗R2、R3の抵抗比およびトランジスタTr1に対するトランジスタTr2、Tr3のエミッタ面積比でIref=Iup=Idownのミラー比にするとよい。
アップ側の電流スイッチ回路75は、第1のスイッチ回路であり、一対のトランジスタTr4、Tr5を有し、チャージアップ信号の正信号と反転信号との差動によってスイッチ動作し、アップ側電流を出力端子71に出力する。トランジスタTr4は、コレクタが定電圧源Vccに接続され、エミッタがトランジスタTr2のコレクタに接続され、ベースに反転信号が入力される。トランジスタTr5は、コレクタが出力端子71に接続され、エミッタがトランジスタTr2のコレクタに接続され、ベースに正信号が入力される。なお、トランジスタTr4、Tr5は、npnトランジスタである。
ダウン側の電流スイッチ回路76は、第2のスイッチ回路であり、一対のトランジスタTr6、Tr7を有し、チャージダウン信号の正信号と反転信号との差動によってスイッチ動作し、ダウン側電流を出力端子72に出力する。トランジスタTr6は、コレクタが定電圧源Vccに接続され、エミッタがトランジスタTr3のコレクタに接続され、ベースに反転信号が入力される。トランジスタTr7は、コレクタが出力端子72に接続され、エミッタがトランジスタTr3のコレクタに接続され、ベースに正信号が入力される。なお、トランジスタTr6、Tr7は、npnトランジスタである。
このような装置の動作を説明する。
まず、アクティブ状態(ハイレベル)のチャージアップ信号が、チャージポンプ回路70に入力される場合の動作を説明する。位相比較器PCからチャージアップ信号がチャージポンプ回路70に入力されると、トランジスタTr5のベースにチャージアップ信号の正信号が入力され、トランジスタTr4のベースに図示しないノット回路を介してチャージアップ信号の反転信号が入力される。これにより、トランジスタTr4がオフとなり、トランジスタTr5がオンになり、出力端子71からトランジスタTr5、トランジスタTr2、抵抗R2を経て、共通電位点にアップ側電流が流れる。一方チャージアップ信号がアクティブ状態で無い場合、トランジスタTr4がオンとなり、トランジスタTr5がオフになり、出力端子71にはアップ側電流が出力されない。
続いて、アクティブ状態(ハイレベル)のチャージダウン信号が、チャージポンプ回路70に入力される場合の動作を説明する。位相比較器PCからチャージダウン信号がチャージポンプ回路70に入力されると、トランジスタTr7のベースにチャージダウン信号の正信号が入力され、トランジスタTr6のベースに図示しないノット回路を介してチャージダウン信号の反転信号が入力される。これにより、トランジスタTr6がオフとなり、トランジスタTr7がオンになり、出力端子72からトランジスタTr7、トランジスタTr3、抵抗R3を経て、共通電位点にダウン側電流が流れる。一方チャージダウン信号がアクティブ状態で無い場合、トランジスタTr6がオンとなり、トランジスタTr7がオフになり、出力端子72には、ダウン側電流が出力されない。
続いて、PLL回路の動作を説明する。図3は、図1、図2に示す回路の動作の一例を説明した図である。ここで、図8と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図3において、上段から、繰り返し周期を有する基準信号、帰還信号、位相比較器PCからのチャージアップ信号、位相比較器PCからのチャージダウン信号、チャージポンプ回路70のアップ側電流(ループフィルタ80からチャージポンプ回路70への方向を正としている)、チャージポンプ回路70のダウン側電流(ループフィルタ80からチャージポンプ回路70への方向を正としている)、オペアンプ81の入力端子への入力電圧、VCO30への制御電圧それぞれの波形を示している。なお、図3は、図8と同様に帰還信号の位相が基準信号よりも遅れている例を示している。
位相比較器PCが、基準信号と帰還信号との位相差に対応してチャージアップ信号、チャージダウン信号を周期的に出力する。基準信号よりも帰還信号の位相が遅れているので、(チャージアップ信号のパルス幅)>(チャージダウン信号のパルス幅)となる。
もちろん、図3の例とは逆に、基準信号よりも帰還信号の位相が進んでいると、(チャージアップ信号のパルス幅)<(チャージダウン信号のパルス幅)となり、帰還信号と基準信号との位相が合っていると、(チャージアップ信号のパルス幅)=(チャージダウン信号のパルス幅)となる。
そして、チャージポンプ回路70の電流スイッチ回路75、76が、位相比較器PCからのチャージアップ信号、チャージダウン信号それぞれによってオン、オフされる。具体的には、アクティブ状態のチャージアップ信号が入力されると、出力端子71からループフィルタ80にアップ側電流が出力される。一方、アクティブ状態のチャージダウン信号が入力されると、出力端子72からループフィルタ80にダウン側電流が出力される。この際、チャージポンプ回路70は全てnpnトランジスタなので、チャージアップ信号、チャージダウン信号のパルス幅に正確に追従してアップ側電流、ダウン側電流を出力する。
そして、図3においては、(チャージアップ信号のパルス幅)>(チャージダウン信号のパルス幅)なので、オペアンプ81の非反転入力端子に加わる電圧よりも反転入力端子に加わる電圧の方がより大きく低下する。従って、周期ごとにオペアンプ81からの制御電圧が上がり、VCO30から出力されるクロック信号の発振周波数も上がり、クロック信号の位相が進む。
なお、VCO30がクロック信号を出力する動作、位相比較器PCが帰還信号と基準信号とからチャージアップ信号、チャージダウン信号とをチャージポンプ回路70に出力する動作、分周器FDがVCO30からのクロック信号を分周して帰還信号として位相比較器PCに出力する動作は、図7に示す装置と同様なので説明を省略する。
このように、電流スイッチ回路75、76のトランジスタTr4〜Tr7は、npnトランジスタのみで構成されるので、高速にスイッチ動作を行うことができる。一般的に、npnトランジスタは、pnpトランジスタよりも1桁以上速く動作するので、チャージアップ信号、チャージダウン信号のパルス幅に正確に追従してアップ側電流、ダウン側電流を出力することができる。すなわち、チャージポンプ回路70の動作速度が高速になる。従って、高速に動作するチャージポンプ回路70をPLL回路に用いることにより、PLL回路の帯域ωcも高くなるので、広帯域にわたって低位相雑音のクロック信号がえられる。
また、トランジスタTr1〜Tr7の全てが、npnトランジスタなので、アップ側電流、ダウン側電流で、動作速度の非対称性が生じず、対称性がよい。
また、基準電流を導通する基準トランジスタTr1、トランジスタTr2、Tr3でカレントミラー回路74を構成する。そして、電流スイッチ回路75、76のそれぞれがトランジスタTr2、Tr3に接続され、同一の基準電流を参照するので、図7に示すような基準電流源11、13の基準電流間による電流量の差が生じない。これにより、アップ側電流とダウン側電流との電流量の対称性がよくなる。
また、トランジスタTr1〜Tr7は、npnトランジスタ素子のみで構成されるので、アップ側電流とダウン側電流との対称性は、トランジスタTr1〜Tr7間の相対精度(通常、5%程度)にのみ依存し、増幅率hFE等の絶対値バラツキや温度変動は、対称性に影響しない。これにより、非対称性によって生ずる位相誤差や変動を小さくでき、高精度のクロック信号を生成することができる。なお、ループフィルタ80が差動信号をシングルエンド信号に変換するが、ループフィルタ80内の抵抗84、85やコンデンサ82、83の素子間の誤差は、市販品であっても1%程度なので、対称性にはほとんど影響しない。
そして、チャージポンプ出力電流となる差動信号をシングルエンド信号に変換するオペアンプ81に存在するバイアス電流は、アップ側電流やダウン側電流に一律に加算されるため対称性に影響しない。また、オペアンプ81のオフセット電圧により発生するチャージポンプ出力電流非対称性やオフセット電流は、チャージポンプ出力電流に比べ十分に小さい。例えば、オフセット電圧を1[mV]とし、オペアンプ81の入力部抵抗(図1中、抵抗83、84)を1[kΩ]とすると、電流換算の非対称性は1[μA]となる。また、チャージポンプ出力電流を1[mA]とすれば、非対称性は0.1[%]と十分に小さい。同様に入力オフセット電流が1[μA]としても、非対称性は0.1[%]相当で、十分に小さな誤差である。
また、トランジスタTr5、Tr7それぞれのオン、オフによって出力端子71、72にアップ側電流、ダウン側電流が出力されるので、アップ側電流、ダウン側電流ともオフの期間にチャージポンプ回路70の出力を高インピーダンスに保つことができ、ループフィルタ80にどちらか一方の電流のみが漏れることがなく、対称性がよい。
従って、アップ側電流とダウン側電流との電流量の対称性がよく、動作速度の対称性もよいチャージポンプ回路70をPLL回路に用いるので、位相変動がなく位相誤差の少ない高精度なクロック信号を出力することができる。
また、基準トランジスタTr1に対して、トランジスタTr2、Tr3でカレントミラー回路を構成し、トランジスタTr2、Tr3のそれぞれに一対のトランジスタからなる電流スイッチ回路75、76を接続するので、回路規模を小さくすることができる。つまり、図9に示すチャージポンプ回路10では8個のトランジスタを必要とするが、図2に示すチャージポンプ回路70では、7個のトランジスタで構成できる。
従って以上より、図2に示すチャージポンプ回路70をPLL回路に用いるので、回路規模を増大することなく、低位相雑音で位相誤差の少ない高精度なクロック信号の出力を図ることができる。
[第2の実施例]
図1に示す装置で、図12に示すインターリーブ動作を行うことも可能だが、位相オフセットを行うための位相オフセット電流を出力するDA回路DAC1〜DAC3間で、電流量に差がでると、精度良くクロック信号CLKA〜CLKDを同期させることが難しい。精度良く位相オフセット電流Ioffset1〜Ioffset3を出力する実施例を説明する。図4は、本発明の第2の実施例を示した構成図である。ここで、図1、図2と同一のものは同一符号を付し説明を省略すると共に、図示も省略する。なお、DA変換器の分解能は、2ビットを例に説明する。
図4において、デジタル信号(図4中、2ビット)である位相オフセット信号によって、出力端子71、72に位相オフセット電流を出力する位相オフセット電流スイッチ回路(DA変換器のMSB)91、位相オフセット電流スイッチ回路(DA変換器のLSB)92が新たに設けられる。これらの位相オフセット電流スイッチ回路91、92によって、DA変換器として機能している。また、カレントミラー回路74に、トランジスタTr8、Tr9、抵抗R4、R5が新たに設けられる。
カレントミラー回路74のトランジスタTr8は、位相オフセット用トランジスタであり、ベースがトランジスタTr1のベースに接続される。抵抗R4は、一端がトランジスタTr8のエミッタに接続され、他端が共通電位点に接続される。
カレントミラー回路74のトランジスタTr9は、位相オフセット用トランジスタであり、ベースがトランジスタTr1のベースに接続される。抵抗R5は、一端がトランジスタTr9のエミッタに接続され、他端が共通電位点に接続される。なお、カレントミラー回路74のトランジスタTr8、Tr9は、npnトランジスタである。
このように、基準電流を導通する基準トランジスタTr1に対して、トランジスタTr2、Tr3、Tr8、Tr9でカレントミラー回路を構成している。なお、トランジスタTr8、Tr9のそれぞれに流れる電流をIdacM、IdacLとすると、図2に示す回路と同様に、抵抗R4、R5の抵抗比とトランジスタTr8、Tr9のエミッタ面積比とでIdacM=Iref/8、IdacL=Iref/16のミラー比にするとよい。
位相オフセット電流スイッチ回路91は、一対のトランジスタTr10、Tr11を有し、MSBの位相オフセット設定信号の正信号と反転信号との差動によってスイッチ動作し、位相オフセット電流を出力端子71、72に出力する。トランジスタTr10は、コレクタが出力端子72に接続され、エミッタがトランジスタTr8のコレクタに接続され、ベースに反転信号が入力される。トランジスタTr11は、コレクタが出力端子71に接続され、エミッタがトランジスタTr8のコレクタに接続され、ベースに正信号が入力される。なお、トランジスタTr10、Tr11は、npnトランジスタである。
位相オフセット電流スイッチ回路92は、一対のトランジスタTr12、Tr13を有し、LSBの位相オフセット設定信号の正信号と反転信号との差動によってスイッチ動作し、位相オフセット電流を出力端子71、72に出力する。トランジスタTr12は、コレクタが出力端子72に接続され、エミッタがトランジスタTr9のコレクタに接続され、ベースに反転信号が入力される。トランジスタTr13は、コレクタが出力端子71に接続され、エミッタがトランジスタTr9のコレクタに接続され、ベースに正信号が入力される。なお、トランジスタTr12、Tr13は、npnトランジスタである。
このような装置の動作を説明する。
DA変換器となる位相オフセット電流スイッチ回路91、92に、位相オフセット量を制御する図示しない回路から位相オフセット設定信号が入力される。例えば、PLL回路が、クロック信号CLKBを出力する場合”01”の位相オフセット設定信号が入力される。同様にクロック信号CLKC、CLKDのそれぞれでは、”10”、”11”の位相オフセット設定信号が入力される。
まず、アクティブ状態(ハイレベル)の”1”の位相オフセット設定信号が、位相オフセット電流スイッチ回路91、92のそれぞれに入力される場合を説明する。トランジスタTr11、Tr13のベースに位相オフセット設定信号の正信号が入力され、トランジスタTr10、12のベースに図示しないノット回路を介して位相オフセット設定信号の反転信号が入力される。これにより、トランジスタTr10、Tr12がオフとなり、トランジスタTr11、Tr13がオンになり、出力端子71に接続される信号線→トランジスタTr11→トランジスタTr8→抵抗R4→共通電位点に位相オフセット電流IdacMが流れ、出力端子71に接続される信号線→トランジスタTr13→トランジスタTr9→抵抗R5→共通電位点に位相オフセット電流IdacLが流れる。この位相オフセット電流IdacM、IdacLにより、オペアンプ81の反転入力端子の入力電圧が低下する。
一方、位相オフセット設定信号がアクティブ状態で無い場合、トランジスタTr10、Tr12がオンとなり、トランジスタTr11、Tr13がオフになり、出力端子72に接続される信号線→トランジスタTr10→トランジスタTr8→抵抗R4→共通電位点に位相オフセット電流IdacMが流れ、出力端子72に接続される信号線→トランジスタTr12→トランジスタTr9→抵抗R5→共通電位点に位相オフセット電流IdacLが流れる。この位相オフセット電流IdacM、IdacLにより、オペアンプ81の非反転入力端子の入力電圧が低下する。
例えば、位相オフセット設定信号が”01”の場合(つまり、クロック信号CLKBを出力する場合)、ダウン側電流に位相オフセット電流IdacMが出力され、アップ側電流に位相オフセット電流IdacLが出力される。そして、ループフィルタ80が、差動信号をシングルエンド信号に変換した制御電圧をVCO30に出力する。さらに、VCO30が、基準信号に対して位相オフセットされたクロック信号CLKBを出力する。
なお、上記以外の動作は、図1に示す回路と同様なので説明を省略する。
このように、位相オフセット電流スイッチ回路91、92のそれぞれは、同一の位相オフセット電流IdacM、IdacLの出力先を切り替えるだけなので、仮に基準トランジスタTr1に流れる電流Irefに変動があったとしても、アップ側電流、ダウン側電流の対称性は維持される。これにより、基準信号と帰還信号との正の位相オフセットと負の位相オフセットとが対称となり、DA変換器からの出力に対する位相オフセットのリニアリティが向上する。
また、トランジスタTr8、Tr9は、チャージポンプ回路70と同一の基準電流Irefを参照するので、基準電流Irefの変動によってチャージポンプ回路70からのアップ側電流、ダウン側電流の電流量が変化しても、位相オフセット電流スイッチ回路91、92からの位相オフセット電流もトラッキングして変化する。また、温度変動や素子バラツキに対するチャージポンプ回路70との相対精度を向上できる。これらにより、基準電流Irefが変化しても、位相オフセットが変化しない。
また、位相オフセットは、DA変換器を構成する位相オフセット電流スイッチ回路91、92が出力する位相オフセット電流IdacM、IdacLの基準電流Irefに対する比で決まるので、基準電流Irefに依存しない。図5を用いて説明する。図5は、位相オフセットの動作を説明した図である。図5は、DA変換器による位相オフセット電流の印加がない場合であり、図5(b)はDA変換器による位相オフセット電流の印加がある場合である。ここで、図1〜図4と同一のものは同一符号を付し、説明を省略する。図5において、横軸は時間であり、横軸より上側の縦軸はアップ側電流であり、下側はダウン側電流である。また、Tは基準信号の1周期であり、tup、tdownは、位相比較器PCから出力されるチャージアップ信号、チャージダウン信号の最小幅パルスであり、tdown’は、チャージダウン信号のパルスである。
まず、位相オフセット電流が印加されない場合、tdown=tupなので、(位相オフセット)=0となる。一方、位相オフセット電流が印加される場合(図5中、IdacMはアップ側電流に出力され、IdacLはダウン側電流に出力されている)、1周期(T)における平均電流は、下記の式となる。
(tdown’/T)・Iref+IdacL
=(tup/T)・Iref+IdacM
ここで、IdacL=Iref/16、IdacM=Iref/8なので、下記の式となる。
(tdown’/T)・Iref=(tup/T)・Iref+Iref/16
つまり、tdown’=tup+T/16となり、(位相オフセット)=(T/16)となる。つまり、電流比はカレントミラー回路74内の相対比で構成されるので、IC化した場合、非常に高い相対精度(例えば、±0.1%程度)を得る事ができる。これにより、高精度の位相オフセットを印加することができる。
従って以上のように、高精度かつ高分解能でリニアリティのよい位相オフセット制御が可能となり、インターリーブ動作に図4に示す回路を用いると、各クロック信号間の位相差が一定となり、AD変換器ADCA〜ADCDが同期をとって精度良くサンプリングすることができる。
なお、本発明はこれに限定されるものではなく、以下のようなものでもよい。
図4に示す回路において、2ビットの分解能となる位相オフセット電流スイッチ回路91、92の構成を示したが、何ビットでもよい。もちろん、nビットの分解能の場合、位相オフセット用トランジスタ、DA変換器を構成する位相オフセット電流スイッチ回路のそれぞれは、n個必要となる。
また、図4に示す回路において、DACの位相オフセット電流スイッチ回路91、92それぞれに流れる電流比(つまり、ミラー比)をIref/8、Iref/16とする構成を示したが、電流比はいくつでもよい。
図2、図4に示す回路において、トランジスタTr1〜Tr13にnpnトランジスタを用いる構成を示したが、npnトランジスタの代わりにNMOSを用いてもよい。例えば、図2に示す回路を、図6に示すように構成するとよい。ここで、図2と同一のものには同一符号を付している。なお、位相オフセット電流スイッチ回路91、92のトランジスタTr10〜Tr13、トランジスタTr8、Tr9も同様に、npnトランジスタでなく、NMOSとし、全てのトランジスタTr1〜Tr13を、同じ型で構成するとよい。
このように、NMOSで構成することにより、例えば、パーソナルコンピュータに用いられるCPUを始めとするCMOSで製造されるIC内にも、クロック信号生成回路として図1、図4に示すPLL回路を組み込むことができる。また、一般的に、MOS−FETは、バイポーラトランジスタに比べ安価で高集積化が可能なので、コスト削減および小型化を図ることができる。
本発明の第1の実施例を示したブロック構成図である。 図1に示すPLL回路におけるチャージポンプ回路の構成を示した回路図である。 図1に示す回路の動作の一例を説明した図である。 本発明の第2の実施例を示したブロック構成図である。 位相オフセットの動作を説明した図である。 図2に示す回路において、NMOSを用いた場合の構成を示した回路図である。 従来のPLL回路のブロック構成図である。 図7に示す回路の動作の一例を説明した図である。 従来のPLL回路におけるチャージポンプ回路の構成を示した回路図である。 従来のPLL回路にのその他の構成を示した回路図である。 PLL回路の伝達特性を示した図である。 デジタルオシロスコープでインターリーブ動作を行うための回路構成を示した図である。
符号の説明
30 VCO
70 チャージポンプ回路、
74 カレントミラー回路
75 アップ側の電流スイッチ回路(第1のスイッチ)
76 ダウン側の電流スイッチ回路(第2のスイッチ)
91、92 位相オフセット電流スイッチ回路
80 ループフィルタ
FD 分周器
PC 位相比較器
Tr1〜Tr13 npnトランジスタ

Claims (5)

  1. 第1の出力端子と、
    第2の出力端子と、
    一端が定電圧源に接続される基準電流源と、
    この基準電流源の他端に接続されて前記基準電流源の基準電流を導通する基準トランジスタと、
    この基準トランジスタに対して、カレントミラー回路を構成する第1および第2のトランジスタと、
    前記第1のトランジスタに接続される一対のトランジスタからなり、第1の信号の正信号と反転信号との差動によりスイッチ動作し、第1の出力電流を出力する第1のスイッチ回路と、
    前記第2のトランジスタに接続される一対のトランジスタからなり、第2の信号の正信号と反転信号との差動によりスイッチ動作し、第2の出力電流を出力する第2のスイッチ回路と
    を設け、前記基準トランジスタ、前記第1のトランジスタ、前記第2のトランジスタ、前記第1のスイッチ回路の一対のトランジスタおよび前記第2のスイッチ回路の一対のトランジスタは、npn型のバイポーラトランジスタまたはnチャネル型のMOS−FETであり、
    前記第1のスイッチ回路の一対のトランジスタのそれぞれのエミッタまたはソースが前記第1のトランジスタのコレクタまたはドレインに接続され、一対のトランジスタのうち一方のトランジスタのコレクタまたはドレインが前記第1の出力端子に接続されて前記第1の出力電流を出力し、他方のトランジスタのコレクタまたはドレインが前記定電圧源に接続され、
    前記第2のスイッチ回路の一対のトランジスタのそれぞれのエミッタまたはソースが前記第2のトランジスタのコレクタまたはドレインに接続され、一対のトランジスタのうち一方のトランジスタのコレクタまたはドレインが前記第2の出力端子に接続されて前記第2の出力電流を出力し、他方のトランジスタのコレクタまたはドレインが前記定電圧源に接続され、
    前記第1の出力電流と前記第2の出力電流とは差動信号であることを特徴とするチャージポンプ回路。
  2. 前記基準トランジスタに対して、カレントミラー回路を構成する少なくとも1個の位相オフセット用トランジスタと、
    この位相オフセット用トランジスタそれぞれに接続される一対のトランジスタからなり、位相オフセット設定信号の正信号と反転信号との差動によりスイッチ動作し、前記位相オフセット設定信号の正信号によって一方のトランジスタから前記第1の出力電流に位相オフセット電流を出力し、前記位相オフセット設定信号の反転信号によって他方のトランジスタから前記第2の出力電流に位相オフセット電流を出力する位相オフセット電流スイッチ回路と
    を設け、前記位相オフセット用トランジスタおよび前記位相オフセット電流スイッチ回路の一対のトランジスタは、前記基準トランジスタと同じ型であり、
    前記位相オフセット電流スイッチ回路の一対のトランジスタのそれぞれのエミッタまたはソースが前記位相オフセット用トランジスタのコレクタまたはドレインに接続され、一対のトランジスタのうち一方のトランジスタのコレクタまたはドレインから前記第1の出力電流に位相オフセット電流を出力し、他方のトランジスタのコレクタまたはドレインから前記第2の出力電流に位相オフセット電流を出力することを特徴とする請求項1記載のチャージポンプ回路。
  3. 位相オフセット電流スイッチ回路が出力する位相オフセット電流の電流量は、前記カレントミラー回路のミラー比に基づくことを特徴とする請求項2記載のチャージポンプ回路。
  4. 制御電圧により出力信号の発振周波数が制御される電圧制御発振器と、
    基準信号と前記電圧制御発振器からの出力信号に基づく帰還信号との位相を比較する位相比較器と、
    この位相比較器からのチャージアップ信号とチャージダウン信号とによって駆動される請求項1〜3のいずれかに記載のチャージポンプ回路と、
    このチャージポンプ回路からのアップ側電流とダウン側電流とからなる差動信号が入力され、この差動信号をシングルエンド信号に変換した前記制御電圧を前記電圧制御発振器に出力するループフィルタと
    を備え、
    前記チャージアップ信号、前記チャージダウン信号、前記アップ側電流、前記ダウン側電流のそれぞれは前記第1の信号、前記第2の信号、前記第1の出力電流、前記第2の出力電流であることを特徴とするPLL回路。
  5. 電圧制御発振器からの出力信号を分周して、分周した信号を帰還信号として前記位相比較器に出力する分周器を設けたことを特徴とする請求項4記載のPLL回路。
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