JP4089352B2 - フレームパルス切替回路及びその位相制御方法 - Google Patents

フレームパルス切替回路及びその位相制御方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はフレームパルス切替回路に関し、特に同期源フレームパルスの切り替えが発生しても同期外れまたはアラーム等が発生することなく、多重化伝送を行うことができるフレームパルス切替回路に関する。
【0002】
【従来の技術】
無線伝送装置においては、任意の伝送信号からフレームパルスを抽出し、抽出したフレームパルスに同期した装置内フレームパルスをPLL回路により生成して、装置内での信号処理を行っている。したがって、装置内フレームパルスとして利用している伝送信号が入力断などの異常状態になると、PLL回路が同期外れを起こして装置内フレームパルスの周波数変動が発生するため、複数の伝送信号を多重化する際にデータの読み誤りが生じ、障害の発生していない伝送信号にもデータ誤りが発生する。この障害を防止するために、装置内フレームパルスとして利用している伝送信号が入力断となっても、装置内フレームパルスの周波数変動を抑圧できるPLL回路としてディジタルサンプリングPLL回路が用いられている。しかしながら、位相差をディジタル化する際の量子化誤差や回路構成上の実現性から、サンプリングデータの下位X(X≧1)ビットを除いた値を用いて位相制御を行っているため、参照する同期源フレームパルスの切替時には、出力位相が変動するという問題が発生する。
【0003】
次に、従来のフレームパルス切替回路について説明する。図11は、従来のフレームパルス切替回路を示すブロック図である。
【0004】
図11によると、入力された複数の同期源フレームパルス(以下、FPと略す。)FP1〜FPnより択一した選択FP501を出力する選択回路S1と、選択FP501と分周器M2出力とを位相比較する位相比較回路3と、位相比較回路3出力をA/D変換するA/D変換回路6と、A/D変換回路6でサンプリングするサンプル信号を生成する発振器4と、発振器4出力を入力してタイミングクロックを生成するタイミング生成回路5と、A/D変換回路6出力を記憶する位相記憶回路7と、A/D変換回路6出力と位相記憶回路7出力とのいずれかを選択する選択回路T8と、選択回路T8出力をD/A変換するD/A変換回路9と、D/A変換回路9出力の低域を通過させるループフィルタ10と、ループフィルタ10出力を供給される電圧制御発振器11と、電圧制御発振器11出力をM分周する分周器M2と、選択FP501の断(FP断)を検出するFP断検出回路12と、FP断検出回路12でFP断が検出された時、位相記憶回路7に対してFP断直前のデータを保持する指示と、選択回路T8に対して位相記憶回路7出力を選択する指示と、分周器M2に対して出力位相をずらす指示とを行う制御回路13と、A/D変換回路6出力と位相記憶回路7出力とを比較する比較回路14と、電圧制御発振器11出力をP分周した装置内FP507を出力する分周器P15とより構成されている。
【0005】
次に、この従来のフレームパルス切替回路の動作について図12および図13を用いて説明する。図12は、図11に示す従来のフレームパルス切替回路の定常動作を示すタイムチャートであり、図13は、図11に示す従来のフレームパルス切替回路の切り替え動作を示すタイムチャートである。
【0006】
図12において、選択FP501とパルスクロック502との位相差を、θ1''とし、分周器P15出力の装置内FP507との位相差をθ2''とする。
【0007】
まず、選択回路S1は、入力されたFP1〜FPnから択一した選択FP501を位相比較回路3に出力している。
【0008】
位相比較回路3は、選択FP501と分周器M2出力のパルスクロック502とを入力し、選択FP501の立ち上がりからパルスクロック502の立ち上がりまでの時間θ1''を“High”レベルとする位相比較結果503をA/D変換回路6に出力する。
【0009】
A/D変換回路6は、位相比較結果503の時間θ1''を発振器4出力のクロックを用いてカウントしたカウント値504“a”(下位Xビットを除いた値を“A”とする。)に変換して出力する。
【0010】
位相記憶回路7は、カウント値504“a”を記憶値505“a”として記憶し、タイミング生成回路5出力のタイミングクロック515により更新する。
【0011】
比較回路14は、A/D変換回路6出力のカウント値504“a”と位相記憶回路7出力の記憶値505“a”とを比較し、一致していれば“EQ”を出力し、定常状態が保たれる。
【0012】
次に、選択FPにFP断が発生して、入力信号がFP1からFP2に切り替わる場合について説明する。なお、FP1とFP2とのフレーム位相差を“f”とする。
【0013】
制御回路13は、FP断検出回路12がFP断を検出すると、直ちに図13に示す時刻t1''でホールドオーバ動作に移行するため制御信号508を“High”レベルとして、位相記憶回路7に対してFP断直前の記憶値505“a”を保持するよう指示し、選択回路T8に対してA/D変換回路6出力のカウント値504“a”から位相記憶回路7出力の記憶値505“a”に出力の切り替えを指示する。
【0014】
続いて、選択回路S1が制御回路13からの制御信号516により、FP1から位相差“f”を有するFP2に切り替えると、選択FP501の立ち上がり位置は時刻t2''から位相差“f”分ずれた時刻t3''に移る。
【0015】
A/D変換回路6は、位相比較回路3から出力された位相比較結果503、すなわち時刻t3''からパルスクロック502の立ち上がり時刻t4''までをカウントしたカウント値504“b”(下位Xビットを除いた値は“B”)を時刻t5''で出力する。
【0016】
比較回路14は、カウント値504“b”の下位Xビットを除いた値“B”と記憶値505“a”の下位Xビットを除いた値“A”とを比較し、比較結果509の“LT”(B<Aとする。)を出力する。
【0017】
制御回路13は、比較結果509“LT”が入力されると、分周器M2出力のパルスクロック502の立ち上がりを時刻t7''から時刻t8''に変更する制御信号517を出力する。この変更により、A/D変換回路6は、時刻t6''から時刻t8''までをカウントしたカウント値504“e”(下位Xビットを除いた値は“A”)を時刻t9''で出力する。
【0018】
比較回路14は、カウント値504“e”の下位Xビットを除いた値“A”と記憶値505“a”の下位Xビットを除いた値“A”とを比較し、カウント値504と記憶値505が一致することから比較結果509“EQ”を制御回路13に出力する。
【0019】
制御回路13は、比較結果509“EQ”が入力されると、制御信号508を“Low”レベルに戻すことにより、選択回路T8が記憶値505“a”からカウント値504“e”に出力を切り替え、位相記憶回路7が記憶値保持動作を解除する指示を行い、ホールドオーバ動作を終了する。
【0020】
その後、一定時間が経過した時刻t10''における、選択FP501とパルスクロック502との位相差を、θ3''とし、分周器P15出力の装置内FP507との位相差をθ4''とすると、PLL回路の動作により、カウント値504が“a”に収束するので、θ3''=θ1''となり切り替え以前の定常状態と同じになる。しかし、この従来技術には、次のような問題点がある。
【0021】
第1の問題点は装置内フレームパルスの出力位相が変動することである。
その理由は、比較回路13において、回路構成上の制約から、カウント値504および記憶値505それぞれの下位Xビットを除いた値で比較を行うためサンプリングクロックの量子化誤差が発生し、比較に使用しないビットに相当する量の位相誤差が発生するためである。この時発生した位相誤差は、PLL回路の特性で切り替え前の値に収束する(θ3''=θ1'')が、電圧制御発振器11の出力クロック507を用いて生成する装置内FP507の位相誤差は残ったまま(θ4''≠θ2'')である。
【0022】
第2の問題点は伝送時の遅延が増加することである。
その理由は、第1の問題点を解決するために、装置内フレームパルスを用いて伝送信号を多重化する回路において、メモリを増やし位相ずれの吸収範囲を大きくする方法が考えられる。しかし位相ずれの吸収範囲を大きくするとメモリへの書き込み、読み出しが増大して信号遅延が増加し、吸収できなくなればデータを読み誤ることになってしまう。
【0023】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のフレームパルス切替回路は、伝送信号の入力断などにより同期源フレームパルスの切り替えが発生した場合には、同期源フレームパルスと電圧制御発振器出力とを下位Xビットを除いた値で位相比較しているため、電圧制御発振器から分周器を介して取り出す装置内フレームパルスの位相が変動するという欠点がある。
【0024】
また、装置内フレームパルスを用いて伝送信号を多重化する回路においては、位相ずれを吸収するためにメモリを増やす場合には、伝送時の遅延が増加するという欠点がある。
【0025】
本発明の目的は、このような従来の欠点を除去するため、同期源フレームパルスの切り替え後、下位X(X≧1)ビットを除いたデジタル値を用いて分周器Mの出力位相を制御した後、同期源フレームパルスと装置内フレームパルスとの位相差に基づいて分周器Mの出力位相を制御することにより、同期源フレームパルスと装置内フレームパルスとの位相差を切り替え前後で一定として位相変動が生じないフレームパルス切替回路を提供することにある。
【0026】
【課題を解決するための手段】
本発明のフレームパルス切替回路は、複数の同期源フレームパルス(以下、FPと略す。)を入力し第2の制御信号により択一した選択FPを出力する第1の選択回路と、
前記選択FPと第1の分周器出力とを位相比較する第1の位相比較回路と、
前記第1の位相比較回路出力をA/D変換する第1のA/D変換回路と、
前記第1のA/D変換回路でサンプリングするサンプル信号を生成する発振器と、
前記発振器出力を入力してタイミングクロックを生成するタイミング生成回路と、
第1の制御信号により前記第1のA/D変換回路出力を保持/更新する第1の位相記憶回路と、
前記第1の制御信号により前記第1のA/D変換回路出力と前記第1の位相記憶回路出力とのいずれかを選択する第2の選択回路と、
前記第2の選択回路出力をD/A変換するD/A変換回路と、
前記D/A変換回路出力の低域を通過させるループフィルタと、
前記ループフィルタ出力が供給される前記電圧制御発振器と、
前記電圧制御発振器出力を分周する前記第1の分周器と、
前記第1の選択回路の出力断(FP断)を検出するFP断検出回路と、
前記第1のA/D変換回路出力と前記第1の位相記憶回路出力とを比較する第1の比較回路と、
前記FP断が検出された時、前記第1の位相記憶回路、前記第2の選択回路および位相制御回路に対して前記第1の制御信号を出力し、前記第1の選択回路に対して前記第2の制御信号を出力し、前記第1の分周器に対して第3の制御信号を出力する第1の制御回路と、
前記電圧制御発振器出力を分周した装置内FPを出力する第2の分周器と、
前記選択FPと前記第2の分周器出力とを入力し、前記第1の分周器に対して第4の制御信号を出力する前記位相制御回路とを備えるフレームパルス切替回路であって、
前記FP断を検出した時に、前記第1の制御信号により前記第1の位相記憶回路が直前の前記第1のA/D変換回路出力を保持し、前記第2の選択回路が前記第1の位相記憶回路出力を選択し、前記第2の制御信号により前記第1の選択回路が同期源FPの切り替えを行った後に、前記第3の制御信号により前記第1の比較回路出力に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御し、さらに所定時間を経過した後に、前記第4の制御信号により前記選択FPと前記第2の分周器出力との位相差の切り替え前後の変動分に基づいて、前記第1の分周器の出力位相を制御することを特徴としている。
【0027】
また、本発明のフレームパルス切替回路は、複数の同期源フレームパルス(以下、FPと略す。)を入力し第2の制御信号により択一した選択FPを出力する第1の選択回路と、
前記選択FPと第1の分周器出力とを位相比較する第1の位相比較回路と、
前記第1の位相比較回路出力をA/D変換する第1のA/D変換回路と、
前記第1のA/D変換回路でサンプリングするサンプル信号を生成する発振器と、
前記発振器出力を入力してタイミングクロックを生成するタイミング生成回路と、
第1の制御信号により前記第1のA/D変換回路出力を保持/更新する第1の位相記憶回路と、
前記第1の制御信号により前記第1のA/D変換回路出力と前記第1の位相記憶回路出力とのいずれかを選択する第2の選択回路と、
前記第2の選択回路出力をD/A変換するD/A変換回路と、
前記D/A変換回路出力の低域を通過させるループフィルタと、
前記ループフィルタ出力が供給される前記電圧制御発振器と、
カウントリセット機能を有し、前記電圧制御発振器出力を分周する前記第1の分周器と、
前記第1の選択回路の出力断(FP断)を検出するFP断検出回路と、
前記第1のA/D変換回路出力と前記第1の位相記憶回路出力とを比較する第1の比較回路と、
前記FP断が検出された時、前記第1の位相記憶回路、前記第2の選択回路および位相制御回路に対して前記第1の制御信号を出力し、前記第1の選択回路に対して前記第2の制御信号を出力し、前記第1の分周器に対して第3の制御信号を出力する第1の制御回路と、
カウントリセット機能を有し、前記電圧制御発振器出力を分周した装置内FPを出力する第2の分周器と、
前記第1の分周器および前記第2の分周器のカウント値を入力し、前記第1の分周器に対して第4の制御信号を出力する前記位相制御回路とを備えるフレームパルス切替回路であって、
前記FP断を検出した時に、前記第1の制御信号により前記第1の位相記憶回路が直前の前記第1のA/D変換回路出力を保持し、前記第2の選択回路が前記第1の位相記憶回路出力を選択し、前記第2の制御信号により前記第1の選択回路が同期源FPの切り替えを行った後に、前記第3の制御信号により前記第1の比較回路出力に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御し、さらに所定時間を経過した後に、前記第4の制御信号により前記第1の分周器のカウント値と前記第2の分周器のカウント値との差の切り替え前後の変動分に基づいて、前記第1の分周器の出力位相を制御することを特徴としている。
【0028】
また、前記第1の位相比較回路および前記第1のA/D変換回路は、前記第1の選択回路出力の立ち上がりから前記第1の分周器出力の立ち上がりまでを前記発振器出力でカウントしたデジタル値として出力することを特徴としている。
【0029】
また、前記第1の位相記憶回路は、前記第1のA/D変換回路出力を記憶し、前記タイミング生成回路出力のタイミングクロックにより記憶値を更新するとともに、前記第1の制御信号の“High”レベル、“Low”レベルの切り替えに従って前記記憶値を保持、更新する機能を有することを特徴としている。
【0030】
また、前記第1の比較回路は、前記第1のA/D変換回路出力と前記第1の位相記憶回路出力とのそれぞれのデジタル値の下位X(X≧1)ビットを除いた値を用いて比較を行うことを特徴としている。
【0031】
また、前記第1の制御回路は、前記FP断検出回路でFP断が検出された場合には、前記第1の位相記憶回路に対してFP断直前の前記第1のA/D変換回路出力を保持する指示と、前記第2の選択回路に対して前記第1の位相記憶回路出力を選択する指示と、前記位相制御回路に対する通知とを含む前記第1の制御信号“High”レベルを出力し、続いて、前記第1の選択回路に対して次に選択する同期源FPに切り替える指示の前記第2の制御信号を出力し、同期源FPの切り替えが行われた後に、前記第1の比較回路から出力された前記第1の位相記憶回路出力と前記第1のA/D変換回路出力との位相差に基づいて、切り替え前の位相差と同一になるように前記第1の分周器の出力位相を制御する前記第3の制御信号を出力し、前記第1の比較回路から一致信号が出力された時に前記第1の制御信号“Low”レベルにより通常状態(元の動作)に戻す指示を行うことを特徴としている。
【0032】
また、前記位相制御回路は、前記選択FPと前記第2の分周器出力とを入力して位相比較する第2の位相比較回路と、
前記第2の位相比較回路出力をA/D変換する第2のA/D変換回路と、
第5の制御信号により前記第2のA/D変換回路出力を保持/更新する第2の位相記憶回路と、
前記第2のA/D変換回路出力と前記第2の位相記憶回路出力とを比較する第2の比較回路と、
前記第1の制御信号“High”レベルが出力された時、前記第2の位相記憶回路に対して前記第5の制御信号を出力し、前記第1の制御信号“Low”レベルが出力された後に前記第1の分周器に対して前記第4の制御信号を出力する第2の制御回路と、
より構成されることを特徴としている。
【0033】
また、前記第2の位相比較回路および前記第2のA/D変換回路は、前記第1の選択回路出力の立ち上がりから前記第2の分周器出力の立ち上がりまでを前記発振器出力でカウントしたデジタル値として出力することを特徴としている。
【0034】
また、前記第2の位相記憶回路は、前記第2の制御回路からの前記第5の制御信号に従って、前記第2のA/D変換回路出力の保持/更新を行うことを特徴としている。
【0035】
また、前記第2の比較回路は、前記第2のA/D変換回路出力と前記第2の位相記憶回路出力とのそれぞれのデジタル値を比較することを特徴としている。
【0036】
また、前記第2の制御回路は、前記第1の制御回路からFP断による前記第1の制御信号“High”レベルを入力した時、前記第2の位相記憶回路に対してFP断直前の前記第2のA/D変換回路出力を保持する前記第5の制御信号を出力し、前記第1の制御信号“Low”レベルが出力された後所定の時間が経過した時点で、前記第2の比較回路から出力された前記第2のA/D変換回路出力と前記第2の位相記憶回路出力との差に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御する前記第4の制御信号を出力することを特徴としている。
【0037】
また、前記位相制御回路は、前記第1の分周器および前記第2の分周器のそれぞれのカウンタ値を入力して減算した結果を出力する減算回路と、
前記タイミング生成回路出力を入力し前記第1の分周器、前記第2の分周器および前記減算回路それぞれのカウント値をリセットするリセットパルスを生成するFG(関数発生器)と、
第5の制御信号により前記減算回路出力を保持/更新する記憶回路と、
前記減算回路出力と前記記憶回路出力とを比較する第2の比較回路と、
前記第1の制御信号“High”レベルが出力された時、前記記憶回路に対して前記第5の制御信号を出力し、前記第1の制御信号“Low”レベルが出力された後に前記第1の分周器に対して前記第4の制御信号を出力する第2の制御回路と、
より構成されることを特徴としている。
【0038】
また、前記記憶回路は、前記第2の制御回路からの前記第5の制御信号に従って、前記減算回路出力の保持/更新を行うことを特徴としている。
【0039】
また、前記第2の比較回路は、前記減算回路出力と前記記憶回路出力とのそれぞれのデジタル値を比較することを特徴としている。
【0040】
また、前記第2の制御回路は、前記第1の制御回路からFP断による前記第1の制御信号“High”レベルを入力した時、前記記憶回路に対してFP断直前の前記減算回路出力を保持する前記第5の制御信号を出力し、前記第1の制御信号“Low”レベルが出力された後所定の時間が経過した時点で、前記第2の比較回路から出力された前記減算回路出力と前記記憶回路出力との差に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御する前記第4の制御信号を出力することを特徴としている。
【0041】
また、本発明のフレームパルス切替回路の位相制御方法は、入力された複数の同期源フレームパルス(以下、FPと略す。)から択一した選択FPと位相同期回路を用いて生成した装置内FPとの位相差を一定値に制御するフレームパルス切替回路の位相制御方法であって、前記選択FPと電圧制御発振器の出力周波数を分周する位相同期ループ内の第1の分周器出力および位相同期ループ外にあって前記装置内FPを出力する第2の分周器出力それぞれとの位相差をサンプリングしたデジタル値を第1、第2の記憶値として記憶し、前記選択FPの信号断により前記同期源FPの切り替えが発生した時に、切り替え後の選択FPと前記第1の分周器出力との位相差と切り替え直前に記憶した前記第1の記憶値との比較において、それぞれの下位X(X≧1)ビットを除いたデジタル値を用いた比較結果に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御し、所定の時間が経過した後に前記切り替え後の選択FPと前記第2の分周器出力との位相差と切り替え直前に記憶した前記第2の記憶値とを比較した結果に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御することを特徴としている。
【0042】
また、本発明のフレームパルス切替回路の位相制御方法は、入力された複数の同期源フレームパルス(以下、FPと略す。)から択一した選択FPと位相同期回路を用いて生成した装置内FPとの位相差を一定値に制御するフレームパルス切替回路の位相制御方法であって、前記選択FPと電圧制御発振器の出力周波数を分周する位相同期ループ内の第1の分周器出力との位相差をサンプリングしたデジタル値を第1の記憶値として記憶するとともに、前記第1の分周器および位相同期ループ外にあって前記装置内FPを出力する第2の分周器のそれぞれのカウント値の差分を第2の記憶値として記憶し、前記選択FPの信号断により前記同期源FPの切り替えが発生した時に、切り替え後の選択FPと前記第1の分周器出力との位相差と切り替え直前に記憶した前記第1の記憶値との比較において、それぞれの下位X(X≧1)ビットを除いたデジタル値を用いた比較結果に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御し、所定の時間が経過した後に前記第1の分周器および前記第2の分周器のそれぞれのカウント値の差と記憶した前記第2の記憶値とを比較した結果に基づいて第1の分周器の出力位相を制御することを特徴としている。
【0043】
【発明の実施の形態】
次に、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。図1は、本発明のフレームパルス切替回路の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【0044】
図1に示す本実施の形態は、入力された複数の同期源フレームパルス(以下、FPと略す。)FP1〜FPnより択一した選択FP501を出力する選択回路S1と、選択FP501と分周器M2出力とを位相比較する位相比較回路3と、位相比較回路3出力をA/D変換するA/D変換回路6と、A/D変換回路6でサンプリングするサンプル信号を生成する発振器4と、発振器4出力を入力してタイミングクロック515を生成するタイミング生成回路5と、A/D変換回路6出力を記憶する位相記憶回路7と、A/D変換回路6出力と位相記憶回路7出力とのいずれかを選択する選択回路T8と、選択回路T8出力をD/A変換するD/A変換回路9と、D/A変換回路9出力の低域を通過させるループフィルタ10と、ループフィルタ10出力を供給される電圧制御発振器11と、電圧制御発振器11出力をM分周する分周器M2と、選択FP501の信号断(FP断)を検出するFP断検出回路12と、A/D変換回路6出力と位相記憶回路7出力とを比較する比較回路14と、FP断検出回路12でFP断が検出された時、位相記憶回路7に対してFP断直前のデータを保持する指示と、選択回路T8に対して位相記憶回路7出力を選択する指示と、分周器M2に対して出力位相をずらす制御とを行う制御回路13と、電圧制御発振器11出力をP分周した装置内FP507を出力する分周器P15と、選択FP501と分周器P15出力とを入力して位相差を記憶し、FP断による同期源FPの切り替え後の位相差との変動分に基づいて分周器M2の出力位相を制御する位相制御回路16とより構成されている。
【0045】
なお、図1において図11に示す構成要素に対応するものは同一の参照数字または符号を付す。
【0046】
次に、本実施の形態のフレームパルス切替回路について図1および図2を参照して詳細に説明する。図2は、図1に示す位相制御回路の構成例を示すブロック図である。
【0047】
選択回路S1は、複数のFP1〜FPnを入力し、制御回路13からの選択信号516により、択一した選択FP501を位相比較回路3に出力する。
【0048】
分周器M2は、電圧制御発振器11の出力クロック506をM(M≧2)分周したパルスクロック502を位相比較回路3に出力する。また、制御回路13からの制御信号517および位相制御回路16からの制御信号510により、M分周するパルスクロック502の出力位相を可変することができる。
【0049】
位相比較回路3は、選択FP501と分周器M2出力のパルスクロック502とを入力し、選択FP501の立ち上がりからパルスクロック502の立ち上がりまでを“High”レベルとする位相比較を行い、位相比較結果503をA/D変換回路6に出力する。
【0050】
発振器4は、A/D変換回路6でサンプリングするためのサンプル信号を生成する。
【0051】
タイミング生成回路5は、発振器4出力のサンプル信号を入力して各回路の動作タイミングを決定するタイミングクロック515を生成し、A/D変換回路6、位相記憶回路7、選択回路T8、制御回路13および位相制御回路16に出力する。
【0052】
A/D変換回路6は、位相比較結果503が“High”レベルとなる時間を発振器4出力のサンプル信号を用いてカウントしたカウント値504を位相記憶回路7、選択回路T8および比較回路14に出力する。
【0053】
位相記憶回路7は、A/D変換回路6出力のカウント値504を記憶値505として記憶し、選択回路T8および比較回路14に出力する。また、タイミング生成回路5出力のタイミングクロック515に従って記憶値505を更新し、制御回路13出力の制御信号508に従ってFP断直前の記憶値505を保持する機能を有する。
【0054】
選択回路T8は、カウント値504と記憶値505とを入力し、制御回路13からの選択信号508に従って選択した選択値をD/A変換回路9に出力する。
【0055】
D/A変換回路9は、選択回路T8から出力された選択値をアナログ電圧に変換してループフィルタ10に出力する。
【0056】
ループフィルタ10は、入力したアナログ電圧の不要な周波数成分を抑圧して電圧制御発振器11に出力する。
【0057】
電圧制御発振器11は、ループフィルタ10から出力されたアナログ電圧により出力周波数が制御された出力クロック506を分周器M2、分周器P15および装置内部に出力する。
【0058】
分周器P15は、出力クロック506をP(P≧2)分周して生成した装置内FP507を位相制御回路16および装置内部に出力する。
【0059】
FP断検出回路12は、選択回路S1が出力した選択FP501の断検出を行い、FP断検出信号を制御回路13に出力する。
【0060】
比較回路14は、カウント値504と記憶値505とのそれぞれの下位X(X≧1)ビットを除いた値を用いて比較を行い、カウント値504が記憶値505より小さい場合には“LT”、大きい場合には“GT”、同じ場合には“EQ”とする比較結果509を制御回路13に出力する。
【0061】
制御回路13は、通常状態では“Low”レベルとする制御信号508を出力しておき、FP断検出回路12で断検出された場合には、ホールドオーバ動作に移行するため制御信号508を“High”レベルに変更し、位相記憶回路7に対して記憶値505を保持するよう指示するとともに、選択回路T8に対してFP断直前の記憶値505を選択するよう指示する。続いて、選択回路S1に対して次に選択する同期源FPを指示する制御信号516を出力するとともに、比較回路14から出力されたA/D変換回路6出力のカウント値504と位相記憶回路7出力の記憶値505との比較結果509を用いて、FP断となる直前の位相状態と同じになるような制御信号517を分周器M2に出力する。この出力位相制御により、比較回路14出力の比較結果509が一致を示すと制御信号508を“Low”レベルに戻し、選択回路T8に対して選択値を記憶値505からカウント値504に戻す指示と、位相記憶回路7に対して記憶値505の保持を解除し、タイミング生成回路5出力のタイミングクロック515に従って記憶値505を更新する通常状態に戻る指示とを行う。
【0062】
また、位相制御回路16は、図2に示すように、位相比較回路101と、A/D変換回路102と、比較回路103と、位相記憶回路104と、制御回路105とより構成されている。
【0063】
位相比較回路101では、選択FP501と分周器P15出力の装置内FP507とを入力し、選択FP501の立ち上がりから分周器P15出力の装置内FP507の立ち上がりまでを“High”レベルとする比較結果601をA/D変換回路102に出力する。
【0064】
A/D変換回路102では、比較結果601が“High”レベルとなる時間を発振器4出力のサンプル信号を用いてカウントしたカウント値602を比較回路103および位相記憶回路104に出力する。
【0065】
位相記憶回路104では、入力したカウント値602を制御回路105からの制御信号604に従って保持する機能を有し、記憶値603として比較回路103に出力する。
【0066】
比較回路103では、カウント値602と記憶値603との比較を行い、カウント値602が記憶値603より小さい場合には“LT”、大きい場合には“GT”、一致する場合には“EQ”とする比較結果605を制御回路105に出力する。
【0067】
制御回路105では、制御回路13出力の制御信号508が通常状態の“Low”レベルの時には、位相記憶回路104に対して記憶値603を更新するよう指示し、制御信号508が、FP断検出により“High”レベルになるとFP断直前の記憶値603を保持するよう指示し、制御信号508が“High”レベルから“Low”レベルに戻ると内蔵するタイマを動作させる。所定のタイマ時間が終了すると、A/D変換回路102出力のカウント値602と位相記憶回路104出力の記憶値603との比較結果605に基づいて、FP断となる直前の位相差と同じになるような制御信号510を分周器M2に出力する。この出力位相制御により、比較結果605が一致を示すと、通常状態に戻る。
【0068】
次に、本実施の形態のフレームパルス切替回路の定常時の動作を図3を参照して説明する。図3は、図1に示す実施の形態の定常時の動作を示すタイムチャートである。
【0069】
まず、選択回路S1は、制御回路13から出力された制御信号516により、例えばFP1を選択し、選択FP501として位相比較回路3に出力する。
【0070】
位相比較回路3は、選択FP501と分周器M2出力のパルスクロック502とを入力し、選択FP501の立ち上がりからパルスクロック502の立ち上がりまでの時間θ1を“High”レベルとする位相比較結果503をA/D変換回路6に出力する。
【0071】
A/D変換回路6は、位相比較結果503の時間θ1を発振器4出力のクロックを用いてカウントしたカウント値504“a”に変換し、位相記憶回路7、選択回路T8および比較回路14に出力する。ここで、図3に示すカウント値および記憶値は下位X(X≧1)ビットを除いた値を括弧内に示す。
【0072】
位相記憶回路7は、タイミング生成回路5からのタイミングクロック515でカウント値504“a”を記憶値505“a”として記憶し、記憶値505を選択回路T8および比較回路14に出力する。
【0073】
比較回路14は、A/D変換回路6出力のカウント値504“a”と位相記憶回路7出力の記憶値505“a”とを比較し、一致していれば“EQ”を出力し、定常状態が保たれる。
【0074】
選択回路T8は、制御信号508によりカウント値504“a”を選択値としてD/A変換回路9に出力する。
【0075】
D/A変換回路9は、選択値“a”をアナログ電圧に変換し、ループフィルタ10に出力する。
【0076】
電圧制御発振器11は、ループフィルタ10で不要な周波数成分が抑圧されたアナログ電圧により周波数制御された出力クロック506を出力する。
【0077】
分周器P15は、出力クロック506をP分周した装置内FP507を生成して、位相制御回路16と装置内部に出力する。
【0078】
位相制御回路16は、位相比較回路101により選択FP501の立ち上がりから装置内FP507の立ち上がりまでの時間θ2を“High”レベルとする位相比較結果601がA/D変換回路102に出力され、A/D変換回路102ではカウント値602“z”に変換して位相記憶回路104と比較回路103に出力し、位相記憶回路104では、カウント値602“z”を記憶値603“z”として記憶し、比較回路103に出力し、比較回路103では、カウント値602“z”と記憶値603“z”とを比較し、一致していれば“EQ”を制御回路105に出力するように動作する。
【0079】
したがって、定常状態では、選択FP501とパルスクロック502との位相差が常にθ1であり、選択FP501と装置内FP507の位相差が常にθ2となる。
【0080】
次に、入力FPの断が発生して選択FPが切り替わる場合について説明する。図4は、図1に示す実施の形態の選択FPの切り替えが発生した場合の動作を示すタイムチャートであり、図5は、図4から継続する動作を示すタイムチャートである。
【0081】
以下の説明では、選択FP501がFP1からFP2に切り替わるものとし、FP1とFP2とのフレーム位相差を“f” とする。
【0082】
FP断検出回路12は、選択回路S1出力の選択FP501、すなわち選択しているFP1に信号断が発生すると、FP断を検出してFP断検出信号を制御回路13へ出力する。
【0083】
制御回路13は、FP断検出回路12からFP断検出信号が入力されると、ホールドオーバ動作に移行するため、時刻t1で制御信号508を“Low”レベルから“High”レベルに変更する。これより、位相記憶回路7では直前の記憶値505を保持し、選択回路T8ではD/A変換回路9へ出力する選択値をカウント値504から記憶値505に切り替える。また、位相制御回路16内の制御回路105出力の制御信号604も“Low”レベルから“High”レベルとなり、位相記憶回路104ではFP断直前の記憶値603が保持される。
【0084】
続いて、制御回路13は、選択FP501をFP1からFP2に変更する制御信号516を選択回路S1に対して出力する。
【0085】
選択回路S1で新たに選択された選択FP501は、FP1の立ち上がり予定時刻t2からフレーム位相差“f”だけ遅れたFP2の立ち上がり時刻t3で出力される。
【0086】
位相比較回路3は、選択FP501の立ち上がり時刻t3からパルスクロック502の立ち上がり時刻t4までを“High”レベルとする位相比較結果503をA/D変換回路6に出力する。
【0087】
A/D変換回路6は、位相比較結果503を入力し、発振器4のサンプル信号を用いてカウントしたカウント値504“b”(下位Xビットを除いた値は“B”)を比較回路14に出力する。
【0088】
比較回路14は、時刻t5で、カウント値504“b”の下位Xビットを除いた値“B”と保持している記憶値505“a”の下位Xビットを除いた値“A”との比較を行い、B(カウント値)<A(記憶値)よりカウント値504が記憶値505よりも小さいことを表す比較結果509“LT”を制御回路13に出力する。
【0089】
また、位相制御回路16内の位相比較回路101では、選択FP501の立ち上がりから装置内FP507の立ち上がりまでを“High”レベルとする比較結果601を出力し、A/D変換回路102では、比較結果601に基づいて変換したカウント値602“y”を比較回路103に出力し、比較回路103では、y(カウント値)<z(記憶値)より比較結果605“LT”を制御回路105に出力する。
【0090】
制御回路13は、比較結果509“LT”が入力されると、比較結果509“LT”の差分値に基づいて、パルスクロック502の立ち上がりを時刻t7から時刻t8にずらす制御信号517を分周器M2に出力する。
【0091】
位相比較回路3は、出力位相制御されたパルスクロック502により、時刻t6から時刻t8までを“High”レベルとする位相比較結果503を出力し、A/D変換回路6では、位相比較結果503に基づいて変換したカウント値504“e”(下位Xビットを除いた値は“A”)を比較回路14に出力する。
【0092】
比較回路14は、時刻t9で、カウント値504“e”の下位Xビットを除いた値“A”と保持している記憶値505“a”の下位Xビットを除いた値“A”とが一致する比較結果509“EQ”を制御回路13に出力する。
【0093】
制御回路13は、比較結果509“EQ”が入力されると、制御信号508を“Low”レベルに戻して出力する。これより、位相記憶回路7では記憶値505の保持動作を解除し、選択回路T8ではD/A変換回路9への選択値を記憶値505からカウント値504に切り替えて通常状態(元の動作)に戻る。
【0094】
また、位相制御回路16内の制御回路105は、制御信号508が“High”レベルから“Low”レベルに戻るとタイマを動作させ、制御信号604を“High”レベルのままとして記憶値602を継続して保持する。所定のタイマ時間が経過した時刻t10で、比較回路103出力の比較結果605“LT”の差分値に基づいて、パルスクロック502の立ち上がりを時刻t12から時刻t11にずらす制御信号510を分周器M2に出力する。これより、A/D変換回路6出力がカウント値504“d”(下位Xビットを除いた値は“A”)に、位相制御回路16内部のA/D変換回路102の出力がカウント値602“z”になる。
【0095】
さらに時刻t13では、比較回路103は、カウント値602“z”と保存している記憶値603“z”とを比較し、一致したことを示す比較結果605“EQ”を制御回路105に出力する。
【0096】
制御回路105は、比較結果605“EQ”が入力されると、制御信号604を“Low”レベルに戻して出力する。これより、位相記憶回路104では、記憶値603の保持動作を解除し通常状態(更新動作)に戻る。
【0097】
なお、選択FP501とパルスクロック502との位相関係は、PLL回路の動作により一定に保たれるので、時刻t13の時には、選択FP501とパルスクロック502との位相差θ3は切り替え前の位相差θ1と同一に、選択FP501と装置内FP507との位相差θ4も切り替え前の位相差θ2と同一となり、したがって、同期源FPと装置内FPとの位相差を切り替え前後で一定として位相変動を抑えることができる。
【0098】
次に、本発明の他の実施の形態について図6から図10を参照して説明する。図6は、本発明のフレームパルス切替回路の他の実施の形態を示すブロック図であり、図7は、図6に示す位相制御回路の構成例を示すブロック図であり、図8は、図6に示す実施の形態の定常時の動作を示すタイムチャートであり、図9は、図6に示す実施の形態の選択FPの切り替えが発生した場合の動作を示すタイムチャートであり、図10は、図9から継続する動作を示すタイムチャートである。
【0099】
図6および図7によると、分周器M17および分周器P18は、カウント値を位相制御回路19に出力するとともに、カウンタの値がリセットパルス513によりリセットされる機能が付加されており、また、位相制御回路19は、位相比較回路101およびA/D変換回路102の代わりに減算回路106およびFG(関数発生器)108が用いられていることが図1および図2の構成と異なっている。
【0100】
図7に示す位相制御回路19は、分周器M17出力のカウント値511と分周器P18出力のカウント値512とを入力して減算する減算回路106と、タイミング生成回路5のタイミングクロック515を入力し、分周器M17、分周器P18および減算回路106のカウンタ値を同期化するためのリセットパルス513を生成するFG108と、減算回路106出力の減算値606を制御回路105の制御信号604に従って保持する記憶回路107と、減算値606と記憶値607とを比較する比較回路103と、比較結果605から分周器M17を制御する制御信号510を生成する制御回路105とより構成されている。
【0101】
まず、定常状態では、分周器M17はカウント値511“s”を、分周器P18はカウント値512“t”をそれぞれ減算回路106に出力している。
【0102】
減算回路106は、分周器M17出力と分周器P18出力とを入力して減算した減算値606“z”を記憶回路107に出力する。この減算値は、図2に示すA/D変換回路102出力に相当する。
【0103】
記憶回路107では、減算回路106出力の減算値606“z”を記憶値607“z”として記憶し、制御回路105出力の制御信号604が“Low”レベルの場合、一定周期で記憶値607を更新する。この定常状態では、カウント値512と減算値606とが常に一致し、したがって図3の例と同様に、選択FP501とパルスクロック502との位相差をθ1' および選択FP501と装置内FP507との位相差をθ2' とすると、それぞれは常に一定となる。
【0104】
次に、選択FP断が発生して同期源FPが切り替わる場合について、図4および図5と異なる部分を説明する。
【0105】
選択回路S1出力の選択FP501、すなわち選択しているFP1の信号断が発生すると、制御回路13は、時刻t1' で制御信号508を“High”レベルに変更し、位相記憶回路7、選択回路T8および位相制御回路16に出力した後、同期源FPを切り替える制御信号516を選択回路S1に出力する。
【0106】
選択回路S1で新たに選択された選択FP501は、FP1の立ち上がり予定時刻t2' からフレーム位相差“f”だけ遅れたFP2の立ち上がり時刻t3' に移る。この移動により、分周器M17のカウント値511が“s”から“u”に、分周器P18のカウント値512が“t”から“v”に変わる。
【0107】
位相制御回路19内の減算回路106は、時刻t5' の時点で、減算値606が“z”から“w”に変わり、したがって“w”<“z”となることにより、比較回路103の比較出力605が“LT”となる。
【0108】
制御回路13出力の制御信号517により、分周器M17の立ち上がりが時刻t7' から時刻t8' にずらされた後の時刻t9' には、制御信号508が“Low”レベルとなるため、制御回路105のタイマが起動する。
【0109】
所定のタイマ時間が経過した時刻t10' では、減算回路106出力の減算値606とFP断直前の記憶値607とを比較した結果に基づいて、パルスクロック502の立ち上がりを時刻t12' から時刻t11' にずらす制御信号510を分周器M17対して出力する。これより、分周器M17ではカウント値511“s”、分周器P18ではカウント値512“t”となるため、比較回路103の比較出力605が“EQ”となり、通常状態に戻る。
【0110】
したがって、この実施例では、位相制御回路19内部にA/D変換回路を持つ必要が無くなるので回路構成が簡単になる利点がある。
【0111】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のフレームパルス切替回路及びその位相制御方法によれば、定常状態時に同期源フレームパルスと生成した装置内FPとの位相差を記憶しておくことにより、伝送信号の劣化等により同期源フレームパルスの切り替えが発生した時にも、切替後の同期源FPと装置内FPの位相差を定常状態の位相差に戻す制御を行うことにより、以下の効果が得られる。
【0112】
第1の効果は、位相変動の発生がないため、多重化回路におけるメモリの読み誤りがなく、伝送信号上にエラーが発生しないことである。
【0113】
第2の効果は、同期はずれの発生がないので多重化回路にて不要なアラームが発生しないことである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のフレームパルス切替回路の一つの実施の形態を示すブロック図である。
【図2】図1に示す位相制御回路の構成例を示すブロック図である。
【図3】図1に示す実施の形態の定常時の動作を示すタイムチャートである。
【図4】図1に示す実施の形態の選択FPの切り替えが発生した場合の動作を示すタイムチャートである。
【図5】図4から継続する動作を示すタイムチャートである。
【図6】本発明のフレームパルス切替回路の他の実施の形態を示すブロック図である。
【図7】図6に示す位相制御回路の構成例を示すブロック図である。
【図8】図6に示す実施の形態の定常時の動作を示すタイムチャートである。
【図9】図6に示す実施の形態の選択FPの切り替えが発生した場合の動作を示すタイムチャートである。
【図10】図9から継続する動作を示すタイムチャートである。
【図11】従来のフレームパルス切替回路を示すブロック図である。
【図12】図11に示す従来のフレームパルス切替回路の定常動作を示すタイムチャートである。
【図13】図11に示す従来のフレームパルス切替回路の切り替え動作を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 選択回路S
2、17 分周器M
3、101 位相比較回路
4 発振器
5 タイミング生成回路
6、102 A/D変換回路
7、104 位相記憶回路
8 選択回路T
9 D/A変換回路
10 ループフィルタ
11 電圧制御発振器
12 FP断検出回路
13、105 制御回路
14、103 比較回路
15、18 分周器P
16、19 位相制御回路
106 減算回路
107 記憶回路
108 FG(関数発生器)

Claims (17)

  1. 複数の同期源フレームパルス(以下、FPと略す。)を入力し第2の制御信号により択一した選択FPを出力する第1の選択回路と、
    前記選択FPと第1の分周器出力とを位相比較する第1の位相比較回路と、
    前記第1の位相比較回路出力をA/D変換する第1のA/D変換回路と、
    前記第1のA/D変換回路でサンプリングするサンプル信号を生成する発振器と、
    前記発振器出力を入力してタイミングクロックを生成するタイミング生成回路と、
    第1の制御信号により前記第1のA/D変換回路出力を保持/更新する第1の位相記憶回路と、
    前記第1の制御信号により前記第1のA/D変換回路出力と前記第1の位相記憶回路出力とのいずれかを選択する第2の選択回路と、
    前記第2の選択回路出力をD/A変換するD/A変換回路と、
    前記D/A変換回路出力の低域を通過させるループフィルタと、
    前記ループフィルタ出力が供給される前記電圧制御発振器と、
    前記電圧制御発振器出力を分周する前記第1の分周器と、
    前記第1の選択回路の出力断(FP断)を検出するFP断検出回路と、
    前記第1のA/D変換回路出力と前記第1の位相記憶回路出力とを比較する第1の比較回路と、
    前記FP断が検出された時、前記第1の位相記憶回路、前記第2の選択回路および位相制御回路に対して前記第1の制御信号を出力し、前記第1の選択回路に対して前記第2の制御信号を出力し、前記第1の分周器に対して第3の制御信号を出力する第1の制御回路と、
    前記電圧制御発振器出力を分周した装置内FPを出力する第2の分周器と、
    前記選択FPと前記第2の分周器出力とを入力し、前記第1の分周器に対して第4の制御信号を出力する前記位相制御回路とを備えるフレームパルス切替回路であって、
    前記FP断を検出した時に、前記第1の制御信号により前記第1の位相記憶回路が直前の前記第1のA/D変換回路出力を保持し、前記第2の選択回路が前記第1の位相記憶回路出力を選択し、前記第2の制御信号により前記第1の選択回路が同期源FPの切り替えを行った後に、前記第3の制御信号により前記第1の比較回路出力に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御し、さらに所定時間を経過した後に、前記第4の制御信号により前記選択FPと前記第2の分周器出力との位相差の切り替え前後の変動分に基づいて、前記第1の分周器の出力位相を制御することを特徴とするフレームパルス切替回路。
  2. 複数の同期源フレームパルス(以下、FPと略す。)を入力し第2の制御信号により択一した選択FPを出力する第1の選択回路と、
    前記選択FPと第1の分周器出力とを位相比較する第1の位相比較回路と、
    前記第1の位相比較回路出力をA/D変換する第1のA/D変換回路と、
    前記第1のA/D変換回路でサンプリングするサンプル信号を生成する発振器と、
    前記発振器出力を入力してタイミングクロックを生成するタイミング生成回路と、
    第1の制御信号により前記第1のA/D変換回路出力を保持/更新する第1の位相記憶回路と、
    前記第1の制御信号により前記第1のA/D変換回路出力と前記第1の位相記憶回路出力とのいずれかを選択する第2の選択回路と、
    前記第2の選択回路出力をD/A変換するD/A変換回路と、
    前記D/A変換回路出力の低域を通過させるループフィルタと、
    前記ループフィルタ出力が供給される前記電圧制御発振器と、
    カウントリセット機能を有し、前記電圧制御発振器出力を分周する前記第1の分周器と、
    前記第1の選択回路の出力断(FP断)を検出するFP断検出回路と、
    前記第1のA/D変換回路出力と前記第1の位相記憶回路出力とを比較する第1の比較回路と、
    前記FP断が検出された時、前記第1の位相記憶回路、前記第2の選択回路および位相制御回路に対して前記第1の制御信号を出力し、前記第1の選択回路に対して前記第2の制御信号を出力し、前記第1の分周器に対して第3の制御信号を出力する第1の制御回路と、
    カウントリセット機能を有し、前記電圧制御発振器出力を分周した装置内FPを出力する第2の分周器と、
    前記第1の分周器および前記第2の分周器のカウント値を入力し、前記第1の分周器に対して第4の制御信号を出力する前記位相制御回路とを備えるフレームパルス切替回路であって、
    前記FP断を検出した時に、前記第1の制御信号により前記第1の位相記憶回路が直前の前記第1のA/D変換回路出力を保持し、前記第2の選択回路が前記第1の位相記憶回路出力を選択し、前記第2の制御信号により前記第1の選択回路が同期源FPの切り替えを行った後に、前記第3の制御信号により前記第1の比較回路出力に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御し、さらに所定時間を経過した後に、前記第4の制御信号により前記第1の分周器のカウント値と前記第2の分周器のカウント値との差の切り替え前後の変動分に基づいて、前記第1の分周器の出力位相を制御することを特徴とするフレームパルス切替回路。
  3. 前記第1の位相比較回路および前記第1のA/D変換回路は、前記第1の選択回路出力の立ち上がりから前記第1の分周器出力の立ち上がりまでを前記発振器出力でカウントしたデジタル値として出力することを特徴とする請求項1又は2記載のフレームパルス切替回路。
  4. 前記第1の位相記憶回路は、前記第1のA/D変換回路出力を記憶し、前記タイミング生成回路出力のタイミングクロックにより記憶値を更新するとともに、前記第1の制御信号の“High”レベル、“Low”レベルの切り替えに従って前記記憶値を保持、更新する機能を有することを特徴とする請求項1、2又は3記載のフレームパルス切替回路。
  5. 前記第1の比較回路は、前記第1のA/D変換回路出力と前記第1の位相記憶回路出力とのそれぞれのデジタル値の下位X(X≧1)ビットを除いた値を用いて比較を行うことを特徴とする請求項1、2、3又は4記載のフレームパルス切替回路。
  6. 前記第1の制御回路は、前記FP断検出回路でFP断が検出された場合には、前記第1の位相記憶回路に対してFP断直前の前記第1のA/D変換回路出力を保持する指示と、前記第2の選択回路に対して前記第1の位相記憶回路出力を選択する指示と、前記位相制御回路に対する通知とを含む前記第1の制御信号“High”レベルを出力し、続いて、前記第1の選択回路に対して次に選択する同期源FPに切り替える指示の前記第2の制御信号を出力し、同期源FPの切り替えが行われた後に、前記第1の比較回路から出力された前記第1の位相記憶回路出力と前記第1のA/D変換回路出力との位相差に基づいて、切り替え前の位相差と同一になるように前記第1の分周器の出力位相を制御する前記第3の制御信号を出力し、前記第1の比較回路から一致信号が出力された時に前記第1の制御信号“Low”レベルにより通常状態(元の動作)に戻す指示を行うことを特徴とする請求項1、2、3、4又は5記載のフレームパルス切替回路。
  7. 前記位相制御回路は、前記選択FPと前記第2の分周器出力とを入力して位相比較する第2の位相比較回路と、
    前記第2の位相比較回路出力をA/D変換する第2のA/D変換回路と、
    第5の制御信号により前記第2のA/D変換回路出力を保持/更新する第2の位相記憶回路と、
    前記第2のA/D変換回路出力と前記第2の位相記憶回路出力とを比較する第2の比較回路と、
    前記第1の制御信号“High”レベルが出力された時、前記第2の位相記憶回路に対して前記第5の制御信号を出力し、前記第1の制御信号“Low”レベルが出力された後に前記第1の分周器に対して前記第4の制御信号を出力する第2の制御回路と、
    より構成されることを特徴とする請求項1記載のフレームパルス切替回路。
  8. 前記第2の位相比較回路および前記第2のA/D変換回路は、前記第1の選択回路出力の立ち上がりから前記第2の分周器出力の立ち上がりまでを前記発振器出力でカウントしたデジタル値として出力することを特徴とする請求項7記載のフレームパルス切替回路。
  9. 前記第2の位相記憶回路は、前記第2の制御回路からの前記第5の制御信号に従って、前記第2のA/D変換回路出力の保持/更新を行うことを特徴とする請求項7又は8記載のフレームパルス切替回路。
  10. 前記第2の比較回路は、前記第2のA/D変換回路出力と前記第2の位相記憶回路出力とのそれぞれのデジタル値を比較することを特徴とする請求項7、8又は9記載のフレームパルス切替回路。
  11. 前記第2の制御回路は、前記第1の制御回路からFP断による前記第1の制御信号“High”レベルを入力した時、前記第2の位相記憶回路に対してFP断直前の前記第2のA/D変換回路出力を保持する前記第5の制御信号を出力し、前記第1の制御信号“Low”レベルが出力された後所定の時間が経過した時点で、前記第2の比較回路から出力された前記第2のA/D変換回路出力と前記第2の位相記憶回路出力との差に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御する前記第4の制御信号を出力することを特徴とする請求項7乃至10のいずれか記載のフレームパルス切替回路。
  12. 前記位相制御回路は、前記第1の分周器および前記第2の分周器のそれぞれのカウンタ値を入力して減算した結果を出力する減算回路と、前記タイミング生成回路出力を入力し前記第1の分周器、前記第2の分周器および前記減算回路それぞれのカウント値をリセットするリセットパルスを生成するFG(関数発生器)と、
    第5の制御信号により前記減算回路出力を保持/更新する記憶回路と、
    前記減算回路出力と前記記憶回路出力とを比較する第2の比較回路と、
    前記第1の制御信号“High”レベルが出力された時、前記記憶回路に対して前記第5の制御信号を出力し、前記第1の制御信号“Low”レベルが出力された後に前記第1の分周器に対して前記第4の制御信号を出力する第2の制御回路と、
    より構成されることを特徴とする請求項2記載のフレームパルス切替回路。
  13. 前記記憶回路は、前記第2の制御回路からの前記第5の制御信号に従って、前記減算回路出力の保持/更新を行うことを特徴とする請求項12記載のフレームパルス切替回路。
  14. 前記第2の比較回路は、前記減算回路出力と前記記憶回路出力とのそれぞれのデジタル値を比較することを特徴とする請求項12又は13記載のフレームパルス切替回路。
  15. 前記第2の制御回路は、前記第1の制御回路からFP断による前記第1の制御信号“High”レベルを入力した時、前記記憶回路に対してFP断直前の前記減算回路出力を保持する前記第5の制御信号を出力し、前記第1の制御信号“Low”レベルが出力された後所定の時間が経過した時点で、前記第2の比較回路から出力された前記減算回路出力と前記記憶回路出力との差に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御する前記第4の制御信号を出力することを特徴とする請求項12、13又は14記載のフレームパルス切替回路。
  16. 入力された複数の同期源フレームパルス(以下、FPと略す。)から択一した選択FPと位相同期回路を用いて生成した装置内FPとの位相差を一定値に制御するフレームパルス切替回路の位相制御方法であって、前記選択FPと電圧制御発振器の出力周波数を分周する位相同期ループ内の第1の分周器出力および位相同期ループ外にあって前記装置内FPを出力する第2の分周器出力それぞれとの位相差をサンプリングしたデジタル値を第1、第2の記憶値として記憶し、前記選択FPの信号断により前記同期源FPの切り替えが発生した時に、切り替え後の選択FPと前記第1の分周器出力との位相差と切り替え直前に記憶した前記第1の記憶値との比較において、それぞれの下位X(X≧1)ビットを除いたデジタル値を用いた比較結果に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御し、所定の時間が経過した後に前記切り替え後の選択FPと前記第2の分周器出力との位相差と切り替え直前に記憶した前記第2の記憶値とを比較した結果に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御することを特徴とするフレームパルス切替回路の位相制御方法。
  17. 入力された複数の同期源フレームパルス(以下、FPと略す。)から択一した選択FPと位相同期回路を用いて生成した装置内FPとの位相差を一定値に制御するフレームパルス切替回路の位相制御方法であって、前記選択FPと電圧制御発振器の出力周波数を分周する位相同期ループ内の第1の分周器出力との位相差をサンプリングしたデジタル値を第1の記憶値として記憶するとともに、前記第1の分周器および位相同期ループ外にあって前記装置内FPを出力する第2の分周器のそれぞれのカウント値の差分を第2の記憶値として記憶し、前記選択FPの信号断により前記同期源FPの切り替えが発生した時に、切り替え後の選択FPと前記第1の分周器出力との位相差と切り替え直前に記憶した前記第1の記憶値との比較において、それぞれの下位X(X≧1)ビットを除いたデジタル値を用いた比較結果に基づいて前記第1の分周器の出力位相を制御し、所定の時間が経過した後に前記第1の分周器および前記第2の分周器のそれぞれのカウント値の差と記憶した前記第2の記憶値とを比較した結果に基づいて第1の分周器の出力位相を制御することを特徴とするフレームパルス切替回路の位相制御方法。
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