JP2009212995A - 位相同期発振回路 - Google Patents
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Abstract
【課題】参照基準信号に異常が生じても長期間安定した発振を維持する。
【解決手段】正常に動作している状態における制御電圧VC1の平均値AVEを算出する平均値算出部14と、最新の所定時間における制御電圧VC1の状態を保持する過渡データ保持/出力部15を設け、参照基準信号REFの異常によって同期外れが発生したときに、過渡データ保持/出力部15に保持されている同期外れ直前の過渡データTRAに基づいて位相補正を行うための制御電圧VC2を生成し、その後、平均値算出部14で算出した平均値AVEに基づいて制御電圧VC2を生成してVCO20に与える。これにより、同期外れ検出からフリーラン状態になるまでに生ずる位相のずれが補正され、更に参照基準信号REFが正常に復旧するまでの間、適切な制御電圧VC2によってフリーランを続けることができる。
【選択図】図1
【解決手段】正常に動作している状態における制御電圧VC1の平均値AVEを算出する平均値算出部14と、最新の所定時間における制御電圧VC1の状態を保持する過渡データ保持/出力部15を設け、参照基準信号REFの異常によって同期外れが発生したときに、過渡データ保持/出力部15に保持されている同期外れ直前の過渡データTRAに基づいて位相補正を行うための制御電圧VC2を生成し、その後、平均値算出部14で算出した平均値AVEに基づいて制御電圧VC2を生成してVCO20に与える。これにより、同期外れ検出からフリーラン状態になるまでに生ずる位相のずれが補正され、更に参照基準信号REFが正常に復旧するまでの間、適切な制御電圧VC2によってフリーランを続けることができる。
【選択図】図1
Description
本発明は、PLL(Phase Locked Loop:位相同期)発振回路、特に同期外れ時の発振信号の安定化技術に関するものである。
図2は、下記特許文献1に記載された従来のPLL回路の構成図である。
このPLL回路は、移動体通信端末の送受信用の発振回路として用いられるもので、目的の周波数の発振信号OUTを発振する電圧制御発振器(以下、「VCO」という)1、発振信号OUTをn分周して参照基準信号との位相差に応じたパルス信号を出力するPLLIC2、パルス信号を積分して制御電圧を生成する低域通過フィルタ(以下、「LPF」という)3、制御電圧をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という)4、全体的な制御を行う中央処理装置(以下、「CPU」という)5、CPU5から与えられるデジタルデータをアナログ電圧に変換するデジタル/アナログ変換器(以下、「DAC」という)6、及びCPU5のプログラムや処理用のデータを記憶する記憶装置(MEM)7を有している。
このPLL回路は、移動体通信端末の送受信用の発振回路として用いられるもので、目的の周波数の発振信号OUTを発振する電圧制御発振器(以下、「VCO」という)1、発振信号OUTをn分周して参照基準信号との位相差に応じたパルス信号を出力するPLLIC2、パルス信号を積分して制御電圧を生成する低域通過フィルタ(以下、「LPF」という)3、制御電圧をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器(以下、「ADC」という)4、全体的な制御を行う中央処理装置(以下、「CPU」という)5、CPU5から与えられるデジタルデータをアナログ電圧に変換するデジタル/アナログ変換器(以下、「DAC」という)6、及びCPU5のプログラムや処理用のデータを記憶する記憶装置(MEM)7を有している。
また、LPF3から出力される制御電圧とDAC6から出力されるアナログ電圧は、スイッチS1に与えられ、CPU5の制御に基づいていずれか一方が選択され、VCO1に制御電圧として与えられるようになっている。また、PLLIC2の電源は、CPU5の制御によってオン/オフされるスイッチS2を介して供給されるようになっている。
このPLL回路では、CPU5によってスイッチS1がLPF3側に切り替えられ、スイッチS2がオンにされると、VCO1〜PLLIC3〜LPF3〜スイッチS1〜VCO1の位相同期ループが形成され、VCO1から参照基準信号のn倍の周波数を有する発振信号OUTが出力される。この時点で、LPF3から出力される制御電圧は、ADC4によってデジタルデータに変換されてCPU5に取り込まれ、メモリ7に記憶される。
CPU5は、メモリ7からデジタルデータを読み出し、周囲温度の変動等に応じた補正を行ってDAC6に与える。これにより、DAC6から制御電圧が出力される。その後、CPU5は、スイッチS1をDAC6側に切り替えると共に、スイッチS2をオフにする。これにより、PLLIC2は動作を停止し、VCO1はDAC6から出力される制御電圧に応じて発振動作を続ける。
CPU5はスイッチS1,S2を周期的に切り替えることにより、VCO1の正常な発振動作を維持しつつ、PLLIC2を間欠的に動作させることが可能になり、このPLLIC2による消費電力を低減することができる。
しかしながら、前記PLL回路は、常に正常な参照基準信号がPLLIC2に与えられていることを前提とした回路構成となっている。このため、参照基準信号が停止したり、異常な周波数になったりした場合に、生成される発振信号OUTは期待されたものとは異なった周波数となり、急激に位相差が増大するという欠点があった。
この欠点は、参照基準信号の供給元とPLL回路が離れた位置にあって、これらの間でこの参照基準信号に基づいて生成された発振信号を使用して通信を行うシステムで、特に問題となる。即ち、周波数のずれによって位相差が変動し、ビットスリップ等の症状を起こして正常な通信ができなくなるという問題があった。
本発明は、参照基準信号に異常が生じても、長時間安定した発振を維持することができるPLL発振回路を提供することを目的としている。
本発明のPLL発振回路は、参照基準信号と発振信号またはこれを分周して得られた内部基準信号との位相差に応じた信号を出力する位相比較部と、前記位相差に応じた信号を積分して第1の制御電圧を出力するループフィルタと、前記第1の制御電圧をデジタルデータに変換するADCと、前記位相差に応じた信号または前記デジタルデータを監視して前記発振信号が前記参照基準信号に同期しているか否かを検出する同期検出部と、前記発振信号が前記参照基準信号に同期している期間における前記デジタルデータの平均値を算出する平均値算出部と、現時点から所定時間前までの間の前記デジタルデータを保持するデータ保持部を有している。
更に、このPLL発振回路は、制御信号によって指定されたときに、前記データ保持部に保持されているデジタルデータを現在から過去に遡って読み出し、前記平均値を境にして対称的な値に変換して過渡データとして出力するデータ出力部と、前記同期検出部によって同期状態が検出されているときには前記デジタルデータを選択し、同期外れが検出された時点で前記制御信号を出力することによって前記データ出力部から出力される過渡データを選択し、該過渡データの出力が終了した時点で前記平均値を選択して出力する制御部と、前記制御部から出力されるデータを第2の制御電圧に変換するDACと、前記第2の制御電圧に応じて前記発振信号の周波数を制御して出力するVCOを備えている。
本発明では、同期状態における第1の制御電圧の平均値を算出する平均値算出部と、最新の所定時間における第1の制御電圧の状態を保持するデータ保持部と、データ保持部に保持されたデータを現在から過去に遡って読み出して平均値を境にして対称的な値に変換した過渡データを出力するデータ出力部と、同期外れが検出された時に過渡データを選択し、この過渡データの出力が終了した時点で平均値を選択して出力する制御部を有している。これにより、制御部で選択されたデータを第2の制御電圧に変換してVCOに与えることで、同期外れの検出からフリーラン状態になるまでに生ずる位相のずれを補正することができ、更に参照基準信号が復旧するまでの間、適切な制御電圧に従ってフリーランを続けることが可能になる。従って、参照基準信号に異常が生じても長期間安定した発振を継続することができるという効果がある。
この発明の前記並びにその他の目的と新規な特徴は、次の好ましい実施例の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。但し、図面は、もっぱら解説のためのものであって、この発明の範囲を限定するものではない。
図1は、本発明の実施例を示すPLL回路の構成図である。
このPLL回路は、外部から与えられる参照基準信号REFと内部基準信号SIGの位相を比較して、その位相差に応じたパルス信号を出力する位相比較部11と、このパルス信号を積分して位相差に応じたアナログの制御電圧VC1を出力するループフィルタ(この場合は、LPF)12を有している。制御電圧VC1は、ADC13に与えられるようになっている。
このPLL回路は、外部から与えられる参照基準信号REFと内部基準信号SIGの位相を比較して、その位相差に応じたパルス信号を出力する位相比較部11と、このパルス信号を積分して位相差に応じたアナログの制御電圧VC1を出力するループフィルタ(この場合は、LPF)12を有している。制御電圧VC1は、ADC13に与えられるようになっている。
ADC13は制御電圧VC1をデジタルデータDIGに変換するもので、このADC13で生成されたデジタルデータDIGが、平均値算出部14、過渡データ保持/出力部15、ロック検出部16、及びセレクタ17の第1入力側に与えられている。
平均値算出部14は、このPLL回路が同期状態で正常に動作している期間のデジタルデータDIGの平均値AVEを算出するものである。平均値算出部14で算出された平均値AVEは、セレクタ17の第2入力側に与えられるようになっている。
過渡データ保持/出力部15は、異常時の位相補正に備えて、現時点から所定時間(例えば、1秒)前までのデジタルデータDIGの履歴を常に保持するものである。例えば、平均値算出部14から所定時間の間に出力されるデジタルデータDIGを保持するだけの容量を持つメモリを用い、このメモリに平均値算出部14から与えられるデジタルデータDIGを順次サイクリックに上書きするように構成すれば良い。
また、この過渡データ保持/出力部15は、現在から過去に遡って(即ち、書き込まれた順序とは逆の順序で)保持しているデジタルデータDIGを読み出し、読み出した値を平均値AVEを境にして対称的な値に変換して過渡データTRAとして出力する機能を有している。過渡データ保持/出力部15から出力される過渡データTRAは、セレクタ17の第3入力側に与えられるようになっている。
ロック検出部16は、デジタルデータDIGを監視することによって、このPLL回路が同期状態にあるか否かを検出するものである。即ち、デジタルデータDIGの値が予め設定された上限と下限の間に収まり、かつ、順次与えられるデジタルデータDIGの値の変動が一定値以下となり、その状態が一定時間継続したときに同期が確立された状態と判定して検出信号DETを出力するものである。検出信号DETは、制御部18に与えられるようになっている。
制御部18は、ロック検出部16の検出信号DETに従って、過渡データ保持/出力部15に対する制御信号CONを出力すると共に、セレクタ17に対する選択信号SELを出力するものである。即ち、制御部18は、動作開始直後にロック検出部16で同期状態が検出されていないときには、セレクタ17に対して第1入力を選択するための選択信号SELを出力する。また、ロック検出部16から検出信号DETが出力されると、制御部18は過渡データ保持/出力部15に対して、データ保持を指定する制御信号CONを出力する。
制御部18は、ロック検出部16からの検出信号DETが途絶えると、選択信号SELでセレクタ17の第3入力を選択すると共に、過渡データ保持/出力部15に対してデータ出力を指定する制御信号CONを出力する。制御部18は、更に所定時間の後に過渡データ保持/出力部15からのデータ出力が完了すると、選択信号SELでセレクタ17の第2入力を選択し、ロック検出部16からの検出信号DETを待つようになっている。
セレクタ17の出力側には、DAC19が接続されている。DAC19は、セレクタ17から出力されるデジタルデータ(デジタルデータDIG,平均値AVE,過渡データTRA)をアナログの制御電圧VC2に変換して出力するもので、この制御電圧VC2がVCO20に与えられている。
VCO20は、制御電圧VC2に応じた周波数の発振信号OUTを出力する発振器である。発振信号OUTは、図示しない内部の回路に供給されると共に、分周部21に与えられている。分周部21は、発振信号OUTの周波数を1/nに分周し、内部基準信号SIGとして位相比較部11に与えるものである。
図3は、図1の動作を示す信号波形図である。以下、この図3を参照しつつ、図1のPLL回路の動作を説明する。
図3の時刻T0において、外部から参照基準信号REFが与えられた状態で、PLL回路が起動されると、先ず、制御部18によってセレクタ17の第1入力が選択され、位相比較部11〜LPF12〜ADC13〜DAC19〜VCO20〜分周部21〜位相比較部11のループが形成される。これにより、制御電圧VC1,VC2はほぼ等しくなり、例えば位相比較部11の上限出力電圧から振動を繰り返しながら平均値AVEに近づく。
時刻T1において、制御電圧VC1が予め設定された上限と下限の間に収まり、かつ、その変動が一定値以下となり、その状態が一定時間継続すると、この制御電圧VC1を変換して得られたデジタルデータDIGを監視しているロック検出部16が同期確立状態と判定して検出信号DETを出力する。これにより、制御部18の制御に基づいて、平均値算出部14によってデジタルデータDIGの平均値AVEの算出が開始されると共に、過渡データ保持/出力部15によって現時点を遡る所定時間(例えば、1秒)の間のデジタルデータDIGの保持が開始される。
時刻T2において、例えば参照基準信号REFが停止したとする。これにより、位相比較部11の出力は上限出力電圧となり、LPF12から出力される制御電圧VC1は上昇する。これに伴ってADC13から出力されるデジタルデータDIGの値も増加し、ΔT時間後の時刻T3において、ロック検出部16から出力されていた検出信号DETが停止する。一方、LPF12から出力される制御電圧VC1は、位相比較部11の上限出力電圧まで上昇する。
時刻T3において検出信号DETが停止すると、制御部18からセレクタ17に対して第3入力を選択させる選択信号SELが出力される共に、過渡データ保持/出力部15に対してデータ出力を指定する制御信号CONが出力される。これにより、ADC13とDAC19の間でループが切断され、過渡データ保持/出力部15に保持されていた同期外れ直前の所定時間(この場合、1秒間)のデジタルデータDIGが、現在から過去に遡って(即ち、書き込まれた順序とは逆の順序で)読み出される。
更に、読み出されたデータの値は、平均値AVEを境にして対称的な値に変換され、過渡データTRAとしてセレクタ17を介してDAC19に与えられる。DAC19では、過渡データTRAがアナログの電圧に変換され、制御電圧VC2としてVCO20に与えられる。これにより、VCO20には、時刻T3を中心にして前後の所定時間(1秒間)の制御電圧VC2が点対称的に与えられるので、時刻T2から時刻T3の間の同期外れによって生じた発振信号OUTの位相のずれが補正される。
時刻T3から所定時間が経過した時刻T4において、制御部18からセレクタ17に対して、第2入力を選択させる選択信号SELが出力される。これにより、平均値算出部14で算出されていた同期状態時のデジタルデータDIGの平均値AVEがセレクタ17を介してDAC19に与えられる。DAC19では、平均値AVEがアナログの電圧に変換され、制御電圧VC2としてVCO20に与えられる。これにより、VCO20は、同期状態時の平均値AVEに従ったフリーラン状態となる。この状態で、ロック検出部16による監視が継続される。
時刻T5において、外部からの参照基準信号REFが復旧すると、位相比較部11で検出される位相差が小さくなり、LPF12から出力される制御電圧VC1は徐々に低下する。
時刻T6において、ロック検出器16によって同期状態と判定されると、このロック検出器16から制御部18に検出信号DETが出力され、制御部18からセレクタ17に対して、第1入力を選択させるための選択信号SELが出力される。これにより、PLL回路は、時刻T1のときと同様のループ構成となり、フリーラン状態からPLLによる発振動作に戻る。
以上のように、本実施例のPLL回路は、正常に動作している状態における制御電圧VC1の平均値を算出する平均値算出部14と、最新の所定時間における制御電圧VC1の状態を保持する過渡データ保持/出力部15を有している。このため、参照基準信号REFの異常によって同期外れが発生したときに、過渡データ保持/出力部15に保持されている同期外れ直前の制御電圧に基づいて位相補正を行うための制御電圧VC2を生成し、その後、平均値算出部14で算出した平均値に基づいて制御電圧VC2を生成し、VCO20に与えることができる。
これにより、同期外れ検出からフリーラン状態になるまでに生ずる位相のずれを補正することができ、更に、参照基準信号REFが正常に復旧するまでの間、適切な制御電圧VC2によってフリーランを続けることが可能になる。従って、参照基準信号に異常が生じても長期間安定した発振を継続することができるという利点がある。
なお、本発明は、上記実施例に限定されず、種々の変形が可能である。この変形例としては、例えば、次のようなものがある。
(a) 過渡データ保持/出力部15で保持するデジタルデータDIGの時間は、1秒間に限定するものではない。LPF12等の応答時間に基づいて適切な時間に設定する必要がある。
(b) 平均値算出部14や過渡データ保持/出力部15は、セレクタ17と制御部18も含めてマイクロコンピュータ等で構成することができる。
(c) 発振信号OUTを参照基準信号REFの周波数と同一にする場合は、分周部21は不要である。
(d) ロック検出部16は、デジタルデータDIGを監視することによってPLL回路が同期状態にあるか否かを検出しているが、制御電圧VC1を監視するアナログ回路で構成しても良い。
(e) VCO20に代えて、VCXO(電圧制御水晶発振器)を用いても良い。
(a) 過渡データ保持/出力部15で保持するデジタルデータDIGの時間は、1秒間に限定するものではない。LPF12等の応答時間に基づいて適切な時間に設定する必要がある。
(b) 平均値算出部14や過渡データ保持/出力部15は、セレクタ17と制御部18も含めてマイクロコンピュータ等で構成することができる。
(c) 発振信号OUTを参照基準信号REFの周波数と同一にする場合は、分周部21は不要である。
(d) ロック検出部16は、デジタルデータDIGを監視することによってPLL回路が同期状態にあるか否かを検出しているが、制御電圧VC1を監視するアナログ回路で構成しても良い。
(e) VCO20に代えて、VCXO(電圧制御水晶発振器)を用いても良い。
11 位相比較部
12 LPF(低域通過フィルタ)
13 ADC(アナログ/デジタル変換器)
14 平均値算出部
15 過渡データ保持/出力部
16 ロック検出部
17 セレクタ
18 制御部
19 DAC(デジタル/アナログ変換器)
20 VCO(電圧制御発振器)
21 分周部
12 LPF(低域通過フィルタ)
13 ADC(アナログ/デジタル変換器)
14 平均値算出部
15 過渡データ保持/出力部
16 ロック検出部
17 セレクタ
18 制御部
19 DAC(デジタル/アナログ変換器)
20 VCO(電圧制御発振器)
21 分周部
Claims (1)
- 参照基準信号と発振信号またはこれを分周して得られた内部基準信号との位相差に応じた信号を出力する位相比較部と、
前記位相差に応じた信号を積分して第1の制御電圧を出力するループフィルタと、
前記第1の制御電圧をデジタルデータに変換するアナログ/デジタル変換器と、
前記位相差に応じた信号または前記デジタルデータを監視して前記発振信号が前記参照基準信号に同期しているか否かを検出する同期検出部と、
前記発振信号が前記参照基準信号に同期している期間における前記デジタルデータの平均値を算出する平均値算出部と、
現時点から所定時間前までの間の前記デジタルデータを保持するデータ保持部と、
制御信号によって指定されたときに、前記データ保持部に保持されているデジタルデータを現在から過去に遡って読み出し、前記平均値を境にして対称的な値に変換して過渡データとして出力するデータ出力部と、
前記同期検出部によって同期状態が検出されているときには前記デジタルデータを選択し、同期外れが検出された時点で前記制御信号を出力することによって前記データ出力部から出力される過渡データを選択し、該過渡データの出力が終了した時点で前記平均値を選択して出力する制御部と、
前記制御部から出力されるデータを第2の制御電圧に変換するデジタル/アナログ変換器と、
前記第2の制御電圧に応じて前記発振信号の周波数を制御して出力する電圧制御発振器とを、
備えたことを特徴とする位相同期発振回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008055731A JP2009212995A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | 位相同期発振回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008055731A JP2009212995A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | 位相同期発振回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009212995A true JP2009212995A (ja) | 2009-09-17 |
Family
ID=41185682
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2008055731A Withdrawn JP2009212995A (ja) | 2008-03-06 | 2008-03-06 | 位相同期発振回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2009212995A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013201754A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-10-03 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | デジタルpll回路及びクロック発生器 |
JP2016195347A (ja) * | 2015-04-01 | 2016-11-17 | セイコーエプソン株式会社 | タイミング信号発生装置、電子機器および移動体 |
-
2008
- 2008-03-06 JP JP2008055731A patent/JP2009212995A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013201754A (ja) * | 2012-02-23 | 2013-10-03 | Asahi Kasei Electronics Co Ltd | デジタルpll回路及びクロック発生器 |
US8717073B2 (en) | 2012-02-23 | 2014-05-06 | Asahi Kasei Microdevices Corporation | Digital PLL circuit and clock generator |
JP2016195347A (ja) * | 2015-04-01 | 2016-11-17 | セイコーエプソン株式会社 | タイミング信号発生装置、電子機器および移動体 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20110510 |