JP4803382B2 - 振動特性推定方法及び振動特性推定装置 - Google Patents
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を含むことを特徴とする。
本発明に係る振動特性推定装置は、複数の物理量により表現される少なくとも1つの単位構造体を含んだ被推定構造体の振動特性を推定する振動特性推定装置であって、第1値に設定した基準物理量を含む複数の物理量により表現される付加構造体が取り付けられた前記被推定構造体の第1振動状態を示す要素、及び、前記基準物理量を第2値に設定した付加構造体が取り付けられた前記被推定構造体の第2振動状態を示す要素を入力する入力手段と、前記第1振動状態を示す要素により生成される第1方程式と前記第2振動状態を示す要素により生成される第2方程式とを用いて、前記付加構造体が取り付けられた前記被推定構造体の運動を前記複数の物理量により表現した運動方程式を解くことにより、前記少なくとも1つの単位構造体を表現する前記複数の物理量を決定する処理手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の実施の形態1に係る振動特性推定アルゴリズム(剛性可変による固有円振動数の変化に基づく同定アルゴリズム)を用いることにより、被推定構造体の振動特性を推定できることを証明する。以下、本実施の形態に係る振動特性推定アルゴリズムを容易に理解できるようにするために、まず、被推定構造体が1自由度系によって表現される場合、すなわち、被推定構造体が3つの物理量により表現される1個の単位構造体によって表現される場合に、この被推定構造体の振動特性を推定できることを証明する。次に、被推定構造体がn自由度系によって表現される場合、すなわち、被推定構造体が3つの物理量により表現されるn個の単位構造体によって表現される場合に、この被推定構造体の振動特性を推定できることを証明する。
ここで、m1=10、k1=125、c1=2.5、m2=10、k2=(kL=100、kH=150)、c2=2.5である。
図1に示す被推定構造体100に1自由度系の単位構造体101を付加した場合の運動方程式は、次の式(1)となる。
(固有方程式)
上記(1)の運動方程式に対応する固有方程式は、次の式(3)となる。
上記式(3)を解くと、複素固有値λは次の式(5)となる。
ωL1=2.1113[rad/s]、hL1=0.0229
ωH1=2.2361[rad/s]、hH1=0.0215
なお、ここで、物理パラメターm2=10、c2=2.5、kL=100、kH=150は既知であるとする。
A=(m2λ2+c2λ+k2)、B=(c2λ+k2)より、次の式(10)が得られる。
∴AL1×λL1=(55.8477±3.2337i)×(-0.0484±2.1108i)=-9.5046±116.67i
∴AL1×λL1 2=-245.81±25.709, BL1={2.5×(-0.0484±2.1108i)+100}2=9948.0±1054.1i
∴BL1-AL1kL=4413.2±730.75i (10)
AH1=99.9238±3.4384i, AH1λH1=-12.493±223.22i, AH1λH1 2=-498.44±38.667i,
BH1=22433±1675.4i, BH1-AH1kH=7444.1±1159.6i (11)
(-245.81±25.709i)m1+(-9.5046±116.67i)d+(55.3477±3.2337i)k1
=4413.2±730.75i (12)
上記式(12)において実部と虚部とが等しくなることから、これらを分けてマトリクス表示をすると、次の式(12’)が得られる。
また、c1+c2=dにおいて、c2=2.5は既知であるので、c1=d−c2=2.5となる。以上より、m1=10.0、c1=2.5、k1=125.0を求めることができる。
以上、被推定構造体が1自由度系により表現される場合について証明した。
以上、被推定構造体がn自由度系により表現される場合について証明した。
ここで、「加振実験結果の入出力関係」における「入力」は、アンプ105から加振機106に入力される信号f(t)である。
また、「加振実験結果の入出力関係」における「出力」は、最も好ましくは、質量mkの質量mnに対する相対変位(xk−xn)及び質量mkの絶対加速度のうち少なくとも一方である。この相対変位及び絶対加速度の詳細については、後述の実施の形態2において詳細に説明する。なお、「加振実験結果の入出力関係」における「出力」の別の例としては、ある層と別の層との間における相対変位や相対速度・相対加速度等が挙げられる。
このように与えられる「入力」及び「出力」を用いて周波数応答を得ることは、当業者にとって周知な事項であるので、その詳細な説明については省略する。
ST306では、ST305において算出されたr組の共役複素固有値λに対する、r組の固有値の特性方程式を、上記式(19)から求める。
ST308では、現時点で得られている特性方程式の総数がこの特性方程式に関する未知数の総数3n以上である、という条件が満たされているか否かが判断される。
ST309では、現時点で得られているすべての特性方程式を連立させた式から、未知数m、k、cを決定することができる。この結果、ST310では、上記式(17)から、質量マトリクスM、剛性マトリクスK、減衰マトリクスCを確定することができる。
本実施の形態に係る振動特性推定装置は、例えば、設定値及び測定値を入力する入力部と、入力部により入力された設定値及び測定値を記憶する記憶部と、記憶部により記憶された設定値及び測定値を用いて本実施の形態に係る振動特性推定アルゴリズムを実行することにより、被推定構造体200の振動特性を決定する処理部と、により構成される。
これらの測定値もまた、記憶部により記憶される。
本実施の形態では、上述した実施の形態1で用いたものとは異なる振動特性推定アルゴリズムを用いて被推定構造体の振動特性を推定する場合について説明する。
図4は、本発明の実施の形態2に係る振動特性推定アルゴリズムにより振動特性が推定される被推定構造体を概念的に示す模式図である。なお、図4に示す構成要素のうち図2に示したものと同様の構成要素については、図2におけるものと同一の符号を付して、詳細な説明を省略する。
この可変センサ401は、上述した実施の形態1における可変センサ102と基本的に同様の構成を有するが、質量mkの質量mnに対する相対変位(xk−xn)を計測する計測部、及び、質量mkの絶対加速度を計測する計測部を備える点において、可変センサ102と相違する。
なお、図4における加振機106は、簡略化のために図示されてはいないが、実施の形態1における加振機106と同一の構成を有しており、波形発生器104により発生させられアンプ105により増幅された波形に応じた振動を被推定構造体200に対して与える。
よって、上記式(21)に示す状態方程式は、次の式(22)により表現される。
可変センサ401での観測条件に応じて、次の式(24)に示す観測方程式をたてる。
そこで、可変センサ401(付加1自由度系)の剛性をk1からk2に変更して、新たな加振実験を行う。この場合、状態量は、次の式(27)により表現される。
観測方程式は、次の式(30)により表現される。
ST509では、ST504において作成された状態空間モデルと、ST508において作成された状態空間モデルとを結合して、上記式(33)に示したような新たな状態空間モデルが作成される。この新たな状態空間モデルでは、このモデルに含まれる方程式の総数が、ST504において作成された状態空間モデルに含まれる方程式の総数の2倍に増加されている。よって、この新たな状態空間モデルでは、このモデルに含まれる方程式の総数がこのモデルに含まれる未知数の総数以上となる。この結果、ST510では、この新たな状態空間モデルから、剛性、減衰及び質量が、各種同定アルゴリズムに従って同時に推定される。
本実施の形態に係る振動特性推定装置は、例えば、設定値及び測定値を入力する入力部と、入力部により入力された設定値及び測定値を記憶する記憶部と、記憶部により記憶された設定値及び測定値を用いて本実施の形態に係る振動特性推定アルゴリズムを実行することにより、被推定構造体200の振動特性を決定する処理部と、により構成される。
1自由度モデルの被推定構造体(すなわち図4においてnを1とした被推定構造体)に対して可変センサ401を付加した場合について実験を行った。固有周期ωは1秒であり、減衰定数hは0.02である。加振機による入力はランダム波入力である。
このような条件の元、実際に構造物に本実施の形態に係る可変センサを付加することを想定して、観測データにノイズが混入した場合について実験を行った。この実験の結果は、次の表1に示す通りである。
第2に、短周期又は同調の場合、すなわち、可変センサ401の固有周期を被推定構造体の固有周期より短くした場合又は可変センサ401の固有周期を被推定構造体の固有周期と略同一とした場合には、可変センサ401の固有周期を被推定構造体の固有周期より長くした場合に比べて、推定値の精度が高くなっている。よって、可変センサ401は、その固有周期が被推定構造体の固有周期より短くなるように構成するか、又は、その固有周期が被推定構造体の固有周期と略同一となるように構成することが望ましい。
第3に、可変センサ401に混入されるノイズは、全体的に、最小限にすることが望ましい。さらに、信号に対するノイズの量が小さい場合には、そのノイズが可変センサ401に入力される入力データに混入された場合の推定値と、そのノイズが可変センサ401からの応答データに混入される場合の推定値との間において、大きな相違は見られない。ところが、信号に対するノイズの量が大きくなるにつれて、そのノイズが可変センサ401に入力される入力データに混入された場合の推定値は、そのノイズが可変センサ401からの応答データに混入される場合の推定値よりも、精度が低くなる傾向が見られる。よって、ノイズ(特に大きなノイズ)が可変センサに入力される入力データに混入されないようにすることが望ましい。
一方、本発明の実施の形態2では、未知パラメターを推定するために必要とされるセンサ応答、すなわち、対象建築物における任意の場所に取り付けられた1つの可変センサの該対象建築物に対する相対変位、及び、可変センサの絶対加速度は、この可変センサのみに設けられたセンサにより測定することができる。よって、実施の形態2では、従来技術のような複数のセンサを取り付ける必要はない。これは、対象建築物の構造が複雑になっても当てはまることである。
他方、本発明の実施の形態1では、未知パラメターを推定するために必要とされる固有円振動数及び減衰定数は、加振機に対する入力と、上記相対変位及び絶対加速度のうちの少なくとも一方とを測定することにより決定される。よって、実施の形態1においても、従来技術のような複数のセンサを取り付ける必要がない。これは、対象建築物の構造が複雑になっても当てはまることである。
以上のように、本発明によれば、対象建築物の構造とは無関係に未知パラメターを簡単かつ効率的に推定することができる。
一方、本発明では、一例として剛性を可変とする付加構造体102(1自由度系)を対象建築物における任意の位置に取り付けることが必要とされるのみである。さらに、上記表1に示した実験結果から明らかなように、ノイズがなければ、この付加構造体102のサイズを非常に小さくした場合(例えば、対象建築物の1万分の1程度:表1における質量比「0.0001」)でも、十分に精度の高い同定が可能である。さらには、たとえノイズが混入した場合でも、適切な付加構造体102(例えば、表1における質量比「0.001〜0.01」以上、適切な固有周期)を採用すれば、十分な精度により同定することが可能である。
以上のように、本発明によれば、従来技術に比べて遥かに簡単かつ効率的に、未知パラメターを推定することができる。
102、401 可変センサ(付加構造体、可変構造体)
106 加振機
Claims (17)
- 質量、剛性及び減衰を含む複数の物理量により表現される少なくとも1つの単位構造体を含んだ被推定構造体の振動特性を推定する振動特性推定方法であって、
各々が既知である質量、剛性及び減衰を含む複数の物理量により表現され、該複数の物理量のうちの1つの物理量を基準物理量として第1値に設定した可変センサが取り付けられた前記被推定構造体を、加振機を用いて振動させて第1振動状態にし、該第1振動状態を示す要素を測定する第1測定段階と、
各々が既知である質量、剛性及び減衰を含む複数の物理量により表現され、該複数の物理量のうちの前記1つの物理量を基準物理量として前記第1の値とは異なる第2値に設定した可変センサが取り付けられた前記被推定構造体を、前記加振機を用いて振動させて第2振動状態にし、該第2振動状態を示す要素を測定する第2測定段階と、
前記第1振動状態を示す要素により生成される第1方程式と前記第2振動状態を示す要素により生成される第2方程式とを用いて、前記可変センサが取り付けられた前記被推定構造体の運動を前記複数の物理量により表現した運動方程式を解くことにより、前記少なくとも1つの単位構造体を表現する前記複数の物理量を決定する決定段階と、
を含むことを特徴とする振動特性推定方法。 - 生成される前記第1方程式から第n方程式までの方程式の総数が前記運動方程式に含まれる未知の物理量の総数以上となるまで、前記基準物理量を第n値に設定した可変センサが取り付けられた前記被推定構造体を振動させて第n振動状態にし、該第n振動状態を示す要素を測定する第n測定段階、
をさらに含むことを特徴とする請求項1に記載の振動特性推定方法。 - 前記第1測定段階が、前記第1振動状態を示す要素として、該第1振動状態における固有円振動数及び減衰定数を測定する段階を含み、
前記第2測定段階が、前記第2振動状態を示す要素として、該第2振動状態における固有円振動数及び減衰定数を測定する段階を含み、
前記決定段階が、
前記運動方程式に対応する固有値の特性方程式に対して前記第1振動状態における固有円振動数及び減衰定数を用いて算出される固有値を代入することにより、前記第1方程式を生成する段階と、
前記固有値の特性方程式に対して前記第2振動状態における固有円振動数及び減衰定数を用いて算出される固有値を代入することにより、前記第2方程式を生成する段階と、
前記第1方程式と前記第2方程式とを用いて、前記固有値の特性方程式を解くことにより、前記複数の物理量を決定する段階と、を含む、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の振動特性推定方法。 - 前記第1測定段階が、前記第1振動状態を示す要素として、該第1振動状態における前記可変センサに対する前記被推定構造体の相対変位と、該第1振動状態における前記可変センサの絶対加速度と、を測定する段階を含み、
前記第2測定段階が、前記第2振動状態を示す要素として、該第2振動状態における前記可変センサに対する前記被推定構造体の相対変位と、該第2振動状態における前記可変センサの絶対加速度と、を測定する段階を含み、
前記決定段階が、
前記第1振動状態における前記相対変位と前記絶対加速度と該第1振動状態における前記被推定構造体に与えられる振動を表現する関数とを用いて、前記第1振動状態における状態空間モデルを表現する前記第1方程式を生成する段階と、
前記第2振動状態における前記相対変位と前記絶対加速度と該第2振動状態における前記被推定構造体に与えられる振動を表現する関数とを用いて、前記第2振動状態における状態空間モデルを表現する前記第2方程式を生成する段階と、を含む、
ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の振動特性推定方法。 - 前記可変センサは、
前記基準物理量を前記第1値及び前記第2値を含む複数の値に変化させることができるように構成され、
前記第1測定段階では、前記第1値に設定され、前記第2測定段階では、前記第2値に設定されるように、構成される、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の振動特性推定方法。 - 前記可変センサは、
前記基準物理量が前記第1値である第1可変センサ、及び、前記基準物理量が前記第2値である第2可変センサを含み、
前記第1測定段階では、前記第1可変センサが前記被推定構造体に取り付けられ、
前記第2測定段階では、前記第2可変センサが前記被推定構造体に取り付けられる、ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の振動特性推定方法。 - 前記基準物理量が剛性である、ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれかに記載の振動特性推定方法。
- 前記可変センサは、その質量が前記被推定構造体の質量の略0.01倍以上となるように構成される、ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の振動特性推定方法。
- 前記可変センサは、その質量が前記被推定構造体の質量の略0.1倍以上となるように構成される、ことを特徴とする請求項8に記載の振動特性推定方法。
- 前記可変センサは、その固有周期が前記被推定構造体の固有周期より短くなるように構成される、ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の振動特性推定方法。
- 前記可変センサは、その固有周期が前記被推定構造体の固有周期と略同一となるように構成される、ことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれかに記載の振動特性推定方法。
- 質量、剛性及び減衰を含む複数の物理量により表現される少なくとも1つの単位構造体を含んだ被推定構造体の振動特性を推定する振動特性推定装置であって、
各々が既知である質量、剛性及び減衰を含む複数の物理量により表現され、該複数の物理量のうちの1つの物理量を基準物理量として第1値に設定した可変センサが取り付けられた前記被推定構造体であって、加振機を用いて振動させた該被推定構造体の第1振動状態を示す要素、及び、各々が既知である質量、剛性及び減衰を含む複数の物理量により表現され、該複数の物理量のうちの前記1つの物理量を基準物理量として前記第1値とは異なる第2値に設定した可変センサが取り付けられた前記被推定構造体であって、前記加振機を用いて振動させた該被推定構造体の第2振動状態を示す要素を入力する入力手段と、
前記第1振動状態を示す要素により生成される第1方程式と前記第2振動状態を示す要素により生成される第2方程式とを用いて、前記可変センサが取り付けられた前記被推定構造体の運動を前記複数の物理量により表現した運動方程式を解くことにより、前記少なくとも1つの単位構造体を表現する前記複数の物理量を決定する処理手段と、
を具備することを特徴とする振動特性推定装置。 - 前記入力手段が、
前記第1振動状態を示す要素として、該第1振動状態における固有円振動数及び減衰定数を入力し、
前記第2振動状態を示す要素として、該第2振動状態における固有円振動数及び減衰定数を入力し、
前記処理手段が、
前記運動方程式に対応する固有値の特性方程式に対して前記第1振動状態における固有円振動数及び減衰定数を用いて算出される固有値を代入することにより、前記第1方程式を生成し、前記固有値の特性方程式に対して前記第2振動状態における固有円振動数及び減衰定数を用いて算出される固有値を代入することにより、前記第2方程式を生成し、
前記第1方程式と前記第2方程式とを用いて、前記固有値の特性方程式を解くことにより、前記複数の物理量を決定する、
ことを特徴とする請求項12に記載の振動特性推定装置。 - 前記入力手段が、
前記第1振動状態を示す要素として、該第1振動状態における前記可変センサに対する前記被推定構造体の相対変位と、該第1振動状態における前記可変センサの絶対加速度と、該第1振動状態における前記被推定構造体に与えられる振動を表現する関数とを入力し、
前記第2振動状態を示す要素として、該第2振動状態における前記可変センサに対する前記被推定構造体の相対変位と、該第2振動状態における前記可変センサの絶対加速度と、該第2振動状態における前記被推定構造体に与えられる振動を表現する関数とを入力し、
前記処理手段が、
前記第1振動状態における前記相対変位と前記絶対加速度と前記関数とを用いて、前記第1振動状態における状態空間モデルを表現する前記第1方程式を生成し、
前記第2振動状態における前記相対変位と前記絶対加速度と前記関数とを用いて、前記第2振動状態における状態空間モデルを表現する前記第2方程式を生成し、
生成された前記第1方程式及び前記第2方程式を用いて前記複数の物理量を決定する、ことを特徴とする請求項12に記載の振動特性推定装置。 - 質量、剛性及び減衰を含む複数の物理量により表現される少なくとも1つの単位構造体を含んだ被推定構造体の振動特性を推定する振動特性推定装置に組み込むことが可能なコンピュータプログラムであって、
各々が既知である質量、剛性及び減衰を含む複数の物理量により表現され、該複数の物理量のうちの1つの物理量を基準物理量として第1値に設定した可変センサが取り付けられた前記被推定構造体であって、加振機を用いて振動させた該被推定構造体の第1振動状態を示す要素、及び、各々が既知である質量、剛性及び減衰を含む複数の物理量により表現され、該複数の物理量のうちの前記1つの物理量を基準物理量として前記第1値とは異なる第2値に設定した可変センサが取り付けられた前記被推定構造体であって、前記加振機を用いて振動させた該被推定構造体の第2振動状態を示す要素を入力し、
前記第1振動状態を示す要素により生成される第1方程式と前記第2振動状態を示す要素により生成される第2方程式とを用いて、前記可変センサが取り付けられた前記被推定構造体の運動を前記複数の物理量により表現した運動方程式を解くことにより、前記少なくとも1つの単位構造体を表現する前記複数の物理量を決定するように、
前記振動特性推定装置を動作させる、ことを特徴とするコンピュータプログラム。 - 前記第1振動状態を示す要素として、該第1振動状態における固有円振動数及び減衰定数を入力し、
前記第2振動状態を示す要素として、該第2振動状態における固有円振動数及び減衰定数を入力し、
前記運動方程式に対応する固有値の特性方程式に対して前記第1振動状態における固有円振動数及び減衰定数を用いて算出される固有値を代入することにより、前記第1方程式を生成し、前記固有値の特性方程式に対して前記第2振動状態における固有円振動数及び減衰定数を用いて算出される固有値を代入することにより、前記第2方程式を生成し、
前記第1方程式と前記第2方程式とを用いて、前記固有値の特性方程式を解くことにより、前記複数の物理量を決定するように、
前記振動特性推定装置を動作させる、ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータプログラム。 - 前記第1振動状態を示す要素として、該第1振動状態における前記可変センサに対する前記被推定構造体の相対変位と、該第1振動状態における前記可変センサの絶対加速度と、該第1振動状態における前記被推定構造体に与えられる振動を表現する関数とを入力し、
前記第2振動状態を示す要素として、該第2振動状態における前記可変センサに対する前記被推定構造体の相対変位と、該第2振動状態における前記可変センサの絶対加速度と、該第2振動状態における前記被推定構造体に与えられる振動を表現する関数とを入力し、
前記第1振動状態における前記相対変位と前記絶対加速度と前記関数とを用いて、前記第1振動状態における状態空間モデルを表現する前記第1方程式を生成し、
前記第2振動状態における前記相対変位と前記絶対加速度と前記関数とを用いて、前記第2振動状態における状態空間モデルを表現する前記第2方程式を生成し、
生成された前記第1方程式及び前記第2方程式を用いて前記複数の物理量を決定するように、
前記振動特性推定装置を動作させる、ことを特徴とする請求項15に記載のコンピュータプログラム。
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