以下、本発明を実施するための最良の形態を図面を参照して説明する。なお、本発明の構成は以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の技術的範囲内において適宜変更可能である。
本発明は、前述した従来の問題点に対して、1枚のみの半端な重ね合わせ処理を避け、且つ、画像形成装置から部を構成する頁データの全ての情報(例えば部の構成枚数)が来なくとも用紙重ね合わせ装置で用紙重ね合わせ処理を開始できるようにしたものである。
このため、或る用紙の次に給紙される用紙が有るか無いか不明という前提に立ち、任意の用紙とその後続紙との重ね合わせの可否を、更に後の後続紙の給紙有無と、重ね合わせ情報とに基づいて判定するものである。
そして、この判定に基づいて例えば2枚重ね合わせ(最後は結果として2枚或いは3枚重ね)を行うものである。
図1は用紙重ね合わせ装置と画像形成システムの構成を示す模式図である。
画像形成システムは、画像形成装置1と用紙重ね合わせ装置2と後処理装置3とを有している。
画像形成装置1は、自動原稿搬送装置101、画像読取装置102を上部に有し、下部がプリンタ部で構成される。
プリンタ部において、103、104は用紙Pを収納する給紙部である。感光体106を有し、電子写真プロセスにより、用紙Pに画像を形成する画像形成部105において、用紙Pに画像が形成され、形成された画像は定着装置107において定着される。
給紙部103又は104から供給された用紙Pに対して画像形成が行われ、画像形成された用紙Pは、排紙ローラ110により排紙口113から排出される。
用紙の搬送経路としては、給紙部103、104から画像形成部105までの給紙路108、画像形成部105から定着装置107、排紙ローラ110を経て排紙口113に至る搬送路109及び反転搬送を行う裏面用搬送路112が設けられる。
画像形成モードとしては、片面フェースダウン排紙モード、片面フェースアップ排紙モード及び両面モードがあり、片面フェースダウン排紙モードでは、片面に画像が形成され、定着装置107を通過した用紙Pは、反転処理により表裏反転した後に、排紙ローラ110で搬送されて排出される。
排紙ローラ片面フェースアップ排紙モードでは、片面に画像形成され、搬送路109を搬送された用紙Pは、そのまま排紙ローラ110により搬送され排出される。
両面モードにおいては、片面に画像形成され、定着装置107を通過した用紙Pは、下方に走行して裏面用搬送路112に進行し、表裏反転した後に、給紙路108に再給紙される。
そして、再給紙された用紙Pの裏面に画像形成部106において裏面画像が形成され、裏面画像形成された用紙Pは定着装置107を通過し、排紙ローラ110により搬送されて排出される。
130は操作部であり、画像形成装置1における各種のモード及び後処理装置3を用いた出力モード及び用紙の重ね合わせに係る条件等、各種の表示及び設定をすることができる。
140はシリアル通信を行う通信部であり、後述する用紙重ね合わせ装置2の前段通信部241と用紙の重ね合わせ情報を含む重ね合わせに係る情報の授受を行っている。
画像形成装置制御部150は上述した各種の装置、部、部材等を制御している。
用紙重ね合わせ装置2は受取り口201から搬入された用紙Pを複数枚重ね合わせて後処理装置3に向けて排出する装置である。
用紙重ね合わせ装置2は、用紙重ね合わせ手段である重ね合わせ部205と、用紙Pを重ね合わせずに排紙口212に搬送する搬送路213と、用紙Pの経路を重ね合わせ部205方向又は搬送路213方向に切り替える搬送切換ゲート203と、用紙Pを整合する整合板210とを有している。
先ず、用紙を重ね合わせる場合について説明する。
画像形成装置から排紙された用紙Pを受取り口201に進入させ、ローラ202を画像形成装置の排紙線速と同じ速度で回転させて用紙を受け取り、搬送切換ゲート203、および、スタック切換ゲート204を切り換え、用紙を重ね合わせ部205にスタックさせる。
スタック切替ゲート204を反対側に切り換えるとともに、ガイド軸206に沿って垂直方向に移動する整合板207を上昇させて、ガイド軸206に沿って進入した用紙の下端を突き当て、用紙の上端を搬送路208の方向に進入させる。
次に画像形成装置から排紙された用紙を同様に受け取り、先ほどの用紙と重ね合わせ部205において重ね合わせる。
このとき、先端(下端)がスタック切換ゲート204を通過したタイミングで整合板207を下降させ、スタックした用紙束の上端がスタック切換ゲート204よりも下方に来るようにする。
スタック切替ゲート204を反対側に切り換えるとともに、整合板207を上昇させて用紙束の下端を突き当て、用紙束の上端を搬送路208の方向に進入させる。
以上の動作を重ね合わせの最終紙が来るまで繰り返す。
スタックした用紙が重ね合わせの最終紙ならば、ガイド軸209に沿って水平方向に移動して用紙束を両側から整合する整合板210により紙幅ちょうどに整合する。
水平方向の整合が完了したら、用紙束の上端がローラ211まで達するように整合板207を上昇させる。
用紙束の上端がローラ211まで達したら、ローラ211を用紙後処理装置の受け取り線速と同じ速度で回転させ、用紙束を排紙口212から用紙後処理装置に対して排出する。このとき、用紙後処理装置の受け取り線速の情報は後段通信手段によりあらかじめ用紙後処理装置から受信しておく。
次に、重ね合わせを行なわない場合について説明する。
画像形成装置から排紙された用紙を受取り口201に進入させ、ローラ202およびローラ211を画像形成装置の排紙線速と同じ速度で回転させて用紙を受け取り、搬送切換ゲート203を切り換え、用紙を搬送路213に進入させる。
用紙の後端が画像形成装置の排紙ローラ110を抜けたタイミングで、ローラ202およびローラ211を用紙後処理装置の受け取り線速と同じ速度に変速させ、用紙を排紙口212から用紙後処理装置に対して排出する。
240はシリアル通信を行う通信部で前段通信部241と後段通信部242とを有し、前段通信部241は画像形成装置1の通信部140と用紙の重ね合わせに係る情報の授受を行ない、後段通信部242は後述する後処理装置3の通信部340と用紙の重ね合わせに係る情報の授受を行なっている。
用紙重ね合わせ装置制御部250は上述した各種の装置、部、部材等を制御している。
後処理装置3は、穿孔(パンチ)処理、折り処理、スタック処理、ソート処理、及びステイプル処理の少なくとも一つを行う後処理装置である。
図示の例ではステイプル処理部302及びスタッカ303を有し、用紙受け取りローラ301から導入された重ね合わされた用紙P1に対して、ステイプル処理又はシフト処理を行って、昇降排紙皿310に排出する。
後処理装置3は、固定排紙皿311を有し、少量の画像形成ジョブにおいては、用紙を搬送路305に搬送させ固定排紙皿311に用紙Pが排出させる。
穿孔(パンチ)処理は、用紙を搬送路306に搬送させ、スタッカ303に設定枚数用紙を集積させた後に不図示のパンチ処理部により穿孔処理を行い、処理された用紙Pの束をスタッカ303上を上昇させて昇降排紙皿310に排出される。
折り処理は、用紙を搬送路306に搬送させ、スタッカ303に設定枚数用紙を集積させた後に不図示の折り処理部により折り処理を行い、処理された用紙Pの束をスタッカ303上を上昇させて昇降排紙皿310に排出させる。
スタック処理は、用紙を搬送路306に搬送させ、スタッカ303に設定枚数用紙を集積させた後に、スタックされた用紙Pの束をスタッカ303上を上昇させて昇降排紙皿310に排出させる。
ソート処理は、用紙を搬送路306に搬送させ、スタッカ303に搬送させ停止した後に、スタッカ303において部毎に位置調整させ、昇降排紙皿310に部毎に集積位置をずらして排出させる。
ステイプル処理は、用紙を搬送路306に搬送させ、スタッカ303に設定枚数用紙を集積させた後にステイプル処理部302によりステイプル処理を行い、処理された用紙Pの束を、スタッカ303上を上昇させて昇降排紙皿310に排出させる。
少量の画像形成ジョブにおいては、搬送路305が選択され、用紙Pを固定排紙皿311に排出する。
ステイプル処理やシフト処理等の後処理を行わないモードの場合でも、大量の画像形成形成を行う場合には、搬送路306を経て昇降排紙皿310に用紙を排出させる。
すなわち、後処理を行わない大量の画像形成においては、用紙Pは搬送路306を搬送させ、スタッカ303を経ないで直進し、排紙皿310に排出させる。
340はシリアル通信を行う通信部であり、用紙重ね合わせ装置2の通信部240を介して画像形成装置1と用紙の重ね合わせに係る情報(特に後処理の種類情報)の授受を行っている。
後処理装置制御部350は上述した各種の装置、部、部材等を制御している。
図2は用紙重ね合わせ装置2と画像形成システムの制御系のブロック図である。
画像形成装置1を制御する画像形成装置制御部150はCPU151とROM152とRAM153とを有している。
図2を参照して説明した画像形成を実行するためのプログラムはROM152に記憶されており、CPU151によりRAM153に展開され、実行される。
操作部130はタッチパネル等を有する操作パネルを有し、画像形成装置制御部150の制御の元、操作パネル上に用紙の重ね合わせ処理に係る後述する操作画面を表示し、操作パネル上に表示された各種キー等の操作情報を画像形成装置制御部150に入力する。
HDD154は画像形成装置制御部150の制御の元、画像読取装置102を有する画像読み取り部で読み込んだ原稿の画像情報等を記憶する。
画像形成装置制御部150は各種キー等の操作情報に基づき後述する重ね合わせ情報を通信部140を介して用紙重ね合わせ装置2に出力する。
用紙重ね合わせ装置2を制御する用紙重ね合わせ装置制御部250はCPU251とROM252とRAM253とHDD154とを有している。
図2を参照して説明した用紙の重ね合わせを実行するためのプログラム及び用紙の重ね合わせに関するプログラムはROM252に記憶されており、CPU251によりRAM253に展開され、実行される。
用紙重ね合わせ装置制御部250は図2を参照して説明したローラ202を有する用紙受け取り部220と重ね合わせ部205とローラ211を有する排紙部230等の制御及び後述する用紙重ね合わせ処理に係る制御を行っている。
通信部240は前段通信部241と後段通信部242を有し、前段通信部241は画像形成装置1の通信部140と用紙の重ね合わせに係る情報の授受を行ない、後段通信部242は後述する後処理装置3の通信部340と用紙の重ね合わせに係る情報の授受を行なっている。
また、RAM253は前段通信部241で受信した用紙の重ね合わせに係る情報を記憶する。
重ね合わせ判定手段である重ね合わせ判定部26は用紙重ね合わせ装置制御部250の制御の元に、任意の用紙とその後続紙との重ね合わせの可否を、更に後の後続紙の給紙情報と重ね合わせ情報に基づいて判定する。
重ね合わせ情報シフト部28は用紙重ね合わせ装置制御部250の制御の元に、給紙部で給紙された任意の用紙とその後続紙との重ね合わせの可否情報を、画像形成装置1の給紙部103、104から用紙重ね合わせ装置2の重ね合わせ部205までシフトする。
後処理装置3を制御する後処理装置制御部350はCPU351とROM352とRAM353とを有している。
(図2)を参照して説明した後処理を実行するためのプログラムはROM352に記憶されており、CPU351によりRAM353に展開され、実行される。
後処理装置制御部350は図2を参照して説明した、用紙受け取りローラ301(図2)を有する用紙受け取り部320とステイプル処理部302(図2)、及びスタッカ303(図2)を有する後処理部330と昇降排紙皿310(図2)、及び固定排紙皿311(図2)を有する排紙部304と通信部340等の制御を行っている。
排紙部304は昇降排紙皿310への排紙制御及び昇降排紙皿310の昇降制御を行う。
後処理装置制御部350は用紙重ね合わせ装置2で重ね合わされた用紙を例えば所定数纏めてステイプル処理等を行う。
図3は画像形成装置の操作部130に表示される用紙の重ね合わせ処理に係る第1の操作画面の1例である。
電源投入により表示される基本画面131(図3)には、後処理の種類を選択するキーと詳細設定キー134等を有する設定枠132、給紙トレイの選択キー兼用紙サイズの選択キーを有する用紙サイズ選択枠133等が表示され、任意のキーが選択されると当該キーに対応した情報が画像形成装置制御部150に入力される。
図4は画像形成装置の操作部130に表示される用紙の重ね合わせ処理に係る第2の操作画面の1例である。
基本画面131の詳細設定キー134の選択により表示される画面135(図4)には、排紙トレイを選択する排紙トレイキーを有する排紙トレイ枠136、ステイプル等の後処理の種類を選択するキーを有する仕上げ枠137等が表示され、任意のキーが選択されると当該キーに対応した情報が画像形成装置制御部150に入力される。
以下に用紙重ね合わせ装置2と画像形成装置1との用紙の重ね合わせ処理に係る制御について説明する。
図5は、画像形成装置1の用紙の重ね合わせ処理に関するフロー図である。
以下の制御は画像形成装置1の画像形成装置制御部150により行われる。
後続紙の重ね合わせ情報の読み込み。
重ね合わせ情報の一部である、画像形成装置1において給紙された用紙に係る、後処理の種類情報、用紙サイズ情報、用紙種類情報、用紙の斤量情報、用紙の排紙トレイ情報、排紙トレイ内の排紙位置情報(例えば前/後)、及び画像形成装置の給紙速度情報の設定を行う。
このため以下の制御を行う。
操作部130に基本画面131(図3)を表示させる。
そして、設定枠132に表示されたステイプル、パンチ等の後処理の種類キーのうちいずれか、また用紙サイズ選択枠133に表示されたA4、A3等の用紙サイズキーのうちいずれかが選択されると選択されたキーに対応する情報を画像形成装置制御部150によりRAM153に記憶させる。
次いで、設定枠132に表示された詳細設定キーの選択により詳細設定画面135(図4)を表示させる。
そして、排紙トレイ枠136に表示された排紙トレイ1、排紙トレイ2等の排紙トレイキーのうちいずれか、また仕上げ枠137に表示された中折り等の仕上げキーのうちいずれかが選択されると選択されたキーに対応する情報を画像形成装置制御部150によりRAM153に記憶させる。
次いで、所定の画面から、用紙種類、用紙の斤量、排紙トレイ内の排紙位置、画像形成装置の給紙速度等が選択されると選択されたキーに対応する各情報を画像形成装置制御部150によりRAM153に記憶させる(ステップS101)。
画像形成の起動指示により画像読取装置102に1つのジョブの原稿画像を読み込ませる(ステップS102)。
読み込んだ画像情報に基づいて画像形成部105で順次感光体106にトナー画像を形成させる(ステップS103)。
基本画面131の用紙サイズ選択枠133の1〜4キー等で選択された用紙の給紙トレイ情報に基づいて給紙部103或いは104から順次所定の用紙を給紙させ、転写部でトナー画像を用紙に転写させ定着装置107で定着を行う(ステップS104)。
画像形成装置1が給紙部103または104から用紙を給紙する度に給紙情報である給紙信号(以下給紙情報を給紙信号と記す)を通信部140により前段通信部241を介して用紙重ね合わせ装置制御部250に送信する(ステップS105)。
RAM153に記憶させた重ね合わせ情報の後処理の種類情報、用紙サイズ情報、用紙種類情報、用紙の斤量情報、用紙の排紙トレイ情報、排紙トレイ内の排紙位置情報、画像形成装置の給紙速度情報、等を用紙を給紙する度に読み出して通信部140により前段通信部241を介して用紙重ね合わせ装置制御部250に送信する(ステップS106)。
トナー画像が定着された用紙を順次排紙口113から排出させる(ステップS107)。
給紙した用紙が部の最終用紙か否かを判断し、部の最終用紙の場合(yes)は次ステップに歩進し、部の最終用紙でない場合(no)は部を完了するまでステップS103にジャンプする(ステップS108)。
ここで部とは、同一の重ね合わせ情報に基づいて後処理を実行する単位で、例えばステープル処理を行う1束の用紙を指す。
部の最終用紙を示す部の区切り情報を、部の切れ目(用紙の給紙タイミングの中間)に通信部140により前段通信部241を介して用紙重ね合わせ装置制御部250に送信する(ステップS109)。
例えばステープル処理の場合はステープル処理を行う1束目と次にステープル処理を行う2束目の境に相当する、1束目の最後の用紙と2束目の最初の用紙の給紙タイミングの中間で部の最終用紙情報を送信する。
また、例えばソート処理の場合は現在使用の排紙トレイと次使用の排紙トレイの切り替え部で排紙トレイの切り替え(現在使用排紙トレイと次使用の排紙トレイ)情報を送信する。
給紙した用紙がジョブの最終用紙か否かを判断し、ジョブの最終用紙の場合は次ステップに歩進し、ジョブの最終用紙でない場合はジョブを完了するまでステップS103にジャンプする(ステップS110)。
ここでジョブとは、同一の重ね合わせ情報に基づいて後処理を実行する1又は複数の部で構成された単位を指す。
ジョブの最終用紙を示すジョブ終了情報と、次のジョブの後処理の種類情報と用紙サイズ情報と用紙種類情報と用紙の斤量情報と用紙の排紙トレイ情報と排紙トレイ内の排紙位置情報と画像形成装置の給紙速度情報等とを、ジョブの切れ目(前ジョブの最終用紙と後ジョブの最初用紙の給紙間)に通信部140により前段通信部241を介して用紙重ね合わせ装置制御部250に送信する(ステップS111)。
以下に説明する用紙重ね合わせ装置2の用紙重ね合わせ制御は用紙重ね合わせ装置2の用紙重ね合わせ装置制御部250により行われる。
図6は、用紙重ね合わせ装置2の用紙重ね合わせ処理に関する第1の説明図である。
用紙重ね合わせ装置2は、どの用紙が重ね合わせの最終紙であるかを判定する重ね合わせ判定部26と、所定の数即ち画像形成装置1が連続して通常に画像形成を行っている場合の画像形成装置1から前記用紙重ね合わせ手段2に至る経路に含まれる用紙枚数に相当する数の段数のデータ領域281を有する重ね合わせ情報シフト部28とを有している。
先ず、重ね合わせ判定部26の構成について説明する。
重ね合わせ判定部26は前段通信部241で受信した給紙信号をカウントする給紙枚数カウンタ261を有している。
給紙枚数カウンタ261は給紙信号をカウントし用紙の番号262(1、2、3、・・・)に対応するカウント値263(1’、2’、・・)を得る。
そして重ね合わせ判定部26はカウント値263に基づいて重ね合わせを行う最後の用紙であることを示す重ね合わせ最終紙情報2641〜2644、・・・を所定のタイミングでシフト手段28に出力する。
次にシフト手段28の構成について説明する。
重ね合わせ情報シフト部28は、画像形成装置1の給紙部103、104から用紙重ね合わせ装置の重ね合わせ部205に至る経路に含まれる用紙枚数に相当する2811〜281Zの各データ領域を有している。
そして、各データ領域2811〜281Zにはそれぞれ、重ね合わせ判定部26の用紙の番号262を格納する用紙の番号部282と、重ね合わせ最終紙情報264を格納する重ね合わせ最終紙情報部284と、後処理の種類情報を格納する後処理種類情報部285と、用紙サイズ情報を格納する用紙サイズ情報部286と、用紙種類情報を格納する用紙種類情報部287と、用紙斤量情報を格納する用紙の斤量情報部288と、用紙排紙トレイ情報を格納する用紙の排紙トレイ情報部289と、排紙トレイ内の排紙位置情報を格納する排紙トレイ内の排紙位置情報部290と、給紙速度情報を格納する給紙速度情報部291と、部の区切り情報を格納する部の区切り情報部292と、ジョブ終了情報を格納するジョブ終了情報部293と、を有している。
部の区切り情報とジョブ終了情報と重ね合わせ最終紙情報と後処理の種類情報〜給紙速度情報とがデータ領域2811の当該部に格納され、格納された情報は給紙信号により、データ領域2811〜281Zまで順次(図示上方向)シフトされる。
なお、画像形成装置1の給紙部103、104から用紙重ね合わせ手段2の重ね合わせ部205に至る距離に対応した、複数の数のデータ領域を有しても良い。この場合は用紙の単位搬送距離に対応したパルス(例えば用紙の搬送手段のパルスエンコーダ出力)で情報をシフトする。
そして、部の区切り情報とジョブ終了情報と重ね合わせ最終紙情報と後処理の種類情報〜給紙速度情報とがデータ領域281Zまでシフトされるとデータ領域281Zに格納された情報が用紙重ね合わせ装置制御部250により読み込まれる。
そして、用紙重ね合わせ装置制御部250の制御の元、重ね合わせ部205がデータ領域281Zに格納された情報に基づいて、重ね合わされた用紙を後処理装置3に向けて排出する。
図6は、例えば、データ領域(2811)の重ね合わせ最終紙情報部284に順次入力された重ね合わせ最終紙情報(2641、2642、2643、2644)が給紙信号の入力により順次シフトされてデータ領域(28110、2818、2816、2814、2812)までシフトされた状態を示している。
また、部の区切り情報部292に入力された部の区切り情報(265)が、給紙信号の入力により順次シフトされ、データ領域(28110)までシフトされた状態を示している。
また、データ領域(2811)の、例えば後処理種類情報部285に入力されたパンチのみ情報と用紙サイズ情報部286に入力されたA4情報が、給紙信号の入力により順次シフトされ、データ領域(28110)までシフトされた状態を示している。
なお、用紙種類情報部287と用紙の斤量情報部288と用紙の排紙トレイ情報部289と排紙トレイ内の排紙位置情報部290と給紙速度情報部291にも当該情報が入力され、入力された各情報(不図示)が、給紙信号の入力によりシフトされ、データ領域(28110)までシフトされる。
以下に用紙重ね合わせ装置2で「任意の用紙とその後続紙との重ね合わせの可否を更に後の後続紙の給紙情報と重ね合わせ情報に基づいて判定する方法」について、部の構成枚数が結果として偶数枚であった場合を説明する。
なお、用紙を重ね合わせる枚数は何枚でも良いが例えば2枚で、9枚目と10枚目の給紙間に画像形成装置制御部150から部の区切り情報265が入力される場合を例にとって説明する。
以下、重ね合わせ判定部26の動作を詳細に説明する。
1,給紙枚数カウンタ261が給紙信号をカウントし給紙信号順に対応した用紙の番号262(1、2、3、4、5、6、7、8、9、・・・)と、給紙した用紙のカウント値263(1’、2’、・・・)を得る。
2、用紙の番号262(1)に対応する1枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(1’)となった時点では1枚排出はできないので何もしない。
3、用紙の番号262(2)に対応する2枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(2’)となった時点では3枚目以降が給紙されていないため用紙の番号262(1、2)に対応する2枚の用紙を重ねて排出可能か不明となっている。
つまり、もし3枚目と4枚目が給紙されると3枚目が半端とならないので用紙の番号262(1、2)に対応する2枚の用紙を重ねて排出可能となる。
しかし、もし3枚目が給紙されて4枚目が給紙されないと3枚目を半端とさせないために用紙の番号262(1、2、3)に対応する3枚の用紙を重ねて排出しなければならない。
以上の理由により用紙の番号262(2)に対応する2枚目の用紙が給紙された時点では3枚目以降の給紙を待たなければならない。
4、用紙の番号262(3)に対応する3枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(3’)となった時点では4枚目以降が給紙されていないため用紙の番号262(1、2、3)に対応する3枚の用紙の処理が不明となっている。
つまり、もし5枚目が給紙されると4枚目が半端とならないので用紙の番号262(1、2)に対応する2枚の用紙を重ねて排出可能となる。
しかし、もし5枚目が給紙されないと4枚目を半端とさせないために用紙の番号262(1、2、3)に対応する3枚の用紙を重ねて排出しなければならない。
以上の理由により用紙の番号262(3)に対応する3枚目の用紙が給紙された時点では4枚目以降の給紙を待たなければならない。
5、用紙の番号262(4)に対応する4枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(4’)となった時点で3枚目が半端とならないこと即ち3枚目が重ねの最終枚でないと判定する。
これにより、4枚目の用紙の給紙により、用紙の番号262(1、2、3)に対応する1、2、3枚目の3枚用紙重ねでなく、用紙の番号262(1、2)に対応する1、2枚目の用紙を2枚重ねで排出することが確定される。
即ち、1、2枚目の用紙を2枚重ねで排出すること、つまり、任意の用紙{例えば用紙の番号262(1)}とその後続紙{例えば用紙の番号262(2)}との重ね合わせの可否が更に後の後続紙の給紙情報{例えば用紙の番号262(2)に対して2枚後の、例えば用紙の番号262(4)の4枚目の給紙情報}で判定される。
そして、重ね合わせ判定部26は両判定結果に基づいて、カウント値263が重ね枚数(例えば2枚)と所定値(2枚)の和であるカウント値263(4’)となった時点で後述する重ね合わせ情報シフト部28に用紙の番号262(2)に対応する重ね合わせ最終紙情報2641を出力する。
なお、4枚目とは用紙重ね合わせ手段に収納する重ね合わせ枚数(例えば2枚)と所定枚数2枚とを加えた枚数である。
所定枚数2枚とは上述した、用紙の番号262(4)に対応する4枚目の用紙が給紙されて、初めて用紙の番号262(2)に対応する重ね合わせ最終紙情報2641が出力可能であるように、任意の用紙に対してその後続紙の2枚後の給紙時に、任意の用紙とその後続紙との重ね可否が判定されることに由るものである。
6、重ね合わせ最終紙情報2641の出力により、カウント値263(3’)がカウント値263(1’)になるため、給紙枚数カウンタ261はカウント値263(4’)をカウント値263(2’)に更新する。
7、用紙の番号262(3、4)については同様な考えに基づき、用紙の番号262(6)に対応する6枚目の用紙が給紙され、6枚目の給紙信号が入力された時点でカウント値がカウント値263(4’)になるため重ね合わせ最終紙情報2642を出力する。
又、用紙の番号262(5、6)については同様な考えに基づき、用紙の番号262(8)に対応する8枚目の用紙が給紙され、8枚目の給紙信号が入力された時点でカウント値がカウント値263(4’)になるため重ね合わせ最終紙情報2643を出力する。
8、用紙の番号262(9)に対応する9枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(3’)となった時点では、10枚目以降が給紙されていないため用紙の番号262(7、8、9)に対応する3枚の用紙の処理が不明となっている。
つまり、もし10枚目が給紙されると9枚目が半端とならないので用紙の番号262(7、8)に対応する2枚の用紙を重ねて排出可能となる。
しかし、もし10枚目が給紙されないと9枚目を半端とさせないために用紙の番号262(7、8、9)に対応する3枚の用紙を重ねて排出しなければならない。
以上の理由により用紙の番号262(9)に対応する9枚目の用紙が給紙された時点では10枚目以降の給紙を待たなければならない。
9,用紙の番号262(10)に対応する10枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(4’)となった時点で、9枚目が半端とならないこと即ち9枚目が重ねの最終枚でないと判定する。
10枚目の用紙の給紙により、用紙の番号262(7、8、9)に対応する7、8、9枚目の3枚用紙重ねでなく、用紙の番号262(7、8)に対応する7、8枚目の用紙を2枚重ねで排出することが確定される。
即ち、任意の用紙{用紙の番号262(7)}とその後続紙{用紙の番号262(8)}との重ね合わせの可否が更に後の後続紙の給紙情報{用紙の番号262(8)に対して2枚後の、用紙の番号262(10)の10枚目の給紙情報}で判定される。
9、重ね合わせ判定部26は上記判定により重ね合わせ情報シフト部28に用紙の番号262(8)に対応する重ね合わせ最終紙情報2644を出力する。
以上により、任意の用紙とその後続紙との重ね合わせの可否を更に後の後続紙の給紙情報と重ね合わせ情報に基づいて判定することが可能となる。このため部の構成枚数が不明の状態であっても(例えば構成枚数が結果として偶数枚であっても)、部の全ての構成を読み込む以前から用紙重ね合わせ処理及び後処理を開始可能とできる。
以下、部の区切り情報が入力された場合について説明する。
10、重ね合わせ判定部26は9枚目と10枚目の給紙間に画像形成装置制御部150から部の区切り情報265が入力されている場合、用紙の番号262(10)に対応する重ね合わせ最終紙情報2645でもある部の区切り情報265を、後述する重ね合わせ情報シフト部28に出力する。
これにより用紙の番号262(9、10)に対応する9、10枚目の用紙が2枚重ねとなる。
11、また給紙枚数カウンタ261のカウント値263を、部の区切り情報265により10枚目の給紙信号が入力された時点で0に更新する。
以上により、部の構成枚数が不明の状態であっても(例えば構成枚数が結果として偶数枚であっても)部の区切り情報に応じた用紙重ね合わせ処理及び後処理を開始可能とできる。
図7は、用紙重ね合わせ装置2の用紙重ね合わせ処理に関する第2の説明図である。
以下に部の構成枚数が結果として奇数枚であった場合について以下説明する。
用紙の番号262(1〜8)までは第1の説明図で説明したものと同様にして制御するので説明を省略する。
1、用紙の番号262(9)に対応する9枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(3’)となった時点では、10枚目以降が給紙されていないため用紙の番号262(7、8、9)に対応する3枚の用紙の処理が不明となっている。
つまり、もし10枚目が給紙されると9枚目が半端とならないので用紙の番号262(7、8)に対応する2枚の用紙を重ねて排出可能となる。
しかし、もし10枚目が給紙されないと9枚目を半端とさせないために用紙の番号262(7、8、9)に対応する3枚の用紙を重ねて排出しなければならない。
以上の理由により用紙の番号262(9)に対応する9枚目の用紙が給紙された時点では10枚目以降の給紙を待たなければならない。
2、用紙の番号262(10)に対応する10枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(4’)となった時点で、9枚目が半端とならないこと即ち9枚目が重ねの最終枚でないと判定する。
10枚目の用紙の給紙により、用紙の番号262(7、8、9)に対応する7、8、9枚目の3枚用紙重ねでなく、用紙の番号262(7、8)に対応する7、8枚目の用紙を2枚重ねで排出することが確定される。
3、重ね合わせ判定部26は上記判定により重ね合わせ情報シフト部28に用紙の番号262(8)に対応する重ね合わせ最終紙情報2644を出力する。
4、また給紙枚数カウンタ261のカウント値263を、10枚目の給紙信号が入力された時点でカウント値263(4’)からカウント値263(2’)に更新する。
5、以下同様にして給紙枚数カウンタ261のカウント値263がカウント値263(4’)となった時点で重ね合わせ最終紙情報を出力する。
以上により、部の構成枚数が不明の状態であっても(例えば構成枚数が結果として奇数枚であっても)部の後尾の重ね合わせにおいて1枚の半端を作らずに、部の全ての構成を読み込む以前から用紙重ね合わせ処理及び後処理を開始可能とできる。
以下、部の区切り情報が入力された場合について説明する。
6、例えば10枚目と11枚目の給紙間に画像形成装置制御部150から部の区切り情報265が入力された場合、重ね合わせ判定部26は用紙の番号262(11)に対応する重ね合わせ最終紙情報2645でもある部の区切り情報265を、後述する重ね合わせ情報シフト部28に出力する。
これにより、用紙の番号262(9、10、11)に対応する9、10、11枚目の用紙が3枚重ねとなる。
6、そして、給紙枚数カウンタ261のカウント値263を、11枚目の給紙信号が入力された時点でカウント値263(3’)からカウント値263(0’)に更新する。
以上により、部の構成枚数が不明の状態であっても(例えば構成枚数が結果として奇数枚であっても)部の区切り情報に応じた用紙重ね合わせ処理及び後処理を開始可能とできる。
以上図6と7を参照して説明した重ね合わせ処理は、後処理としてパンチ処理のみが選択された場合に適応できる。
次に重ね合わせ情報シフト部28について詳細に説明する。
1、用紙重ね合わせ装置制御部250は重ね合わせ判定部26から出力された後処理の種類情報、用紙サイズ情報、用紙種類情報、用紙の斤量情報、用紙の排紙トレイ情報、排紙トレイ内の排紙位置情報、画像形成装置の給紙速度情報、部の区切り情報265、ジョブ終了情報及び重ね合わせ最終紙情報を受け取る。
2、そして各情報をデータ領域(2811)の当該部(重ね合わせ最終紙情報部284〜ジョブ終了情報部293)に格納する。
3、重ね合わせ情報シフト部28は、給紙信号の入力により各データ領域(2811、2812、2813、・・・・、281Z)に格納された情報をシフトする。
4、給紙信号が、画像形成装置1の給紙部103、104から用紙重ね合わせ手段2の重ね合わせ部205に至る経路に含まれる用紙枚数分の数Zに等しい数入力された時に、格納された重ね合わせ情報(部の区切り情報、ジョブ終了情報、重ね合わせ最終紙情報、後処理の種類情報〜給紙速度情報等の情報)がデータ領域(281Z)にシフトされ、データ領域(281Z)にシフトされた各情報(部の区切り情報、ジョブ終了情報、重ね合わせ最終紙情報、後処理の種類情報〜給紙速度情報等の情報)を用紙重ね合わせ装置制御部250が読み込む。
5、用紙重ね合わせ装置制御部250は、読み込んだ部の区切り情報、ジョブ終了情報、重ね合わせ最終紙情報、後処理の種類情報〜給紙速度情報等の情報に基づいて重ね合わされた用紙を重ね合わせ部205から後処理装置3に向けて排出させる。
以上により、画像形成装置1の給紙部103、104で給紙された用紙が用紙重ね合わせ装置2の重ね合わせ部205に到達した時に当該用紙に係る重ね合わせ情報を出力することが可能となる。
また、部の区切り情報、ジョブ終了情報、重ね合わせ最終紙情報等の重ね合わせ情報の出力により希望する重ね合わせ枚数毎に後処理装置に向けて用紙の排出が可能となる。
図8は、用紙重ね合わせ装置2の用紙重ね合わせ処理に関する第3の説明図である。
以下、後処理の種類としてソート処理(排紙トレイ内の排紙位置変更(例えば前/後))が選択された場合について重ね合わせ判定部26の制御について説明する。
例えば画像形成装置から給紙の5枚目と6枚目の間で排紙トレイ内の排紙位置が変更される場合を説明する。
用紙の番号262(1〜4)までは第1の説明図で説明したものと同様にして制御するので説明を省略する。
1、用紙の番号262(5)に対応する5枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(3’)となった時点では6枚目以降が給紙されていないため用紙の番号262(3、4、5)に対応する3枚の用紙の処理が不明となっている。
つまり、もし6枚目が給紙されると5枚目が半端とならないので用紙の番号262(3、4)に対応する2枚の用紙を重ねて排出可能となる。
しかし、もし6枚目が給紙されないと5枚目を半端とさせないために用紙の番号262(3、4、5)に対応する3枚の用紙を重ねて排出しなければならない。
以上の理由により用紙の番号262(5)に対応する5枚目の用紙が給紙された時点では6枚目以降の給紙を待たなければならない。
2、用紙の番号262(6)に対応する6枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(4’)となった時点では排紙トレイ内の排紙位置情報が出力がされているので、用紙の番号262(6)に対応する6枚目の用紙給紙信号が入力された時点で重ね合わせ情報シフト部28に排紙トレイ内の排紙位置情報266を出力する。
なお、カウント値263(4’)となっても最終紙情報2642を出力しない。
5、そして、カウント値263を(4’)から(1’)に更新する。
6、以下同様にして重ね合わせ最終紙情報2643等を出力する。
以上により、排紙トレイ内の排紙位置情報が有る場合でも、部の構成枚数が不明の状態であっても、用紙重ね合わせ処理を開始できる。
図9は、用紙重ね合わせ装置2の用紙重ね合わせ処理に関する第4の説明図である。
後処理の種類としてステープル処理が選択された場合について重ね合わせ判定部26の制御について説明する。
ステープル処理は、ステープル処理の準備が完了するまで若干の時間を必要とするため先頭は例えば少なくとも3枚重ね合わせる。
1、用紙の番号262(1)に対応する1枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(1’)となった時点では先頭3枚を重ね合わせるため何もしない。
2、用紙の番号262(2)に対応する2枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(2’)となった時点では先頭3枚を重ね合わせるため何もしない。
3、用紙の番号262(3)に対応する3枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(3’)となった時点では4枚目以降が給紙されていないため、もし4枚目が給紙されて5枚目が給紙されないと、4枚目が半端となってしまうため用紙の番号262(1、2、3、4)に対応する4枚の用紙を重ねて排出しなければならず、
4枚目と5枚目が給紙されると用紙の番号262(1、2、3)に対応する3枚の用紙を重ねることが可能となるので5枚目以降の給紙を待つ。
4、用紙の番号262(4)に対応する4枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(4’)となった時点では5枚目以降が給紙されていないため、もし5枚目が給紙さると用紙の番号262(1、2、3)に対応する3枚の用紙を重ねることが可能となる。
しかし、5枚目が給紙されないと、4枚目が半端となってしまうため用紙の番号262(1、2、3、4)に対応する4枚の用紙を重ねて排出しなければならず、5枚目以降の給紙を待つ。
5、用紙の番号262(5)に対応する5枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(5’)となった時点では5枚目の用紙の給紙により、用紙の番号262(1、2、3、4)に対応する1、2、3、4枚目の用紙重ねでなく、少なくとも用紙の番号262(1、2、3)に対応する3枚の用紙を重ねて排出することが可能と判定する。
6、上記判定により重ね合わせ情報シフト部28に用紙の番号262(3)に対応する重ね合わせ最終紙情報2641を出力し、カウント値263(5’)をカウント値263(2’)に更新する。
7、用紙の番号262(7)に対応する7枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(4’)となった時点では、7枚目の用紙の給紙により、重ね合わせ最終紙情報2642を出力し、カウント値263(4’)をカウント値263(2’)に更新する。
8、以下同様にして重ね合わせ最終紙情報2643、・・・を出力する。
以上により、ステープル処理が選択された場合先頭を少なくとも3枚の重ね合わせを可能とでき、部の構成枚数が不明の状態であっても、用紙重ね合わせ処理を開始できる。
図10は、用紙重ね合わせ装置2の用紙重ね合わせ処理に関する第5の説明図である。
後処理の種類として折りが選択された場合について重ね合わせ判定部26の制御について説明する。
1、用紙の番号262(1)に対応する1枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(1’)となった時点で、重ね合わせ情報シフト部28に用紙の番号262(1)に対応する重ね合わせ最終紙情報2641を出力し、カウント値263(1’)をカウント値263(0’)に更新する。
2、用紙の番号262(2)に対応する2枚目の用紙が給紙され、カウント値263がカウント値263(1’)となった時点で重ね合わせ情報シフト部28に用紙の番号262(2)に対応する重ね合わせ最終紙情報2642を出力し、カウント値263(1’)をカウント値263(0’)に更新する。
3、以下同様にして重ね合わせ情報シフト部28に重ね合わせ最終紙情報を出力し、カウント値263(1’)をカウント値263(0’)に更新する。
以上により、折り処理が選択された場合部の構成枚数が不明の状態であっても、用紙重ね合わせ処理を開始できる。