JP4802657B2 - プリントヘッドおよび画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機やプリンタ等の画像形成装置の印字ヘッドに用いられるプリントヘッド等に関し、より詳しくは発光素子としてLEDを用いたプリントヘッド等に関する。
近年、電子写真方式を用いた複写機、プリンタ等の画像形成装置に用いられる印字ヘッドとして、自己走査型LED(SLED:Self-scanning LED)アレイにより構成されたLEDプリントヘッド(LPH:LED Print Head)が開発されている。かかるSLEDは、発光素子であるLEDを選択的にオン/オフさせるスイッチング部にサイリスタ構造を採用することにより、スイッチング部とLEDとを同一のチップ上に配置することが可能である。また、スイッチング部に対してLEDをオン/オフ状態に設定するタイミング信号を送信する2本の信号線と、LEDに画像信号を送信する1本の信号線とによりLEDを駆動させることができるので、配線を簡素化することも可能である。そのため、SLEDを用いたLPHは、装置の小型化を図るには極めて効果的な印字ヘッドである。
このようなSLEDを用いたLPHでは、サイリスタ構造を有するスイッチング部により各LEDにおける点灯可能状態(オン状態)を次々に転送(走査)させながら、それに同期させてパルス幅変調された画像信号を送信することで各LEDを点灯させている。そして、画像信号における点灯パルス幅について、LPH全体の光量を調整する全体光量制御と、各LED毎の光量のバラツキを調整する光量補正制御とが実行されることで、各LEDでの発光光量の適正化が図られている。
ここで、全体光量制御は、全LEDの光量を一律に制御するものである。すなわち、LPHによって露光される感光体の感度の経時変化や、温湿度等の環境条件に基づいて生じる静電潜像の電位変動、さらには静電潜像を現像する現像装置内の現像剤量の変動等が要因となって、形成される画像には濃度変動が生じる。そこで、全体光量制御は、このような要因による濃度変動を抑えるために実行される。また、光量補正制御は、各LED毎にそれぞれ独立に光量を制御するものである。すなわち、各LEDの発光特性差や配列位置の誤差等に起因して生じる各LED毎の光量の誤差は、画像上での濃度ムラを生じさせる。そこで、光量補正制御は、このような濃度ムラを抑えるため、すべてのLEDの光量を所定の範囲内に設定するために実行される。
このようなLPHにおける点灯パルス幅の制御に関する従来技術としては、LPHの全体光量を制御するための点灯時間基準値を設定し、この点灯時間基準値を画像の濃度ムラを補正するための各LED毎の補正量に基づいて補正して、各LED毎の点灯時間(点灯パルス幅)を設定するという技術が存在する(例えば、特許文献1参照)。
特開2002−36628号公報(第5−8頁)
ところで、上記したLPHでは、全体光量の調整領域(全体光量の設定可能領域)には所定数のステップが設定され、かかるステップ数により決定される調整幅を持って全体光量が設定されるように構成されている。そして、画像形成装置により、その中からその時点での最適な1のステップが指定されることで、LPHの全体光量が設定される。したがって、調整領域でのステップ数が少なく設定されている場合には、調整前後におけるLPHの全体光量差は大きくなるため、調整前後の画像間に明確な濃度差が現れ易くなる。そこで、全体光量の調整幅は細かく設定する必要がある。特に、写真画像等のグラフィックアーツ市場では例えば4800dpiといった高精細画像が要求されることから、僅かな濃度差が画像品質に大きな影響を与える。そのため、このような高精細画像についての全体光量の調整は、例えば10ビット(1024)といった微細なステップにより行なう必要がある。
しかしながら、全体光量の調整領域を微細なステップに分解して構成すると、次のような問題が生じる場合がある。すなわち、各ステップでのLPHの全体光量の設定値には、そのステップにおいて本来設定されるべき目標全体光量からのズレ(誤差)が発生する。そのため、調整幅が微細であると、その誤差が隣接するステップにおいて設定される全体光量との差分に対して相対的に大きくなる。それにより、各ステップでの全体光量の設定値が調整領域の一部においてリニアな関係を形成しなくなる。すなわち、例えばステップN(N:整数)で設定される全体光量が本来設定されるべき全体光量よりも誤差の発生によって大きく設定されることにより、ステップN+1で設定される全体光量よりも大きくなる場合がある。そのために、一部の調整領域において全体光量の設定精度が悪化して、調整前後での各画像間に明確な濃度差が生じる可能性がある。
そこで本発明は、以上のような技術的課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、LEDプリントヘッドにおいて、全体光量を精度良く調整することにある。
かかる目的のもと、本発明のプリントヘッドは、画像形成装置にて像担持体を露光するプリントヘッドであって、ライン状に配列された複数の発光素子と、画像形成装置本体からの発光素子の全体光量を指示する指示信号に対応して設定される設定値に応じて発振周波数を制御し、発振周波数からなる基準クロック信号を生成可能な基準クロック発生部と、画像形成装置本体からの指示信号に対応させて、全体光量を制御する基準パルス幅をパルス数設定値と基準クロック発生部により生成された基準クロック信号とにより生成する基準信号生成部と、パルス数設定値と基準クロック信号の発振周波数を設定する設定値とが指示信号に対応した1組の組み合わせとして記憶されたメモリとを備えたことを特徴としている。
ここで、メモリは、指示信号に対応して設定されるべき基準パルス幅を目標値として、基準パルス幅の絶対値を目標値に設定する組み合わせを記憶することを特徴とすることができる。さらに、メモリは、隣接する指示信号各々に対応して設定されるべき基準パルス幅相互の差分を目標値として、基準パルス幅の変化量を目標値に設定する組み合わせを記憶することを特徴とすることもできる。
また、基準クロック発生部は、水晶発振周波数を分周することで発振周波数を生成し、メモリは、設定値として水晶発振周波数の分周比を記憶することを特徴とすることもできる。さらに、基準クロック発生部は、水晶発振周波数を発生する水晶発信器と、水晶発信器からの水晶発振周波数を分周する第1の分周器と、入力した信号を分周して出力する第2の分周器と、第1の分周器と第2の分周器とにより生成される信号の位相を比較する位相比較器と、位相比較器からの信号に基づいた周波数の基準クロック信号を生成するとともに、第2の分周器に基準クロック信号を出力する、出力周波数制御が可能な発振器とを含み、メモリは、設定値として第1の分周器の分周比と第2の分周器の分周比とを記憶することを特徴とすることもできる。加えて、メモリは、ルックアップテーブルであることを特徴とすることもできる。
また、発光素子各々の光量を補正するための濃度ムラ補正データに基づいて、基準信号生成部により生成された基準パルス信号を補正して、発光素子各々の点灯パルス幅を設定する信号生成部をさらに備えたことを特徴とすることもできる。
さらに、本発明を画像形成装置として捉え、本発明の画像形成装置は、感光体と、感光体を露光するプリントヘッドと、プリントヘッドの全体光量を指示する指示信号を出力する制御部とを有し、プリントヘッドは、ライン状に配列された複数の発光素子と、発光素子全体の光量を制御するための基準パルス幅を、複数のパラメータを用いて生成する駆動回路とを備え、駆動回路は、制御部からの指示信号に対応させて、パラメータの全部を1組とした組み合わせにより基準パルス幅を設定することを特徴としている。
ここで、プリントヘッドは、制御部からの指示信号に対応して設定された組み合わせを記憶したメモリをさらに備えたことを特徴とすることができる。
また、制御部からの指示信号に対応して設定された組み合わせを記憶したメモリをさらに有することを特徴とすることができる。
さらに、プリントヘッドの駆動回路は、指示信号に対応して設定されるべき基準パルス幅を目標値として、基準パルス幅の絶対値を目標値に設定する組み合わせにより基準パルス幅を設定することを特徴とすることができる。加えて、プリントヘッドの駆動回路は、隣接する指示信号各々に対応して設定されるべき基準パルス幅相互の差分を目標値として、基準パルス幅の変化量を目標値に設定する組み合わせにより基準パルス幅を設定することを特徴とすることもできる。
本発明によれば、LEDプリントヘッドの全体光量の調整を精度良く行なうことができるので、高精細画像を多数枚連続して形成する際においても、画像濃度の一様性を維持することが可能となる。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
図1は本実施の形態にて測定対象となるLEDプリントヘッドが用いられた画像形成装置の全体構成を示した図である。図1に示す画像形成装置は、所謂タンデム型のデジタルカラープリンタ1であり、各色の画像データに対応して画像形成を行なう画像形成プロセス部10、画像形成プロセス部10を制御する制御部30、例えばパーソナルコンピュータ(PC)2や画像読取装置(IIT)3に接続され、これらから受信された画像データに対して所定の画像処理を施す画像処理部(IPS:Image Processing System)40を備えている。
画像形成プロセス部10は、一定の間隔を置いて並列的に配置される4つの画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kを備えている。画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、静電潜像を形成してトナー像を担持する像担持体としての感光体ドラム12、感光体ドラム12の表面を所定電位で一様に帯電する帯電器13、帯電器13によって帯電された感光体ドラム12を露光する露光器としてのLEDプリントヘッド(LPH)14、LPH14によって得られた静電潜像を現像する現像器15、転写後の感光体ドラム12表面を清掃するクリーナ16を備えている。
さらに、現像器15の下流側近傍には、感光体ドラム12に対向して、感光体ドラム12上に形成されたテスト用パッチ(濃度見本)のトナー像濃度を検出する濃度検出回路17が備えられている。この濃度検出回路17は制御部30に接続され、トナー像濃度検出値を出力する。
ここで、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、現像器15に収納されたトナーを除いて、略同様に構成されている。そして、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kは、それぞれがイエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、黒(K)のトナー像を形成する。
また、画像形成プロセス部10は、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの感光体ドラム12にて形成された各色のトナー像が多重転写される中間転写ベルト21、各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kの各色トナー像を中間転写ベルト21に順次転写(一次転写)させる一次転写帯電器としての一次転写ロール22、中間転写ベルト21上に転写された重畳トナー像を記録材(記録紙)である用紙Pに一括転写(二次転写)させる二次転写帯電器としての二次転写ロール23、二次転写された画像を用紙P上に定着させる定着器25を備えている。
本実施の形態のデジタルカラープリンタ1では、画像形成プロセス部10は、制御部30から供給された同期信号等の制御信号に基づいて画像形成動作を行う。その際に、PC2やIIT3から入力された画像データは、画像処理部40によって画像処理が施され、インタフェースを介して各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kに供給される。そして、例えばイエローの画像形成ユニット11Yでは、帯電器13により所定電位で一様に帯電された感光体ドラム12の表面が、画像処理部40から得られた画像データに基づいて発光するLPH14により露光されて、感光体ドラム12上に静電潜像が形成される。形成された静電潜像は現像器15により現像され、感光体ドラム12上にはイエローのトナー像が形成される。同様に、画像形成ユニット11M,11C,11Kにおいても、マゼンタ、シアン、黒の各色トナー像が形成される。
各画像形成ユニット11Y,11M,11C,11Kで形成された各色トナー像は、図1の矢印A方向に回動する中間転写ベルト21上に、一次転写ロール22により順次静電吸引され、中間転写ベルト21上に重畳されたトナー像が形成される。重畳トナー像は、中間転写ベルト21の移動に伴って二次転写ロール23が配設された領域(二次転写部)に搬送される。重畳トナー像が二次転写部に搬送されると、トナー像が二次転写部に搬送されるタイミングに合わせて用紙Pが二次転写部に供給される。そして、二次転写部にて二次転写ロール23により形成される転写電界により、重畳トナー像は搬送されてきた用紙P上に一括して静電転写される。
その後、重畳トナー像が静電転写された用紙Pは、中間転写ベルト21から剥離され、搬送ベルト24により定着器25まで搬送される。定着器25に搬送された用紙P上の未定着トナー像は、定着器25によって熱および圧力による定着処理を受けることで用紙P上に定着される。そして定着画像が形成された用紙Pは、画像形成装置の排出部に設けられた排紙載置部(不図示)に搬送される。
図2は、露光器であるLEDプリントヘッド(LPH)14の構成を示した図である。図2において、LPH14は、支持体としてのハウジング61、発光部を構成する自己走査型LEDアレイ(SLED)63、SLED63やSLED63を駆動する駆動信号発生手段としての駆動回路(信号発生回路)100(後段の図3参照)等を搭載するLED回路基板62、SLED63からの光を感光体ドラム12表面に結像させる光学部材であるロッドレンズアレイ64、ロッドレンズアレイ64を支持するとともにSLED63を外部から遮蔽するホルダー65、ハウジング61をロッドレンズアレイ64方向に付勢する板バネ66を備えている。
ハウジング61は、アルミニウム、SUS等のブロックまたは板金で形成され、LED回路基板62を支持している。また、ホルダー65は、ハウジング61およびロッドレンズアレイ64を支持し、SLED63の発光点とロッドレンズアレイ64の焦点とが一致するように設定している。さらに、ホルダー65はSLED63を密閉するように構成されている。そのため、SLED63に外部からゴミが付着することを防ぐことができる。一方、板バネ66は、SLED63およびロッドレンズアレイ64の位置関係を保持するように、ハウジング61を介してLED回路基板62をロッドレンズアレイ64方向に付勢している。
このように構成されたLPH14は、調整ネジ(図示せず)によってロッドレンズアレイ64の光軸方向に移動可能に構成され、ロッドレンズアレイ64の結像位置(焦点面)が感光体ドラム12表面上に位置するように調整される。
LED回路基板62には、図3(LED回路基板62の平面図)に示したように、例えば58個のSLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)からなるSLED63が、感光体ドラム12の軸線方向と平行になるように精度良くライン状に配置されている。この場合、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)に配置されたLEDアレイの端部境界において、各LEDアレイがSLEDチップ同士の連結部で連続的に配列されるように、SLEDチップは交互に千鳥状に配置されている。
また、LED回路基板62には、信号発生回路100、レベルシフト回路104、電源電圧を出力する3端子レギュレータ101、SLED63における光量補正値データ等を記憶するEEPROM102、デジタルカラープリンタ1本体との間で信号の送受信を行なうハーネス103が備えられている。
次に、LED回路基板62上の配線構成について説明する。
図4は、LED回路基板62上に形成されている配線図を示した図である。図4に示したように、LED回路基板62上には、各SLEDチップに電力を供給する+3.3Vの電源ライン105および接地(GND)された電源ライン106、信号発生回路100から各SLEDチップに対して点灯信号ΦI(ΦI1〜ΦI58)を送信する信号ライン107(107_1〜107_58)、転送信号CK1(CK1_1〜1_6)を送信する信号ライン108(108_1〜108_6)、転送信号CK2(CK2_1〜2_6)を送信する信号ライン109(109_1〜109_6)が配線されている。
そして、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)には、信号ライン107を介して、CHIP1〜CHIP58に対する点灯信号ΦIが入力される。また、信号ライン108を介して転送信号CK1(CK1_1〜1_6)、信号ライン109を介して転送信号CK2(CK2_1〜2_6)がそれぞれCHIP1〜CHIP58に入力される。
続いて、SLED63の回路構成を説明する。
図5は、SLED63の回路構成を説明する図である。本実施の形態のSLED63は、レベルシフト回路104を介して信号発生回路100に接続されている。レベルシフト回路104は、抵抗R1BとコンデンサC1、および抵抗R2BとコンデンサC2がそれぞれ並列に配置された構成を有し、それぞれの一端がSLED63の入力端子に接続され、他端が信号発生回路100の出力端子に接続されている。そして、信号発生回路100から出力される転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cに基づいて、転送信号CK1および転送信号CK2をSLED63に出力するように構成されている。
なお、本実施の形態のSLED63には、58個のSLEDチップが直列に配列されているが、図5では、1つのSLEDチップだけを示している。そして、以下の説明では、便宜上SLEDチップをSLED63と称することとする。
図5に示したように、SLED63は、スイッチ素子としての128個のサイリスタS1〜S128、発光素子としての128個のLED L1〜L128、128個のダイオードD1〜D128、128個の抵抗R1〜R128、さらには信号ラインΦ1、Φ2に過剰な電流が流れるのを防止する転送電流制限抵抗R1A、R2Aで構成されている。
なお、ここでは、LED L1〜L128への電流の供給を制御するサイリスタS1〜S128とダイオードD1〜D128とで主に構成される部分を転送部と呼ぶ。
本実施の形態のSLED63では、各サイリスタS1〜S128のアノード端子(入力端)A1〜A128は電源ライン105に接続されている。この電源ライン105には電源電圧VDD(=+3.3V)が供給される。
奇数番目サイリスタS1、S3、…、S127のカソード端子(出力端)K1、K3、…、K127には、信号発生回路100からレベルシフト回路104および転送電流制限抵抗R1Aを介して転送信号CK1が送信される。
また、偶数番目のサイリスタS2、S4、…、S128のカソード端子(出力端)K2、K4、…、K128には、信号発生回路100からレベルシフト回路104および転送電流制限抵抗R2Aを介して転送信号CK2が送信される。
一方、各サイリスタS1〜S128のゲート端子(制御端)G1〜G128は、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられた抵抗R1〜R128を介して電源ライン106に各々接続されている。なお、電源ライン106は接地(GND)されている。
また、各サイリスタS1〜S128のゲート端子G1〜G128と、各サイリスタS1〜S128に対応して設けられたLED L1〜L128のゲート端子とは各々接続される。
さらに、各サイリスタS1〜S128のゲート端子G1〜G128には、ダイオードD1〜D128のカソード端子が接続されている。そして、サイリスタS1〜S127のゲート端子G1〜G127には、次段のダイオードD2〜D128のアノード端子に各々接続されている。すなわち、各ダイオードD1〜D128はゲート端子G1〜G127を挟んで直列接続されている。
ダイオードD1のアノード端子は転送電流制限抵抗R2Aおよびレベルシフト回路104を介して信号発生回路100に接続され、転送信号CK2が送信される。また、LED L1〜L128のカソード端子は、信号発生回路100に接続されて、点灯信号ΦIが送信される。
さらには、SLED63には、転送部においてサイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128を覆うように遮光マスク50を配置している。これは、画像形成動作中に、オン状態にあって電流が流れている状態におけるサイリスタS1〜S128や、電流が流れている状態におけるダイオードD1〜D128からの発光を遮断し、不要光が感光体ドラム12を露光することを抑制するために設けられている。
次に、信号発生回路100およびレベルシフト回路104から出力されるSLED63を駆動する信号(駆動信号)について説明する。
図6は、信号発生回路100およびレベルシフト回路104から出力される駆動信号を示すタイミングチャートである。なお、図6に示すタイミングチャートでは、すべてのLEDが光書き込みを行う(発光する)場合について表記している。
(1)まず、画像形成装置から信号発生回路100にリセット信号(RST)が入力されることによって、信号発生回路100では、転送信号CK1Cをハイレベル(以下、「H」と記す。)、転送信号CK1Rを「H」として、転送信号CK1が「H」に設定され、また、転送信号CK2Cをローレベル(以下、「L」と記す。)、転送信号CK2Rを「L」として、転送信号CK2がローレベル(「L」)に設定されて、すべてのサイリスタS1〜S128がオフの状態に設定される(図6(a))。
(2)リセット信号(RST)に続いて、信号発生回路100から出力されるライン同期信号Lsyncが「H」になり(図6(A))、SLED63の動作を開始する。そして、このライン同期信号Lsyncに同期して、図6(E)、(F)、(G)に示すように、転送信号CK2Cおよび転送信号CK2Rを「H」として、転送信号CK2を「H」とする(図6(b))。
(3)次に、図6(C)に示すように、転送信号CK1Rを「L」にする(図6(c))。
(4)これに続いて、図6(B)に示すように、転送信号CK1Cを「L」にする(図6(d))。
この状態においては、サイリスタS1のゲート電流が流れ始める。その際に、信号発生回路100のトライステートバッファB1Rをハイインピーダンス(Hiz)にすることで、電流の逆流防止を行う。
その後、サイリスタS1のゲート電流により、サイリスタS1がオンし始め、ゲート電流が徐々に上昇する。それとともに、レベルシフト回路104のコンデンサC1に電流が流れ込むことで、転送信号CK1の電位も徐々に上昇する。
(5)所定時間(転送信号CK1電位がGND近傍になる時間)の経過後、信号発生回路100のトライステートバッファB1Rを「L」にする(図6(e))。そうすると、ゲートG1電位が上昇することによって信号ラインΦ1電位の上昇および転送信号CK1電位の上昇が生じ、それに伴いレベルシフト回路104の抵抗R1B側に電流が流れ始める。その一方で、転送信号CK1電位が上昇するのに従い、レベルシフト回路104のコンデンサC1に流れ込む電流は徐々に減少する。
そして、サイリスタS1が完全にオンし、定常状態になると、サイリスタS1のオン状態を保持するための電流がレベルシフト回路104の抵抗R1Bに流れるが、コンデンサC1には流れない。
なお、このとき、図6(B)に示すように、信号発生回路100のトライステートバッファB1Cをハイインピーダンス(Hiz)に設定する(図6(e))。
(6)サイリスタS1が完全にオンした状態で、図6(H)に示すように、点灯信号ΦIを「L」にする(図6(f))。このとき、ゲートG1電位>ゲートG2電位であるため、サイリスタ構造のLED L1のほうが早くオンし、点灯する。LED L1がオンするのに伴って、信号ラインΦ1の電位が上昇するため、LED L2以降のLEDはオンすることはない。すなわち、LED L1、L2、L3、L4、…は、最もゲート電圧の高いLED L1のみがオン(点灯)することになる。
(7)次に、図6(F)に示すように、転送信号CK2Rを「L」にすると(図6(g))、図6(c)の場合と同様に電流が流れ、レベルシフト回路104のコンデンサC2の両端に電圧が発生する。
(8)図6(E)に示すように、この状態で転送信号CK2Cを「L」にすると(図6(h))、サイリスタスイッチS2がターンオンする。
(9)そして、図6(B)、(C)に示すように、転送信号CK1C、CK1Rを同時に「H」にすると(図6(i))、サイリスタスイッチS1はターンオフし、抵抗R1を通って放電することによってゲートG1電位は除々に下降する。その際、サイリスタスイッチS2は完全にオンする。したがって、点灯信号端子IDからの画像データに対応した点灯信号ΦIを「L」/「H」することで、LED L2を点灯/非点灯させることが可能となる。なお、この場合ゲートG1の電位はすでにゲートG2の電位より低くなっているため、LED L1がオンすることはない。
(10)上記した動作を順次行い、LED L1〜L128を順次点灯させる。そして、終端のLED L128が消灯した図6中の「転送動作期間」の後においては、転送信号CK1C、CK1Rを「H」として転送信号CK1を「H」とし、さらに転送信号CK2C、CK2Rを「H」として転送信号CK2を「H」として、転送信号CK1および転送信号CK2を共に所定の時間だけ「H」の状態に保つ(図6中、「転送サイリスタをオフ」)。それによって、すべてのサイリスタS1〜S128がオフする。したがって、この状態においては、すべてのサイリスタS1〜S128に電流が流れることはないので、サイリスタS1〜S128は消灯(非点灯)の状態に保持される。
(11)さらに、転送信号CK1、CK2を共に所定の時間だけ「H」の状態に保った後、転送信号CK2C、CK2Rを「L」として転送信号CK2を「L」とする(図6中、「転送部に電流を流さない期間」)。これによって、ダイオードD1〜D128にも電流が流れることがないので、すべてのダイオードD1〜D128も非点灯の状態が保持される。
それにより、点灯信号ΦIが出力されて画像形成が終了した後の、感光体ドラム12(図1参照)が回転を停止した状態を含んだ非定常動作時においては、SLED63の転送部に対して電流が印加されない。そのため、感光体12が回転を停止している状態では、LED L1〜L128とともに、転送部に配置されたサイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128にも電流が流れることはなく、サイリスタS1〜S128およびダイオードD1〜D128から光が出射されることがないので、感光体ドラム12が不要に露光されることが抑えられている。
続いて、信号発生回路100の構成を詳細に説明する。
図7は、信号発生回路100の構成を示すブロック図である。信号発生回路100は、画像データ展開部110、濃度ムラ補正データ部112、タイミング信号発生部114、基準クロック発生部116、各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)に対応して設けられた点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58により主要部が構成されている。
画像データ展開部110には、画像処理部(IPS)40から画像データがシリアルに送信されてくる。画像データ展開部110は、送信された画像データを1〜128ドット目、129〜256ドット目、…、7297〜7424ドット目と各SLEDチップ(CHIP1〜CHIP58)毎の画像データに分割する。画像データ展開部110は点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58と接続されており、分割した画像データを各々対応する点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。
濃度ムラ補正データ部112は、SLED63内の各LED毎の光量のバラツキ等に起因する画像形成時の画像濃度ムラを修正するための濃度ムラ補正データCorrが記憶されている。そして、濃度ムラ補正データ部112からのデータ読出し信号に同期して、濃度ムラ補正データを点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。この濃度ムラ補正データCorrは、各LED毎に、各LEDによる光量のバラツキ等に応じて設定されたデータであって、本実施の形態では8ビット(0〜255)のデータとして形成される。
EEPROM102には、各LED毎の光量補正値データが格納されている。そして、マシン電源投入時に、EEPROM102から濃度ムラ補正データ部112に対して、各LED毎の光量補正値データがダウンロードされる。それにより、濃度ムラ補正データ部112には、光量補正値データが濃度ムラ補正データCorrとして記憶される。
基準クロック発生部116は、本体の制御部30、タイミング信号発生部114、および点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58と接続されている。
図8(基準クロック発生部116の構成を説明するブロック図)に示したように、基準クロック発生部116は、水晶発振器140、第2の分周器である分周器1/M142、第1の分周器である分周器1/N144、位相比較器146、および発振器である電圧制御発振器148からなるPLL回路134と、メモリであるルックアップテーブル(LUT)132とを含んで構成されている。
LUT132には、後段で詳述するように、制御部30から出力される光量調整データ(LPH14の全体光量を指示する指示信号)に対応して設定されたパルス数設定値widthと分周比M、Nとの組み合わせが、光量調整データに対応した1組のデータとしてテーブルに記憶されている。そして、LUT132は、制御部30からの光量調整データに基づいて、かかる光量調整データに対応する組み合わせの中のパルス数設定値widthを点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。また、LUT132は、かかる光量調整データに対応する組み合わせの中の分周比M、NをPLL回路134に出力する。
PLL回路134では、水晶発振器140は分周器1/N144と接続されており、所定の周波数(水晶発振器周波数Fclk_i)で発振し、発振した信号を分周器1/N144へと出力する。分周器1/N144はLUT132および位相比較器146と接続されており、LUT132からの分周比Nに基づいて水晶発振器140で発振された信号を分周する。位相比較器146は、分周器1/M142、分周器1/N144、および電圧制御発振器148と接続されており、分周器1/M142からの出力信号と、分周器1/N144からの出力信号とを比較する。この位相比較器146による比較結果(位相差)に応じて、電圧制御発振器148に供給するコントロール電圧が制御される。電圧制御発振器148はコントロール電圧に基づく発振周波数で、基準クロック信号を出力する。本実施の形態では、点灯可能期間を256に分割する発振周波数に相当するコントロール電圧が供給され、この発振周波数の基準クロック信号を生成して、すべての点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58へ出力する。また、電圧制御発振器148は分周器1/M142とも接続されており、電圧制御発振器148から出力された基準クロック信号は、分周器1/M142にも分岐されて入力される。分周器1/M142は、LUT132からの分周比Mに基づいて、電圧制御発振器148からフィードバックされたクロック信号を分周する。
タイミング信号発生部114は、制御部30および基準クロック発生部116と接続されており、基準クロック発生部116からの基準クロック信号を基に、制御部30からの水平同期信号(Lsync)と同期して、転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cを生成する。転送信号CK1R,CK1Cおよび転送信号CK2R,CK2Cは、レベルシフト回路104を介することにより転送信号CK1および転送信号CK2となってLPH14に出力される。
また、タイミング信号発生部114は、濃度ムラ補正データ部112および画像データ展開部110と接続されており、基準クロック発生部116からの基準クロック信号を基に、制御部30からのLsync信号と同期して、画像データ展開部110から各画素(各LED)に対応した画像データを読み出すためのデータ読出し信号、および濃度ムラ補正データ部112から各画素に対応した濃度ムラ補正データを読み出すためのデータ読出し信号を各々に対して出力している。さらに、タイミング信号発生部114は、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58とも接続されており、基準クロック発生部116からの基準クロック信号を基に、制御部30からのLsync信号と同期して、SLED63の点灯開始のトリガ信号を出力している。
点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58は、各画素(各LED)の点灯時間を濃度ムラ補正データおよび遅延選択データに基づいて補正し、SLED63の各画素を点灯するための制御信号(点灯信号)ΦI1〜ΦI58を生成する。
具体的には、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58は、図9(点灯時間制御・駆動部118の構成を説明するブロック図)に示したように、基準信号生成部の一例としてのプリセッタブルデジタルワンショットマルチバイブレータ(PDOMV)160、直線性補正部162、AND回路170を含んで構成されている。
AND回路170は、画像データ展開部110およびタイミング信号発生部114と接続されており、画像データ展開部110からの画像データが1(ON)のときには、タイミング信号発生部114からのトリガ信号(TRG)をPDOMV160に出力し、画像データが0(OFF)のときには、トリガ信号を出力しないように設定されている。PDOMV160は、AND回路170、OR回路168、濃度ムラ補正データ部112、および基準クロック発生部116と接続されており、AND回路170からのトリガ信号に同期して濃度ムラ補正データCorrに応じたクロック数の点灯パルスを発生する。
直線性補正部162は、SLED63内の各LEDでの発光開始時間のバラツキを補正するために、PDOMV160からの点灯パルス信号を補正して出力する。具体的には、直線性補正部162は、複数の遅延回路164(本実施の形態では、164−0〜164−7の8個)、遅延選択レジスタ166、遅延信号選択部165、AND回路167、OR回路168、点灯信号選択部169を含んで構成されている。
遅延回路164−0〜164−7は、PDOMV160と接続されており、各々がPDOMV160からの点灯パルス信号を遅延させるための異なる時間が設定されている。遅延選択レジスタ166は遅延信号選択部165および点灯信号選択部169と接続されており、遅延選択レジスタ166には、SLED63内の各LED毎の遅延選択データOffset、および点灯信号選択データが格納されている。各LED毎の遅延選択データOffsetおよび点灯信号選択データは予め測定され、EEPROM102に格納されている。EEPROM102に格納された遅延選択データOffsetおよび点灯信号選択データは、マシン電源投入時に濃度ムラ補正データ部112を介して遅延選択レジスタ166にダウンロードされる。なお、格納手段としてフラッシュROMを用いることもでき、その場合には、フラッシュROM自体を遅延選択レジスタ166として機能させることができる。
ここで、EEPROM102に格納されている遅延選択データOffsetについて説明する。図10は、LEDを点灯させる点灯信号ΦIの点灯パルス幅とLEDの光量との関係を示した図である。図10(a)では、実線は、SLED63内の任意の1のLEDについて、点灯信号ΦIの点灯パルス幅(例えば、図6の(H)のL1の長さ)を変化させた際に、LEDからロッドレンズアレイ64(図2参照)を介して出射された光の光量測定値である。また、破線は、かかるLEDが実際に駆動する際に要求される目標となる光量特性(目標光量特性)である。
図10(a)に示したように、LEDから実際に光が出射される際には、点灯信号ΦIの出力波形が完全な矩形とはならないこと等から、発光開始時間に遅延が生じ、その遅延時間も通常3〜15nsec程度のバラツキを持ったものとなる。そこで、本実施の形態のLPH14では、直線性補正部162により、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域において、LEDからの光の光量特性が目標光量特性とほぼ一致するように、点灯信号ΦIの点灯パルス幅をオフセットさせている。
図10(b)は、LEDへの点灯信号ΦIの点灯パルス幅にオフセット補正を行なった場合のLEDの光量特性(実線)を示したものである。図10(b)では、使用される点灯パルス幅領域の下限の点灯パルス幅(オフセット補正位置)にて、LEDの光量が目標光量と一致するように、オフセット量を定めている。そして、オフセット量は、このような方法で各LED毎に測定され、遅延選択データOffsetとしてEEPROM102に格納される。
遅延信号選択部165は、AND回路167およびOR回路168と接続されており、遅延選択レジスタ166に格納された遅延選択データOffsetに基づいて、遅延回路164−0〜164−7からの出力のいずれか1つを選択する。AND回路167は、PDOMV160からの点灯パルス信号と遅延信号選択部165により選択された遅延点灯パルス信号の論理積、すなわち、遅延前の点灯パルス信号と遅延後の点灯パルス信号との両方が点灯状態であれば点灯パルスを出力する。OR回路168は、PDOMV160からの点灯パルス信号と遅延信号選択部165により選択された遅延点灯パルス信号の論理和、すなわち、遅延前の点灯パルス信号と遅延後の点灯パルス信号の少なくとも一方が点灯状態であれば点灯パルスを出力する。
点灯信号選択部169は、遅延選択レジスタ166に格納された点灯選択データに基づいて、AND回路167またはOR回路168からの出力のいずれか一方を選択する。そして、選択された点灯パルスが点灯信号ΦIとしてMOSFET172を介してLPH14へと出力される。
ところで、上述したように、PDOMV160は、AND回路170からのトリガ信号に同期して濃度ムラ補正データCorrに応じたクロック数の点灯パルスを発生して、AND回路167およびOR回路168に出力する。したがって、直線性補正部162に入力される点灯パルスは、PDOMV160において濃度ムラ補正データCorrによる補正処理がすでに施されている。このように、PDOMV160は、ゲイン補正された点灯パルスを生成する信号生成部としての機能も有している。すなわち、MOSFET172を介してLPH14へ出力される点灯パルスは、濃度ムラ補正(ゲイン補正)およびオフセット補正が行なわれた状態で出力される。
図11は、ゲイン補正およびオフセット補正が施されたLEDの光量特性を示した図である。図11では、一例として、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域の中央位置(ゲイン補正位置)を基準としてゲイン補正を行なった場合を示している。
このように、本実施の形態の点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58では、各画素(各LED)の点灯パルスを濃度ムラ補正データCorrおよび遅延選択データOffsetに基づいて補正することで、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域での光量特性を目標光量特性とほぼ一致させて、LPH14に出力している。それにより、使用パルス幅領域において、すべてのLEDの光量が所定の範囲内に収まるように設定している。
また、図7に示したように、LPH14には3端子レギュレータ101が接続され、LPH14に対して3端子レギュレータ101から安定した+3.3Vの電圧が供給されている。
続いて、点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58からLPH14に出力される点灯信号ΦI1〜ΦI58の点灯パルス幅について説明する。
上記したように、各LEDの点灯パルス幅は、濃度ムラ補正データCorrおよび遅延選択データOffsetに基づいて補正されて設定されている。すなわち、各LEDの点灯パルス幅は、例えば次の(1)式で表される。
点灯パルス幅=BASE・(1+Corr/128)+Offset ……(1)
なお、(1)式において、「BASE」はLEDの光量を設定する基準となる基準パルス幅である。また、本実施の形態の濃度ムラ補正データCorrは8ビットデータ(0〜255)であることから、(1)式では、濃度ムラ補正(ゲイン補正)に関する光量補正幅を最大補正値/最小補正値=3に設定した場合を示している。
このように、(1)式により点灯パルス幅が設定されることで、図11に示したように、画像形成装置で使用される点灯パルス幅領域での光量特性は目標光量特性とほぼ一致することとなり、使用パルス幅領域でのLEDの光量は所定の範囲内に収まるように設定される。
ところで、画像形成ユニット11Y,11M,11C,11K(図1参照)では、所定のタイミングで感光体ドラム12上にテスト用パッチ(濃度見本)が形成され、濃度検出回路17はそのトナー像濃度を検出する。濃度検出回路17で検出されたトナー像濃度データは、制御部30に出力され、制御部30では、入力されたトナー像濃度データからLPH14での光量を演算して光量調整データを生成する。そして、生成された光量調整データは、基準クロック発生部116へ出力される。
光量調整データは、例えば感光体ドラム12の感度の変動、潜像電位(暗部電位Vや明部電位V)の変動、さらには現像器15内の現像剤量の変動等が要因となってトナー像濃度に変動が生じることから、これを一定に維持するために、LPH14での全体光量(LPH14内のLED全体の光量)を調整するために用いるデータである。そのため、光量調整データは、LPH14のSLED63内の各LEDの光量を一律に調整するための指示信号として出力される。すなわち、光量調整データは、(1)式の基準パルス幅BASEの設定値を指示するデータ(指示値)である。本実施の形態のLPH14では、光量調整データ(指示値)は、10ビット(0〜1023)のデータとして形成されている。
ここで、基準パルス幅BASEは、基準パルスのパルス数設定値(基準パルス数設定値)をwidth、基準クロック発生部116内のPLL回路134から出力される基準クロック周波数をFclkpwmとして、次の(2)式で表される。
BASE=width/Fclkpwm ……(2)
すなわち、BASEは、基準パルス数設定値widthと基準クロック周波数Fclkpwmとで設定される。
また、基準クロック周波数Fclkpwmは、PLL回路134の水晶発振器140によって発振される水晶発振周波数Fclk_i、PLL回路134の分周器1/N144の分周比N、分周器1/M142の分周比Mを用いて、次の(3)式で表される。
Fclkpwm=M・(Fclk_i/N) ……(3)
したがって、基準パルス幅BASEは、パラメータとしての基準パルス数設定値widthと、分周器1/N144の分周比Nと、分周器1/M142の分周比Mとの組み合わせで決定され、これらを組み合わせることによりデジタル的にBASEを設定することができる。
ところが、基準パルス幅BASEは、このような複数(3つ)のパラメータの組み合わせにより決まるものであるために、光量調整データによって指示される目標基準パルス幅BASE(目標値:光量調整データに対応して設定されるべき基準パルス幅BASE)に最も近い基準パルス幅BASEを設定する各パラメータ値を解析的に求めることはできない。すなわち、光量調整データからは、光量調整データに対応する基準パルス幅BASEを設定する基準パルス数設定値widthと、分周器1/N144の分周比Nと、分周器1/M142の分周比Mとを一義的に算出することはできない。
そこで、本実施の形態のLPH14では、事前に、基準パルス幅BASEを決定するパラメータである基準パルス数設定値widthと分周比M、Nとを組み合わせて基準パルス幅BASEを計算しておく。そして、各光量調整データに対応する目標基準パルス幅BASE毎に、その計算値がかかる目標基準パルス幅BASE(ここでは、その絶対値)に最も近い値を生成する基準パルス数設定値widthと分周比M、Nとの組み合わせを選択する。そして、この基準パルス数設定値widthと分周比M、Nとの組み合わせをそれぞれ光量調整データに対応付けて、基準クロック発生部116内のLUT132にテーブルとして記憶する。
すなわち、LUT132では、制御部30から入力される光量調整データに対応させて、基準パルス幅BASEを決定するすべてのパラメータ、すなわち基準パルス数設定値widthと分周比M、Nとが各光量調整データ毎の組み合わせとしてテーブルに保持されている。
そして、基準クロック発生部116では、制御部30から光量調整データを入力すると、LUT132において光量調整データがこの光量調整データに対応した基準パルス数設定値width、分周器1/N144の分周比N、および分周器1/M142の分周比Mに変換される。そして、LUT132から分周比Nおよび分周比Mを入力したPLL回路134では、M×Fclk_i/N(=Fclkpwm)となる周波数(基準クロック周波数)で基準クロック信号を点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。
一方、光量調整データを入力したLUT132は、光量調整データに対応した基準パルス数設定値widthを点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58に出力する。
基準クロック周波数Fclkpwmの基準クロック信号および基準パルス数設定値widthを入力した点灯時間制御・駆動部118−1〜118−58では、PDOMV160において上記した(2)式の演算が行なわれて基準パルス幅BASEが設定される。加えて、PDOMV160および直線性補正部162により(1)式の演算が行なわれて、点灯パルス幅が設定される。
このようにして、本実施の形態のLPH14では、基準パルス幅BASEを決定するパラメータとしての基準パルス数設定値widthと、分周器1/N144の分周比Nと、分周器1/M142の分周比Mとを組み合わせて、事前に基準パルス幅BASEを計算しておく。さらには、その計算値が目標基準パルス幅BASEに最も近い値を示す基準パルス数設定値widthと分周比M、Nとの組み合わせを選択して、LUT132に記憶しておく。そして、LPH14の全体光量を指示する光量調整データを制御部30から入力した際には、入力した光量調整データに対応した目標基準パルス幅BASEに最も近い値を形成する基準パルス数設定値widthと、分周比M、Nとの組み合わせを用いて、基準パルス幅BASEを設定する。
そのため、LPH14の全体光量の調整を例えば10ビット(1024ステップ)といった微細なステップにより行なう場合においても、各ステップ毎に設定されている全体光量の設定基準となる基準パルス幅BASEを精度高く設定することが可能となる。それにより、各ステップに設定される基準パルス幅BASEに生じる誤差を隣接するステップで設定される基準パルス幅BASEとの差分に対しても充分に小さくすることができるので、各ステップに対する基準パルス幅BASEの設定値がすべての使用パルス幅領域においてリニアな関係となるように設定すること可能となる。そのために、写真画像等のグラフィックアーツ市場で要求される例えば4800dpiといった高精細画像を形成する場合においても、すべての使用パルス幅領域において光量調整データ(指示値)に対応したLPH14の全体光量の設定を精度高く行なうことができ、全体光量の調整前後での各画像間に明確な濃度差が生じることを抑制することが可能となる。
以下、実施例に基づき本実施の形態のLPH14において、基準パルス幅BASEを設定するパラメータの組み合わせを具体的に説明する。なお、本実施の形態の基準パルス幅BASEを設定するパラメータの組み合わせは実施例に限定されるものではない。
(実施例1)
本実施では、デジタルカラープリンタ(画像形成装置)1のプロセススピードが167mm/sec、副走査方向の画素密度が4800dpi、水晶発振器140の水晶発振器周波数Fclk_i=32.411150Hz、基準クロック周波数Fclkpwmの調整幅が270〜330Hzに設定され、さらに、制御部30からの光量調整データによる光量調整幅レンジは、10ビット(1〜1024)のステップが用いられ、指示値が250〜1024(最大指示値/最小指示値=4)の範囲に設定されるケースを想定する。
このような条件で、基準パルス幅BASEを決定するパラメータとして、基準パルス数設定値widthと、分周器1/N144の分周比Nと、分周器1/M142の分周比Mとを用いて、目標値との誤差が最も小さな基準パルス幅BASEを設定する組み合わせを算出した。その算出された組み合わせを表したものが、図12である。さらに、このような組み合わせを用いて設定された基準パルス幅BASEにおける目標値との誤差(10ビット誤差)を示したものが、図13である。この場合には、図13から明らかなように、すべての光量調整領域で、誤差の絶対値を1以内に収めることが可能となった。
そのため、各ステップにおける点基準パルス幅BASEの設定値がすべての使用パルス幅領域においてリニアな関係となるように設定すること可能となる。それにより、図14(指示値とLPH14の露光エネルギとの関係を示した図)に示したように、指示値とLPH14の露光エネルギとのリニアな関係を設定することができる。その結果、4800dpiといった高精細画像を形成する場合においても、すべての使用パルス幅領域において光量調整データに対応したLPH14の全体光量の設定を精度高く行なうことができ、全体光量の調整前後での各画像間に明確な濃度差が生じることを抑制することが可能となる。
(実施例2)
本実施では、実施例1と同様の条件で、基準パルス幅BASEを決定するパラメータとして、基準パルス数設定値widthと、分周器1/M142の分周比Mと、分周器1/N144の分周比Nとを用いて、目標値との誤差が最も小さな基準パルス幅BASEを設定する組み合わせを算出するが、ここでは分周器1/N144の分周比Nは固定値とした。その算出された組み合わせを表したものが、図15である。さらに、このような組み合わせを用いて設定された基準パルス幅BASEにおける目標値との誤差(10ビット誤差)を示したものが、図16である。この場合には、図16から明らかなように、すべての光量調整領域で、誤差の絶対値を2以内に収めることが可能となった。
本実施では、実施例1の場合と比較して精度は若干劣化するものの、実用的な範囲で、各ステップにおける点基準パルス幅BASEの設定値がすべての使用パルス幅領域においてリニアな関係となるように設定すること可能となる。その結果、4800dpiといった高精細画像を形成する場合においても、すべての使用パルス幅領域において光量調整データに対応したLPH14の全体光量の設定を精度高く行なうことができ、全体光量の調整前後での各画像間に明確な濃度差が生じることを抑制することが可能となる。
また、基準パルス幅BASEを決定するパラメータの内の分周器1/N144の分周比Nは固定値とするので、基準クロック発生部116内のLUT132を低コスト化するメリットがある。
このように、本実施の形態のLPH14では、基準パルス幅BASEを決定するパラメータとして、基準パルス数設定値widthと、分周器1/N144の分周比Nと、分周器1/M142の分周比Mとの中からいずれか2つの要素を変数とし、他の要素を固定値として扱うことによっても、目標値との誤差が小さな基準パルス幅BASEを設定する組み合わせを形成することもできる。
なお、本実施の形態のLPH14では、目標基準パルス幅BASEの絶対値に最も近い値を示す基準パルス数設定値widthと分周比M、Nとの組み合わせを選択した。これに代えて、LPH14の全体光量の調整を行なうステップ毎に設定される基準パルス幅BASEの変化量(=ステップN+1での基準パルス幅BASE−ステップNでの基準パルス幅BASE)が目標値(隣接する光量調整データ(指示値)各々に対応して設定されるべき基準パルス幅BASE相互の差分)に最も近い値を示す基準パルス数設定値widthと分周比M、Nとの組み合わせを選択することも有効である。この場合には、各ステップに対する基準パルス幅BASEの設定値がすべての使用パルス幅領域においてより確実にリニアな関係を設定することが可能となる。
また、基準パルス幅BASEを設定する基準パルス数設定値widthと分周比M、Nとの組み合わせを外部メモリ、例えばEEPROMに記憶しておくこともできる。そして、マシン電源投入時に、EEPROM102からLUT132に対して、光量調整データ(指示値)毎の基準パルス数設定値widthと分周比M、Nとの組み合わせがダウンロードされるように構成することもできる。
以上説明したように、本実施の形態のLPH14では、基準パルス幅BASEを決定するすべてのパラメータ、すなわち基準パルス数設定値widthと、分周器1/N144の分周比Nと、分周器1/M142の分周比Mとを組み合わせて、事前に基準パルス幅BASEを計算しておく。さらには、その計算値が目標基準パルス幅BASEに最も近い値を示す基準パルス数設定値widthと分周比M、Nとの組み合わせを選択して、LUT132に記憶しておく。そして、LPH14の全体光量を指示する光量調整データを制御部30から入力した際には、入力した光量調整データに対応した目標基準パルス幅BASEに最も近い値を形成する基準パルス数設定値widthと、分周比M、Nとの組み合わせを用いて、基準パルス幅BASEを設定する。
なお、この場合、基準パルス数設定値widthと、分周器1/N144の分周比Nと、分周器1/M142の分周比Mとのいずれか1のパラメータを固定値とし、他のパラメータを変数とすることもできる。
そのため、LPH14の全体光量の調整を例えば10ビット(1024ステップ)といった微細なステップにより行なう場合においても、各ステップ毎に設定されている全体光量の設定基準となる基準パルス幅BASEを精度高く設定することが可能となる。それにより、各ステップに設定される基準パルス幅BASEに生じる誤差を隣接するステップで設定される基準パルス幅BASEとの差分に対しても充分に小さくすることができるので、各ステップに対する基準パルス幅BASEの設定値がすべての使用パルス幅領域においてリニアな関係となるように設定することが可能となる。そのために、写真画像等のグラフィックアーツ市場で要求される例えば4800dpiといった高精細画像を形成する場合においても、すべての使用パルス幅領域において光量調整データに対応したLPH14の全体光量の設定を精度高く行なうことができ、全体光量の調整前後での各画像間に明確な濃度差が生じることを抑制することが可能となる。
本実施の形態のLEDプリントヘッドが用いられた画像形成装置の全体構成を示した図である。 LEDプリントヘッド(LPH)の構成を示した図である。 LED回路基板の平面図である。 LED回路基板上に形成されている配線図を示した図である。 SLEDの回路構成を説明する図である。 信号発生回路およびレベルシフト回路から出力される駆動信号を示すタイミングチャートである。 信号発生回路の構成を示すブロック図である。 基準クロック発生部の構成を説明するブロック図である。 点灯時間制御・駆動部の構成を説明するブロック図である。 LEDを点灯させる点灯信号ΦIの点灯パルス幅とLEDの光量との関係を示した図である。 ゲイン補正およびオフセット補正が施されたLEDの光量特性を示した図である。 目標点灯パルス幅との誤差が最も小さな点灯パルス幅を設定する組み合わせを表した図である。 点灯パルス幅における目標点灯パルス幅との誤差(10ビット誤差)を示した図である。 指示値とLPHの露光エネルギとの関係を示した図である。 目標点灯パルス幅との誤差が最も小さな点灯パルス幅を設定する組み合わせを表した図である。 点灯パルス幅における目標点灯パルス幅との誤差(10ビット誤差)を示した図である。
符号の説明
1…デジタルカラープリンタ、10…画像形成プロセス部、11Y,11M,11C,11K…画像形成ユニット、12…感光体ドラム、14…LEDプリントヘッド(LPH)、30…制御部、40…画像処理部(IPS)、62…LED回路基板、63…自己走査型LEDアレイ(SLED)、64…ロッドレンズアレイ、100…駆動回路(信号発生回路)、101…3端子レギュレータ、102…EEPROM、104…レベルシフト回路、110…画像データ展開部、112…濃度ムラ補正データ部、114…タイミング信号発生部、116…基準クロック発生部、118−1〜118−58…点灯時間制御・駆動部、132…ルックアップテーブル(LUT)

Claims (12)

  1. 画像形成装置にて像担持体を露光するプリントヘッドであって、
    ライン状に配列された複数の発光素子と、
    前記画像形成装置本体からの前記発光素子の全体光量を指示する指示信号に対応して設定される設定値に応じて発振周波数を制御し、当該発振周波数からなる基準クロック信号を生成可能な基準クロック発生部と、
    前記画像形成装置本体からの前記指示信号に対応させて、当該全体光量を制御する基準パルス幅をパルス数設定値と前記基準クロック発生部により生成された前記基準クロック信号とにより生成する基準信号生成部と、
    前記パルス数設定値と前記基準クロック信号の発振周波数を設定する前記設定値とが前記指示信号に対応した1組の組み合わせとして記憶されたメモリとを備えたことを特徴とするプリントヘッド。
  2. 前記メモリは、前記指示信号に対応して設定されるべき前記基準パルス幅を目標値として、前記基準パルス幅の絶対値を当該目標値に設定する前記組み合わせを記憶することを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
  3. 前記メモリは、隣接する前記指示信号各々に対応して設定されるべき前記基準パルス幅相互の差分を目標値として、前記基準パルス幅の変化量を当該目標値に設定する前記組み合わせを記憶することを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
  4. 前記基準クロック発生部は、水晶発振周波数を分周することで前記発振周波数を生成し、前記メモリは、前記設定値として当該水晶発振周波数の分周比を記憶することを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
  5. 前記基準クロック発生部は、水晶発振周波数を発生する水晶発信器と、当該水晶発信器からの水晶発振周波数を分周する第1の分周器と、入力した信号を分周して出力する第2の分周器と、当該第1の分周器と当該第2の分周器とにより生成される信号の位相を比較する位相比較器と、当該位相比較器からの信号に基づいた周波数の前記基準クロック信号を生成するとともに、当該第2の分周器に当該基準クロック信号を出力する、出力周波数制御が可能な発振器とを含み、前記メモリは、前記設定値として当該第1の分周器の分周比と当該第2の分周器の分周比とを記憶することを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
  6. 前記メモリは、ルックアップテーブルであることを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
  7. 前記発光素子各々の光量を補正するための濃度ムラ補正データに基づいて、前記基準信号生成部により生成された前記基準パルス信号を補正して、前記発光素子各々の点灯パルス幅を設定する信号生成部をさらに備えたことを特徴とする請求項1記載のプリントヘッド。
  8. 感光体と、
    前記感光体を露光するプリントヘッドと、
    前記プリントヘッドの全体光量を指示する指示信号を出力する制御部とを有し、
    前記プリントヘッドは、
    ライン状に配列された複数の発光素子と、
    前記発光素子全体の光量を制御するための基準パルス幅を、複数のパラメータを用いて生成する駆動回路とを備え、
    前記駆動回路は、前記制御部からの前記指示信号に対応させて、前記パラメータの全部を1組とした組み合わせにより前記基準パルス幅を設定することを特徴とする画像形成装置。
  9. 前記プリントヘッドは、前記制御部からの前記指示信号に対応して設定された前記組み合わせを記憶したメモリをさらに備えたことを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  10. 前記制御部からの前記指示信号に対応して設定された前記組み合わせを記憶したメモリをさらに有することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  11. 前記プリントヘッドの前記駆動回路は、前記指示信号に対応して設定されるべき前記基準パルス幅を目標値として、前記基準パルス幅の絶対値を当該目標値に設定する前記組み合わせにより前記基準パルス幅を設定することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
  12. 前記プリントヘッドの前記駆動回路は、隣接する前記指示信号各々に対応して設定されるべき前記基準パルス幅相互の差分を目標値として、前記基準パルス幅の変化量を当該目標値に設定する前記組み合わせにより前記基準パルス幅を設定することを特徴とする請求項8記載の画像形成装置。
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