JP4802592B2 - 車線逸脱防止装置 - Google Patents
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Description
また、車線逸脱防止装置における制御量演算は、カメラで検出したレーンマーカ等(走行車線)と自車両状態(横位置や逸脱角度等)との関係に基づいて行っている。そして、その関係に基づいて、必要なヨーモーメント(目標ヨーモーメント)を算出し、その算出値に基づくヨーモーメント指令値に基づいたブレーキ液圧をブレーキアクチュエータで各輪のブレーキに与えることで、自車両に車線逸脱回避方向へのヨーモーメントを発生させている。
本発明は、前述の問題に鑑みてなされたものであり、ブレーキ冷間時のブレーキ制動力低下の影響を抑制して、車線逸脱防止制御として所望のヨーモーメントを自車両に付与することができる車線逸脱防止装置の提供を目的とする。
この車線逸脱防止装置は、前記温度検出手段が検出した温度が低温の場合、前記車線逸脱防止制御の制御量を変更する制御量変更手段を備え、
前記温度検出手段は、前記制動力発生手段の温度を評価する温度評価値を有し、その温度評価値を、ブレーキ液圧値の履歴に応じて変化させていくとともに、前記温度評価値を、車両状態及び自車両の周囲環境の状態のうちの少なくとも自車両の周囲環境の状態に応じて補正することで、自車両の周囲環境の状態に応じた蓄熱エネルギーの大きさを示す値として求め、
前記制御量変更手段は、前記温度評価値に基づいて、前記車線逸脱防止制御の制御量を変更する。
前記車線逸脱防止制御は、前記制動力発生手段により左右輪に制動力差を発生させて自車両にヨーモーメントを付与して走行車線から自車両が逸脱するのを防止するものであり、前記制御量変更手段は、前記車線逸脱防止制御の制御量を変更することとして、前記左右輪の制動力差を大きくする。
実施形態は、本発明に係る車線逸脱防止装置を搭載した後輪駆動車両である。この後輪駆動車両は、自動変速機とコンベンショナルディファレンシャルギヤとを搭載し、前後輪とも左右輪の制動力を独立制御可能な制動装置を搭載している。
図中の符号1はブレーキペダル、2はブースタ、3はマスタシリンダ、4はリザーバであり、通常は運転者によるブレーキペダル1の踏込み量に応じて、マスタシリンダ3で昇圧された制動流体圧を各車輪5FL〜5RRの各ホイールシリンダ6FL〜6RRに供給する。また、マスタシリンダ3と各ホイールシリンダ6FL〜6RRとの間には制動流体圧制御部7が介装されており、この制動流体圧制御部7によって、各ホイールシリンダ6FL〜6RRの制動流体圧を個別に制御することも可能となっている。
例えば、制動流体圧制御部7は、液圧供給系にアクチュエータを含んで構成されている。アクチュエータとしては、各ホイールシリンダ液圧を任意の制動液圧に制御可能な比例ソレノイド弁が挙げられる。
また、この車両には、画像処理機能付きの撮像部13が設けられている。撮像部13は、自車両の車線逸脱傾向検出用として、走行車線内の自車両の位置を検出するために備えられている。例えば、撮像部13は、CCD(Charge Coupled Device)カメラからなる単眼カメラで撮像するように構成されている。この撮像部13は車両前部に設置されている。
なお、本発明においては画像処理以外の検出手段でレーンマーカを検出するものであっても良い。例えば、車両前方に取り付けられた複数の赤外線センサによりレーンマーカを検出し、その検出結果に基づいて走行車線を検出しても良い。
また、この車両には、ナビゲーション装置14が設けられている。ナビゲーション装置14は、自車両に発生する前後加速度Yg或いは横加速度Xg、又は自車両に発生するヨーレイトφ´を検出する。このナビゲーション装置14は、検出した前後加速度Yg、横加速度Xg及びヨーレイトφ´を、道路情報とともに、制駆動力コントロールユニット8に出力する。ここで、道路情報としては、車線数や一般道路か高速道路かを示す道路種別情報がある。
また、この車両には、先行車両を追従対象車両と認識して、当該追従対象車両に追従するように自車両を車速制御するACC(adaptive cruise control)が搭載されている。車両には、このACC用として、レーザ光を前方に掃射して先行障害物からの反射光を受光することで、自車両と前方障害物との間の距離等を計測するためのレーダ16が設けられている。
前輪駆動の場合
V=(Vwrl+Vwrr)/2
後輪駆動の場合
V=(Vwfl+Vwfr)/2
・・・(1)
ここで、Vwfl,Vwfrは左右前輪それぞれの車輪速度であり、Vwrl,Vwrrは左右後輪それぞれの車輪速度である。すなわち、この(1)式では、従動輪の車輪速の平均値として車速Vを算出している。なお、本実施形態では、後輪駆動の車両であるので、後者の式、すなわち前輪の車輪速度により車速Vを算出する。
続いてステップS3において、逸脱推定値として将来の推定横変位(逸脱推定値)Xsを算出する。図3に、その算出に用いる値の定義を図示する。
Xs=Tt・V・(φ+Tt・V・β)+X0 ・・・(2)
ここで、Ttは前方注視距離算出用の車頭時間であり、この車頭時間Ttに自車速Vを乗じると前方注視点距離になる。すなわち、車頭時間Tt後の走行車線中央からの横変位推定値が将来の推定横変位Xsとなる。
続いてステップS4において、自車両の旋回状態を判定する。具体的には、前記ステップS1で読み込んだ横加速度Xgの絶対値が旋回判断用しきい値(正値)Xg0以上か否かを判定する。ここで、横加速度Xgの絶対値が旋回判断用しきい値(正値)Xg0以上の場合(|Xg|≧Xg0)、自車両が急旋回状態にあるとして、車両安定判断フラグFcsをセットして(Fcs=ON)、横加速度Xgの絶対値が旋回判断用しきい値(正値)Xg0未満の場合(|Xg|<Xg0)、自車両が急旋回状態にないとして、車両安定判断フラグFcsをリセットする(Fcs=OFF)。
また、このようなヨーレイトφ´による判定結果に基づいて単独で車両安定判断フラグFcsの設定をしても良く、また、前述したような横加速度Xgによる判定結果をも総合的に評価して、最終的に車両安定判断フラグFcsを設定しても良い。
方向スイッチ信号が示す方向(ウインカ点灯側)と前記推定横変位Xsが示す方向(符号)とが同じである場合、運転者に車線変更の意思があるとして、車線変更意思判断フラグFLCをセットし(FLC=ON)、方向スイッチ信号が示す方向(ウインカ点灯側)と前記推定横変位Xsが示す方向(符号)とが異なる場合、運転者に車線変更の意思がないとして、車線変更意思判断フラグFLCをリセットする(FLC=OFF)。
ここで、逸脱傾向判定用しきい値XLは、一般的に車両が車線逸脱傾向にあると把握できる値であり、実験等で得る。例えば、前記図3に示すように、逸脱傾向判定用しきい値XLは、走行路の境界線の位置を示す値であり、例えば下記(3)式により算出する。
XL=(L−H)/2 ・・・(3)
ここで、Lは車線幅であり、Hは車両の幅である。車線幅Lについては、撮像部13が撮像画像を処理することで得ている。
このステップS6では、推定横変位Xsの絶対値|Xs|が逸脱傾向判定用しきい値XL以上の場合(|Xs|≧XL)、警報出力し、推定横変位Xsの絶対値|Xs|が逸脱傾向判定用しきい値XL未満の場合(|Xs|L<XL)、警報出力しない。
ここでは、先ず、前記ステップS1で読み込んだマスタシリンダ液圧Pmに基づいて、当該マスタシリンダ液圧Pmの上昇率ΔPmを下記(4)式により算出する。
ΔPm=(PmZ−PmZ−1)/Ct ・・・(4)
ここで、PmZは、現在のマスタシリンダ圧であり、PmZ−1は、前回の制御サイクル時のマスタシリンダ液圧である。また、Ctは、制御(処理)サイクル時間であり、例えば10msec.である。
続いてステップS10において、車線逸脱防止制御の演算に用いる各種ゲインを設定する。具体的には、車両諸元により決まるゲインK1と、自車速Vにより決まるゲインK2,Kvとを設定する。
具体的には、前記ステップS3で得た推定横変位Xs、前記ステップS6やステップS8で処理に用いた横変位限界距離XL、前記ステップS9で得たゲインK1,K2に基づいて下記(5)式により目標ヨーモーメントMsを算出する。
Ms=−K1・K2・(Xs−XL) ・・・(5)
なお、前記(5)式による目標ヨーモーメントMsの算出は、逸脱判断フラグFoutがONの場合に行い、逸脱判断フラグFoutがOFFの場合、目標ヨーモーメントMsを0に設定する。
続いてステップS12において、ブレーキ冷間時補正処理を行う。図8はその処理手順の一例を示す。
ステップS34では、ブレーキ作動状態か、非作動状態かを判定する。ここで、ブレーキ液圧が所定値以上の場合、ブレーキが作動状態にあると判定する。なお、ブレーキストロークセンサやブレーキペダルスイッチ等を用いてブレーキ作動状態を判定しても良い。
ステップS35では、ブレーキ圧検出値(ブレーキ液圧値)を読み込む。続いてステップS36において、前記ステップS35で読み込んだブレーキ圧検出値(実測値)を用いて、後述のステップS41におけるブレーキエネルギ評価指標値Ecbrの算出に用いるブレーキ圧力値(ブレーキ評価値)Pcmcを算出する。
Pcmc=Psmc×Kengst (Fengst=ON) ・・・(6)
Pcmc=Psmc (Fengst=OFF) ・・・(7)
一方、前記ステップS34でブレーキ非作動状態と判定した場合に進むステップS37では、ワイパーが作動中か否かを判定する。ここで、ワイパーが作動中の場合、ステップS38に進み、ワイパーが非作動中の場合、ステップS39に進む。
ステップS39では、自車速を読み込む。続いてステップS40において、後述のステップS41におけるブレーキエネルギ評価指標値Ecbrの算出に用いる減算量PGcmcを算出する。
PGcmc=PGsmc×Kwp (Fwp=ON) ・・・(8)
PGcmc=PGsmc (Fwp=OFF) ・・・(9)
なお、このステップS40で設定する減算量PGcmcを外気温を考慮して設定しても良い。この場合、図示しない温度センサ等、図示しない外気温検出手段を備えて、このステップS37で、その外気温検出手段が検出した外気温が低いほど、減算量PGcmcを大きい値に設定する。
Ecbr=Ecbr+Pcmc ・・・(10)
Ecbr=Ecbr−PGcmc ・・・(11)
なお、この処理は、温度評価値であるブレーキエネルギ評価指標値Ecbrをブレーキ液圧値(ブレーキ圧力検出値Psmc)の履歴に応じて変化させていくとともに、そのように変化するブレーキエネルギ評価指標値Ecbrを車両状態や自車両の周囲環境の状態に応じて補正していくことと等価である。
続いてステップS13において、目標ヨーモーメントの上限値Ms2を設定する。具体的には、通常ブレーキ時に対して緊急ブレーキ時の方が大きい上限値Ms2に設定される。図12は上限値Ms2の特性の一例を示す。この図12に示すように、上限値Ms2は、通常ブレーキ時と緊急ブレーキ時とで異なっており、前記ステップS7で設定したブレーキ判断フラグFemに基づいて設定される。すなわち、ブレーキ判断フラグFemをセットした場合(Fem=1(Fem=ON))、緊急ブレーキ値の値として、上限値Ms2に大きい値を設定し、ブレーキ判断フラグFemをリセットした場合(Fem=0(Fem=OFF))、上限値Ms2に通常ブレーキ値として、小さい値を設定する。
(1)具体的には、逸脱判断フラグFoutがリセットされている場合(Fout=OFF)、前後輪について左右輪の目標制動液圧差ΔPsf,ΔPsrを0にする。
(2)一方、逸脱判断フラグFoutがセットされている場合(Fout=ON)、目標ヨーモーメントMsに基づいて、目標制動液圧差ΔPsf,ΔPsrを算出する。具体的には、下記(12)式〜(15)式により目標制動液圧差ΔPsf,ΔPsrを算出する。
ΔPsf=0 ・・・(12)
ΔPsr=2・Kbr・Ms/T ・・・(13)
|Ms|≧Ms1の場合
ΔPsf=2・Kbf・(|Ms|−Ms1)/T ・・・(14)
ΔPsr=2・Kbr・|Ms1|/T ・・・(15)
ここで、Ms1は設定用しきい値を示す。また、Tはトレッドを示す。なお、このトレッドTは、説明を簡単にするため前後で同じ値にする。また、Kbf,Kbrは、制動力を制動液圧に換算する場合の前輪及び後輪についての換算係数であり、ブレーキ諸元により定まる。
ΔPsf=2・Kbf・(Ms2−Ms1)/T ・・・(16)
ΔPsr=2・Kbr・Ms1/T ・・・(17)
これにより、目標ヨーモーメントMsが上限値Ms2以上にならないように制限している。これにより、目標ヨーモーメントMsが大きくなりすぎて、車線逸脱防止制御として、このような目標ヨーモーメントを車両に付与してしまい、運転者に違和感を与えてしまうのを防止している。
続いてステップS15において、車線逸脱防止用減速制御の目標減速量を算出する。具体的には、前記ステップS7で緊急ブレーキ判断フラグFemがセットされた場合(Fbem=ON)、車線逸脱防止用減速制御を行わないとして、目標減速量としての目標制動液圧Pgを0に設定する。
Pg=−Kv・Kv3・(Xs−XL−Xβ) ・・・(18)
ここで、Kv3は所定のゲインである。
続いてステップS16において、各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を算出する。
(1)具体的には、逸脱判断フラグFoutがリセットされている場合(Fout=OFF)、前記ステップS1で読み込んだマスタシリンダ液圧Pmに基づいて、下記(19)式及び(20)式に示すように、各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を設定する。
Psfl=Psfr=Pmf ・・・(19)
Psrl=Psrr=Pmr ・・・(20)
この(19)式及び(20)式に示すように、逸脱判断フラグFoutがリセットされている場合(Fout=OFF)、前左右輪の目標制動液圧Psfl,Psfrは共にマスタシリンダ液圧Pm(Pmf)となり、後左右輪の目標制動液圧Psrl,Psrrは共に後輪用の制動液圧Pmrとなる。
Psfl=Pm
Psfr=Pm+ΔPsf
Psrl=Pmr
Psrr=Pmr+ΔPsr
・・・(21)
Psfl=Pm+ΔPsf
Psfr=Pm
Psrl=Pmr+ΔPsr
Psrr=Pmr
・・・(22)
Psfl=Pm+Kg・Pg
Psfr=Pm+Kg・Pg+ΔPsf
Psrl=Pmr+Kg・Pg
Psrr=Pmr+Kg・Pg+ΔPsr
・・・(23)
Psfl=Pm+Kg・Pg+ΔPsf
Psfr=Pm+Kg・Pg
Psrl=Pmr+Kg・Pg+ΔPsr
Psrr=Pmr+Kg・Pg
・・・(24)
続いてステップS18において、制駆力信号を出力する。具体的には、前記ステップS16で算出した各車輪の目標制動液圧Psi(i=fl,fr,rl,rr)を制動流体圧制御部7に出力し、前記ステップS17で算出した目標駆動力を駆動トルクコントロールユニット12に出力する。
先ず、各種データを読み込むとともに(前記ステップS1)、車速Vを算出する(前記ステップS2)。続いて、将来の推定横変位(逸脱推定値)Xsを算出し(前記ステップS3)、また、自車両の旋回状態から、車両安定判断フラグFcsを設定し(前記ステップS4)、さらに、車線変更意思判断フラグFLCを設定する(前記ステップS5)。そして、推定横変位(逸脱推定値)Xsと逸脱傾向判定用しきい値XLとの比較結果に基づいて、警報出力を行う(前記ステップS6)。
続いて、推定横変位(逸脱推定値)Xsと逸脱傾向判定用しきい値XLとの比較結果に基づいて、自車両が走行車線に対して逸脱傾向を判定し、その逸脱傾向の有無及び車線変更意思判断フラグFLCに応じて、逸脱判断フラグFoutを設定する(前記ステップS8)。このとき、車両安定判断フラグFcs及び車線変更意思判断フラグFLCを考慮して、逸脱判断フラグFoutを設定する。
続いて、車線逸脱防止制御の演算に用いる各種ゲインを設定するとともに(前記ステップS10)、その設定したゲイン等を用いて、目標ヨーモーメントMsを算出する(前記ステップS11)。
また、車線逸脱防止制御が行われている間は、エンジンの出力トルクが低減されて自車両の走行速度が減速されるため、さらに安全に車線の逸脱を防止することができる。
また、ブレーキが冷たい状態にある場合、目標ヨーモーメントMsが大きくなるように補正して、車線逸脱防止制御として、大きいヨーモーメントを車両に付与している。これにより、ブレーキが冷たく、効きが悪い状態になっていても、すなわち、ブレーキが最適動作できる温度よりも低い温度になっていても、その影響を受けることがないので、自車両が車線逸脱してしまうのを確実に防止できる。
前述したように、ブレーキが冷たい状態にある場合、目標ヨーモーメントMsが大きくなるように補正することで、ブレーキが冷たく、効きが悪い状態になっていても(効きが悪い状態になっていると予想される場合でも)、その影響を受けることなく、自車両が車線逸脱してしまうのを確実に防止できる。すなわち制動力発生手段の温度依存を補償して、自車両が車線逸脱してしまうのを確実に防止している。
また、ブレーキ圧力検出値に基づいてブレーキの温度を評価するエネルギ評価指標値Ecbrを得ており、ブレーキ圧力検出値は特別な構成により取得するものでもないから、安価な構成として、ブレーキの温度を評価することができる。
以上、本発明の実施形態を説明した。しかし、本発明は、前記実施形態として実現されることに限定されるものではない。
また、温度検出手段により、ブレーキシューの温度を直接測定して、その測定値に基づいてブレーキエネルギ評価指標値Ecbr又はブレーキ冷間時間調整ゲインKcbrを設定しても良い。これにより、より正確な温度評価に基づいて、目標ヨーモーメントMsや車線逸脱防止制御の開始タイミングを補正できるようになる。
7 制動流体圧制御部
8 制駆動力コントロールユニット
9 エンジン
12 駆動トルクコントロールユニット
13 撮像部
14 ナビゲーション装置
16 レーダ
17 マスタシリンダ圧センサ
18 アクセル開度センサ
19 操舵角センサ
22FL〜22RR 車輪速度センサ
Claims (5)
- 走行車線に対して自車両が逸脱傾向にあるとき、制動力発生手段により車輪に制動力を発生させて走行車線から自車両が逸脱するのを防止する車線逸脱防止制御を行う車線逸脱防止装置において、
前記制動力発生手段の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段が検出した温度が低温の場合、前記車線逸脱防止制御の制御量を変更する制御量変更手段と、
を備え、
前記温度検出手段は、前記制動力発生手段の温度を評価する温度評価値を有し、その温度評価値を、ブレーキ液圧値の履歴に応じて変化させていくとともに、前記温度評価値を、車両状態及び自車両の周囲環境の状態のうちの少なくとも自車両の周囲環境の状態に応じて補正することで、自車両の周囲環境の状態に応じた蓄熱エネルギーの大きさを示す値として求め、
前記制御量変更手段は、前記温度評価値に基づいて、前記車線逸脱防止制御の制御量を変更し、
前記車線逸脱防止制御は、前記制動力発生手段により左右輪に制動力差を発生させて自車両にヨーモーメントを付与して走行車線から自車両が逸脱するのを防止するものであり、前記制御量変更手段は、前記車線逸脱防止制御の制御量を変更することとして、前記左右輪の制動力差を大きくすることを特徴とする車線逸脱防止装置。 - 走行車線に対して自車両が逸脱傾向にあるとき、制動力発生手段により車輪に制動力を発生させて走行車線から自車両が逸脱するのを防止する車線逸脱防止制御を行う車線逸脱防止装置において、
前記制動力発生手段の温度を検出する温度検出手段と、
前記温度検出手段が検出した温度が低温の場合、前記車線逸脱防止制御の制御量を変更する制御量変更手段と、
を備え、
前記温度検出手段は、前記制動力発生手段の温度を評価する温度評価値を有し、その温度評価値を、ブレーキ液圧値の履歴に応じて変化させていくとともに、前記温度評価値を、車両状態及び自車両の周囲環境の状態のうちの少なくとも自車両の周囲環境の状態に応じて補正することで、自車両の周囲環境の状態に応じた蓄熱エネルギーの大きさを示す値として求め、
前記制御量変更手段は、前記温度評価値に基づいて、前記車線逸脱防止制御の制御量を変更し、
前記制御量変更手段は、前記車線逸脱防止制御の制御量を変更することとして、前記車線逸脱傾向判定手段の逸脱傾向の判定タイミングを早くすることを特徴とする車線逸脱防止装置。 - 前記制御量変更手段は、前記温度評価値が低いほど、前記制御量の変更量を大きくすることを特徴とする請求項1又は2に記載の車線逸脱防止装置。
- 前記車両状態は、エンジンの水温の状態及び車速の状態のうちの少なくとも一方の状態であり、自車両の周囲環境の状態は、天候状態及び自車両の外気温の状態のうちの少なくとも一方の状態であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
- 前記温度検出手段は、前記制動力発生手段の温度として、ブレーキパッドの温度を検出することを特徴とする請求項1乃至4の何れか1項に記載の車線逸脱防止装置。
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