JP4802445B2 - 積層型圧電素子とその製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、圧電縦効果を用いた積層型圧電アクチュエータ等の積層型圧電素子とその製造方法に関する。
図4に、従来からある一般的な積層型圧電アクチュエータ100の模式図を示す。
図4において、110は積層体であり、圧電体セラミックス層111と、内部電極層112とを交互に積層して形成されている。内部電極層112は、積層体110の両側面に設けた異なる極性の外部電極113に交互に接続されている。また、積層体110の上下面(積層方向両端面)は、駆動させる対象物との接点となるため、保護層114が設けられている。そして、異なる極性の外部電極113に接続された各内部電極層112が互いに重なり合った部分が活性部Aとなり、活性部Aの周囲において極性の異なる内部電極層112どうしの絶縁性を確保するための部分が不活性部Bとなる。
不活性部Bや保護層114は、圧電材料で構成されているが、電界がほとんどかからないため、分極時や圧電駆動時にひずみを生じることはない。これに対し、活性部Aでは電界がかかってひずみが発生する。このため、分極時や圧電駆動時に、ひずみが生じる活性部Aと、ひずみが生じない不活性部Bや保護層114との間のひずみ差から応力が発生し、積層型圧電アクチュエータ100に割れが発生する(図5参照)。
そこで、分極時に、不活性部Bや保護層114をも分極させてひずみを発生させることにより、活性部Aと、不活性部Bや保護層114との間に生じていたひずみ差を解消し、応力が発生せず、割れを防ぐことができる。
図6,7に、従来からある積層型圧電アクチュエータ1の製造方法を示す(特許文献1,2参照)。
図6に示すように、積層体110の上下面全体に電極120を設け、活性部A以外の不活性部Bにも電界が加わるようにすることで、活性部Aと同時に不活性部Bや保護層114を、白抜き矢印で示す向きに分極する。その後、図7に示すように、上下面の電極120を除去し、積層方向に直交する方向の側面に外部電極113を形成し、再度層間の分極を行なう。層間分極時には、積層型圧電アクチュエータ100内の圧電対層の半分は、白抜き矢印と黒抜き矢印で示すように電界と逆方向に分極されているため、一旦収縮してから抗電界を越えたところで反転し、アクチュエータ全体で分極の向きが揃う。この際、伸びる部分と収縮する部分は同量であるため互いに打ち消しあい、全体としてひずみは発生せず、活性部Aと、不活性部Bや保護層114との間に応力が発生せず、割れを防止できる。
特開平9−266332号 特開2000−133852号
近年、高速・大発生力の積層型圧電アクチュエータのニーズが高くなっており、大きな変位量を必要とする積層型圧電アクチュエータに、圧電縦効果を用いた積層型圧電アクチュエータが広く用いられている。しかし、積層型圧電アクチュエータで得られる歪量はわずか0.1〜0.2%に過ぎないため、大きな変位量を得るためには、大型の積層体を作製する必要がある。
図4に示した積層型圧電アクチュエータ100の場合、例えば50μmの大きな変位量を必要とする際には、積層高さは25〜50mmにも及ぶ。
一般的に、積層型圧電アクチュエータ100などに用いられるチタン酸ジルコン酸鉛系の圧電体セラミックス材料の抗電界は1.0〜2.5kV/mmであり、分極処理では少なくとも圧電セラミックス材料よりも高い電界を印加する必要がある。
図6に示した全体分極では、25〜50mmの高さを有する積層型圧電アクチュエータ100の場合、25kV〜125kVの非常に高い電圧を印加する必要がある。このような高い電圧を用いて分極する場合には、耐電圧の大きな絶縁油中で行うことが必要である。しかし、耐電圧の大きな絶縁油は高価であることに加え、繰り返し使用すると劣化が起こり、耐電圧が低下してしまうため、絶縁油の使用可能期間も非常に短くなってしまうという問題があった。また、オイル中で分極後、洗浄のための工程が必要となり、製造工程が複雑になるという問題があった。
さらに、図6に示した全体分極の工程で直流電圧を印加する場合、電界強度は同じであっても印加する絶対電圧が高くなると、積層型圧電アクチュエータ100の中に内在するポアなどの小さな欠陥に集中する電界が高くなってしまう。このため、圧電体セラミックス層111の耐電圧が低下するため、全体分極中に積層型圧電アクチュエータ100が破壊してしまうという問題があり、従来の積層型圧電素子とその製造方法では、大きな変位量を必要とする積層高さの高い積層型圧電素子を実現することは困難であった。
具体的には、20mmの長さの積層型圧電アクチュエータ100を焼成後、図6に示すように、最上面と最下面に銀電極120をスパッタにて形成し、150℃の絶縁オイル中にて最上下面に形成された銀電極120間に10kV〜40kVの直流電圧を印加し、積層型圧電アクチュエータ100の全体分極を行った。
超音波洗浄槽等を用いて付着した絶縁オイルを洗浄した後、図7に示すように、銀の導電ペーストにより外部電極113を積層体110の側面に形成し、外部電極113間に200Vの電圧を印加し、内部電極層112の対向する活性部Aを分極する層間分極を行った。
10個の積層型圧電アクチュエータ100を用い、全体分極で10kVを印加した場合は、層間分極工程で全ての試料に分極クラックが発生した。これは全体分極工程で、積層型圧電アクチュエータ100全体に印加される電圧が低いため、不活性部Bが十分分極されておらず、層間分極工程で活性部Aに発生した歪との差によって生じる応力集中によりクラックが発生したと考えられる。そこで、全体分極工程にて十分分極させることを目的に、40kVの電圧を印加した場合、電圧を昇圧する過程で端面放電や、素子内部での放電が発生し、ショート不良や極端な場合には、積層型圧電アクチュエータ100そのものが破壊するに至り、分極クラックのない積層型圧電アクチュエータ100を作製することはできなかった。
本発明は、積層高さが高くても分極時に高い電圧をかけずに低コストで容易に全体配向でき、分極処理時の内部応力を防いで積層型圧電素子に生じる割れを防止でき、信頼性に優れた積層型圧電素子とその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の積層型圧電素子は、圧電体セラミックス層と内部電極層とを積層してなる積層体にて形成され、前記内部電極層は、活性部および不活性部を形成するように前記積層体の異なる一側面に交互に導出される第1内部電極層と、前記積層体の積層方向の所定長さ寸法毎に前記積層体の全断面に渡って形成され、前記積層体の少なくとも一側面に導出された複数の第2内部電極層とからなり、互いに隣り合う前記第2内部電極層間には所定数の前記第1内部電極層が存在してなり、少なくとも隣り合う前記第2内部電極層間では、不活性部のドメインが積層方向に配向しており、かつ活性部のドメインの向きが積層方向であって、隣り合う圧電体セラミックス層で互いに逆向きとなるものである。
本発明の積層型圧電素子の製造方法は、圧電体セラミックス層と内部電極層とを積層してなる積層体にて形成され、前記内部電極層が、前記積層体の異なる一側面に交互に導出される第1内部電極層と、前記積層体の積層方向の所定の長さ寸法毎に前記積層体の全断面に渡って形成され、前記積層体の少なくとも一側面に導出された第2内部電極層とからなる積層型圧電素子を得る工程と、前記第2内部電極層間に電界を印加して、積層体全体のドメインの向きを積層方向に配向してなる全体分極を行う工程と、前記第1内部電極層を介し前記積層体に電界を印加して層間分極を行う工程とを含むものである。
本発明の積層型圧電素子とその製造方法によると、第2内部電極層間に電界を印加し、積層体全体のドメインの向きを積層方向に配向させるので、第1内部電極層を介し積層体に電界を印加して層間分極する際に、活性部と不活性部との間でひずみ差が発生せず、内部応力を防ぎ、分極時や長時間の圧電駆動時における積層型圧電素子に割れが発生するのを防止できる。特に積層方向の長さ寸法が大きい積層型圧電素子て有効である。
しかも、所定間隔に配置した第2内部電極層間に電界を印加して全体分極させるので、積層体が積層方向の長さ寸法の小さなブロックに分割され、分極時に高い電圧をかける必要がなく低コストで容易に全体分極できる。特に、積層方向の長さ寸法が大きいものであっても高い電界をかける必要がないので、高電圧設備を必要とせず、分極処理には従来からある分極用の設備で足り、低コストで容易に全体分極できる。
本発明の積層型圧電素子とその製造方法によれば、積層方向の長さ寸法が大きくても高い電圧をかけずに低コストで容易に全体分極でき、層間分極処理時の内部応力を防いで積層型圧電素子に生じる割れを防止でき、信頼性に優れるという効果が得られる。
本発明の実施の態様を図1ないし図3に基づいて説明する。
図1は積層型圧電アクチュエータの模式図、図2は積層型圧電アクチュエータの全体分極処理する際の模式図、図3は積層型圧電アクチュエータの層間を電界により分極処理する際の模式図である。
本実施の態様の積層型圧電アクチュエータ1は、チタン酸ジルコン酸鉛(PZT)にストロンチウム(Sr)とニオブ(Nb)を含む圧電体セラミックス材料を用いた。
最初に、この材料の仮焼原料に酢酸ビニル系バインダー、カルボン酸系分散剤、水を加えボールミルで混合し、シート成形用スラリーを調整した。ドクターブレード法で成形を行い約120μm厚のグリーンシートを得た。グリーンシートを所定の大きさにカットし、銀とパラジウムの比率が7:3の電極ペーストを片面に印刷した。このとき印刷パターンとして、グリーンシートを積層した際に、交互に積層体の対向する側面に露出する矩形状に形成したものを第1内部電極層12、グリーンシートの全面に形成したものを第2内部電極層15とした。
焼成後における第1内部電極層12の層間が100μm、第2内部電極層15の間隔が5mmとなるようにグリーンシートを積層し、最上面と最下面には、焼成後に保護層14となる内部電極の印刷されていないシートを数枚積層した。これを圧着して、焼成前成形体を準備した。全体の積層方向の長さ寸法Tは20mmとなるように調整されている。このようにして得られた成形体のバインダーを熱分解により除去した後、1100℃で一体焼成して積層体10を得た。
次に、上下に隣り合う一対の第2内部電極層15にて挟まれた部分において、同一側面に露出している全ての第1内部電極層12に電気的に接続するように第1外部電極16を形成する。第1外部電極16は積層体10の両側面において、全ての第1内部電極層12に接続するように複数形成される。すなわち、積層体10の両側面において、第2内部電極層15と接続しないように、ガラスフリットを含む銀ペーストを塗布し、800℃、1時間の条件で焼き付けを行い、積層体10の各側面に露出した第1内部電極層12に第1外部電極16を接続した。
なお、第1外部電極16は、導電ペーストやスパッタ、蒸着などで形成することも可能であるが、第1内部電極層12と十分な接続を確保するためには、接合強度の高い焼き付けであることがより好ましい。
図2に示すように、第2内部電極層15にリード線17をそれぞれはんだ付けし、乾燥空気が充填された150℃の温度槽内にて、第2内部電極層15間に交互に10kVの直流電圧を印加し、第2内部電極層15間の活性部Aならびに不活性部Bを含む圧電体セラミックス層11を全体分極した。
なお、絶縁性油槽中等で分極することも可能であるが、洗浄などの工程を省略できるため、気相中で行うことが好ましい。また、第2内部電極層15の間隔は5mmとしたが、この間隔を大きくすると、全体分極工程で必要な印加電圧が高くなるため、5mm以下であることが好ましい。さらに、分極に必要な電圧の大きさは、温度や圧電体セラミックス組成によっても異なるため、印加電圧が10kV以下になるように、第2内部電極層15の間隔を調整することが好ましい。
第1外部電極16をマスクした後、シリコン樹脂を積層体10の側面に塗布して、150℃、1時間の条件で硬化させ、積層体10の上下面を除く側面に、絶縁のための外装樹脂を形成した。マスクを除去した後、銀を主成分とする導電ペーストを、各第1外部電極16を接続するように形成した後、150℃、1時間の条件で硬化させ、積層体10の両側面に第2外部電極13を形成した。第2外部電極13は、全体分極工程で行った分極が脱分極しない条件で形成すればよく、各第2外部電極13にリード線17をはんだ付けし、金属端子などに接続してもよい。図3に示すように、第2外部電極13間に全体分極工程と同じ装置を用いて、200Vの直流電圧を印加して、第1内部電極層12が対向する活性部Aにおける圧電体セラミックス層11を、隣り合う層でドメインの向きが逆向きになるように層間分極処理を行った。
以上のようにして、10個の試料を用いて、分極処理を行った。その結果、層間分極工程が終了しても、全ての試料で内部に分極クラックは形成されなかった。
このように構成された積層型圧電素子とその製造方法によると、第2内部電極層15間に交互に直流電圧を印加し、積層体10全体のドメインの向きを積層方向に配向させるので、第1内部電極層12を介し積層体10に電界を印加して層間分極する際に、活性部Aと不活性部Bとの間でひずみ差は発生しない。すなわち、活性部Aでは分極の向きは分極させる方向の両方向に揃っていることから、層間分極時にそれ以上配向することはない。このように、ひずみを発生しないため内部応力を防ぐことができ、分極時や長時間の圧電駆動時における積層型圧電アクチュエータ1に割れが発生するのを防止できる。
また、5mm間隔に配置した第2内部電極層15間に交互に直流電圧を印加して全体分極させるので、積層体10が積層方向の長さ寸法の小さなブロックtに分割され、分極時に高い電圧をかける必要がなく低コストで容易に全体分極できる。特に、積層型圧電アクチュエータ1の積層方向の長さ寸法が大きいものであっても高い電界をかける必要がなく、高電圧設備を必要とせず、分極処理には従来からある分極用の設備で足り、低コストで容易に全体分極できる。
また、積層体10の積層方向に直交する方向の側面上に、導体ペーストを高温にて焼き付けて第1外部電極16を形成した状態で、第2内部電極層15間に交互に直流電圧を印加して全体分極でき、分極処理前に第1外部電極16の作製を終えているため、焼付けなどの密着力の強い電極作製方法を用いることができる。すなわち、全体分極が第1外部電極16の焼成時の温度によって脱分極するようなことがなく、焼付けによって第1外部電極16の密着性を十分に高くすることができる。
さらに、不活性部Bが存在する構造としたので、第1内部電極層12の正負電極間の絶縁性を十分に確保できる。しかも、積層型圧電アクチュエータ1の作製と同時に絶縁部Gを形成でき、簡便で、少ない工程で作製することができる。
なお、積層体10の積層方向の長さ寸法T=20mm、第2内部電極層15の形成間隔寸法5mm、第1内部電極層12の層間寸法100μmは一例であって、これらに限るものではない。
また、第1外部電極16ならびに第2外部電極13の構成は一例であって、これに限るものではない。例えば、第2外部電極13を形成せずに、直接各第1外部電極16にリード線を接続して電界を印加し、層間分極を行ってもよい。
本発明の積層型圧電素子とその製造方法は、例えば内部電極を施した圧電体セラミックスを層状に多数積層してなる積層型圧電アクチュエータならびにその製造方法として有用である。
本発明の実施の形態における積層型圧電アクチュエータの模式図 本発明の実施の形態における積層型圧電アクチュエータの全体分極工程の模式図 本発明の実施の形態における積層型圧電アクチュエータの層間分極工程の模式図 一般的な積層型圧電アクチュエータの模式図 従来例における積層型圧電アクチュエータの割れの状態を示す模式図 従来例における積層型圧電アクチュエータの全体分極時の模式図 従来例における積層型圧電アクチュエータの電極層間の分極時の模式図
符号の説明
1 積層型圧電アクチュエータ(積層型圧電素子)
10 積層体
11 圧電体セラミックス層
12 第1内部電極層
13 第2外部電極
14 保護層
15 第2内部電極層
16 第1外部電極
A 活性部
B 不活性部

Claims (10)

  1. 圧電体セラミックス層と内部電極層とを積層してなる積層体にて形成され、
    前記内部電極層は、活性部および不活性部を形成するように前記積層体の異なる一側面に交互に導出される第1内部電極層と、前記積層体の積層方向の所定長さ寸法毎に前記積層体の全断面に渡って形成され、前記積層体の少なくとも一側面に導出された複数の第2内部電極層とからなり、
    互いに隣り合う前記第2内部電極層間には所定数の前記第1内部電極層が存在してなり、
    少なくとも隣り合う前記第2内部電極層間では、不活性部のドメインが積層方向に配向しており、かつ活性部のドメインの向きが積層方向であって、隣り合う圧電体セラミックス層で互いに逆向きとなる、ことを特徴とする積層型圧電素子。
  2. 前記第2内部電極層の形成間隔が5mm以下である、ことを特徴とする請求項1に記載の積層型圧電素子。
  3. 前記積層体の前記第1内部電極層が露出した各側面において、それぞれ積層方向に隣り合う一対の第2内部電極層毎に、当該側面に露出した各第1内部電極層をまとめて電気的に接続する第1外部電極を備えた、ことを特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載の積層型圧電素子。
  4. 前記第2内部電極層は前記第1外部電極と電気的に接続されていない、請求項3に記載の積層型圧電素子。
  5. 前記第1外部電極を複数備え、
    前記積層体の各側面の第1外部電極どうしを電気的に接続する一対の第2外部電極を備えた、ことを特徴とする請求項3または請求項4のいずれかに記載の積層型圧電素子。
  6. 圧電体セラミックス層と内部電極層とを積層してなる積層体にて形成され、前記内部電極層が、前記積層体の異なる一側面に交互に導出される第1内部電極層と、前記積層体の積層方向の所定の長さ寸法毎に前記積層体の全断面に渡って形成され、前記積層体の少なくとも一側面に導出された第2内部電極層とからなる積層型圧電素子を得る工程と、
    前記第2内部電極層間に電界を印加して、積層体全体のドメインの向きを積層方向に配向してなる全体分極を行う工程と、
    前記第1内部電極層を介し前記積層体に電界を印加して層間分極を行う工程と、
    を含む積層型圧電素子の製造方法。
  7. 前記第2内部電極層は複数形成され、互いに隣り合う前記第2内部電極層間には所定数の前記第1電極層が存在してなる、ことを特徴とする請求項6に記載の積層型圧電素子の製造方法。
  8. 前記積層体の前記第1内部電極層が露出した各側面において、それぞれ積層方向に隣り合う一対の第2内部電極層毎に、当該側面に露出した各第1内部電極層をまとめて電気的に接続する第1外部電極を形成する工程を含む、ことを特徴とする請求項6または請求項7のいずれかに記載の積層型圧電素子の製造方法。
  9. 前記第1外部電極を形成する工程においては、前記第1外部電極は前記第2内部電極層と電気的に接続しないように形成される、ことを特徴とする請求項8に記載の積層型圧電素子の製造方法。
  10. 前記第1外部電極を形成する工程においては複数の前記第1外部電極が形成され、
    前記積層体の各側面の第1外部電極どうしを電気的に接続する一対の第2外部電極を形成する工程を含む、ことを特徴とする請求項8または請求項9のいずれかに記載の積層型圧電素子の製造方法。
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