JP4801304B2 - リチウム‐硫黄バッテリーを充電する方法 - Google Patents

リチウム‐硫黄バッテリーを充電する方法 Download PDF

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Description

【0001】
技術分野
本発明は、一般に電気化学電池の分野に関する。より具体的には、本発明は、硫黄含有正極物質を含むリチウム再充電性電池、および長期サイクル寿命を達成するためにこれらの電池を再充電する方法に関する。
【0002】
背景
本出願を通じて、種々の出版物、特許、公開特許出願が、引用を特定することにより言及される。本出願で参照される出版物、特許、公開特許明細書の開示は、本発明が関わる技術水準をより十分説明するために、その内容すべてが本明細書に取り込まれる。
【0003】
携帯電話、ポータブルコンピュータおよび他の消費者用電子装置などの装置のために、長期サイクル寿命、急速な充電容量および高エネルギー密度を有する再充電性バッテリーに対する需要は、増大し続けている。リチウム金属負極および固体電気活性硫黄含有正極活物質に基づくものなど、再充電性バッテリーは、この需要を満たすために1つのアプローチを与える。例えば、Skotheim等による米国特許第5,529,860号、第5,601,947号および第5,690,702号、ならびに本願と共通の譲受人のGorkovenko等による米国特許出願第08/995,112号は、電気活性硫黄含有正極活物質およびこれらの硫黄含有正極活物質を用いるリチウム/硫黄バッテリーを記載している。
【0004】
しかし、リチウムおよび硫黄含有正極活物質に基づく電気化学電池で遭遇する1つの問題は、サイクル寿命が限定されていること、すなわち、バッテリーの初期容量の50〜80%というような充電容量の許容レベルをもはや維持できなくなる前に、バッテリーが許容できる再充電回数が、限られていることである。
【0005】
リチウム金属負極および遷移金属酸化物正極を有するリチウム二次電池を再充電する際のリチウム表面の形態に充電条件が直接影響を及ぼし得ることは、すでに示されている。リチウム堆積プロセスで形成されるリチウム表面の形態が、サイクル寿命を決定する1つの重要な要因であると考えられている。例えば、Aurbach等は、J. Electrochem. Soc., 1988, 145, 1421-1426において、リチウム金属負極を有するLi-LixMnO2電池は遅い充電速度(0.3mA/cm2)に比べて速い充電速度(1.25mA/cm2)の下ではサイクル寿命がずっと短いことを報告している。
【0006】
放電速度が再充電性バッテリーのサイクル寿命に影響を及ぼし得るということも示されている。例えば、リチウム電池に関する高い放電速度は、低い放電速度よりも長いサイクル寿命をもたらすと報告されている。例えば、Saito等は、J. Power Sources, 1998, 72, 111-117において、Li/V2O5-P2O5電池については、低速度の放電(0.5mA/cm2)が、高速度の放電(5.0mA/cm2)よりもリチウム金属負極に高い表面積およびはるかに短いサイクル寿命をもたらすと報告している。
【0007】
同時に、正極の性能も低い充電速度に比べて高い充電速度の適用により低下し得る。例えば、Tatsuma等は、J. Electrochem. Soc., 1995, 142, L182-L184において、0.05mA/cm2という低い充電速度に比べて0.2mA/cm2という高い充電速度がポリアニリン/ジメルカプトチアジアゾールポリマー複合体正極に用いられたときに短いサイクル寿命が達成されると報告している。
【0008】
このように、一般に、これらの報告は、再充電性リチウム金属電池のサイクル寿命は、低い充電速度とともに高い放電速度を用いることにより増大することを示す。
【0009】
Buckleyによる米国特許第5,550,454号には、固体二次リチウム電気化学電池に関する充電方法が報告されている。一連の充電電流が、それぞれ特定の時間、放電したリチウム二次電池に適用され、それはサイクル寿命を延ばすか、もしくは全充電時間を減少する。Buckley等による米国特許第5,500,583号には、充電プロセスの間、短い高振幅の放電パルスを適用することにより固体二次電気化学電池のサイクル寿命を延ばす方法が記載されている。
【0010】
ニッケル‐カドミウムおよびニッケル金属‐水素化物などのニッケル系再充電性バッテリーについての充電方式は、まったく異なる。例えば、Tsenterによる米国特許第5,900,718号には、バッテリー充電器およびニッケル系バッテリーの充電方法が記載されており、それにおいては充電速度は、温度もしくは開路電圧値に応じて調整されている。再充電ニッケル系バッテリーに使用される種々の方法の要約も与えられている。
【0011】
長期サイクル寿命および急速な充電時間のための、ならびに充電時間を短縮しながらサイクル寿命を最大にする充電方法のための再充電性リチウム金属バッテリーに対する需要が存在する。硫黄含有正極を含む再充電性バッテリー用に設計される充電方式に対する需要も存在する。本発明は、硫黄含有正極を含む再充電性バッテリーの長期サイクル寿命を達成しながら急速な充電時間を実現する要請を扱うものである。
【0012】
発明の要約
本発明は、放電されるリチウム電気化学電池のサイクル寿命を増大させる方法に関し、前記電池は、(i)リチウムを含む負極;(ii)電気活性硫黄含有物質を含む正極;および(iii)前記負極と前記正極との間に挿入された液体電解質を含み、前記電池は、0.5mA/cm2未満の全電流速度で放電され;前記方法は、下記の工程を含む:(a)前記電池を0.2mA/cm2未満の最初の低充電速度で2.1〜2.3Vの範囲の電池電圧に充電し;そして(b)続いて、前記電池を0.2mA/cm2よりも大きい高充電速度で少なくとも2.4Vの電池電圧に充電する。
【0013】
1つの実施態様において、最初の充電工程(a)における低充電速度は、0.03mA/cm2〜0.15mA/cm2である。1つの実施態様において、後続の充電工程(b)における高充電速度は、0.20mA/cm2よりも大きく、0.75mA/cm2以下である。
【0014】
1つの実施態様において、最初の低充電速度の充電工程(a)は、充電速度を増大させるシーケンスにおいて0.2mA/cm2未満の2つ以上の副工程を含む。1つの実施態様において、後続の高充電速度の充電工程(b)は、充電速度を増大させるシーケンスにおいて0.2mA/cm2よりも大きい2つ以上の副工程を含む。
【0015】
1つの実施態様において、電池は、最初の充電工程(a)において2.2〜2.3Vの電圧に充電される。
1つの実施態様において、最初の充電工程(a)および後続の充電工程(b)において与えられる充電の合計は、後半の放電サイクルの放電容量の105%〜180%である。1つの実施態様において、最初の充電工程(a)および後続の充電工程(b)において与えられる充電の合計は、後半の放電サイクルの放電容量の105%〜120%である。
【0016】
1つの実施態様において、電池の全放電速度は0.025mA/cm2〜0.25mA/cm2である。
1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は元素状硫黄を含む。1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は、その酸化状態で、1種以上の多硫化物(polysulfide)部分‐Sm‐(mは3以上の整数である)を含む。1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は、その酸化状態で、1種以上の多硫化物部分‐Sm -(mは3以上の整数である)を含む。1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は、その酸化状態で、1種以上の多硫化物部分‐Sm 2-(mは3以上の整数である)を含む。
【0017】
1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は、その酸化状態で、下記一般式のものである:
【0018】
【化1】
Figure 0004801304
式中、xは2.5よりも大きく約50以下の範囲であり、nは2以上の整数である。
【0019】
1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は、その酸化状態で、下記の多硫黄(polysulfur)部分の1つ以上を含む:
【0020】
【化2】
Figure 0004801304
式中、mは、同一もしくは異なり、整数であり、かつ2よりも大きく、yは、同一もしくは異なり、整数であり、かつ1以上である。
【0021】
1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は、その酸化状態で、下記の部分の1つ以上を含む:
【0022】
【化3】
Figure 0004801304
式中、mは、同一もしくは異なり、かつ2よりも大きい。
【0023】
1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は、下記化学式のポリマーセグメントを含むポリマーである:
【0024】
【化4】
Figure 0004801304
式中、Qは、3〜12の環炭素原子を有するカルボサイクルを含むカルボ環状反復ユニットを表し;
Sは、硫黄原子を表し;
mは、所定の多硫化物結合における硫黄原子の数であり、3〜10の整数であり、それぞれ同一もしくは異なり;
nは、架橋多硫化物結合の数を表し、1〜20の整数であり、それぞれ同一もしくは異なり;そして
pは、1よりも大きい整数である。
【0025】
1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は、50重量%よりも多い硫黄を含む。好ましい実施態様において、電気活性硫黄含有物質は、75重量%よりも多い硫黄を含む。より好ましい実施態様において、電気活性硫黄含有物質は、90重量%よりも多い硫黄を含む。
【0026】
1つの実施態様において、負極は、リチウム金属を含む。
1つの実施態様において、電解質は、下記の要素を含む:(i)1種以上のリチウム塩;および(ii)1種以上の非水溶媒。
【0027】
1つの実施態様において、1種以上のリチウム塩は、LiBr, LiI, LiSCN, LiBF4, LiPF6, LiAsF6, LiSO3CF3, LiN(SO2CF3)2, LiC(SO2CF3)3, (LiSx)zRおよびLi2Sx(式中、xは1〜20の整数であり、zは1〜3の整数であり、そしてRは有機基である)からなる群から選ばれる。
【0028】
1つの実施態様において、1種以上の非水溶媒は、エーテル、環状エーテル、ポリエーテル、エステル、スルホンおよびスルホランからなる群から選ばれる。
当業者に理解されるように、本発明の1つの側面もしくは実施態様の特徴は、本発明の他の側面もしくは実施態様にも適用できる。
【0029】
発明の詳細な説明
本発明は、放電再充電性電気化学リチウム電池およびこの電池を再充電する方法に関し、前記方法は、(a)1つ以上の低充電速度工程および(b)工程(a)の後の1つ以上の高充電速度工程を含み;前記電池は、下記の要素を含む:(i)リチウムを含む負極;(ii)電気活性硫黄含有物質を含む正極;および(iii)前記負極と前記正極との間に置かれた液体電解質。
【0030】
放電および充電の条件
本明細書に用いられる「サイクル」という語は、組み合わされた充電半サイクルおよび放電半サイクルを意味し、それにより電池もしくはバッテリーは、充電半サイクルで電気エネルギーを取り込んで貯蔵し、かつ放電半サイクルで電気エネルギーを放出する。
【0031】
本明細書に用いられる「後半のサイクル」(LHC:last half cycle)という語は、電池の後半の放電サイクルを意味する。
本明細書に用いられる「充電容量」という語は、電池もしくはバッテリーが一定の充電条件下で達成できるアンペア時間(Ah)で測定された最大充電量を意味する。本明細書に用いられる「放電容量」という語は、一定の放電条件下でアンペア時間(Ah)での電池もしくはバッテリーの測定された放電量を意味する。
【0032】
本明細書に用いられる「サイクル寿命」という語は、電池もしくはバッテリーの放電容量が初期放電容量の半分までもしくは別の所定の放電容量まで低下するまでの、一定の充放電条件下で電池もしくはバッテリーが受けるサイクルの数を意味する。
【0033】
本明細書に用いられる「最小感度」(FOM:figure of merit)という語は、mAhでのサイクル寿命の終わりまでの蓄積放電容量を負極中のリチウムの理論容量(3860mAh/gリチウム)で割って計算したものである。
【0034】
本発明の1つの側面において、放電リチウム電気化学電池のサイクル寿命を増大させる方法が提供され、前記電池は、リチウムを含む負極、電気活性硫黄含有物質を含む正極および液体電解質を含み、充電方法は、1つ以上の低速度充電工程およびそれに続く1つ以上の高速度充電工程を有する。これらの低速度および高速度充電工程で与えられる充電量の合計は、その前の放電半サイクルで測定される電池の放電容量よりも大きい。
【0035】
本発明の1つの実施態様において、最初の低速度充電工程の充電速度は0.2mA/cm2未満である。1つの実施態様において、最初の低速度充電工程の充電速度は0.03mA/cm2〜約0.15mA/cm2である。好ましくは、最初の低充電速度は約0.06mA/cm2〜約0.13mA/cm2である。
【0036】
本発明の1つの実施態様において、後続の高速度充電工程の充電速度は0.20mA/cm2よりも大きい。1つの実施態様において、後続の高速度充電工程の充電速度は0.20mA/cm2よりも大きく約0.75mA/cm2以下である。好ましくは、後続の高充電速度は約0.25mA/cm2〜約0.50mA/cm2である。
【0037】
1つの最初の低速度充電工程および1つの後続の高速度充電工程を有する充電方法から優れた結果が得られるかもしれないが、低充電速度および高充電速度のいずれかもしくは両方で1つよりも多い充電工程を用いることが、ある実施態様においては望ましいこともあり得る。最初の低速度充電工程は、2つ以上、好ましくは2〜4の0.2mA/cm2未満の副工程を含み得る。後続の高速度充電工程は、2つ以上、好ましくは2〜4の0.2mA/cm2よりも大きい副工程を含み得る。そのような場合、それぞれの充電工程は、低速度であれ高速度であれ、好ましくは前の工程よりも高い速度であるべきである。最初の低速度充電副工程の平均充電速度と後続の高速度充電副工程の平均充電速度との好適な比率は、例えば、1:1.5〜約1:10のように、広く変化し得る。
【0038】
本発明の低速度充電工程および高速度充電工程により与えられる充電量の合計は、後半の放電サイクルLHCにおける電池もしくはバッテリーの放電容量よりも大きい。換言すれば、過充電が充電プロセスで用いられる。本明細書に用いられる「過充電」という語は、充電の間に電池に与えられる全充電量とLHCの放電容量との間のパーセンテージとして現される比率を意味する。好適な過充電レベルは、例えば105%〜200%のように、広く変化し得る。好ましい過充電レベルは105%〜180%である。より好ましい過充電レベルは105%〜120%である。例えば、後半の放電サイクルLHCからの800mAhの放電容量を有する電池には、もし110%の過充電レベルが選ばれるなら、例えば、880mAhのように、800mAhよりも大きい充電量が与えられるであろう。
【0039】
本発明の1つの実施態様において、電池電圧が2.1〜2.3Vに達するまで、1つ以上の低速度充電工程が用いられる。好ましくは、1つ以上の低速度充電工程は、電池電圧が2.2〜2.3Vに達するまで用いられる。より好ましくは、1つ以上の低速度充電工程は、電池電圧が2.3V以上で2.35V以下の電圧に達するまで用いられる。1つ以上の低速度充電工程の後には、電池電圧が少なくとも2.4Vになるまで、もしくは105%〜150%の過充電レベルが達成されるまで、より好ましくは105%〜115%の過充電レベルが達成されるまで、1つ以上の高速度充電工程が続く。
【0040】
1つの実施態様において、最初の低速度充電工程から与えられる充電量は、本発明の充電方法により電池に与えられる全充電量の20%〜80%である。1つの実施態様において、後続の高速度充電工程から与えられる充電量は、本発明の充電方法により電池に与えられる全充電量の20%〜80%である。好ましい実施態様において、最初の低速度充電工程から与えられる充電量は、与えられる全充電量の25%〜50%であり、後続の高速度充電工程により与えられる充電量は、与えられる全充電量の50%〜75%である。
【0041】
特定の状況における充電方式の選択は、FOM、サイクル寿命および所望の全充電時間などの要件の相対的重要性に依存するであろう。例えば、電池のLHCの放電容量が695mAhである実施例7および実施例8の充電方式に関しては、115%LHCの値は、800mAh(695x115%)であるが、異なる充電方式に対しては、異なる充電時間が必要であろう。実施例7においては、75%の充電が100mAの電流で与えられ、残りは300mAで与えられ、およそ6.6時間の全充電時間を与える。実施例8においては、25%の充電が50mAの電流で与えられ、残りは183mAで与えられ、およそ7.3時間の全充電時間を与える。この10%の充電時間の増加は、600mAhのカットオフ容量でFOMにわずか約1%の増加しかもたらさない。もっとずっと短い充電時間が望ましいなら、低FOMもしくはサイクル寿命が生じ得る。にもかかわらず、本発明の方法は、単一の工程もしくは傾斜充電方法よりも、所望のサイクル寿命もしくはFOMに対して短い全充電時間を与える。
【0042】
低速度での電池の放電は典型的に、高速度で放電される電池の場合よりも短いサイクル寿命をもたらす。例えば、Saito等は、J. Power Sources, 1998, 72, 111-117において、Li/V2O5-P2O5電池については、低速度放電(0.5mA/cm2)が、高速度放電(5.0mA/cm2)よりもずっと短いサイクル寿命をもたらすと報告している。0.63mA/cm2の放電速度を有する比較例3および0.19mA/cm2の放電速度を有する比較例4について表1に示されるように、はるかに大きな容量が、比較例3の19.2のFOM対比較例4の9.0のFOMにより測定されるように、高放電速度で達成される。
【0043】
本発明の方法における充電方式は、高速度および低速度で放電される電池に好適である。本明細書に記載される充電方式は、低速度で放電される電池に特に好適である。例えば、スタンバイモードで操作されるときの電子装置は、0.03mA/cm2〜約0.1mA/cm2のような低速度で、電流を取り出す、すなわち、放電する。本発明の充電方式は、約0.025mA/cm2〜約0.25mA/cm2のような低速度で放電される電池に特に好適である。
【0044】
本発明の方法の別の利点は、柱状電池のような電池の膨潤の減少である。本発明の方法は、表3に示されるように、単一の工程もしくは傾斜充電方式に比べて、寿命の終わりでの膨潤の減少およびサイクル当りの膨潤のかなりの減少を示す。
【0045】
本発明の方法のさらなる利点は、電池もしくはバッテリーの安全性にある。例えば、単一の低速度工程で充電されたAAバッテリーは、130℃60分間のホットボックス安全性テストに不合格だったが、本発明の二工程プロセスで充電された同一のバッテリーは、同じホットボックス安全性テストに合格した。
【0046】
いかなる理論にも拘束される意図はないが、電気活性硫黄含有正極およびリチウムを含む負極を有する電池の放電は、特に低速度では、下記の事柄のいくつかもしくはすべてをもたらし得る:リチウム表面での激しいリチウム不動態化、電気活性硫黄含有正極における導電性炭素などの導電性通路の妨害、硫化リチウムの電気化学的に不活性な結晶相の生成、不溶性生成物による正極表面の不動態化、および不溶性生成物によるセパレーターの妨害。これらに通じる反応の逆転は、そのような反応が固体生成物の関与を含むので、緩やかであろう。低電流での充電は、Li2SおよびLi2S2などの正極からの不溶性硫化物が可溶性硫化物に形質転換する第一工程の酸化を容易にする。いったん可溶性多硫化物が生成されると、充電速度を速め、かつリチウム‐硫黄電気化学の充電効率を増大させるために、高い電流にするのが好ましい。同時、充電プロセスにおけるリチウム負極で、低い充電電流がリチウムをより均質に堆積させ、そのことはその後の高電流速度でさらなるリチウム堆積のための多重核生成中心および平滑なめっき形態を与えることができる。
【0047】
硫化リチウムの可溶性およびリチウムの表面形態は1つの電解質と別の電解質の間でかなり変化するので、もっとも有効な充電方式は、電気化学電池の電解質の溶媒とイオン塩成分に依存するだろう。換言すれば、最大サイクル寿命もしくはFOMを達成するための充電方式、例えば、最初の充電速度、後続の充電速度および過充電の量は、電解質系の選択に依存するだろう。
【0048】
正極
本明細書に用いられる「電気活性硫黄含有物質」という語は、あらゆる形での元素状硫黄を含む正極活物質を意味し、ここで電気化学活性とは、硫黄-硫黄共有結合の破壊もしくは形成を含む。好適な電気活性硫黄含有物質としては、これらに限定はされないが、元素状硫黄ならびに硫黄原子と炭素原子の両方を含む有機物質があり、それらは高分子でもそうでなくてもよい。好適な有機物質としては、さらに異種原子、導電性ポリマー部分、複合体および導電性ポリマーを含むものがある。
【0049】
1つの実施態様において、硫黄含有物質は、その酸化形態において、共有‐Sm‐部分、イオン‐Sm -部分およびイオン‐Sm 2-部分(mは3以上の整数である)からなる群から選ばれる多硫化物部分Smを含む硫黄含有ポリマーを含む。1つの実施態様において、硫黄含有ポリマーの多硫化物部分Smのmは6以上の整数である。1つの実施態様において、硫黄含有物質の多硫化物部分Smのmは8以上の整数である。1つの実施態様において、硫黄含有物質はポリマー主鎖を有し、多硫化物部分Smは、側基の上のその末端硫黄原子の一方もしくは両方によりポリマー主鎖に共有結合されている。1つの実施態様において、硫黄含有ポリマーはポリマー主鎖を有し、多硫化物部分Smは、多硫化物部分の末端硫黄原子の共有結合によりポリマー主鎖に組み込まれる。
【0050】
1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は元素状硫黄を含む。1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は元素状硫黄と硫黄含有ポリマーとの混合物を含む。
【0051】
1つの実施態様において、電気活性硫黄含有物質は50重量%よりも多い硫黄を含む。好ましい実施態様において、電気活性硫黄含有物質は75重量%よりも多い硫黄を含む。より好ましい実施態様において、電気活性硫黄含有物質は90重量%よりも多い硫黄を含む。
【0052】
本発明の実施に有用な電気活性硫黄含有物質の性質は、当分野で知られているように、広く変化し得る。好適な電気活性硫黄含有物質のさらなる例としては、これらに限定はされないが、下記のものがある:
(a)その酸化状態で、下記一般式のものである電気活性多炭素‐硫化物物質:
【0053】
【化5】
Figure 0004801304
式中、xは2.5よりも大きく約50以下の範囲であり、nは2以上の整数であり、これはSkotheim等による米国特許第5,601,947号および第5,690,702号に記載されていて、またこれは、その酸化状態で、1種以上の下記の多硫黄部分を含む:
【0054】
【化6】
Figure 0004801304
式中、mは、それぞれ同一もしくは異なり、整数であり、2よりも大きく、yは、それぞれ同一もしくは異なり、整数であり、1以上である;
(b)その酸化状態で、下記一般式のものである電気活性ポリアセチレンコ‐多硫黄物質:
【0055】
【化7】
Figure 0004801304
式中、xは1よりも大きく約100以下の範囲であり、nは2以上の整数であり、これはSkotheim等による米国特許第5,529,860号に記載されていて、またこれは、その酸化状態で、1種以上の下記の部分を含む:
【0056】
【化8】
Figure 0004801304
式中、mは、それぞれ同一もしくは異なり、2よりも大きい;および
(c)電気活性高度架橋有機ポリマーであって、下記化学式のポリマー部分を含むポリマー:
【0057】
【化9】
Figure 0004801304
本願と共通の譲受人のGorkovenko等による米国特許出願第08/995,112号に記載されるように、式中、Qは、3〜12の環炭素原子を有するカルボサイクルを含むカルボ環状反復ユニットを表し;
Sは、硫黄原子を表し;
mは、所定の多硫化物結合における硫黄原子の数であり、3〜10の整数であり、それぞれ同一もしくは異なり;
nは、架橋多硫化物結合の数を表し、1〜20の整数であり、それぞれ同一もしくは異なり;そして
pは、1よりも大きい整数である。
【0058】
多硫化物結合を含む他の好適な電気活性硫黄含有物質としては、これらに限定はされないが、Perichaud等による米国特許第4,664,991号ならびにNaoi等による米国特許第5,723,230号、第5,783,330号、第5,792,575号および第5,882,819号に記載されるものがある。
【0059】
電気活性硫黄含有物質のさらなる例としては、例えば、Armand等による米国特許第4,739,018号;De Jonghe等による米国特許第4,833,048号および第4,917,974号;Visco等による米国特許第5,162,175号および第5,516,598号;ならびにOyama等による米国特許第5,324,599号に記載されるような二硫化物基を含むものがある。
【0060】
本発明の電気活性硫黄含有正極は、さらに電気活性金属カルコゲナイド、電気活性導電性ポリマーおよびこれらの組合せを含み得る。
本発明の正極は、高い電子導電性を与えるために、さらに1種以上の導電性充填剤も含み得る。導電性充填剤の例としては、これらに限定はされないが、導電性炭素、黒鉛、活性炭素繊維、非活性炭素ナノ繊維、金属フレーク、金属粉末、金属繊維、炭素織物、金属メッシュおよび導電性ポリマーからなる群から選ばれるものがある。存在する場合、導電性充填剤の量は、好ましくは2〜30重量%の範囲にある。
【0061】
本発明の正極は、結合剤も含み得る。結合剤物質の選択は、それが正極中の他の物質に対して不活性である限り、広く変化し得る。有用な結合剤は、通常高分子であって、バッテリー電極複合体の加工を容易にし、かつ電極製造業界の当業者に一般的に知られている物質である。有用な結合剤の例としては、これらに限定はされないが、ポリテトラフルオロエチレン(Teflon(登録商標))、ポリビニリデンフルオリド(PVF2もしくはPVDF)、エチレン‐プロピレン‐ジエン(EPDM)ゴム、ポリエチレンオキシド(PEO)、UV硬化アクリレート、UV硬化メタクリレートおよび熱硬化ジビニルエーテルなどからなる群から選ばれるものがある。存在する場合、結合剤の量は好ましくは2〜30重量%の範囲にある。
【0062】
本発明の正極は、さらに集電体も含み得る。集電体は、正極全体で発生する電流を有効に集め、外部回路に通じかつ正極の支持体として機能する電気接点を取付けるために有効な表面を与えるのに有用である。有用な集電体の例としては、これらに限定はされないが、プラスチック蒸着フィルム、金属ホイル、金属グリッド、エキスパンデッド金属グリッド、金属メッシュ、金属ウール、炭素織物、炭素メッシュ織物、炭素メッシュ不織物および炭素フェルトからなる群から選ばれるものがある。
【0063】
本発明の正極は、当分野で知られている方法により調製可能である。例えば、1つの好適な方法は、下記の工程を含む:(a)本明細書に記載されるように、液状媒体に電気活性硫黄含有物質を分散もしくは懸濁させ;(b)任意に工程(a)の混合物に導電性充填剤および/または結合剤を添加し;(c)工程(b)から得られる組成物を混合して電気活性硫黄含有物質を分散させ;(d)工程(c)から得られる組成物を適当な基体上に注ぎ込み;そして(e)工程(d)から得られる組成物から液体の一部もしくは全部を除去して正極を得る。
【0064】
本発明の正極の調製に好適な液状媒体の例としては、水性液、非水性液およびこれらの混合物がある。特に好ましい液体は、例えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、プロパノール、ブタノール、テトラヒドロフラン、ジメトキシエタン、アセトン、トルエン、キシレン、アセトニトリルおよびシクロヘキサンなどの非水性液である。
【0065】
種々の成分の混合は、成分の所望の溶解もしくは分散が得られる限り、当分野で公知の種々の方法を用いて成し得る。好適な混合方法としては、これらに限定はされないが、機械攪拌、粉砕、超音波処理、ボールミル粉砕、サンドミル粉砕および衝突ミル粉砕がある。
【0066】
配合分散液を、当分野で公知の種々の塗布方法のいずれかにより基体に塗布し、ついで当分野で公知の技術を用いて乾燥させることができる。好適な手作業塗布方法としては、これらに限定はされないが、塗布ロッドもしくはギャップ塗布バーの使用がある。好適な機械塗布方法としては、これらに限定はされないが、ローラー塗布、グラビア塗布、スロット押出塗布、カーテン塗布およびビード塗布の使用がある。混合物からの液体の一部もしくは全部の除去は、当分野で公知の種々の手段のいずれかにより成し得る。混合物から液体を除去するための好適な手段の例としては、これらに限定はされないが、熱風対流、熱、赤外線放射線、流動ガス、真空、減圧、抽出および単なる風乾が含まれる。
【0067】
本発明の正極を調製する方法は、さらに電気活性硫黄含有物質をその融点以上の温度まで加熱し、ついでこの溶融した電気活性硫黄含有物質を再凝固させて溶融プロセス前よりも高い容量密度の再分布した硫黄含有物質を有する正極活性層を形成することを含み得る。
【0068】
負極
本発明の負極のためのリチウムを含む好適な負極活物質としては、これらに限定はされないが、リチウムホイルおよびプラスチック基体に堆積したリチウムなどのリチウム金属、ならびにリチウム‐アルミニウム合金およびリチウム‐錫合金などのリチウム合金がある。
【0069】
電解質
電気化学電池に用いられる電解質は、イオンの貯蔵および輸送のための媒体として機能し、固体電解質およびゲル状電解質の特別な場合には、これらの物質は、負極と正極との間のセパレーター物質としての追加の機能を有する。イオンを貯蔵および輸送できるいずれの液体、固体もしくはゲル物質も、その物質が負極および正極に対して電気化学的および化学的に非反応性である限り、用いることが可能であり、その物質は負極と正極との間のリチウムイオンの輸送を容易にする。電解質はまた、負極と正極との間の短絡を防ぐために非導電性でなければならない。
【0070】
典型的には、電解質は、イオン伝導性を与えるための1種以上のイオン電解質塩および1種以上の非水液体電解質溶媒、ゲル状ポリマー物質もしくはポリマー物質を含む。本発明での使用に好適な非水電解質としては、これらに限定はされないが、当分野で公知の液体電解質、ゲル状ポリマー電解質および固体ポリマー電解質からなる群から選ばれる1種以上の物質を含む有機電解質がある。リチウムバッテリー用の非水電解質の例は、DomineyによるLithium Batteries, New Materials, Developments and Perspectives, 第4章、pp. 137‐165、Elsevier, アムステルダム(1994)に記載されている。ゲル状ポリマー電解質および固体ポリマー電解質の例は、Alamgir等によるLithium Batteries, New Materials, Developments and Perspectives, 第3章、pp. 93‐136、Elsevier, アムステルダム(1994)に記載されている。
【0071】
有用な液体電解質溶媒の例としては、これらに限定はされないが、例えば、N‐メチルアセトアミド、アセトニトリル、アセタール、ケタール、エステル、カーボネート、スルホン、スルフィット、スルホラン、脂肪族エーテル、環状エーテル、グリム、ポリエーテル、ホスフェートエステル、シロキサン、ジオキソラン、N-アルキルピロリドン、前記化合物の置換形、およびこれらの混合物などの非水有機溶媒がある。前記化合物の弗素化誘導体も、液体電解質溶媒として有用である。
【0072】
これらの液体電解質溶媒は、それ自体ゲル状ポリマー電解質の可塑剤として有用である。有用なゲル状ポリマー電解質の例としては、これらに限定はされないが、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリアクリロニトリル、ポリシロキサン、ポリイミド、ポリホスファゼン、ポリエーテル、スルホン化ポリイミド、過弗素化膜(NAFION(登録商標)樹脂)、ポリジビニルポリエチレングリコール、ポリエチレングリコールジアクリレート、ポリエチレングリコールジメタクリレート、前記化合物の誘導体、前記化合物のコポリマー、前記化合物の架橋および網状構造、ならびに前記化合物の混合物からなる群から選ばれるポリマーを含むものがある。
【0073】
有用な固体ポリマー電解質の例としては、これらに限定はされないが、ポリエーテル、ポリエチレンオキシド、ポリプロピレンオキシド、ポリイミド、ポリホスファゼン、ポリアクリロニトリル、ポリシロキサン、前記化合物の誘導体、前記化合物のコポリマー、前記化合物の架橋および網状構造、ならびに前記化合物の混合物からなる群より選ばれるポリマーを含むものがある。これらの固体ポリマー電解質は、液体電解質溶媒を典型的には全電解質の20重量%未満の量で含み得る。
【0074】
イオン電解質塩は、イオン伝導度を増大させるために添加される。本発明の使用に適するイオン電解質塩の例としては、これらに限定はされないが、LiSCN, LiBr, LiI, LiClO4, LiAsF6, LiSO3CF3, LiSO3CH3, LiBF4, LiB(Ph)4, LiPF6, LiC(SO2CF3)3, LiN(SO2CF3)2 および下記化学式のものなどがある:
【0075】
【化10】
Figure 0004801304
本発明の実施に有用な他の電解質塩としては、多硫化リチウム(Li2Sx)および有機イオン多硫化物のリチウム塩(LiSxR)z(式中、xは1〜20の整数であり、zは1〜3の整数であり、Rは有機基である)、ならびにLee等による米国特許第5,538,812号に開示されるものが含まれる。好ましいイオン電解質塩は、LiBr, LiI, LiSCN, LiBF4, LiPF6, LiAsF6, LiSO3CF3, LiN(SO2CF3)2, LiC(SO2CF3)3, (LiSx)zRおよびLi2Sx(式中、xは1〜20の整数であり、zは1〜3の整数であり、そしてRは有機基である)である。
【0076】
セパレーター
本発明の電気化学電池はさらに、正極と負極との間に挿入されるセパレーターを含み得る。典型的には、セパレーターは、固体非導電性もしくは絶縁性の材料であり、負極と正極とを互いに分離もしくは絶縁し、かつ負極と正極との間のイオン輸送を可能にする。
【0077】
セパレーターの孔に、部分的もしくは十分に電解質を充填してもよい。セパレーターを、電流発生電池の製造において負極と正極を間に挿入する多孔質の自立性フィルムとして適用してもよい。あるいは、多孔質セパレーター層を、例えば、Carlson等による米国特許第6,153,337号およびBagley等による米国特許第5,194,341号に記載されるような電極の1つの表面に直接適用してもよい。
【0078】
様々なセパレーター材料が当分野で知られている。好適な固体多孔質セパレーター材料としては、これらに限定はされないが、例えば、ポリエチレンおよびポリプロピレンなどのポリオレフィン、ガラス繊維ろ紙、ならびにセラミック材料がある。本発明で使用するのに好適なセパレーターおよびセパレーター材料のさらなる例は、微孔質擬似ベーマイト層を含むものであり、これは本願と共通の譲受人のCarlson等によるPCT公開第WO99/33125号に記載されるような電極の1つに自立性フィルムとして、あるいは直接塗布により与えることが可能である。固体ポリマー電解質およびゲル状ポリマー電解質は、その電解質機能に加えてセパレーターとしても機能し得る。
【0079】
1つの実施態様において、固体多孔質セパレーターは、多孔質ポリオレフィンセパレーターである。1つの実施態様において、固体多孔質セパレーターは、例えば、微孔質擬似ベーマイト層などの微孔質キセロゲル層を含む。
【0080】
本発明の電池もしくはバッテリーは、当業者に知られている種々のサイズおよび形状で製造され得る。これらのバッテリー設計形状としては、これらに限定はされないが、平面状、柱状、ゼリーロール、W折り、積層体などがある。本発明の方法は薄膜電極との使用に特に好適であるが、厚膜設計にも有用であり得る。あるいは、Spillman等による米国特許第5,935,724号および第5,935,728号に記載されるような小さい表面積領域および大きい表面積領域を含む設計は、ゼリーロールおよびその他の形状に組み込まれ得る。
【0081】
薄膜電極を柱状設計に形成するときには、電極が寸法安定性を有することが重要である。例えば、サイクル数が増加するにつれて、電池の膨潤が最小であることが重要である。本発明の方法が、表3に示されるように、電池のサイクルの間の膨潤を減少させることがわかった。この挙動は、長期のサイクル寿命も達成されるときに特に有利である。電池における膨潤は、典型的に電極における寸法変化の結果であり、電池成分中の微量の水が金属リチウムと反応してガスが生成する結果、もしくはリチウムが電解質溶媒と反応して低沸点炭化水素のようなガス状種が生成する結果ではない。
【0082】
実施例
本発明のいくつかの実施態様を下記の実施例において記載するが、実施例は説明のために与えられるもので、本発明を限定するためのものではない。
【0083】
実施例1
下記の方法により電池を調製した。
正極を、イソプロパノール中に分散させた75部の元素状硫黄(ウィスコンシン州ミルウォーキーのAldrich Chemical Companyから入手可能)、15部の導電性炭素顔料PRINTEX XE‐2(オハイオ州アクロンのDegussa Corporationから入手可能な炭素顔料の商標名)および10部のPYROGRAF‐III(オハイオ州セダービルのApplied Science, Inc.から入手可能な炭素フィラメントの商品名)の混合物を、17ミクロン厚さの導電性炭素を塗布したアルミニウムホイル基体(マサチューセッツ州サウスハドレーのRexam Graphicsから入手可能な製品番号60303)の上に塗布することにより、調製した。乾燥およびカレンダリングの後、塗布した正極活性層の厚さは約27ミクロンだった。負極は、厚さが約50ミクロンのリチウムホイルだった。電解質は、1,3‐ジオキソランおよびジメトキシエタンの50:50容積比混合物中のリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミド(ミネソタ州セントポールの3M Corporationから入手可能なリチウムイミド)の0.75M溶液だった。用いられた多孔質セパレーターは、16ミクロンのE25 SETELA(日本国東京のTonen Chemical Corporationおよびニューヨーク州ピッツフォードのMobil Chemical Company, Films Divisionから入手可能なポリオレフィンセパレーターの商標名)だった。
【0084】
上記の成分を組み合わせて正極/セパレーター/負極の層構造とし、それを巻いて圧縮し、セパレーターと正極の空隙領域に液体電解質を充填して約800cm2の電極面積を有する柱状電池を形成した。
【0085】
実施例2〜12および比較例1〜7
実施例1に記載のようにして調製した電池を、500mA、150mAもしくは50mAの放電電流で1.5Vまで放電した。典型的に、最初の放電容量は約1100mAhであり、5回目のサイクルでの放電容量は約800〜850mAhだった。本発明の多重工程方法により充電された電池についての結果を表2に示し、単一の工程で充電された比較電池の結果を表1に示す。
【0086】
比較例1において、電池を充電するために傾斜充電方法を用いたが、それにおいては、電池を200mA(0.25mA/cm2)の高速度で2.3Vの電圧まで充電し、ついで、この電圧で5時間維持したが、その間充電電流は、50mAのような低レベルまで減少した。
【0087】
比較例1〜3は、500mA(0.63mA/cm2)で放電された電池の200mA(0.25mA/cm2)の高速度での単一工程充電方法を示す。比較例4〜6は、150mA(0.188mA/cm2)の低速度で放電された電池についての150mAもしくは200mAの充電電流での単一工程充電方法を示す。比較例7は、150mAの速度で単一工程方法で充電され、かつ50mA(0.063mA/cm2)の低速度で放電された電池を示す。
【0088】
【表1】
Figure 0004801304
【0089】
【表2】
Figure 0004801304
実施例2〜12は、150mAもしくは50mAの低速度での放電に続いて本発明の多重工程方法により充電された電池を示す。
【0090】
実施例2〜12は、多重工程充電方法が単一工程充電に比べて、低速度で放電された電池にはるかに長いサイクル寿命(FOM)を与えることを示す。例えば、図1に示すように、24.5対10.9のFOMで示されるように、実施例2は、同一の容量カットオフおよび過充電で、比較例6の2倍よりも長いサイクル寿命を与える。実施例3と実施例7の比較は、200%LHCの高い過充電を用いる二工程充電方法は良好なサイクル寿命を与えるが、115%LHCの低い過充電の方が長いサイクル寿命を与えることを示す。50mAの低速度で放電された電池について図2に示すように、比較例7の単一工程充電と比べて実施例12の二工程充電は、6.8対3.9のFOMで示されるように、ほぼ70%長いサイクル寿命を与える。
【0091】
実施例13
実施例2、実施例8および比較例6の柱状電池の厚さを、最初の放電の前およびカットオフ容量での放電後に測定した。膨潤は、最終の厚さを最初の厚さで割って計算した電池の厚さの増加割合である。
【0092】
【表3】
Figure 0004801304
表3のデータは、本発明の多重工程充電方法の方が柱状電池に少ない膨潤をもたらすことを示す。例えば、比較例6は、実施例2に比べて500mAhカットオフで望ましくない大きな全膨潤を示す。それぞれのサイクル(もしくはFOM)における膨潤として比較すると、二工程方法の利点はさらに大きい。
【0093】
実施例14
正極を、イソプロパノール中に分散させた75部の元素状硫黄、20部の導電性炭素顔料PRINTEX XE‐2および5部のPYROGRAF‐IIIの混合物を17ミクロン厚さの導電性炭素を塗布したアルミニウムホイル基体の上に塗布することにより、調製した。乾燥およびカレンダリングの後、塗布した正極活性層の厚さは約27ミクロンだった。負極は、厚さが約20ミクロンのリチウムホイルだった。電解質は、1,3‐ジオキソランおよびジメトキシエタンの50:50容積比混合物中のリチウムビス(トリフルオロメチルスルホニル)イミドの0.75M溶液だった。用いられた多孔質セパレーターは、16ミクロンのE25 SETELAだった。
【0094】
上記の正極、負極およびセパレーターを用いて、巻いたAA電池を組み立てた。電極ゼリーロールを、缶の底に単一線コイニングベントを有するステンレススチール製の缶に挿入し、密封した。電池の内圧が600〜800psiの範囲にあるときに内圧が解放されるように通気孔が形成された。このAA電池に、真空裏込め技術を用いて液体電解質溶液を充填した。
【0095】
5回の放充電サイクルを受けた後の電池を、130℃で60分間のホットボックス安全性テストに供した。ホットボックスは、テストの間に炉および電池の通気孔の温度をモニターするための熱電対を有する密閉した炉だった。
【0096】
5個の電池からなる1セットを250mAの電流で放電し、二工程で充電した。最初の充電工程は2.3Vの電池電圧になるまでの150mAで、第二の充電工程は2.8Vになるまでの300mAだった。このセットは、電池の温度が炉の温度である130℃を超えることなく、130℃のホットボックス安全性テストに合格した。
【0097】
5個の電池からなる1セットを250mAの電流で放電し、150mAの単一工程で2.8Vの電池電圧まで充電した。このセットは、火炎を伴う通気孔による130℃のホットボックス安全性テストに不合格だった。
【0098】
実施例15
実施例14の手順によりAA電池を調製した。
6個の電池からなる1セットを250mAの電流で放電し、二工程で充電した。全5サイクルに渡って、最初の充電工程は2.3Vの電池電圧になるまでの150mAで、第二の充電工程は2.8Vになるまでの300mAだった。これら5回のサイクル後、この電池のセットを、2000mAx0.6mSおよび150mAx4.4mSパルスのGSM条件で放電し、二工程充電で充電し続けた。電池は、20サイクルを超えてほとんど衰えがなく同じ放電容量を維持し続けた。
【0099】
6個の電池からなる1セットを250mAの電流で放電し、全5サイクルに渡って、2.8Vの電池電圧までの150mAの単一工程で充電した。これら5回のサイクル後、この電池のセットを、2000mAx0.6mSおよび150mAx4.4mSパルスのGSM条件で放電し、単一工程充電で充電し続けた。この電池は、二工程モードで充電された電池と比較して、6回目およびその後のサイクルでのGSM放電条件下で本質的に放電容量を示さなかった。
【0100】
本発明を詳細に、かつその具体的な実施態様に関して説明したが、その精神および範囲から逸脱することなく、種々の変化および改良がなされ得ることは、当業者には明らかであろう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 150mAで放電され、(a)150mA(・)で1つの工程(比較例6)ならびに(b)100mAおよび200mA(□)で2つの工程(実施例2)において充電された電池の放電容量対サイクル数を示すグラフである。
【図2】 50mAで放電され、(a)150mA(・)で1つの工程(比較例7)ならびに(b)50mAおよび450mA(□)で2つの工程(実施例12)において充電された電池の放電容量対サイクル数を示すグラフである。

Claims (20)

  1. 放電されるリチウム電気化学電池のサイクル寿命を増大させる方法であって;
    前記電池は、下記の要素を含む:
    (i)リチウムを含む負極;
    (ii)電気活性硫黄含有物質を含む正極;および
    (iii)前記負極と前記正極との間に挿入された液体電解質;
    ここで、前記電池は0.5mA/cm2未満の全速度で放電され;
    前記方法は下記の工程を含む:(a)前記電池を0.2mA/cm2未満の最初の低充電速度で2.1〜2.3Vの範囲の電池電圧に充電し;そして(b)続いて、前記電池を0.2mA/cm2よりも大きい高充電速度で少なくとも2.4Vの電池電圧に充電する。
  2. 前記の最初の充電工程(a)における低充電速度が0.03mA/cm2〜0.15mA/cm2であり、前記の後続の充電工程(b)における高充電速度が0.20mA/cm2よりも大きく0.75mA/cm2以下である、請求項1に記載の方法。
  3. 前記の最初の低速度充電工程(a)が、充電速度を増大させるシーケンスにおいて2つ以上の0.2mA/cm2未満の副工程を含む、請求項1に記載の方法。
  4. 前記の後続の高速度充電工程(b)が、充電速度を増大させるシーケンスにおいて0.2mA/cm2よりも大きい2つ以上の副工程を含む、請求項1に記載の方法。
  5. 前記電池が、前記の最初の充電工程(a)において2.2〜2.3Vの範囲の電圧に充電される、請求項1に記載の方法。
  6. 前記の最初の充電工程(a)および前記の後続の充電工程(b)において与えられる充電の合計が、後半の放電サイクルの放電容量の105%〜180%である、請求項1に記載の方法。
  7. 前記の最初の充電工程(a)および前記の後続の充電工程(b)において与えられる充電の合計が、後半の放電サイクルの放電容量の105%〜120%である、請求項1に記載の方法。
  8. 前記電池の全放電速度が0.025mA/cm2〜0.25mA/cm2である、請求項1に記載の方法。
  9. 前記の最初の充電工程における充電速度が0.03mA/cm2〜0.15mA/cm2であり、前記の後続の充電工程における充電速度が0.20mA/cm2よりも大きく0.75mA/cm2以下である、請求項8に記載の方法。
  10. 前記電気活性硫黄含有物質が元素状硫黄を含む、請求項1に記載の方法。
  11. 前記電気活性硫黄含有物質が、その酸化状態で、1種以上の多硫化物部分‐Sm‐(mは3以上の整数である)を含む、請求項1に記載の方法。
  12. 前記電気活性硫黄含有物質が、その酸化状態で、1種以上の多硫化物部分‐Sm -(mは3以上の整数である)を含む、請求項1に記載の方法。
  13. 前記電気活性硫黄含有物質が、その酸化状態で、1種以上の多硫化物部分‐Sm 2-(mは3以上の整数である)を含む、請求項1に記載の方法。
  14. 前記電気活性硫黄含有物質が50重量%よりも多い硫黄を含む、請求項1に記載の方法。
  15. 前記電気活性硫黄含有物質が75重量%よりも多い硫黄を含む、請求項1に記載の方法。
  16. 前記電気活性硫黄含有物質が90重量%よりも多い硫黄を含む、請求項1に記載の方法。
  17. 前記負極がリチウム金属を含む、請求項1に記載の方法。
  18. 前記液体電解質が下記の要素を含む、請求項1に記載の方法:
    (i)1種以上のリチウム塩;および
    (ii)1種以上の非水溶媒。
  19. 前記1種以上のリチウム塩がLiBr, LiI, LiSCN, LiBF4, LiPF6, LiAsF6, LiSO3CF3, LiN(SO2CF3)2, LiC(SO2CF3)3, (LiSx)zRおよびLi2Sx(式中、xは1〜20の整数であり、zは1〜3の整数であり、そしてRは有機基である)からなる群から選ばれる、請求項18に記載の方法。
  20. 前記1種以上の非水溶媒が、エーテル、環状エーテル、ポリエーテル、エステル、スルホンおよびスルホランからなる群から選ばれる、請求項18に記載の方法。
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