JP4800748B2 - 貼付装置及び貼付方法 - Google Patents
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Description
特許文献1の貼付装置は、ラベルを吸着保持可能な保持面と、この保持面に形成された穴から出没可能なピン部材とを備えて構成されている。同装置において、被着体の曲面領域にラベルを貼付する場合、先ず、保持面に保持されたラベルを被着体表面に接近させて押圧する。その後、前記穴からピン部材が突出し、前記曲面から離れていたラベル部分を押圧することにより、当該ラベルが曲面に貼り付けられる。
特許文献2の貼付装置は、ラベルを吸着保持する保持面がゴム板により構成され、保持面を被着体に押圧してラベルを貼付するようになっている。
また、特許文献2の貼付装置では、ラベル貼付を多数回行うと、ゴム板が繰り返し圧縮されて劣化し、当該ゴム板の弾力性が経時的に低下して厚みが次第に小さくなる。この結果、所定のラベル供給装置におけるラベル供給位置と保持面との相対位置が次第に変化し、ラベルの保持位置にずれが生じ、ラベルの吸着が不十分となったり、ラベルの保持が不可能となったり、ひいては、ラベルの貼付不良が多発するという不都合もある。
本発明は、このような不都合に着目して案出されたものであり、その目的は、曲面領域にラベルを簡単に体裁良く貼付することができる貼付装置及び貼付方法を提供することにある。
前記ラベルを供給する供給手段と、この供給手段から供給されたラベルを保持可能な保持面を備えた保持手段と、前記保持面に保持された前記ラベルを前記曲面に押圧する押圧手段とを含み、
前記押圧手段は、前記保持面と略同一面上に位置して前記ラベルに面接触可能な押圧面を有する板状部材を備え、
前記板状部材は、前記保持面に保持されたラベルを前記曲面に押圧するときに、板状部材が厚み方向に圧縮変形することなく前記押圧面が前記曲面に巻き付くように撓み変形可能に設けられる、という構成を採っている。
前記押圧手段は、前記板状部材の他方側に連結されて当該板状部材を撓み変形させる付勢手段を含む、という構成を採用することが好ましい。
更に、前記付勢手段は、撓み変形した板状部材を略フラットな初期形状に復帰可能に設けられるとよい。
供給手段から供給されたラベルが保持手段の保持面により保持されるとともに、当該ラベルを前記保持面と略同一面上に位置する押圧面に面接触させ、
次いで、前記押圧面が前記曲面に巻き付くように当該押圧面を形成する板状部材を厚み方向に圧縮変形することなく撓み変形させてラベルを曲面に押圧する、という方法を採っている。
しかも、従来のように板状部材が厚み方向に圧縮変形しなくなって、厚みが経時的に変化することを回避することができる。これにより、供給装置のラベル供給位置と保持面との位置関係を一定に維持することができ、ラベルの貼付不良を防止することが可能となる。
なお、本明細書及び特許請求の範囲において、図1及び図3中矢印A方向から貼付装置を見た場合を基準として用いられる。従って、例えば、「前」とは、前記A方向から見た場合の手前側について用いられ、「後」とは、同奥行側について用いられる。
また、被着体Cは、図示しないベルトコンベア、ローラコンベア、ロボット搬送装置等の搬送手段を介して前記保持面25の前方に順次搬送されるようになっている。
この状態において、先ず、図7に示されるように、前後用シリンダ28のロッド28Aの前進により保持手段12が前進する。これにより、保持されたラベルLの粘着剤面L2の中央部が被着体Cの曲面C1に部分的に貼付されてロッド28Aの前進が停止する。
また、押圧面38を略フラットな状態から次第に湾曲させてラベルLの押圧を行うので、曲面C1の曲率の異なる種々の被着体Cに対応でき、高い汎用性を発揮することが可能となる。
更に、押圧用シリンダ40のロッド40Aと板状部材29との連結位置を押圧面38の左右両端側としたので、前述のような押圧面38に押圧領域P1と未押圧領域P2とを形成して曲面C1に巻き付くよう撓み変形をスムースに行うことができる。
すなわち、本発明は、主に特定の実施の形態に関して特に図示し、且つ、説明されているが、本発明の技術的思想及び目的の範囲から逸脱することなく、以上に述べた実施の形態に対し、形状、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状などの限定の一部若しくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
なお、図10の構成において、前記吸着孔からの吸引を可能とすべく、前記本体部24の前面24Aに多数の吸着孔を設けたり、前面24Aを多孔質部材により形成して当該前面24A略全域から吸引可能な構成としてもよい。
更に、押圧面38を一枚の板状部材29により形成してもよく、この場合、保持面25を受容する切欠部36が板状部材29の面内に形成される。
11 供給手段
12 保持手段
13 押圧手段
25 保持面
29 板状部材
30 付勢手段
38 押圧面
C 被着体
C1曲面
L ラベル
Claims (4)
- 被着体の凸曲面領域にラベルを貼付する貼付装置において、
前記ラベルを供給する供給手段と、この供給手段から供給されたラベルを保持可能な保持面を備えた保持手段と、前記保持面に保持された前記ラベルを前記曲面に押圧する押圧手段とを含み、
前記押圧手段は、前記保持面と略同一面上に位置して前記ラベルに面接触可能な押圧面を有する板状部材を備え、
前記板状部材は、前記保持面に保持されたラベルを前記曲面に押圧するときに、板状部材が厚み方向に圧縮変形することなく前記押圧面が前記曲面に巻き付くように撓み変形可能に設けられていることを特徴とする貼付装置。 - 前記板状部材は、一方側が前記保持手段に固定され、
前記押圧手段は、前記板状部材の他方側に連結されて当該板状部材を撓み変形させる付勢手段を含むことを特徴とする請求項1記載の貼付装置。 - 前記付勢手段は、撓み変形した板状部材を略フラットな初期形状に復帰可能に設けられていることを特徴とする請求項2記載の貼付装置。
- 被着体の凸曲面領域にラベルを貼付する貼付方法において、
供給手段から供給されたラベルが保持手段の保持面により保持されるとともに、当該ラベルを、前記保持面と略同一面上に位置する押圧面に面接触させ、
次いで、前記押圧面が前記曲面に巻き付くように当該押圧面を形成する板状部材を厚み方向に圧縮変形することなく撓み変形させてラベルを曲面に押圧することを特徴とする貼付方法。
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