JP2019014486A - ラベル剥離装置、ラベル自動貼付装置、及びラベル剥離方法 - Google Patents
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Abstract
Description
また、図4に示すように、枠体2内の剥離板11の下方位置において、剥離板11を前後に挟むようにラベル供給部4が設置されてなる。ラベル供給部4は、剥離板11の前側において、左右方向に沿った回転軸を有するラベルホルダー25と、ラベルホルダー25の斜め上後方に配置されたアイドルローラー26と、アイドルローラー26の回転面に対向して配置されてなるラベルストッパー27とを備えると共に、剥離板11の後側において、パルスモーター28によって台紙5を正確に所定量送ることができるパルスローラー29と、パルスローラー29と共に台紙5を挟み込むことができる保持ローラー30と、パルスローラー29よりも下方に配置されてトルクモーター31によって台紙5を巻取り可能な巻取りローラー32と、を備えてなる。アイドルローラー26は、当該ローラーの後端が剥離板11のラベル剥離面10の直下に位置するように設置されてなる。ラベルストッパー27は、アイドルローラー26の径方向に沿って往復運動させることができ、アイドルローラー26の周面に掛け廻された台紙5を当該周面に押し付けて固定することができる。
台紙5が刃先部14の先端縁12で掛け廻される際に、ラベル剥離面10から傾斜裏面13にかけて鋭角に折り返されることによって、ラベル片6の先端部分36を台紙5から捲れさせることができる。台紙5から捲れた先端部分36は、刃先部14の斜め後方に配置された頭出しセンサー57とパルスローラー29による台紙5の巻取り量制御によって、剥離板11の先端縁12からの突出長さが所定長さDとなるように調節されてなる。
吸着パッド16は、図2に示す待機位置Sで待機する剥離板11と離間した状態から、吸着パッド用エアシリンダー24を伸長させて図5(a)に示すように吸着面17を剥離板11に近接させると共に、空気吸着源を駆動させることにより、ラベル剥離面10上で先端部分36が所定量Dだけ先端縁12から突出した状態のラベル片6aを、吸着手段19によって吸着面17にラベル片6の表示面を吸着させる。ラベル片6の先端部分36が刃先部14の先端縁12から、台紙5から捲れた状態で突出してなることにより、吸着パッド16への吸着後の剥離手段35を開始する際に、ラベル片6の吸着時に対する吸着面17上での位置ズレの発生を防止することができる。
次に、図5(a)に示すように、ラベルストッパー27が台紙5の一端側をアイドルローラー26との間に挟持することによって固定される。そして、剥離用エアシリンダー7の空圧が低圧に切り替えられ、パルスローラー29によって巻き取られる台紙5から受ける基端方向への押し下げ力によって、剥離板11も基端方向へ移動可能な状態とされる。さらに、図5(b)に示すように、保持ローラー30との挟み込みによって台紙5を挟持するパルスローラー29が、パルスモーター28によって一定量回転することによって、台紙5を巻取りローラー32に巻き取る。このとき剥離板11は、ラベル片6aが吸着面17に吸着された状態で、巻取りローラー32に巻き取られる台紙5と共に基端方向へ一定長さLだけ移動され、ラベル片6aを台紙5から剥離させることができる。前記一定長さL、即ち待機位置Sからラベル片6aが台紙5から剥離された剥離位置Eまでの長さを剥離板11が移動すると、パルスローラー29は回転を止める。吸着面17に吸着されたラベル片6aに対して、待機位置Sに位置する剥離板11を基端方向へ移動させ、ラベル片6aを剥離させて剥離位置Eに至るまでの機構を剥離手段35という。
剥離板11が剥離位置Eへ移動した後、剥離用エアシリンダー7の空圧が高圧に切り替えられる。そして、図5(c)に示す復帰手段37により、ラベルストッパー27が台紙5の一端側をアイドルローラー26との間に挟持した状態で、パルスローラー29が逆回転して台紙5を逆送りすることによって、剥離板11が待機位置Sまで一定長さL戻される。剥離板11が戻される際において、ラベル剥離面10側に配置される次のラベル片6bは、台紙5の一端側がラベルストッパー27によって挟持されてなることにより、位置を変えずに保持される。このとき、剥離用エアシリンダー7において高圧に設定された空圧は、剥離手段35における低圧よりも高い圧力で剥離板支持ロッド8を上方へ押し上げるが、パルスローラー29によって逆送りに引き出される台紙5を破損させない圧力に調整される。
剥離板11が待機位置Sに戻ると、剥離板支持ロッド8は剥離用エアシリンダー7に対して固定される。そして、図5(d)に示すラベル片準備手段38により、ラベルストッパー27がアイドルローラー25から離れ、台紙5の一端側が解放される。また、パルスローラー29と保持ローラー30が台紙5を保持したまま巻き上げると同時に巻取りローラー32を駆動するトルクモーター31が回転することによって、台紙5の他端側が巻き取られながら次のラベル片6bがラベル剥離面10に沿って剥離板11の先端側へ送られる。ここでトルクモーター31によって巻取りローラー32が台紙5の他端側を巻き取られながらラベル片6bを剥離板11の先端側へ送ることにより、台紙5の一端側が解放された状態であっても、台紙5を張った状態で送ることができ、次の頭出しセンサー57によって台紙5を停止させる位置のズレをなくすことができる。
その後、ラベルストッパー27が台紙5の一端側をアイドルローラー26との間に挟持することによって固定され、パルスローラー29が保持ローラー30から離間する方向にわずかに後退して台紙5を開放した後、トルクローラー32がわずかに台紙5を巻き取る方向へ引っ張ることで台紙5が張った状態とする。台紙5が張った状態とされると、パルスローラー29は再び前方へ移動して、台紙5を保持ローラー30との間で保持する。これにより、次の剥離手段35を行う際に、パルスローラー29による巻き取る力を確実に台紙5に伝え、正確な巻き取り量を巻き取るための準備を完了することができる。
そして、待機位置Sで待機する剥離板11のラベル剥離面10上において、次のラベル片6bの先端部分36が所定長さD突出した状態で維持され、前のラベル片6aの貼り付け作業を終えた吸着パッド16が戻ってくると、図5(a)に示す工程から繰り返すことによって次のラベル片6bの吸着手段19及び剥離手段35を行うことができる。
ラベル剥離装置3の正面視左側には、後方から貼付対象物である樹脂製容器39をラベル貼付位置まで運搬するベルトコンベヤー40が設けられてなる。樹脂製容器39は、図6に示すように、一端面が解放された解放部46を有してなる直方体の容器であり、図7に示すように、前記解放部46を下方に向けた状態でベルトコンベヤー40に載置され、図7中の矢印の方向に沿って運搬されてくる。ベルトコンベヤー40の前端から前方に向かって僅かに隙間41を空けた位置であって、ベルトコンベヤー40の上端面とほぼ同じ高さ位置には、後方からベルトコンベヤー40によって運搬されてきた樹脂製容器39の前端39aを受け止める側面視L型の断面形状を備える前端ストッパー42が設けられてなる。図8に示すように、ベルトコンベヤー40によって運搬されてきた樹脂製容器39の前端39aを前端ストッパー42に当接させることにより、樹脂製容器39を所定の前後位置に配置することができる。
ラベル片6を吸着保持した吸着パッド16は、図8に示すように、移動アーム15によって、固定位置に固定された樹脂製容器39の正面における所定位置と向かい合う位置にラベル片6を移動させる。そして、変形防止板47を、図8中の矢印に沿って上方へ移動させると共に、ラベル片6を貼り付ける所定位置に相当する壁部52の内面部分に当接させる。その後、吸着パッド16は図9の矢印に沿って吸着パッド用エアシリンダー24を伸長させてラベル片6の粘着面を樹脂製容器39の正面に押し付けて、ラベル片6を所定位置に貼り付ける。
3 ラベル剥離装置
4 ラベル供給部
5 台紙
6 ラベル片
10 ラベル剥離面
11 剥離板
12 先端縁
13 傾斜裏面
14 刃先部
16 吸着パッド
17 吸着面
19 吸着手段
28 パルスモーター
31 トルクモーター
35 剥離手段
36 先端部分
39 樹脂製容器
46 解放部
47 変形防止版
53 スキージブレード
57 頭出しセンサー
L 一定長さ
D 所定長さ
S 待機位置
E 剥離位置
Claims (11)
- 文字等が印字される表示面を表面とし、裏面が帯状体に形成された台紙に剥離可能に仮着され、前記台紙の長手方向に沿って直列に配設された複数のラベル片を前記台紙から剥離させるラベル剥離装置であって、
前記台紙に仮着されたラベル片の表示面を吸着可能な吸着面を有する吸着パッドと、
待機位置において前記吸着面と対向するラベル剥離面、及び当該ラベル剥離面とラベル剥離面の先端縁から基端方向へ鋭角に傾斜してなる傾斜裏面とによって尖った刃先状に形成されてなる刃先部を有し、前記待機位置から基端方向に移動可能な剥離板と、を備え、
前記吸着パッドは、
前記待機位置において、前記ラベル剥離面に沿って前記台紙と共に設置された前記ラベル片の先端部分を、前記傾斜裏面に沿って折り返された台紙部分から捲れさせると共に、前記ラベル剥離面の先端縁からわずかに突出させた状態で、前記ラベル片の表示面を前記吸着面に吸着可能に構成され、
前記剥離板は、
前記刃先部に掛け廻されて前記傾斜裏面に沿って基端方向に引き取られる前記台紙と共に基端方向に移動されることによって、前記吸着面に吸着された状態の前記ラベル片を前記台紙から剥離可能に構成され、
前記ラベル剥離面の先端縁からわずかに突出された前記ラベル片の先端部分を感知する頭出しセンサーを備える
ことを特徴とするラベル剥離装置。 - 前記ラベル片が前記台紙から剥離された際の剥離位置から、前記刃先部に掛け廻された前記台紙のラベル剥離面側の一端部が固定されると共に他端部が開放された状態で、先端方向へ移動して前記待機位置まで復帰する復帰手段と、
前記剥離板が前記待機位置まで戻った後、前記台紙の一端部が解放され、前記台紙を前記傾斜裏面に沿って基端方向に引き取りつつ、前記ラベル剥離面の先端縁から次のラベル片の先端部分が台紙から捲れた状態で前記所定長さ突出したことを前記頭出しセンサーが感知した時に前記台紙の引き取り動作が停止されるラベル片準備手段と、を備える
ことを特徴とする請求項1に記載のラベル剥離装置。 - 前記剥離板は、基端方向に引っ張られる前記台紙が前記刃先部に加える押圧力によって基端方向に移動可能に設けられてなる
ことを特徴とする請求項1または2に記載のラベル剥離装置。 - 前記ラベル剥離面は、鉛直面であること
を特徴とする請求項1から3のいずれかに記載のラベル剥離装置。 - 前記請求項1から4のいずれかに記載のラベル剥離装置を備え、
前記吸着パッドが、前記ラベル剥離装置によって剥離されて前記吸着面に吸着された前記ラベル片と共に、貼付対象物表面における所定位置に対して押し付けられることにより、前記ラベル片を貼付対象物に貼り付け可能に設けられてなる
ことを特徴とするラベル自動貼付け装置。 - 前記貼付対象物は、前記貼付対象物表面を構成する壁部を備え、
前記吸着パッドが前記貼付対象物表面に押し付けられる際に、前記壁部の前記被貼り付け面とは反対面に当接される変形防止体を備える
ことを特徴とする請求項5に記載のラベル自動貼付け装置。 - 前記貼付対象物表面に貼り付けられたラベル片の一辺から他辺にかけて、前記ラベル片の表面を押圧しながら移動するスキージブレードを備える
ことを特徴とする請求項5、又は6に記載のラベル自動貼付け装置。 - 文字等が印字される表示面を表面とし、裏面が帯状体に形成された台紙に剥離可能に仮着され、前記台紙の長手方向に沿って直列に配設された複数のラベル片を前記台紙から剥離させるラベル剥離方法であって、
前記台紙に仮着されたラベル片の表示面を吸着可能な吸着面を有する吸着パッドを設置し、
ラベル剥離面とラベル剥離面の先端縁から基端方向へ鋭角に傾斜してなる傾斜裏面によって尖った刃先状に形成されてなる刃先部を有し、前記待機位置から基端方向に移動可能な剥離板を、前記ラベル剥離面が前記吸着面と近接して対向する待機位置に配置し、
前記待機位置において、前記ラベル剥離面に沿って前記台紙と共に設置された前記ラベル片の先端部分を、前記傾斜裏面に沿って折り返された台紙部分から剥離させると共に、前記ラベル剥離面の先端縁からわずかに突出させ、
前記ラベル片の表示面を前記吸着面に吸着させ、
前記刃先部に掛け廻されて前記傾斜裏面に沿って基端方向に引き取られる前記台紙と共に前記剥離板を基端方向に移動させることによって前記ラベル片を前記台紙から剥離させる
ことを特徴とするラベル剥離方法。 - 前記剥離板を、前記ラベル片が前記台紙から剥離された際の剥離位置から、前記刃先部に掛け廻された前記台紙のラベル剥離面側の一端部が固定されると共に他端部が開放された状態で、先端方向へ移動して前記待機位置まで復帰させ、
前記剥離板が前記待機位置まで戻った後、前記台紙の一端部が解放され、前記台紙を前記傾斜裏面に沿って基端方向に引き取りつつ、前記ラベル剥離面の先端縁から次のラベル片の先端部分が台紙から捲れた状態で前記所定長さ突出したことを頭出しセンサーが感知した時に前記台紙の引き取り動作を停止させる
ことを特徴とする請求項8に記載のラベル剥離方法。 - 前記剥離板を、基端方向に引っ張られる前記台紙が前記刃先部に加える押圧力によって基端方向に移動させる
ことを特徴とする請求項8、又は9に記載のラベル剥離方法。 - 前記ラベル剥離面が、鉛直面であること
を特徴とする請求項8から10のいずれかに記載のラベル剥離方法。
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