JP2007008488A - ラベル剥離装置及びラベル剥離方法、平面表示装置の製造方法 - Google Patents

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健男 安藤
Yoshinori Murakami
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Abstract

【課題】 品種交換時に、剥離エッジのストローク調整が不要であり、切替時間の向上が図れ、また、調整機構が不要であるのでシンプルな構造を有する剥離装置を提供する。
【解決手段】帯状の台紙に支持されて移動するラベルを台紙から剥離するラベル剥離装置であって、前記ラベルの位置を検出するセンサと、前記ラベル剥離の際にラベルを保持する吸着ヘッドと、この吸着ヘッドの近傍にて前記台紙をその裏面側から支持し、前記台紙の進行方向に沿って往復運動可能な剥離エッジとを備え、前記台紙に支持されて移動する前記ラベルの後端部が所定位置に達したことを前記センサで検出した際に、前記吸着ヘッドを前記ラベルに向けて移動させることにより前記ラベルを保持すると共に、前記剥離エッジをその先端部が前記所定位置付近に来るまで一時的に移動させ、かつ台紙をその裏面側へと引くことによって、ラベルを台紙から剥離させるよう構成した。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ラベル貼付工程においてラベルを台紙から剥離するために用いられるラベル剥離装置、及びラベル剥離方法、これを用いた平面表示装置の製造方法に関する。
例えば、携帯電話や携帯情報端末の表示部、カーナビゲーションやコンピュータのディスプレイ等の平面表示装置の製造工程中の各種機器類に製品名や定格等を表示するためにラベルを貼付するラベル貼付工程において、帯状の台紙に支持されて移動するラベルを順次剥離するために、ラベル剥離装置が用いられている(例えば、特許文献1及び2を参照)。
図2(a)及び(b)は従来のラベル剥離装置の概略を示す側面図であり、符号10,〜15,60〜62はラベル、20はセンサ、30は吸着ヘッド、31,32は保持具、40は剥離エッジ、50は台紙を示す。
これらの図に示した例では、吸着ヘッド30の下方にセンサ20が設けられ、吸着ヘッド30の下方に向けて移動するラベル10…,60…の先端部をその裏面側から検出するようになされている。吸着ヘッド30は上下に移動可能であり、ラベルの剥離時に保持具31,32を介してラベルの表面を吸着して保持する。剥離エッジ40は吸着ヘッド30の近傍にて台紙50をその裏面側から支持し、台紙50の進行方向に往復運動可能になされている。図における矢印41は剥離エッジ40のスライド方向を示す。
ラベルの剥離方法を図2(b)を例にとり説明すると、まずセンサ20で先頭のラベル60の先端部を検出し、ラベル60の先端部が所定位置に来ると、保持具32を有する吸着ヘッド30が下降して、このラベル60を保持する。それと共に剥離エッジ40がラベル進行方向の後方(図において右向き)にスライドし、かつ台紙50が矢印51の向きに引っ張られることにより、ラベル10が台紙50から剥離される。
しかしながら、上記のように、ラベルの位置決めをラベルの先端部を検出することによって行う方法では、ラベルのサイズが変わった場合に剥離エッジのストローク量をラベルサイズに合わせて毎回調整する必要があった。
例えば図2(b)に示したラベル60が長さ6mmであるとすると、剥離エッジのストローク量を6mmにすればラベルを剥離可能であるが、長さ2mmのラベルで同じストローク量を採用すると、図2(a)に示すように剥離エッジ40が破線の位置から実線の位置まで移動して、次のラベル11も剥離されて落下してしまい、ロスが生じる。
上記ラベルのロスの問題は、例えば図3(a)及び(b)に示すように、長さの短いラベルを台紙上に間隔を開けて配置することによって、ラベルの先端部の位置を長さの長いラベルの先端部の位置と揃えれば解決する。しかし、その場合は、台紙のロスが大きくなり、やはりコスト的に不利である。
そこで上記のような問題を回避するためには、ラベルサイズが変わる毎に剥離エッジのストローク量を調整する必要が生じ、品種切替の際に時間のロスが生じてしまうという問題があった。また、剥離エッジを所定の位置で停止させるための調整機構が必要となり、装置のコストの面でも不利であった。
特開平6−263129号公報 特開平9−24922号公報
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、品種交換時に、ラベルや台紙のロスを生じず、かつ剥離エッジのストローク調整が不要であり、切替時間の短縮が図れ、また、剥離エッジを所定の位置で停止させるための調整機構を不要としたシンプルな構造を有するラベル剥離装置を提供することを課題とするものである。また、これを用いたラベル剥離方法、さらには平面表示装置の製造方法を提供しようとするものである。
本発明のラベル剥離装置は、帯状の台紙に支持されて移動するラベルを台紙から剥離するラベル剥離装置であって、前記ラベルの位置を検出するセンサと、前記ラベル剥離の際にラベルを保持する吸着ヘッドと、この吸着ヘッドの近傍にて前記台紙をその裏面側から支持し、前記台紙の進行方向に沿って往復運動可能な剥離エッジとを備え、前記台紙に支持されて移動する前記ラベルの後端部が所定位置に達したことを前記センサで検出した際に、前記吸着ヘッドを前記ラベルに向けて移動させることにより前記ラベルを保持すると共に、前記剥離エッジをその先端部が前記所定位置付近に来るまで一時的に移動させ、かつ台紙をその裏面側へと引くことによって、ラベルを台紙から剥離させるよう構成したことを特徴とする。
また、本発明のラベル剥離方法は、帯状の台紙に支持されて移動するラベルの位置を検出するセンサと、前記ラベルを前記台紙から剥離する際に前記ラベルを保持する吸着ヘッドと、この吸着ヘッドの近傍にて台紙をその裏面側から支持し、前記台紙の進行方向に沿って往復運動可能な剥離エッジとを備えたラベル剥離装置を用い、帯状の台紙からラベルを剥離するラベル剥離方法であって、台紙に支持されて移動するラベルの後端部が所定位置に達したことを前記センサで検出する工程と、前記検出が行われた際に、前記吸着ヘッドを前記ラベルに向けて移動させることにより前記ラベルを保持する工程と、前記剥離エッジを、その先端部が前記所定位置付近に来るまで一時的に移動させ、かつ台紙をその裏面側へと引くことによって、ラベルを台紙から剥離させる工程とを具備したことを特徴とする。
さらに、本発明の平面表示装置の製造方法は、上記ラベル剥離方法を用いて剥離されたラベルを平面表示装置に貼付する工程を有したことを特徴とする。
本発明によれば、品種交換時に、ラベルや台紙のロスを生じず、かつ剥離エッジのストローク調整が不要であり、切替時間の短縮が図れる。また、本発明のラベル剥離装置は、剥離エッジを所定の位置で停止させるための調整機構が不要であるので、装置をシンプルな構造とすることができる。
以下、図を用いて本発明の一実施の形態につき詳細に説明するが、本発明は以下の実施の形態に限定されるものではない。
図1は、本発明のラベル剥離装置の一実施形態の概略を示す側面図である。本図において、符号10〜14,60〜62は粘着ラベル(以下、単にラベルという)、21はセンサ、33は吸着ヘッド、34,35は保持具、40は剥離エッジ、50はラベルの台紙を示す。
台紙50は帯状であり、その表面上に所定の間隔を空けてラベルが配置(仮着)されている。なお、本明細書においては、台紙50のラベル配置面を表面、その反対側を裏面と定義する。ここでは、説明の都合上、図1(a)に示すラベル10〜14の大きさは、長さ(ラベルの進行方向の寸法)2mm、幅10mmであり、図1(b)のラベル60〜62の大きさは、長さ6mm、幅10mmであるものとするが、当然のことながらラベルの大きさはこれらに限定されるものではない。
吸着ヘッド33は上下に移動可能であり、ラベルの剥離時に保持具34,35を介してラベルの表面を吸着して保持する。保持具34,35は吸着ヘッド30の吸着面をなすものであり、吸着ヘッド33に取り外し可能に取り付けられ、ラベルのサイズに合わせて変換可能となされている。
また、剥離エッジ40は吸着ヘッド33の近傍にて台紙50をその裏面側から支持し、矢印41で示した台紙50の進行方向に往復運動可能になされている。剥離エッジ40としては、特に限定されるものではないが、安価である点から、例えば、空気圧シリンダにより駆動され、機械的なストッパー機構によって上記往復運動の範囲が定められているものを用いると好適である。
センサ21は、台紙50の表面側に設けられ、台紙50に保持されて吸着ヘッド33に向けて進行する先頭ラベル10,60の後端部を検出するようになされている。センサ21は、台紙50の表面側から先頭ラベル10,60の後端部の近傍のみを捉えるように、固定して設ければよい。
このような構造を有する装置では、図1(a)に示した例の場合、先頭ラベル10の後端部が所定位置に達したことをセンサ21で検出すると、保持具34を備えた吸着ヘッド33が下降してこのラベル10を保持する。それと共に、剥離エッジ40が破線で示された位置からラベルの進行方向後方(図では右向き)にスライドして、実線で示された位置まで、すなわち、その先端部が上記所定位置に来るまで一時的に移動する。この剥離エッジ40の移動量(ストローク量)は、例えば7mmである。その際に台紙50が矢印51の向きに引っ張られ、ラベル10が台紙50から剥離される。なお、台紙50を矢印51の向きに引っ張るには、公知の巻き取り手段等を用いることができる。
その後、剥離エッジ40は破線で示された位置に戻り、以後、上記と同じ動作が繰り返されて、ラベルが次々と剥離される。
ラベルの長さが異なる図1(b)の例の場合でも、上記(a)の場合と同様に、ラベル60の後端部が所定位置に来るのをセンサ21で検出して、保持具35を備えた吸着ヘッド33が下降してこのラベル60を保持し、剥離エッジ40をスライドさせてラベルを剥離するのであるが、その際、剥離エッジ40を上記と同様、その先端部が所定位置付近に来るように図中右方向へ7mmスライドさせることにより、ラベル60を台紙50から剥離させることができる。
すなわち、本実施の形態では上記のようにラベルを先端部ではなく後端部で検出するので、ラベルの長さにかかわりなく、その検出位置付近に剥離エッジ40の先端部が来るように剥離エッジ40を移動させることによりラベルを剥離することが可能となる。従って、剥離エッジのストローク調整が不要となり、切替時間の短縮が図れる。また、シールや台紙のロスも生じない。さらに、剥離エッジを所定の位置で停止させるための調整機構が不要であるので、剥離装置をシンプルな構造を有するものとすることができる。
本実施の形態のラベル剥離装置及びラベル剥離方法は、例えば携帯電話の表示部等の平面表示装置の製造工程において、検査を終えた各種機器類に製品名や定格等を表示するためにラベルを連続して貼付する際に用いて好適である。
本発明のラベル剥離装置の一実施の形態を示す概略側面図である。 従来のラベル剥離装置の概略を示す側面図である。 従来のラベル剥離装置の別の使用態様を示す側面図である。
符号の説明
10,11,12,13,14,15,60,61、62……ラベル
20,21……センサ
30,33……吸着ヘッド
31,32,34,35……保持具
40……剥離エッジ
50……台紙

Claims (6)

  1. 帯状の台紙に支持されて移動するラベルを台紙から剥離するラベル剥離装置であって、
    前記ラベルの位置を検出するセンサと、
    前記ラベル剥離の際にラベルを保持する吸着ヘッドと、
    この吸着ヘッドの近傍にて前記台紙をその裏面側から支持し、前記台紙の進行方向に沿って往復運動可能な剥離エッジとを備え、
    前記台紙に支持されて移動する前記ラベルの後端部が所定位置に達したことを前記センサで検出した際に、前記吸着ヘッドを前記ラベルに向けて移動させることにより前記ラベルを保持すると共に、前記剥離エッジをその先端部が前記所定位置付近に来るまで一時的に移動させ、かつ台紙をその裏面側へと引くことによって、ラベルを台紙から剥離させるよう構成したことを特徴とするラベル剥離装置。
  2. 前記センサは前記台紙の表面側から前記所定位置の近傍のみを捉えるように固定して設けられたことを特徴とする請求項1に記載のラベル剥離装置。
  3. 前記剥離エッジは空気圧シリンダにより駆動され、かつ機械的なストッパー機構によって前記往復運動の範囲が定められていることを特徴とする請求項1又は2に記載のラベル剥離装置。
  4. 前記吸着ヘッドにはその吸着面をなす保持具が取り外し可能に取り付けられ、該保持具がラベルのサイズに合わせて変換可能であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のラベル剥離装置。
  5. 帯状の台紙に支持されて移動するラベルの位置を検出するセンサと、前記ラベルを前記台紙から剥離する際に前記ラベルを保持する吸着ヘッドと、この吸着ヘッドの近傍にて台紙をその裏面側から支持し、前記台紙の進行方向に沿って往復運動可能な剥離エッジとを備えたラベル剥離装置を用い、帯状の台紙からラベルを剥離するラベル剥離方法であって、
    台紙に支持されて移動するラベルの後端部が所定位置に達したことを前記センサで検出する工程と、
    前記検出が行われた際に、前記吸着ヘッドを前記ラベルに向けて移動させることにより前記ラベルを保持する工程と、
    前記剥離エッジを、その先端部が前記所定位置付近に来るまで一時的に移動させ、かつ台紙をその裏面側へと引くことによって、ラベルを台紙から剥離させる工程と
    を具備したことを特徴とするラベル剥離方法。
  6. 請求項5記載のラベル剥離方法を用いて剥離されたラベルを平面表示装置に貼付する工程を有したことを特徴とする平面表示装置の製造方法。
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