JP4799290B2 - パワーユニットの伝動ケース - Google Patents

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Description

本発明は、自動二輪車に搭載されるパワーユニットの動力伝達装置を収容する伝動ケースに関する。
自動二輪車に搭載されるパワーユニットの動力伝達装置は、内燃機関の動力により回転する駆動軸と後輪に連動する被動軸との間に無端状のベルトまたはチェーンが架渡されて構成されており、内燃機関の動力を後輪に伝達して走行させるものである。
この動力伝達装置は伝動ケースに収容されている。
この種のパワーユニットの伝動ケースは、通常内燃機関から左側に偏って後方に延出しており、この前後方向に長尺の伝動ケースは左右割りに構成されている。
特許文献1には、かかる構造の伝動ケースが開示されており、その開示された伝動ケースは、その左右割りされた左右伝動ケースの外周縁部に互いに対向する合せ面を有し、合せ面どうしを当接してボルトで締結し内部に動力伝達装置を収容している。
特開2005−273763号公報
同特許文献1に開示された伝動ケースは、車体外側となる左伝動ケースが、被動軸の左端をベアリングを介して軸支している。
したがって、ベアリングの外輪を嵌着すべく左伝動ケースには軸受凹部が形成されている。
左伝動ケースは、軸受凹部を被動軸の左端に内輪が嵌着されたベアリングの外輪に嵌入し、右伝動ケースの左側内面に配設された動力伝達装置を覆うようにして、外周縁部の合せ面を、右伝動ケースの外周縁部の合せ面に合せ、ボルトにより螺着緊締して右ケースに取り付けられる。
このようにして、左伝動ケースは、右伝動ケースに取り付けられるので、メンテナンス等で左伝動ケースを取り外す際、ボルトを緩めても左伝動ケースの軸受凹部が被動軸の左端に嵌着されたベアリングの外輪に嵌着されているので、左伝動ケースを容易に外すことができない場合がある。
すなわち、右伝動ケースに対して左伝動ケースを左方向に移動してベアリングの外輪に嵌着した軸受凹部を抜き取るようにしなければならないが、左伝動ケースの外周面は抜き取り方向に平行で、抜き取り方向の力を効果的に作用させることができず、取外し作業に手間がかかることがある。
本発明は、かかる点に鑑みなされたもので、その目的とする処は、左右割りに構成された伝動ケースの一方の伝動ケースを容易に取り外すことができ、取外し作業に労力と時間を要しない作業性に優れたパワーユニットの伝動ケースを供する点にある。
上記目的を達成するために、請求項1記載の発明は、車両に搭載されるパワーユニット(P)の内燃機関(E)の動力により回転する駆動軸(15)と後輪に連動する被動軸(50)との間に動力伝達手段(32)が介装された動力伝達装置(T)を、左右割りされた左右伝動ケース(70,11L)が収容し、前記左右伝動ケース(70,11L)のうち車体外側に配される伝動ケース(70)が前記被動軸(50)の端部をベアリング(35)を介して軸受凹部(76)に嵌合して回転自在に軸支する伝動ケース構造において、前記左右伝動ケース(70,11L)の互いに対向する合せ面(71a,61a)を構成する左右外周縁部(71,61)であって、前記被動軸(50)に対して略上下対称な位置に、互いに対向する突出片(77,67,78,68)を左右伝動ケース(70,11L)に各々形成し、前記互いに対向する突出片(77,67,78,68)間に空隙を形成し、前記動力伝達装置(T)は、前記駆動軸(15)と前記被動軸(50)との間に動力伝達手段である無端状ベルト(32)が架渡されるベルト式無段変速機(T)であり、前記左右伝動ケース(70,11L)は、前側の駆動軸(15)から後方に延出して後側の被動軸(50)を軸支し、下側の互いに対向する突出片(78,68)の付け根の互いに対向する前後に指向する合せ面(71a,61a)部分は、一方の合せ面(61a)部分が切り欠かれ、切り欠かれた前側の合せ面部分が後側の合せ面部分の下側に回り込むように前記突出片(68)の下端縁に沿って後方に延出していることを特徴とするパワーユニットの伝動ケース構造とした。
請求項1記載のパワーユニットの伝動ケース構造によれば、左右伝動ケースの互いに対向する合せ面を構成する左右外周縁部であって、被動軸に対して略上下対称な位置に、互いに対向する突出片を左右伝動ケースに各々形成したので、互いに対向する突出片の間に工具を差し込み、両突出片の間を拡大するようにすれば、被動軸に内輪が嵌着されたベアリングの外輪に嵌着した軸受凹部を抜き取る方向に力が効果的に作用して、簡単に軸受凹部を抜き取ることができ、伝動ケースの外観面を傷つけることなく、一方の伝動ケースを容易に取り外すことができ、取外しの作業性に優れている。
互いに対向する突出片間に空隙を形成したので、互いに対向する突出片の間に工具を簡単に差し込むことができ、益々取外しの作業性が向上する。
動力伝達装置は、前記駆動軸と前記被動軸との間に動力伝達手段である無端状ベルトが架渡されるベルト式無段変速機であり、左右伝動ケースは、前側の駆動軸から後方に延出して後側の被動軸を軸支するので、ベルト式無段変速機の左右伝動ケースは、前後に長尺となり、伝動ケース自体の剛性が低くなり、一方の伝動ケースを取り外す際の力がベアリングの外輪に嵌着した軸受凹部に伝わり難くなるが、被動軸に対して略上下対称な位置にあってベアリングに近い位置にある互いに対向する突出片の間に工具を差し込み、両突出片の間を拡大するように力が働くので、ベアリングの外輪に嵌着した軸受凹部を抜き取る方向に力が効果的に作用して、伝動ケースを変形することなく、一方の伝動ケースを容易に取り外すことができ、取外しの作業性を高く維持することができる。
以下、本発明の一実施の形態について図1ないし図6に基づき説明する。
本実施の形態に係るパワーユニットPは、自動二輪車に搭載されるもので、同パワーユニットPの一部省略した側面図を図1に示し、断面図を図2に示す。
該パワーユニットPは、車体前側の内燃機関Eと内燃機関Eから左側に偏って後方に延出する動力伝達装置であるベルト式無段変速機Tおよびベルト式無段変速機Tの後部に設けられる減速ギヤ機構Rとからなる。
内燃機関Eは1気筒の4ストローク内燃機関であり、パワーユニットPのユニットケース11は左右割りとされて、左ユニットケース11Lと右ユニットケース11Rからなり、シリンダブロック12のシリンダボア12aに摺動自在に嵌合されたピストン16の往復動がコンロッド17を介して、ユニットケース11に左右方向を指向して回転自在に支持されたクランク軸15に伝達され、クランク軸15が回転される。
シリンダブロック12は、水平近くまで前傾してユニットケース11から前方へ突出しており、シリンダブロック12にシリンダヘッド13が重ねられ、シリンダヘッド13に設けられる動弁機構20をシリンダヘッドカバー14が覆っている。
動弁機構20のカムシャフト21には吸気ロッカアーム22iとロッカアーム22eが揺動自在に接し、吸気ロッカアーム22iとロッカアーム22eにより図示しない吸気バルブと排気バルブが開閉駆動される。
カムシャフト21の右端部に嵌着された従動スプロケット23bとクランク軸15に嵌着された駆動スプロケット23aとに掛け渡されたタイミングチェーン24により、クランク軸15の1/2の減速比でカムシャフト21は回転される。
また、シリンダヘッド13には、ピストン16の頂面が対向する天井面により画成される燃焼室25に電極を露出させて点火プラグ26が取り付けられる。
クランク軸15は、左ユニットケース11Lと右ユニットケース11Rに主ベアリング10,10を介して回転自在に軸支され、クランク軸15の右側の主ベアリング10より右方へ突出した右端部には交流発電機27のアウタロータ27rが嵌着され、その右方が右ユニットケース11Rに結合された発電機カバー28により覆われ、発電機カバー28に交流発電機27のインナステータ27sが取り付けられている。
左ユニットケース11Lは、後方に延びて前後に長尺であり、左方に向けて開放している。
この左ユニットケース11Lの左方に開放した部分を、伝動ケースカバー70が左方から覆い、内部にベルト式無段変速機Tを収容する動力伝達室Cが形成される。
すなわち、左ユニットケース11Lと伝動ケースカバー70とが、伝動ケースを構成しており、同伝動ケースを左右割りにした右伝動ケースが左ユニットケース11Lであり、左伝動ケースが伝動ケースカバー70である。
クランク軸15の左ユニットケース11Lに設けられた主ベアリング10より左方へ突出した左端部にはベルト式無段変速機Tの駆動プーリ30が取り付けられる。
駆動プーリ30は、駆動軸としてのクランク軸15に対して軸方向および回転方向に固定されて、Vベルト32が接触する円錐面を有する駆動側固定プーリ半体30aと、該駆動側固定プーリ半体30aの右方に位置して、クランク軸15に対して軸方向に移動自在で回転方向に移動不能に結合されVベルト32が接触する円錐面を有する駆動側可動プーリ半体30bと、クランク軸15に対して軸方向および回転方向に固定されたランププレート30cと、駆動側可動プーリ半体30bとランププレート30cとの間に配置された複数のウエイトローラ30d等を有する。
一方、動力伝達室Cの後部には、駆動軸(クランク軸15)に対する被動軸50が、左ユニットケース11Lと伝動ケースカバー70とギヤケースカバー51に各ベアリング34,35,36を介して回転自在に軸支される。
この被動軸50にベアリング38,39を介して同軸に回転スリーブ37が相対回転自在に支持されており、同回転スリーブ37に前記駆動プーリ30と対をなす被動プーリ40が設けられている。
被動プーリ40は、回転スリーブ37と一体に取り付けられ、軸方向の移動が禁止された被動側固定プーリ半体40aと、回転スリーブ37の外周に軸方向に移動可能で回転方向に若干移動可能な被動側可動プーリ半体40bと、被動側可動プーリ半体40bを被動側固定プーリ半体40aに向けて付勢する円筒状の圧縮コイルスプリング40cとを有する。
前方の前記駆動プーリ30の駆動側固定プーリ半体30aと駆動側可動プーリ半体30bの相対する円錐面間に巻き掛けられたVベルト32が、後方において被動プーリ40の被動側固定プーリ半体40aと被動側可動プーリ半体40bの相対する円錐面間に巻き掛けられる。
ベルト式無段変速機Tはこのように構成されているため、内燃機関Eの回転速度が小さいとき、駆動プーリ30では、駆動側可動プーリ半体30bが駆動側固定プーリ半体30aから離れていて、Vベルト32の巻掛け半径は小さくなり、被動プーリ40では、圧縮コイルスプリング40cにより付勢された被動側可動プーリ半体40bが被動側固定プーリ半体40aに接近していて、Vベルト32の巻掛け半径は大きくなるため、大きな変速比でクランク軸15の動力が出力軸に伝達される。
回転速度が増加すると、駆動プーリ30では、複数のウエイトローラ30dが、遠心力により径方向外方に移動して、駆動側可動プーリ半体30bを駆動側固定プーリ半体30aに近づくように押圧するので、Vベルト32の巻掛け半径は大きくなり、被動プーリ40では、圧縮コイルスプリング40cのばね力に抗して被動側可動プーリ半体40b被動側固定プーリ半体40aから離れて、Vベルト32の巻掛け半径は小さくなるため、変速比が小さくなる。
回転スリーブ37の左端より左側に延びた被動軸50に、遠心クラッチLのクラッチアウタ48が嵌着されており、椀状をしたクラッチアウタ48の内側に、ドライブプレート45が回転スリーブ37の左端に嵌着されて設けられている。
回転スリーブ37が、所定の回転速度より大きな回転速度で回転すると、ドライブプレート45に揺動自在に支持された複数のクラッチシュー46が、クラッチスプリング47のばね力に抗して遠心力により径方向外方に揺動して、各クラッチシュー46の外周面に設けられた摩擦部材46aがクラッチアウタ48の内周面に当接し、遠心クラッチLが接続状態となり、被動プーリ40の回転が被動軸50に伝達される。
左ユニットケース11Lの後部の右側には、ギヤケースカバー51が被せられて減速ギヤ室52が形成され、同減速ギヤ室52内に減速ギヤ機構Rが収容される。
減速ギヤ室52内には、被動軸50と平行に、減速ギヤ軸53がベアリング54,54を介して回転自在に軸支され、さらに後車軸55がベアリング56,56を介して回転自在に軸支され、後車軸55はギヤケースカバー51を貫通して右半部を外部に突出させて、同右半部に後輪が支持される。
被動軸50の減速ギヤ室52内に突出した部分に小径ギヤ50aが形成され、減速ギヤ軸53に一体に形成された大径ギヤ53aが小径ギヤ50aと噛合し、減速ギヤ軸53に一体に形成された小径ギヤ53bが、後車軸55に嵌着された大径ギヤ55aと噛合している。
したがって、被動軸50の回転は、減速ギヤ機構Rを介して減速されて後車軸55に伝達されて後輪が回転される。
以上のように、内燃機関Eのベルト式無段変速機Tクランク軸15の動力は、ベルト式無段変速機Tの駆動プーリ30に入力され、ベルト式無段変速機Tで内燃機関Eの回転速度に応じた変速比で自動的に変速されて被動プーリ40に伝達され、さらに遠心クラッチLを介して被動軸50に伝達される。
そして、被動軸50の回転が減速ギヤ機構Rにより減速された後に後車軸55に伝達される。
ベルト式無段変速機Tを収容する動力伝達室Cを構成する伝動ケースカバー70と左ユニットケース11Lは、前後に長尺で、左右割りされた左伝動ケースと右伝動ケースに相当し、互いの合せ面71a,61aが鉛直同一平面にあって前後に長い長円の外周縁部71,61に沿って環状に形成されている(図1,図4参照)。
図3および図4に図示するように、伝動ケースカバー70は、合せ面71aを構成する環状の外周縁部71は、後方下部に排風口である切欠き開口部72が形成されて、同切欠き開口部72を除く外周縁部71の合せ面71aにはシール部材80が嵌挿される溝条71bが形成されている。
伝動ケースカバー70の外周縁部71には、合せ面71aに沿ってボルト締結用の孔が形成された取付けボス部73が複数突出形成されている。
また、伝動ケースカバー70の略中央部にも取付けボス部74が動力伝達室C内に向けて合せ面71aまで突出形成されている。
伝動ケースカバー70の前側のクランク軸15が臨む部分は吸風用の円開口75が形成され、後側の被動軸50が臨む部分には、ベアリング35の外輪が嵌入される軸受凹部76が形成されている。
そして、伝動ケースカバー70の外周縁部71であって、軸受凹部76(または被動軸50)に対して略上下対称な位置に、合せ面71aに沿って合せ面71aと同一面を有した矩形板状の突出片77,78が形成されている。
なお、上側の突出片77は、取付けボス部73と一体に形成されている。
該伝動ケースカバー70が被せられる左ユニットケース11Lには、図1を参照して、外周縁部61の合せ面61aが合せ面71aに対向し、切欠き開口部72に対応して切欠き開口部62が形成されている。
左ユニットケース11Lの外周縁部61には、伝動ケースカバー70の複数の取付けボス部73にそれぞれ対応して雌ねじが刻設された取付けボス部63が形成されている。
取付けボス部63は、合せ面61aと同一面を有している。
また、左ユニットケース11Lの略中央部に、伝動ケースカバー70の取付けボス部74に対応して取付けボス部64が動力伝達室C内に向けて合せ面61aまで突出形成されている
そして、伝動ケースカバー70の突出片77,78に対向して左ユニットケース11Lの外周縁部61に、矩形板状の突出片67,68が形成されている。
突出片67,68は、被駆軸50に対して略上下対称な位置にあって、合せ面61aより僅かに右方に引いた位置に形成されている。
以上のような左ユニットケース11Lに、伝動ケースカバー70が取り付けられるときは、被駆軸50の左端に内輪が嵌着されたベアリング35の外輪に、伝動ケースカバー70の軸受凹部76を嵌合させながら、左ユニットケース11Lの外周縁部61の合せ面61aに伝動ケースカバー70の外周縁部71の溝条71bにシール部材80が嵌挿された合せ面71aを当接し、ボルト81を伝動ケースカバー70の取付けボス部63,64の孔に挿入し、左ユニットケース11Lの取付けボス部73,74の雌ねじに螺合し緊締する。
このようにして伝動ケースカバー70が左ユニットケース11Lに取り付けられると、図5および図6に示すように、伝動ケースカバー70側の突出片77,78に対して左ユニットケース11Lの突出片67,68が空隙を存して相対向している。
なお、左ユニットケース11Lに取り付けられた伝動ケースカバー70の前部左側にフロントLカバー82が取り付けられて、伝動ケースカバー70の円開口75を覆う。
クランク軸15に嵌着された駆動側固定プーリ半体30aの左側面にはファン83が形成されていて、クランク軸15とともに駆動側固定プーリ半体30aが回転すると、ファン83の回転で円開口75から動力伝達室C内に空気が吸入され、ベルト式無段変速機Tを冷却し、後方の切欠き開口部62,72より排出される。
メンテナンス等で伝動ケースカバー70を、左ユニットケース11Lから取り外すときは、まずボルト81を外して伝動ケースカバー70を左ユニットケース11Lに対して左方に引き抜くようにすればよいが、伝動ケースカバー70の軸受凹部76が被駆軸50の左端に設けられたベアリング35の外輪に嵌着されているので、取り外すことが容易ではない。
そこで、本実施の形態の伝動ケース構造では、被駆軸50の上方において相対向する伝動ケースカバー70側の突出片77と左ユニットケース11Lの突出片67との間の空隙に、先端が平たく尖ったマイナスドライバーの如き工具の先端を差し込み、空隙を拡大するように基端側を持って倒すように操作することで、てこの原理を利用して伝動ケースカバー70の上側を容易に左方に移動でき、同様に、被駆軸50の下方において相対向する伝動ケースカバー70側の突出片78と左ユニットケース11Lの突出片68との間の空隙に工具を差し込み、空隙を拡大するように操作することで、伝動ケースカバー70の下側を容易に左方に移動できる。
すなわち、ベアリング35の外輪に嵌着した軸受凹部76に近い伝動ケースカバー70の上下位置で左ユニットケース11Lに対して伝動ケースカバー70を左方に移動できるので、ベアリング35の外輪に嵌着した軸受凹部76を抜き取る方向に力が効果的に作用して、簡単に軸受凹部76を抜き取ることができ、軸受凹部76が抜ければ伝動ケースカバー70は取り外された状態にある。
このように、伝動ケースカバー70を変形したり傷つけたりすることなく、左ユニットケース11Lから伝動ケースカバー70を容易に取り外すことができ、取外しの作業性に優れている。
なお、左ユニットケース11Lの突出片67,68および伝動ケースカバー70の突出片77,78は、左ユニットケース11Lおよび伝動ケースカバー70を加工する際に、左ユニットケース11Lおよび伝動ケースカバー70を固定するための押え片としても利用することができるものである。
本発明の一実施の形態に係るパワーユニットの一部省略した側面図である。 同パワーユニットの断面図である。 伝動ケースカバーの側面図である。 同伝動ケースカバーの裏面図である。 パワーユニットの後部を斜め上方より視た斜視図である。 パワーユニットの後部を斜め下方より視た斜視図である。
符号の説明
P…パワーユニット、E…内燃機関、T…ベルト式無段変速機、C…動力伝達室、L…遠心クラッチ、R…減速ギヤ機構、
11…ユニットケース、11L…左ユニットケース、11R…右ユニットケース、
15…クランク軸、30…駆動プーリ、32…Vベルト、35…ベアリング、40…被動プーリ、50…被動軸、55…後車軸、
61…外周縁部、61a…合せ面、63,64…取付けボス部、67,68…突出片、
70…伝動ケースカバー、71…外周縁部、71a…合せ面、71b…溝条、73,74…取付けボス部、76…軸受凹部、77,78…突出片、80…シール部材。

Claims (2)

  1. 車両に搭載されるパワーユニット(P)の内燃機関(E)の動力により回転する駆動軸(15)と後輪に連動する被動軸(50)との間に動力伝達手段(32)が介装された動力伝達装置(T)を、左右割りされた左右伝動ケース(70,11L)が収容し、

    前記左右伝動ケース(70,11L)のうち車体外側に配される伝動ケース(70)が前記被動軸(50)の端部をベアリング(35)を介して軸受凹部(76)に嵌合して回転自在に軸支する伝動ケース構造において、
    前記左右伝動ケース(70,11L)の互いに対向する合せ面(71a,61a)を構成する左右外周縁部(71,61)であって、前記被動軸(50)に対して略上下対称な位置に、互いに対向する突出片(77,67,78,68)を左右伝動ケース(70,11L)に各々形成し、
    前記互いに対向する突出片(77,67,78,68)間に空隙を形成し、
    前記動力伝達装置(T)は、前記駆動軸(15)と前記被動軸(50)との間に動力伝達手段である無端状ベルト(32)が架渡されるベルト式無段変速機(T)であり、
    前記左右伝動ケース(70,11L)は、前側の駆動軸(15)から後方に延出して後側の被動軸(50)を軸支し、
    下側の互いに対向する突出片(78,68)の付け根の互いに対向する前後に指向する合せ面(71a,61a)部分は、一方の合せ面(61a)部分が切り欠かれ、切り欠かれた前側の合せ面部分が後側の合せ面部分の下側に回り込むように前記突出片(68)の下端縁に沿って後方に延出していることを特徴とするパワーユニットの伝動ケース構造。
  2. 前記下側の互いに対向する突出片(78,68)の後方の互いに対向する合せ面(71a,61a)部分には、排風口である切欠き開口部(72,62)が形成されることを特徴とする請求項1記載のパワーユニットの伝動ケース構造。
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