JP4799040B2 - 位置検出装置、および、位置入力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、位置指示器により指示された位置を検出する位置検出装置、および、この位置検出装置を備えた位置入力装置に関する。
従来、ペン型の位置指示器と略平板状の位置検出装置とからなるペンタブレットと呼ばれる位置入力装置が知られている。この位置入力装置は、位置指示器と位置検出装置との間における電磁的な結合を利用して、微弱な信号を送受信するものである。近年、位置入力装置の操作性を向上するため、位置指示器と位置検出装置との間において、より高精度で確実に信号を送受信することが求められている。そこで、位置検出装置が備えるセンサ基板にシールド板を付設してノイズの影響を低減することにより、受信の精度を向上させる手法が提案された(例えば、特許文献1参照。)。
特開平1−158522号公報
最近では、位置入力装置に対して、操作性を向上させるため、位置指示器の位置を検出できる検出可能領域(いわゆる有効エリア)の拡大が求められ、その一方で、位置検出装置の小型化が求められている。そして、これら相反する二つの要求に応えるため、筐体のサイズに占める検出可能領域の割合が極めて大きくなっていた。ところが、検出可能領域の外側のスペースが減少したことで、大きめのセンサ基板を設けたり、ノイズ源となり得る回路装置をセンサ基板から離隔させたりするといった設計上の工夫が制限され、受信感度が低下する可能性があった。特に検出可能領域の端部においては、受信感度の低下が顕著に現れる可能性があった。このため、従来は、受信感度の低下に備えて、ソフトウェアの動作によって感度の低下を補償する手法が用いられていた。
そこで、本発明は、位置指示器により指示された位置を検出する位置検出装置において、小型化を実現しつつ、高精度かつ確実に信号を受信できるようにすることを目的としている。
上記課題を解決するため、本発明は、位置指示器との間における電磁誘導作用により、前記位置指示器により指示された位置を検出する位置検出装置において、前記位置指示器により位置が指示される操作面と、この操作面の下方に配置され、位置検出用の複数のコイルを有するセンス部と、このセンス部の裏面に対向配置されるシールド板とを備え、前記操作面が、前記センス部の端部まで設けられ、前記シールド板の下方であって、前記センス部の端部に重なる領域に、純鉄を除く強磁性材料からなる磁性体を重ねて配設したことを特徴としている。
ここで、シールド板とは、センス部に対するノイズを減衰または遮蔽する電磁シールド効果、及び、センス部において、位置指示器との間における電磁誘導作用の強度のばらつきを低減させる効果のいずれかまたは両方を有する板状部材を指し、その材料及びサイズについては限定されない。また、純鉄とは、99.9重量%以上の鉄を指す。
また、本発明において、前記強磁性材料からなる磁性体は、所定の空芯コイルをそれに押し当てた場合の空芯コイルのインダクタンス、最大比透磁率、または初期比透磁率が、前記シールド板を構成する材料と同一またはそれより大きいものとしてもよい。
本発明において、前記磁性体は、前記強磁性材料からなる複数の層が積層されたものとしてもよい。
本発明において、前記強磁性材料は、インダクタンスが75[μH(マイクロヘンリー)]以上のものとしてもよい。
本発明において、前記強磁性材料は、最大比透磁率(μm)が7000以上のものとしてもよい。
本発明において、前記強磁性材料は、初期比透磁率(μi)が1500以上のものとしてもよい。
本発明において、前記強磁性材料は、ケイ素鋼、NiCr合金、PBパーマロイ、42Ni合金、熱処理されていないアモルファス磁性合金、PCパーマロイ、および、熱処理済みのアモルファス磁性合金のいずれかとしてもよい。
本発明において、前記シールド板はケイ素鋼により構成されたものとしてもよい。
本発明において、前記ケイ素鋼は、4.0〜7.0重量%のケイ素を含むものとしてもよい。
本発明において、前記磁性体は、前記シールド板の表面において、少なくともその端部を覆うものとしてもよい。
本発明において、前記磁性体は、前記シールド板の表面において、少なくとも1以上の隅部を覆うものとしてもよい。
本発明において、前記磁性体は、前記シールド板の表面において、その辺縁部を覆うものとしてもよい。
本発明において、前記磁性体は、前記シールド板の少なくとも一方の面全体を覆うものとしてもよい。
本発明において、前記磁性体は、前記シールド板の下方において、その一部が前記シールド板に重ならない位置まで延びるように配設され、前記シールド板を上方から見た場合に前記磁性体の一部が露出するものとしてもよい。
本発明において、前記磁性体は、各々が前記強磁性材料で形成された複数の部材で構成されるものとしてもよい。
本発明は、位置を指示する位置指示器と、前記位置指示器との間における電磁誘導作用によって前記位置指示器により指示された位置を検出する位置検出装置とを備え、前記位置検出装置により検出した位置を示す情報を出力する位置入力装置において、前記位置検出装置は、前記位置指示器により位置が指示される操作面と、この操作面の下方に配置され、位置検出用の複数のコイルを有するセンス部と、このセンス部の裏面に対向配置されるシールド板とを備え、前記操作面が、前記センス部の端部まで設けられ、前記シールド板の下方であって、前記センス部の端部に重なる領域に、純鉄を除く強磁性材料からなる磁性体を重ねて配設した構成を有することを特徴としている。
本発明によれば、センス部のコイルのインダクタンスが高められるので、位置検出装置の小型化のためにセンス部が小型化されたり周辺回路の配置が密になったりしたとしても、位置指示器の位置を高精度で確実に検出することが可能になる。

以下、図面を参照しつつ本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明を適用した実施形態に係る位置入力装置としての座標入力装置1の概略構成を示す図である。図1に示すように、座標入力装置1は、ユーザが手に持って操作する入力ペン(座標指示器)10と、操作台となる操作面20aを有するタブレット20とを含んで構成される。
位置指示器としての入力ペン10は、ボールペン等の一般的な筆記具を模した形状となっていて、先端には芯11が突出する。ユーザは、入力ペン10を手に持って動かしながら、芯11をタブレット20の操作面20aに押し付ける操作を行う。
位置検出装置としてのタブレット20は、操作面20aにおける入力ペン10の位置を検出するとともに、入力ペン10の芯11が押圧操作された場合に、その操作を検出するものである。また、タブレット20は、入力ペン10による操作位置を検出する処理を行う検出回路部100を内蔵し、この検出回路部100は、タブレット20を入力デバイスとして利用する電子機器49に接続される。電子機器49は、表示装置50および出力装置51を備える。
図2は、タブレット20の構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。
なお、以下の説明においては、タブレット20の各部について、操作面20a側(上側)を表側とし、その反対側を裏側とする。
図2に示すように、タブレット20は、平板状に形成された中空の筐体21を有し、筐体21内の底部には周辺回路26が配設される。周辺回路26は、入力ペン10の位置検出に係る演算処理を行う検出回路部100を含めた各種の回路である。
また、タブレット20の表面には表面シート22が配設される。表面シート22は、例えば合成樹脂製の可撓性を有する透明または不透明のシートであり、入力ペン10を操作する操作面20aとして使用される。表面シート22は、入力ペン10の操作時に芯11に当接する面であることから、その表面は、入力ペン10による操作感が最適なものとなるよう、芯11との間に適度な摩擦を生じるものとなっている。
表面シート22の下方にはパネル23が配設される。パネル23は、入力ペン10とタブレット20との間で送受信される信号を透過させる材料(例えば、合成樹脂等)により構成される板状部材であり、筐体21に嵌め込まれる。
さらに、パネル23の下方には、センス部としてのセンサ基板24、および、シールド部201が重ねて配設される。センサ基板24は、後述するループコイル群28、29(図3)が形成されたプリント基板である。また、シールド部201は、センサ基板24の下方に位置して、センサ基板24の裏面を覆い、周辺回路26からセンサ基板24に及ぶノイズを減衰または遮蔽する電磁シールド効果、及び、入力ペン10から送信される信号をセンサ基板24により受信する際の、センサ基板24の面内における受信強度のばらつきを低減させる効果を奏する。
このように、タブレット20においては、下方から順に、周辺回路26、シールド部201、センサ基板24、センサ基板24、および表面シート22が筐体21に収容され、表面シート22は筐体21の上端面と面一となる。
表面シート22およびパネル23は同サイズに形成される。また、センサ基板24およびシールド部201は、ほぼ同形状かつ同サイズに構成され、これらセンサ基板24およびシールド部201は表面シート22およびパネル23よりも大きなサイズとなっている。
図3は、センサ基板24に配設されるループコイル群28、29の配置状態を示す図である。この図3に示すループコイル群28、29は、操作面20a(図2)を含む範囲に配設される。
図3中に矢印で示すように、操作面20a(図2)における横方向および縦方向に相当する向きのX軸およびY軸からなるX−Y直交座標系が仮想的に設定される。
ループコイル群28は、X軸方向に並ぶ複数(例えば、48本)のループコイル28-i(i=1、2、…、48)から構成される。ループコイル28-iは、上記Y軸に沿って延びる1ターンのループコイルであり、各ループコイル28-iは、互いに平行で、かつ、重なり合う如く並べて配置されたものである。また、ループコイル群29は、Y軸方向に並ぶ複数(例えば、48本)のループコイル29-i(i=1、2、…、48)から構成され、上記Y軸方向に沿って延びる1ターンのループコイルであり、各ループコイル29-iは、互いに平行で、かつ、重なり合う如く並べて配置されたものである。
この図3に示すループコイル群28、29が配設された領域においては、後述するように、入力ペン10から送信される信号をタブレット20によって受信できる。すなわち、ループコイル群28、29が配設された領域が、入力ペン10の位置および操作を検出可能な有効エリアとして機能する。座標入力装置1においては、この有効エリアが操作面20aと重なるように構成される。
これらループコイル群28、29は、センサ基板24における1または複数層のプリントパターンにより実現される。なお、各ループコイル28-i、29-iは1ターンで構成されるものに限らず、必要に応じて複数ターンをなす構成としてもよい。
図4は、座標入力装置1の構成を詳細に示す回路図である。
入力ペン10は、内蔵する基板(図示略)に実装されるコンデンサ14およびコイル15を含む共振回路16を内蔵しており、この共振回路16と、タブレット20が有するループコイル群28、29との間で所定周波数の無線信号を送受信する。また、入力ペン10は、芯11に加わる押圧力に応じてコイル15のインダクタンスが変化する機構を備え、これにより、入力ペン10の操作時に芯11に押圧力が加わると、共振回路16の共振周波数が変化するようになっている。
タブレット20の筐体21に内蔵される検出回路部100は、制御回路30、信号発生回路31、X方向選択回路32、Y方向選択回路33、送受切替回路34、35、XY切替回路36、受信タイミング切替回路37、帯域フィルタ(BPF:Band Pass Filter)38、検波器39、低域フィルタ(LPF:Low Pass Filter)40、位相検波器(PSD:Phase Shift Detector)41、42、低域フィルタ(LPF)43、44、駆動回路45、46、増幅器47、48を備えており、これらの各部はタブレット20の筐体21(図2)に納められる。
この検出回路部100は、表示装置50および出力装置51を備える電子機器49に接続される。電子機器49は、入力ペン10の操作により入力を行うことが可能な機器であり、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等を備えた表示装置50を一体として、もしくは外部に具備したパーソナルコンピュータ、PDA(Personal Digital Assistant)、無線通信機能を有する携帯端末装置等として構成される。また、出力装置51は、電子機器49に一体に、もしくは電子機器49側に外部接続された印刷装置、無線通信装置、各種ディスクドライブ、各種半導体メモリデバイス等として構成される。
図4に示す検出回路部100は、入力ペン10による操作を検出するため、送信動作と受信動作とを所定の周期で繰り返し実行する。送信動作においては、タブレット20が有するループコイル28-i、29-i(図3)から共振回路16に対して電波が送信され、この電波により共振回路16に誘導電流が発生する。共振回路16においては、誘導電流に基づいてコイル15から電波が発せられる。この電波は、受信動作においてループコイル群28、29により受信され、この電波に基づいて入力ペン10の位置および芯11に対する押圧操作の有無や芯11に加わる押圧力(筆圧)が検出される。
制御回路30は、信号発生回路31を制御するとともに、選択回路32、33によるループコイル群28、29の各ループコイルの切り替えを制御する。また、制御回路30は、XY切替回路36および受信タイミング切替回路37を制御して、座標検出方向(X方向、Y方向)の切り替えを行わせる。さらに制御回路30は、低域フィルタ40、43、44からの出力値をアナログ−ディジタル(A/D)変換し、所定の演算処理を実行して入力ペン10により指示された位置の座標値を求めるとともに、受信信号の位相を検出して、これらを電子機器49に送出する。
選択回路32は、制御回路30の制御に従ってX方向のループコイル群28から一のループコイルを選択する。また、選択回路33は制御回路30の制御に従ってY方向のループコイル群29より一のループコイルを選択する。
送受切替回路34は、信号発生回路31から入力される送受切替信号Cに従って選択回路32により選択されたX方向の一のループコイルを駆動回路45並びに増幅器47に交互に接続し、送受切替回路35は、送受切替信号Cに従って選択回路33により選択されたY方向の一のループコイルを駆動回路46並びに増幅器48に交互に接続する。
信号発生回路31は、所定の周波数f0の矩形波信号A、該矩形波信号Aの位相を90度遅らせた信号B、所定の周波数fkの送受切替信号C、および、受信タイミング信号Dを生成して出力する。信号発生回路31から出力された矩形波信号Aは、位相検波器41に送出される一方、低域フィルタ(図示略)により正弦波信号Eに変換され、さらにXY切替回路36を介して駆動回路45、46のいずれか一方へ送出される。また、信号発生回路31から出力される矩形波信号Bは位相検波器42へ送出され、送受切替信号Cは送受切替回路34、35に送出され、さらに、受信タイミング信号Dは受信タイミング切替回路37に送出される。
制御回路30からX方向を選択する情報が出力され、XY切替回路36および受信タイミング切替回路37に入力されている状態では、信号発生回路31から出力される正弦波信号Eは駆動回路45に送出されて平衡信号に変換され、さらに送受切替回路34に送出される。ここで、送受切替回路34は、送受切替信号Cに基づいて駆動回路45または増幅器47のいずれか一方を切り替えて接続するので、送受切替回路34から選択回路32に出力される信号は、時間T(=1/2fk)毎に出力/停止が繰り返される信号Fとなる。そして、送受切替回路34から出力される信号Fは、選択回路32を介して、ループコイル群28から選択された一のループコイル28-iに送出され、このループコイル28-iにおいては信号Fに基づく電波が発生する。
信号Fが出力されている間、検出回路部100は上記送信動作を実行し、信号Fが出力されていない間は上記受信動作を実行する。この送信動作と受信動作とは上記時間T毎に交互に繰り返される。
タブレット20の操作面20a上において、入力ペン10が使用状態に保持されると、ループコイル28-iから発生した電波によって入力ペン10のコイル15が励振され、共振回路16において、信号Fに同期した誘導電圧Gが発生する。
その後、送受切替回路34の動作により受信動作に移行し、ループコイル28-iが増幅器47側に切り替えられると、ループコイル28-iからの電波は直ちに消滅するが、入力ペン10の共振回路16に生じた誘導電圧Gは、共振回路16内の損失に応じて徐々に減衰する。そして、この誘導電圧Gに基づいて共振回路16を流れる電流により、コイル15から電波が発信される。コイル15から発信された電波によって、増幅器47に接続されたループコイル28-iが励振され、このループコイル28-iにコイル15からの電波による誘導電圧が発生する。この誘導電圧は、受信動作中の間のみ送受切替回路34から増幅器47に送出され、増幅されて受信信号Hとなって受信タイミング切替回路37に送出される。
受信タイミング切替回路37には、X方向またはY方向のうちいずれかを指定する情報と、実質的に送受切替信号Cの反転信号である受信タイミング信号Dとが入力される。受信タイミング切替回路37は、信号DがHighレベルの期間は受信信号Hを出力し、Lowレベルの期間は何も出力しないため、実質的に受信信号Hと同一の信号Iを帯域フィルタ38に出力する。
帯域フィルタ38は、周波数f0を固有の振動数とするセラミックフィルタであり、信号I中の周波数f0成分のエネルギーに応じた振幅を有する信号Jを検波器39および位相検波器41、42に送出する。厳密には、帯域フィルタ38は、数個の信号Iが帯域フィルタ38に入力され収束した状態において、これらの信号Jを検波器39および位相検波器41、42に送出する。
検波器39に入力された信号Jは検波・整流され、信号Kとされた後、さらに遮断周波数の充分低い低域フィルタ40によって振幅のほぼ1/2に対応する電圧値Vxiを有する直流信号Lに変換され、制御回路30に送出される。
信号Lの電圧値Vxiは、ループコイル28-iに誘起される誘導電圧に基づくものであり、入力ペン10とループコイル28-iとの間の距離に依存した値、ここではほぼ距離の4乗に反比例した値を示す。このため、ループコイル28-iが異なるループコイルに切り替えられると、当該ループコイルにおける信号Lの電圧値Vxiは異なる値となる。
したがって、制御回路30において、ループコイル毎に得られる電圧値Vxiをディジタル値に変換し、これらに後述する演算処理を実行することにより、各ループコイルと入力ペン10との位置関係を求めることにより、入力ペン10による指示位置のX方向の座標値が求められる。また、入力ペン10による指示位置のY方向の座標値についても同様にして求められる。これにより、操作面20a上の入力ペン10の位置を示す座標が得られる。
一方、位相検波器41には、信号発生回路31により発生された矩形波信号Aが検波信号として入力され、位相検波器42には、矩形波信号Aと位相が90度遅れた矩形波信号Bが検波信号として入力されている。そして、信号Jの位相が矩形波信号Aの位相とほぼ一致している場合は、位相検波器41は信号Jを全波整流した場合と同様の波形を有する信号M1を出力し、また、位相検波器42は正側および負側に対称な波形を有する信号M2を出力する。なお、位相検波器41から出力される信号M1は実質的に信号Kと同一である。信号M1は、上記の信号Kと同様に、低域フィルタ43によって信号Jの振幅のほぼ1/2に対応する電圧値、即ちVxiを有する直流信号N1に変換され制御回路30に送出される。ここで、直流信号N1は実質的に信号Lと同一である。また、信号M2は、同様に低域フィルタ44によって直流信号N2に変換され、制御回路30に送出される。
制御回路30は、低域フィルタ43、44の出力値、ここでは信号N1、N2をディジタル値に変換し、得られたディジタル値を用いて所定の演算処理を実行することにより、位相検波器41、42に加わった信号、ここでは信号Jと矩形波信号Aとの位相差θを求める。
ここで、信号Jの位相は、入力ペン10の共振回路16における共振周波数に対応する。即ち、共振回路16における共振周波数が所定の周波数f0と一致している場合、共振回路16には送信動作中および受信動作中とも周波数f0の誘導電圧が発生し、また、これに同期した誘導電流が流れるため、受信信号H(またはI)の周波数および位相は矩形波信号Aと一致し、信号Jの位相も矩形波信号Aと一致する。
一方、共振回路16における共振周波数が所定の周波数f0と一致していない場合、例えば周波数f0よりわずかに低い周波数f1(f1<f0、かつ、f1がf0とほぼ等しい)の場合は、送信動作中に共振回路16には周波数f0の誘導電圧が発生するが、この誘導電圧により共振回路16には位相遅れを伴う誘導電流が流れる。そして、受信動作中においてはほぼ周波数f1の誘導電圧が生じ、これに同期した誘導電流が流れるため、受信信号H(またはI)の周波数は矩形波信号Aの周波数よりわずかに低く、また、その位相もやや遅れたものとなる。前述したように、帯域フィルタ38は周波数f0のみを固有の振動数とするものであるから、その入力信号の低い方への周波数のずれは位相遅れとして出力されることになり、したがって、信号Jの位相は受信信号H(またはI)よりさらに遅れたものとなる。
逆に、共振回路16における共振周波数が所定の周波数f0よりわずかに高い場合、例えば周波数f2(f1>f0、かつ、f2がf0とほぼ等しい)の場合、送信動作中において共振回路16には周波数f0の誘導電圧が発生し、共振回路16には位相進みを伴う誘導電流が流れる。また、受信動作中においてはほぼ周波数f2の誘導電圧およびこれに同期した誘導電流が流れるため、受信信号H(またはI)の周波数は矩形波信号Aの周波数よりわずかに高く、また、その位相もやや進んだものとなる。帯域フィルタ38において、その入力信号の高い方への周波数のずれは、前述した場合とは逆に位相進みとして出力されることになり、したがって、信号Jの位相は受信信号H(またはI)よりさらに進んだものとなる。
前述のように、共振回路16に含まれるコイル15は、芯11に加わる押圧力によってインダクタンスが変化する構成を有し、芯11に押圧力が加わるとインダクタンスが増大する。したがって、入力ペン10の芯11を操作面20aに押し付ける操作が行われると、コイル15のインダクタンスが増大し、共振回路16の共振周波数は低い周波数に変化する。このため、上述したように制御回路30の演算処理によって得られた位相差θの値をもとに、入力ペン10の操作の有無、及び、操作時に芯11に加わった力を検出できる。
図5は、シールド部201の構成を示す外観図であり、(a)は上面側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。
図5に示すように、シールド部201は、シールド板221の裏面側にシールド層231を設けた構成となっており、シールド板221はセンサ基板24にループコイル群28、29(図3)が配設された領域を覆う形状及びサイズを有し、シールド層231は、シールド板221の裏面のほぼ全体を覆う。
ここで、シールド部201の構成およびシールド板221およびシールド層231に用いる材料について検討する。
上述したように、座標入力装置1においては、操作面20aの端部、すなわちループコイル群28、29が配設された領域の端部において受信感度が低下する可能性がある。これは、操作面20aの中央においては、入力ペン10のコイルにループコイルからの多くの磁力線が入射するのに対し、操作面20aの端においては、ループコイルの磁力線が入力ペン10のコイルの中心軸と直角に近い角度で交わるため、入力ペン10のコイルに少しの磁力線しか入射しないことに起因すると考えられる。さらに、シールド部201の直下に、金属板(特に面積の広い金属板)がある場合には、渦電流損失によって、より一層磁力線が減少するために、受信感度の低下が顕著になる。
ループコイル群28、29における受信強度は、ループコイルの数だけでなく、シールド部201の構成によっても影響される。上述したように、シールド部201は、電磁シールド効果、及び、センサ基板24の面内における受信強度のばらつきを低減させる効果を有するものである。このような効果は、シールド板221だけでも得ることが可能であるが、それでは従来のように端部において受信感度が低下する現象が起こる。そこで出願人は、上述した問題を解消することが可能なシールド部201の構成について検討した。
この検討にあたっては、シールド部201の構成を種々変更しつつ受信強度を測定する必要があるが、タブレット20における受信強度は、シールド部201に入力ペン10を密着させた場合のインダクタンスに強い相関を有する。そこで、出願人は、入力ペン10が備えるコイル15に代えて、より正確な測定に適したカーソルコイル17を用い、このカーソルコイル17をシールド部201に密着させて、インダクタンスを測定することにより、入力ペン10の受信感度に対する影響を検討した。
図6(a)はカーソルコイル17の構成を示す斜視図である。図6(a)のカーソルコイル17は、台座171と、コイル172と、リード線173とを備えて構成される。コイル172は、リッツ線(芯線0.07φ×5本撚り)を、外径28.0mm(28.0φ)、内径25.0mm(25.0φ)の環状に40ターン(径方向に5ターン、高さ方向に8ターン)巻いて構成される空芯コイルであり、このリッツ線の端はリード線173に接続される。また、コイル172は、操作面20a等に当接する合成樹脂製の台座171の上に固定される。ここで、コイル172の高さは2.0mm、台座171の高さは2.5mmである。
このカーソルコイル17は、図6(b)に示すようにカーソル本体175に収容される。カーソル本体175は、入力デバイスの一種として知られるカーソルの本体であり、合成樹脂等からなる中空のケースである。カーソル本体175には、図6(a)に示したカーソルコイル17とともに、リード線173のインダクタンスの影響を打ち消すための補正用リード線174が配設される。カーソル本体175にカーソルコイル17を収めた状態において、カーソル本体175の下面は台座171の下面と面一となっており、コイル172はカーソル本体175の下面から2.5mm上方に位置する。
また、カーソルコイル17をカーソル本体175に収めた状態においては、コイル172の環を覆うレンズ(図示略)が装着され、このレンズにはコイル172の中心位置(環の中心)を示すマーカ(図示略)が付されている。後述する測定においては、このマーカにより示されるコイル172の中心位置を基準として、インダクタンスを測定した。
なお、カーソル本体175に収容された状態において、カーソルコイル17は、中空(周囲に磁性体や金属材料等が存在しない条件下)で、375kHz(キロヘルツ)におけるインダクタンスが80.0[μH(マイクロヘンリー)]となる特性を有する。なお、インダクタンスが80μHにならない場合には、補正を行う。この補正は、他にもう一つのカーソルコイルを作成し、このカーソルコイルを用いて中空状態で80μHとなるよう換算して、シールド板のインダクタンスを測定する場合も、同じ比率で補正するものとする。
図6(a)及び(b)に示すカーソルコイル17をカーソル本体175に収めたものを、シールド部201に密着させてカーソルコイル17のインダクタンスを測定することにより、シールド部201の構成がタブレット20の受信強度に与える影響を近似的に知ることができる。なお、本実施の形態においてはカーソルコイル17をカーソル本体175に収めたものを用いて測定を行ったが、カーソル本体175からカーソルコイル17を取り出して用いても、同様の測定を行うことが可能である。
次に、カーソルコイル17を用いた測定方法および測定結果を図7に示す。測定にあたっては、図7(a)に示すように、シールド部201上で、図中矢印で示すようにカーソルコイル17を移動させながら、375kHzにおけるカーソルコイル17のインダクタンスを測定する。
測定中、カーソルコイル17の位置(コイル172の中心位置)は、シールド部201の角の点(端点)Pを通り、X軸に対して135度の角度で延びる直線に沿って移動される。この直線は、図7(a)に示すように、端点Pで直交する二辺からの距離が等距離となる点の集合である。
そして、カーソルコイル17の移動は、上記直線上で端点Pから100mm(ミリメートル)離隔したシールド部201内の点を始点とし、端点Pを通り、シールド部201外で端点Pから15mm離隔した点を終点とする。
図7(b)は測定結果を示す図表であり、図中、横軸は上記直線上における端点Pからの距離(-100mm〜15mm)を示し、縦軸はカーソルコイル17のインダクタンスを示す。
図7(b)に示す測定結果は、シールド板221として1〜4重量%のケイ素を含むケイ素鋼の板(以下、Si鋼板(1〜4重量%)と称する)の0.5mm厚のものを用いた場合の結果であり、(1)はシールド層231として0.08mm厚のアモルファス磁性合金リボン(熱処理後)を用いた例であり、(2)はシールド層231として0.5mm厚のSi鋼板を用いた例であり、(3)はシールド層231として0.5mm厚の鋼板(鉄板)を用いた例であり、(4)はシールド層231を設けない例(対照例)である。但し、シールド部201の直下にはシールド部201よりも広い面積を有する1mm厚のアルミニウム板が存在する。
図7(b)に示すように、シールド層231としてアモルファス磁性合金リボンを用いた例(1)では、シールド層231を設けない例(4)に比べて、インダクタンスが顕著に向上することが明らかになった。また、シールド層231としてSi鋼板(1〜4重量%)を用いた例(2)、すなわち、シールド板221と同一のものをシールド層231に用いた例でも、インダクタンスが顕著に向上することが明らかになった。一方、シールド層231として鋼板を用いた例(3)では、シールド層231を設けない例(4)と同様の結果となり、シールド層231の効果が殆ど無いことが明らかになった。
図8は、図7(a)に示した方法によって、シールド板221として0.1mm厚の6.5%Si鋼(6.5重量%のケイ素を含む鋼)板を用いた場合について、カーソルコイル17のインダクタンスを測定した結果を示す図表である。図8中、(1)はシールド層231として0.08mm厚のアモルファス磁性合金リボン(熱処理後)を用いた例であり、(2)はシールド層231として0.1mm厚の6.5%Si鋼板を用いた例であり、(3)はシールド層231として0.5mm厚の鋼板を用いた例であり、(4)はシールド層231を設けない例(対照例)である。但し、シールド部201の直下にはシールド部201よりも広い面積を有する1mm厚のアルミニウム板が存在する。
図8に示す結果においても、シールド層231としてアモルファス磁性合金リボンを用いた例(1)では、シールド層231を設けない例(4)に比べて、インダクタンスが顕著に向上することが明らかになった。また、シールド層231として6.5%Si鋼板を用いた例(2)、すなわち、シールド板221と同一のものをシールド層231に用いた例でも、インダクタンスが顕著に向上することが明らかになった。一方、シールド層231として鋼板を用いた例(3)では、シールド層231を設けない例(4)と同様の結果となり、シールド層231の効果が殆ど無いことが明らかになった。
以上のことから、シールド層231として、0.08mm厚アモルファス磁性合金リボン(熱処理後)、0.1mm厚6.5%Si鋼板、及び、0.5mm厚Si鋼板(1〜4重量%)を用いると効果的であり、鋼板を用いた場合は殆ど効果が得られないことが明らかになった。
ここで、シールド層231によってインダクタンスが高められる原理について考察すると、シールド部201に比透磁率の高い材料を用いることが大きく影響していると考えられる。各材料の比透磁率は、各材料のインダクタンスと強い相関を有するので、インダクタンスを指標として材料を選別することにより、望ましい効果が得られると考えられる。
そこで、一例として、比透磁率と強く相関するインダクタンスに着目して種々の材料について検討を行った結果、上述した0.08mm厚アモルファス磁性合金リボン(熱処理後)および0.1mm厚6.5%Si鋼板に加え、0.5mm厚Si鋼板(1〜4重量%)、0.2mm厚Si鋼板(1〜4重量%)、NiCr合金(ニッケル−クロム−鉄合金)、PBパーマロイ、PCパーマロイ、42Ni板(42ニッケル−鉄合金板)を用いた場合において、対照例とは有意な差が認められた。ここでいうインダクタンスは、一例として、375kHzにおけるインダクタンスである。
また、逆の作用として、出願人は、センサ基板24の近傍にアルミニウム板を配置するとタブレット20における受信強度が大幅に低下することを見いだした。これにより、シールド部201を構成する材料として金属の非磁性材料が不適当であることが明らかになった。
以下に、上述した各材料と、そのインダクタンスおよび比透磁率(明らかにされているもの)を列挙する。
1.アルミニウム板:インダクタンス59.1[μH]、最大比透磁率(μm)1、初期比透磁率(μi)1
2.鋼板:インダクタンス60.7[μH]、最大比透磁率6000〜9000、初期比透磁率200〜300
3.0.5mm厚Si鋼板(1〜4重量%):インダクタンス75.3[μH]、最大比透磁率7000〜13000、初期比透磁率(下限)1500
4.0.2mm厚Si鋼板(1〜4重量%):インダクタンス78.5[μH]
5.0.2mm厚NiCr合金板:インダクタンス82.8[μH]
6.0.1mm厚6.5%Si鋼板:インダクタンス83.0[μH]、最大比透磁率(下限)23000
7.PBパーマロイ:インダクタンス88[μH]、最大比透磁率40000〜50000、初期比透磁率4000〜6000
8.0.125mm厚42Ni合金板:インダクタンス90.2[μH]、初期比透磁率(下限)4500
9.アモルファス磁性合金板(熱処理前):インダクタンス90[μH]、最大比透磁率(下限)45000
10.PCパーマロイ:インダクタンス93.5[μH]、最大比透磁率120000〜300000、初期比透磁率15000〜40000
11.アモルファス磁性合金板(熱処理後):インダクタンス98.2[μH]、初期比透磁率30000〜50000
このうち、1.アルミニウム板は非磁性材料であるからシールド部201に含めることの効果はない。その上、渦電流損失によって、375kHzのインダクタンスを低下させてしまう。また、2.鋼板を用いた場合にタブレット20の受信強度を増す効果が得られないことは、上述したように明らかである。
一方、3.〜11.の各材料を用いた場合には、タブレット20の受信強度を増す効果が得られることが明らかになった。
従って、本第1の実施の形態におけるシールド層231を構成する材料としては、鉄を除く強磁性材料が好ましく、例えばインダクタンスを指標とした場合は75[μH]以上のもの、また例えば最大比透磁率を指標とした場合は7000以上、初期比透磁率を指標とした場合は1500以上のものが利用可能である。さらに、例えば、Si鋼板(1〜4重量%)、NiCr合金板、6.5%Si鋼板、PBパーマロイ、42Ni合金板、アモルファス磁性合金板(熱処理前)、PCパーマロイ、および、アモルファス磁性合金板(熱処理後)のいずれかであれば、より好ましい。また、シールド層231の厚みが薄くても効果が得られることから、厚みについては特に制限はなく、上記材料の箔を用いても好適であると考えられる。
また、Si鋼板については、上述したものだけでなく、例えば4.0重量%〜7.0重量%のケイ素を含むケイ素鋼の板を用いても同様の効果が得られる。
さらに、出願人は、シールド層231を複数の層により構成した場合の効果について検討を行った。
シールド部201において、シールド板221に加えてシールド層231を設けることでタブレット20における受信強度が改善される理由としては、シールド部201の端部において、シールド板221とシールド層231の面に対する磁力線の回り込みが起きると考えられる。つまり、シールド部201がシールド板221のみにより構成される場合、磁力線がシールド板221の裏面に回り込むのに対し、シールド層231をさらに設ければ、シールド板221の裏面だけでなく、シールド層231の裏面にも磁力線が回り込むことで、タブレット20の受信強度がより一層高まったものと考えられる。
そこで本出願人は、シールド層231として強磁性材料からなる複数の層を積層したものを用い、その効果を検討した。その結果を図9に示す。
図9は、6.5%Si鋼板からなるシールド板221に、6.5%Si鋼板からなるシールド層231を設けた場合の、シールド層231の層数および厚みとインダクタンスとの相関を示す図表であり、シールド層231を、0.05mm厚の6.5%Si鋼板を1〜8層用いて構成した場合と、0.1mm厚の6.5%Si鋼板を1〜4層用いて構成した場合と、0.2mm厚の6.5%Si鋼板を1〜3層用いて構成した場合とについて、カーソルコイル17の位置(コイル172の中心位置)をシールド部201の隅に重ねた場合のインダクタンスの変化を示す。
なお、図9中の(1)は、シールド部201の周囲に強磁性材料および金属材料等を置かない状況において測定した結果を示し、(2)はシールド部201から所定の距離だけ離隔した下方にアルミニウム板を配置した状況において測定した結果を示し、(3)はシールド部201の直下にシールド部201よりも広い面積を有するアルミニウム板を配置した状況において測定した結果を示す。(2)および(3)の例は、図2(b)に示すように周辺回路26が存在する状況を模して、インダクタンスの変化をみるために行った。
図9に示すように、シールド層231を構成する6.5%Si鋼板の厚みに拘わらず、シールド層231の層の数が増加するに従ってインダクタンスが増大することが明らかになった。従って、シールド層231を、例えば複数枚の板により構成すれば、タブレット20の受信強度を大幅に改善することが可能になる。
この効果は、シールド部201の下方にアルミニウム板が位置する状況(2)およびシールド部201の直下にアルミニウム板が位置する状況(3)であっても同様であり、アルミニウム板の影響によってインダクタンスが全体的に低下するものの、シールド層231の層の数が増加するに従ってインダクタンスが増大しており、タブレット20の受信強度が改善することが明らかである。
このように、本実施形態の座標入力装置1によれば、入力ペン10とタブレット20との間における電磁的結合に基づいて、入力ペン10との間で無線信号を送受信することにより、入力ペン10により指示された位置および入力ペン10の操作を検出するタブレット20において、ループコイル群28、29が敷設されたセンサ基板24の裏面側にシールド部201を設ける構成とし、シールド部201において、シールド板221と、シールド板221の裏側の面に重なるシールド層231とを設けたことにより、ループコイル群28、29の端や四隅における磁力線を増加させ、タブレット20の端や四隅における受信強度を改善することができる。また、タブレット20において、センサ基板24からシールド板221およびシールド層231の両方に対する磁力線の回り込みが生じることによって、タブレット20の端や四隅における受信強度を増大させることができる。従って、入力ペン10からの信号を、操作面20aの端部においても高精度かつ確実に受信することが可能となり、座標入力装置1の小型化のためにセンサ基板24が小型化されたり周辺回路の配置が密になったりしたとしても、位置検出の精度を高め、操作性を向上させることができる。
また、シールド板221の裏面側に設けるシールド層231を構成する材料としては、鉄を除く強磁性材料が好ましく、例えば、インダクタンスが75[μH]以上のもの、また例えば比透磁率が7000以上のものがより好ましいといえる。さらに、例えばSi鋼板(1〜4重量%)、NiCr合金板、6.5%Si鋼板、PBパーマロイ、42Ni合金板、アモルファス磁性合金板(熱処理前)、PCパーマロイ、および、アモルファス磁性合金板(熱処理後)のいずれかであれば、より好ましい。また、シールド層231は、上記材料からなる1層のものとしてもよいが、複数の層からなるものであれば、タブレット20における受信強度をより一層向上させることが可能となる。
ここで、シールド板221としては、6.5%Si鋼板だけでなく、例えば4.0重量%〜7.0重量%のケイ素を含むケイ素鋼を用いることにより、同様の効果が得られ、好ましい。
なお、上記実施形態において、各種信号の周波数や動作に係る時間等はあくまで一例であって、例えば、ループコイル群28、29におけるループコイルの数は48本に限定されず、タブレット20のサイズや検出精度等に応じて変更可能である。また、上記実施形態においては、入力ペン10はペン型の位置指示器であるとして説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、エアブラシを模した形状とすることも可能であり、その他の形状としてもよい。
また、上記実施形態において、シールド部201は、シールド板221の裏面側にシールド層231を設けた構成としたが、本発明はこれに限定されず、例えば、シールド板221の表側、すなわち、シールド板221とセンサ基板24との間にシールド層231を設けた構成としても良い。この場合、シールド層231がセンサ基板24に対してさらに近接することにより、シールド層231による効果がより顕著に現れる。すなわち、センサ基板24の辺縁部における受信強度を、より一層向上させることが可能となる。
さらに、上記実施形態においては、シールド板221と同サイズおよび同形状のシールド層231を用いる構成としたが、本発明はこれに限定されず、サイズおよび形状を変更することも可能である。
例えば、図10に示すように、センサ基板24の一側端部に相当する位置にのみシールド層を設けた構成としてもよい。
図10は、シールド部201に代えて用いるシールド部202の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部202は、シールド板221の一方の側端部の裏面に、シールド板221の短手方向に延びる短冊形状のシールド層232を設けたものである。シールド層232を構成する材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であり、1層または複数の層からなる。
この場合、センサ基板24において受信強度が低下しやすい側端部においてシールド部のインダクタンスが高められ、センサ基板24の側端部に位置するループコイルに流れる電流による磁力線を増加させて、受信強度を高めることができる。これによって、センサ基板24の側端部における入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出することができる。また、シールド層232はシールド板221に比べて非常に小さなサイズで済むので、低コスト化への寄与が期待できる。
また、図11に示すように、センサ基板24の一方側の隅にシールド層を設ける構成としてもよい。
図11は、シールド部201に代えて用いるシールド部203の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部203は、シールド板221の裏面側において、シールド板221の四隅のうち、シールド板221の長手方向の一端側に位置する2つの隅に、これら隅に重なる直角三角形のシールド層233を各々設けたものである。シールド層233を構成する材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であり、1層または複数の層からなる。
この場合、センサ基板24において受信感度が低下しやすい隅部においてシールド部のインダクタンスが高められ、センサ基板24の隅部においてループコイルに流れる電流による磁力線を増加させて、受信強度を高めることができ、センサ基板24の受信強度を効果的に改善し、側端部における入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出できるようにして、座標入力装置1の操作性を効果的に高めることができる。
また、図12に示すように、センサ基板24の一側端部および隅にシールド層を設ける構成としてもよい。
図12は、シールド部201に代えて用いるシールド部204の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部204は、シールド板221の裏面側において、シールド板221の長手方向における一方側の隅および端部をシールド層234により覆った構成を有する。シールド層234は、複数の部材、すなわちシールド層234Aとシールド層234Bとによって構成される。詳細には、シールド層234は、シールド板221の四隅のうちシールド板221の長手方向の一端側に位置する2つの隅に各々配設された2つのシールド層234Aと、これら2つのシールド層234Aの間に跨るシールド層234Bとによって構成される。シールド層234Aは、シールド板221の隅に重なる直角三角形の形状を有し、シールド層234Bは短冊形状に形成される。また、シールド層234A、234Bを構成する材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であり、1層または複数の層からなる。なお、シールド層234Aとシールド層234Bとで異なる材料を用いてもよい。また、シールド層234Aとシールド層234Bとが一部重なっていてもよい。
この場合、センサ基板24の一側端部および隅部においてシールド部のインダクタンスが高められ、センサ基板24の側端部及び隅部においてループコイルに流れる電流による磁力線を増加させて、受信強度を高めることができ、センサ基板24の受信強度を効果的に改善し、側端部における入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出できるようにして、座標入力装置1の操作性を効果的に高めることができる。
また、図13に示すように、センサ基板24の辺縁部にシールド層を配した構成としてもよい。
図13は、シールド部201に代えて用いるシールド部205の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部205は、シールド板221の裏面側に、シールド板221の四辺に重なる枠形状のシールド層235を配したものである。シールド層235は、複数の部材、すなわちシールド層235Aとシールド層235Bとによって構成される。詳細には、シールド層235は、シールド板221の長手方向に延びる2つの短冊形状のシールド層235Aと、シールド板221の短手方向に延びる2つの短冊形状のシールド層235Bを組み合わせて四角形の枠を構成したものである。シールド層235A、235Bを構成する材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であり、1層または複数の層からなる。なお、シールド層235Aとシールド層235Bとで異なる材料を用いてもよい。また、シールド層235Aとシールド層235Bとが一部重なっていてもよい。
この場合、センサ基板24の全ての端部および隅部においてシールド部のインダクタンスが高められ、センサ基板24の端部及び隅部においてループコイルに流れる電流による磁力線を増加させて、受信強度を高めることができ、センサ基板24の受信強度を効果的に改善し、側端部における入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出できるようにして、座標入力装置1の操作性を効果的に高めることができる。
また、図14に示すように、センサ基板24の四隅にシールド層を配した構成としてもよい。
図14は、シールド部201に代えて用いるシールド部206の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部206は、シールド板221の裏面側において、シールド板221の四隅に重なる4個の直角三角形のシールド層236を各々配したものである。シールド層236を構成する材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であり、1層または複数の層からなる。
この場合、センサ基板24の全ての隅においてシールド部のインダクタンスが高められ、センサ基板24の四隅においてループコイルに流れる電流による磁力線を増加させて、受信強度を高めることができ、センサ基板24の受信強度を効果的に改善し、側端部における入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出できるようにして、座標入力装置1の操作性を効果的に高めることができる。
また、図14に示す例において、センサ基板24の四隅に配置されるシールド層の間に、さらにシールド層を設けて、図15に示すようにセンサ基板24の四辺を覆う構成としてもよい。
図15は、シールド部201に代えて用いるシールド部207の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部207は、シールド板221の裏面側に、シールド板221の四辺に重なる枠形状のシールド層237を配したものである。シールド層237は、複数の部材、すなわちシールド層237A、237B、237Cによって構成される。詳細には、シールド層237は、シールド板221の四隅に位置する4つの直角三角形のシールド層237Aと、シールド板221の長手方向に沿ってシールド層237Aの間に跨る2つのシールド層237Bと、シールド板221の短手方向に沿ってシールド層237Aの間に跨る2つのシールド層237Cとを組み合わせて四角形の枠を構成したものである。また、シールド層237A、237B、237Cを構成する材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であり、1層または複数の層からなる。なお、シールド層237A、237B、237Cを各々異なる材料により構成してもよい。また、シールド層237Aとシールド層237B、237Cとが一部重なっていてもよい。
この場合、センサ基板24の全ての端部および隅部においてシールド部のインダクタンスが高められ、センサ基板24の端部及び隅部においてループコイルに流れる電流による磁力線を増加させて、受信強度を高めることができ、センサ基板24の受信強度を効果的に改善し、側端部における入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出できるようにして、座標入力装置1の操作性を効果的に高めることができる。
さらに、図16に示すように、シールド板よりも大きなシールド層を設ける構成とすることも可能である。
図16は、シールド部201に代えて用いるシールド部208の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部208は、シールド板221の裏面側に、シールド板221よりも大きなサイズの長方形に形成されたシールド層238を配したものである。シールド層238の形状は、シールド板221とほぼ相似形であり、シールド層238の材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であって、1層または複数の層からなる。
この場合、センサ基板24の端と四隅における受信強度を高めることが可能となり、さらに、センサ基板24の端からはみ出してシールド層238が配設されているので、特にセンサ基板24の端部における受信強度が高められる。すなわち、センサ基板24の端部を、インダクタンスの高い材料に囲まれた状態とすることができるので、センサ基板24の端部及び隅部においてループコイルに流れる電流による磁力線を増加させて、受信強度を著しく高めることができる。このため、入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出できるようにして、座標入力装置1の操作性を効果的に高めることができる。
また、図17に示すように、シールド板の一部からシールド層が露出する構成としてもよい。
図17は、シールド部201に代えて用いるシールド部209の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部209は、長方形の四隅が三角形に欠けた形状を有するシールド板222と、シールド板222の四隅における欠落部分を覆うサイズの三角形に形成された四つのシールド層241とからなる。シールド層241は、シールド板222の四隅の裏側に各々配置される。従って、シールド部209の表側の面においては、シールド板222の四隅の欠落部分からシールド層241が露出する。ここで、シールド板221は、操作面20a(図1)のサイズよりも大きな長方形の四隅を欠いたものであって、操作面20aは四隅の欠落部分よりも内側に収まるようになっている。
シールド板222は、シールド板221と同様の材料により構成される。また、シールド層241の材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であって、1層または複数の層からなるものであるが、シールド層241の材料および層の数は、シールド層241のインダクタンスがシールド板222よりも大きくなるように決定されることが望ましい。
この構成により、シールド部209の四隅におけるインダクタンスが他の部分よりも大きくなっているため、センサ基板24の四隅においてループコイルに流れる電流による磁力線を増加させて、シールド部209をセンサ基板24の裏面側に配設した場合、センサ基板24の四隅における受信強度が高められる。
さらに、図18に示すように、シールド板の形状を長方形とは異なる形状とした上、シールド板の四隅および辺縁部からはみ出すようにシールド層を配した構成としてもよい。
図18は、シールド部201に代えて用いるシールド部210の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部210は、シールド板222と、シールド板222の縁からはみ出すサイズの枠形状に形成されたシールド層242を配したものである。従って、シールド部210の表側の面においては、シールド板222の四隅の欠落部分およびシールド板222の辺縁部からシールド層242が露出する。シールド層242は枠形状のため、シールド板222の中央部分およびその周囲においてはシールド層242が無い。
シールド層242の材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であって、1層または複数の層からなるものであるが、シールド層242の材料および層の数は、シールド層242のインダクタンスがシールド板222よりも大きくなるように決定されることが望ましい。
この場合、シールド層242が、センサ基板24の辺縁部を覆い、かつセンサ基板24の端からはみ出して配設されているので、センサ基板24の端部における受信強度が高められる。すなわち、センサ基板24の端部を、インダクタンスの高い材料に囲まれた状態とすることができるので、センサ基板24の端部及び四隅においてループコイルに流れる電流による磁力線を増加させ、受信強度を著しく高めることができる。このため、入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出できるようにして、座標入力装置1の操作性を効果的に高めることができる。
さらに、図19に示すように、シールド板の形状を長方形とは異なる形状とした上、シールド板の外側にシールド層の一部がはみ出す構成としてもよい。
図19は、シールド部201に代えて用いるシールド部211の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部211は、シールド板222と、シールド板222とほぼ同サイズの長方形に形成されたシールド層244を配したものである。従って、シールド部210の表側の面においては、シールド板222の四隅の欠落部分においてシールド層244が露出する。
シールド層244の材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であって、1層または複数の層からなるものであるが、シールド層244の材料および層の数は、シールド層244のインダクタンスがシールド板222よりも大きくなるように決定されることが望ましい。
この場合、センサ基板24の四隅においてループコイルに流れる電流による磁力線を増加させて、センサ基板24の隅部における受信強度を高めることが可能となり、入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出できるようにして、座標入力装置1の操作性を効果的に高めることができる。
また、図20に示すように、シールド板の形状を長方形とは異なる形状とした上、シールド板よりも大きなサイズのシールド層を配した構成としてもよい。
図20は、シールド部201に代えて用いるシールド部212の構成を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部212は、シールド板222と、シールド板222より大きなサイズの長方形に形成されたシールド層245を配したものである。従って、シールド部212の表側の面においては、シールド板222の四隅の欠落部分およびその辺縁部からシールド層245が露出する。
シールド層245の材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であって、1層または複数の層からなるものであるが、シールド層245の材料および層の数は、シールド層245のインダクタンスがシールド板222よりも大きくなるように決定されることが望ましい。
この場合、センサ基板24の全体における受信強度を大幅に高めることが可能となり、さらに、センサ基板24の端からはみ出してシールド層245が配設されているので、特にセンサ基板24の端部における受信強度が高められる。すなわち、センサ基板24の端部を、インダクタンスの高い材料に囲まれた状態とすることができるので、センサ基板24の端部においてループコイルに流れる電流による磁力線を増加させ、受信強度を著しく高めることができる。このため、入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出できるようにして、座標入力装置1の操作性を効果的に高めることができる。
さらに、シールド板221の裏面だけでなく、シールド板221の表側の面にシールド層を配設してもよい。
図21は、シールド部201に代えて用いるシールド部213の構成を示す図であり、
(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。
シールド部213は、シールド板221と、シールド板221の裏面側において、シールド板221の四隅に重なる4個の直角三角形のシールド層246を各々配した上、シールド板221の表側の面を覆うシールド層231を配したものである。シールド層246を構成する材料は、上記実施形態におけるシールド層231と同様であり、1層または複数の層からなる。
この場合、センサ基板24の全体における受信強度を大幅に高めることが可能となり、さらに、センサ基板24の四隅においてはシールド層が二重に設けられることで、センサ基板24の隅部においてループコイルに流れる電流による磁力線を大幅に増加させ、より一層受信強度を高めることができる。このため、入力ペン10の位置および操作を高精度で確実に検出できるようにして、座標入力装置1の操作性を効果的に高めることができる。
なお、上記実施の形態においては、センサ基板24の裏面側に配設されるシールド部にインダクタンスまたは比透磁率の高い材料を配することによって受信強度を高める構成について説明したが、センサ基板24の一部における受信強度を低下させることにより、座標入力装置1の性能を向上させることも可能である。
すなわち、図22(a)〜(c)に示すように、シールド板221の表側の面において、シールド板221の中央及びその近傍を覆う位置に金属層250を配置する構成とする。
この場合、シールド板221の中央部分において、金属層250の影響によってインダクタンスが低下し、受信強度が低下する。
図23は、図22に示す構成におけるインダクタンスを示す図表であり、(a)はシールド板221のみとした場合のインダクタンスを示し、(b)は金属層250を配した場合におけるインダクタンスを示す。
図23に示すように、センサ基板24の裏面にインダクタンスの大きいシールド板(アモルファス磁性合金リボン)221のみを配した場合、中央部分におけるインダクタンスに比べて、周縁部、特に隅部におけるインダクタンスの低下が著しい。従って、座標入力装置1において、操作面20aの内部における受信感度の差が極めて大きくなることが考えられる。
この場合、入力ペン10から送信される信号の受信強度の差を、ソフトウェア的に補償する必要があるが、検出される入力ペン10の位置に応じて受信された信号の強度を補正する処理の負荷が大きく、望ましいものではない。
そこで、シールド板221の中央に金属層250を配した場合、図23(b)に示すように、中央部分におけるインダクタンスが低下することで、シールド板221の全体におけるインダクタンスの差が小さくなる。すなわち、シールド板221全体における特性の差が小さくなり、均一化が図られる。
ここで、金属層250は、金属であって、シールド層221のインダクタンスを低下させる材料により構成され、例えば、アルミニウム等の非磁性材料、或いは、鉄、ニッケル、コバルト、ケイ素鋼板等の強磁性材料のうち比透磁率(インダクタンスL)の小さいものが挙げられる。
この場合、信号の受信強度が低下した分を一律に補償する必要が生じる可能性があるが、その位置によって個別に受信強度の低下度合を補う必要がないため、処理の負荷が著しく軽減される。従って、座標入力装置1の操作性を向上させることができる。
なお、上述した実施形態および各変形例は、本発明の実施態様の例を示すものであり、本発明の範囲内で任意に変形および応用可能であることは勿論である。例えば、上述した実施形態では、操作面20aの形状を長方形として、これに合わせてシールド部の形状を長方形とした構成について説明したが、その形状は任意である。
また、上記実施形態においては、シールド部のシールド板及びシールド層を構成する材料として、主に金属材料を中心に検討しているが、本発明はこれに限定されるものではなく、上述したインダクタンス、最大比透磁率、初期比透磁率を指標とした条件に適合するものであれば、金属材料に限らず、樹脂材料等をはじめとする種々の材料を用いることが可能である。
さらに、上記実施形態及び各変形例で示すシールド板のサイズとしては、例えば、縦40mm×横110mm、或いは、縦200×横300mmとすることができるが、これらはあくまで一例であって、シールド部を適用する電子機器のサイズ等に合わせて任意に変更可能であり、その他の細部構成についても任意に変更可能である。
本発明を適用した実施形態に係る座標入力装置の概略構成を示す図である。 タブレットの構成を示す図であり、(a)は平面図であり、(b)は断面図である。 センサ基板に配設されるループコイル群の配置状態を示す図である。 座標入力装置の構成を詳細に示す回路図である。 シールド部の構成を示す外観図であり、(a)は上面側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図である。 シールド部におけるインダクタンスの測定に用いるカーソルコイルの構成を占めず斜視図であり、(a)はカーソルコイルの構成を示し、(b)はカーソルコイルをカーソル本体に収めた状態を示す。 インダクタンスの測定方法および測定結果を示す図であり、(a)は測定方法を示し、(b)は測定結果を示す。 図7(a)に示す方法によりインダクタンスを測定した結果を示す図表である。 シールド層の層数および厚みとインダクタンスとの相関を示す図表である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部の別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 シールド部のさらに別の構成例を示す図であり、(a)は表側を示す平面図であり、(b)は正面図であり、(c)は側面図であり、(d)は裏側を示す平面図である。 図22に示す構成におけるインダクタンスの測定結果を示す図表であり、(a)は金属層を設けない場合の測定結果を示し、(b)は金属層を設けた場合の測定結果を示す。
符号の説明
1 座標入力装置(位置入力装置)
10 入力ペン(位置指示器)
11 芯
14 コンデンサ
15 コイル
16 共振回路
20 タブレット(位置検出装置)
20a 操作面
21 筐体
22 表面シート
23 パネル
24 センサ基板(センス部)
26 周辺回路
28、29 ループコイル群
30 制御回路
100 検出回路部
201〜213 シールド部
221〜223 シールド板
231〜238、241、242、244〜246 シールド層(磁性体)
250 金属層

Claims (16)

  1. 位置指示器との間における電磁誘導作用により、前記位置指示器により指示された位置を検出する位置検出装置において、
    前記位置指示器により位置が指示される操作面と、この操作面の下方に配置され、位置検出用の複数のコイルを有するセンス部と、このセンス部の裏面に対向配置されるシールド板とを備え、
    前記操作面が、前記センス部の端部まで設けられ、前記シールド板の下方であって、前記センス部の端部に重なる領域に、純鉄を除く強磁性材料からなる磁性体を設けたこと、
    を特徴とする位置検出装置。
  2. 前記強磁性材料からなる磁性体は、そのインダクタンス、最大比透磁率、または初期比透磁率が、前記シールド板を構成する材料と同一またはそれより大きいものであることを特徴とする請求項1記載の位置検出装置。
  3. 前記磁性体は、前記強磁性材料からなる複数の層が積層されたものであることを特徴とする請求項1または2記載の位置検出装置。
  4. 前記強磁性材料は、インダクタンスが75[μH]以上のものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の位置検出装置。
  5. 前記強磁性材料は、最大比透磁率が7000以上のものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の位置検出装置。
  6. 前記強磁性材料は、初期比透磁率が1500以上のものであることを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の位置検出装置。
  7. 前記強磁性材料は、ケイ素鋼、NiCr合金、PBパーマロイ、42Ni合金、熱処理されていないアモルファス磁性合金、PCパーマロイ、および、熱処理済みのアモルファス磁性合金のいずれかであることを特徴とする請求項1から6のいずれかに記載の位置検出装置。
  8. 前記シールド板はケイ素鋼により構成されたことを特徴とする請求項1から7のいずれかに記載の位置検出装置。
  9. 前記ケイ素鋼は、4.0〜7.0重量%のケイ素を含むものであることを特徴とする請求項8記載の位置検出装置。
  10. 前記磁性体は、前記シールド板の表面において、少なくともその端部を覆うものであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の位置検出装置。
  11. 前記磁性体は、前記シールド板の表面において、少なくとも1以上の隅部を覆うものであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の位置検出装置。
  12. 前記磁性体は、前記シールド板の表面において、その辺縁部を覆うものであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の位置検出装置。
  13. 前記磁性体は、前記シールド板の少なくとも一方の面全体を覆うものであることを特徴とする請求項1から9のいずれかに記載の位置検出装置。
  14. 前記磁性体は、前記シールド板の下方において、その一部が前記シールド板に重ならない位置まで延びるように配設され、前記シールド板を上方から見た場合に前記磁性体の一部が露出することを特徴とする請求項9から13のいずれかに記載の位置検出装置。
  15. 前記磁性体は、各々が前記強磁性材料で形成された複数の部材で構成されるものであることを特徴とする請求項1から14のいずれかに記載の位置検出装置。
  16. 位置を指示する位置指示器と、前記位置指示器との間における電磁誘導作用によって前記位置指示器により指示された位置を検出する位置検出装置とを備え、前記位置検出装置により検出した位置を示す情報を出力する位置入力装置において、
    前記位置検出装置は、前記位置指示器により位置が指示される操作面と、この操作面の下方に配置され、位置検出用の複数のコイルを有するセンス部と、このセンス部の裏面に対向配置されるシールド板とを備え、前記操作面が、前記センス部の端部まで設けられ、前記シールド板の下方であって、前記センス部の端部に重なる領域に、鉄を除く強磁性材料からなる磁性体を重ねて配設した構成を有すること、
    を特徴とする位置入力装置。
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