JP2008243182A - 情報処理システムおよび供給装置 - Google Patents

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文夫 小山
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Abstract

【課題】外部からの非接触給電を効率的に行う。
【解決手段】ホスト装置は一次コイルを備え、二次コイルを備えるクライアント装置に電力を供給する。電力の供給は、電磁結合により実現される。電力を供給するための一次コイルは、磁心131と励磁コイル132とを備える。磁心131は、スパイラルコイル211(二次コイル)に近接する側の先端が、その他の部分よりも細くなっている。また、スパイラルコイル211の下部には、電磁吸収層S1が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、電子ペーパ等の処理装置に電力や情報を供給する技術に関する。
電子ペーパと呼ばれる表示担体が知られている(例えば、特許文献1および2参照)。この表示担体には、紙のように自由に持ち運べ、かつ、容易に書き換えられるといった特性が求められる。また、表示担体は、携帯性を考慮した場合、低消費電力であると有利である。低消費電力であると、バッテリを小型化したり、電力の供給を外部から非接触で行うことが可能となるためである。非接触給電を行うための技術としては、例えば、電磁誘導や電磁結合によるものが知られており、パッシブ型のICカードやICタグなどに用いられている。
特開2005−181436号公報 特開2006−277261号公報
しかし、情報を書き換え可能に表示する表示担体においては、相応の電力を消費する。例えば、このような表示担体は、ICカードやICタグよりは消費電力が多い。そのため、ICカードやICタグと同様の方法で給電したのでは、十分な電力を確保できないという問題がある。
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、外部からの給電または通信を効率的に行うことを目的とするものである。
本発明に係る情報処理システムは、第1の装置と第2の装置とを備える情報処理システムであって、前記第1の装置は、前記第2の装置に近接させる側である第1の端部と、当該第1の端部の反対の第2の端部とを有する磁心と、前記磁心に周回された励磁コイルと、前記励磁コイルに電力および情報の少なくとも一方に相当する電流を生じさせる制御手段とを備え、前記第2の装置は、磁束の変化に応じて電流を生じる被励磁コイルと、前記被励磁コイルに生じた電流を電力および情報の少なくとも一方として用いて処理を実行する処理手段とを備え、前記制御手段により前記励磁コイルに電流が生じている場合に、前記励磁コイルに生じる電流によって発生する磁束の変化に応じて前記被励磁コイルに電流を生じさせることを特徴とするものである。かかる情報表示システムによれば、この構成を備えない場合に比べ、第2の装置に効率よく電力または情報を供給することが可能となる。また、第2の装置の被励磁コイルに近接する第1の端部を有する磁心を設けることにより、例えば、これをペン様の指示装置の先端に設けることができ、この磁心に対し、ユーザが指示すべき箇所を明瞭に指し示す機能とその指示すべき箇所での電磁結合を度合いを高める機能とを兼備させることが可能となる。
また、前記磁心は、前記第1の端部を先端に向かうにつれて細くすると、磁心の第1の端部の先端の磁束を密にできるため、第2の装置により効率よく電力または情報を供給することが可能となる。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記第2の装置は、前記被励磁コイルが、前記磁心の前記第1の端部と近接する側に第1の面を有するとともに、当該第1の面の反対側に第2の面を有し、前記被励磁コイルの前記第2の面に対向して配設された面状の高透磁性部材を備える構成であってもよい。このようにすれば、被励磁コイル中を通る磁束をより良く制御することが可能となる。
なお、前記高透磁性部材は、前記被励磁コイルを複数備える場合において、1の前記高透磁性部材が複数の前記被励磁コイルの前記第2の面と対向する構成であると、より望ましい。このような構成によれば、複数の被励磁コイル毎に別異の高透磁性部材を設ける場合に比べ、製造を容易に行うことが可能となる。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記第2の装置は、前記被励磁コイルを複数備え、複数の前記被励磁コイルのうち前記磁心の前記第1の端部と最も近接したものを判別する判別手段を備える構成であってもよい。このようにすれば、被励磁コイルのそれぞれに操作手段としての機能を付与することが可能となる。
また、本発明に係る情報処理システムにおいて、前記第2の装置は、記憶性表示体により表示を行う表示手段を備え、前記処理手段は、前記電力および情報の少なくとも一方を用いて前記表示手段による表示を制御する構成であってもよい。記憶性表示体は、書き換えを行うときにのみ電力を必要とし、表示状態の維持のためには電力を必要としないので、本発明のような構成に特に好適な表示手段であるといえる。しかしながら、もちろん、表示手段はその他の構成であってもよい。
また、本発明に係る第2の装置は、かかる表示手段を備える場合において、複数の前記被励磁コイルの前記第2の面に対向し、前記表示手段の表示面の全面と重なるように配設された面状の高透磁性部材を備える構成であってもよい。このようにすれば、高透磁性部材が透磁損失により熱を生じる場合に、この熱に起因する表示手段の画質低下を抑制することが可能となる。また、このとき、前記被励磁コイルが複数あり、それぞれが、前記磁心の前記第1の端部と近接する側である第1の面と、当該第1の面の反対側である第2の面とを有し、複数の前記被励磁コイルの少なくともいずれかが、前記表示手段の表示面の下面において当該表示面と前記第1の面とが対向するように設けられていてもよい。
また、本発明は、上述した一次コイルを備える電力や情報の供給装置としても特定され得る。すなわち、本発明に係る供給装置は、外部装置に近接して、当該外部装置に電磁結合により電力および情報の少なくとも一方を供給する供給装置であって、第1の端部と、当該第1の端部の反対の第2の端部とを有し、前記第1の端部が先端に向かうにつれて細くなる磁心と、前記磁心に周回された励磁コイルと、前記励磁コイルに前記電力および情報の少なくとも一方に相当する電流を生じさせる制御手段とを備えることを特徴とするものである。
また、本発明に係る供給装置において、前記磁心は、前記第1の端部が先端に向かうにつれて細くなる構成であってもよい。このようにすれば、磁心の先端の磁束を密にできるため、二次コイルに効率よく電力または情報を供給することが可能となる。
また、本発明に係る供給装置において、前記磁心は、前記第2の端部に、当該磁心の中心軸に直交する方向に突出した突出部を有する構成であってもよい。あるいは、前記磁心は、前記第2の端部に、当該磁心の中心軸に直交する方向に突出し、かつ、その先端が前記第1の端部の側に屈曲した突出部を有する構成であってもよい。このようにすれば、磁束を適切に制御することが容易となる。
また、本発明に係る供給装置は、前記磁心および前記励磁コイルの一部または全部を被覆する被覆手段を備える構成であってもよい。このようにすれば、二次コイルが設けられた装置の損傷を防ぐことが可能となる。
以下、図面を参照し、本発明の実施の形態を説明する。
図1は、本発明の一実施形態である情報表示システムを概略的に示す図である。同図に示すように、本実施形態の情報表示システム100は、指示装置10と、複数の表示装置20とを備える。指示装置10は、複数の表示装置20に対して、表示に係る各種指示と動作のための電力とを供給するペン型の処理装置である。表示装置20は、いわゆる電子ペーパであり、指示装置10から供給された電力に基づき、指示装置10から供給された指示に応じた表示を行う。なお、本実施形態において、指示装置10と表示装置20とは、電磁結合方式により所定の周波数帯を用いて通信を行う。
この情報表示システム100においては、指示装置10が主体的に処理を行い、表示装置20は指示装置10の処理結果に従って動作する。すなわち、電力や情報の授受という観点からいえば、指示装置10はホスト装置(第1の装置)であり、表示装置20はクライアント装置(第2の装置)である。
図2は、情報表示システム100の全体構成を示すブロック図である。なお、表示装置20は、いずれも同様の構成であるため、ここでは重複する記載を省略する。同図に示すように、指示装置10は、電源部11と、制御部12と、一次コイル部13とを備える。また、表示装置20は、二次コイル部21と、電力抽出部22と、通信制御部23と、表示制御部24と、表示部25とを備える。
電源部11は、指示装置10および表示装置20を動作させるための電力を供給する。電源部11は、電力の供給源として、乾電池や蓄電池等のバッテリを備える。制御部12は、CPU(Central Processing Unit)やメモリを備え、指示装置10の動作を制御する。制御部12は、所定の電流を供給することにより、一次コイル部13の動作を制御する。また、制御部12は、表示データを含む情報を生成または記憶し、これを表示装置20に供給することもできる。この情報の供給は、電流を変調することにより実現される。なお、表示データは、表示装置20において表示される文字や画像を表す情報であり、表示装置20の表示面に表示されるページ単位の情報である。一次コイル部13は、表示装置20との間で電力と情報とを授受するためのインタフェースであり、電流により磁束を生じさせる。なお、一次コイル部13の構成の詳細については、後述する。
二次コイル部21は、指示装置10との間で電力と情報とを授受するためのインタフェースである。二次コイル部21は、複数のスパイラルコイル211、212、213、…、21nを備える。それぞれのスパイラルコイル211〜21nは、導線を螺旋状に巻回した平面状のコイルである。それぞれのスパイラルコイル211〜21nは、直径が10mm程度であり、磁束の変化に応じた起電力を生じさせ、電流を生じさせる。なお、ここにおいて「n」の数は、任意の自然数であり、必要に応じて適宜定めてよいが、本実施形態においては「7」である。
電力抽出部22は、二次コイル部21において生じた電流から表示装置20の動作電力を抽出し、これを通信制御部23と表示制御部24とに供給する。通信制御部23は、スパイラルコイル211〜21nのうちの電流を生じたコイルを判別する判別回路を備え、その判別結果を表す情報を二次コイル部21を介して指示装置10に送信する。この判別回路は、電流を生じたコイルが複数ある場合には、生じた電流が最大のコイルを判別する。生じた電流が最大のコイルは、指示装置10の先端部が最も近接したコイルであるとみなせるからである。また、通信制御部23は、二次コイル部21を介して表示データを受信し、これを表示制御部24に供給するとともに、表示装置20における表示等の処理の状況を表す情報を二次コイル部21を介して指示装置10に送信する。なお、通信制御部23は、表示データ以外の情報を受信し、その情報が表す内容の処理を実行することも可能である。また、通信制御部23は、表示データ等を一時的に記憶するためのメモリを備える。
表示制御部24は、表示部25を駆動するための駆動回路を備え、表示部25の表示を制御する。表示制御部24は、通信制御部23から表示データを取得し、表示データに応じた駆動電圧を表示部25に供給する。なお、表示制御部24は、表示データをあらかじめ記憶するメモリを備えていてもよい。
表示部25は、所定の表示面に文字や画像を表示する。表示部25の表示面は、それぞれが供給された駆動電圧に応じた階調を呈する複数の画素により構成される。本実施形態において、表示部25の各画素は、記憶性液晶による液晶層を有する。ここにおいて、記憶性液晶とは、電圧を印加し続けなくても表示状態(すなわち階調)を維持することが可能な液晶のことである。この記憶性液晶としては、例えばコレステリック液晶が用いられる。
指示装置10および表示装置20の全体構成は、以上のとおりである。続いて、指示装置10および表示装置20の各部の詳細を説明する。
図3は、一次コイル部13の構成を示す図であり、指示装置10をその中心軸を含む平面で切断したときの断面図である。同図に示すように、一次コイル部13は、磁心131と、励磁コイル132とを備える。
磁心131は、情報表示システム100において使用する周波数帯において高透磁率となる棒状の磁性体である。磁心131は、その先端が指示装置10の筐体10Cから外部に露出しており、それ以外の部分は、外部に露出しないように筐体10Cに覆われている。また、磁心131は、先端に向かうにつれてその太さ(径)が細くなっている部分と、太さが一定の柱状の部分とを有する。以下においては、前者の部分を「先端部」といい、後者の部分を「軸部」という。
励磁コイル132は、磁心131の軸部に周回された導線であり、所定の巻き数で巻回されている。励磁コイル132は、電流が生じると、その内部の磁束を変化させる。
図4は、表示装置20の表示面側を示す図である。同図に示すように、表示装置20は、表示面250と、複数の操作ポイントP1、P2、P3、…、P7とを備える。操作ポイントP1〜P7は、それぞれが所定の操作に割り当てられる。操作ポイントP1〜P7に割り当てられる操作は、例えば、表示する表示データの変更(ページ遷移)や、各種の設定や指示などである。操作ポイントP1〜P7のそれぞれは、スパイラルコイル211〜217のそれぞれに対応付けられている。例えば、操作ポイントP1はスパイラルコイル211に対応し、操作ポイントP2はスパイラルコイル212に対応する、といった具合である。すなわち、操作ポイントの数は、スパイラルコイルの数に一致する。操作ポイントP1〜P7に相当する位置には、これを示す文字や画像が印刷されている。
図5は、表示装置20の断面図であり、図4のA−A線を切断面としたときの断面図である。なお、同図は、表示面側を上面とした断面図である。同図に示すように、操作ポイントP1〜P7の下部には、対応するスパイラルコイル211〜217が設けられている。また、スパイラルコイル211〜217の下部には、スパイラルコイル211〜217の下面に対向するようにして電磁吸収層S1が設けられている。電磁吸収層S1は、本発明における高透磁性部材の一例であって、電磁波を吸収するシート状の部材であり、例えば、パーマロイ、センダストやソフトフェライトなど透磁率の高い軟磁性体の薄板や、このような磁性体粒子を混合成型した樹脂部材などを用いることができる。この電磁吸収層S1は、少なくともスパイラルコイル211〜217の下部に設けられていれば十分であるが、より広い範囲に設けられていてもよい。例えば、電磁吸収層S1は、表示装置20の上面とほぼ同面積であってもよい。なお、もちろん、電磁吸収層S1を、スパイラルコイル211〜217のそれぞれに対応した複数の小片状のシートとしてもよい。
以上の構成のもと、情報表示システム100は、複数の表示装置20に文字や画像を表示する。情報表示システム100において、ユーザは、指示装置10の筐体10Cをその手に把持し、ペン等の筆記具を用いるようにして操作を行う。その操作とは、指示装置10の先端部を操作ポイントP1〜P7の中心に当てるものである。なお、この場合において、指示装置10の先端部は操作ポイントP1〜P7に接触していることが望ましいが、数mm程度であれば離間していてもよい。
指示装置10の先端部とスパイラルコイル211〜217のいずれかとが近接し、所定の距離以下となると、近接したスパイラルコイルと一次コイル部13とが電磁的に結合する。これにより、表示装置20は電力の供給を受け、表示部25に表示を行う。
図6は、一次コイル部13とスパイラルコイル211の結合の様子を示す模式図である。なお、同図において、二点鎖線は磁力線を表しており、この磁力線は、結合時において、その矢印が示すように磁心131から電磁吸収層S1に引き込まれる。
本実施形態の情報表示システム100は、上述した構成を採用することにより、磁束を適切に制御することが可能である。本実施形態の情報表示システム100は、指示装置10の一次コイル部13に先端部を設けるとともに、表示装置20に電磁吸収層S1を設けることにより、電磁結合の度合いが高まる範囲を距離的にも面積的にも小さい範囲にすることができる。したがって、本実施形態の情報表示システム100によれば、操作ポイントP1〜P7を狭い範囲に複数設けた場合であっても、十分な電力供給を行い、かつ、いずれの操作ポイントが指示されたかを特定することが可能となる。本発明の発明者らの実験によれば、磁心131の先端部がスパイラルコイル211〜217の中心の直径5mm程度の範囲に近接したときだけ、コイル間の結合が活性化(反応が高まること)することが確認された。また、この場合に、指示装置10から表示装置20に100mW程度の電力供給が行えることも確認された。
また、本実施形態の表示装置20は、表示面に記憶性表示体を採用したため、電力を必要とするのは表示面の書き換えを行うときだけである。また、この表示装置20は、指示装置10からの指示に従って動作するものであるため、指示装置10からの指示がない場合には、ページ遷移等の処理を実行しない。すなわち、本実施形態の情報表示システム100は、電力を必要とするときにこれが確実に供給される構成となっている。これにより、表示装置20は、1回の操作で必要な電力が供給されるのであれば、蓄電池を設けたりしないでも、必要な書き換えを行い、表示状態を維持することが可能である。
なお、本発明は、上述した情報表示システム100のみならず、その他の形態でも実施が可能である。例えば、上述した実施形態においては、表示の用に供されるクライアント装置(表示装置20)を例示したが、クライアント装置がその他の用に供されるものであってもよい。要するに、クライアント装置は、ホスト装置(指示装置10)から供給される電力や情報を用いて何らかの処理を実行するものであれば、いかなる装置であってもよい。また、上述した実施形態においては、複数のクライアント装置に対して1つのホスト装置が指示を行う構成であったが、1つのクライアント装置に対して1つのホスト装置を用いるような構成でもよい。
また、上述した実施形態においては、通信制御部23を判別回路を設ける構成としたが、いずれの操作ポイントが選択されたかを問題としない場合であれば、判別回路を設けなくてもよい。例えば、指示装置10から電力のみが供給される場合などには、判別回路は不要であるといえる。
また、上述した実施形態においては、表示装置20は指示装置10から供給される電力のみに依存していたが、もちろん、蓄電池等の電源を備え、双方からの電力を用いる構成としてもよい。
また、上述した実施形態においては、表示面に記憶性液晶を採用したが、液晶以外の表示体を用いてもよい。記憶性を有するその他の表示体としては、例えば、マイクロカプセル型電気泳動方式の表示体、いわゆるEPD(ElectroPhoretic Display)などが挙げられる。
また、スパイラルコイルは、表示面の下面にあってもよい。このようにすれば、スパイラルコイルの位置に応じた画像を表示面に表示させることで、いわゆるタッチパネルのような操作手段を実現することができる。すなわち、このような表示装置によれば、表示面に表示された画像を操作ポイントとして指示装置で選択することにより、所定の操作を行うことが可能となる。
また、一次コイル部13の構成についても、種々の変形が考えられる。
図7および8は、磁心およびその周辺の他の形状を例示する断面図である。図7(a)、(b)に示す磁心131a、131bは、先端部の反対側の端部(以下「後端部」という。)の形状に特徴を有するものである。磁心131aは、その中心軸に直交する方向に突出した突出部Paを後端部に有する。また、磁心131bは、その中心軸に直交する方向に突出し、かつ、その先端が先端部の側に屈曲した突出部Pbを有する。このようにすれば、磁心131a、131bの先端部から後端部に向かう磁力線の軌跡を制御し、より効率の良い結合を実現することが可能である。また、磁力線の軌跡を制御することにより、指示装置を把持するユーザに与える電磁波の影響を低減させることが可能となる。
なお、突出部は、例えば図7(c)に示す磁心131cのように、外部に露出していてもよい。
また、図7(d)、(e)に示す磁心131d、131eは、その全体が外部に露出しないように被覆されていることを特徴とするものである。例えば、磁心131dは、その先端部が被覆部材133で被覆されている。被覆部材133は、プラスチック等の比較的軟質な材料であると望ましい。また、磁心131eは、その全体が筐体134で覆われている。このような構成とすれば、操作ポイントに接触したときにこれを損傷することを防ぐことができる。このような構成は、表示面を上述したタッチパネルのような操作手段として用いた場合に、特に好適である。
また、図8(a)、(b)に示す磁心131f、131gは、励磁コイル132が巻回された第1の柱状の部分P1と、この第1の柱状の部分よりも細い第2の柱状の部分P2とを有し、これら第1および第2の柱状の部分の間に円錐台状のテーパ部P3を有する。このようにしても、第1の柱状の部分P1を太くしつつ、表示装置に近接させる側の先端を細くすることが可能である。また、励磁コイル132が巻回される部分と先端とが同じ太さでよい場合には、図8(c)に示す磁心131hのように、テーパ部を設けないでもよい。
なお、図8に示した構成においても、表示装置に近接させる側の先端は、表示面の保護等の観点から丸みを帯びているのが望ましい。
要するに、本発明における磁心は、励磁コイルを周回させることが可能であり、発生させる磁束により被励磁コイルとの電磁結合を可能にする構成であれば、具体的な形状は特に限定されないということである。よって、本発明における磁心は、かかる条件を満たす範囲において、ユーザが把持するに好適な形状にしたり、表示面の保護をしたりするための変形を適宜行い得る。
なお、本発明における磁心は、その先端で操作ポイント等を指し示すという用途にかんがみれば、その指し示す端部には励磁コイルが周回されていない方が望ましい。なぜならば、磁心と励磁コイルとを一体として考えた場合、磁心の太さが一定であるとすれば、励磁コイルが周回されていない部分の方が励磁コイルが周回されている部分よりも細くなり、操作ポイント等の視認性が向上するからである。
上述した実施形態において、電磁吸収層は、高透磁率の磁性材料を含み、複素比透磁率の虚数部が作用する透磁損失により、電磁波を減衰させることもできる。このとき、電磁波のエネルギーは、熱エネルギーに変換される。つまり、電磁吸収層に生じる熱エネルギーは、電磁吸収層により電磁波を吸収する作用が大きくなるほど大きくなるといえる。この熱エネルギーにより電磁吸収層が発熱することを考慮した場合、電磁吸収層は、1枚で複数のスパイラルコイルの全てと対向するように設けられていると望ましい。
さらに、表示面に記憶性表示体を用いる表示装置に本発明を適用する場合を特に考慮した場合には、電磁吸収層は、1枚で複数のスパイラルコイルの全てと対向し、かつ、表示面の全体と対向するように設けられていると、より望ましい。これは、記憶性表示体の画質が温度による影響を受けやすい場合に表示面内に温度差を生じると、応答速度や階調に温度差に応じた差異が生じやすいためである。
電磁吸収層が一方のスパイラルコイルと他方のスパイラルコイルとにまたがって設けられた場合は、これを一方と他方とで別異の小片状の電磁吸収層を設けた場合に比べ、この2つのスパイラルコイルが設けられている領域の温度差を小さくすることができる。電磁吸収層をより広範囲に設けることによって熱伝導が促進されるからである。なお、このような構成は、スパイラルコイルを表示面の下面に設けた場合、すなわちタッチパネルのような操作手段を構成しようとした場合に特に有利であるといえる。
なお、本発明における高透磁性部材としては、例えば、一般に電磁吸収シートと呼ばれるものを用いることができる。電磁吸収シートは、磁力線を引き込む作用を有するとともに、電磁波の一部を吸収する作用を有するものがあるが、本発明における高透磁性部材は、電磁波を吸収する作用を有さないでもよい。すなわち、本発明における高透磁性部材は、その導電率については任意である。
本発明の一実施形態である情報表示システムを概略的に示す図である。 情報表示システムの全体構成を示すブロック図である。 一次コイル部の構成を示す断面図である。 表示装置の表示面側を示す図である。 表示装置の断面図である。 一次コイル部とスパイラルコイルの結合の様子を示す模式図である。 磁心およびその周辺の他の形状を例示する断面図である。 磁心およびその周辺の他の形状を例示する断面図である。
符号の説明
100…情報表示システム、10…指示装置、11…電源部、12…制御部、13…一次コイル部、10C…筐体、20…表示装置、21…二次コイル部、22…電力抽出部、23…通信制御部、24…表示制御部、25…表示部、211〜21n…スパイラルコイル(被励磁コイル)、131、131a、131b、131c、131d、131e、131f、131g、131h…磁心、132…励磁コイル

Claims (11)

  1. 第1の装置と第2の装置とを備える情報処理システムであって、
    前記第1の装置は、
    前記第2の装置に近接させる側である第1の端部と、当該第1の端部の反対の第2の端部とを有する磁心と、
    前記磁心に周回された励磁コイルと、
    前記励磁コイルに電力および情報の少なくとも一方に相当する電流を生じさせる制御手段とを備え、
    前記第2の装置は、
    磁束の変化に応じて電流を生じる被励磁コイルと、
    前記被励磁コイルに生じた電流を電力および情報の少なくとも一方として用いて処理を実行する処理手段とを備え、
    前記制御手段により前記励磁コイルに電流が生じている場合に、前記励磁コイルに生じる電流によって発生する磁束の変化に応じて前記被励磁コイルに電流を生じさせる
    ことを特徴とする情報処理システム。
  2. 前記第2の装置は、
    前記被励磁コイルが、前記磁心の前記第1の端部と近接する側に第1の面を有するとともに、当該第1の面の反対側に第2の面を有し、
    前記被励磁コイルの前記第2の面に対向して配設された面状の高透磁性部材を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  3. 前記第2の装置は、
    前記被励磁コイルを複数備え、
    1の前記高透磁性部材が複数の前記被励磁コイルの前記第2の面と対向する
    ことを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。
  4. 前記第2の装置は、
    前記被励磁コイルを複数備え、
    複数の前記被励磁コイルのうち前記磁心の前記第1の端部と最も近接したものを判別する判別手段を備える
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  5. 前記第2の装置は、
    記憶性表示体により表示を行う表示手段を備え、
    前記処理手段は、前記電力および情報の少なくとも一方を用いて前記表示手段による表示を制御する
    ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。
  6. 前記第2の装置は、
    前記表示手段の表示面の全面と重なるように配設された面状の高透磁性部材を備える
    ことを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。
  7. 外部装置に電磁結合により電力および情報の少なくとも一方を供給する供給装置であって、
    前記外部装置に近接する側の第1の端部と、当該第1の端部の反対の第2の端部とを有する磁心と、
    前記磁心に周回された励磁コイルと、
    前記励磁コイルに前記電力および情報の少なくとも一方に相当する電流を生じさせる制御手段と
    を備えることを特徴とする供給装置。
  8. 前記磁心は、前記第1の端部が先端に向かうにつれて細くなる
    ことを特徴とする請求項7に記載の供給装置。
  9. 前記磁心は、
    前記第2の端部に、当該磁心の中心軸に直交する方向に突出した突出部を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の供給装置。
  10. 前記磁心は、
    前記第2の端部に、当該磁心の中心軸に直交する方向に突出し、かつ、その先端が前記第1の端部の側に屈曲した突出部を有する
    ことを特徴とする請求項7に記載の供給装置。
  11. 前記磁心および前記励磁コイルの一部または全部を被覆する被覆手段を備える
    ことを特徴とする請求項7に記載の供給装置。
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