JP6008392B2 - 指示体位置検出装置 - Google Patents

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Description

この発明は、電磁誘導方式の指示位置検出センサを備えた指示体位置検出装置に関し、特に、指示位置検出センサとして形成されるループコイルの制御に関する。
近年、タブレット型PC(パーソナルコンピュータ)等の入力デバイスとして電磁誘導方式の位置入力装置が用いられている。この位置入力装置は、ペン形状の位置指示器(ペン型位置指示器)と、このペン型位置指示器を用いて、ポインティング操作や文字及び図等の入力を行う入力面を有する指示体位置検出装置から成る。ペン型位置指示器は、コイルとコンデンサからなる共振回路を備える。一方、指示体位置検出装置は、横方向(X軸方向)に複数のループコイルを配設したX軸方向のループコイル群と、縦方向(Y軸方向)に複数のループコイルを配設したY軸方向のループコイル群とを積層させた指示位置検出センサ(位置検出コイル)を備える。
そして、指示体位置検出装置上でペン型位置指示器が指示する位置を検出する一例としては、指示位置検出センサを構成する複数のループコイルから所定の順番で1つのループコイルを選択し、この選択したループコイルからペン型位置指示器に対して送信信号を送出する。これにより、ペン型位置指示器のコンデンサが充電される。次に、送信に用いたループコイルを受信回路に接続してペン型位置指示器の共振回路から送信される信号を受信する。このような信号の送受を、ループコイルを順次に切り替えて行うことにより、指示体位置検出装置上でペン型位置指示器が指示する位置が検出できる。
そして、指示体位置検出装置上でのペン型位置指示器による指示位置の検出についてより詳説すると、まず、(1)ペン型位置指示器が指示位置検出センサ上のどの辺りにあるかを検出するため、全てのループコイルを順次切り替えてペン型位置指示器の指示位置を検出するグローバルスキャンを行って、指示位置検出センサ上のおおよその指示位置を特定する。次に、(2)特定したおおよその位置近傍の所定数のループコイルのみを順番に選択して信号の送受信を行うセクタスキャンを行って、ペン型位置指示器による指示位置を正確に特定する。このようにして、指示位置検出センサ上のペン型位置指示器による指示位置が検出できる。なお、電磁誘導方式の位置入力装置については、種々の発明がなされており、例えば、後に記す特許文献1には、その構成例等の詳細が記載されている。
このような、電磁誘導方式の位置入力装置は、パーソナルコンピュータなどの外部入力装置として用いられるほか、上述したようにタブレット型PCの入力デバイスやスマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話端末の入力デバイスとしても利用されている。この場合、電磁誘導方式の位置入力装置は、LCDなどの表示素子に重畳して配置される。
特開2002−244806号公報
ところで、欧州規格(European Norm)には、全ての無線機器等を規制対象とするR&TTE(Radio equipment and Telecommunications Terminal Equipment)指令が含まれている。このR&TTE指令により、電磁誘導方式の位置入力装置についても、指示位置検出センサから発せられる不要輻射を所定の信号レベル以下とすることが要求されている。そのため、従来の位置入力装置においては、指示位置検出センサの面積よりも広い面積の磁路板を指示位置検出センサに対向して配置して、不要輻射を低減している。
近年、位置入力装置について、表示領域や位置検出領域の面積を維持しつつ製品の大きさをより小型化したいという要求がある。この要求を満足するためには、磁路板の面積を指示位置検出センサの面積とほぼ同じにする必要があり、上述したように不要輻射を如何に低減させるかの問題が再度生じてきている。そこで、指示位置検出センサを構成する各ループコイルに供給する送信信号の信号レベルを低減させたり、送信信号を供給する時間を短くしたりすることにより、不要輻射を低減させることが考えられる。しかし、ループコイルに供給する送信信号の信号レベルを低くしたり、供給時間を短くしたりした場合には、ペン型位置指示器へ十分な電力が供給できなくなるため、指示位置検出のための感度あるいは精度が低下してしまう。
以上のことに鑑み、この発明は、表示領域や位置検出領域の面積を小さくすることなく、製品の大きさを小型化した場合であっても、ペン型位置指示器への充電を確保しながら、不要輻射の問題を解決した指示体位置検出装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、請求項1に記載の発明の指示体位置検出装置は、
少なくとも第1の方向に配設された複数の第1のループコイルを有し該第1のループコイルにより指示体から送信される信号受信することで前記指示体を検出するセンサ基板と、
前記指示体との電磁結合を行うために、前記第1のループコイルに供給すべき送信信号を生成する送信信号生成回路と、
前記送信信号生成回路によって生成された前記送信信号を前記第1のループコイルに選択的に供給するためのループコイル選択回路と、
前記送信信号生成回路から送信される前記送信信号は、前記第1のループコイルのそれぞれに対応して設けられたコンデンサを介して供給されるように構成され、
前記第1のループコイル選択回路によるループコイル選択を制御するための制御回路と、
を備え、
前記制御回路は、前記第1のループコイルに前記送信信号を供給するに際し、前記センサ基板の少なくとも前記第1の方向の一方の端部領域に配設された所定数のループコイルに前記送信信号が供給されないようにするとともに、前記所定数のループコイルに前記送信信号が供給されるべき期間は、前記所定数のループコイルの近傍に配設されたループコイルに、当該ループコイルに対応して設けられた前記コンデンサを介して前記送信信号が供給されるようにループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする。
請求項1に記載の発明の指示体位置検出装置によれば、センサ基板と、送信信号生成回路と、ループコイル選択回路と、ループコイル選択回路を制御する制御回路とを備えている。センサ基板には、複数の第1のループコイルが第1の方向に配設されている。複数の第1のループコイルに送信信号を供給する際には、制御回路は、センサ基板の少なくとも1つの端部領域に配設された所定数のループコイルには送信信号が供給されないようにループコイル選択回路を制御する。そして、前記所定数のループコイルに前記送信信号が供給されるべき期間は、前記所定数のループコイル近傍に配設されたループコイルに、当該ループコイルに対応して設けられたコンデンサを介して送信信号を供給するように制御される。
これにより、センサ基板の少なくとも1つの端部領域に配設された所定数のループコイルへは送信信号が供給されないために、不要輻射を低減することができる。
この発明によれば、表示領域や位置検出領域の面積を小さくすることなく、製品の大きさを小型化した場合であっても、ペン型位置指示器への充電を確保しつつ不要輻射の問題を解決した指示体位置検出装置を実現できる。
本発明の実施の形態の位置入力装置の構成例を説明するための図である。 本発明の実施の形態の指示体位置検出装置を備えた表示機能付機器の概略構成を説明するための分解斜視図である。 磁路板と位置検出エリアの大きさについて説明するための図である。 本発明の第1の実施の形態の指示体位置検出装置について説明するための図である。 本発明の第2の実施の形態の指示体位置検出装置について説明するための図である。 本発明の第1、第2の実施の形態の指示体位置検出装置のループコイルの切り替え処理を説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態の指示体位置検出装置について説明するための図である。 本発明の第3の実施の形態の指示体位置検出装置のループコイルの切り替え処理を説明するための図である。
以下、図を参照しながら、この発明の指示体位置検出装置の実施の形態について説明する。
[電磁誘導方式の位置(座標)入力装置の説明]
先ず、この発明による指示体位置検出装置を備えた電磁誘導方式の位置(座標)入力装置(以下、単に位置入力装置と記載する。)の概略構成について説明する。図1は、この実施の形態の電磁誘導方式の位置入力装置の構成例を説明するための図である。図1に示すように、この実施の形態の位置入力装置は、ペン型位置指示器100と指示体位置検出装置200とにより構成される。
[ペン型位置指示器100の構成例]
ペン型位置指示器100の回路構成は、図1において点線で囲んで示すようなものとなっている。すなわち、インダクタンス素子としてのコイル111と、コンデンサ306とにより共振回路321が構成されている。この共振回路321に並列に、スイッチ307が接続されている。スイッチ307は、IC305によりオン・オフ制御されるように構成されている。なお、コイル111は、例えばフェライトなどの磁性材料から成る棒状部材に巻回されている。
コイル111とコンデンサ306にて構成される共振回路321によって、指示体位置検出装置200から送出された電磁誘導信号が受信される。受信された電磁誘導信号はダイオード308及びコンデンサ309からなる整流回路(電源供給回路)322にて整流されることで、IC305に供給される電源Vccが生成される。IC305は、共振回路321とはコンデンサ310を介して接続されており、コンデンサ310を介して供給される信号に基づいて共振回路321の動作を制御する。
IC305には、圧力感知を行うための可変容量コンデンサ311が接続されており、筆圧に応じた静電容量Cvの変化を検出できる。すなわち、IC305は、静電容量Cvの値からペン型位置指示器100のペン先に印加された筆圧を検出する。そして、検出した筆圧を例えば8ビットのディジタル信号に変換する。このディジタル信号は、IC305がスイッチ307をオン・オフ制御することで、指示体位置検出装置200によって検出される。
[指示体位置検出装置200の構成例]
一方、指示体位置検出装置200のセンサ部20においては、図1に示すように、センサ基板23の上面及び裏面に、X軸方向ループコイル群21とY軸方向ループコイル群22がそれぞれ配設されている。なお、以下に説明する実施の形態においては、図1に示すように、センサ基板23の横方向をX軸方向、縦方向をY軸方向としている。
図1に示すように、X軸方向ループコイル群21は、X軸方向に配列されたn(nは2以上の整数)本の矩形のループコイル21X〜21Xからなっている。また、Y軸方向ループコイル群22は、Y軸方向に配列されたm(mは2以上の整数)本のループコイル22Y〜22Yからなっている。センサ部20においては、X軸方向ループコイル群21のループ部とY軸方向ループコイル群22のループ部とにより、位置検出エリア25が構成される。
センサ部20は、図示を省略したコネクタ部を介して、位置検出回路26に接続されている。この位置検出回路26は、選択回路261、発振器262、電流ドライバ263、送受信切り替え回路264、受信アンプ265、検波回路266、ローパスフィルタ267、サンプルホールド回路268、A/D(Analog to Digital)変換回路269および処理制御部260を備えている。X軸方向ループコイル群21及びY軸方向ループコイル群22は、選択回路261に接続される。この選択回路261は、2つのループコイル群21、22のうちの一のループコイルを、処理制御部260からの制御信号CTに従って順次選択する。
発振器262は、周波数f0の交流信号を発生する。この交流信号は、電流ドライバ263に供給されて電流に変換された後に、送受信切り替え回路264へ送出される。なお、
発振器262と電流ドライバ263は送信信号生成回路を構成する。また、処理制御部260は、A/D変換回路269から出力される信号を処理することでペン型位置指示器100がセンサ部20によって検知されたかどうか、すなわち、ペン型位置指示器100が使用状態あるいは非使用状態にあるかどうかを判断している。
ペン型位置指示器100が非使用状態にあることが認識された場合には、電流ドライバ263のゲインを低く設定することで、低電圧の送信信号を生成する低電圧モードが設定される。また、ペン型位置指示器100が使用状態にあることが認識された場合には、電流ドライバ263のゲインを高く設定することで、高電圧の送信信号を生成する高電圧モードが設定される。
送受信切り替え回路264は、処理制御部260の制御により、選択回路261によって選択されたループコイルが接続される接続先(送信側端子T、受信側端子R)を、所定時間毎に切り替える。送信側端子Tには電流ドライバ263が、受信側端子Rには受信アンプ265が、それぞれ接続されている。
したがって、送信時には、送受信切り替え回路264の送信側端子Tを介して、電流ドライバ263からの交流信号が、選択回路261で選択されているループコイルに供給される。また、受信時には、選択回路261で選択されたループコイルに発生する電磁誘導信号が、選択回路261及び送受信切り替え回路264の受信側端子Rを介して受信アンプ265に供給されて増幅され、検波回路266へ送出される。
検波回路266によって検波された信号は、ローパスフィルタ267およびサンプルホールド回路268を介してA/D変換回路269に供給される。A/D変換回路269では、アナログ信号をディジタル信号に変換し、処理制御部260に供給する。処理制御部260は、位置検出のため制御を行う。すなわち、処理制御部260は、選択回路261におけるループコイルの選択、送受信切り替え回路264での信号切り替え制御、サンプルホールド回路268のタイミングなどを制御する。なお、受信アンプ265、検波回路266、ローパスフィルタ267サンプルホールド回路268、及びA/D変換回路269は受信信号処理回路を構成する。
処理制御部260は、制御回路を構成しており、送受信切り替え回路264を送信側端子Tに接続するように切り替えると共に、選択回路261を制御することで、X軸方向ループコイル群21あるいはY軸方向ループコイル群22のうち、選択されたループコイルから電磁誘導信号が送出されるように動作を制御する。上述したように、ペン型位置指示器100の共振回路321はこの選択されたループコイルから送出された電磁誘導信号を受信し、整流回路322によってIC305に供給する電源Vccが生成される。
次に、処理制御部260は、送受信切り替え回路264を受信側端子Rに接続するように切り替える。すると、X軸方向ループコイル群21及びY軸方向ループコイル群22の各ループコイルは、ペン型位置指示器100から送信される電磁誘導信号を受信する。処理制御部260は、この各ループコイルに発生した誘導電圧の電圧値のレベルに基づいて、ペン型位置指示器100が指示する位置を、センサ部20の位置検出エリア25におけるX軸方向及びY軸方向それぞれの座標値として算出する。そして、処理制御部260は、算出した座標値の情報を、例えば外部のパソコンなどに供給する。
また、処理制御部260は、ペン型位置指示器100による指示位置の検出のための制御を行うことに加え、ペン型位置指示器100から供給される信号の断続を検出するための制御を行うことで、例えば8ビットのディジタル信号に変換された筆圧情報をも検出できるようになっている。
[指示体位置検出装置200を備えた表示機能付機器の概略構成]
図2は、この実施の形態の指示体位置検出装置200が用いられて構成される表示機能付機器の概略構成を説明するための分解斜視図である。図2に示すように、ベゼル10の一面(上面)にはガラスなどの保護板(図示せず)が配置されてペン型位置指示器100による操作が行われる。ベゼル10の他面(裏面)側には、表示装置としてのLCD40が配置される。LCD40の下側、すなわち、LCD40の表示面に対向する面の側には、磁路板30を介して対向するセンサ部20とマザーボード50とにより指示体位置検出装置200が構成されている。また、指示体位置検出装置200は、LCD40を介してベゼル10と対向するように配置される。LCD40、センサ部20、磁路板30、及びマザーボード50は、筐体60に収納されるとともに、ベゼル10が筐体60を封止するように配置されることで、表示機能付機器が構成される。なお、マザーボード50には、図1に示す、指示体位置検出装置200の位置検出回路26の他に、通信回路、LCD40用の制御回路等の種々の回路が設けられている。
磁路板30は、センサ部20に設けられたループコイル群21、22の各ループコイルによって生成される電磁誘導信号(交流磁界)に対する磁路を形成する。これにより、各ループコイルによって発生した磁束の発散を防止することで、ペン型位置指示器100による指示位置の検出感度を向上させる。同様にして、磁路板30は、電磁誘導信号の指示体位置検出装置200の外部への放射を防止する機能を果たす。
したがって、磁路板30は、センサ部20、より具体的にはループコイルによって形成された領域以上の所定の面積を有していれば効果的に機能する。
図3は、X軸方向ループコイル群21の各ループコイルとY軸方向ループコイル群22の各ループコイルにより形成される位置検出エリア25の大きさと、従来の磁路板30X及びこの発明の実施の形態の磁路板30の大きさについて説明するための図である。磁路板30が効果的に機能するためには、図3Aの従来の磁路板30Xが示すように、磁路板30Xの大きさは、X軸方向ループコイル群21の各ループコイルとY軸方向ループコイル群22の各ループコイルとが形成する位置検出エリア25の大きさよりも十分大きい必要がある。図3Aに示したように、センサ部20の位置検出エリア25の領域よりも、磁路板30Xが大きな領域を有することにより、不要輻射が低減することが知られている。
しかし、この発明の実施の形態の表示機能付機器の場合、図3Bに示すように、センサ部20の位置検出エリア25を小さくすることなく、小型化されている。このために、センサ基板23における、位置検出エリア25を除く領域、即ちセンサ基板23の周部領域の面積が削減されている。従って、この発明の実施の形態の表示機能付機器で用いられる磁路板30は、図3Bに示したように、センサ部20の位置検出エリア25よりも、やや大きな面積を有する程度のものになっている。なお、この発明の実施の形態の磁路板30は、センサ基板23とほぼ同じ面積を有してセンサ基板23に重畳配置されて筐体60内に収納される。
このため、位置検出エリア25の面積と磁路板30の面積との差が小さくなるにつれて、磁路板30は、X軸方向ループコイル群21が配設されたセンサ基板23の一端部領域あるいは両端部領域に配設された所定数のループコイル、あるいはY軸方向ループコイル群22が配設されたセンサ基板23の一端部領域あるいは両端部領域に配設された所定数のループコイルから電磁誘導信号が送出されることにより生じる不要輻射を低減させることが困難な状況になっている。
そして、ユーザは、表示機能付機器が有するベゼル(フロントパネル)10の、ペン型位置指示器100により操作される側から、ベゼルに嵌め込まれた透過性を備えた、例えばガラスのような、保護板(図示せず)を介して、LCD40に表示される情報を見ることができるとともに、LCD40の下部に配置されたセンサ部20によってペン型位置指示器100からの種々の指示入力を受け付けることができる。
なお、図2には図示しなかったが、LCD40とセンサ部20とは、マザーボード50の対応する回路部にそれぞれ接続される。また、図2に示す表示機能付機器は、例えば、タブレット型端末やスマートフォンと呼ばれる高機能携帯電話端末などとして実現される。
[指示体位置検出装置200の第1〜第3の実施の形態の説明]
以下に、この発明に係る指示体位置検出装置200の第1〜第3の3つの実施の形態について説明する。以下に説明する第1〜第3の実施の形態の指示体位置検出装置200A、200B、200Cは、いずれも図1に示した概略構成を適用でき、図2のような、例えば表示機能付機器等で用いられるものである。このため、以下に説明する第1〜第3の実施の形態の指示体位置検出装置200A、200B、200Cにおいて、図1、図2を用いて説明した指示体位置検出装置200と同様に構成される部分には同じ参照符号を付し、その部分の詳細な説明については省略する。
しかし、以下に説明する第1〜第3の実施の形態のそれぞれにおいては、センサ部20及び選択回路261の周辺回路に異なる構成を備え、また、処理制御部260によるループコイルの選択制御にも異なる構成を備えている。以下、第1〜第3の実施の形態について詳述する。
[第1の実施の形態]
図4は、この発明の第1の実施の形態の指示体位置検出装置200Aに係る要部の構成を説明するための図である。そして、図4においては、指示体位置検出装置200Aの内、センサ部20Aと選択回路261からなる部分を示している。センサ部20Aは、図1に示した指示体位置検出装置200のセンサ部20に対応する部分である。
また、図4においては、選択回路261との関連を示すために、位置検出回路26を構成する送受信切り替え回路264と電流ドライバ263と受信アンプ265のみを示している。また、図4においては、説明を簡単にするため、センサ部20Aを構成するX軸方向ループコイル群21の内、X軸方向の両端部領域に位置するそれぞれ3本のループコイル部分を示し、その他のX軸方向のループコイル及びY軸方向ループコイル群22については図示していない。
そして、図4に示すように、選択回路261は、X軸方向のループコイル21X、21X、21X、…、21Xn−2、21Xn−1、21Xに対応して、スイッチSX、SX、SX、…、SXn−2、SXn−1、SXをそれぞれ有する。スイッチSX、SX、SX、…、SXn−2、SXn−1、SXは、その一端が対応するループコイル21X、21X、21X、…、21Xn−2、21Xn−1、21Xにそれぞれ接続され、その他端は送受信切り替え回路264に接続される。また、X軸方向のループコイル21X〜21XとスイッチSX〜SXのそれぞれとの間には、コンデンサCX〜CXがそれぞれ設けられている。
なお、図示しないが、選択回路261は、Y軸方向のループコイル群22を構成する各ループコイルに対しても、X軸方向のループコイルの場合と同様に、スイッチを備えている。また、Y軸方向の各ループコイルとそれに対応するスイッチのそれぞれとの間にも、X軸方向のループコイルの場合と同様に、それぞれコンデンサが設けられている。
このように、選択回路261は、X軸方向に配列された複数のループコイルのそれぞれに対応して設けられたそれぞれのスイッチSX、SX、SX、…、SXn−2、SXn−1、SXを有する構成となっている。そして、選択回路261を構成する複数のスイッチSX、SX、SX、…、SXn−2、SXn−1、SXのそれぞれが、位置検出回路26の処理制御部260からの制御信号CTにより切り替えられる。
同様にして、Y軸方向に配列された複数のループコイルのそれぞれに対応したそれぞれのスイッチも有しており、それぞれのスイッチについても、位置検出回路26の処理制御部260からの制御信号CTにより切り替えられる。なお、Y軸方向に配列された複数のループコイルの制御は、X軸方向に配列された複数のループコイルの制御と同様に行われる。従って、以降の説明では、X軸方向に配列された複数のループコイルの制御について説明を行い、Y軸方向に配列された複数のループコイルの制御についての説明を割愛する。
センサ部20Aにおける不要輻射は、図3を用いて説明したように、主にセンサ部20Aの端部領域に配設されたX軸方向/Y軸方向のループコイルによって形成される位置検出エリア25と、磁路板30との配置関係に依存している。そして、センサ部20Aの位置検出エリア25の端部領域に位置する所定数のループコイルからペン型位置指示器100に送信信号を送出するときに大きく発生することが分かっている。そこで、この第1の実施の形態の指示体位置検出装置200Aにおいては、例えば、それぞれのループコイルを切り替えて大まかにペン型位置指示器100の位置を検出するグローバルスキャン時においては、位置検出エリア25の端部領域に位置する所定数のループコイルには送信信号を供給しないようにして、不要輻射の発生を抑制する。
この第1の実施の形態においては、具体的には、図4において、X軸方向の左端部領域に位置する2本のループコイル21X、21Xと、X軸方向の右端部領域に位置する2本のループコイル21X、21Xn−1は、送信信号の送出に用いないように処理制御部260が切り替え制御を行う。但し、当該ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xは、ペン型位置指示器100からの信号の受信には通常通り使用できるように、処理制御部260が切り替え制御を行う。
そして、本来、X軸方向の左端部領域に位置する2本のループコイル21X、21Xのそれぞれから送信信号を送出するタイミングでは、ループコイル21Xに隣接するループコイル21Xから送信信号を送出するように処理制御部260が切り替え制御を行う。同様に、本来、X軸方向の右端部領域に位置する2本のループコイル21Xn−1、21Xのそれぞれから送信信号を送出するタイミングでは、ループコイル21Xn−1に隣接する21Xn−2から送信信号を送出するように処理制御部260が切り替え制御を行う。
これにより、磁路板30の面積が従来よりも小さくされて、例えばセンサ基板23の大きさとほぼ同じ面積であっても、センサ部20AのX軸方向の両端部領域に位置するループコイルは使用しないために、端部領域に配設されて駆動されるループコイルは磁路板30との間で良好な磁路が形成されることとなり、不要輻射を大きく低減させることができる。そして、ループコイル21X、21Xについては、本来の送信信号の送信タイミングでは、図4に示したように対応するスイッチSX、SXはオフにされる。
但し、実際にはスイッチがオフ時の出力インピーダンス(オフ抵抗)が数MΩ(メガオーム)〜数十MΩ程度ある。あるいは、意図的に所望のオフ抵抗を備えたスイッチを配置する。これによって、スイッチSXの出力インピーダンス(R)と、ループコイル21X(L)と、コンデンサCX(C)とにより、RLCの共振回路が構成される。スイッチSXの出力インピーダンス(R)と、ループコイル21X(L)と、コンデンサCX(C)の場合も同様であり、RLCの共振回路が構成される。
そして、ループコイル21Xから送信信号が送出されているときには、同調共振により、送信信号がループコイル21X、21Xにも誘起され、これらループコイル21X、21Xからも不要輻射にならない程度のレベルの送信信号が送出される。このように、スイッチSXと、ループコイル21Xと、コンデンサCXとにより構成される共振回路と、スイッチSXと、ループコイル21Xと、コンデンサCXとにより構成される共振回路が、ループコイル21Xから送出される送信信号に対して同調共振するように構成されている。
しかし、グローバルスキャン時に用いられる送信信号は、通常、送信時間が42μsec(マイクロ秒)のバースト波であり、同調共振による十分な送信信号の誘起が望めないことがある。そこで、処理制御部260の制御により、ループコイル21Xへ送信信号を供給する際には、送信信号の供給時間を長くすることで、不要輻射にならない範囲で、ループコイル21X、21Xの同調共振による、ループコイル21X、21Xからの送信信号の送信レベルを高くする。
なお、ループコイル21Xへの送信信号の供給時間をどの程度長くするかは、磁路板30が配置された表示機能付機器について、ペン型位置指示器100に生成される電源電圧と、グローバルスキャン時のフレームレートに応じて決定すればよい。ここでは、X軸方向の左端部領域側のループコイル21X、21X、21Xを対象とする場合を例にして説明したが、X軸方向の右端部領域側のループコイル21Xn−2、21Xn−1、21Xを対象とする場合も同様である。
なお、図4は、X軸方向の左端側から右端側に向かう方向にグローバルスキャンが行われており、スイッチSXがオン状態にあり、それ以外のスイッチはオフ状態にある場合を示している。
[第2の実施の形態]
図5は、この発明の第2の実施の形態の指示体位置検出装置200Bに係る要部の構成を説明するための図である。そして、図5もまた、図4を用いて説明した第1の実施の形態の場合と同様に、指示体位置検出装置200Bの内、センサ部20Bと選択回路261からなる部分を示している。センサ部20Bは、図1に示した指示体位置検出装置200のセンサ部20に対応する部分であり、図4を用いて説明した第1の実施の形態の場合と同様に、X軸方向のループコイル群21についてはその両端側の一部について示し、Y軸方向ループコイル群22については図示していない。
図5と図4を比較すると分かるように、図5に示す第2の実施の形態の指示体位置検出装置200Bは、例えばFET(Field Effect Transistor)により構成されるスイッチFX、FX、FXn−1、FXが設けられている。この点を除き、この第2の実施の形態の指示体位置検出装置200Bは、図4に示した第1の実施の形態の指示体位置検出装置200Aと同様に構成される。
スイッチFX、FX、FXn−1、FXは、図5に示すように、X軸方向の端部領域に位置するループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xに対してそれぞれ設けられており、それぞれのループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xのグランドとの接続のオン/オフが処理制御部260による切り替え制御によって行われる。
また、この第2の実施の形態の指示体位置検出装置200Bにおいても、X軸方向の端部領域に位置するループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xは、送信信号の送出には用いない。そして、本来、X軸方向の端部領域に位置するループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xから送信信号を送出するタイミングでは、隣接するループコイル21X、21Xn−2からそれぞれ送信信号を送出する。このように、選択回路261を構成するスイッチSX、SX、SX、…、SXn−2、SXn−1、SXが、処理制御部260により制御される点は、図4に示した第1の実施の形態の指示体位置検出装置200Aの場合と同様である。
そして、この第2の実施の形態の指示体位置検出装置200Bにおいては、本来、ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xに送信信号を供給するタイミングで、スイッチFX、FX、FXn−1、FXのそれぞれを同時にオンにする。換言すれば、送信信号を送出しないループコイル(21X、21X、21Xn−1、21X)に隣接するループコイル21X、21Xn−2に対して送信信号を供給するタイミングで、スイッチFX、FX、FXn−1、FXのそれぞれを同時にオンにする。これにより、ループコイル21X、21Xn−2に対して送信信号が供給されるタイミングでは、ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xがグランドに接続される。
スイッチFXがオンにされた場合、スイッチFXがオン時の出力インピーダンス(R)と、ループコイル21X(L)と、コンデンサCX(C)とにより構成されるRLC共振回路が形成されて、Q(Quality factor)値が上がる。同様に、スイッチFXがオンにされると、スイッチFXがオン時の出力インピーダンス(R)と、ループコイル21X(L)と、コンデンサCX(C)とにより構成されるRLC共振回路が形成されてQ値が上がる。
すなわち、図4に示した、ループコイル21X及びループコイル21Xをそれぞれ含むRLC共振回路の場合には、スイッチSX、SXのオフ抵抗による同調共振であるために高いQ値を得ることが期待できない。しかし、図5に示すように、スイッチSX、SXに接続されるそれぞれのループコイル21X、21Xをグランドに接続するためのスイッチFX、FXを設けて、ループコイル21Xに送信信号が供給されるタイミングで、小さなオン抵抗を有するスイッチFX、FXをオンにする。これにより、ループコイル21X及びループコイル21Xをそれぞれ含むRLC共振回路を低抵抗で駆動できる。従って、使用する周波数に対して高いQ値を備えて効率よく同調共振させることができる。
なお、Q値は、共振回路の共振のピークの鋭さを表す値であり、RLC共振回路においては、直列抵抗(R)の値を小さくするほどQ値は大きくなり、共振回路間を効率よく同調共振させることができることを意味する。従って、ループコイル21X、21Xn−2に供給された送信信号は、ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xを含むQ値が上がった共振回路を同調共振させることで、ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xからも所定の信号レベルを有する送信信号を送出することができる。
したがって、送信信号を供給していないループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xからも所定の信号レベルを有する送信信号を送出することが可能となる。これにより、X軸方向の端部領域においてもペン型位置指示器100に対して適切に電力が供給される。この場合、ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xに対して送信信号は供給されていない。このため、送信信号を送出するループコイルとして駆動されるループコイル21X及び21Xn−2に対し磁路板30が延出した状態となる。すなわち、送信信号を送出するためのループコイルとして駆動されるループコイル21Xとループコイル21Xn−2との間の距離よりも大きな端部間距離を備えた磁路板30が配置されたことを意味しており、不要輻射に対し、磁路板30が有効に機能する。Y軸方向ループコイル群についても同様であり、Y軸方向ループコイル群を送信信号の送出に使用する場合には、ループコイル22Y及び22Yn−2に対し磁路板30が延出した状態となる。すなわち、送信信号を送出するためのループコイルとして駆動されるループコイル22Yとループコイル22Yn−2との間の距離よりも大きな端部間距離を備えた磁路板30が配置されたことを意味しており、不要輻射に対し、磁路板30が有効に機能する。
なお、スイッチFX、FX、FXn−1、FXをオンにしたままにすると、Q値が高いまま維持され、位相変動が大きくなり、ジッタや座標ズレの原因になってしまう可能性がある。そこで、ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xをペン型位置指示器100からの信号を受信する受信導体として使用する場合には、スイッチFX、FX、FXn−1、FXはオフになるように、処理制御部260により切り替える。
[第1、第2の実施の形態のX軸方向のオールスキャン動作]
図6は、図4、図5を用いて説明した第1、第2の実施の形態の指示体位置検出装置200A、200BのX軸方向ループコイル群21を対象とするオールスキャン動作について説明するための図である。図6において、フェーズの欄は、選択回路261において選択されたループコイルを送信信号の送出に用いるのか、ペン型位置指示器100からの信号の受信に用いるのかを示す。具体的には、送出フェーズ(T)は、送受信切り替え回路264が送信側端子Tに切り替えられている状態であり、受信フェーズ(R)は、送受信切り替え回路264が受信側端子Rに切り替えられている状態である。
また、選択コイルの欄は、選択回路261において、送信信号を送出する送信用コイルとして、あるいは、ペン型位置指示器100からの信号を受信する受信コイルとして選択されているコイルを示す。また、共振用スイッチの欄は、送信用コイルとして用いられないループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xに対して設けられたスイッチFX、FX、FXn−1、FXのオン/オフ状態を示す。なお、第1の実施の形態の指示体位置検出装置200Aの場合には、スイッチFX、FX、FXn−1、FXは存在しないので、当該項目は第2の実施の形態の場合においてのみ参照される。
ここでは、図4、図5に示したセンサ部20A、20Bにおいて、X軸方向の左端側から右端側に向かってグローバルスキャンを行う場合の動作について説明する。位置検出回路26の送受信切り替え回路264は、処理制御部260の切り替え制御により、送信側端子Tと受信側端子Rとを順番に選択するように切り替えられる。これにより、図6の左端側に示すように、指示体位置検出装置200A、200Bは、送出フェーズと受信フェーズとが順次に切り替えられる。
そして、図4、図5を用いて説明した第1、第2の実施の形態の指示体位置検出装置200A、200Bの場合には、X軸方向の両端部領域のループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xは、送信用コイルとして利用しない。このため、図6に示すように、本来、ループコイル21X、ループコイル21Xが送信用コイルとして選択されるべき0番目、1番目の送出フェーズにおいては、これらのループコイルに隣接するループコイル21Xが送信コイルとして選択される。すなわち、0番目、1番目の送出フェーズにおいては、図4、図5に示したように、スイッチSX、SXはオフにされ、スイッチSXがオンにされる。
この後、2番目の送出フェーズからn−2番目の送出フェーズまでは、ループコイル21X〜21Xn−2までのループコイルが順番に送信用コイルとして選択される。そして、本来、ループコイル21Xn−1、ループコイル21Xが送信用コイルとして選択されるべきn−1番目とn番目の送出フェーズにおいては、これらのループコイルに隣接するループコイル21Xn−2が送信コイルとして選択される。すなわち、n−1番目、n番目の送出フェーズにおいては、スイッチSXn−1、SXはオフにされ、スイッチSXn−2がオンにされる。
これにより、X軸方向の両端部領域のループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xには、送信信号が供給されることはないので、送信信号の送出フェーズにおいては、X軸方向の両端部領域に配設されたループコイル21X 、及び21X n−2 よりも磁路板の端部がそれぞれ外方に延出した大きさとなり、磁路板としての機能が発揮されて、不要輻射を大幅に低減させることができる。そして、ループコイル21X、21Xn−2に送信信号が供給された場合には、同調共振によって隣接するループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xからも送信信号が送出される。このため、これらのループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xを通じても、不要輻射にならない程度に、ペン型位置指示器100に対しても電力供給が行える。しかし、センサ部20A、20Bのそれぞれの端部領域に配設された所望の数のループコイル、この例では、ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xに対しては、送信信号を供給していないので、送信信号の送出のために駆動されるセンサ部20A、20Bの最端部に位置するループコイルに対して寸法の大きな磁路板30が配置されている状態が形成されていることとなり、磁路板30によって効果的に不要輻射を低減させることができる。
なお、受信フェーズにおいては、ループコイル21X〜21Xが従来通りに順番に選択されるので、ペン型位置指示器100の指示位置の検出は従来通りに行われる。また、第2の実施の形態の指示体位置検出装置200Bの場合には、ループコイル21X、21Xn−2に送信信号が供給される場合には、図6の共振用スイッチの欄に示したように、スイッチFX、FXあるいはスイッチFXn−1、FXがオンにされる。この場合には、同調共振によってループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xを含む共振回路のQ値が上がる。したがって、ループコイル21X、21Xn−2に供給された送信信号をより効率よく、ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xを含む共振回路に誘導することができ、不要輻射とならない範囲内で、効率よく送信信号を送出することができる。
[第3の実施の形態]
図7は、この発明の第3の実施の形態の指示体位置検出装置200Cに係る要部の構成を説明するための図である。そして、図7もまた、図4を用いて説明した第1の実施の形態の場合と同様に、指示体位置検出装置200Cの内、センサ部20Cと選択回路261からなる部分を示している。センサ部20Cは、図1に示した指示体位置検出装置200のセンサ部20に対応する部分であり、図4を用いて説明した第1の実施の形態の場合と同様に、X軸方向のループコイル群21についてはその両端側の一部について示し、Y軸方向ループコイル群22については図示していない。
そして、図7と図5とを比較すると分かるように、この第3の実施の形態の指示体位置検出装置200Cは、第2の実施の形態の指示体位置検出装置200Bと同様の構成を有するものである。但し、選択回路261を構成する各スイッチの切り替え制御が、上述した第2の実施の形態の指示体位置検出装置200Bの場合とは異なる。具体的には、図7に示したように、ループコイル21Xに送信信号を供給する場合には、同時にループコイル21Xn−2にも送信信号を供給する。逆に、ループコイル21Xn−2に送信信号を供給する場合には、同時にループコイル21Xにも送信信号を供給する。
また、ループコイル21X、21Xn−2に送信信号を供給する場合には、上述した第1、第2の実施の形態の場合と同様に、ループコイル21X、21X、及び21Xn−1、21Xのそれぞれに本来送信信号を供給すべき時間に対応して送信信号の送信時間を長くする。これにより、グローバルスキャン時において、ループコイル21X、21Xn−2に送信信号が供給される時間が長くなり、X軸方向の両端部領域のそれぞれに配設された1または複数のループコイルが送信信号の送出に利用されない場合においても、ペン型位置指示器100はIC305を駆動するための電源電圧を良好に確保できる。
[第3の実施の形態のX軸方向のオールスキャン動作]
図8は、図7を用いて説明した第3の実施の形態の指示体位置検出装置200CのX軸方向ループコイル群21を対象とするオールスキャン動作について説明するための図である。図8において、フェーズ、選択コイル、共振用スイッチの各欄は、上述した図6の場合と同様の意味を持つ。また、この第3の実施の形態においても、図7に示したセンサ部20Cにおいて、X軸方向の左端側から右端側に向かってグローバルスキャンを行う場合の動作について説明する。
この第3の実施の形態の指示体位置検出装置200Cの場合にも、位置検出回路26の送受信切り替え回路264は、処理制御部260による切り替え制御により、送信側端子Tと受信側端子Rとを順番に切り替えられる。これにより、図8の左端側に示すように、指示体位置検出装置200Cは、送出フェーズと受信フェーズとが順次に切り替えられることになる。
そして、図7を用いて説明した第3の実施の形態の指示体位置検出装置200Cの場合には、X軸方向の両端部領域のループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xは、送信信号を送出するためのループコイルとしては利用しない。このため、図8に示すように、本来、ループコイル21X、ループコイル21Xが送信信号を送出するためのループコイルとなるべき0番目、1番目の送出フェーズにおいては、隣接するループコイル21Xと、更にセンサ部20Cの反対側に位置するループコイル21Xn−2が送信信号を送出するためのループコイルとなる。また、2番目の送出フェーズにおいても、本来、送信信号を送出するためのループコイルとなるべきループコイル21Xに加えて、更にセンサ部20Cの反対側に位置するループコイル21Xn−2も送信コイルとなる。すなわち、0番目、1番目、2番目の送出フェーズにおいては、スイッチSX、SXはオフにされ、スイッチSXとスイッチSXn−2がオンにされる。
この後、3番目の送出フェーズからn−3番目の送出フェーズまでは、ループコイル21X 〜21Xn−3までのループコイルが順番に送信信号を送出するためのループコイルとして選択される。そして、n−2番目の送出フェーズでは、ループコイル21Xn−2と、更にセンサ部20Cの反対側に位置するループコイル21Xが送信信号を送出するためのループコイルとして選択される。同様に、本来、ループコイル21Xn−1、ループコイル21Xが送信信号を送出するためのループコイルとなるべきn−1番目とn番目の送出フェーズにおいても、これらのループコイルに隣接するループコイル21Xn−2と、更にセンサ部20Cの反対側に位置するループコイル21Xが送信コイルとして選択される。すなわち、n−2番目、n−1番目、n番目の送出フェーズにおいては、スイッチSXn−1、SXはオフにされ、スイッチSXn−2、SXがオンにされる。
これにより、X軸方向の両端部領域のそれぞれに位置するループコイル21X、21X、及び21Xn−1、21Xには送信信号が供給されないためX軸方向の両端部領域に位置するループコイル21X、21X、及び21Xn−1、21Xに供給された送信信号による不要輻射を大幅に低減させることができる。そして、ループコイル21X、21Xn−2に送信信号が供給された場合には、同調共振により隣接するループコイル21X、21X、及び21Xn−1、21Xにも送信信号が誘導されて送信信号が送出される。これによって、これらのループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xを通じても所望の送信信号レベルにてペン型位置指示器100に対して電力供給が行える。しかも、ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xに対しては、送信信号を供給していないため、不要輻射とならない程度に、効率よく送信信号を送出できる。
なお、受信フェーズにおいては、ループコイル21X〜21Xが従来通りに順番に選択されるので、ペン型位置指示器100の指示位置の検出は従来通りに行われる。また、第3の実施の形態の指示体位置検出装置200Cの場合には、ループコイル21X、21Xn−2にそれぞれ送信信号が供給される場合には、図8の共振用スイッチの欄に示したように、スイッチFX、FX、FXn−1、FXが同時にオンにされる。この場合には、同調共振によってループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xを含む共振回路のQ値が上がるために、ループコイル21X、21Xn−2に供給された送信信号をより効率よく、ループコイル21X、21X、21Xn−1、21Xを含む共振回路に誘導し、不要輻射とならない範囲内で、所望の信号レベルの送信信号として送出することができる。
[実施の形態の効果]
位置検出領域の面積を小さくすることなく、製品の大きさを小型化した場合であっても、位置指示器との電磁結合関係を良好に維持しつつ、電磁誘導方式による不要輻射の問題を解決した指示体位置検出装置が実現できる。すなわち、ループコイルを駆動させて位置指示器に電磁誘導信号を送信するに際し、センサ部20の端部領域に配設された所定数のループコイルへは送信信号を供給しないようにすることで不要輻射を低減することができる。また、センサ部20の端部領域に配設された所定数のループコイルに隣接するループコイルから送信される信号の送信時間を長くすることにより、端部領域における位置指示器との電磁結合関係を良好に維持できる。更には、送信信号を供給しないように制御されたセンサ部20の端部領域に配設された所定数のループコイルを、隣接するループコイルと同調共振させることで、センサ部20の端部領域に配設された所定数のループコイルからも所定の信号レベルの送信信号が送出されるようにすることで、不要輻射に対処しつつ位置指示器との良好な電磁結合関係を確保することができる。
[変形例]
なお、上述した実施の形態においては、X軸方向ループコイル群21を構成するループコイルを対象として位置指示器が指示する位置を探すためのスキャンを行う場合を例にして説明したがこれに限るものではない。X軸方向ループコイル群21を構成するループコイルに代えて、Y軸方向ループコイル群22を構成するループコイルを対象として位置指示器が指示する位置を探すためのスキャンを行うこともできる。
また、X軸方向ループコイル群21を構成するループコイルとY軸方向ループコイル群22を構成するループコイルを適宜選択して位置指示器が指示する位置を探すためのスキャンを行うこともできる。また、送信信号が送出されないループコイルとして、X軸方向に配設されたループコイルを対象に説明したが、Y軸方向に配設されたループコイルもまた対象とすることができることは言うまでもない。
更には、同一のループコイルが信号送信と信号受信に選択的に使用される場合について説明したが、第1の方向(例えば、X軸方向)に配設されたループコイル群を信号送信のために使用し、第1の方向とは異なる第2の方向(例えば、Y軸方向)に配設されたループコイル群を信号受信のために使用する場合であっても本発明が適用可能であることは明らかである。
加えて、センサ部20の一端部領域あるいは両端部領域に配設された、送信信号の送出制御が行われるループコイルの数は、センサ部20の端部領域に配設された所定数のループコイルとセンサ部に重畳配置される磁路板との位置関係、すなわち、ループコイル群が占める面積と磁路板の面積との関係に依存する。また、センサ部20の最端部から1あるいは複数のループコイルが送信信号の送出制御の対象として説明したが、必ずしも連続したループコイルを対象とする必要はなく、磁路板の性能との関係で不要輻射が低減されるように、センサ部20の端部領域に配設された所定数のループコイルに対する送信信号の送出制御が行われれば良い。
100…ペン型位置指示器、111…コイル、305…IC、306…コンデンサ、307…スイッチ、308…ダイオード、309…コンデンサ、310…コンデンサ、311…可変容量コンデンサ、321…共振回路、322…整流回路(電源供給回路)、200、200A、200B、200C…指示体位置検出装置、20、20A、20B、20C…センサ部、21…X軸方向ループコイル群、21X〜21X…ループコイル、22…Y軸方向ループコイル群、22Y〜22Y…ループコイル、23…センサ基板、25…位置検出エリア、26…位置検出回路、261…選択回路、262…発振器、263…電流ドライバ、264…送受信切り替え回路、265…受信アンプ、266…検波回路、267…ローパスフィルタ、268…サンプルホールド回路、269…A/D変換回路、260…処理制御部、10…ベゼル、30…磁路板、40…LCD、50…マザーボード、60…筐体、CX〜CX…コンデンサ、SX〜SX…スイッチ、FX、FX…スイッチ、FXn−1、FX…スイッチ、CT…制御信号、T…送信側端子、R…受信側端子

Claims (12)

  1. 少なくとも第1の方向に配設された複数の第1のループコイルを有し該第1のループコイルにより指示体から送信される信号受信することで前記指示体を検出するセンサ基板と、
    前記指示体との電磁結合を行うために、前記第1のループコイルに供給すべき送信信号を生成する送信信号生成回路と、
    前記送信信号生成回路によって生成された前記送信信号を前記第1のループコイルに選択的に供給するためのループコイル選択回路と、
    前記送信信号生成回路から送信される前記送信信号は、前記第1のループコイルのそれぞれに対応して設けられたコンデンサを介して供給されるように構成され、
    前記第1のループコイル選択回路によるループコイル選択を制御するための制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記第1のループコイルに前記送信信号を供給するに際し、前記センサ基板の少なくとも前記第1の方向の一方の端部領域に配設された所定数のループコイルに前記送信信号が供給されないようにするとともに、前記所定数のループコイルに前記送信信号が供給されるべき期間は、前記所定数のループコイルの近傍に配設されたループコイルに、当該ループコイルに対応して設けられた前記コンデンサを介して前記送信信号が供給されるようにループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする指示体位置検出装置。
  2. 前記センサ基板は、前記第1の方向と交差する第2の方向に配設された複数の第2のループコイルを有し、
    前記送信信号生成回路によって生成された前記送信信号は、前記第2のループコイルのそれぞれに対応して設けられたコンデンサ及び前記ループコイル選択回路を介して前記第2のループコイルにも選択的に供給されるように構成され、
    前記制御回路は、前記第2のループコイルに前記送信信号を供給するに際し、前記センサ基板の少なくとも前記第2の方向の一方の端部領域に配設された所定数のループコイルに前記送信信号が供給されないようにするとともに、前記所定数のループコイルに前記送信信号が供給されるべき期間は、前記所定数のループコイルの近傍に配設されたループコイルに、当該ループコイルに対応して設けられた前記コンデンサを介して前記送信信号が供給されるようにループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする請求項1に記載の指示体位置検出装置。
  3. 前記指示体位置検出装置は、前記指示体との電磁結合によって指示される位置を検出するための受信信号処理回路をさらに備えるとともに、該受信信号処理回路または前記送信信号生成回路が前記ループコイル選択回路を介して前記センサ基板の前記ループコイルに接続されるようになっており、
    前記制御回路は、前記端部領域の前記所定数のループコイルに前記送信信号が供給されるべき期間は、前記ループコイル選択回路を制御して、前記端部領域の前記所定数のループコイルの近傍に配設されたループコイルに前記送信信号が供給されるようにループコイル選択を行うとともに、前記所定数のループコイルにより前記指示体からの信号を受信する期間は、前記ループコイル選択回路を制御して、前記所定数のループコイルを選択して前記受信信号処理回路に接続されるようにループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の指示体位置検出装置。
  4. 前記制御回路は、前記所定数のループコイルに前記送信信号が供給されるべき期間に代えて、前記送信信号が供給されないループコイルの数に対応した所定の期間において、前記所定数のループコイルの近傍に配設されたループコイルに、当該ループコイルに対応して設けられた前記コンデンサを介して前記送信信号が供給されるようにループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2または請求項3のいずれかに指示体位置検出装置。
  5. 前記制御回路は、前記送信信号が供給されない前記ループコイルの一端が基準電位に接続されるようにループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3または請求項4のいずれかに記載の指示体位置検出装置。
  6. 前記制御回路は、前記送信信号が供給されない前記所定数のループコイルのそれぞれには前記送信信号と同調共振させるためのコンデンサが接続されて前記ループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項3、請求項4または請求項5のいずれかに記載の指示体位置検出装置。
  7. 前記制御回路は、前記送信信号が供給されない前記所定数のループコイルのそれぞれには前記送信信号と同調共振させるためのコンデンサとともに所定の抵抗が接続されて前記ループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする請求項6に記載の指示体位置検出装置。
  8. 少なくとも第1の方向に配設された複数の第1のループコイルを有し該第1のループコイルにより指示体から送信される信号受信することで前記指示体を検出するセンサ基板と、
    前記指示体との電磁結合を行うために、前記第1のループコイルに供給すべき送信信号を生成する送信信号生成回路と、
    前記送信信号生成回路によって生成された前記送信信号を前記第1のループコイルに選択的に供給するためのループコイル選択回路と、
    前記ループコイル選択回路によるループコイル選択を制御するための制御回路と、
    を備え、
    前記制御回路は、前記第1のループコイルに前記送信信号を供給するに際し、前記センサ基板の少なくとも前記第1の方向の一方の端部領域に配設された所定数のループコイルには前記送信信号が供給されないようにするとともに、前記送信信号が供給されないループコイルには前記送信信号と同調共振させるためのコンデンサが接続されて前記ループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする指示体位置検出装置。
  9. 前記センサ基板は、前記第1の方向と交差する第2の方向に配設された複数の第2のループコイルを有し、
    前記送信信号生成回路によって生成された前記送信信号は、前記ループコイル選択回路を介して前記第2のループコイルにも選択的に供給されるように構成され、
    前記制御回路は、前記第2のループコイルに前記送信信号を供給するに際し、前記センサ基板の少なくとも前記第2の方向の一方の端部領域に配設された所定数のループコイルには前記送信信号が供給されないようにするとともに、前記送信信号が供給されないループコイルには前記送信信号と同調共振させるためのコンデンサが接続されて前記ループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする請求項8に記載の指示体位置検出装置。
  10. 前記指示体位置検出装置は、前記指示体との電磁結合によって指示される位置を検出するための受信信号処理回路をさらに備えるとともに、該受信信号処理回路または前記送信信号生成回路が前記ループコイル選択回路を介して前記センサ基板の前記ループコイルに接続されるようになっており、
    前記制御回路は、前記端部領域の前記所定数のループコイルに前記送信信号が供給されるべき期間は、前記ループコイル選択回路を制御して、前記端部領域の前記所定数のループコイルの近傍に配設されたループコイルに前記送信信号が供給されるようにループコイル選択を行うとともに、前記所定数のループコイルにより前記指示体からの信号を受信する期間は、前記ループコイル選択回路を制御して、前記所定数のループコイルを選択して前記受信信号処理回路に接続されるようにループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする請求項8または請求項9に記載の指示体位置検出装置。
  11. 前記制御回路は、前記送信信号が供給されないループコイルには前記送信信号と同調共振させるためのコンデンサとともに所定の抵抗が接続されて前記ループコイル選択を行うようにしたことを特徴とする請求項8、請求項9または請求項10に記載の指示体位置検出装置。
  12. 前記センサ基板に対して実質的に同一の大きさを有して重畳配置され、前記ループコイルに供給された送信信号によって生成される磁束に対して磁路を形成する磁路板を備えることを特徴とする請求項1から請求項11のいずれかに記載の指示体位置検出装置。
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