JP4318596B2 - 位置検出装置 - Google Patents

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Description

本発明は、CAD(Computer Aided Design)、コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話、PHS(Personal Handyphone System)等の入力装置等として使用され電磁結合によって位置指示器の指示位置を検出する位置検出装置に関する。
従来から、CADの入力装置やコンピュータの入力装置等として、位置指示器と位置検出装置間で電磁結合により信号を送受信し、前記位置指示器の指示位置を検出するようにした電磁結合方式の位置検出装置が利用されている。
例えば、特許文献1に記載された発明のように、位置検出装置におけるセンサ領域の外周部に送信コイルを配設する方式においては、1つの送信コイルを配設するように構成している。
図11は、前記特許文献1に記載された位置検出装置のセンサ部の概略構成を示す図である。図11において、複数のセンサコイル1002の外周部には、1つの送信コイル1001が配設されている。尚、図を簡略化するために、センサコイル1002はX方向のセンサコイルのみを示しており、Y方向のセンサコイルは省略している。
図11において、送信コイル1001から位置検出用信号を電磁結合によって位置指示器(図示せず)に送信し、次に、複数のセンサコイル1002を順次選択駆動することにより、前記位置指示器からの位置指示信号を電磁結合によって複数のセンサコイル1002で順次受信し、複数のセンサコイル1002で受信した検出信号に基づいて前記位置指示器の位置を検出する。
このように、前記特許文献1に記載された位置検出装置では、1つの送信コイル1001を使用することにより、位置検出に使用する位置検出用信号の送信回路が簡単になるという利点がある。
特開平5−88811号公報
しかしながら、前記位置検出装置においては、送信コイル1001を駆動する所定の単位時間幅の駆動時間においては、図12に示すように最初から最後まで最大振幅値となるような交番信号である駆動電流を供給している。したがって、送信コイル1001と基準電位間には図13に示すような大きな値の電圧が生じるため、送信コイル1001の定電流ドライバ等に大きな電圧用の回路素子が必要になり又、電源も大きな電圧の電源が必要になるという問題がある。
これを防止する方法として、送信コイル1001とともに直列共振回路を構成するような直列共振用コンデンサを送信コイル1001に接続することが考えられるが、単に直列共振回路を構成しただけでは、図14に示すように、過渡電圧が大きくなり、低電圧化は困難という問題がある。
即ち、図14において、送信コイル1001の両端電圧は小さいが、送信コイル1001に前記コンデンサを接続して直列共振回路を構成しても、電流の供給開始時(即ち、供給電流の立ち上がり時)に、前記コンデンサに電荷がチャージされて保持された状態となるため、前記コンデンサには直流電圧Vcがバイアス電圧として印加されているのと同じ状態となり、前記コンデンサの両端電圧と送信コイル1001の両端電圧の和は、依然として大きな電圧になってしまう。したがって、前記のように、送信コイルを駆動するための回路に高電圧用の回路素子が必要になり又、大きな電圧の電源が必要になるという問題がある。
本発明は、位置検出装置において、低電圧駆動でも良好に位置指示器の位置等を検出することができるようにすることを課題としている。
本発明によれば、少なくとも1つのコイルを有し位置を指示するための位置指示器との間で、電磁結合によって信号の送受信を行うことにより前記位置指示器の指示位置を検出する位置検出装置において、前記位置指示器に位置検出用信号を送信するための送信コイルと、前記位置指示器からの信号を受信するための複数のセンサコイルと、前記送信コイルが前記位置検出用信号を発生するように前記送信コイルに駆動電流を供給する信号送信手段と、前記複数のセンサコイルを順次選択して前記位置指示器からの信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した信号に基づいて前記位置指示器の指示位置を検出する検出手段と、前記送信コイルとともに直列共振回路を構成するコンデンサとを備えて成り、前記信号送信手段は、交番信号を発生する交番信号発生手段と、前記交番信号発生手段から出力される交番信号の包絡線が所定形状になるように前記交番信号の振幅を制御する振幅制御手段と、前記振幅制御手段で制御された振幅の前記交番信号に対応する波形の電流を前記駆動電流として前記送信コイルに供給する電流供給手段とを有し、前記送信コイルに対する前記駆動電流の供給開始時及び供給停止時に、前記コンデンサの両端電圧が基準電位を中心とする交番信号になるように前記駆動電流を制御することを特徴とする位置検出装置が提供される。
前記交番信号発生手段は、所定レベルの最大振幅値を有する交番信号を発生し、前記振幅制御手段は、前記交番信号の包絡線が正側及び負側に各々、台形状になるように前記交番信号の振幅を制御するように構成してもよい。
また、前記送信コイルは複数の送信コイルによって構成されると共に、前記コンデンサは前記複数の送信コイルに共通接続された単一のコンデンサであるように構成してもよい。
また、前記各送信コイルと前記コンデンサによって構成される直列共振回路の共振周波数は前記駆動電流の周期に略等しいように構成してもよい。
また、前記信号送信手段は、前記位置指示器の位置に応じて前記複数の送信コイルのうちのいずれかを選択し、前記位置検出用信号を送信するように該選択した送信コイルに前記駆動電流を供給するように構成してもよい。
本発明によれば、電磁結合方式の位置検出装置において、低電圧駆動でも良好に位置指示器の位置等を検出することが可能になる。
以下、本発明の最良の形態に係る位置検出装置及び前記位置検出装置に適した電流駆動回路について、図面を用いて説明する。尚、各図において、同一部分には同一符号を付している。
図1は、本発明の最良の形態に係る位置検出装置100のブロック図である。
図1において、位置を指示するための位置指示器120及び位置指示器120の位置を電磁結合によって検出する位置検出装置100によって、電磁結合方式の位置検出システムが構成されている。
位置指示器120は、少なくとも1つのコイルを有し位置を指示するための装置であり、前記コイルにはコンデンサが接続されており、前記コイル及びコンデンサによって共振回路が構成されている。
位置検出装置100は、制御部101、位置検出用信号を生成する送信信号発生部102、送信コイル駆動用の交番信号である所定の定電流信号(駆動電流)を出力する定電流ドライバ103、位置検出用信号を供給する送信コイルを選択し定電流ドライバからの駆動電流で駆動する送信選択部104、センサ領域であるセンサ部105、共振用コンデンサ106、受信選択部108、受信アンプ109、検出部110を備えている。
尚、制御部101は信号送信手段、受信手段及び検出手段を構成し、送信信号発生部102、定電流ドライバ103及び送信選択部104は信号送信手段を構成し、受信選択部108及び受信アンプ109は受信手段を構成し、定電流ドライバ103は電流供給手段を構成し、検出部110は検出手段を構成している。
また、送信信号発生部102、ドライバ103、選択部104、コイル111、112及びコンデンサ106は電流供給回路を構成している。
制御部101は、位置検出装置100全体を制御すると共に、送信信号発生部102、ドライバ103、送信選択部104、受信選択部108、受信アンプ109、検出部110を制御する。
送信信号発生部102は、制御部101の制御の下、位置指示器120の指示位置を検出するための位置検出用信号を生成する。ドライバ103は、送信信号発生部102からの位置検出用信号を増幅して信号選択部104に出力する。送信選択部104は、制御部101の制御により複数の送信コイル111、112の中から1つを選択し、該選択した送信コイルに位置検出用信号を供給して駆動する。
本最良の形態では、複数の送信コイルとして2つの送信コイル111、112を有している。複数の送信コイル111、112は、中心が略同一位置になるように(同心状に)配設されている。外側(センサ領域105の外周側)の送信コイル111は、内側(センサ領域105の中央側)の送信コイル112の外側に配設されている。また、外側送信コイル111はセンサ部105の外周部に配設されている。
複数の送信コイル111、112には、単一のコンデンサ106が共通接続されている。コンデンサ106は各送信コイル111、112とともに直列共振回路を構成する。即ち、コンデンサ106と送信コイル111は直列共振回路を構成し又、コンデンサ106と送信コイル112は直列共振回路を構成している。前記各直列共振回路の共振周波数は、送信選択部104を介して送信コイル111、112に入力される信号の周波数に等しくなるように設定されている。このように、送信コイル111、112とコンデンサ106が各々、直列共振回路を構成しているため、低い電圧で、送信コイル111、112から位置指示器120に信号を送信することが可能になる。尚、前記各直列共振回路の共振周波数は、送信コイル111、112に入力される信号の周波数と完全に等しい必要はなく、実用上、略(例えば、±40%の誤差範囲内で)等しければよい。
センサ部105は、複数の送信コイル111、112、複数のセンサコイルを有する受信部113を備えている。受信部113は、X方向に並設された複数のセンサコイル(X方向センサコイル)114、及び、X方向に直交するY方向に並設された複数のセンサコイル(Y方向センサコイル)115によって構成されている。
尚、外側送信コイル111及び内側送信コイル112は、少なくとも一方をセンサコイル114、115の外側に配設するように構成してもよい。また、外側送信コイル111及び内側送信コイル112は、いずれもセンサコイル114、115の外側に配設しないように構成してもよい、即ち、いずれもセンサコイル114、115と重なるように配設してもよい。
受信選択部108は、制御部101の制御により、複数のセンサコイル114、115を順次選択して走査し、選択したセンサコイル114、115で検出した検出信号を受信アンプ109へ出力する。受信アンプ109は制御部101の制御により、受信選択部108からの検出信号を増幅して検出部110に出力する。検出部110は、受信アンプ109からの検出信号に基づいて、位置指示器120のX座標位置及びY座標位置(XY座標)を算出し、制御部101に出力する。制御部101は、検出部110で検出した位置指示器120のXY座標位置に応じて、後述するように、送信信号発生部102が出力する信号の位相の制御、送信選択部104による送信コイル111、112の選択制御等の各種制御を行う。
図2及び図3は、図1の位置検出装置100の構成要素の一部を詳細に示すブロック図である。図4は、本最良の形態において、送信選択部104から送信コイル111、112に供給される交番信号としての駆動電流の信号波形を示す図であり、所定の単位時間幅で供給される駆動電流の波形図である。図5は、本最良の形態において、送信選択部104から送信コイル111、112と所定の基準電位間に生じる交番信号としての電圧信号の波形を示す図であり、所定の単位時間幅における電圧の波形図である。
図2において、送信信号発生部102は、交番信号である擬似的な正弦(SIN)波を発生する交番信号発生手段としての疑似SIN波発生回路201、疑似SIN波発生回路201から出力される信号の包絡線を所定形状に制御するための振幅制御信号を発生する振幅制御手段としての振幅制御値発生回路202、疑似SIN波発生回路201から出力される疑似正弦波信号と振幅制御値発生回路202から出力される振幅制御信号とを乗算することによって前記疑似正弦波信号の振幅を前記振幅制御信号で制御した波形の信号を出力するデジタル乗算器203、デジタル乗算器203の出力信号をデジタル/アナログ(D/A)変換することによってでデジタル乗算器203の出力信号に対応するアナログ信号を出力するD/A変換器204、D/A変換器204の出力信号中の低周波成分を通過させて駆動信号として定電流ドライバ103に出力する低周波フィルタ(LPF)205を備えている。尚、デジタル乗算器203、デジタル/アナログ変換器204、低域フィルタ205は電流供給手段を構成している。
また、図3において、送信選択部104は、切換スイッチ130を有しており、制御部101の制御によって切り換えスイッチ130を切り換えることにより、定電流ドライバ103からの駆動信号を送信コイル111又は送信コイル112に選択的に供給するように構成されている。送信コイル111はセンサ部105の外周部に複数回巻回されて配設されおり又、送信コイル112は送信コイル111と同心状に送信コイル111よりも内側に複数回巻回されて配設されている。
振幅制御値発生回路202は、疑似SIN波発生回路201から出力される信号の振幅の包絡線が正側及び負側に各々、台形状になるように、疑似SIN波発生回路201の出力信号の振幅を台形状に制御するための振幅制御信号を出力する。また、振幅制御値発生回路202は、疑似SIN波発生回路201の出力信号が供給停止状態から最大振幅値に立ち上がるまでの時間kTが、疑似SIN波発生回路201の出力信号の周期Tの整数k(kは正の整数)倍の時間となるように、振幅制御値発生回路202の出力信号の振幅を制御する。ここで、前記整数k倍は、整数k倍そのもの及び整数k倍そのもの±35%の範囲を含む値、即ち、略整数k倍を意味している。但し、略整数k倍は、整数k倍そのもの±35%の範囲外の値を積極的に排除する意味ではない。
また、振幅制御値発生回路202は、疑似SIN波発生回路201の出力信号が最大振幅値から供給停止状態に立ち下がるまでの時間nTが、疑似SIN波発生回路201の出力信号の周期Tの整数n(nは正の整数)倍の時間となるように、振幅制御値発生回路202の出力信号の振幅を制御する。ここで、前記整数n倍は、整数n倍そのもの及び整数n倍そのもの±35%の範囲を含む値、即ち、略整数n倍を意味している。但し、略整数n倍は、整数n倍そのもの±35%の範囲外の値を積極的に排除する意味ではない。
また、振幅制御値発生回路202は、疑似SIN波発生回路201の出力信号が最大振幅値を継続する時間mTが、前記駆動電流の周期Tの整数m倍の時間となるように、振幅制御値発生回路202の出力信号の振幅を制御する。ここで、前記整数m倍は、(整数m−0.35)倍以上で(整数m+0.35)倍以下の範囲を含む値、即ち、略整数m倍を意味している。但し、略整数m倍は、(整数m−0.35)倍以上で(整数m+0.35)倍以下の範囲以外の値を積極的に排除する意味ではない。
これにより、定電流ドライバ103からは、図4に示すように示すような駆動電流が出力される。即ち、駆動電流が供給停止状態(0mA)から最大振幅値(図4では10mA)に立ち上がるまでの時間kTは、前記駆動電流の周期Tの整数k倍の時間となっている。また、前記駆動電流が前記最大振幅値から供給停止状態になるまでに要する時間nTが、前記駆動電流の周期Tの整数n倍の時間となっている。また、前記最大振幅値が継続する継続時間mTは、前記駆動電流の周期Tの整数m倍の時間となっている。また、駆動電流の包絡線は、正側及び負側に各々、台形状になっており又、電流0を基準に線対称となっている。尚、図4の例では立ち上がり時間kTと立ち下がり時間nTが等しくなるように構成している(k=T)が、異なるようにしてもよい。
送信コイル111、112に供給される駆動電流がこのような信号波形であるため、共振用コンデンサ106には立ち上がり時等に電荷がチャージされない。
即ち、送信コイル111、112に対する駆動電流の供給開始時、最大振幅継続時及び供給停止時に、コンデンサ106の両端電圧が基準電位Vrefを中心とする交番信号になるように前記駆動電流を制御しているため、共振用コンデンサ106には立ち上がり時等に電荷がチャージされない。尚、本実施の形態では、前記基準電位Vrefを電源電圧の約1/2の電位としているが、回路構成に応じて異なる電位に設定できる。
したがって、送信コイル111、112と所定の基準電位Vref間に生じる電圧振幅は、図5に示すように、駆動電流の立ち上がり時間kT及び立ち下がり時間nT内では、ある程度の電圧が発生するが、駆動電流の立ち上がり時間kT内、駆動電流が最大振幅値に安定している時間mT内及び駆動電流の立ち下がり時間nT内のいずれにおいても、送信コイル111、112と基準電位Vref間に発生する電圧は低い値に抑制される。
尚、振幅制御値発生回路202は、必ずしも疑似SIN波発生回路201の出力信号の立ち上がり及び立ち下がりの双方の振幅を制御する信号を発生する必要はなく、使用態様に応じて、疑似SIN波発生回路201の出力信号の立ち上がりの振幅のみを制御するような信号を発生するように構成してもよい。
図6は、本最良の形態に係る位置検出装置の動作を示すタイミング図である。本最良の形態では、X方向センサコイル114の走査(スキャン)を完了した後に、Y方向センサコイル115の走査を行うことにより、位置指示器120の位置を検出するようにしている。X方向センサコイル114及びY方向センサコイル115の各々において、1つのセンサコイルについて、所定単位時間幅の位置検出用信号201a〜201dを用いて4回ずつ検出することによって、位置指示器120の位置をより正確に検出するようにしている。
尚、図1において受信選択部、受信アンプ、検出部をX軸用とY軸用の2系統設けることにより、X方向センサコイル114とY方向センサコイルを同時に走査できるように構成することも可能であり、この場合のタイミングは、X軸スキャンとY軸スキャンが同時に並行して行われることになる。
図7は、本最良の形態に係る位置検出装置における送信コイル111、112の選択、駆動動作を説明するための説明図である。尚、図7には、X方向センサコイル114のみ示しているが、Y方向センサコイル115についても同様の選択、駆動動作が行われる。
図7において、K1〜K10は、図1に示したX方向センサコイルK1〜K10である。信号301は、外側送信コイル111を駆動することによって外側送信コイル111から放出される交番磁界の信号レベルを示している。また、信号302は、内側送信コイル112を駆動することによって内側送信コイル112から放出される交番磁界の信号レベルを示している。
図7に示すように、センサ領域は領域1〜領域3の3つの領域に区分されている。第1領域1は、位置検出信号の位相が正相(第1の位相)の場合に内側送信コイル112の出力レベルが外側送信コイル111の出力レベルよりも大きい領域である。第2領域2は、位置検出信号の位相が正相(第1の位相)の場合に外側送信コイル111の出力レベルが内側送信コイル112の出力レベルよりも大きい領域である。また、第3領域3は、位置検出信号の位相が前記正相を反転した逆相(第2の位相)の場合に内側送信コイル112の出力レベルが外側送信コイル111の出力レベルよりも大きい領域である。
図8〜図10、本最良の形態に係る位置検出装置における送信コイル111、112の選択切換動作を説明するための説明図である。
以下、図1〜図10を用いて、本最良の形態に係る位置検出装置の動作を詳細に説明する。
先ず、電源投入時等、位置検出装置100が位置指示器120の位置を把握していない場合の検出動作(オールスキャン動作)を説明する。
オールスキャン動作を概略説明すると、位置検出装置100は、制御部101の制御の下、受信選択部108が一端部側のセンサコイルK1から他端部側センサコイルK10まで順次走査すると共に、位置指示器120が位置する領域において最も大きな位置検出用信号を供給可能な送信コイル111、112を正相又は逆相で選択駆動し、位置指示器のX方向における位置を検出する。Y方向についても同様にして、Y方向センサコイル115を一端部側から他端部側へ順次走査すると共に、位置指示器120が位置する領域において最も大きな位置検出用信号を供給可能な送信コイル111、112を正相又は逆相で選択駆動し、位置指示器120のY方向における位置を検出する。これにより、位置指示器120のXY座標を検出する。
次に、オールスキャンによる前記位置検出動作を詳述すると、送信信号発生部102は制御部101の制御により、所定の単位時間幅の位置検出用信号を出力する。ドライバ103は制御部101の制御により、前記位置検出用信号を増幅して出力する。送信選択部104は制御部101の制御により、複数の送信コイル111、112の中のいずれか1つの送信コイルを選択し、ドライバ103からの前記位置検出用信号を該選択した送信コイルに出力する。
送信コイル111、112の選択動作を、図7を参照して説明すると、領域3内のセンサコイルK1、K2、K9、K10を選択して位置指示器120からの位置指示信号を受信する場合には、内側送信コイル112から位置検出用信号を送信して位置指示器120の位置検出動作を行う。この場合、送信信号発生部102は制御部101の制御により、所定の単位時間幅の位置検出用信号として位相が逆相の信号を送信する。
領域2内のセンサコイルK3、K4、K7、K8で位置指示器120からの位置信号を受信する場合には、外側送信コイル111から所定単位時間幅の位置検出用信号を送信して位置指示器120の位置検出動作を行う。この場合、送信信号発生部102は制御部101の制御により、位置検出用信号として位相が正相の信号を送信する。
また、領域1内のセンサコイルK5、・・・、K6で位置指示器120からの位置信号を受信する場合には、内側送信コイル112から所定単位時間幅の位置検出用信号を送信して位置指示器120の位置検出動作を行う。この場合には、送信信号発生部102は制御部101の制御により、位置検出用信号として位相が正相の信号を送信する。
送信選択部104で選択した送信コイル(例えば送信コイル111)からは、図2に示すように、所定の単位時間幅の位置検出用信号201aが出力される。位置指示器120は、選択した送信コイル111からの位置検出用信号201aを電磁結合によって受信し、位置指示用信号202aを位置検出装置100に対して返送する。
位置検出装置100側では、制御部101は、受信選択部108がX方向センサコイル114を一端部側から他端部側(K1からK10側)へ順次選択して走査するように、受信選択部109を制御する。これにより、先ず第1番目のX方向センサコイルK1が位置指示用信号202aを受信する。尚、この場合、位置指示用信号202aを受信するのは、領域3に配設されたX方向センサコイルK1であるため、前記位置指示用信号202aを出力する送信コイルは内側送信コイル112である。
X方向センサコイルK1で受信した前記位置指示用信号は、X方向検出信号として、受信選択部108を介して受信アンプ109に出力される。前記X方向検出信号は受信アンプ109で増幅された後、検出部110に出力される。検出部110は前記検出信号のレベルを、検出部110の内部に設けられている記憶手段としてのメモリ(図示せず)に一旦記憶する。
X方向センサコイルK1について前記動作を4回行い、検出部110内の前記メモリに記憶する。検出部110は、検出部110内の前記メモリに記憶した前記4回分のデータの平均値をX方向センサコイルK1のX方向検出信号レベルとして、前記メモリに記憶する。
前記動作を全X方向センサコイル114についてセンサコイルK1からセンサコイルK10まで順次行うことによって、検出部110は、全X方向センサコイルK1〜K10の検出信号レベル(X方向検出信号レベル)を取得して、前記メモリに記憶する。尚、前述したように、位置指示器120の属する領域1〜3に応じて、位置指示器120に最大の位置検出用信号を供給可能な送信コイル111又は送信コイル112が選択されると共に、位置検出信号の位相が逆転しないように選択された送信コイル111又は送信コイル112が駆動され、常に正相の信号が位置検出用信号として位置指示器120に送信される。
検出部110は、全X方向センサコイルK1〜K10の検出信号レベルのうちの上位3点を選択し、前記3点の検出レベルを用いて放物線近似により、最大レベル点を算出する。前記最大レベル点の座標が、位置指示器120のX座標に相当する。
位置指示器120の信号強度が所定値に達しない場合、即ち、位置指示器120が検出されなかった場合は、全X方向センサコイルK1〜K10のスキャンを繰り返す。
次に、位置検出装置100は、前記同様の動作を全Y軸方向センサコイル115について順次行う。
即ち、制御部101は、全Y方向センサコイル115を一端部(コイルL1)側から他端部(コイルL10)側へ順次選択して走査する。検出部110は、X方向センサコイル114について行ったのと同様の方法で、位置指示器120のY座標を算出する。尚、センサ領域はY方向にも図7と同様に3つの領域に区分されており、選択するX方向センサコイル114の属する領域1〜3に応じて送信コイル111、112を選択駆動したのと同様に、選択するY方向センサコイル115の属する領域に応じて、送信選択部104が送信コイル111又は送信コイル112を選択すると共に、位置検出信号の位相が逆転しないように選択された送信コイル111又は送信コイル112が駆動され、常に正相の信号が位置検出用信号として位置指示器120に送信される。
以上のようにして、検出部110は位置指示器120のX座標及びY座標(XY座標)を検出する。
検出部110は、このようにして検出した位置指示器120のXY座標のデータを制御部101に出力する。
制御部101は、一旦、位置指示器120の位置を検出すると、後述するようにして、位置指示器120と複数の送信コイル111、112との相対的な位置関係に応じて、位置指示器120が位置する領域において、位置指示器120に最大の位置検出信号を供給できるよう、複数の送信コイル111、112の中のいずれか一つを選択するように送信選択部104を制御すると共に、位置指示器120に供給する所定単位時間幅の位置検出用信号の位相が常に正相となるよう(逆転しないよう)該選択した送信コイルを正相又は逆相で駆動するように送信信号発生部102を制御する。
同時に、制御部101は、位置指示器120が位置する領域及びその周辺領域に配設された所定数のセンサコイル114、115(例えば、位置指示器120が位置する領域のセンサコイル及び位置指示器120が位置する領域に隣接して配設された他の領域の複数のセンサコイル)を順次選択走査(セクタスキャン)して、位置指示器120の位置検出を行う。
次に、位置指示器120と送信コイル111、112の相対的位置関係に応じて、複数の送信コイル111、112を選択して正相又は逆相駆動すると共にセクタスキャンする場合の動作を説明する。尚、位置指示器120が、選択駆動する送信コイルの内側に位置するかあるいは外側に位置するかに応じて、該送信コイルを駆動する信号の位相を逆転し位置指示器120に常に同相の所定単位時間幅の位置検出用信号を送信するようにしている。
図7において、送信選択部104は、複数の送信コイル111、112の中から送信コイルを選択する場合、位置指示器120が位置する領域において位置指示器120に最も強い信号を送信可能な送信コイルを選択する。
即ち、位置指示器120が領域1に存在する場合には、内側送信コイル112から位置検出用信号を送信して位置指示器120の位置検出動作を行う。この場合には、位置指示器120は、選択した送信コイル112の内側(センサ領域105の中央側)に位置するため、送信信号発生部102が送信コイル112側へ出力する位置検出用信号の位相は正相である。
図8は、位置指示器120が領域1に存在する場合の送信コイル111、112の駆動動作を示している。図8に示すように、位置指示器120が領域1に存在する場合には、外側送信コイル111は駆動せずに、内側送信コイル112のみを正相で駆動する。内側送信コイル112に矢印方向(正相)の電流を流して、所定単位時間幅の正相の位置検出信号を交番磁界で発生させる。位置指示器120は、電磁結合によって所定単位時間幅の正相の位置検出信号で励振される。
位置指示器120が領域2に存在する場合には、外側送信コイル111から位置検出用信号を送信して位置指示器120の位置検出動作を行う。この場合にも、位置指示器120は、選択した送信コイル111の内側に位置するため、送信信号発生部102が送信コイル111側へ出力する位置検出用信号の位相は正相である。
図9は、位置指示器120が領域2に存在する場合の送信コイル111、112の駆動動作を示している。図9に示すように、位置指示器120が領域2に存在する場合には、内側送信コイル112は駆動せずに、外側送信コイル111のみを正相で駆動する。外側送信コイル111に矢印方向(正相)の電流を流して、正相の位置検出信号を交番磁界で発生させる。位置指示器120は、電磁結合によって正相の位置検出信号で励振される。
図10は、位置指示器120が領域3に存在する場合の送信コイル111、112の駆動動作を示している。図10に示すように、位置指示器120が領域3に存在する場合には、外側送信コイル111は駆動せずに、内側送信コイル112のみを逆相で駆動する。内側送信コイル112に矢印方向(逆相)の電流を流して、正相の位置検出用信号を交番磁界で発生させる。この場合も、位置指示器120は、電磁結合によって正相の信号で励振される。
以上のように、前記信号送信手段は、前記複数の送信コイル111、112が配設されたセンサ領域105を複数の領域1〜3に区分し、位置指示器120が位置する領域において位置指示器120に対して最も大きな位置検出用信号を供給可能な送信コイルを選択して駆動することにより位置指示器120に位置検出用信号を供給するように構成している。
また、位置指示器120が、駆動する送信コイルの内側(センサ領域の中央側)に位置するか、あるいは、駆動するコイルの外側(センサ領域の周辺側)に位置するかによって、該送信コイルを駆動する位置検出用信号の位相を逆転させている。したがって、位置指示器120は常に同相(正相)の信号で励振されることになる。
一旦位置指示器120のコイルが励磁されると、励磁が停止しても、発生した誘導電圧は徐々に減少するが、次の励磁までに全てが消滅する訳ではなく、位置指示器120には残留誘導電圧が存在する。位置検出装置120の位置を検出するときには、前記残留誘導電圧を考慮して計算を行うが、位置指示器120の位置によって逆相の励磁が行われると、前記残留誘導電圧が打ち消されてしまうことになる。これにより、位置指示信号が本来の強度とならず、その結果、位置指示器120の検出位置に誤差が生じることになる。本実施の形態のように、送信コイルから送出される位置検出信号を常に同一極性(同相)にすることにより、前記残留誘導電圧の影響によって生じる位置検出誤差を抑制することが可能になる。
前記の如く送信コイル111、112を選択駆動すると共に、これに同期して、制御部101は、位置指示器120が位置する領域及びその周辺領域に配設された所定数のセンサコイル114、115(例えば、位置指示器120が位置する領域のセンサコイル及び位置指示器120が位置する領域に隣接して配設された他の領域の複数のセンサコイル)を順次選択走査(セクタスキャン)して、位置指示器120の位置検出を行う。
以後、前記動作を繰り返すことにより、位置指示器120の位置を検出する。
以上述べたように、本発明の最良の形態に係る位置検出装置によれば、少なくとも1つのコイルを有し位置を指示するための位置指示器120との間で、電磁結合によって信号の送受信を行うことにより位置指示器120の指示位置を検出する位置検出装置100において、位置指示器120に位置検出用信号を送信するための送信コイル111、112と、位置指示器120からの信号を受信するための複数のセンサコイル114、115と、送信コイル111、112が前記位置検出用信号を発生するように送信用コイル111、112に駆動電流を供給する信号送信手段と、複数のセンサコイル114、115を順次選択して位置指示器120からの信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した信号に基づいて位置指示器120の指示位置を検出する検出手段と、送信コイル111、112とともに直列共振回路を構成するコンデンサ106とを備えて成り、前記信号送信手段は、送信コイル111、112に対する前記駆動電流の供給開始時及び供給停止時に、コンデンサ106の両端電圧が基準電位を中心とする交番信号になるように前記駆動電流を制御することを特徴としている。
また、前記位置検出装置100における前記信号送信手段は、送信コイル111、112に対する前記駆動電流の供給開始時に、前記駆動電流が供給停止状態から最大振幅値に立ち上がるまでの時間kTが、前記駆動電流の周期Tの整数k倍(略整数k倍の範囲の値を含む)の時間となるように前記駆動電流を供給している。
また、前記信号送信手段は、更に、送信コイル111、112に対する前記駆動電流の供給停止時には、前記駆動電流が最大振幅値から供給停止状態になるまでに要する時間nTが、前記駆動電流の周期Tの整数n倍(略整数n倍の範囲の値を含む)の時間となるように前記駆動電流を供給している。
また、前記信号送信手段は、更に、送信コイル111、112に対する前記駆動電流の供給中は、前記駆動電流が最大振幅値を継続する時間mTが、前記駆動電流の周期Tの整数m倍(略整数m倍の範囲の値を含む)の時間となるように前記駆動電流を供給している。
また、前記信号送信手段は、所定レベルの最大振幅値を有する交番信号を発生する交番信号発生手段と、前記交番信号発生手段から出力される交番信号の立ち上がり時に、前記交番信号が供給停止状態から前記最大振幅値に立ち上がるまでの時間kTが、前記交番信号の周期Tの整数k倍(略整数k倍の範囲の値を含む)の時間となるように前記前記交番信号の振幅を制御する振幅制御手段と、前記振幅制御手段で制御された振幅の前記交番信号に対応する波形の電流を前記駆動電流として送信コイル111、112に供給する電流供給手段とを備えている。
また、前記振幅制御手段は、更に、送信コイル111、112に対する前記駆動電流の供給停止時には、前記交番信号が前記最大振幅値から供給停止状態になるまでに要する時間nTが、前記交番信号の周期Tの整数n倍(略整数n倍の範囲の値を含む)の時間となるように前記交番信号の振幅を制御し、前記電流供給手段は、前記振幅制御手段で制御された振幅の前記交番信号に対応する波形の電流を前記駆動電流として送信コイル111、112に供給している。
また、前記振幅制御手段は、更に、送信コイル111、112に対する前記駆動電流の供給中は、前記交番信号が前記最大振幅値を継続する時間mTが、前記交番信号の周期Tの整数m倍(略整数m倍の範囲の値を含む)の時間となるように前記交番信号の振幅を制御し、前記電流供給手段は、前記振幅制御手段で制御された振幅の前記交番信号に対応する波形の電流を前記駆動電流として送信コイル111、112に供給している。
また、前記振幅制御手段は、前記交番信号の包絡線が正側及び負側に各々、台形状になるように前記交番信号の振幅を制御している。
したがって、電磁結合方式の位置検出装置100において、低電圧駆動でも良好に位置指示器の位置等を検出することが可能になる。
また、前記信号送信手段は、位置指示器120の位置に応じて前記複数の送信コイルのうちのいずれかを選択し、前記位置検出用信号を送信するように該選択した送信用コイルに前記駆動電流を供給している。
また、前記信号送信手段は、位置指示器120が、送信コイル111、112の内側に位置する場合と外側に位置する場合とによって、該送信コイル111、112を駆動する信号の位相を逆転し位置指示器120に常に同相の位置検出用信号を送信している。
また、複数の送信コイル111、112は、第1の送信コイルと、前記第1の送信コイルの外側に同心状に配設された第2の送信コイルによって構成されている。
また、位置指示器120の位置を検出可能なセンサ領域を、前記位置検出用信号を第1の位相で送信したときに前記第1の送信コイルが前記第2の送信コイルよりも大きなレベルの位置検出用信号を送信可能な第1領域、前記位置検出用信号を前記第1の位相で送信したときに前記第2の送信コイルが前記第1の送信コイルよりも大きなレベルの位置検出用信号を送信可能な第2領域、前記位置検出用信号を前記第1の位相を逆転した第2の位相で送信したときに前記第1の送信コイルが前記第2の送信コイルよりも大きなレベルの位置検出用信号を送信可能な第3領域に区分し、前記信号送信手段は、前記位置指示器が前記第1領域に位置するときは前記第1の送信コイルから前記位置検出用信号を前記第1の位相で送信するようにし、前記位置指示器が前記第2領域に位置するときは前記第2の送信コイルから前記位置検出用信号を前記第1の位相で送信するようにし、前記位置指示器が前記第3領域に位置するときは前記第1の送信コイルから前記位置検出用信号を前記第2の位相で送信するようにしている。
また、前記受信手段は、前記位置指示器が前記第1領域に位置するときは前記第1領域及びその周辺に配設された所定の複数のセンサコイルを順次選択して前記位置指示器からの信号を受信し、前記位置指示器が前記第2領域に位置するときは前記第2領域及びその周辺に配設された所定の複数のセンサコイルを順次選択して前記位置指示器からの信号を受信し、前記位置指示器が前記第3領域に位置するときは前記第3領域及びその周辺に配設された所定の複数のセンサコイルを順次選択して前記位置指示器からの信号を受信するようにしている。
したがって、位置指示器120の位置を検出不能な領域を小さくすることが可能になる。
尚、前記最良の形態では、振幅制御値発生回路202で台形状の信号を発生させることにより、送信コイルに対する駆動電流の立ち上がりと立ち下がりを直線的に変化させたが、振幅制御値発生回路202で発生する信号の形態を変えることにより、立ち上がり時には所定の曲線に沿って単調増加するように構成してもよく又、立ち下がり時には所定の曲線に沿って単調減少するように構成してもよく、さらには、種々の曲線で立ち上がりや立ち下がりを行うように構成してもよい。
また、前記最良の形態では、交番信号である擬似的SIN波信号を疑似SIN波発生回路201で発生すると共に、前記擬似的SIN波信号を振幅制御値発生回路202で制御することによって図4に示すような駆動電流を発生させているが、信号送信手段を、図4に示したような信号の立ち上がりから立ち下がりまでの全波形データを予め記憶手段に記憶しておき、前記記憶手段に記憶した波形データを随時読み出すことによって、図4に示した波形の駆動電流を出力するように構成してもよい。
また、前記最良の形態では、位置指示器の位置の算出処理等が簡単になるように複数の送信コイルを同心状に配設したが、必ずしも同心状に配設する必要はなく、相互に重なるように複数の送信コイルを配設する等、種々の態様に複数の送信コイルを配設するように構成可能である。
また、前記最良の形態では送信コイルが2つの例と3つの例で説明したが、送信コイルはいくつでもよい。
また、送信コイル111、112は、必ずしもセンサコイル114、115の外側に配設する必要はない。
また、本最良の形態では、位置指示器120を励磁する位置検出用信号の位相が同相になるように駆動したが、同相にする必要がない場合には位相を逆転して同相にする必要はない。
また、コンデンサ106と接地電位間にキャリブレーション用の抵抗器を配設すると共にコンデンサ106と前記抵抗器との接続点を受信選択部108に接続するように構成し、送信信号発生部102側から送信コイル111、112を介して受信選択部108側にキャリブレーション用信号を供給し、コンデンサ106と前記抵抗器の接続点の電位を検出部110で検出し、送信コイル111、112の特性の相違等による測定誤差の発生を防止するために補正を行うようにしてもよい。
また、前記最良の形態では、センサ部105に配設した送信専用の送信コイル111、112から位置指示器120に信号を送信し、位置指示器120からの信号を検出専用のセンサコイル114、115で受信するように構成したが、他の構成の位置検出装置にも適用可能である。
例えば、信号送信及び信号検出を兼用した複数の送受信用コイルをマトリクス状に配設し、前記各送受信コイルから順次、コイルを有する位置指示器に電磁結合で信号を送信すると共に、前記信号を送信した送受信コイルで前記位置指示器からの電磁結合で信号を検出し、これによって前記位置指示器の指示位置を検出するようにした位置検出装置にも適用可能である。また、信号送信用の複数の送信コイルをマトリクス状に配設し、前記各送信コイルから順次、コイルを有する位置指示器に電磁結合で信号を送信すると共に、前記位置指示器で前記コイルからの信号を電磁結合で検出し、前記位置指示器で検出した信号に基づいて前記位置指示器の指示位置を検出するようにした位置検出装置にも適用可能である。
CAD(Computer Aided Design)、コンピュータ、携帯情報端末(PDA)、携帯電話機、PHS(Personal Handyphone System)等の入力装置、3次元空間における入力装置の位置や姿勢等の3次元情報を検出する検出装置等に利用可能である。
また、RF−ID等、識別コード、信号あるいはエネルギ等を出力するためのコイルに電流を供給する回路にも適用可能である。
本発明の最良の形態に係る位置検出装置のブロック図である。 本発明の最良の形態に使用する構成要素の詳細ブロック図である。 本発明の最良の形態に使用する構成要素の詳細ブロック図である。 本発明の最良の形態の動作を説明するための信号の波形図である。 本発明の最良の形態の動作を説明するための信号の波形図である。 本発明の最良の形態のタイミング図である。 本発明の最良の形態の動作説明図である。 本発明の最良の形態の動作説明図である。 本発明の最良の形態の動作説明図である。 本発明の最良の形態の動作説明図である。 従来の位置検出装置の動作を説明するための概略図である。 従来の位置検出装置の動作説明図である。 従来の位置検出装置の動作説明図である。 従来の位置検出装置の動作説明図である。
符号の説明
100・・・位置検出装置
120・・・位置指示器
101・・・信号送信手段、受信手段及び検出手段を構成する制御部
102・・・信号送信手段を構成する送信信号発生部
103・・・信号送信手段及び電流供給手段を構成するドライバ
104・・・信号送信手段を構成する送信選択部
105・・・センサ部
106・・・コンデンサ
108・・・受信手段を構成する受信選択部
109・・・受信手段を構成する受信アンプ
110・・・検出手段を構成する検出部
111、112・・・送信コイル
113・・・受信部
114、115・・・センサコイル
201・・・交番信号発生手段としての疑似SIN波発生回路
202・・・振幅制御手段としての振幅制御値発生回路
203・・・電流供給手段を構成するデジタル乗算器
204・・・電流供給手段を構成するデジタル/アナログ変換器
205・・・電流供給手段を構成する低域フィルタ

Claims (5)

  1. 少なくとも1つのコイルを有し位置を指示するための位置指示器との間で、電磁結合によって信号の送受信を行うことにより前記位置指示器の指示位置を検出する位置検出装置において、
    前記位置指示器に位置検出用信号を送信するための送信コイルと、前記位置指示器からの信号を受信するための複数のセンサコイルと、前記送信コイルが前記位置検出用信号を発生するように前記送信コイルに駆動電流を供給する信号送信手段と、前記複数のセンサコイルを順次選択して前記位置指示器からの信号を受信する受信手段と、前記受信手段で受信した信号に基づいて前記位置指示器の指示位置を検出する検出手段と、前記送信コイルとともに直列共振回路を構成するコンデンサとを備えて成り、
    前記信号送信手段は、交番信号を発生する交番信号発生手段と、前記交番信号発生手段から出力される交番信号の包絡線が所定形状になるように前記交番信号の振幅を制御する振幅制御手段と、前記振幅制御手段で制御された振幅の前記交番信号に対応する波形の電流を前記駆動電流として前記送信コイルに供給する電流供給手段とを有し、前記送信コイルに対する前記駆動電流の供給開始時及び供給停止時に、前記コンデンサの両端電圧が基準電位を中心とする交番信号になるように前記駆動電流を制御することを特徴とする位置検出装置。
  2. 前記交番信号発生手段は、所定レベルの最大振幅値を有する交番信号を発生し、
    前記振幅制御手段は、前記交番信号の包絡線が正側及び負側に各々、台形状になるように前記交番信号の振幅を制御することを特徴とする請求項記載の位置検出装置。
  3. 前記送信コイルは複数の送信コイルによって構成されると共に、前記コンデンサは前記複数の送信コイルに共通接続された単一のコンデンサであることを特徴とする請求項1又は2記載の位置検出装置。
  4. 前記各送信コイルと前記コンデンサによって構成される直列共振回路の共振周波数は前記駆動電流の周期に略等しいことを特徴とする請求項記載の位置検出装置。
  5. 前記信号送信手段は、前記位置指示器の位置に応じて前記複数の送信コイルのうちのいずれかを選択し、前記位置検出用信号を送信するように該選択した送信コイルに前記駆動電流を供給することを特徴とする請求項3又は4記載の位置検出装置。
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