JP4798658B2 - 産業車両の油圧システム - Google Patents

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Description

本発明は、操舵用アクチュエータを油圧により作動させる産業車両の油圧システムに関し、特に操舵用アクチュエータへ作動油を供給するポンプから他の油圧アクチュエータへも作動油を供給できるようにしたものに関する。
従来から、油圧式操舵装置を備える車両では、操舵装置が備える操舵用アクチュエータへ作動油を供給するポンプを利用して他の油圧装置のアクチュエータにも作動油を供給し、その装置を作動させることが行われており、こうすることでシステムの簡素化や軽量化が図られている。例えば特許文献1の技術では、ステアリング用のポンプからパワーステアリングシステム、昇降機、及び車高調整システムに作動油を供給することができ、操作に応じて切換バルブを切換えて何れかに供給するようにしている。又、特許文献2の技術では、ステアリング用のポンプからステアリングシリンダと、作業用アクチュエータとに作動油を供給することができ、パイロット圧操作型の切換バルブを切換えて何れかに供給するようにしている。
特開平10−44739号公報 特開2000−85598号公報
さて、プライオリティバルブなどの切換バルブによってポンプからの作動油を操舵用アクチュエータへ供給するか他のアクチュエータへ供給するかを切換えるようにすると、両アクチュエータへ作動油を同時に供給しようとする場合には、切換バルブを頻繁に切換えることになる。そのため、効率が悪くなり、又、切換えに際してショックが生じるという問題がある。かといって、単純に両アクチュエータへ充分な量の作動油を常に供給するようにすると、切換えよるショックはなくなるものの、アクチュエータを作動させない場合には作動油をそのままタンクに戻すことになるので決して効率的ではない。
本発明は、操舵用アクチュエータと他のアクチュエータとに同時に、且つ良好に作動油を供給でき、又、各アクチュエータに効率良く作動油を供給できるようにすることを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、ハンドル操作に応じて作動する操舵用アクチュエータへ作動油を供給するポンプにより、他のアクチュエータへ作動油を供給するようにした産業車両の油圧システムであって、上記操舵用アクチュエータ及び上記他のアクチュエータとそれぞれ油圧配管で接続され、上記ポンプから上記何れかのアクチュエータへの作動油の流れを許容する状態に切換可能なプライオリティバルブと、該プライオリティバルブと上記ポンプとの間に設けられ、上記操舵用アクチュエータ及び上記他のアクチュエータとそれぞれ油圧配管で接続される電磁バルブと、該電磁バルブを制御する制御装置とを備え、上記電磁バルブは、上記ポンプから上記プライオリティバルブへの作動油の流れを許容し、上記各アクチュエータへの流れを阻止する第1の状態、上記ポンプから上記プライオリティバルブへの作動油の流れを阻止し、上記操舵用アクチュエータへの流れを許容する第2の状態、及び上記ポンプから上記プライオリティバルブへの流れを阻止し、上記他のアクチュエータへの作動油の流れを許容する第3の状態に切換可能なものであることを特徴とする構成としている。
このような本発明によれば、両アクチュエータへ作動油を供給する場合には、電磁バルブを第1の状態に切換えた上で、プライオリティバルブを切換えることで両アクチュエータを同時に作動させることができる。又、例えば、操舵用アクチュエータへのみ作動油を供給する場合には第2の状態に切換え、他のアクチュエータへのみ作動油を供給する場合には第3の状態に切換えることができ、こうすることで第2の状態及び第3の状態では、プライオリティバルブを通すことなく、プライオリティバルブを切換えることなく操舵用アクチュエータ又は他のアクチュエータへ作動油を供給することができる。
上記の構成においては、上記電磁バルブは、上記第2の状態において、上記ポンプから上記プライオリティバルブへの作動油の流れを阻止すると共に、主に上記操舵用アクチュエータへの流れを許容し、上記第3の状態において、上記ポンプから上記プライオリティバルブへの作動油の流れを阻止すると共に、主に上記他のアクチュエータへの流れを許容するものとすることができる。
このようにすれば、第2の状態においてプライオリティバルブへ作動油が供給されることはないが、他のアクチュエータへ幾分作動油が供給されることで、次にプライオリティバルブを通して他のアクチュエータへ作動油を供給する際、及び第3の状態に切換えて他のアクチュエータへ作動油を供給する際に、急に作動油が流れ始めてショックが生じることを抑えることができる。又、同様に、第3の状態においてプライオリティバルブへ作動油が供給されることはないが、操舵用アクチュエータへ幾分作動油が供給されることで、次にプライオリティバルブを通して操舵用アクチュエータへ作動油を供給する際、及び第2の状態に切換えて操舵用アクチュエータへ作動油を供給する際に、急に作動油が流れ始めてショックが生じることを抑えることができる。
尚、第2の状態における他のアクチュエータへ供給される油量が多すぎると操舵用アクチュエータの動作に影響し、第3の状態における操舵用アクチュエータへ供給される油量が多すぎると他のアクチュエータの動作に影響するので、必要以上に供給しないことが肝要である。
上記の構成に加え、当該車両への運転者の搭乗の有無を検出する運転者検出手段を備えるものでは、上記制御装置は、運転者が搭乗していない場合は、上記電磁バルブを上記第3の状態に切換えるよう制御するものとすることができる。
このようにすれば、運転者が搭乗していなければ、電磁バルブが第3の状態に切換えられることで他のアクチュエータへ優先的に作動油を供給することができ、又、プライオリティバルブを通すことなく効率的に作動油を供給することができる。
又、上記の構成に加え、上記ハンドルの操作の有無を検出するハンドル検出手段を備えるものでは、上記制御装置は、上記ハンドルが操作されていない場合は、上記電磁バルブを上記第3の状態に切換えるよう制御するものとすることができる。
このようにすれば、ハンドルが操作されていなければ、電磁バルブが第3の状態に切換えられることで他のアクチュエータへ優先的に作動油を供給することができ、又、プライオリティバルブを通すことなく効率的に作動油を供給することができる。
更に、上記の構成に加え、上記他のアクチュエータを作動させるために運転者が操作する操作具の操作の有無を検出する操作具検出手段を備えるものでは、上記制御装置は、上記操作具が操作されていない場合は、上記電磁バルブを上記第2の状態に切換えるよう制御するものとすることができる。
このようにすれば、操作具が操作されていなければ、電磁バルブが第2の状態に切換えられることで操舵用アクチュエータへ優先的に作動油を供給することができ、又、プライオリティバルブを通すことなく効率的に作動油を供給することができる。
上記の構成においては、上記制御装置は、上記ハンドルが操作され、且つ上記操作具が操作されている場合は、上記電磁バルブを上記第1の状態に切換えるよう制御するものとすることができる。
このようにすれば、ハンドルが操作され、操作具が操作されていれば、電磁バルブが第1の状態に切換えられるので、ポンプからの作動油は全てプライオリティバルブへ流れるようになる。そして、このときプライオリティバルブを切換えることによって作動油を分流し、両アクチュエータを同時に作動させることができる。
尚、上記の構成において、上記他のアクチュエータが、作動油が供給されて伸長し、作動油が回収されて短縮する単動式油圧シリンダからなるものでは、上記制御装置は、上記ハンドルが操作され、且つ上記操作具が上記他のアクチュエータへ作動油を供給するように操作されている場合は、上記電磁バルブを上記第1の状態に切換えるよう制御し、上記操作具が上記他のアクチュエータへ作動油を供給するように操作されていない場合は、上記電磁バルブを上記第2の状態に切換えるよう制御し、上記ハンドルが操作されず、且つ上記操作具が上記他のアクチュエータへ作動油を供給するように操作されている場合は、上記電磁バルブを上記第3の状態に切換えるよう制御するものとすることができる。
このようにすれば、ハンドルが操作され、且つ操作具が他のアクチュエータへ作動油を供給するように操作されている場合は、電磁バルブが第1の状態に切換えられるので、プライオリティバルブの切換えによって作動油を分流し両アクチュエータを同時に作動させることができる。又、操作具が他のアクチュエータへ作動油を供給するように操作されていない場合は、電磁バルブが第2の状態に切換えられるので、操舵用アクチュエータへ優先的に作動油を供給することができ、更に、ハンドルが操作されず、且つ操作具が他のアクチュエータへ作動油を供給するように操作されている場合は、電磁バルブが第3の状態に切換えられるので、他のアクチュエータへ優先的に作動油を供給することができる。
又、本発明における他のアクチュエータは、1つである場合に限らず複数ある場合であってもよく、又、その用途(アクチュエータによって作動させる装置)も1つである場合に限られない。
以上に説明したように、本発明によれば、両アクチュエータへ作動油を供給する場合には、電磁バルブを第1の状態に切換えた上でプライオリティバルブを切換えればよく、又、何れかのアクチュエータのみに作動油を供給する場合には、電磁バルブを第2の状態又は第3の状態に切換えることで、プライオリティバルブを通すことなく作動油を供給することができる。
以下、本発明をフォークリフトに適用した実施例を、図面を参照しながら説明する。
図1に示すように、この実施例に係るフォークリフトは、車体1の前部に駆動輪としての前輪2を備えており、又、車体1の後部に転舵輪としての後輪3を備える。後輪3は車体1に設けられた操舵装置に取り付けられており、この操舵装置には後輪3を旋回させてその向きを変えるステアリングシリンダ4が備えられている。ここで、ステアリングシリンダ4は複動式両ロッド形シリンダであり、ロッドの移動に伴って後輪3が旋回するようになっている。更に、車体1の前後中央部にはバッテリ5が搭載され、このバッテリ5を覆うカバー上に運転者が座乗するシート6が設けられている。尚、シート6には、運転者が着席するとオンとなり、離席するとオフとなるシートスイッチ6aが付設されている。
又、車体1の前部には、シート6に座った運転者と対向するように、後輪3を旋回させるためのステアリングハンドル7や、後述するフォーク11を昇降させるためのリフトレバー8、マスト10を傾動させるためのティルトレバー9が設けられている。
ステアリングハンドル7は所定の操作範囲内で回転可能に設けられており、ステアリングハンドル7にはその操作トルクを検出するステアリングセンサ7aが付設されている。又、リフトレバー8、ティルトレバー9は何れも前後に傾動可能に設けられており、リフトレバー8には操作に応じてオン/オフが切換わるリフトスイッチ8aが付設され、ティルトレバー9には操作に応じてオン/オフが切換わるティルトスイッチ9aが付設されている。ここで、リフトスイッチ8aは、リフトレバー8が後方(運転者から見て手前)へ操作されたときにオンとなり、前方(運転者から見て奥)へ操作されたとき、及び操作されないときにオフとなるように設けられている。ティルトスイッチ9aは、ティルトレバー9が前方(運転者から見て奥)又は後方(運転者から見て手前)へ操作されたときにオンとなり、操作されないときにオフとなるように設けられている。
更に、図1に示すように、車体1の前部には、マスト10が傾動可能に支持されており、このマスト10にフォーク11が昇降可能に支持されている。マスト10には単動式片ロッド形シリンダからなるリフトシリンダ12が並設されており、リフトシリンダ12が伸長するとフォーク11が上昇し、リフトシリンダ12が短縮すると下降するようになっている。又、車体1とマスト10にかけては複動式片ロッド形シリンダからなるティルトシリンダ13が設けられており、ティルトシリンダ13が伸長するとマスト10がフォーク11やリフトシリンダ12と共に前傾し、ティルトシリンダ13が短縮すると後傾するようになっている。
さて、車体1には、各シリンダへ供給する作動油を貯溜したタンク14が設けられ、更に、このタンク14から吸入した作動油を加圧して吐出するポンプ15、及びポンプ15を駆動するモータ16が設けられている。尚、モータ16にはその回転速度を検出するモータセンサ16aが付設されている。
図2に示すように、ポンプ15からの作動油は、そのまま電磁バルブ17へ供給されるようになっており、電磁バルブ17に供給路X1、Y1、Z1が接続されている。供給路X1はプライオリティバルブ18に接続されており、プライオリティバルブ18には供給路Y2、Z2が接続されている。尚、プライオリティバルブ18は供給路Y2からパイロット圧を得るようになされており、そのため供給路Y2に制御流が流れ、供給路Z2に余剰流が流れるようになっている。供給路Y1、Y2は合流してステアリングバルブ19に接続されており、ステアリングバルブ19からの作動油は回収路Y3によってタンク14へ回収される。又、供給路Z1、Z2は合流してリフトバルブ20及びティルトバルブ21に接続されており、両バルブからの作動油は回収路Z3によってタンク14へ回収される。
電磁バルブ17は、電気的に位置を切換可能なものであり、図2に示すように、ポンプ15から供給路X1への流れを許容し、供給路Y1、Z1への流れを遮断する第1位置(図2では中央の位置)と、ポンプ15から供給路X1への流れを遮断し、供給路Y1への流れを許容し、供給路Z1への制限された流れを許容する第2位置(図2では右側の位置)と、ポンプ15から供給路X1への流れを遮断し、供給路Y1への制限された流れを許容し、供給路Z1への流れを許容する第3位置(図2では左側の位置)とに切換えられる。尚、第2位置におけるポンプ15から供給路Z1への流れ、第3位置におけるポンプ15から供給路Y1への流れは、何れも電磁バルブ17のスプールに設けられたオリフィスを通してなされるため、その流量は少なく制限されている。電磁バルブ17には、スプールを駆動するためのソレノイドとスプリングとが内蔵されており、内蔵されたソレノイドのうち、第2位置へ駆動するソレノイド(以下、右動ソレノイド)が励磁されると第2位置に切換えられ、第3位置へ駆動するソレノイド(以下、左動ソレノイド)が励磁されると第3位置に切換えられ、何れのソレノイドも励磁されないとスプリングによって第1位置に戻される。
ステアリングバルブ19は、ステアリングハンドル7に機械的に連結された、メータリング機構を備える手動式切換弁であり、ステアリングハンドル7の操作に応じてメータリング機構によりステアリングシリンダ4へ供給される作動油の量が調節され、又、その位置が切換えられる。すなわち、ステアリングハンドル7が右回転に操作されると、ステアリングシリンダ4が備える一方の油室(左油室)に作動油を供給し他方の油室(右油室)から作動油を回収する右旋回位置に切換えられる。又、ステアリングハンドル7が左回転に操作されると、一方の油室(左油室)から作動油を回収し他方の油室(右油室)に作動油を供給する左旋回位置に切換えられる。ステアリングハンドル7の操作が止められると、内蔵されたスプリングによってステアリングシリンダ4との間の作動油の流れを遮断する中立位置に戻される。
リフトバルブ20は、リフトシリンダ12と油圧配管により接続され、又、リフトレバー8に機械的に連結された手動式切換弁である。リフトレバー8が前方(運転者から見て奥)へ操作されると下降位置に切換わり、後方(運転者から見て手前)へ操作されると上昇位置に切換わり、操作されないと内蔵されたスプリングによって中立位置に戻されるようになっている。
ティルトバルブ21は、ティルトシリンダ13と油圧配管により接続され、又、ティルトレバー9に機械的に連結された手動式切換弁である。ティルトレバー9が前方(運転者から見て奥)へ操作されると前傾位置に切換わり、後方(運転者から見て手前)へ操作されると後傾位置に切換わり、操作されないと内蔵されたスプリングによって中立位置に戻されるようになっている。
又、この車体1には、前述のモータ16や電磁バルブ17を制御する制御装置22が設けられている。図3に示すように、制御装置22にはシートスイッチ6a、ステアリングセンサ7a、リフトスイッチ8a、及びティルトスイッチ9aからの信号が入力され、制御装置22はこれらの信号に応じてモータ16の回転速度を制御し、電磁バルブ17の切換制御を行う。
制御装置22は、ステアリングセンサ7aにより検出される操作トルクに基づいてステアリングハンドル7が操作されているか否かを判断し、ステアリングハンドル7が操作されていれば、モータ16を所定速度で回転させる。これによりポンプ15が駆動され、電磁バルブ17へ向けて作動油が吐出される。又、ステアリングハンドル7が操作されていなくとも、制御装置22は、リフトレバー8が上昇操作されリフトスイッチ8aがオンであるか、ティルトレバー9が操作されティルトスイッチ9aがオンであれば、モータ16を所定速度で回転させる。
更に、制御装置22は、図4に示すように、シートスイッチ6aがオフか否かを判定し(S1)、シートスイッチ6aがオフ、つまりシート6上に運転者が居なければ(S1のYES)、左動ソレノイドを励磁して電磁バルブ17を第3位置に切換える(S2)。又、制御装置22はステアリングセンサ7aにより検出される操作トルクが所定の閾値未満であるか否を判定し(S3)、操作トルクが閾値未満、つまり運転者がステアリングハンドル7を握っていないのであれば(S3のYES)、左動ソレノイドを励磁して電磁バルブ17を第3位置に切換える(S2)。
これにより、ポンプ15からの作動油は、主に供給路Z1によってリフトバルブ20及びティルトバルブ21へ流れ、一部が供給路Y1によってステアリングバルブ19へ流れる。このとき、ステアリングシリンダ4へ作動油を供給する必要はないので、作動油はそのまま回収路Y3によってタンク14へ回収される。
シート6上に運転者が居り(S1のNO)、運転者がステアリングハンドル7を握っていれば(S3のNO)、制御装置22はリフトスイッチ8a及びティルトスイッチ9aが何れもオフであるか否かを判定する(S4)。そして、両スイッチともオフ、つまりリフトレバー8が下降操作されているか全く操作されていないかであり、ティルトレバー9が操作されていないのであれば(S4のYES)、制御装置22は右動ソレノイドを励磁して電磁バルブ17を第2位置に切換える(S5)。
これにより、ポンプ15からの作動油は、主に供給路Y1によってステアリングバルブ19へ流れ、一部が供給路Z1によってリフトバルブ20及びティルトバルブ21へ流れる。このとき、リフトシリンダ12及びティルトシリンダ13へ作動油を供給する必要はないので、作動油はそのまま回収路Z3によってタンク14へ回収される。
少なくとも何れかのスイッチがオン、つまりリフトレバー8が上昇操作されているか、ティルトレバー9が操作されているかであれば(S4のNO)、制御装置22は両ソレノイドを励磁せず、これにより電磁バルブ17は第1位置に切換えられる。
これにより、ポンプ15からの作動油は、供給路X1によってプライオリティバルブ18へ流れ、プライオリティバルブ18において供給路Y2の流れと供給路Z2の流れとに分流される。従って、作動油がステアリングバルブ19を通してステアリングシリンダ4へ供給され、又、リフトバルブ20を通してリフトシリンダ12へ(又はティルトバルブ21を通してティルトシリンダ13へ)供給される。
このような実施例によれば、ステアリングハンドル7が操作され、リフトレバー8が上昇操作されるかティルトレバー9が操作されるかしていれば、電磁バルブ17が第1位置に切換えられるので、プライオリティバルブ18の切換わりによりステアリングシリンダ4、リフトシリンダ12及びティルトシリンダ13へ作動油を供給し同時に作動させることができる。
又、リフトレバー8が上昇操作されておらず、ティルトレバー9も操作されていなければ、電磁バルブ17が第2位置に切換えられるので、ステアリングシリンダ4へ優先的に、且つ効率的に作動油を供給することができる。尚、第2位置において、リフトバルブ20及びティルトバルブ21へ向けて幾分作動油を流してるので、次に電磁バルブ17を第1位置や第3位置へ切換え、リフトシリンダ12及びティルトシリンダ13へ作動油を供給する際に、急に作動油が流れ始めてショックが生じることを抑えることができる。
更に、運転者がシート6に搭乗していないか、運転者がステアリングハンドル7を握っていないかであれば、電磁バルブ17が第3位置に切換えられるので、リフトシリンダ12及びティルトシリンダ13へ優先的に、且つ効率的に作動油を供給することができる。尚、第3位置において、ステアリングバルブ19へ向けて幾分作動油を流してるので、次に電磁バルブ17を第1位置や第2位置へ切換え、ステアリングシリンダ4へ作動油を供給する際に、急に作動油が流れ始めてショックが生じることを抑えることができる。
本発明の実施例に係るフォークリフトの側面図である。 本発明の実施例の油圧回路図である。 本発明の実施例の機能ブロック図である。 本発明の実施例の制御フロー図である。
符号の説明
1 車体
3 後輪
4 ステアリングシリンダ
6 シート
6a シートスイッチ
7 ステアリングハンドル
7a ステアリングセンサ
8 リフトレバー
8a リフトスイッチ
9 ティルトレバー
9a ティルトスイッチ
10 マスト
11 フォーク
12 リフトシリンダ
13 ティルトシリンダ
15 ポンプ
17 電磁バルブ
18 プライオリティバルブ
19 ステアリングバルブ
20 リフトバルブ
21 ティルトバルブ
22 制御装置
X1 供給路
Y1 供給路
Y2 供給路
Z1 供給路
Z2 供給路

Claims (6)

  1. ハンドル操作に応じて作動する操舵用アクチュエータへ作動油を供給するポンプにより、他のアクチュエータへ作動油を供給するようにした産業車両の油圧システムであって、
    上記操舵用アクチュエータ及び上記他のアクチュエータとそれぞれ油圧配管で接続され、上記ポンプから上記何れかのアクチュエータへの作動油の流れを許容する状態に切換可能なプライオリティバルブと、該プライオリティバルブと上記ポンプとの間に設けられ、上記操舵用アクチュエータ及び上記他のアクチュエータとそれぞれ油圧配管で接続される電磁バルブと、該電磁バルブを制御する制御装置とを備え、
    上記電磁バルブは、上記ポンプから上記プライオリティバルブへの作動油の流れを許容し、上記各アクチュエータへの流れを阻止する第1の状態、上記ポンプから上記プライオリティバルブへの作動油の流れを阻止し、上記操舵用アクチュエータへの流れを許容する第2の状態、及び上記ポンプから上記プライオリティバルブへの流れを阻止し、上記他のアクチュエータへの作動油の流れを許容する第3の状態に切換可能なものであることを特徴とする産業車両の油圧システム。
  2. 上記電磁バルブは、上記第2の状態において、上記ポンプから上記プライオリティバルブへの作動油の流れを阻止すると共に、主に上記操舵用アクチュエータへの流れを許容し、上記第3の状態において、上記ポンプから上記プライオリティバルブへの作動油の流れを阻止すると共に、主に上記他のアクチュエータへの流れを許容するものであることを特徴とする請求項1に記載の産業車両の油圧システム。
  3. 当該車両への運転者の搭乗の有無を検出する運転者検出手段を備え、
    上記制御装置は、運転者が搭乗していない場合は、上記電磁バルブを上記第3の状態に切換えるよう制御するものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の産業車両の油圧システム。
  4. 上記ハンドルの操作の有無を検出するハンドル検出手段を備え、
    上記制御装置は、上記ハンドルが操作されていない場合は、上記電磁バルブを上記第3の状態に切換えるよう制御するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項3の何れかに記載の産業車両の油圧システム。
  5. 上記他のアクチュエータを作動させるために運転者が操作する操作具の操作の有無を検出する操作具検出手段を備え、
    上記制御装置は、上記操作具が操作されていない場合は、上記電磁バルブを上記第2の状態に切換えるよう制御するものであることを特徴とする請求項1ないし請求項4の何れかに記載の産業車両の油圧システム。
  6. 上記制御装置は、上記ハンドルが操作され、且つ上記操作具が操作されている場合は、上記電磁バルブを上記第1の状態に切換えるよう制御するものであることを特徴とする請求項5に記載の産業車両の油圧システム。
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