JP5255346B2 - 荷役操作装置 - Google Patents
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Description
起動バルブの作動時には、ロック装置に依り荷役装置側バルブに対してポンプからの圧油の給排が許容されると共に、車体側バルブが中立位置に保持される。荷役装置側バルブが中立位置から作動されると、ポンプからの圧油が起動バルブを介して油圧アクチュエータに供給されてこれが作動され、油圧アクチュエータに依って荷役装置が作動される。この時、車体側バルブは、ロック装置に依り中立位置に保持されているので、作動される事がない。従って、車体側バルブが作動されて油圧アクチュエータに依って荷役装置が作動される惧れがない。
(1)車体、昇降装置、荷役装置、油圧アクチュエータ、車体側バルブ、荷役装置側バルブ、起動バルブ、ロック装置とで構成し、とりわけ荷役装置側に設けられて油圧アクチュエータに対して圧油を給排する荷役装置側バルブと、車体に設けられて荷役装置側バルブに対してポンプからの圧油を給排する起動バルブと、起動バルブの中立時には荷役装置側バルブに対してポンプからの圧油の給排を停止すると共に、車体側バルブの作動を許容し、起動バルブの作動時には荷役装置側バルブに対してポンプからの圧油の給排を許容すると共に、車体側バルブを中立位置に保持し得るロック装置を設けたので、車体側だけでなく荷役装置側からでも荷役装置を操作でき、作業能率を高める事ができる。
(2)荷役装置側バルブと起動バルブとロック装置を設けるだけであるので、既存のものへも容易に適用する事ができる。
図1は、本発明の荷役操作装置を備えた荷役車両を示す側面図。図2は、本発明の荷役操作装置を示す油圧回路図。図3は、機械的ロック装置のアンロック状態を示す横断平面図。図4は、機械的ロック装置のロック状態を示す図3と同様図。図5は、電気的ロック装置を示す電気回路図である。
而して、車体側バルブ(リーチバルブ、リフトバルブ、サイドシフトバルブ、クレーンアームバルブ)6は、荷役レバー(リーチレバー、リフトレバー、サイドシフトレバー、クレーンアームレバー)25を備えて居り、一次側がポンプ24とタンク26に接続されていると共に、二次側がリーチシリンダ13、リフトシリンダ15、サイドシフトシリンダ17、クレーンアームシリンダ20の各ロッド室及びテール室に夫々接続されている。
而して、荷役装置側バルブ(第二リフトバルブ、第二サイドシフトバルブ、第二クレーンアームバルブ)7は、第二荷役レバー(第二リフトレバー、第二サイドシフトレバー、第二クレーンアームレバー)27を備えて居り、一次側が起動バルブ8の二次側に接続されていると共に、二次側がリフトシリンダ15、サイドシフトシリンダ17、クレーンアームシリンダ20の各ロッド室及びテール室に夫々接続されている。
前記荷役装置側バルブ(第二リフトバルブ、第二サイドシフトバルブ、第二クレーンアームバルブ)7は、三連バルブとして一体に形成されている。
つまり、車体側バルブ6のリフトバルブから油圧アクチュエータ5のリフトシリンダ15までの油路(管路)は、管径が1/2インチ(12.7mm)にしてある。
荷役装置側バルブ7の第二リフトバルブ、第二サイドシフトバルブ、第二クレーンアームバルブから油圧アクチュエータ5のリフトシリンダ15、サイドシフトシリンダ17、クレーンアームシリンダ20までの油路(管路)は、管径が3/8インチ(9.53mm)にしてあって、前記管路より小さくしてある。加えて、荷役装置側バルブ7の第二サイドシフトバルブ、第二クレーンアームバルブの二次側には、可変絞り弁29が設けられて流量を可変できる様にしてある。
機械的ロック装置30は、アンロック位置からロック位置まで移動可能なロックプレート32と、回動操作に依りロックプレート32をアンロック位置からロック位置までに移動させる回動操作手段33と、ロックプレート32に形成されてロックプレート32がアンロック位置の時には、車体側バルブ6の荷役レバー(リーチレバー、リフトレバー、サイドシフトレバー、クレーンアームレバー)25及び起動バルブ8の起動レバー28の傾倒を許容すると共に、ロックプレート32がロック位置の時には、車体側荷役バルブ6の荷役レバー(リーチレバー、リフトレバー、サイドシフトレバー、クレーンアームレバー)25及び起動バルブ8の起動レバー28の傾倒を阻止するロック孔34と、を備えている。
回動操作手段33は、前記ブラケット(図示せず)に縦軸廻りに回転可能に設けられた回動軸36と、これの上端に付設されて運転室23の操作盤(図示せず)上から操作可能な回動撮み37と、回動軸36の下端に付設されたアーム38と、これに植設されたピン39と、ロックプレート32に穿設されてピン39が嵌合される前後方向に長い長孔40とを備えている。
ロック孔34は、車体側バルブ6の荷役レバー25及び起動バルブ8の起動レバー28の傾倒を許容するアンロック部41と、車体側バルブ6の荷役レバー25の傾倒を阻止して中立位置に保持する荷役レバーロック部42と、起動バルブ8の起動レバー28を傾倒(後傾)させた時にロックプレート32をロック位置に移動できて起動レバー28を同位置に保持する起動レバーロック部43とを備えている。
車体側バルブ検出器44は、リーチスイッチ、リフトスイッチ、サイドシフトスイッチ、クレーンアームスイッチとを備えている。
荷役装置側バルブ検出器45は、第二リフトスイッチ、第二サイドシフトスイッチ、第二クレーンアームスイッチとを備えている。
起動バルブ8の中立時には、機械的ロック装置30に依り荷役装置側バルブ7に対してポンプ24からの圧油の給排が停止されると共に、車体側バルブ6の作動が許容される。
つまり、図3に示す如く、起動バルブ8の起動レバー28の中立時には、機械的ロック装置30のロックプレート32が一方向(図3に於て右方向)に移動できないアンロック位置となり、車体側バルブ6の荷役レバー25が作動つまり前後方向(図3に於て上下方向)に傾倒できる状態になる。
この様な状態で、車体側バルブ6の荷役レバー25が中立位置から作動されると、ポンプ24からの圧油が車体側バルブ6を介して油圧アクチュエータ5に供給され、油圧アクチュエータ5が作動されてこれに依って荷役装置4が作動される。
この時、起動バルブ8は、中立位置にあって作動されないので、起動バルブ8に依りポンプ24から荷役装置側バルブ7への圧油の供給が停止される。従って、荷役装置側バルブ7の第二荷役レバー27が作動されても、油圧アクチュエータ5が作動される惧れがない。
つまり、図3の鎖線で示す如く、起動バルブ8の作動(後傾)時には、機械的ロック装置30のロックプレート32が一方向(図3に於て右方向)に移動可能となり、回動操作手段33に依りロックプレート32が移動されると、図4に示す如く、ロックプレート32に依り起動バルブ8の起動レバー28が作動(後傾)位置に保持される。起動バルブ8が作動位置に保持されると、ポンプ24からの圧油が起動バルブ8を介して荷役装置側バルブ7に供給される。
この様な状態で、荷役装置側バルブ7の第二荷役レバー27が中立位置から作動されると、ポンプ24からの圧油が起動バルブ8、荷役装置側バルブ7を介して油圧アクチュエータ5に供給され、油圧アクチュエータ5が作動されてこれに依り荷役装置4が作動される。
この時、車体側バルブ6の荷役レバー25は、機械的ロック装置30のロックプレート32に依り中立位置に保持されているので、作動される事がない。従って、車体側バルブ6が作動されて油圧アクチュエータ5に依り荷役装置4が作動される惧れがない。
つまり、図5に示す如く、起動バルブ8の起動レバー28の中立時には、電気的ロック装置31の起動バルブ検出器46がオフになり、切換器48に依り車体側バルブ検出器44と制御器48とが接続される。
この様な状態で、車体側バルブ6の荷役レバー25が中立位置から作動(前後方向に傾倒)されると、車体側バルブ検出器44がオンになって制御器48に依りモータ47が起動されてポンプ24が回転される。この為、ポンプ24からの圧油が車体側バルブ6を介して油圧アクチュエータ5に供給され、油圧アクチュエータ5が作動されてこれに依り荷役装置4が作動される。
この時、切換器48に依り荷役装置側バルブ検出器45と制御器48とが接続されていないので、荷役装置側バルブ7の第二荷役レバー27が中立位置から作動されてモータ47が起動される事がない。従って、荷役装置側バルブ7の第二荷役レバー27が作動されても、油圧アクチュエータ5が作動される惧れがない。
つまり、起動バルブ8の起動レバー28の作動時には、電気的ロック装置31の起動バルブ検出器46がオンになり、切換器48に依り荷役装置側バルブ検出器45と制御器48とが接続される。
この様な状態で、荷役装置側バルブ7の第二荷役レバー27が中立位置から作動(前後方向に傾倒)されると、荷役装置側バルブ検出器45がオンになって制御器48に依りモータ47が起動されてポンプ24が回転される。この為、ポンプ24からの圧油が荷役装置側バルブ7を介して油圧アクチュエータ5に供給され、油圧アクチュエータ5が作動されてこれに依り荷役装置4が作動される。
この時、切換器48に依り車体側バルブ検出器44と制御器48とが接続されていないので、車体側バルブ6の荷役レバー25が中立位置から作動されてモータ47が起動される事がない。従って、車体側バルブ6の荷役レバー25が作動されても、油圧アクチュエータ5が作動される惧れがない。
車体側バルブ6は、先の例では、リーチバルブ、リフトバルブ、サイドシフトバルブ、クレーンアームバルブであったが、これに限らず、例えばこのうちの一つ以上のものや他のものでも良い。
荷役装置側バルブ7は、先の例では、第二リフトバルブ、第二サイドシフトバルブ、第二クレーンアームバルブであったが、これに限らず、例えばこのうちの一つ以上のものや他のものでも良い。
ロック装置9は、先の例では、機械的ロック装置30と電気的ロック装置31を備えていたが、これに限らず、例えば何れか一方だけを設けても良い。
機械的ロック装置30は、先の例では、車体側バルブ6の荷役レバー25をロックするものであったが、これに限らず、例えば車体側バルブ6のスプール等をロックするものでも良い。
Claims (3)
- 車体と、車体に設けられた昇降装置と、昇降装置に依り昇降される荷役装置と、荷役装置に設けられた油圧アクチュエータと、車体に設けられて油圧アクチュエータに対してポンプからの圧油を給排する車体側バルブと、荷役装置側に設けられて油圧アクチュエータに対して圧油を給排する荷役装置側バルブと、車体に設けられて荷役装置側バルブに対してポンプからの圧油を給排する起動バルブと、起動バルブの中立時には荷役装置側バルブに対してポンプからの圧油の給排を停止すると共に、車体側バルブの作動を許容し、起動バルブの作動時には荷役装置側バルブに対してポンプからの圧油の給排を許容すると共に、車体側バルブを中立位置に保持し得るロック装置と、を備え、
ロック装置は、車体側バルブが作動した事を検出する車体側バルブ検出器と、荷役装置側バルブが作動した事を検出する荷役装置側バルブ検出器と、起動バルブが作動した事を検出する起動バルブ検出器と、ポンプを駆動するモータと、車体側バルブ検出器に依り車体側バルブが作動した事を検出した時又は荷役装置側バルブ検出器に依り荷役装置側バルブが作動した事を検出した時にはモータを起動させるべく制御する制御器と、起動バルブ検出器に依り起動バルブの中立位置を検出した時には制御器と車体側バルブ検出器とを接続すると共に、起動バルブ検出器に依り起動バルブの作動を検出した時には制御器と荷役装置側バルブ検出器とを接続する切換器と、を備えていることを特徴とする荷役操作装置。 - ロック装置は、アンロック位置からロック位置まで移動可能なロックプレートと、回動操作に依りロックプレートをアンロック位置からロック位置までに移動させる回動操作手段と、ロックプレートに形成されてロックプレートがアンロック位置の時には、車体側バルブの荷役レバー及び起動バルブの起動レバーの傾倒を許容すると共に、ロックプレートがロック位置の時には、車体側荷役バルブの荷役レバー及び起動バルブの起動レバーの傾倒を阻止するロック孔と、を備えている請求項1に記載の荷役操作装置。
- 荷役装置側バルブから油圧アクチュエータまでの油路は、車体側バルブから油圧アクチュエータまでの油路に比べて圧油の流速が遅くなる様に形成されている請求項1又は2に記載の荷役操作装置。
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