JP6537962B2 - 作業機の油圧システム及び作業機 - Google Patents
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Description
本発明の作業機の油圧システムは、第1油圧アクチュエータと、前記第1油圧アクチュエータとは異なる第2油圧アクチュエータと、前記第1油圧アクチュエータのフロート動作を行うフロート部を有し、且つ、前記第1油圧アクチュエータを制御する第1制御弁と、前記第2油圧アクチュエータを制御する第2制御弁と、前記第1制御弁と前記第1油圧アクチュエータとを接続する第1油路と、前記第2制御弁と前記第2油圧アクチュエータとを接続する第2油路と、前記第1油路及び第2油路に接続され、且つ、前記第2油圧アクチュエータの水平動作を行う水平制御部と、前記フロート動作時に前記水平動作を停止する制御装置と、を備え、前記第1油圧アクチュエータは、ブームシリンダであり、前記第2油圧アクチュエータは、バケットシリンダであり、前記第1油路は、前記ブームシリンダにおいてロッド側と反対側に設けられた第1ポートに接続された第1供給路と、前記ブームシリンダにおいてロッド側に設けられた第2ポートに接続された第2供給路と、を有し、前記水平制御部は、前記水平動作のオン又はオフする第1切換部を有し、且つ、前記第1供給路及び第2供給路のうち前記第2供給路に接続され、前記第1切換部は、前記第2供給路に接続されている。
前記第1油圧アクチュエータは、ブームシリンダであり、前記第2油圧アクチュエータは、バケットシリンダである。
[第1実施形態]
まず、作業機から説明する。
図3は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図3では、作業機の一例として、スキッドステアローダを示している。但し、本発明に係る作業機はスキッドステローダに限定されず、例えば、コンパクトトラックローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
機体2上にはキャビン3が搭載されている。キャビン3内の後部には運転席8が設けられている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席8に着座した運転者の前側(図3の左側)を前方、運転者の後側(図3の右側)を後方、運転者の左側(図3の手前側)を左方、運転者の右側(図3の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2に近づく方向である。
作業装置4は、ブーム10と、バケット11と、リフトリンク12、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ17とを有する。ブーム10は、機体2の側方に設けられている。バケット11は、ブーム10の先端(前端)に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10の基部(後部)を支持する。ブームシリンダ14は、ブーム10を上又は下に駆動する。
次に、スキッドステアローダ1に設けられた作業系油圧回路(作業系油圧システム)について説明する。
第1油圧ポンプP1は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。第2油圧ポンプP2は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第2油圧ポンプP2は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。なお、第2油圧ポンプP2は、油圧システムにおいて、信号用の作動油、制御用の作動油を吐出する。信号用の作動油及び制御用の作動油のことをパイロット油という。
第1制御弁20Aは、ブーム10を作動する油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)14を制御する弁である。第1制御弁20Aは、直動スプール形4位置切換弁である。第1制御弁20Aは、中立位置20a3、中立位置20a3とは異なる第1位置20a1、中立位置20a3及び第1位置20a1とは異なる第2位置20a2、第3位置20a4に切り換わる。第1制御弁20Aにおいて、中立位置20a3、第1位置20a1、第2位置20a2及び第3位置20a4の切換は、操作部材の操作によりスプールを動かすことによって行う。なお、第1制御弁20Aの切換は、操作部材を手動操作することによってスプールを直接移動させることにより行っているが、スプールを油圧操作(パイロットバルブによる油圧操作、比例弁による油圧操作)で移動させてもよいし、電気操作(ソレノイドを励磁することによる電気操作)で移動させてもよいし、その他の方法で移動させてもよい。説明の便宜上、油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)14のことを第1油圧アクチュエータ14ということがある。
詳しくは、第1油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)14は、筒体14aと、筒体14aに移動自在に設けられたロッド14bと、ロッド14に設けられたピストン14cとを備えている。筒体14aの基端部(ロッド14b側とは反対側)には、作動油を給排する第1ポート14dが設けられている。筒体14aの先端(ロッド14b側)には、作動油を給排する第2ポート14eが設けられている。
したがって、第1制御弁20Aを第1位置20a1にすれば、第1供給路21aからブームシリンダ14の第1ポート14dに作動油を供給することができると共に、ブームシリンダ14の第2ポート14eから第2供給路21bに作動油を排出することができる。これによって、ブームシリンダ14は伸長し、ブーム10は上昇する。第1制御弁20Aを第2位置20a2にすれば、第2供給路21bからブームシリンダ14の第2ポート14eに作動油を供給することができると共に、ブームシリンダ14の第1ポート14dから第1供給路21aに作動油を排出することができる。これによって、ブームシリンダ14は収縮し、ブーム10は下降する。
第2制御弁20Bは、バケット11を制御する油圧シリンダ(バケットシリンダ)17を制御する弁である。第2制御弁20Bは、パイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。第2制御弁20Bは、中立位置20b3、中立位置20b3とは異なる第1位置20b1、中立位置20b3及び第1位置20b1とは異なる第2位置20b2に切り換わる。第2制御弁20Bにおいて、中立位置20b3、第1位置20b1及び第2位置20b2の切換は、操作部材の操作によりスプールを動かすことによって行う。なお、第2制御弁20Bの切換は、操作部材を手動操作することによってスプールを直接移動させることにより行っているが、スプールを油圧操作(パイロットバルブによる油圧操作、比例弁による油圧操作)で移動させてもよいし、電気操作(ソレノイドを励磁することによる電気操作)で移動させてもよいし、その他の方法で移動させてもよい。説明の便宜上、油圧アクチュエータ(バケットシリンダ)17のことを第2油圧アクチュエータ17ということがある。
したがって、第2制御弁20Bを第1位置20b1にすれば、第1供給路22aからバケットシリンダ17の第2ポート17eに作動油を供給することができると共に、バケットシリンダ17の第1ポート17dから第2供給路22bに作動油を排出することができる。これによって、バケットシリンダ17は収縮し、バケット11はスクイ動作する。第1制御弁20Aを第2位置20a2にすれば、第2供給路22bからバケットシリンダ17の第1ポート17dに作動油を供給することができると共に、バケットシリンダ17の第2ポート17eから第1供給路22aに作動油を排出することができる。これによって、バケットシリンダ17は伸長し、ダンプ動作する。
第1切換部43は、水平動作を切り換える弁(オン-オフ弁)であって、例えば、第1位置43aと第2位置43bとに切換可能な二位置切換弁である。第1切換部43は、第1油路21(第2供給路21b)の中途部に設けられている。第1切換部43は第1位置43aである場合に、第1油路21(第2供給路21b)において、第1油圧アクチュエータ14から第1制御弁20Aに向けて戻る作動油の流れを許容し、且つ、第1制御弁20Aから第1油圧アクチュエータ14へ向けて流れる作動油の流れを許容する。即ち、第1切換部43は、第1位置43aである場合に第1油路21(第2供給路21b)の中途部を開放する。第1切換部43が第1位置43aである場合は、水平動作は行われない。
[第2実施形態]
第2実施形態は、油圧システムの変形例である。図2は、第2実施形態における油圧システムの変形箇所を示している。その他の構成は、第1実施形態と同様である。第2実施形態では、第1実施形態と異なる構造について説明する。
複数の第2切換部53は、第1フロート流路52aの中途部に接続された第2切換部53aと、第2フロート流路52bの中途部に接続された第2切換部53bとを含む。第2切換部53aは、第1位置53a1と、第2位置53a2とに切換可能な二位置切換弁である。第2切換部53aは、第1位置53a1である場合に、作動油が第1フロート流路52aを通過して、第1供給路21aから排出油路24に作動油が排出することを阻止する。第2切換部53aは、第2位置53a2である場合に、作動油が第1フロート流路52aを通過して、第1供給路21aから排出油路24に作動油が排出することを許容する。即ち、第2切換部53aは、第2位置53a2である場合に開放する。
以上によれば、スイッチ50によるフロート動作の設定がオンで且つ、スイッチ51による水平動作の設定をオンにしたとしても、制御装置42によって第1切換部43を第2位置43bにしない。そのため、ブームシリンダ14からの戻り油を作動油タンク15に排出することができるため、フロート動作を適正に行うことができる。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。なお、上述した実施形態では、作動油の排出は、作動油タンクにしていたが、その他の場所であってもよい。即ち、作動油を排出するための油路は、作動油タンク以外に接続されていてもよく、例えば、油圧ポンプの吸込部(作動油を吸い込む部分)に接続してもよいし、その他の個所に接続してもよい。
20 制御弁
20A 第1制御弁
20B 第2制御弁
21 第1油路
21a 第1供給路
21b 第2供給路
22 第2油路
22a 第1供給路
22b 第2供給路
24 排出油路
27 吐出油路
28a 第1給排油路
28b 第2給排油路
31 第1ポート
32 第2ポート
35 第1ポート
36 第2ポート
40 フロート部
41 水平制御部
42 制御装置
43 第1切換部
50 フロート部
51 切換弁
52 フロート流路
52a 第1フロート流路
52b 第2フロート流路
53 第2切換部
53a 第2切換部
53b 第2切換部
P1 第1油圧ポンプ
P2 第2油圧ポンプ
Claims (3)
- 第1油圧アクチュエータと、
前記第1油圧アクチュエータとは異なる第2油圧アクチュエータと、
前記第1油圧アクチュエータのフロート動作を行うフロート部を有し、且つ、前記第1油圧アクチュエータを制御する第1制御弁と、
前記第2油圧アクチュエータを制御する第2制御弁と、
前記第1制御弁と前記第1油圧アクチュエータとを接続する第1油路と、
前記第2制御弁と前記第2油圧アクチュエータとを接続する第2油路と、
前記第1油路及び第2油路に接続され、且つ、前記第2油圧アクチュエータの水平動作を行う水平制御部と、
前記フロート動作時に前記水平動作を停止する制御装置と、
を備え、
前記第1油圧アクチュエータは、ブームシリンダであり、前記第2油圧アクチュエータは、バケットシリンダであり、
前記第1油路は、前記ブームシリンダにおいてロッド側と反対側に設けられた第1ポートに接続された第1供給路と、前記ブームシリンダにおいてロッド側に設けられた第2ポートに接続された第2供給路と、を有し、
前記水平制御部は、前記水平動作のオン又はオフする第1切換部を有し、且つ、前記第1供給路及び第2供給路のうち前記第2供給路に接続され、
前記第1切換部は、前記第2供給路に接続されている作業機の油圧システム。 - 前記フロート部は、当該フロート部のオン又はオフする第2切換部を有し、
前記制御装置は、前記第2切換部によって前記フロート部をオンした場合は前記第1切換部を切り換えて前記水平動作をオフする請求項1に記載の作業機の油圧システム。 - 請求項1又は2に記載の作業機の油圧システムを備えている作業機。
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