JP7094858B2 - 作業機の油圧システム - Google Patents

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Description

本発明は、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ等の作業機の油圧システム及び制御弁に関する。
従来、作業機の油圧システムとして特許文献1が知られている。特許文献1の作業機は、ブームと、バケットと、ブームを作動させるブームシリンダと、バケットを作動させるバケットシリンダと、予備アタッチメントを作動させる予備アクチュエータと、ブームシリンダの伸縮を制御する第1制御弁と、バケットシリンダの伸縮を制御する第2制御弁と、予備アクチュエータを作動させる第3制御弁を備えている。
特開2010-270527号公報
特許文献1の作業機では、第1制御弁のスプールを操作していない場合には、ポンプから吐出した作動油は、第1制御弁の内部を通過して第2制御弁及び第3制御弁に供給することが可能である。一方、第1制御弁のスプールを操作した場合では、ブームシリンダから第1制御弁に戻ってきた作動油(戻り油)を、第2制御弁及び第3制御弁に供給することが可能である。即ち、特許文献1の作業機の油圧回路では、上流側の制御弁(第1制御弁)から戻って来た戻り油を下流側の制御弁(第2制御弁、第3制御弁)に供給するシリーズ回路を採用している。しかしながら、シリーズ回路では、上流側の制御弁の作動時などに、下流側の第2制御弁や第3制御弁等を作動させることが難しくなる場合があった。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、シリーズ回路において、複数の制御弁(油圧アクチュエータ)を容易に作動させることができる作業機の油圧システムを提供することを目的とする。
この技術的課題を解決するための本発明の技術的手段は、以下の通りである。
本発明の一態様の作業機の油圧システムは、作動油を吐出する油圧ポンプと、第1油圧アクチュエータと、第2油圧アクチュエータと、前記第1油圧アクチュエータを制御する第1制御弁と、前記第1制御弁の下流側に設けられ、且つ、前記第2油圧アクチュエータを制御する第2制御弁と、前記第1制御弁に接続され、前記第1制御弁を通過した作動油を排出可能な排出油路と、前記第1油圧アクチュエータから前記第1制御弁に戻る作動油である戻り油を、前記第2制御弁に供給する第1油路と、前記第1油路の中途部分と前記排出油路とを接続する第2油路と、前記第1油路に設けられた第1絞り部と、前記第2油路に設けられ、且つ、前記第1絞り部よりも開口面積が小さい第2絞り部と、を備え、前記第1制御弁が前記第1油圧アクチュエータを作動させる所定の切換位置にある場合に、前記第1油路を流れる前記戻り油の圧力を前記第1絞り部及び前記第2絞り部により高い状態にしてから、当該戻り油を前記第2制御弁に圧送する
前記第1油路は、前記第1制御弁と前記第1油圧アクチュエータとを接続し且つ前記戻り油が流れる第1接続油路と、第1制御弁に設けられ且つ前記第1接続油路に連通する第1内部油路と、前記第1内部油路に連通し且つ前記第1制御弁と前記第2制御弁とを接続する外部油路とを有し、前記第2油路は、前記第1制御弁に設けられ、且つ、前記戻り油を前記排出油路に排出可能である。
前記第1絞り部は、前記第1内部油路に設けられ、前記第2絞り部は、前記第2油路に
設けられている。
本発明の一態様では、作業機の油圧システムは、作動油を吐出する油圧ポンプと、第1油圧アクチュエータと、第2油圧アクチュエータと、前記第1油圧アクチュエータを制御する第1制御弁と、前記油圧ポンプから吐出された前記作動油を前記第1制御弁に供給する吐出油路と、前記第1制御弁の下流側に設けられ、且つ、前記第2油圧アクチュエータを制御する第2制御弁と、前記第1制御弁に接続され、前記第1制御弁を通過した作動油を排出可能な排出油路と、前記第1油圧アクチュエータから前記第1制御弁に戻る作動油である戻り油を、前記第2制御弁に供給する第1油路と、前記第1油路の中途部分と前記排出油路とを接続する第2油路と、前記第1油路とは別に、前記吐出油路から前記第1制御弁に流れる作動油を前記第2制御弁に供給する第3油路と、前記第2油路に設けられた第3絞り部と、前記第3油路に設けられ、且つ、前記第3絞り部よりも開口面積が小さい第4絞り部と、を備え、前記第1制御弁が前記第1油圧アクチュエータを作動させる所定の切換位置にある場合に、前記第3絞り部及び前記第4絞り部によって、前記第1油路及び前記第2油路を流れる前記戻り油の圧力及び流量よりも、前記第3油路を流れる前記作動油の圧力を高くして流量を低減する
前記第1油路は、前記第1制御弁と前記第1油圧アクチュエータとを接続し且つ前記戻り油が流れる第1接続油路と、第1制御弁に設けられ且つ前記第1接続油路に連通する第1内部油路と、前記第1内部油路に連通し且つ前記第1制御弁と前記第2制御弁とを接続する外部油路とを有し、前記第2油路は、前記第1制御弁に設けられ、且つ、前記戻り油を前記排出油路に排出可能であり、前記第3油路は、前記第1油路とは別に前記第1制御弁と前記第2制御弁とを接続する中央油路と、前記第1制御弁に設けられ且つ前記中央油路に連通可能な第3内部油路と、を有している。
前記第3絞り部は、前記第2油路に設けられ、前記第4絞り部は、前記第3内部油路に設けられている。
作業機の油圧システムは、バケットと、前記バケットとは別にブームに設けられた作業具と、を備え、前記第1油圧アクチュエータは、前記バケットを作動させるバケットシリンダであり、前記第2油圧アクチュエータは、前記作業具を作動させる油圧機器である。
作業機の油圧システムは、バケットと、前記バケットとは別にブームに設けられた作業具と、を備え、前記第1油圧アクチュエータは、前記バケットを作動させるバケットシリンダであり、前記第2油圧アクチュエータは、前記作業具を作動させる油圧機器であり、前記第1制御弁は、前記バケットを掬い動作させるべく前記バケットシリンダを作動させる掬い位置と、前記バケットをダンプ動作させるべく前記バケットシリンダを作動させるダンプ位置とを切り換え可能であり、且つ、前記第1制御弁が前記掬い位置にある場合に前記戻り油を前記第1内部油路に通過させる。
作業機の油圧システムは、ブームと、前記ブームに設けられたバケットと、を備え、前記第1油圧アクチュエータは、前記ブームを作動させるブームシリンダであり、前記第2油圧アクチュエータは、前記バケットを作動させるバケットシリンダである。
作業機の油圧システムは、ブームと、前記ブームに設けられたバケットと、を備え、前記第1油圧アクチュエータは、前記ブームを作動させるブームシリンダであり、前記第2油圧アクチュエータは、前記バケットを作動させるバケットシリンダであり、前記第1制御弁は、前記ブームを上昇させるべく前記ブームシリンダを作動させる上昇位置と、前記ブームを下降させるべく前記ブームシリンダを作動させる下降位置とを切り換え可能であり、且つ、前記第1制御弁が前記下降位置にある場合に前記戻り油を前記第1内部油路に通過させる。
本発明によれば、シリーズ回路において、複数の制御弁(油圧アクチュエータ)を容易に作動させることができる。
作業機の油圧システム(油圧回路)を示す図である。 第1制御弁20Aの拡大図である。 作業機の油圧システムの第1変形例を示している。 第1変形例における第1制御弁20Bの拡大図である。 作業機の油圧システムの第2変形例を示している。 作業機の油圧システムの第3変形例を示している。 作業機の油圧システムの第4変形例を示している。 作業機の油圧システムの第5変形例を示している。 作業機の油圧システムの第6変形例を示している。 作業機として例示するスキッドステアローダの全体図である。
以下、本発明に係る作業機の油圧システムの好適な実施形態について、適宜図面を参照しながら説明する。
まず、作業機から説明する。
図8は、本発明に係る作業機の側面図を示している。図8では、作業機の一例として、スキッドステアローダを示している。但し、本発明に係る作業機はスキッドステローダに限定されず、例えば、コンパクトトラックローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
作業機1は、機体(車体)2と、キャビン3と、作業装置4と、走行装置5A、5Bとを備えている。
機体2上にはキャビン3が搭載されている。キャビン3内の後部には運転席8が設けられている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席8に着座した運転者の前側(図8の左側)を前方、運転者の後側(図8の右側)を後方、運転者の左側(図8の手前側)を左方、運転者の右側(図8の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2に近づく方向である。
キャビン3は、機体2に搭載されている。作業装置4は、作業を行う装置で、機体2に装備されている。走行装置5Aは、機体2を走行させる装置であって、機体2の左側に設けられている。走行装置5Bは、機体2を走行させる装置であって、機体2の右側に設けられている。機体2内の後部には原動機7が設けられている。原動機7は、ディーゼルエンジン(エンジン)である。なお、原動機7は、エンジンに限定されず、電動モータ等であってもよい。
運転席8の左側には、走行レバー9Lが設けられている。運転席8の右側には、走行レバー9Rが設けられている。左側の走行レバー9Lは、左側の走行装置5Aを操作するものであり、右側の走行レバー9Rは、右側の走行装置5Bを操作するものである。
作業装置4は、ブーム10と、バケット11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ14と、バケットシリンダ17とを有する。ブーム10は、機体2の側方に設けられている。バケット11は、ブーム10の先端(前端)に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10の基部(後部)を支持する。ブームシリンダ14は、ブーム10を上又は下に駆動する。
詳しくは、リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、機体2の側方に設けられている。リフトリンク12の上部は、ブーム10の基部の上部に枢支されている。リフトリンク12の下部は、機体2の後部の側部に枢支されている。制御リンク13は、リフトリンク12の前方に配置されている。制御リンク13の一端は、ブーム10の基部の下部に枢支され、他端が機体2に枢支されている。
ブームシリンダ14は、ブーム10を昇降する油圧シリンダである。ブームシリンダ14の上部は、ブーム10の基部の前部に枢支されている。ブームシリンダ14の下部は、機体2の後部の側部に枢支されている。ブームシリンダ14を伸縮すれば、リフトリンク12及び制御リンク13によってブーム10が上下に揺動する。バケットシリンダ17は、バケット11を揺動する油圧シリンダである。バケットシリンダ17は、バケット11の左部と左のブームとの間を連結すると共に、バケット11の右部と右のブームとの間を連結する。なお、ブーム10の先端(前部)には、バケット11の代わりに、油圧圧砕機,油圧ブレーカ,アングルブルーム,オーガー,パレットフォーク,スイーパー,モア,スノウブロア等の予備アタッチメント、即ち、作業具が装着可能とされている。
走行装置5A,5Bは、本実施形態では前輪5F及び後輪5Rを有する車輪型の走行装置5A,5Bが採用されている。なお、走行装置5A,5Bとしてクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置5A,5Bを採用してもよい。
次に、作業機1に設けられた作業系油圧回路(作業系油圧システム)について説明する。
作業系油圧システムは、ブーム10、バケット11、予備アタッチメント等を作動させるシステムであって、図1に示すように、複数の制御弁20と、作業系の油圧ポンプ(第1油圧ポンプ)P1を備えている。また、第1油圧ポンプP1とは異なる第2油圧ポンプ
P2を備えている。
第1油圧ポンプP1は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。第2油圧ポンプP2は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第2油圧ポンプP2は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。なお、第2油圧ポンプP2は、油圧システムにおいて、信号用の作動油、制御用の作動油を吐出する。信号用の作動油及び制御用の作動油のことをパイロット油という。
複数の制御弁20は、作業機1に設けられた様々な油圧アクチュエータを制御する弁である。油圧アクチュエータとは、作動油によって作動する装置で、油圧シリンダ、油圧モータ等である。この実施形態では、複数の制御弁20は、ブーム制御弁20A、バケット制御弁20B、予備制御弁20Cである。
ブーム制御弁20Aは、ブーム10を作動する油圧アクチュエータ(ブームシリンダ)14を制御する弁である。ブーム制御弁20Aは、直動スプール形3位置切換弁である。ブーム制御弁20Aは、中立位置20a3、中立位置20a3とは異なる第1位置20a1、中立位置20a3及び第1位置20a1とは異なる第2位置20a2に切り換わる。ブーム制御弁20Aにおいて、中立位置20a3、第1位置20a1、第2位置20a2の切換は、操作部材の操作によりスプールを動かすことによって行う。なお、ブーム制御弁20Aの切換は、操作部材を手動操作することによってスプールを直接移動させることにより行っているが、スプールを油圧操作(パイロットバルブによる油圧操作、比例弁による油圧操作)で移動させてもよいし、電気操作(ソレノイドを励磁することによる電気操作)で移動させてもよいし、その他の方法で移動させてもよい。
ブーム制御弁20Aと、第1油圧ポンプP1とは吐出油路27により接続されている。吐出油路27であって、ブーム制御弁20Aと第1油圧ポンプP1との間の区間には、作動油タンク15に繋がる排出油路24aが接続されている。排出油路24aの中途部にリリーフ弁(メインリリーフ弁)25が設けられている。第1油圧ポンプP1から吐出した作動油は、吐出油路27を通過してブーム制御弁20Aに供給される。また、ブーム制御弁20Aと、ブームシリンダ14とは、油路21で接続されている。
詳しくは、ブームシリンダ14は、筒体14aと、筒体14aに移動自在に設けられたロッド14bと、ロッド14bに設けられたピストン14cとを備えている。筒体14aの基端部(ロッド14b側とは反対側)には、作動油を給排する第1ポート14dが設けられている。筒体14aの先端(ロッド14b側)には、作動油を給排する第2ポート14eが設けられている。
油路21は、ブーム制御弁20Aの第1ポート31とブームシリンダ14の第1ポート14dとを接続する連通油路21aと、ブーム制御弁20Aの第2ポート32とブームシリンダ14の第2ポート14eとを接続する連通油路21bとを有している。
したがって、ブーム制御弁20Aを第1位置(上昇位置)20a1にすれば、連通油路21aからブームシリンダ14の第1ポート14dに作動油を供給することができると共に、ブームシリンダ14の第2ポート14eから連通油路21bに作動油を排出することができる。これによって、ブームシリンダ14は伸長し、ブーム10は上昇する。ブーム制御弁20Aを第2位置(下降位置)20a2にすれば、連通油路21bからブームシリンダ14の第2ポート14eに作動油を供給することができると共に、ブームシリンダ14の第1ポート14dから連通油路21aに作動油を排出することができる。これによって、ブームシリンダ14は収縮し、ブーム10は下降する。
バケット制御弁20Bは、バケット11を制御する油圧シリンダ(バケットシリンダ)17を制御する弁である。バケット制御弁20Bは、パイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。バケット制御弁20Bは、中立位置20b3、中立位置20b3とは異なる第1位置20b1、中立位置20b3及び第1位置20b1とは異なる第2位置20b2に切り換わる。バケット制御弁20Bにおいて、中立位置20b3、第1位置20b1及び第2位置20b2の切換は、操作部材の操作によりスプールを動かすことによっ
て行う。なお、バケット制御弁20Bの切換は、操作部材を手動操作することによってスプールを直接移動させることにより行っているが、スプールを油圧操作(パイロットバルブによる油圧操作、比例弁による油圧操作)で移動させてもよいし、電気操作(ソレノイドを励磁することによる電気操作)で移動させてもよいし、その他の方法で移動させてもよい。
バケット制御弁20Bと、バケットシリンダ17とは、油路22で接続されている。詳しくは、バケットシリンダ17は、筒体17aと、筒体17aに移動自在に設けられたロッド17bと、ロッド17bに設けられたピストン17cとを備えている。筒体17aの基端部(ロッド17b側と反対側)には、作動油を給排する第1ポート17dが設けられている。筒体17aの先端(ロッド17b側)には、作動油を給排する第2ポート17eが設けられている。
油路22は、バケット制御弁20Bの第1ポート35とバケットシリンダ17の第2ポート17eとを接続する連通油路22aと、バケット制御弁20Bの第2ポート36とバケットシリンダ17の第1ポート17dとを接続する連通油路22bとを有している。
したがって、バケット制御弁20Bを第1位置(掬い位置)20b1にすれば、連通油路22aからバケットシリンダ17の第2ポート17eに作動油を供給することができると共に、バケットシリンダ17の第1ポート17dから連通油路22bに作動油を排出することができる。これによって、バケットシリンダ17は収縮し、バケット11は掬い動作する。
また、バケット制御弁20Bを第2位置(ダンプ位置)20a2にすれば、連通油路22bからバケットシリンダ17の第1ポート17dに作動油を供給することができると共に、バケットシリンダ17の第2ポート17eから連通油路22aに作動油を排出することができる。これによって、バケットシリンダ17は伸長し、ダンプ動作する。
予備制御弁20Cは、予備アタッチメント、即ち、作業具に装着された油圧アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ等の油圧機器)16を制御する弁である。予備制御弁20Cは、パイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。予備制御弁20Cは、中立位置20c3、中立位置20c3とは異なる第1位置20c1、中立位置20c3及び第1位置20c1とは異なる第2位置20c2に切り換わる。予備制御弁20Cにおいて、中立位置20c3、第1位置20c1及び第2位置20c2の切換は、パイロット油の圧力によってスプールを動かすことによって行う。予備制御弁20Cには、給排油路83a、83bを介して接続部材18が接続されている。接続部材18には、予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16に接続された油路が接続される。
したがって、予備制御弁20Cを第1位置20c1にすれば、給排油路83aから予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16に作動油を供給することができる。予備制御弁20Cを第2位置20c2にすれば、給排油路83bから予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16に作動油を供給することができる。このように、給排油路83a又は給排油路83bから油圧アクチュエータ16に作動油を供給することにより、当該油圧アクチュエータ16(予備アタッチメント)を作動させることができる。
さて、油圧システムにおいては、シリーズ回路(シリーズ油路)が適用されている。シリーズ回路では、油圧アクチュエータから上流側の制御弁に戻った作動油が、下流側の制御弁に供給可能である。例えば、バケット制御弁20Bと、予備制御弁20Cとに着目すると、バケット制御弁20Bが上流側の制御弁であり、予備制御弁20Cが下流側の制御弁である。
以下、上流側の制御弁を「第1制御弁」、下流側の制御弁を「第2制御弁」という。第1制御弁及び第2制御弁以外の制御弁であって第2制御弁の下流側に設けられた制御弁のことを「第3制御弁」という。
また、第1制御弁に対応する油圧アクチュエータのことを「第1油圧アクチュエータ」、第2制御弁に対応する油圧アクチュエータのことを「第2油圧アクチュエータ」、第3制御弁に対応する油圧アクチュエータのことを「第3油圧アクチュエータ」という。第1油圧アクチュエータから第1制御弁に戻る作動油である戻り油を、第2制御弁に供給する
油路のことを、「第1油路」という。
この実施形態では、ブーム制御弁20Aが「第1制御弁」、バケット制御弁20Bが「第2制御弁」、予備制御弁20Cが「第3制御弁」である。また、ブームシリンダ14が「第1油圧アクチュエータ」、バケットシリンダ17が「第2油圧アクチュエータ」、予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16が「第3油圧アクチュエータ」である。
以下、第1制御弁20Aと第2制御弁20Bとの関係について、詳しく説明する。
第1制御弁20Aと第1油圧ポンプP1の吐出部とは、吐出油路27により接続されている。吐出油路27は中途部27aで分岐している。吐出油路27の分岐後の油路は、第1制御弁20Aの第1入力ポート46a及び第2入力ポート46bに接続されている。また、吐出油路27は、第1制御弁20Aの第3入力ポート46cに接続されている。したがって、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油は、吐出油路27、第1入力ポート46a、第2入力ポート46b、第3入力ポート46cを通じて、第1制御弁20A内に供給することが可能である。第1制御弁20Aと第2制御弁20Bとは、中央油路51により接続されている。中央油路51は、第1制御弁20Aの第3出力ポート41cと、第2制御弁20Bの第3入力ポート42cとを接続している。
さて、第1制御弁20Aを中立位置20a3にした場合、第3入力ポート46cと第3出力ポート41cとを結ぶ中央油路53cの連通によって、吐出油路27から第1制御弁20Aに供給された作動油である供給油は、当該第1制御弁20Aを通過して中央油路51に供給される。
第1制御弁20Aと第2制御弁20Bとは、中央油路51とは別に、油路(第1油路)61により接続されている。第1油路61は、第1油圧アクチュエータ14から第1制御弁20Aに戻る戻り油を、第1制御弁20Aを通過させて第2制御弁20Bに供給する油路である。
第1油路61は、連通油路(第1接続油路)21aと、第1内部油路61aと、外部油路61bとを有している。第1接続油路21aは、第1制御弁20Aの第1ポート31と、第1油圧アクチュエータ14の第1ポート14dとを接続する油路であって、第1油圧アクチュエータ14の第1ポート14dから排出された戻り油が流れる油路である。
第1内部油路61aは、第1制御弁20Aに設けられ且つ第1接続油路21aに連通する油路である。詳しくは、第1内部油路61aは、第1制御弁20Aを第2位置20a2にした場合に、第1制御弁20Aの第1ポート31と第1制御弁20Aの第1出力ポート41aとを接続する油路である。
外部油路61bは、第1内部油路61aに連通し且つ第2制御弁20Bに接続する油路である。外部油路61bは、第1制御弁20Aの第1出力ポート41aと第2制御弁20Bの第1入力ポート42aとを接続し、且つ、第1制御弁20Aの第2出力ポート41bと第2制御弁20Bの第2入力ポート42bとを接続している。外部油路61bの中途部は、中央油路51に接続されている。即ち、外部油路61bと中央油路51とは途中で合流している。第1油路61には、作動油の流量を減少することが可能な第1絞り部150が設けられている。詳しくは、第1絞り部150は、第1内部油路61aに設けられている。第1絞り部150は、後述する第2油路110が第1内部油路61aに接続する接続部155と、第1制御弁20Aの第1ポート31との区間に設けられている。第1絞り部150の開口面積は、第1内部油路61aの開口面積よりも小さい。開口面積は、作動油が通過する部分の断面積(通過断面積)である。
以上によれば、第1制御弁20Aを側方位置である第2位置20a2にした場合、第2入力ポート46bへ導入された供給油は、第2ポート32及び連通油路21bを通過して第1油圧アクチュエータ14の第2ポート14eに入ることになる。第2ポート14eに供給油が供給されると、例えば、第1油圧アクチュエータ14は収縮する。第1油圧アクチュエータ14が収縮すると、当該第1油圧アクチュエータ14の第1ポート14dから排出された戻り油が、第1接続油路21aを通過して第1内部油路61aに流れ、第1内部油路61aの戻り油は、外部油路61bを通って、第2制御弁20Bに向けて流れる。したがって、第1油圧アクチュエータ14の戻り油を第2制御弁20Bに供給することが
できる。
次に、第2制御弁20Bと第3制御弁20Cとの関係について、詳しく説明する。
第2制御弁20Bと第3制御弁20Cとは、中央油路72により接続されている。中央油路72は、第2制御弁20Bの第3出力ポート43cと、第3制御弁20Cの第3入力ポート44cとを接続している。したがって、第2制御弁20Bを中立位置20b3にした場合、第2制御弁20Bに供給された作動油である供給油は、第3入力ポート42cと第3出力ポート43cとを結ぶ中央油路73cを通って、第3出力ポート43cに接続された中央油路72に供給される。
第2制御弁20Bと第3制御弁20Cとは、中央油路72とは別に、油路81により接続されている。油路81は、第2油圧アクチュエータ17から第2制御弁20Bに戻る戻り油を、第2制御弁20Bを通過させて第3制御弁20Cに供給する油路である。
油路81は、連通油路22aと、連通油路81aと、連通油路81bと、を有している。連通油路22aは、第2制御弁20Bの第1ポート35と、第2油圧アクチュエータ17の第2ポート17eとを接続する油路であって、第2ポート17eから排出された戻り油が流れる油路である。
連通油路81aは、第2制御弁20Bに設けられ且つ連通油路22aに連通する油路である。詳しくは、連通油路81aは、第2制御弁20Bを第2位置20b2にした場合に、第2制御弁20Bの第1ポート35と第2制御弁20Bの第1出力ポート43aとを接続する油路である。
連通油路81bは、連通油路81aに連通し且つ第3制御弁20Cに接続する油路である。連通油路81bは、第2制御弁20Bの第1出力ポート43aと第3制御弁20Cの第1入力ポート44aとを接続し、且つ、第2制御弁20Bの第2出力ポート43bと第3制御弁20Cの第2入力ポート44bとを接続している。連通油路81bの中途部は、中央油路72に合流している。
以上によれば、第2制御弁20Bを側方位置である第2位置20b2にした場合、第2入力ポート42bへ導入された供給油は、第2ポート36及び連通油路22bを通過して第2油圧アクチュエータ17の第1ポート17dに入ることになる。第1ポート17dに供給油が供給されると、例えば、第2油圧アクチュエータ17は伸長する。第2油圧アクチュエータ17が伸長すると、当該第2油圧アクチュエータ17の第2ポート17eから排出された戻り油が、連通油路22aを通過して連通油路81aに流れ、連通油路81aの戻り油は、連通油路81bを通って、第3制御弁20Cに向けて流れる。したがって、第2油圧アクチュエータ17の戻り油を第3制御弁20Cに供給することができる。
なお、作業機の油圧システムは、作動油を作動油タンク15等に排出可能な排出油路24bを含んでいる。排出油路24bは、油路24b1と、油路24b2と、油路24b3とを含んでいる。油路24b1は、連通油路21bに接続する油路である。油路24b1の中途部にはリリーフ弁37が設けられている。油路24b2は、第1制御弁20Aの第1排出ポート33a及び第2排出ポート33bに接続する油路である。油路24b3は、油路24b1及び油路24b2の合流部と作動油タンク15とを接続する油路である。
また、排出油路24bは、油路24b4、油路24b5を含んでいる。油路24b4は、連通油路22bに接続する油路である。油路24bの中途部にはリリーフ弁38が設けられている。油路24b5は、連通油路22a、第2制御弁20Bの第1排出ポート34a及び第2排出ポート34bに接続する油路である。油路24b及び油路24bの合流部には、油路24b3を接続している。
図1、図2に示すように、作業機の油圧システムは、油路(第2油路)110を備えている。第2油路110は、第1油路61と排出油路24bとを接続する油路である。第2油路110は、第1制御弁20Aに設けられ、第1油路61の第1内部油路61aと排出油路24bの油路24b2とを接続している内部油路である。詳しくは、第2油路110は、第1制御弁20が第2位置20a2である場合に、第1内部油路61aと第1排出ポート33a(油路24b2)とを接続する。第2油路110には、作動油の流量を減少させることが可能な第2絞り部151が設けられている。詳しくは、第2絞り部151は、第2油路110において、接続部155と、第1排出ポート33aとの区間に設けられている。第2絞り部151の開口面積(作動油が通過する部分の断面積)は、第2油路110の開口面積(作動油が通過する部分の断面積)よりも小さい。また、第2絞り部151の開口面積は、第1絞り部150の開口面積よりも小さい。
以上によれば、第1制御弁20Aを第2位置(下降位置)20a2にすると、ブームシリンダである第1油圧アクチュエータ14が収縮し、ブーム10がブーム下げ動作をする。ブーム下げ動作が行われた場合、第1油圧アクチュエータ14から第1制御弁20Aには戻り油が戻ることになる。ここで、第2絞り部151の開口面積が第1絞り部150の開口面積よりも小さいため、戻り油が流れる第1内部油路61a及び外部油路61bの油路の圧力を高い状態にすることができる。その結果、ブーム下げ動作をした場合に、戻り油を下流側のセクション、即ち、第2制御弁20Bに圧送することができる。
一方、ブーム下げ動作を行いつつ、バケット11等の操作を行うという同時操作をしている状況下において、バケットシリンダである第2油圧アクチュエータ17が外力によって動かなくなったり、作動油が供給されなくなった場合等について考える。言い換えれば、戻り油が第1油路61を通り、且つ、第2制御弁20Bの第1入力ポート42aと第2入力ポート42bに導入されない場合について考える。
このような状況下において、第2油路110が第1制御弁20Aに設けられていない場合、第1油路61の戻り油は行き場が無く、ブームシリンダの動作が遅くなる場合がある。一方、第2油路110がある場合において、第2制御弁20Bの第1入力ポート42aと第2入力ポート42bに作動油が導入されないときは、第1油路61の戻り油は、第2油路110から排出油路24bに排出することができるため、ブームシリンダ(ブーム10)をスムーズに作動させることができる。
図3及び図4は、作業機の油圧システムの第1変形例を示している。第1変形例では、バケット制御弁20Bが「第1制御弁」、予備制御弁20Cが「第2制御弁」であり、ブーム制御弁20Aが「第3制御弁」である。また、第1変形例では、バケットシリンダ17が「第1油圧アクチュエータ」、予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16が「第2油圧アクチュエータ」、ブームシリンダ14が「第3油圧アクチュエータ」である。また、第1変形例において、第1油路は、油路181、第2油路は、第1制御弁20Bに設けられた油路210、第1絞り部は、油路181に設けられた絞り部250、第2絞り部は、油路210に設けられた絞り部251である。
油路181は、連通油路(第1接続油路)22bと、連通油路(第1内部油路)81cと、連通油路81bと、を有している。第1内部油路81cは、第1制御弁20Bに設けられ且つ第1接続油路22bに連通する油路である。詳しくは、第1内部油路81cは、第1制御弁20Bを第1位置20b1にした場合に、第1制御弁20Bの第2ポート36と第1制御弁20Bの第2出力ポート43bとを接続する油路である。第1内部油路81cは、第1制御弁20Bを第1位置20b1にした場合に、連通油路81bに連通する。
油路181に設けられた絞り部250は、第1内部油路81cに設けられている。絞り部250の開口面積は、第1内部油路81cの開口面積よりも小さい。
油路210は、油路181と排出油路24bとを接続する油路である。油路210は、第1制御弁20Bに設けられ、油路181の第1内部油路81と排出油路24bの油路24b5とを接続する内部油路である。詳しくは、油路210は、第1制御弁20Bが第1位置20b1である場合に、第1内部油路81cと第2排出ポート34b(油路24b5)とを接続する。
油路210に設けられた絞り部251は、油路210において、当該油路210が第1内部油路81cに接続する接続部255と、第1制御弁20Bの第2排出ポート34bとの区間に設けられている。絞り部251の開口面積は、油路210の開口面積よりも小さい。また、絞り部251の開口面積は、絞り部250の開口面積よりも小さい。
以上の第1変形例によれば、第1制御弁20Bを第1位置(掬い位置)20b1にすると、バケットシリンダである第1油圧アクチュエータ17が伸長し、バケット11が掬い動作をする。掬い動作が行われた場合、第1油圧アクチュエータ17から第1制御弁20
Bには戻り油が戻ることになる。ここで、第2絞り部251の開口面積が第1絞り部250の開口面積よりも小さいため、戻り油が流れる第1内部油路81c及び外部油路81bの油路の圧力を高い状態にすることができる。その結果、バケット掬い動作をした場合に、戻り油を下流側のセクション、即ち、第2制御弁20Cに圧送することができる。
一方、バケット掬い動作を行いつつ、予備アクチュエータの操作を行うという同時操作をしている状況下において、油路181の戻り油は、油路210から排出油路24bに排出することができるため、バケットシリンダ(バケット11)をスムーズに作動させることができる。
図5は、作業機の油圧システムの第2変形例を示している。第2変形例では、ブーム制御弁20Aが「第1制御弁」、バケット制御弁20Bが「第2制御弁」、予備制御弁20Cが「第3制御弁」である。また、第2変形例では、ブームシリンダ14が「第1油圧アクチュエータ」、バケットシリンダ17が「第2油圧アクチュエータ」、予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16が「第3油圧アクチュエータ」である。また、第2変形例において、第1油路は、油路61、第2油路は、油路110である。
第2変形例における作業機の油圧システムは、油路(第3油路)200を備えている。
第3油路200は、第1油路である油路61とは別に第1制御弁20Aと第2制御弁20Bとを接続する油路であって、第1制御弁20Aを通過した作動油、即ち、第1制御弁20Aに供給された作動油を第2制御弁20Bへ向けて流す油路である。第3油路200は、中央油路51と、第3内部油路201とを有している。第3内部油路201は、第1制御弁20Aに設けられていて、第1制御弁20Aが第2位置20a2である場合に、第1制御弁20Aの第3出力ポート41cと第1制御弁20Aの第3入力ポート46cとを接続する油路である。
第2変形例における作業機の油圧システムは、第3絞り部351と、第4絞り部350とを備えている。第3絞り部351は、作動油の流量を減少させることが可能であって、油路110において、接続部155と、第1制御弁20Aの第1排出ポート33aとの区間に設けられている。第3絞り部351の開口面積は、油路110の開口面積よりも小さい。
第4絞り部350は、第3油路200に設けられ、当該第3油路200を流れる作動油の流量を減少させることが可能である。詳しくは、第4絞り部350は、第3油路200の第3内部油路201に設けられている。第4絞り部350の開口面積は、第3絞り部351の開口面積よりも小さい。言い換えれば、第3絞り部351の開口面積は、第4絞り部350の開口面積よりも大きい。
以上の第2変形例によれば、第1制御弁20Aに第3内部油路201が設けられているため、ブーム下げ動作、即ち、第1制御弁20Aを第2位置20a2にした場合であっても、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油を、当該第3内部油路201を介して中央油路51に供給することができる。つまり、ブーム下げ動作をさせた場合、第1制御弁20Aから第2制御弁20Bに供給される戻り油とは別に、第1油圧ポンプP1の作動油(供給油)を下流側の第2制御弁20Bに供給することができる。
また、第1制御弁20Aには、油路110が設けられているため、第2制御弁20Bへの戻り油の供給が難しい状況であっても、戻り油や供給油を油路110に排出することができる。
ここで、ブーム下げ動作を行った場合、即ち、第1油圧アクチュエータ14であるブームシリンダを収縮した場合の作動油の圧力について考察する。ブーム下げ動作を行った場合、当該ブームシリンダの面積比(ロッド側とボトム側との面積比)によって、ブームシリンダのボトム側の作動油の圧力(戻り油側の圧力)は低く、ブームシリンダのロッド側の作動油の圧力(供給側の圧力)は高くなる傾向にある。
第2変形例では、第3内部油路201に設けた第4絞り部350は、油路110に設けた第3絞り部351よりも開口面積が小さい。言い換えれば、第3絞り部351の開口面積が、第4絞り部350の開口面積よりも大きい。したがって、第3絞り部351及び第4絞り部350によって、ブーム下げ動作時に、圧力が低い戻り油(油路61を流れる作
動油)を油路110に排出できるようにする一方で、圧力が高い供給油(第3内部油路201を流れる作動油)の供給量を抑えることができる。その結果、例えば、下流側の第2制御弁20Bで必要な作動油の流量が少なくなった場合でも、スムーズにブーム下げ動作等を行うことができる。
図6は、作業機の油圧システムの第3変形例を示している。第3変形例では、バケット制御弁20Bが「第1制御弁」、予備制御弁20Cが「第2制御弁」であり、ブーム制御弁20Aが「第3制御弁」である。また、第3変形例では、バケットシリンダ17が「第1油圧アクチュエータ」、予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16が「第2油圧アクチュエータ」、ブームシリンダ14が「第3油圧アクチュエータ」である。また、第3変形例において、第1油路は、油路181、第2油路は、油路210、第3油路は、油路300、第3絞り部は、第2油路210に設けられた絞り部451、第4絞り部は、油路300に設けられた絞り部450である。
油路300は、油路181とは別に第1制御弁20Bと第2制御弁20Cとを接続する油路であって、第1制御弁20Bを通過した作動油、即ち、第1制御弁20Bに供給された作動油を第2制御弁20Cへ向けて流す油路である。油路300は、中央油路72と、第3内部油路301とを有している。第3内部油路301は、第1制御弁20Bに設けられていて、第1制御弁20Bが第1位置20b1である場合に、第1制御弁20Bの第3出力ポート43cと第1制御弁20Bの第3入力ポート42cとを接続する油路である。
絞り部451は、作動油の流量を減少させることが可能であって、油路210において、当該油路210が第1内部油路81cと接続する接続部と第1制御弁20Bの第2排出ポート34bとの区間に設けられている。絞り部451の開口面積は、油路210の開口面積よりも小さい。
絞り部450は、油路300を流れる作動油の流量を減少させることが可能であって、油路300の第3内部油路301に設けられている。絞り部450の開口面積は、絞り部451の開口面積よりも小さい。言い換えれば、絞り部451の開口面積は、絞り部450の開口面積よりも大きい。
以上の第3変形例によれば、第1制御弁20Bに第3内部油路301が設けられているため、掬い動作、即ち、第1制御弁20Bを第1位置20b1にした場合であっても、第1油圧ポンプP1から吐出した作動油を、当該第3内部油路301を介して中央油路72に供給することができる。つまり、掬い動作をさせた場合、第1制御弁20Bから第2制御弁20Cに供給される戻り油とは別に、第1油圧ポンプP1の作動油(供給油)を下流側の第2制御弁20Cに供給することができる。
ここで、掬い動作を行った場合、即ち、第1油圧アクチュエータ17であるバケットシリンダを伸長した場合の作動油の圧力について考察する。掬い動作を行った場合も、上述した実施形態と同様に、当該バケットシリンダの面積比によって、バケットシリンダのボトム側の作動油の圧力(戻り油側の圧力)は低く、バケットシリンダのロッド側の作動油の圧力(供給側の圧力)は高くなる傾向にある。
第3変形例では、第3内部油路301に設けた絞り部450は、油路210に設けた絞り部451よりも開口面積が小さい。言い換えれば、絞り部451の開口面積が、絞り部450の開口面積よりも大きい。したがって、絞り部451及び絞り部450によって、掬い動作時に、圧力が低い戻り油(油路181を流れる作動油)を油路210に排出できるようにする一方で、圧力が高い供給油(第3内部油路301を流れる作動油)の供給量を抑えることができる。その結果、例えば、下流側の第2制御弁20Cで必要な作動油の流量が少なくなった場合でも、スムーズに掬い動作等を行うことができる。
図7Aは、図2に示した第1制御弁20Aにおいて、第1絞り部150の位置を変更した第4変更例を示している。図7Aに示すように、第1絞り部150は、第2油路110が第1内部油路61aに接続する接続部155と、第1制御弁20Aの第1出力ポート41aとの区間に設けられている。第1絞り部150の開口面積は、第1内部油路61aの開口面積よりも小さい。
図7Bは、図6に示した第1制御弁20Bにおいて、第1絞り部550を設けた第5変更例を示している。図7Bに示すように、第1絞り部550は、第2油路210が第1内部油路81cと接続する接続部と第2出力ポート43bとの区間に設けられている。第1絞り部550の開口面積は、第3絞り部451の開口面積よりも大きく、第3絞り部451の開口面積は、第4絞り部450の開口面積よりも大きい。即ち、第1絞り部550、第3絞り部451及び第4絞り部450の開口面積に着目した場合、第1絞り部550の開口面積>第3絞り部451の開口面積>第4絞り部450の開口面積になっている。
図7Cは、図1の油圧回路において、差圧発生部500を設けた第6変形例を示している。差圧発生部500は、排出油路24b等に設けられたチェック弁、リリーフ弁、オイルクーラ等である。
なお、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。第1制御弁及び第2制御弁は上述した実施形態に限定されず、作業機に設けられた制御弁であれば何でもよい。
上述した実施形態では、作動油の排出は、作動油タンクにしていたが、その他の場所であってもよい。即ち、作動油を排出するための油路は、作動油タンク以外に接続されていてもよく、例えば、油圧ポンプの吸込部(作動油を吸い込む部分)に接続してもよいし、その他の個所に接続してもよい。
上述した実施形態では、制御弁は、3位置切換弁であったが、切換の位置の数は限定されず、2位置切換弁であっても、4位置切換弁であっても、その他の切換弁であってもよい。上述した実施形態では、油圧ポンプは定容量ポンプであったが、例えば、斜板の変更によって吐出量が変化する可変容量ポンプであっても、その他の油圧ポンプであってもよい。
また、第1油圧アクチュエータ、第2油圧アクチュエータ、第3油圧アクチュエータ、第1制御弁、第2制御弁、第3制御弁は、上述した実施形態に限定されず、作業機1に設けられるものであればよい。
1 作業機
10 ブーム
11 バケット
14 ブームシリンダ
14a 筒体
15 作動油タンク
16 予備アタッチメントの油圧アクチュエータ
17 バケットシリンダ
20 制御弁
20A ブーム制御弁
20a1 第1位置
20a2 第2位置
20a3 中立位置
20B バケット制御弁
20b1 第1位置
20b2 第2位置
20b3 中立位置
20C 予備制御弁
20c1 第1位置
20c2 第2位置
20c3 中立位置
61 油路(第1油路)
61a 第1内部油路
61b 外部油路
72 中央油路
73c 中央油路
81 油路
81a 連通油路
81b 連通油路
81c 連通油路(第1内部油路)
110 第2油路(第2内部油路)
150 第1絞り部
151 第2絞り部
155 接続部
181 油路(第1油路)
200 油路(第3油路)
201 第3内部油路
210 油路(第2油路、第2内部油路)
250 絞り部
251 絞り部
255 接続部
300 油路(第3油路)
301 第3内部油路
350 第4絞り部
351 第3絞り部
450 第4絞り部
451 第3絞り部

Claims (10)

  1. 作動油を吐出する油圧ポンプと、
    第1油圧アクチュエータと、
    第2油圧アクチュエータと、
    前記第1油圧アクチュエータを制御する第1制御弁と、
    前記第1制御弁の下流側に設けられ、且つ、前記第2油圧アクチュエータを制御する第2制御弁と、
    前記第1制御弁に接続され、前記第1制御弁を通過した作動油を排出可能な排出油路と、
    前記第1油圧アクチュエータから前記第1制御弁に戻る作動油である戻り油を、前記第2制御弁に供給する第1油路と、
    前記第1油路の中途部分と前記排出油路とを接続する第2油路と、
    前記第1油路に設けられた第1絞り部と、
    前記第2油路に設けられ、且つ、前記第1絞り部よりも開口面積が小さい第2絞り部と、
    を備え
    前記第1制御弁が前記第1油圧アクチュエータを作動させる所定の切換位置にある場合に、前記第1油路を流れる前記戻り油の圧力を前記第1絞り部及び前記第2絞り部により高い状態にしてから、当該戻り油を前記第2制御弁に圧送する作業機の油圧システム。
  2. 前記第1油路は、前記第1制御弁と前記第1油圧アクチュエータとを接続し且つ前記戻り油が流れる第1接続油路と、第1制御弁に設けられ且つ前記第1接続油路に連通する第1内部油路と、前記第1内部油路に連通し且つ前記第1制御弁と前記第2制御弁とを接続する外部油路とを有し、
    前記第2油路は、前記第1制御弁に設けられ、且つ、前記戻り油を前記排出油路に排出可能である請求項1に記載の作業機の油圧システム。
  3. 前記第1絞り部は、前記第1内部油路に設けられ、前記第2絞り部は、前記第2油路に設けられている請求項2に記載の作業機の油圧システム。
  4. 作動油を吐出する油圧ポンプと、
    第1油圧アクチュエータと、
    第2油圧アクチュエータと、
    前記第1油圧アクチュエータを制御する第1制御弁と、
    前記油圧ポンプから吐出された前記作動油を前記第1制御弁に供給する吐出油路と、
    前記第1制御弁の下流側に設けられ、且つ、前記第2油圧アクチュエータを制御する第2制御弁と、
    前記第1制御弁に接続され、前記第1制御弁を通過した作動油を排出可能な排出油路と、
    前記第1油圧アクチュエータから前記第1制御弁に戻る作動油である戻り油を、前記第2制御弁に供給する第1油路と、
    前記第1油路の中途部分と前記排出油路とを接続する第2油路と、
    前記第1油路とは別に、前記吐出油路から前記第1制御弁に流れる作動油を前記第2制御弁に供給する第3油路と、
    前記第2油路に設けられた第3絞り部と、
    前記第3油路に設けられ、且つ、前記第3絞り部よりも開口面積が小さい第4絞り部と、を備え
    前記第1制御弁が前記第1油圧アクチュエータを作動させる所定の切換位置にある場合に、前記第3絞り部及び前記第4絞り部によって、前記第1油路及び前記第2油路を流れる前記戻り油の圧力及び流量よりも、前記第3油路を流れる前記作動油の圧力を高くして流量を低減する作業機の油圧システム。
  5. 前記第1油路は、前記第1制御弁と前記第1油圧アクチュエータとを接続し且つ前記戻り油が流れる第1接続油路と、第1制御弁に設けられ且つ前記第1接続油路に連通する第1内部油路と、前記第1内部油路に連通し且つ前記第1制御弁と前記第2制御弁とを接続する外部油路とを有し、
    前記第2油路は、前記第1制御弁に設けられ、且つ、前記戻り油を前記排出油路に排出可能であり、
    前記第3油路は、前記第1油路とは別に前記第1制御弁と前記第2制御弁とを接続する中央油路と、前記第1制御弁に設けられ且つ前記中央油路に連通可能な第3内部油路と、を有している請求項4に記載の作業機の油圧システム。
  6. 前記第3絞り部は、前記第2油路に設けられ、前記第4絞り部は、前記第3内部油路に設けられている請求項5に記載の作業機の油圧システム。
  7. バケットと、
    前記バケットとは別にブームに設けられた作業具と、
    を備え、
    前記第1油圧アクチュエータは、前記バケットを作動させるバケットシリンダであり、前記第2油圧アクチュエータは、前記作業具を作動させる油圧機器である請求項1~6のいずれかに記載の作業機の油圧システム。
  8. バケットと、
    前記バケットとは別にブームに設けられた作業具と、
    を備え、
    前記第1油圧アクチュエータは、前記バケットを作動させるバケットシリンダであり、前記第2油圧アクチュエータは、前記作業具を作動させる油圧機器であり、
    前記第1制御弁は、前記バケットを掬い動作させるべく前記バケットシリンダを作動させる掬い位置と、前記バケットをダンプ動作させるべく前記バケットシリンダを作動させるダンプ位置とを切り換え可能であり、且つ、前記第1制御弁が前記掬い位置にある場合
    に前記戻り油を前記第1内部油路に通過させる請求項2、3、5、6のいずれかに記載の作業機の油圧システム。
  9. ブームと、
    前記ブームに設けられたバケットと、
    を備え、
    前記第1油圧アクチュエータは、前記ブームを作動させるブームシリンダであり、
    前記第2油圧アクチュエータは、前記バケットを作動させるバケットシリンダである請求項1~6のいずれかに記載の作業機の油圧システム。
  10. ブームと、
    前記ブームに設けられたバケットと、
    を備え、
    前記第1油圧アクチュエータは、前記ブームを作動させるブームシリンダであり、
    前記第2油圧アクチュエータは、前記バケットを作動させるバケットシリンダであり、
    前記第1制御弁は、前記ブームを上昇させるべく前記ブームシリンダを作動させる上昇位置と、前記ブームを下降させるべく前記ブームシリンダを作動させる下降位置とを切り換え可能であり、且つ、前記第1制御弁が前記下降位置にある場合に前記戻り油を前記第1内部油路に通過させる請求項2、3、5、6のいずれかに記載の作業機の油圧システム。
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