JP6977128B2 - 作業機の油圧システム及び制御弁 - Google Patents

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本発明は、スキッドステアローダ、コンパクトトラックローダ等の作業機の油圧システム及び制御弁に関する。
従来、作業機の油圧システムとして特許文献1が知られている。特許文献1の作業機は、ブームと、バケットと、ブームを作動させるブームシリンダと、バケットを作動させるバケットシリンダと、予備アタッチメントを作動させる予備アクチュエータと、ブームシリンダの伸縮を制御する第1制御弁と、バケットシリンダの伸縮を制御する第2制御弁と、予備アクチュエータを作動させる第3制御弁を備えている。
特開2010−270527号公報
特許文献1の作業機では、第1制御弁のスプールを操作していない場合には、ポンプから吐出した作動油は、第1制御弁の内部を通過して第2制御弁及び第3制御弁に供給することが可能である。一方、第1制御弁のスプールを操作した場合では、ブームシリンダから第1制御弁に戻ってきた作動油(戻り油)を、第2制御弁及び第3制御弁に供給することが可能である。即ち、特許文献1の作業機の油圧回路では、上流側の制御弁(第1制御弁)から戻って来た戻り油を下流側の制御弁(第2制御弁、第3制御弁)に供給するシリーズ回路を採用している。しかしながら、シリーズ回路では、上流側の制御弁の作動時などに、下流側の第2制御弁や第3制御弁等を作動させることが難しくなる場合があった。
本発明は、上記したような従来技術の問題点を解決すべくなされたものであって、シリーズ回路において、複数の制御弁(油圧アクチュエータ)を容易に作動させることができる作業機の油圧システムを提供することを目的とする。
制御弁は、第1油圧機器に接続された第1油路が接続される第1ポートと、第1油圧機器に接続された第2油路が接続される第2ポートと、作動油を吐出する油圧ポンプに接続される第3油路が接続される第3ポートと、作動油タンクに作動油を排出する第1排出油路が接続される第4ポートと、第1ポート又は第2ポートを通過した作動油を外部の制御弁に排出する第5ポートと、第1ポート、第2ポート、第3ポート、第4ポート、及び第5ポートに接続された第1内部油路、第2内部油路、第3内部油路、第4内部油路及び第5内部油路とを有する本体と、本体の内部を移動することで第1内部油路、第2内部油路、第3内部油路、第4内部油路及び第5内部油路の連通先を変更可能であり且つ第2内部油路と第5内部油路とが連通又は第1内部油路と第5内部油路とが連通する連通位置と、中立位置とに移動可能なスプールを備え、スプールは、連通位置と中立位置との間、及び連通位置である場合に、第2内部油路と第4内部油路又は第1内部油路と第4内部油路とを連通する第1連通部を有している。
また、スプールは、第1内部油路と第3内部油路とが連通している場合、第2内部油路と、第5内部油路とを連通する。
また、第1連通部は、スプールの長手方向に延びる第1延設油路と、第1延設油路の一方端からスプールの外周面に延びる複数の第2延設油路と、第1延設油路の中途部からスプールの外周面に延びる複数の第3延設油路とを含む。
また、スプールは、第1内部油路と第3内部油路とを連通可能な第2連通部を有しており、第2連通部は、スプールの外周面に形成された凹部である。
本発明によれば、シリーズ回路において、複数の制御弁(油圧アクチュエータ)を容易に作動させることができる。
第1実施形態における油圧システム(油圧回路)を示す図である。 第1実施形態における油圧システム(油圧回路)の変形例を示す図である。 第2実施形態における油圧システム(油圧回路)を示す図である。 中立位置における制御弁の内部図である。 中立位置と第1位置の間における制御弁の内部図である。 第1位置における制御弁の内部図である。 作業機として例示するスキッドステアローダの全体図である。
[第1実施形態]
図5は、本発明に係る作業機1の側面図を示している。図5では、作業機1の一例として、スキッドステアローダを示している。但し、本発明に係る作業機はスキッドステローダに限定されず、例えば、コンパクトトラックローダ等の他の種類のローダ作業機であってもよい。また、ローダ作業機以外の作業機であってもよい。
作業機1は、機体(車体)2と、キャビン3と、作業装置4と、走行装置5A、5Bとを備えている。
機体2上にはキャビン3が搭載されている。キャビン3内の後部には運転席8が設けられている。本発明の実施形態において、作業機1の運転席8に着座した運転者の前側(図5の左側)を前方、運転者の後側(図5の右側)を後方、運転者の左側(図5の手前側)を左方、運転者の右側(図5の奥側)を右方として説明する。また、前後の方向に直交する方向である水平方向を機体幅方向として説明する。機体2の中央部から右部或いは左部へ向かう方向を機体外方として説明する。言い換えれば、機体外方とは、機体幅方向であって、機体2から離れる方向である。機体外方とは反対の方向を、機体内方として説明する。言い換えれば、機体内方とは、機体幅方向であって、機体2に近づく方向である。
キャビン3は、機体2に搭載されている。作業装置4は、作業を行う装置で、機体2に装備されている。走行装置5Aは、機体2を走行させる装置であって、機体2の左側に設けられている。走行装置5Bは、機体2を走行させる装置であって、機体2の右側に設けられている。機体2内の後部には原動機7が設けられている。原動機7は、ディーゼルエンジン(エンジン)である。なお、原動機7は、エンジンに限定されず、電動モータ等であってもよい。
運転席8の左側には、走行レバー9Lが設けられている。運転席8の右側には、走行レバー9Rが設けられている。左側の走行レバー9Lは、左側の走行装置5Aを操作するものであり、右側の走行レバー9Rは、右側の走行装置5Bを操作するものである。
作業装置4は、ブーム10と、バケット11と、リフトリンク12と、制御リンク13と、ブームシリンダ(油圧シリンダ)14と、バケットシリンダ17とを有する。ブーム10は、機体2の側方に設けられている。バケット11は、ブーム10の先端(前端)に設けられている。リフトリンク12及び制御リンク13は、ブーム10の基部(後部)を支持する。ブームシリンダ14は、ブーム10を上又は下に駆動する。
詳しくは、リフトリンク12、制御リンク13及びブームシリンダ14は、機体2の側方に設けられている。リフトリンク12の上部は、ブーム10の基部の上部に枢支されている。リフトリンク12の下部は、機体2の後部の側部に枢支されている。制御リンク13は、リフトリンク12の前方に配置されている。制御リンク13の一端は、ブーム10の基部の下部に枢支され、他端が機体2に枢支されている。
ブームシリンダ14は、ブーム10を昇降する油圧シリンダである。ブームシリンダ14の上部は、ブーム10の基部の前部に枢支されている。ブームシリンダ14の下部は、機体2の後部の側部に枢支されている。ブームシリンダ14を伸縮すれば、リフトリンク12及び制御リンク13によってブーム10が上下に揺動する。バケットシリンダ17は、バケット11を揺動する油圧シリンダである。バケットシリンダ17は、バケット11の左部と左のブームとの間を連結すると共に、バケット11の右部と右のブームとの間を連結する。なお、ブーム10の先端(前部)には、バケット11の代わりに、油圧圧砕機,油圧ブレーカ,アングルブルーム,オーガー,パレットフォーク,スイーパー,モア,スノウブロア等の予備アタッチメントが装着可能とされている。
走行装置5A,5Bは、本実施形態では前輪5F及び後輪5Rを有する車輪型の走行装置5A,5Bが採用されている。なお、走行装置5A,5Bとしてクローラ型(セミクローラ型を含む)の走行装置5A,5Bを採用してもよい。
次に、作業機1に設けられた作業系油圧回路(作業系油圧システム)について説明する。
図1に示すように、作業系油圧システムは、ブーム10、バケット11、予備アタッチメント等を作動させるシステムであって、制御弁ユニット70と、作業系の油圧ポンプ(第1油圧ポンプ)P1を備えている。また、第1油圧ポンプP1とは異なる第2油圧ポンプP2を備えている。
第1油圧ポンプP1は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第1油圧ポンプP1は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。第2油圧ポンプP2は、原動機7の動力によって作動するポンプであって、定容量型のギヤポンプによって構成されている。第2油圧ポンプP2は、タンク(作動油タンク)15に貯留された作動油を吐出可能である。なお、第2油圧ポンプP2は、油圧システムにおいて、信号用の作動油、制御用の作動油を吐出する。信号用の作動油及び制御用の作動油のことをパイロット油という。
制御弁ユニット70は、複数の制御弁20を含む。複数の制御弁20は、作業機1に設けられた様々な油圧アクチュエータ(油圧機器)を制御する弁である。油圧アクチュエータとは、作動油によって作動する装置で、油圧シリンダ、油圧モータ等である。この実施形態では、複数の制御弁20は、第1制御弁20A、第2制御弁20B、第3制御弁20Cである。
まず、第2制御弁20B及び第3制御弁20Cについて説明する。
第2制御弁20Bは、バケット11を制御する油圧シリンダ(バケットシリンダ)17を制御する弁である。言い換えれば、第2制御弁20Bは、作動油によって作動する第2油圧機器であるバケットシリンダ17を制御する弁である。第3制御弁20Cは、予備アタッチメントに装着された油圧アクチュエータ(油圧シリンダ、油圧モータ等)16を制御する弁である。
第2制御弁20Bは、それぞれパイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。第2制御弁20Bは、中立位置20b3、中立位置20b3とは異なる第1位置20b1、中立位置20b3及び第1位置20b1とは異なる第2位置20b2に切り換わる。第2制御弁20Bにおいて、中立位置20b3、第1位置20b1及び第2位置20b2の切換は、操作部材の操作によりスプールを動かすことによって行う。第2制御弁20Bには、油路を介してバケットシリンダ17が接続されている。
したがって、操作部材の操作によって当該第2制御弁20Bを第1位置20b1にすれば、バケットシリンダ17は収縮する。バケットシリンダ17の収縮により、バケット11はスクイ動作する。操作部材の操作によって当該第2制御弁20Bを第2位置20b2にすれば、バケットシリンダ17は伸長する。バケットシリンダ17の伸長により、バケット11はダンプ動作する。なお、第2制御弁20Bの切換は、操作部材によってスプールを直接移動させることにより行っているが、スプールを作動油(パイロット油)の圧力によって移動させてもよい。第2制御弁20Bは、中央油路68aにより第1制御弁20Aと接続されている。第2制御弁20Bと第3制御弁20Cは中央油路68bによって接続されている。第2制御弁20Bが中立位置20b3にあるとき、第2制御弁20Bに供給された作動油が第3制御弁20Cに中央油路68bを介して供給される。
第3制御弁20Cは、それぞれパイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。第3制御弁20Cは、中立位置20c3、中立位置20c3とは異なる第1位置20c1、中立位置20c3及び第1位置20c1とは異なる第2位置20c2に切り換わる。第3制御弁20Cにおいて、中立位置20c3、第1位置20c1及び第2位置20c2の切換は、パイロット油の圧力によってスプールを動かすことによって行う。第3制御弁20Cには、給排油路83a、83bを介して接続部材18が接続されている。給排油路83a、83bは、第1給排油路83aと第2給排油路83bとを含む。接続部材18には、予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16に接続された油路が接続される。
したがって、第3制御弁20Cを第1位置20c1にすれば、第1給排油路83aから予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16に作動油を供給することができる。第3制御弁20Cを第2位置20c2にすれば、第2給排油路83bから予備アタッチメントの油圧アクチュエータ16に作動油を供給することができる。このように、給排油路83a又は給排油路83bから油圧アクチュエータ16に作動油を供給することにより、当該油圧アクチュエータ16(予備アタッチメント)を作動させることができる。なお、第3制御弁20Cが中立位置20c3にあるとき、中央油路68bから第3制御弁20Cに供給された作動油は、第3制御弁20Cに接続された中央油路68cから排出される。
次に、第1制御弁について説明する。
図1に示すように、第1制御弁20Aは、シリーズ回路に適用可能な弁である。上流側の制御弁(例えば、第1制御弁20A)と下流側の制御弁(例えば、第2制御弁20B)を有するシリーズ回路においては、第1制御弁20Aの作動時に油圧アクチュエータから当該第1制御弁20Aに戻ってきた作動油(戻り油)は第2制御弁20Bに流すことになる。第1制御弁20Aは、作動時に油圧アクチュエータから戻ってきた戻り油の一部を、作動油を排出する油路に出力可能な弁である。本実施形態では、第1制御弁20Aは、油路を介して油圧アクチュエータの1つである油圧シリンダ(ブームシリンダ)14に接続されている。言い換えれば、第1制御弁20Aは、作動油によって作動する第1油圧機器であるブームシリンダ14を制御する弁である。また、第1制御弁20Aは、ブームシリンダ14から戻ってきた作動油を後述する第4油路(排出油路)24に排出する。
このブームシリンダ14は、筒体14aと、筒体14aに移動自在に設けられたロッド14bと、ロッド14bに設けられたピストン14cとを備えている。ブームシリンダ14と第1制御弁20Aは、連通路21、22を介して接続されている。連通路21、22は第1油路(第1連通路)21と第2油路(第2連通路)22とを有している。言い換えれば、第1油路(第1連通路)21は、第1油圧機器であるブームシリンダ14の収縮時の戻り油が流れる油路である。また、第2油路(第2連通路)22は、第1油圧機器であるブームシリンダ14の伸長時の戻り油が流れる油路である。第1油路21及び第2油路22は作動油を流すことが可能で油圧ホース、パイプ、継手等の管材である。
筒体14aの基端部(ロッド14b側とは反対側)には、作動油を給排する第1給排ポート14dが設けられている。筒体14aの先端部(ロッド14b側)には、作動油を給排する第2給排ポート14eが設けられている。ブームシリンダ14が収縮する場合、ブームシリンダ14は第1給排ポート14dから作動油を排出する。ブームシリンダ14が伸長する場合、ブームシリンダ14が第2給排ポート14eから作動油を排出する。第1給排ポート14dには、第1油路21の一端が接続され、第2給排ポート14eには、第2油路22の一端が接続されている。即ち、第2油路22は、ブームシリンダ14に接続された第1油路21とは異なる位置で、ブームシリンダ14に接続する油路である。
図1に示すように、第1制御弁20Aは、それぞれパイロット方式の直動スプール形3位置切換弁である。第1制御弁20Aは、中立位置20a3、中立位置20a3とは異なる第1位置20a1、中立位置20a3及び第1位置20a1とは異なる第2位置20a2に切り換わる。
第1制御弁20Aは、複数のポートを有している。図1に示すように、複数のポートは、第1ポート31、第2ポート32、第3ポート33、第4ポート34、第5ポート35を含んでいる。
第1ポート31は、ブームシリンダ14に接続された第1油路21の他端を接続するポートである。したがって、第1ポート31からブームシリンダ14に向かう作動油は、第1油路21を通ってブームシリンダ14の第1給排ポート14dに入る。また、第1給排ポート14dから第1制御弁20Aに向かう作動油は、第1油路21を通って第1ポート31に入る。
第2ポート32は、ブームシリンダ14に接続された第2油路22の他端を接続するポ
ートである。したがって、第2ポート32からブームシリンダ14に向かう作動油は、第2油路22を通ってブームシリンダ14の第2給排ポート14eに入る。また、第2給排ポート14eから第1制御弁20Aに向かう作動油は、第2油路22を通って第2ポート32に入る。
第3ポート33は、作動油を吐出する第1油圧ポンプP1に接続される第3油路(メイン油路)23が接続されるポートである。具体的には、第3油路23は中途部で3つに分岐していて、第1分岐油路23aと、第2分岐油路23bと、第3分岐油路23cとが第3ポート33に接続されている。即ち、第3ポート33は、第1分岐油路23aに接続されるポート33aと、第2分岐油路23bに接続されるポート33bと、第3分岐油路23cに接続されるポート33cとを含んでいる。
第4ポート34は、作動油タンク15に接続された第4油路(排出油路)24が接続されるポートである。詳しくは、第4油路24は、油路24aを含んでいる。油路24aは、第1制御弁20Aを通過した作動油を作動油タンク15に流す油路である。
油路24aは、第1油路21に接続された第1排出部24a1と、第2油路22には接続された第2排出部24a2と、第1排出部24a1と第2排出部24a2とを接続する第3排出部24a3と、第3排出部24a3と作動油タンク15とを接続する第4排出部24a4を含んでいる。ここで、第3排出部24a3と、第4排出部24a4と、を含む油路を第1排出油路24a3、24a4ということがある。また、排出油路24は、第2排出油路24bを含んでいる。第2排出油路24bは、吐出油路68から分岐し、第2制御弁20Bを通過した作動油と、第3制御弁20Cを通過した作動油とを油路24aに流す油路である。第2排出油路24bは、第1排出油路24a3に合流する油路である。
第1排出部24a1及び第2排出部24a2には、リリーフ弁27が接続されている。また、第1排出部24a1及び第2排出部24a2には、リリーフ弁27の両側を連結するバイパス油路が設けられ、当該バイパス油路に逆止弁29が設けられている。逆止弁29は、排出油路24側から連通路(第1連通路21、第2連通路22)に向けて作動油が流れるのを許容し、連通路から排出油路24側に作動油が流れるのを阻止する弁である。第4排出部24a4は、第2排出油路24bが接続されている。第3排出部24a3は、第1排出部24a1と第2排出部24a2とを繋ぐ連結部26aと、連結部26aから少なくとも2つに分岐した分岐排出部26b、26cとを含んでいる。第1制御弁20Aの第4ポート34には、分岐排出部26b、26cが接続されている。即ち、第4ポート34は、分岐排出部26bに接続されるポート34aと、分岐排出部26cに接続されるポート34bとを含んでいる。なお、本実施形態では、第4ポート34は、2つのポート34a、34bを含むポートであるが、ポートの数は限定されず、例えば、ポートは1つであってもよい。
第5ポート35は、第1ポート31又は第2ポート32を通過した作動油を外部に排出するポートである。即ち、第5ポート35は、ブームシリンダ14から第1ポート31に戻ってきた作動油(戻り油)、又は、ブームシリンダ14から第2ポート32に戻ってきた作動油(戻り油)を、下流側の制御弁(第2制御弁20B)に排出するポートである。
さて、作業系油圧システムは、第5油路25を備えている。第5油路25は、第1制御弁20Aの作動時(第1制御弁20Aのスプール50が移動時)に、戻り油を第2制御弁20Bに流す油路である。詳しくは、第1制御弁20Aが第1位置20a1にあるとき、第1制御弁20Aと第2制御弁20Bとは、第5油路(供給油路)25により接続される。第5油路25は、第1油圧アクチュエータ14から第1制御弁20Aに第2油路22を介して戻る戻り油を、第1制御弁20Aを通過させて第2制御弁20Bに供給する。
第5油路25の一端は、2つに分岐していて、一方の第1供給油路(分岐後の一方の分岐流路)25aと、他方の第2供給油路(分岐後の他方の供給油路)25bとが第5ポート35に接続されている。即ち、第5ポート35は、一方の第1供給油路25aに接続されるポート35aと、他方の第2供給油路25bに接続されるポート35bとを含んでいる。なお、本実施形態では、第5ポート35は、2つのポート35a、35bを含むポー
トであるが、ポートの数は限定されず、例えば、ポートは1つであってもよい。
また、第1制御弁20Aが第2位置20a2にあるとき、第1油路21と第5油路25とは、第1接続油路61aによって接続されている。第1接続油路61aは接続油路ともいう。第1接続油路61aは、第1制御弁20Aに設けられ且つ第1油路21に連通する油路である。詳しくは、第1接続油路61aは、第1制御弁20Aを第2位置20a2にした場合に、第1制御弁20Aの第1ポート31と第1制御弁20Aの第5ポート35とを接続する油路である。
作業系油圧システムは、第1接続油路61aから分岐し且つ戻り油を排出する分岐流路(第1分岐流路)65aを備えている。第1分岐流路65aは、第1接続油路61aから分岐していて、第1制御弁20Aが第2位置20a2である場合、ポート34aに連通する油路である。第1分岐流路65aには、作動油の流量を低減する絞り部(第1絞り部)67aが設けられている。第1絞り部67aは、例えば、第1分岐流路65aの一部を他の部分よりも細くすることにより構成されている。言い換えれば、第1分岐流路65aにおいて作動油が流れる部分の断面積を他の部分よりも小さくすることにより構成されている。なお、第1絞り部67aの構成は、前述した例に限定されない。
一方、第1制御弁20Aが第1位置20a1にあるとき、第2油路22と第5油路25とは、第2内部油路(第2接続油路)61bによって接続されている。第2接続油路61bは接続油路ともいう。第2接続油路61bは、第1制御弁20Aに設けられ且つ第2油路22に連通する油路である。第2接続油路61bは、第1制御弁20Aを第1位置20a1にした場合に、第1制御弁20Aの第2ポート32と第1制御弁20Aの第5ポート35とを接続する油路である。
さて、作業系油圧システムは、第2接続油路61bから分岐し且つ戻り油を排出する分岐流路(第2分岐流路)65bを備えている。具体的には、第2分岐流路65bは、第2接続油路61bから分岐していて、第1制御弁20Aが第1位置20a1である場合、ポート34bに連通する油路である。第2分岐流路65bには、作動油の流量を低減する絞り部(第2絞り部)67bが設けられている。第2絞り部67bは、例えば、第2分岐流路65bの一部を他の部分よりも細くすることにより構成されている。言い換えれば、第2分岐流路65bにおいて作動油が流れる部分の断面積を他の部分よりも小さくすることにより構成されている。なお、第2絞り部67bの構成は、前述した例に限定されない。
また、作業系油圧システムは、第1分岐流路65a又は第2分岐流路65bに繋がる排出油路24の圧力を上昇させる設定部を有している。図1に示すように、設定部は、作動弁である逆止弁(第1逆止弁)19cとオイルクーラ28とを含んでいる。逆止弁19cは、吐出油路68(中央油路68a、中央油路68b、中央油路68c)に連通する第3排出油路24cの中途部に設けられている。逆止弁19cは、作動油が作動油タンク15に向けて流れることを許容し且つ作動油が吐出油路68に向けて流れるのを阻止する弁である。逆止弁19cは差圧を設定する設定部材19c1を有している。設定部材19c1はスプリング等で構成されていて、作動油の流れを許容する方向と反対側(阻止する方向)から弁体を所定の付勢力で押すことによって差圧を生じさせる。オイルクーラ28は、第2排出油路24bに繋がる第1排出油路24a3、24a4の中途部に設けられている。第1排出油路24a3、24a4から排出された作動油はオイルクーラ28の流入ポート28aに流入する。オイルクーラ28の流入ポート28aとは異なる排出ポート28bは、作動油タンク15と接続されている。ここで、逆止弁19cが設けられた第3排出油路24cと、第2排出油路24bとに着目した場合、第3排出油路24cと第2排出油路24bとは接続部26を介して接続されている。逆止弁19cは、第2排出油路24bから第3排出油路24cに向かう作動油を許容し、第3排出油路24cから第2排出油路24bに向かう作動油を阻止する。
したがって、逆止弁19cと接続部26との区間、接続部26とオイルクーラ28の流入ポート28aとの区間は、設定部である逆止弁19cによって作動油の圧力が高くなる。それゆえ、例えば、第5油路(供給油路)25に供給する作動油が少なくなった場合に、第2排出油路24b及び第1排出油路24a3、24a4の作動油を、分岐流路65a、65b及び接続油路61a、61bを介して第5油路25に供給することができる。例えば、ブームシリンダ14を伸長させる場合(ブーム10を上げ)、戻り油は第2連通路22、第2ポート32及び第2接続油路61bを介して、第5油路25に作動油が供給されることになる。ここで、ブーム10の上げの状態で、バケットシリンダ17を伸長した場合(バケット11のダンプ)は、比較的多くの作動油が必要になるが、第2排出油路24b及び第1排出油路24a3、24a4の作動油を、分岐流路65b及び接続油路61bを介して第5油路25に供給することができる。つまり、ブーム10を上昇させながらバケット11をダンプする際の操作をスムーズにすることができる。
図2は、設定部の変形例を示している。図2に示すように、設定部は、第4排出部24a4に設けられた絞り67d及び第3排出油路24cに設けられた絞り67eである。
以上の作業機の油圧システムでは、接続油路(第1接続油路61a、第2接続油路61b)から分岐する分岐流路(第1分岐流路65a、第2分岐流路65b)に連通する排出油路(第1排出油路24a3の分岐排出部26b、26c)の圧力を上昇させる設定部(絞り67d、絞り67e)を設けている。
したがって、分岐排出部26b、26cにおいて、ポート34a、34bと設定部(絞り67d、絞り67e)との区間の圧力を上昇させることができるため、例えば、第5油路(供給油路)25に供給する作動油が少なくなった場合に、分岐排出部26b、26cの作動油を、分岐流路65a、65b及び接続油路61a、61bを介して第5油路に供給することができる。
上述した実施形態では、第1制御弁20Aの第1位置20a1、第2位置20a2に対応して、それぞれ分岐流路65a、65bを設けているが、第1位置20a1のみに対応して分岐流路65bを設け、当該分岐流路65bに排出油路24の作動油を供給するようにしてもよい。また、設定部は、排出油路24の圧力を上昇させればよく、設定部は、第4排出部24a4及び第3排出油路24cに設けられたリリーフ弁であってもよい。
また、本実施形態において、排出油路24は、第2排出油路24bと、第3排出油路24cとの2本の油路を有しているが、第2排出油路24bと第3排出油路24cとを1本の油路とした場合、設定部は、当該油路の中途部に設けられたオイルクーラ28、逆止弁19cであってもよい。なお、設定部は、オイルクーラ28、逆止弁19c、絞り、若しくはリリーフ弁、又はこれらの組み合わせであってもよい。
なお、第2絞り部67bは、作動油の流れる部分の断面積が第1絞り部67aよりも小さい。言い換えれば、ブームシリンダ14が伸長する場合に戻り油が流れる第2絞り部67bの方が、ブームシリンダ14が収縮する場合に戻り油が流れる第1絞り部67aよりも、戻り油の流れる部分の断面積が小さい。即ち、第2絞り部67bは絞りが効き、第1絞り部67aは、第2絞り部67bよりも絞りが効かない。したがって、第1制御弁20Aを第1位置20a1にした場合における第5油路25に供給する作動油の流量と、第2位置20a2にした場合における第5油路25に供給する作動油の流量とを略同じにすることができる。ブームシリンダ14におけるロッド14bと、ピストン14cとの横断面(ロッド14と直交する方向の断面)を考える。横断面において、ピストン14cの断面積は、ロッド14bの断面積より大きい。そのため、ブームシリンダ14を収縮した場合は、ブームシリンダ14を伸長した場合に比べて、第1給排ポート14dから排出される作動油の量は多くなる。つまり、ブームシリンダ14を収縮した場合は、第1油路21及び第1ポート31へ戻る作動油の量(戻り油の量)が多くなってしまう。従来では、戻り油を第2制御弁20Bにそのまま供給していたため、第1制御弁20Aと同時に第2制御弁20Bを操作すると、第2制御弁20Bで作動する油圧アクチュエータ(バケットシリンダ17)の操作性が低下する。即ち、第1制御弁20A及び第2制御弁20Bを同時に操作した場合と、同時に操作しなかった場合とで操作感覚が異なる。一方、第1制御弁20Aによれば、第2絞り部67bの断面積が第1絞り部67aの断面積よりも小さいことから、ブームシリンダ14の伸縮に関わらず、油圧アクチュエータ(バケットシリンダ17)の操作感覚を変わらないようにすることができる。
特に、ブームシリンダ14を伸長した(ブーム10を上げる)場合、シリンダ14のロ
ッド14bとピストン14cとの横断面(ロッド14bと直交する方向の断面)の面積比により、第1給排ポート14dに供給された作動油よりも第2給排ポート14eから排出される作動油(戻り油)は少なくなる。また、バケットシリンダ17を伸長する(バケット11をダンプさせる)場合、バケット11に荷を積んでいる等により、バケットシリンダ17を伸長する方向に外力が加わる。これによって、第5油路25の圧力は接続部26や流入ポート28aより低くなるため、第3排出部24a3の油はタンク15へ戻らずに第2分岐流路65bへ流れる。
なお、本実施形態における第1絞り部67aと第2絞り部67bと同様の構成は、第2制御弁20Bおいても適用可能である。係る場合、バケットシリンダ17が伸長する場合に戻り油が流れる絞り部の方が、バケットシリンダ17が収縮する場合に戻り油が流れる絞り部よりも、戻り油の流れる部分の断面積が小さい。
[第2実施形態]
図3は、本発明に係る制御弁20の第2実施形態を示している。第2実施形態の制御弁20は、上述した第1実施形態の制御弁20に適用可能である。なお、第1実施形態と同様の構成の説明は省略する。図3に示すように、作業機の油圧システムには、第1分岐流路65a、第2分岐流路65b、設定部(作動弁)が設けられていないシステムである。
図4Aに示すように、第1制御弁20Aは、本体B1を備えている。本体B1は、鋳物や樹脂などで形成されている。本体B1の内部には、作動油を流す油路が形成されている。即ち、本体B1は、第1内部油路41、第2内部油路42、第3内部油路43、第4内部油路44及び第5内部油路45を有する。
説明の便宜上、図4A〜図4Cにおいて紙面左側を左、紙面右側を右、左及び右の方向を横方向、横方向に直交する方向を縦方向という。また、第1内部油路41、第2内部油路42、第3内部油路43、第4内部油路44及び第5内部油路45は、図4Aの断面視にて説明する。
第1内部油路41は、本体B1の内部に形成された油路であって、第1ポート31に連通している。本体B1の横方向の左部に第1ポート31が設けられ、当該第1ポート31に続いて第1内部油路41が形成されている。第1内部油路41は、少なくとも縦方向に延設している。
第2内部油路42は、本体B1の内部に形成された油路であって、第2ポート32に連通している。本体B1の横方向の右部に第2ポート32が設けられ、当該第2ポート32に続いて第2内部油路42が形成されている。第2内部油路42は、少なくとも縦方向に延設している。
第3内部油路43は、本体B1の内部に形成された油路であって、第3ポート33に連通している。本体B1の横方向の中央部に第3内部油路43が形成されている。具体的には、第3内部油路43は、左油路43aと、右油路43bと、中央油路43cとを含んでいる。中央油路43cは、本体B1の横方向の中央に形成され且つポート33cに連通している。左油路43aは、中央油路43cの左に位置して且つポート33aに連通している。右油路43bは、中央油路43cの右に位置して且つポート33bに連通している。左油路43aと中央油路43cとは連通し、右油路43bと中央油路43cとは連通している。左油路43a、右油路43b及び中央油路43cは、少なくとも縦方向に延設している。
第4内部油路44は、本体B1の内部に形成された油路であって、第4ポート34に連通している。具体的には、第4内部油路44は、左油路44aと、右油路44bとを含んでいる。左油路44aは、本体B1の横方向の左部に形成され且つポート34aに連通している。左油路44aは、第1内部油路41の左側に位置している。右油路44bは、本体B1の横方向の右部に形成され且つポート34bに連通している。右油路44bは、第2内部油路42の右側に位置している。左油路44aと、右油路44bは、少なくとも縦方向に延設している。
第5内部油路45は、本体B1の内部に形成された油路であって、第5ポート35に連通している。具体的には、第5内部油路45は、左油路45aと、右油路45bとを含ん
でいる。左油路45aは、本体B1の横方向の左部に形成され且つポート35aに連通している。左油路45aは、第1内部油路41と第4内部油路44の左油路44aとの間に位置している。右油路45bは、本体B1の横方向の右部に形成され且つポート35bに連通している。右油路45bは、第2内部油路42と第4内部油路44の右油路44bとの間に位置している。左油路45aと、右油路45bは、少なくとも縦方向に延設している。
さて、本体B1の横方向の一端(左端)から他端(右端)に延びる環状の壁部36(貫通孔36a)が形成されている。即ち、本体B1には、円柱状に形成されたスプール50を挿入する直線状の貫通孔36aが形成されている。貫通孔36aを構成する環状の壁部36には、第1内部油路41、第2内部油路42、第3内部油路43、第4内部油路44及び第5内部油路45が達している。第1内部油路41の端部41aが壁部36に達している。第2内部油路42の端部42aが壁部36に達している。第3内部油路43の左油路43aの端部43a1が壁部36に達している。第3内部油路43の右油路43bの端部43b1が壁部36に達している。第3内部油路43の中央油路43cの端部43c1が壁部36に達している。第4内部油路44の左油路44aの端部44a1が壁部36に達している。第4内部油路44の右油路44bの端部44b1が壁部36に達している。第5内部油路45の左油路45aの端部45a1が壁部36に達している。第5内部油路45の右油路45bの端部45b1が壁部36に達している。なお、端部41a、端部42a、端部43a1、端部43b1、端部43c1、端部44a1、端部44b1、端部45a1、端部45b1は、凹状に形成されている。
図4Aに示すように、第1制御弁20Aは、スプール50を有している。スプール50は、本体B1の内部を移動することによって、第1内部油路41、第2内部油路42、第3内部油路43、第4内部油路44及び第5内部油路45の連通先を変更可能である。
以下、スプール50について詳しく説明する。
スプール50は、円柱状に形成されている。円柱状のスプール50は、本体B1の内部に形成された貫通孔36aに挿入されている。スプール50の左端又は右端は、本体B1から突出している。スプール50の突出した部分(突出部)にレバー等の操作部材が連結されている。
スプール50は、第1連通部51を有している。第1連通部51は、第2内部油路42、第4内部油路44及び第5内部油路45を連通可能な部分である。具体的には、第1連通部51は、第1延設油路51aと、複数の第2延設油路51bと、複数の第3延設油路51cと、第1凹部51dを含んでいる。第1延設油路51aは、スプール50の内部を長手方向(軸方向)に延びる油路であって、当該スプール50の内部に軸方向に延びる孔を形成することにより構成されている。第1延設油路51aは、スプール50の中途部から右部にかけて延びている。第1延設油路51aの左端及び右端は閉鎖されている。したがって、第1延設油路51aに入った作動油は、スプール50の内部を軸方向に流れる。
複数の第2延設油路51bは、第1延設油路51aの左端からスプール50の外周面に延びる油路であって、第1延設油路51aと連通している。第1延設油路51aの左部には、複数の第2延設油路51bが連通している。図4Aに示すように、スプール50には、周方向に所定の間隔で複数の第2延設油路51bが設けられている。
複数の第3延設油路51cは、第1延設油路51aの中途部からスプール50の外周面に延びる油路であって、第1延設油路51aと連通している。第1延設油路51aの中途部には、複数の第3延設油路51cが連通している。図4Aに示すように、スプール50には、周方向に所定の間隔で複数の第3延設油路51cが設けられている。
第1凹部51dは、スプール50の外周面を環状に凹ますことにより形成した部分である。第1凹部51dは、スプール50の右部であって、第2延設油路51bと重なるよう位置している。
さて、スプール50は、第2連通部52を有している。
第2連通部52は、第1内部油路41と第5内部油路45とを連通可能である。また、第2連通部52は、第1内部油路41と第3内部油路43とを連通可能である。具体的に
は、第2連通部52は、第2凹部52aを含んでいる。第2凹部52aは、スプール50の外周面を環状に凹ますことにより形成した部分である。第2凹部52aは、スプール50の左部に位置している。
図4Bに示すように、スプール50を中立位置20a3と第1位置20a1との中途部(中途位置20a4)に位置させる。詳しく説明すると、第1凹部51dと、第2内部油路42の端部42aとをオーバーラップ(一致)させる。また、第3延設油路51cと第4内部油路44の右油路44b(端部44b1)とをオーバーラップ(一致)させる。即ち、第1制御弁20Aが中途位置20a4である場合、第2内部油路42と第4内部油路44とを連通することができる。第1制御弁20Aが中途位置20a4である場合、図4Bに示したR1のように、ブームシリンダ(第1油圧機器)14から第1制御弁20Aに戻る戻り油は、第2油路22、第2内部油路42、第1凹部51d、第1連通部51、第4内部油路44、第4油路24を介して排出される。
図4Cに示すように、スプール50を第1位置20a1(連通位置20a1)に位置する。詳しく説明すると、第1凹部51dと、第2内部油路42の端部42aと、第5内部油路45の右油路45b(端部45b1)とをオーバーラップ(一致)させる。また、第3延設油路51cと第4内部油路44の右油路44b(端部44b1)とをオーバーラップ(一致)させる。第2凹部52aと、第1内部油路41の端部41aと、第3内部油路43の左油路43a(端部43a1)とをオーバーラップ(一致)させる。即ち、第1制御弁20Aが第1位置20a1である場合、第2内部油路42と第4内部油路44と第5内部油路45とを連通することができる。
第1制御弁20Aが第1位置20a1である場合、図4Cに示したR2のように、ブームシリンダ14から第1制御弁20Aに戻る戻り油は、第2内部油路42、第1連通部51、第4内部油路44を介して排出される。また、ブームシリンダ14から第1制御弁20Aに戻る当該戻り油は、第2油路22、第2内部油路42、第1連通部51、第5内部油路45、第5油路25を介して第2制御弁20Bに供給される。第1制御弁20Aが第1位置20a1である場合、図4Cに示したR3のように、作動油ポンプP1から吐出された作動油は、第3内部油路43(左油路43a)、第2連通部52(第2凹部52a)、第1内部油路41(端部41a)、第1油路21を介してブームシリンダ14に供給される。
以上によれば、スプール50は、中途位置20a4である場合に、第2内部油路42と第4内部油路44とを連通可能な第1連通部51を有している。これによって、スプール50を中立位置20a3から第1位置20a1に移動させる場合、第2内部油路42と第5内部油路45とが連通する前に、第2内部油路42と第4内部油路44とを連通可能である。また、スプール50を中立位置20a3から第1位置20a1に移動させる場合、第1内部油路41と第3内部油路43とが連通する前に、第2内部油路42と第4内部油路44とを連通可能である。例えば、上流側の制御弁(第1制御弁20A)と下流側の制御弁(第2制御弁20B)とに着目した場合、第2内部油路42と第5内部油路45とが連通する前に、第2内部油路42と第4内部油路44とを連通させることができるため、下流側の制御弁(第2制御弁20B)に依存することなく、上流側の制御弁(第1制御弁20A)を通過した作動油を排出することができるため、上流側の第1油圧機器14を安定して作動させることができる。
また、スプール50は、第2内部油路42と、第4内部油路44と、第5内部油路45とを連通可能な第1連通部51を有している。第1連通部51は、スプール50の長手方向に延びる第1延設油路51aと、第1延設油路51aの一方端からスプール50の外周面に延びる複数の第2延設油路51bと、第1延設油路51aの中途部からスプール50の外周面に延びる複数の第3延設油路51cとを含む。これによって、スプール50の内部及び外周面に第1延設油路51aと、第2延設油路51bと、第3延設油路51cとを形成することで、第1連通部51を設けることができる。このため、本体B1を加工しなくても、スプール50に設けた第1連通部51によって作動油を排出することができる。
なお、第1連通部51と同様の構成は、スプール50の左側においても適用可能である
。即ち、第1位置20a1と同様の構成を第2位置20a2にも適用すれば、スプール50を中立位置20a3から第2位置20a2に移動させる場合、第1内部油路41と第5内部油路45とが連通する前に、第1内部油路41と、第4内部油路44とを連通可能である。また、スプール50を中立位置20a3から第2位置20a2に移動させる場合、第2内部油路42と第3内部油路43とが連通する前に、第1内部油路41と、第4内部油路44とを連通可能である。
以上、本発明について説明したが、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
上述した実施形態では、第1油圧機器はブームシリンダ14であり、第2油圧機器はバケットシリンダ17であったが、その他の油圧シリンダであってもよいし限定されない。また、排出油路24は、作動油タンク15に接続されているが、作動油の排出先は作動油タンク15に限定されず、油圧ポンプの吸込み部であってもよいし、その他の場所であってもよく限定されない。
1 作業機
19c 第1逆止弁
20 制御弁
21 第1油路(第1連通路)
22 第2油路(第2連通路)
23 第3油路(メイン油路)
24 第4油路(排出油路)
24b 第2排出油路
25 第5油路(供給油路)
28 オイルクーラ
31 第1ポート
32 第2ポート
33 第3ポート
34 第4ポート
35 第5ポート
41 第1内部油路
42 第2内部油路
43 第3内部油路
44 第4内部油路
45 第5内部油路
50 スプール
51 第1連通部
51a 第1延設油路
51b 第2延設油路
51c 第3延設油路
52 第2連通部
61a 第1接続油路
61b 第2接続油路
65a 第1分岐流路
65b 第2分岐流路
67a 第1絞り部
67b 第2絞り部
67c 絞り
67d 絞り
67e 絞り
B1 本体
P1 第1油圧ポンプ
P2 第2油圧ポンプ

Claims (4)

  1. 第1油圧機器に接続された第1油路が接続される第1ポートと、前記第1油圧機器に接続された第2油路が接続される第2ポートと、作動油を吐出する油圧ポンプに接続される第3油路が接続される第3ポートと、作動油タンクに作動油を排出する第1排出油路が接続される第4ポートと、前記第1ポート又は前記第2ポートを通過した作動油を外部の制御弁に排出する第5ポートと、前記第1ポート、前記第2ポート、前記第3ポート、前記第4ポート、及び前記第5ポートに接続された第1内部油路、第2内部油路、第3内部油路、第4内部油路及び第5内部油路とを有する本体と、
    前記本体の内部を移動することで前記第1内部油路、前記第2内部油路、前記第3内部油路、前記第4内部油路及び前記第5内部油路の連通先を変更可能であり且つ前記第2内部油路と前記第5内部油路とが連通又は前記第1内部油路と前記第5内部油路とが連通する連通位置と、中立位置とに移動可能なスプールを備え、
    前記スプールは、前記連通位置と前記中立位置との間、及び前記連通位置である場合に、前記第2内部油路と前記第4内部油路又は前記第1内部油路と前記第4内部油路とを連通する第1連通部を有している制御弁。
  2. 前記スプールは、前記第1内部油路と前記第3内部油路とが連通している場合、前記第2内部油路と、前記第5内部油路とを連通する請求項1に記載の制御弁。
  3. 前記第1連通部は、前記スプールの長手方向に延びる第1延設油路と、前記第1延設油路の一方端から前記スプールの外周面に延びる複数の第2延設油路と、前記第1延設油路の中途部から前記スプールの外周面に延びる複数の第3延設油路とを含む請求項1又は2に記載の制御弁。
  4. 前記スプールは、前記第1内部油路と前記第3内部油路とを連通可能な第2連通部を有しており、
    前記第2連通部は、前記スプールの外周面に形成された凹部である請求項1〜3のいずれかに記載の制御弁。
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