JP4798657B2 - 土間コンクリート用施工具 - Google Patents

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Description

本発明は土間コンクリートを施工する際に用いられる土間コンクリート用施工具に関する。
土間コンクリートはショッピングセンターや倉庫や工場などの床に使用されている。
土間コンクリートを施工する場合、一般に、バックフォーなどによる整地がなされ、次に、タイヤローラなどで転圧がなされ、その上に、砂利が敷かれて不陸調整がなされ、平坦な下地が施工される。
そして、下地の上に鉄筋が配筋されたのちコンクリートが打設され、土間コンクリートが施工される。
一方、土間コンクリートの面積が広い場合、コンクリートの打設は複数回に分けて行なわれる。
そして、土間コンクリートの打ち継ぎ部毎に(打設時が異なる隣り合う土間コンクリートの境界の毎に)、支持地盤の沈降などによる上下の段差が生じないように、いわゆる目違いが生じないようにスリップバーが用いられている(例えば、特許文献1)。
図7を参照して説明すると、図7(A)に示すように、コンクリートを打設する領域R1に、コンクリートを堰き止めるためのコンクリート型枠52が設置され、コンクリート型枠52の延在方向に間隔をおいた複数個所にコンクリート型枠52を貫通してスリップバー54が不図示の支持具を介して設置される。
このスリップバー54の長手方向の半部は、コンクリート型枠52の孔を通りコンクリートを打設する領域R1の外側に突出するように配置され、スリップバー54の半部には、コンクリートの乾燥収縮や温度変化による膨張収縮に対応できるように、合成樹脂製のカバーを付けたりあるいは塗料が塗られその挙動が阻害されないように図られている。
そして、図7(B)に示すように、コンクリート型枠52の内側にコンクリートが打設され、コンクリートの養生後、コンクリート型枠52が取り外され、土間コンクリートD11が施工される。
次に、このスリップバー54が突出する土間コンクリートD11の側面に対向させてコンクリート型枠が設置され、同様にこのコンクリート型枠にスリップバーが設置され、図7(C)に示すように、コンクリートが打設され、土間コンクリートD11に隣接して土間コンクリートD12が施工される。
以上の工程の繰り返しにより、スリップバー54で相互に連結された複数の土間コンクリートにより所望の広さの土間コンクリートが施工される。
そして、スリップバー54より目違いが防止され、また、コンクリートの収縮時に、コンクリートがスリットバー54に対して滑動し、コンクリートの挙動が阻害されないように図られる。
特開平7−11728
しかしながら、従来のスリップバー54を用いた土間コンクリートの施工法では次のような不具合があった。
スリップバー54は鋼棒であり、見付け面積が小さく影響範囲が狭いため、目違いを防止するため300mm程度の狭いピッチで設けなければならない。そのため、広大なショッピングセンターや倉庫や工場などの土間コンクリートを施工する場合、スリップバー54が設けられる土間コンクリートの境界部分の長さが50〜100m程度となる場合に、スリップバー54の個数は160〜320にもなり、スリップバー54の設置作業に手間取り、コストダウンを図り、工期を短縮する上で不利となる。
また、脱型の際、スリップバー54がコンクリート型枠の孔に挿通されていることからコンクリート型枠全体をコンクリート面に対して平行移動させていけばコンクリート型枠を破損することなく外せるが、コンクリート型枠を外す際にバールなどが用いられるため平行移動は困難であり、コンクリート型枠を壊しつつ外しているのが現状であり、コンクリート型枠を転用できないためその都度コンクリート型枠を製作しなければならず、コストダウンを図る上で不利があった。
本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、広大な土間コンクリートを施工する場合に、コストダウン、工期の短縮化を図る上で有利な土間コンクリート用施工具を提供することにある。
前記目的を達成するため本発明の土間コンクリート用施工具は、平坦な下地に載置される下面を有する載置板部と、前記載置板部の上方に位置する上板部と、前記載置板部と前記上板部とにわたって設けられ前記載置板部の上方で前記上板部を支持する支持板部とを備え、前記上板部の前端は、前記載置板部の下面を通る仮想平面に直交し上下左右に延在する平坦面で形成され、前記上板部には、均一の高さとこの高さよりも大きい寸法の幅を有して前記平坦面に開口し前記載置板部の下面に平行して後方に延在する凹部が設けられ、前記載置板部の前端と前記支持板部の前端は、前記上板部を平面視した場合に前記上板部の平坦面を通る仮想線上に位置するかあるいは前記仮想線よりも後方に偏位していることを特徴とする。
土間コンクリート用施工具を使用する際には、上板部の凹部に、その半部が挿入される矩形板状の鋼板が土間コンクリート用施工具と同じ数だけ予め用意される。
平坦な下地上にコンクリート打設領域を仕切るように、コンクリート型枠が設置され、コンクリート打設領域に鉄筋が配筋され、コンクリート型枠に沿って複数の土間コンクリート用施工具が設置される。
土間コンクリート用施工具の設置は、下地上に載置板部の下面を載置し、上板部の平坦面をコンクリート型枠に当て付け、凹部の開口をコンクリート型枠で閉塞するようにして行ない、例えば、釘などを用いて上板部や支持板部をコンクリート型枠に固定し、あるいは、ペグなどを用いて載置板部を下地上に固定する。
つぎに、コンクリートを打設し、これにより土間コンクリート用施工具がコンクリート中に埋め込まれる。
コンクリートの養生後、コンクリート型枠を撤去すると、最初の土間コンクリートが形成され、この土間コンクリートの側面には、少なくとも上板部の平坦面が露出している。
次に、最初の土間コンクリートに対向してコンクリート型枠を設置し、次の土間コンクリートを施工する領域を仕切る。
次の土間コンクリートを施工する領域は、最初の土間コンクリートの側面とコンクリート型枠で挟まれた領域であり、この領域に鉄筋を配筋し、前記と同様に、次の土間コンクリートを施工する領域でコンクリート型枠に臨む下地上に複数の土間コンクリート用施工具を設置する。
一方、最初の土間コンクリートの側面に、少なくとも平坦面が露出しているので、各土間コンクリート用施工具の凹部に、それぞれ開口から鋼板を挿入する。
そして、次の土間コンクリートを施工する領域にコンクリートを打設し、養生後、コンクリート型枠を撤去して、最初の土間コンクリートに隣り合う次の土間コンクリートを施工し、このような工程の繰り返しにより土間コンクリートを施工する。
本発明では、隣り合う土間コンクリートの境界部分では、コンクリートの膨張収縮に伴い鋼板が凹部内で摺動し、コンクリートの挙動が阻害されない。
また、鋼板の見付面積は従来のスリップバーに較べて大きく、土間コンクリート用施工具の設置個数を削減でき、その設置作業に要する時間を短縮でき、工期の短縮化、コストダウンを図る上で有利となる。
また、コンクリート型枠の撤去は、バールなどを用いて、コンクリート型枠を、上板部や支持板部を固定するための釘の長さ分コンクリート面から離すことで簡単に行われ、コンクリート型枠を壊すことなく脱型でき、コンクリート型枠の転用が可能となり、コストダウンを図る上で有利となる。
また、土間コンクリート用施工具の設置は、釘などを用いて上板部や支持板部をコンクリート型枠に固定し、ペグなどを用いて載置板部を下地に固定することで簡単に確実になされる。
また、鋼板が挿入される凹部は上板部に設けられ、上板部は、載置板部と支持板部により下地上で支持されているので、載置板部を下地に単に載置し、平坦面をコンクリート型枠に単に当て付けるといった簡単な作業で、凹部とこの凹部に挿入される鋼板の上下方向の高さを簡単に高精度に維持でき、目違いを効果的に防止する上で有利となる。
また、コンクリート型枠が鋼製である場合であっても、土間コンクリート用施工具は載置板部を有しているので、この載置板部をペグなどにより下地に簡単に勝つ確実に固定でき、コンクリート型枠が鋼製である場合にも対応できる。
また、土間コンクリート用施工具が設置された領域にコンクリートが打設される場合、上板部は載置板部と支持板部により支持されているので、上板部の姿勢は、倒されるなどコンクリートにより変えられることはなく、当初の設置された状態に保持され、凹部とこの凹部に挿入される鋼板により膨張収縮に伴うコンクリートの挙動を保障する上で有利となり、また、目違いを効果的に防止する上で有利となる。
以下、本発明の実施の形態を図面にしたがって説明する。
図1(A)は土間コンクリート用施工具を前方から見た斜視図、(B)は土間コンクリート用施工具を後方から見た斜視図、図2(A)は土間コンクリート用施工具の平面図、(B)は同正面図、図3(A)は土間コンクリート用施工具の背面図、(B)は同断面側面図を示す。
土間コンクリート用施工具12は、載置板部14と、上板部16と、支持板部18とを備えている。
土間コンクリート用施工具12は、ABC樹脂などからなる合成樹脂製であり、型により一体成形されている。むろん、鋳物などの金属製であってもよい。
載置板部14は、平坦な下地に載置される下面1402を有し、均一厚さで長方形に形成され、長方形の一辺が載置板部14の前端である。
上板部16は、支持板部18の上方で載置板部14と平行に延在している。
上板部16は、平面視した場合に、二等辺三角形を呈しており、本実施の形態では、前縁を一辺とし後方に一つの直角の角部を有する直角二等辺三角形に形成されている。
支持板部18は、載置板部14と上板部16とにわたって設けられ載置板部14の上方で上板部16を支持している。本実施の形態では、支持板部18は、前板部22と補強板部24とを含んで構成され、載置板部14上において上板部16を強固に支持するものである。
前板部22は、上下左右に延在し載置板部14の前端から上方に直角に起立して上板部16に接続され、本実施の形態では、上板部16の上方まで延在している。
補強板部24は、上下前後に延在し前記載置板部14の上面の左右中央部分と上板部16の下面の左右中央部分を接続しており、前部は前板部22に接続されている。
上板部16の前端は、載置板部14の下面1402を通る仮想平面に直交し上下左右に延在する平坦面16Aで形成されている。
上板部16には、均一の高さとこの高さよりも大きい寸法の幅を有し載置板部14の下面1402に平行して前後に延在する凹部26が設けられている。凹部26は、平坦面16Aに形成された開口2602を介して前方に開放状に形成され、したがって、凹部26は開口2602から後方に延在し、凹部26の延在方向と平坦面16Aは直交している。
凹部26は、上板部16を平面視した場合に、前記直角二等辺三角形に対応した形状の直角二等辺三角形で形成されている。この凹部26は、後述するように、正方形の鋼板34(図5、図6参照)のほぼ半部が挿入される大きさで形成されている。本実施の形態では、鋼板34は厚さが6mm、一辺が10cmの正方形の板状を呈しており、凹部26はこの鋼板34のほぼ半部が挿入される大きさで形成されている。
載置板部14の前端と支持板部18の前端は、上板部16の平坦面16Aがコンクリート型枠32(図4参照)に確実に当接するように、上板部16を平面視した場合に上板部16の平坦面16Aを通る仮想線上に位置するかあるいは前記仮想線よりも後方に偏位している。
本実施の形態では、載置板部14の前部に、平坦面16Aと同一面上を延在する平坦な前端面14Aが形成され、また、前板部22の前方を向いた前面22Aは、平坦面16Aと同一面上を延在する平坦面で形成され、図2(A)で示すように、前端面14A、平坦面16A、前面22Aにより単一の長方形状の平坦面が形成され、したがって、載置板部14の前端と支持板部18の前端は、上板部16を平面視した場合に上板部16の平坦面16Aを通る仮想線上に位置している。
前板部22の上部に、前後に貫通する釘挿通孔2202が形成され、釘挿通孔2202を通して釘をコンクリート型枠32に打ち付けることで、平坦面16Aをコンクリート型枠32に当接した状態を確実に保持できるようにしている。釘挿通孔2202は、開口2602の左右両側の前板部22箇所にそれぞれ形成されている。
また、載置板部14の後部の左右両側に、上下に貫通するペグ挿通孔1404がそれぞれ形成され、ペグ挿通孔1404を通してペグPを平坦な下地Gに打ち付けることで、土間コンクリート用施工具12を下地G上に確実に固定できるようにしている。
なお、符号1612は、上板部16の補強リブを示す。
次に、土間コンクリート用施工具12の使用方法について説明する。
図4乃至図6は、土間コンクリート用施工具12を用いて土間コンクリートを施工する場合の説明図である。
なお、土間コンクリート用施工具12を使用する際には、図5、図6に示すように、直角二等辺三角形をなす凹部26に、その半部が挿入される正方形の鋼板34が土間コンクリート用施工具12と同じ数だけ予め用意される。
まず、図4(A)に示すように、土間コンクリートが施工される箇所において、バックフォーなどによる整地、タイヤローラなどによる転圧や不陸調整が行われ、平坦な下地Gが施工される。
そして、コンクリート打設領域を仕切るように、木材からなるコンクリート堰き止用のコンクリート型枠32が設置され、コンクリート打設領域に鉄筋が配筋され、コンクリート型枠32に沿って複数の土間コンクリート用施工具12が設置される。
例えば、短辺が60mで長辺が100mの広さの長方形の土間コンクリートDを施工する場合、1度にコンクリートを打設するコンクリート打設領域は、種々の作業を考慮すると長辺に沿った20m程度毎の領域となる。言い換えると、20m×60mの長方形の領域毎にコンクリートが打設され、土間コンクリートが施工されていく。したがって、20m×60mの長方形の領域毎にコンクリートを打設していくことで、土間コンクリートは60メートルの長さに沿って隣り合うことになる。
なお、説明の便宜上、最初にコンクリートが打設されて施工される土間コンクリートを第1の土間コンクリートD1とし、次に施工される土間コンクリートを第2、第3……の土間コンクリートD2、D3……として説明していく。なお、第1の土間コンクリートD1と第2の土間コンクリートD2以外は図面では省略されている。
土間コンクリート用施工具12の設置は、図4(A)に示すように、第1の土間コンクリートD1のコンクリート打設領域でコンクリート型枠32に臨む下地G上に、載置板部14の下面1402を載置し、平坦面16A(本実施の形態では前端面14A、平坦面16A、前面22A)をコンクリート型枠32に当て付け、開口2602をコンクリート型枠で閉塞するようにして行ない、コンクリート型枠32の延在方向に等間隔をおいて複数設置する。
例えば、短辺が60mで長辺が100mの広さの長方形の土間コンクリートを施工する場合、20m×60mの長方形の第1乃至第5の土間コンクリートD1乃至D5が、施工すべき土間コンクリートDの100mの長辺に沿って並べられるが、その100mの長辺の長さ方向の両端に位置する第1の土間コンクリートD1と第5の土間コンクリートD5では、20m×60mの長方形の一方の60mの長辺に土間コンクリート用施工具12が設置される。また、中間に位置する第2乃至第4の土間コンクリートD2乃至D4では、20m×60mの長方形の両方の60mの長辺に土間コンクリート用施工具12が設置される。
土間コンクリート用施工具12の固定は、前板部22の周囲のコンクリート型枠32に釘を打ち込み、釘の頭部を前板部22の背面に折り曲げて当て付け、前板部22の前面22Aをコンクリート型枠に当て付けた状態で固定し、また、載置板部14の周囲の下地Gにペグを打ち込み、ペグの頭部で載置板部14を下地G上に固定することで行なう。
本実施の形態では、前板部22の上部に釘挿通孔2202が形成され、また、載置板部14にペグ挿通孔1404が形成されているので、釘挿通孔2202を通して釘をコンクリート型枠32に打ち付け、また、ペグ挿通孔1404を通してペグPを下地Gに打ち付けることで、土間コンクリート用施工具12の設置が簡単にかつ確実になされる。
なお、土間コンクリート用施工具12の設置時に、図1(A)に仮想線で示すように、凹部26の開口2602を粘着テープTで閉塞しておくと、凹部26内へのコンクリートの侵入を阻止する上で有利となり、両面粘着テープTを用いると、平坦面16Aをコンクリート型枠32に接着できるので、土間コンクリート用施工具12の設置がより確実になされ、また、凹部26内へのコンクリートの侵入を阻止する上でより有利となる。
土間コンクリート用施工具12を、コンクリート型枠32の延在方向に間隔をおいて複数設置したならば、図4(B)に示すように、コンクリートを打設する。これにより土間コンクリート用施工具12はコンクリート中に埋め込まれる。
そして、コンクリートの養生後、図4(C)に示すように、コンクリート型枠32を撤去し、第1の土間コンクリートD1が形成される。
コンクリート型枠32を撤去すると、第1の土間コンクリートD1の側面に、前端面14A、平坦面16A、前面22Aが露出し、テープTを用いない場合には、凹部26の開口2602が露出する。
次に、第1の土間コンクリートD1に対向してコンクリート型枠(不図示)を設置し、第2の土間コンクリートD2を施工する領域を仕切る。すなわち、第2の土間コンクリートD2を施工する領域は、第1の土間コンクリートD1の側面とコンクリート型枠(不図示)で挟まれた領域であり、この領域に鉄筋を配筋する。
そして、前記と同様に、第2の土間コンクリートD2を施工する領域でコンクリート型枠32に臨む下地G上に、載置板部14の下面1402を載置し、平坦面16Aをコンクリート型枠32に当て付け、開口2602をコンクリート型枠(不図示)で閉塞するようにして複数の土間コンクリート用施工具12を設置していく。
一方、第1の土間コンクリートD1の側面に、複数の土間コンクリート用施工具12の前端面14A、平坦面16A、前面22Aが露出しており、図5(B)、図6(A)に示すように、各土間コンクリート用施工具12の凹部26に、それぞれ開口2602から鋼板34を挿入する。
鋼板34は、凹部26にそのほぼ半部が挿入される大きさの正方形を呈しており、鋼板34の1つの角部を開口2602から凹部26に挿入する。鋼板34の1つの角部の幅は、開口2602の幅よりも十分に小さいので鋼板34の挿入が簡単になされる。また、挿入される鋼板34の角部は、凹部26の三角形の形状に案内されるので、凹部26に確実に挿入され、鋼板34の半部が安定した状態で収容される。
鋼板34のほぼ半部が凹部26に挿入されると、鋼板34の残りの半部は、土間コンクリート用施工具12の前端面14A、平坦面16A、前面22Aから、載置板部14の下面1402に平行して、すなわち、下地Gに平行して突出する。
なお、鋼板34の挿入時に、粘着テープTを剥がしてから鋼板34を凹部26に挿入してもよく、あるいは、粘着テープTが紙製などの場合には、粘着テープTを剥がさずに粘着テープTを貫通させて鋼板34を凹部26に挿入するようにしてもよい。
次に、各土間コンクリート用施工具12の凹部26に鋼板34を挿入したならば、図6(B)に示すように、設置したコンクリート型枠(不図示)と、第1の土間コンクリートD1の側面との間にコンクリートを打設する。これにより、凹部26から露出した鋼板34のほぼ半部がコンクリート中に埋設され、コンクリートに付着することになる。
そして、コンクリートの養生後、コンクリート型枠(不図示)を撤去し、第1の土間コンクリートD1に隣り合う第2の土間コンクリートD2が形成され、このような工程の繰り返しにより第1乃至第5の土間コンクリートD1乃至D5を施工する。
次に、土間コンクリート用施工具12の作用、効果について説明する。
隣り合う第1乃至第5の土間コンクリートの境界部分では、凹部26から露出した鋼板34のほぼ半部がコンクリートに付着し、コンクリートの膨張収縮に伴い鋼板34が凹部26内で摺動し、コンクリートの挙動が阻害されない。
また、鋼板34の見付面積は従来のスリップバー(16mm直径の鋼棒)に較べて大きく、したがって、従来ではスリップバーを300mmピッチで配設する必要があり、その設置作業に手間取る不具合があったが、土間コンクリート用施工具12および鋼板34のピッチは600mmピッチで足り、その設置作業に要する時間を短縮でき、工期の短縮化、コストダウンを図る上で有利となる。特に、実施の形態では、隣り合う土間コンクリートの境界部分の長さが60mであるので、スリップバーが200個設置されるのに対して土間コンクリート用施工具12はその半分の100個で足り、大幅の工期の短縮が図れる。
また、コンクリート型枠32の撤去は、バールなどを用いて行なわれるが、本実施の形態では、コンクリート型枠32を、前板部22の釘挿通孔2202に打ち込まれた釘の長さ分コンクリート面から離すことで簡単に行われ、コンクリート型枠32を壊すことなく脱型できる。したがって、コンクリート型枠32の転用が可能となり、従来のように、その都度コンクリート型枠32を製作する必要がなくなり、コストダウンを図る上で有利となる。
また、土間コンクリート用施工具12の設置は、前板部22の釘挿通孔2202を通して釘をコンクリート型枠32に打ち付け、載置板部14のペグ挿通孔1404を通してペグPを平坦な下地Gに打ち付けることで、土間コンクリート用施工具12を下地G上に簡単に確実になされる。
また、鋼板34が挿入される凹部26は上板部16に設けられ、上板部16は、載置板部14と支持板部18により平坦な下地G上で支持されているので、載置板部14を下地Gに単に載置し、前端面14A、平坦面16A、前面22Aをコンクリート型枠32に単に当て付けるといった簡単な作業で、凹部26とこの凹部26に挿入される鋼板34の上下方向の高さを簡単に高精度に維持でき、目違いを効果的に防止する上で有利となる。
本実施の形態では、平坦面16Aと、載置板部14の前端面14Aと、前板部22の前面22Aにより、広い面積の単一の長方形状の平坦面が形成されているので、コンクリート型枠32への当て付けが簡単に安定した状態でなされ、凹部26とこの凹部26に挿入される鋼板34の上下方向の高さを簡単に高精度に維持でき、目違いを効果的に防止する上でより一層有利となっている。
したがって、特に、実施の形態のように、隣り合う土間コンクリート部分の境界部分の長さが60mで土間コンクリート用施工具12を100個設置するような場合、その精度を確保するため個別に精度調整をする場合に比べ工期の大幅な短縮とコストダウンを図る上で極めて有利となる。
また、コンクリート型枠32が鋼製である場合であっても、土間コンクリート用施工具12は載置板部14を有しているので、この載置板部14をペグPなどにより下地Gに簡単に勝つ確実に固定でき、コンクリート型枠32が鋼製である場合にも対応できる。
さらに、土間コンクリート用施工具12が設置された領域にコンクリートが打設される場合、上板部16は載置板部14と支持板部18により支持されているので、上板部16の姿勢は、倒されるなどコンクリートにより変えられることはなく、当初の設置された状態に保持され、膨張収縮に伴うコンクリートの挙動を保障する上で有利となり、また、目違いを効果的に防止する上で有利となる。本実施の形態では、支持板部18は、前板部22と補強板部24とを含んで構成されているので、上板部16をより強固に支持でき、膨張収縮に伴うコンクリートの挙動を保障する上で、また、目違いを効果的に防止する上でより一層有利となる。
なお、本発明の土間コンクリート用施工具は、平坦な下地に載置される下面と、その上方の箇所において鋼板が挿入される凹部とを有するものであればよく、例えば、載置板部、上板部、支持板部とを一体化したブロックに、平坦な下地に載置される下面と、その上方の箇所において鋼板が挿入される凹部を設けるなど、載置板部、上板部、支持板部の形状や配置構造は種々考えられ、本実施の形態の構造に限定されるものではないが、実施の形態の構造にすると、簡単に製作でき最小量の材料で強固な構造の土間コンクリート用施工具を得る上で有利となる。
(A)は土間コンクリート用施工具を前方から見た斜視図、(B)は土間コンクリート用施工具を後方から見た斜視図である。 (A)は土間コンクリート用施工具の平面図、(B)は同正面図である。 (A)は土間コンクリート用施工具の背面図、(B)は同断面側面図である。 土間コンクリート用施工具を用いて土間コンクリートを施工する場合の説明図である。 土間コンクリート用施工具を用いて土間コンクリートを施工する場合の説明図である。 土間コンクリート用施工具を用いて土間コンクリートを施工する場合の説明図である。 従来の方法により土間コンクリートを施工する場合の説明図である。
符号の説明
12……土間コンクリート用施工具、14……載置板部、16……上板部、18……支持板部、26……凹部、2602……開口、34……鋼板。

Claims (8)

  1. 平坦な下地に載置される下面を有する載置板部と、
    前記載置板部の上方に位置する上板部と、
    前記載置板部と前記上板部とにわたって設けられ前記載置板部の上方で前記上板部を支持する支持板部とを備え、
    前記上板部の前端は、前記載置板部の下面を通る仮想平面に直交し上下左右に延在する平坦面で形成され、
    前記上板部には、均一の高さとこの高さよりも大きい寸法の幅を有して前記平坦面に開口し前記載置板部の下面に平行して後方に延在する凹部が設けられ、
    前記載置板部の前端と前記支持板部の前端は、前記上板部を平面視した場合に前記上板部の平坦面を通る仮想線上に位置するかあるいは前記仮想線よりも後方に偏位している、
    ことを特徴とする土間コンクリート用施工具。
  2. 前記載置板部の前部に、前記上板部の前端の平坦面と同一面上を延在する平坦な前端面が形成され、
    前記支持板部は、上下左右に延在し前記載置板部の前端から上方に直角に起立して前記上板部に接続された前板部を含んで構成され、
    前記前板部の前方を向いた前面は、前記上板部の前端の平坦面と同一面上を延在する平坦面で形成され、
    前記上板部の前端の平坦面と、前記載置板部の前端の前端面と、前記前板部の前面とにより単一の平坦面が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1記載の土間コンクリート用施工具。
  3. 前記支持板部は、上下前後に延在し前記載置板部の上面と前記上板部の下面を接続する補強板部を含んで構成されている、
    ことを特徴とする請求項1または2記載の土間コンクリート用施工具。
  4. 前記上板部は、平面視した場合に、前縁を一辺とし後方に一つの角部を有する二等辺三角形で形成され、
    前記凹部は、前記上板部を平面視した場合に、前記二等辺三角形に対応した形状の二等辺三角形で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の土間コンクリート用施工具。
  5. 前記上板部は、平面視した場合に、前縁を一辺とし後方に一つの直角を呈する角部を有する直角二等辺三角形で形成され、
    前記凹部は、前記上板部を平面視した場合に、前記直角二等辺三角形に対応した形状の直角二等辺三角形で形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至3に何れか1項記載の土間コンクリート用施工具。
  6. 前記前板部の上部に、前後に貫通する釘挿通孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項2記載の土間コンクリート用施工具。
  7. 前記載置板部に、上下に貫通するペグ挿通孔が形成されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至6に何れか1項記載の土間コンクリート用施工具。
  8. 前記載置板部と前記上板部と前記支持板部は合成樹脂製で型により一体成形されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至7に何れか1項記載の土間コンクリート用施工具。
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