JP4056678B2 - ボーダーシステム及びその施工方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、床面に床パネルを敷設する二重床構造で生ずる壁際や柱回り等の残余空間に対し、敷設床面に設置されるボーダー(端仕舞)システム及びその施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、OAフロアで広範囲に利用されているフリーアクセスフロアと称する二重床のニーズ、重要拡大に伴って、二重床の基本パネルの改良や開発が盛んとなり、大幅な進歩を遂げてきており、同時に二重床の設置に際し、基本パネルの敷設で生じる壁際や柱回り等の残余空間の処理に対しても、専用のボーダーパネルなるものが登場し、改良が加えられている。
【0003】
このボーダーパネルは、基本パネルの敷設に際しては部屋の敷設面積や平面形態に応じて残余空間が多様に変化するために、これに柔軟に対応すべくボーダー処理専用に開発されたものである。即ち、残余空間を処理するにあたって基本パネルの構造をそのまま適用すると、現場の残余空間に応じて切断する必要が生ずることになり、また小さな残余間隙を埋めることも困難であって、非常に施工の手間を強いられることになるから、この種のボーダーパネルが必要とされることになる。
【0004】
そして、現状に於いては、(1)スライド構造で処理するボーダー構造、(2)専用ボーダーカバーを用いて処理するボーダー構造、(3)異なるサイズのボーダーパネルを用いて処理するボーダー構造、(4)異なる構造のボーダーパネル及びカバーを用いて処理するボーダー構造、(5)施工や施工作業の順序を工夫して処理するボーダー構造等がある。
【0005】
例えば(1)スライド構造で処理するボーダー構造としては、実開平1−168742のフリーアクセスフロア用調整パネル、実開平1−171837のフリーアクセスフロア用調整板、特開平3−36361のボーダー床の施工方法等があり、基本パネル敷設後の残余空間に応じて、スライドして調整可能なスライドパネルによるものや金属板折り曲げリブ等を用いたもの、或いは上下パネル及びトップパネルを用いてスライド可能としたものがある。
【0006】
また(2)専用ボーダーカバーを用いて処理するボーダー構造としては、特開平10−169171や特開平11−287033の二重床ボーダー部の施工方法などがあり、断面略L字状のボーダーカバーを備えたボーダー構造が開示されている。
【0007】
また(3)異なるサイズのボーダーパネルを用いて処理するボーダー構造としては、特開平5−18095の床面配線施工法等があり、複数の異なる面積を有する複数種類のボーダーパネルを用い、これらを組み合わせて敷設することでボーダー処理を行っている。
【0008】
また(4)異なる構造のボーダーパネル及びカバーを用いて処理するボーダー構造としては、特開昭63−47460のフロアパネル装置、特開平6−299685のフロアパネル装置及びその施工方法、特開平11−22165のボーダー部材とボーダー構造、実開平5−94446の二重床の端部仕舞構造、特開平8−120898の二重床のボーダー部の施工方法等があり、基本パネルとボーダーパネルとボーダーカバーを用い、これらを組み合わせて敷設することでボーダーを処理するボーダー構造がある。
【0009】
また(5)施工や施工作業の順序を工夫して処理するボーダー構造としては、特開平11−229593のボーダー構造及びその施工方法があり、基本パネルとボーダー部材とからなる構造を利用し、パネルの施工上の工夫をして処理するボーダー構造がある。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
ところが上記(1)の技術はいずれもスライド構造を採用するため、残余空間に応じて自在に処理可能であるものの、スライド構造が複雑化してしまい、材料の選択を含め部品点数が多くなるという欠点があり、総合的にみれば施工に手間がかかり高コストのものである。
【0011】
上記(2)の技術は略断面L字状カバーや、半筒状体、支持部等を組み合わせ、折り曲げ加工等により長尺状に形成される構造であるから、部品点数の増加、床面不陸の追従・吸収性が劣るという問題があり、更には金属鋼板を適用して曲げ加工を施す場合、強度上の観点からの厚さの選定やその加工が難しく、強度面でも信頼性に欠けるという問題がある。また強度を十分に満足させるためには、材料変更やパネル厚を上げること等が必要となるが、これはコストアップ要因となる。更に不陸に対応させる構造にするためには、スリット等の切り込みを設ける必要があり、加えてその際の材料や板厚の選定が難しく、高コストで設計が困難であるという欠点がある。
【0012】
上記(3)の技術は複数の異なる面積を有する複数種類のボーダーパネルを準備しなければならず、部品点数の増加、製造コストの上昇、パネル数の増加によって施工上の手間がかかるという問題がある。
【0013】
上記(4)の技術は異なる構造のボーダーパネル及びカバーを用いて処理するボーダー構造であるため、部品の種類が増加し、そのため施工上の迅速さに欠け、製造コストや施工コストが高くなるという欠点があった。
【0014】
上記(5)の技術は部品の種類や部品点数の増加を抑えることは可能であるものの、残余空間の微調整ができる構造にすると、ボーダー部材のパネル嵌合構造が複雑になり、製造する際に成形が困難となり、更には施工に手間がかかるなどの懸念がある。
【0015】
特にこの(5)の技術の係合構造では、所定間隔をあけて係合部が多数整列配置され、ボーダーの寸法調整がこの間隔毎のステップによってのみしか係合位置調整が行えないため、連続的な係合位置の微調整がきかず、柱回り・壁際には、ボーダーマットをぴったりと突き当てて敷設できない場合がある。また、ブロックの移動や送り出し、或いはブロックを一部追加する場合には、施工手順にも工夫をする必要が生じ、結局施工作業が煩雑化する不具合がある。
【0016】
即ち、上記(1)〜(5)のようなボーダー構造では、種々のボーダー処理用の部材が用いられ、基本パネルの構造よりも構造が複雑化し、施工にも手間がかかるものであって、製造コストや施工コスト高くなる。そのため、ボーダーの残余空間を微調整して適切に処理できると共に、より簡単な構造で良好な施工性を有し、低コストなボーダー構造が切望されていた。
【0017】
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであって、ボーダー部の残余空間を微調整して埋設処理することが可能であると共に、より簡単な構造で良好な施工性を有し、且つ低コスト化を図ることができるボーダーシステム及びその施工方法を提供することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明のボーダーシステムは、複数の支持部を所定間隔で床面に敷設し、基本パネルを該支持部に載置して基本パネル群を設ける二重床構造のボーダーシステムであって、ボーダーマットを、該基本パネル群の周縁と所定の境界面との間の残余空間に該境界面に近接して敷設し、三辺に下向きに側面が形成され、一辺に該側面が形成されていないボーダーパネルを、該下向きの側面を有する一端側で該基本パネル群の周縁に位置する支持部と係合して、該周縁の支持部に載置すると共に、該側面が形成されていない他端側で該ボーダーマットの該境界面に対して略垂直方向に延びる凹部若しくは側部と該両側辺の側面をそれぞれ係合して、該ボーダーマットに載置し、該周縁の支持部と該ボーダーマットとの間に該ボーダーマットへの載置幅を変更可能に架橋することを特徴とする
【0019】
また、本発明のボーダーシステムは、複数の支持部を所定間隔で床面に敷設し、基本パネルを該支持部に係合載置して基本パネル群を設ける二重床構造のボーダーシステムであ って、ボーダーマットを、該基本パネル群の周縁と所定の境界面との間の残余空間に該境界面に近接して敷設し、両側辺に下向きに側面が形成され、他端の一辺に該側面が形成されていないボーダーパネルを、その一端側で該基本パネルと該支持部の係合と共通する構造により該基本パネル群の周縁に位置する支持部と係合して、該周縁の支持部に載置すると共に、その他端側で該ボーダーマットの該境界面に対して略垂直方向に延びる凹部若しくは側部と該両側辺の側面をそれぞれ係合して、該ボーダーマットに載置し、該周縁の支持部と該ボーダーマットとの間に該ボーダーマットへの載置幅を変更可能に架橋することを特徴とする
【0020】
また、本発明のボーダーシステムは、前記ボーダーパネルが、基本パネル側に配置される一辺に側面が形成され、該基本パネル側の側面と該両側辺の側面との突合部分を切り欠いて係合部が形成されているものであり、前記周縁の支持部の上面から側縁にかけて該ボーダーパネルの係合部を係合して、該ボーダーパネルを該支持部に載置することを特徴とする
【0021】
また、本発明のボーダーシステムは、前記支持部が、四角柱形で上面から側面にかけてスリットが形成されているものであり、該スリットに前記ボーダーパネルの側面端部を係合して、該ボーダーパネルを該支持部に載置することを特徴とする
【0022】
また、本発明のボーダーシステムは、複数の支持部を所定間隔で床面に敷設し、基本パネルを該支持部に載置して基本パネル群を設ける二重床構造のボーダーシステムであって、第一のボーダーマットを、該基本パネル群の周縁と所定の境界面との間の残余空間に該境界面に近接して敷設し、第二のボーダーマットを、該残余空間に該基本パネル群の周縁に近接して敷設し、両側辺及び一端の一辺に下向きに側面が形成され、他端の一辺に該側面が形成されていないボーダーパネルを、その一端側で該両側辺の側面及び該一端の一辺の側面を該第一のボーダーマット若しくは該第二のボーダーマットに係合して、該第一のボーダーマット若しくは該第二ボーダーマットに載置すると共に、その他端側で該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットの該境界面に対して略垂直方向に延びる凹部若しくは側部と該両側辺の側面をそれぞれ係合して、該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットに載置し、該第一のボーダーマットと該第二のボーダーマットとの間に、該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットへの載置幅を変更可能に架橋することを特徴とする
【0023】
また、本発明のボーダーシステムの施工方法は、複数の支持部を所定間隔で床面に敷設し、基本パネルを該支持部に係合載置して基本パネル群を設ける二重床構造のボーダーシステムの施工方法であって、ボーダーマットを、該基本パネル群の周縁と所定の境界面との間の残余空間に該境界面に近接して敷設する第1のステップと、両側辺に下向きに側面が形成され、他端の一辺に該側面が形成されていないボーダーパネルを、その一端側で該基本パネルと該支持部の係合と共通する構造により該基本パネル群の周縁に位置する支持部と係合して、該周縁の支持部に載置すると共に、その他端側で該ボーダーマットの該境界面に対して略垂直方向に延びる凹部若しくは側部と該両側辺の側面をそれぞれ係合し、且つ該ボーダーマットに対してスライドさせながら載置幅を調整して、該ボーダーマットに載置し、該周縁の支持部と該ボーダーマットとの間に該ボーダーマットへの載置幅を変更可能に架橋する第2のステップとを有することを特徴とする
【0024】
また、本発明のボーダーシステムの施工方法は、複数の支持部を所定間隔で床面に敷設し、基本パネルを該支持部に載置して基本パネル群を設ける二重床構造のボーダーシステムの施工方法であって、第一のボーダーマットを、該基本パネル群の周縁と所定の境界面との間の残余空間に該境界面に近接して敷設すると共に、第二のボーダーマットを、該残余空間に該基本パネル群の周縁に近接して敷設する第1のステップと、両側辺及び一端の 一辺に下向きに側面が形成され、他端の一辺に該側面が形成されていないボーダーパネルを、その一端側で該両側辺の側面及び該一端の一辺の側面を該第一のボーダーマット若しくは該第二のボーダーマットに係合して、該第一のボーダーマット若しくは該第二ボーダーマットに載置すると共に、その他端側で該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットの該境界面に対して略垂直方向に延びる凹部若しくは側部と該両側辺の側面をそれぞれ係合し、且つ該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットに対してスライドさせながら載置幅を調整して、該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットに載置し、該第一のボーダーマットと該第二のボーダーマットとの間に、該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットへの載置幅を変更可能に架橋する第2のステップとを有することを特徴とする
【0025】
【作用】
本発明に係るボーダーシステムでは、配線経路を形成するように、所定間隔で複数の支持部が床面に敷設され、基本パネルが該支持部に載置されて敷設され、パネルユニットを構成する。敷設されたパネルユニットと所定の境界面との間には残余空間が形成され、この残余空間にボーダーマットが前記境界面に近接して敷設される。そして、ボーダーパネルが前記基本パネルユニットとボーダーマットとの間に敷設されるが、少なくともボーダーパネルの一辺側がボーダーマット上面の少なくとも一部分の任意面積で係合支持されるように形成されている。
【0026】
ボーダーパネルとボーダーマットの係合は、基本パネルの周縁から該境界面へ向かう方向になされて所定の載置幅でボーダーパネルが載置され、ボーダーマット上面の任意位置に敷設される。前記係合による任意位置は、その境界面へ向かう方向に調整自在であり、載置幅を微調整して適切な任意位置にボーダーパネルを載置することが可能で、施工性も向上される。
【0027】
ボーダーパネルの敷設に際しては、前記ボーダーマットのマット幅を、残余空間の幅に応じて、ボーダーマット上面の支持面積が少なくとも所定の載置幅による所定の支持面積以上となるように、所定幅に適宜設定する。これにより、必要且つ十分なボーダーパネルを使用でき、低コスト化を図ることができる。
【0028】
また、ボーダーマットにボーダーパネルの一辺側を係合するための係合部を設ける場合、ボーダーマットの敷設状態で前記係合部を境界面へ向かう方向に延在するように形成することにより、所定の支持面積となる所定の載置幅を、載置幅=所定のパネル幅+所定のマット幅−残余空間の幅を満足するように調整して自在に設定することが可能で、容易にボーダーパネルを敷設施工することができる。前記所定の載置幅により、境界面に隣接してボーダーマットを敷設する適切なボーダー処理が可能である。
【0029】
上記のようにボーダーパネル、ボーダーマットの簡単な係合構造により、ボーダーパネルの所定のパネル幅の範囲内で、ボーダーマットの所定のマット幅の設定と相まって、微調整自在にこれらボーダー処理を行うことができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明のボーダーシステム及びその施工方法について図に於ける具体的な実施形態に基づいて説明する。図1は本発明のボーダーシステムの第一実施形態を示す斜視図、図2はそのボーダーシステムを示す側面図、図3は第一実施形態のボーダーシステムに於けるボーダーマットの斜視図である。
【0031】
図1乃至図3に於けるボーダーシステムは、所定間隔毎で床面100に敷設されている複数の支持部10と、支持部10に係合して載置されることで支持部10で支持される基本パネル20と、敷設された基本パネル20群の周縁となる側面20bと所定の壁際や柱回りなどの境界面110との間の幅Wの残余空間に敷設されるボーダーマット30と、支持部10及びボーダーマット30に係合して載置されることで支持部10及びボーダーマット30で支持されるボーダーパネル40とが設けられている。なお残余空間の幅Wは前記周縁に位置する支持部10の中心から境界面110までの寸法である。
【0032】
支持部10には基台11a上に脚部11bが立設し、脚部11b上に板状のパネル係合部11cが形成されている。支持部10のパネル係合部11cは、後述するように、基本パネル20の支持部係合部20cとボーダーパネル40の支持部係合部40cの両者に対応する共通した係合構造になっており、係合された基本パネル20或いはボーダーパネル40は支持部10で支持される。
【0033】
フロアパネルなど基本パネル20はパネル幅Aの略正方形で、略正方形の上面20aの四辺には下向きに側面20bが形成され、四隅に於ける側面20b・20b相互の突合部分には支持部係合部20cが切り欠かれて形成されており、支持部10のパネル係合部11cの上面から側縁にかけて支持部係合部20cが係合され、基本パネル20が支持部10に載置される。支持部10に着脱可能に係合支持された基本パネル20は確実に固定され、床面100と基本パネル20間及び支持部10間に所定の空間が形成されることになり、床面100と基本パネル20の二重床による前記空間は配線空間等として利用される。なお敷設された支持部10群への各基本パネル20の係合は、基本パネル20の少なくとも2辺で行われるようにする。
【0034】
基本パネル20の形状は、一辺の寸法をAとして各辺を有する略多角形状や円形等の板状に形成してもよく、成形加工や折曲加工等で断面略L字形に4辺の側面20bを加工する等で形成してもよい。そして、基本パネル20の四隅部分に加工された支持部係合部20cを支持部10のパネル係合部11cに係合して確実に位置決め固定し、支持部10が基本パネル20を支持する状態で多数平面的に敷設された基本パネル20が二重床面となる。
【0035】
ボーダーマット30は複数の支持体としての脚体31が上端で相互に連結されて3行3列など複数行列の一ブロックが形成され、各ブロック相互は図1及び図3に示すように略上端に設けられた連結部32で相互に連結されており、ブロック相互は連結部32で切断等することで分離可能である。前記脚体31は中空の直方体で下面が開放し、脚体31の下部には配線を配設可能な配線孔31aが四箇所形成され、脚体31・31の上端連結部分には相互に分離可能とする切断溝31bが形成されている。また図3に示すように、ボーダーマット30(ブロック)の上面は全体として略平面であって、各ブロックはマット幅B若しくはB’若しくはB”の略正方形である。
【0036】
ボーダーマット30は、床面100に支持部10及び基本パネル20を敷設した敷設面積等によって生ずる残余空間に応じ、脚体31が一列若しくは分離された複数列若しくは連結された複数列の状態で、又は一ブロック体若しくは分離した複数ブロック体若しくは連結された複数ブロック体の状態で、又は単数若しくは複数の状態で、又は前記状態の組み合わせの状態で敷設される。図1、図2に示すように、幅Wの残余空間に施工された本実施形態のボーダーマット30は境界面110に沿って近接して配設されている。
【0037】
ボーダーマット30のサイズ及び形状は基本パネル20やボーダーパネル40に対応して形成され、敷設したボーダーマット30は基本パネル20の方向或いは境界面110の方向へ設置移動可能であると共に、後述するボーダーパネル40が係合する構造である。例えばボーダーマット30のサイズは境界面110に沿う方向で一辺の寸法Aの基本パネル20等の整数倍に設定し、基本パネル20の寸法Aに対応してボーダーマット30にはA寸法毎に連結部32を設け、上面に形成された連結部32等による凹部若しくは切込による嵌合構造やブロックの側部等に係合する一辺が寸法Aのボーダーパネル40を係合可能とする。
【0038】
本実施形態に於けるボーダーマット30のブロックは3行3列であるが、ボーダー処理の必要に応じて3行4列、4行4列、1列など所定のボーダーマット30を予め準備して用いる或いは施工時に切断して所要の行列のものを用いることができ、又ボーダーマット30の側面等にボーダーパネル40を係合するための係合部或いは嵌合部を設けて係合或いは嵌合するようにしてもよい。またボーダーマット30の支持体としての脚体31にはブロック状や支持脚状のもの等を採用し、これを連結するようにしてもよい。なおボーダーマット30は本発明の趣旨の範囲内でボーダー処理を行うことができるものであれば適宜であり、脚体31を設けないもの等であってもよい。
【0039】
ここでボーダーマットの変形例について説明する。図4に示すボーダーマット30は、支持体としての各脚体31には一方向に貫通する2箇所の配線孔31aが形成され、脚体31が略上端で3行3列に連結されて幅Bの略正方形のものを一ブロックとし、前記連結部分には切断溝31bが形成されている。各ユニット相互はさらに脚体31の略上部に位置する連結部32で連結されており、連結部32で切断することによって分離可能である。分離後には切断後の連結部32と脚体31の側面はボーダーパネル40の側面40bが係合する係合部33となる。脚体31の上面にはボーダーシート50が敷設或いは貼設されている。
【0040】
ボーダーパネル40は図1、図2に示すように、支持部10とボーダーマット30間に架橋され、両者間の間隙Sを覆うものであり、基本パネル20と略同一形状に形成されているパネル幅Aの略正方形である。ボーダーパネル40は方形の上面40aを有し、上面40aの基本パネル20側及び側方の三辺には下向きに側面40bが形成されており、基本パネル20側の一辺の二隅に於ける側面40b・40b相互の突合部分には基本パネル20の支持部係合部20cと共通する支持部係合部40cが切り欠かれて形成され、前記一辺に対向する境界面110側の一辺は側面40b及び支持部係合部40cを有しない開放状態に形成され、図示例の場合、基本パネル20と共通する係合構造は形成されていない。
【0041】
即ち、ボーダーパネル40のボーダーマット30への係合構造は、ボーダーマット30の側方の係合部分、又はボーダーマット30の上面所定位置に形成された切込部若しくは凹部などの係合部分に、側面40bなど略レール状の係合部が係合或いは嵌合するようになっている。前記係合構造では施工の際にボーダーパネル40の側面40bをボーダーマット30に係合しながらボーダーパネル40の上面40aをボーダーマット30上に載置し、ボーダーマット30へのボーダーパネル40の載置幅Xを相対的に変更可能である。そして、基本パネル20の周縁の側面20b或いは境界面110に対して略垂直方向に係合するので、ボーダーパネル40はその設置位置を可動的に設定できると共に、残余空間や間隙Sに応じてボーダーパネル40やボーダーマット30の設置位置等が調整可能である。
【0042】
この場合にボーダーパネル40の支持部係合部40cは基本パネル20群の周縁に位置する支持部10のパネル係合部11cに係合し、その側面40bはボーダーマット30の側方に係合して、支持部10とボーダーマット30間で架橋載置されたボーダーパネル40が支持部10及びボーダーマット30で所定の支持面積により支持されている。従って、基本パネル20及びボーダーパネル40の係合にあたって、支持部10のパネル係合部10cは共有して利用されている。
【0043】
そして、ボーダーマット30とボーダーパネル40との係合は敷設された基本パネル20群の周縁となる側面20bに対し垂直方向になされ、ボーダーパネル40のボーダーマット30上面への載置幅Xは任意位置により調整して設定可能となるので、ボーダーマット30上面の任意の支持面積でボーダーパネル40を支持することができる。本実施形態のボーダーパネル40の敷設に際するボーダーパネル40とボーダーマット30との重なり量(載置幅X)は、図1、図2に示すように載置幅X=ボーダーパネル幅A+ボーダーマット幅B−残余空間幅Wを充足する様に設定したが、載置幅Xは可変的なので自在に調整して設定することが可能である。
【0044】
なお、前記載置幅Xの支持面積は、基本パネル20やボーダーパネル40を支持部10へ載置する際の強度とほぼ同程度の所要強度等となるように設定すると好適であり、例えばボーダーパネル40の支持面積を、支持部10のボーダーパネル40に対する支持面積以上とする、若しくはボーダーマット30面で少なくとも15mm以上の載置幅Xを確保するように設定すると好適である。
【0045】
ボーダーマット30は幅Wの残余空間に応じ、ボーダーパネル40のボーダーマット30に対する所定の載置幅Xが確保できるように所定の大きさや形状或いは複数列で敷設され、前記敷設により周縁に位置する支持部10の中心とボーダーマット30の境界面110側とは反対側の側面間に間隙Sが形成される。そして、間隙Sを覆うようにボーダーパネル40が架橋され、基本パネル20側の一辺側は支持部10のパネル係合部11cに係合され、ボーダーマット30側の一辺側に於いて上面40a及び側面40bはボーダーマット30に載置幅Xで係合され、ボーダーパネル40は係合支持される。
【0046】
ボーダーパネル40がボーダーマット30に載置されている部分以外のボーダーマット30の上面には、必要に応じて高さ調整用で切断可能なボーダーシート50が敷設或いは貼設され、基本パネル20、ボーダーパネル40及びボーダーシート50は略面一に形成されている。
【0047】
なお支持部10、基本パネル20、ボーダーマット30、ボーダーパネル40、ボーダーシート50の形状を長方形などの略多角形等とする、或いはその大きさを変更する等は本発明の趣旨の範囲内で適宜である。また支持部10と基本パネル20若しくはボーダーパネル40、又はボーダーマット30とボーダーパネル40の係合構造は上記実施形態に限定されるものではなく、例えば基本パネル20が支持部10上に係合固定されるものであればよく、種々の加工等によって断面略L字状又は側面部に形成せず平板状にしても良いし、本発明の趣旨の範囲内で適宜である。
【0048】
上記ボーダーシステムでは、基本パネル20とボーダーパネル40との形状やボーダーパネル40とボーダーマット30の係合構造に共通性を持たせ、ボーダーマット30を所要列に切断して調整可能なものとし、支持部10、基本パネル20、ボーダーマット30、ボーダーパネル40を所定サイズに規格化し、さらにはボーダーパネル40のボーダーマット30上の載置幅Xが任意に調整可能なものとすることにより、基本パネル20の敷設後の残余空間に応じて適切なボーダー処理を容易な施工で行うことができる。
【0049】
次に本発明のボーダーシステムの第二実施形態について説明する。図5は第二実施形態のボーダーシステムを示す側面図である。
【0050】
図5に於けるボーダーシステムでは、支持部10、基本パネル20、ボーダーマット30、ボーダーパネル40、ボーダーシート50の主要構造は第一実施形態と同様であるが、基本パネル20の支持部係合部20cとボーダーパネル40の支持部係合部40cは段差状に形成され、ボーダーマット30には4列に並設されたのものが用いられている。
【0051】
また支持部10は中空で底面が開放した四角柱であって、側面12bの略中央近傍部分には上面12aから各側面12bにかけて所定の開口或いはスリット12cが形成されており、基本パネル20及びボーダーパネル40を支持部10の上面12a上に載置する場合には、基本パネル20の支持部係合部20cと必要に応じて側面20b端部をスリット12cに嵌合すると共に、ボーダーパネル40の支持部係合部40cと必要に応じて側面40b端部をスリット12cに嵌合する。この際に基本パネル20・20の側面20b・20b相互、及び基本パネル20の側面20bとボーダーパネル40の側面40b相互は隣接して配置され、支持部10には基本パネル20が係合されると共にボーダーパネル40が係合される共通した係合支持構造になっている。
【0052】
次に本発明のボーダーシステムの好適な施工方法例について説明する。図6は第三実施形態のボーダーシステムに於ける支持部と基本パネルとの設置状態を示す平面図、図7はそのボーダーマットの設置状態を示す平面図、図8(a)はボーダーシートを切断する状況を示す側面図、同図(b)はボーダーパネルを設置する状況を示す側面図、図9は直線部分又はコーナー部分のボーダーパネルの敷設状態を示す平面図、図10は入隅コーナー部分又は出隅コーナー部分に於けるボーダー処理状態を示す平面図、図11は一列、二列又は四列のボーダーマットを敷設してボーダーパネルを架橋する施工例を示す側面図である。
【0053】
図6乃至図11に於ける第三実施形態のボーダーシステムに於いて、その基本パネル20及びボーダーパネル40は第一実施形態の基本パネル20及びボーダーパネル40と同一である。また支持部10は第二実施形態の支持部10と略同一であって、各支持部10は中空で底面が開放した四角柱で、側面12bの中央には上面12aから各側面12bにかけて所定の開口若しくは切込若しくはスリット12cが形成され、対角線に位置する各支持部10・10相互が対角線方向に伸びる薄肉連結部14を介して連結され、支持部10が全体として一体化されている。またボーダーマット30は図4に示すボーダーマット30と略同一で、適宜必要に応じた複数行列の脚体31が並設されたものであり、初期状態の複数行列であるボーダーマット30を切断して或いは追加して設けられる。
【0054】
先ず本実施形態のボーダーシステムを施工する際には、支持脚或いは支持部10の敷設及びフロアパネルとなる基本パネル20の敷設を行う。これは図6に示すように、最初に通常一般的に行われている床面100に対するパネル敷設の基準墨出しが行われ、この基準墨出し線に合わせて複数の支持部10が所定間隔毎に敷設される。支持部10の敷設の際には、その構造に応じた施工作業を行うことにより、例えば薄肉連結部14同士を接続しながら、複数の支持部10を並設して敷き込んでいく。
【0055】
そして、支持部10の敷き込み後、又は支持部10の敷き込みに合わせて基本パネル20を敷き込む。基本パネル20の敷設の際には、基本パネル20の四隅に形成された切欠状の支持部係合部20cや側面20b端部が支持部10の上面12aやスリット12cに係合若しくは嵌合し、基本パネル20は支持部10に係合状態で載置され、支持部10に着脱可能に位置決め固定された基本パネル20は支持部10上に確実に設置される。基本パネル20を多数連続的に敷設され、基本パネル20と床面100間に配線空間等の空間が形成された二重床が構築される。
【0056】
支持部10及び基本パネル20の敷設後には、通常は壁際や柱回り等の近傍で基本パネル20の周縁となる側面20bと境界面110との間に、図6に示すような幅W1や幅W2の残余空間が形成されることから、前記残余空間に基本パネル20の上面に合わせて略面一にするために二重床面を構築するボーダー処理を行う。ボーダー処理では例えば図6に示すようなボーダーシート50が上面に貼設されたボーダーマット30を残余空間に敷設する。
【0057】
ボーダーマット30を敷設する場合、図7に示すように、壁際や柱回り、出入口回りを基準にし、これらに突き当てながら複数のボーダーマット30を順次敷設していく。ボーダーマット30はW1やW2等の残余空間の寸法に応じ、ボーダーパネル40をボーダーマット30と基本パネル20の支持部10間に架橋して敷設できるように、脚体31の所要の複数行列を敷設する。この際、施工コスト等の観点からボーダーマット30の脚体31は可能な限り少ない面積となる様に用いることが望ましいが、ボーダーマット30上にボーダーパネル40を敷設する構造に所要強度を確保するため、所定の載置幅X或いは支持面積が確保することが望ましく、例えば本実施形態の載置幅Xは少なくとも10〜15mm以上に設定している。
【0058】
ボーダーマット30の脚体31の複数行列を敷設する場合にボーダーマット30の設置調整を行う必要があるが、これには残余空間の寸法W1やW2等に応じ、図11に示すように、切断溝31bで切断することにより脚体31単位や脚体31の列単位等で分割し、或いは1個若しくは一列若しくは複数列の脚体31を追加補充して設置することが可能である。図11に示す実施形態では、ボーダーマット30が少なくとも一列(図11(a))敷設されている場合から最大四列(図11(c))敷設されている場合までが示され、残余空間に応じ、ボーダーパネル40の敷設幅或いは敷設面積の範囲内でボーダーパネル40の載置幅X或いは所定の支持面積を設定することができる。
【0059】
後述するようにボーダーマット30にはボーダーパネル40が係合されることになるが、ボーダーパネル40の架設に於いて、ボーダーパネル40とボーダーマット30の係合は基本パネル20の周縁の側面20bに対し垂直方向になされるので、ボーダーパネル40はボーダーマット30との係合状態を維持しながら、必要に応じて前記垂直方向へスライド或いは可動させることができ、位置調整が自在である。従って、支持部10とボーダーマット30間の寸法Sの間隙も最小から最大まで自在に調整できる。
【0060】
そして、ボーダーマット30の敷設により、基本パネル20群の周縁に位置する支持部10中心と前記支持部10方向のボーダーマット30の側面間に寸法Sの間隙が形成されるが、前記間隙を覆うためにボーダーパネル40を施工して敷設する。
【0061】
本実施形態ではボーダーパネル40の敷設に当たってボーダーパネル40を敷設するための準備が必要であり、図8に示すようにボーダーパネル40の敷き込み前に、ボーダーマット30上に貼設されているボーダーシート50を、敷設するボーダーパネル40の載置幅などの寸法に合わせて所定の寸法に切断する。ボーダーシート50の切断はボーダーシート50上面とボーダーパネル40の上面40aと基本パネル20の上面20aとを段差なく平らにするもので、ボーダーシート50の所定幅を例えばボーダーパネル幅と同じサイズの切断治具60等を用いて切断工具で切断する。前記切断量は壁際や柱回り側に敷設されたボーダーマット30とボーダーパネル40の一方に位置する一辺側の載置幅Xに相当する量である。前記切断後にはボーダーシート50の除去部分に必要に応じて粘着材等を塗布し、ボーダーパネル40の設置準備が完了する。
【0062】
その後にボーダーパネル40を敷設する。ボーダーパネル40の敷設に当たっては図8及び図9に示すように、ボーダーパネル40の開放端側を境界面110の方向に向け、支持部10方向の一辺にある側面40bや支持部係合部40cを支持部10のスリット12cや上面12aに係合し、境界面110方向の上面40aをボーダーシート50を除去した粘着材塗布部分のボーダーマット30の上面に載置すると共に側面40bをボーダーマット30の側方若しくは切込若しくは係合部等に係合し、ボーダーパネル40を支持部10とボーダーマット50との間に架橋して設置する。
【0063】
ボーダーパネル40を敷設していくと、敷設面積の四隅部分や角部分には、図9(b)及び図10(a)、(b)に示すように、出隅コーナー部分の残余空間や入隅コーナー部分の残余空間が生ずるため、これらの出隅コーナー部分や入隅コーナー部分の残余空間の処理を行う。
【0064】
入隅コーナー部分では、図9(b)及び図10(b)に示すように、必要に応じて支持部10の突出した部分を切断して除去し、入隅コーナー部分の残余空間に対応した形状・サイズ等のボーダーマット30を予め準備し或いは切断して作成すること等により準備し、ボーダーマット30を入隅コーナー部分の残余空間に合わせて敷設する。また出隅コーナー部分では、図10(a)に示すように、必要に応じて支持部10の突出した部分を切断して除去し、出隅コーナー部分の残余空間に対応した形状・サイズ等のボーダーマット30を予め準備し或いは切断して作成すること等により準備し、ボーダーマット30を出隅コーナー部分の残余空間に合わせて敷設する。
【0065】
なお入隅コーナー部分や出隅コーナー部分に切断等して作成したボーダーマット30を敷設する場合、前記敷設をしても微小な残余間隙が形成されることがあるが、この場合には図10に示すように残余間隙の大きさやサイズに応じ、残余間隙を埋めることができる他のボーダーマット30aやボーダー部材を敷設し、ボーダー処理を行う。
【0066】
上記実施形態では支持体10が一体型或いは分離型で基本パネル20を敷設するボーダーシステムについて説明したが、次に他の実施形態として、図12に示す配線経路を形成するように基本パネル20を敷設するボーダーシステムについて説明する。図12は第四実施形態のボーダーシステムを示す平面図、図13(a)は図12のA−A線縦断面図、同図(b)は図12のB−B線縦断面図である。
【0067】
図12及び図13に於ける支持部10は、上記第二及び第三実施形態のボーダーマット30に類似の形状で、複数のブロック体13aが並設されたものであって、各ブロック体13aは上端等で相互に連結され、前記連結部分や側方等にはスリットなどの係合部13bが形成され、前記係合部13bには基本パネル20の側面20b等が係合される。各支持部10は所定位置に配設され、支持部10・10間に所定の配線経路70或いは配線溝が形成されている。
【0068】
基本パネル20は略多角形など所定形状で所定サイズに形成されるが、本実施形態ではパネル幅Aの略正方形である。基本パネル20の側面20bは係合部13bに係合されると共に、上面20aを支持部10に支持され、基本パネル20は支持部10に係合されながら隣接して或いは所定間隔を開けて複数敷設される。この際に複数の支持部10の敷設によって形成された所定の配線経路70上に配線パネルとなる基本パネル20が架設され、基本パネル20が配線経路70を覆う。なお本実施形態に於ける支持部10の一部分は基本パネル20と略同一平面になっており、基本パネル20は配線パネルとして配線経路70上にだけ設けられている。
【0069】
支持部10及び基本パネル20の敷設で壁際や柱回り側に形成された残余空間には、所定のマット幅B1の第一のボーダーマット30bと所定のマット幅B2の第二のボーダーマット30cが残余空間の幅Wに応じて敷設され、第一のボーダーマット30bは境界面110に隣接して敷設されていると共に、第二のボーダーマット30cは周縁に位置する支持部10の側面に隣接して敷設されている。
【0070】
図13(a)の場合、第一のボーダーマット30bにはボーダーパネル40の開放側の上面40a及び側面40bを係合する係合部が形成され、第二のボーダーマット30cにはボーダーパネル40の開放していない側の上面40a及び側面40b及び支持部係合部40cを係合する係合部が形成されており、第一のボーダーマット30bにはボーダーパネル40の境界面110方向の一辺側が係合され、第二のボーダーマット30cにはボーダーパネル40の基本パネル20方向の一辺側が係合される。図13(b)の場合は逆に第一のボーダーマット30bに形成されている係合部にはボーダーパネル40の開放していない側の上面40a及び側面40b及び支持部係合部40cが係合され、第二のボーダーマット30cに形成されている係合部にはボーダーパネル40の開放側の上面40a及び側面40bを係合される。
【0071】
ボーダーパネル40は、基本パネル20の略多角形など所定形状や所定サイズに対応して形成されるが、本実施形態ではパネル幅Aの略正方形に形成されている。ボーダーパネル40は、図13(a)、同図(b)に示すように、第一のボーダーマット30bと第二のボーダーマット30cの2つに両端をそれぞれ係合して架設され、第一のボーダーマット30b或いは第二のボーダーマット30cにより所定の載置幅Xで支持される。
【0072】
前記載置幅Xに関し、図13(a)の場合で第一のボーダーマット30b上面の載置幅X=X1は、載置幅X1=パネル幅A+マット幅B1−残余空間の幅Wの条件を満足するものであり、図13(b)の場合で第二のボーダーマット30c上面の載置幅X=X2は、載置幅X2=パネル幅A+マット幅B2−残余空間の幅Wのを満足する。載置幅X1は壁際や柱回りの境界面110側に敷設されたボーダーマット30bのボーダーパネル40の重なり量であり、載置幅X2は基本パネル20側に敷設されたボーダーマット30cのボーダーパネル40の重なり量である。
【0073】
上記のように本発明に係るボーダーシステムの特徴として、床面100に敷設される複数の支持部10と、この支持部10上に載置される基本パネル20と、これにより柱回り・壁際等の境界面110側に形成された幅Wの残余空間に敷設されるボーダーマット30と、その基本パネル20からボーダーマット30間に係合され支持されるボーダーパネル40とから成り、特にボーダーパネル40の係合が基本パネル20周縁の側面20bに対し略垂直方向に任意位置に調整可能になされ、ボーダーパネル40の載置はボーダーマット30上面の少なくとも一部分の任意面積で調整可能になされ、所定の載置幅Xによる支持面積でボーダーパネル40は支持される。
【0074】
さらにはボーダーマット30のマット幅Bは、幅Wの残余空間に応じ、その支持面積の載置幅Xを所定幅以上確保できるように設定する。
【0075】
また、ボーダーパネル40は、その開放端側が境界面110に対して略垂直方向に延在して形成されたボーダーマット30の連結部32に係合され、ボーダーマット30上面の少なくとも一部分の支持面積は、前記係合によって前記略垂直方向にボーダーパネル40の載置位置を調整することにより任意面積に調整することが可能であり、ボーダーパネル40は所定の載置幅Xによる支持面積で係合支持される。
【0076】
また、ボーダーパネル40の支持面積をなす所定の載置幅Xは、幅Wの残余空間に応じて設定されたマット幅Bと、予め設定されたパネル幅Aに基づいて、載置幅X=パネル幅A+マット幅B−残余空間の幅Wを満足するように設定され、ボーダーパネル40はボーダーマット30上面の少なくとも一部分が支持面積となるように、任意位置へ連続的に調整可能に係合支持され、前記任意位置の調整は境界面110に対して略垂直方向になされる。
【0077】
そして、本発明に係るボーダーシステムの上述した実施形態によれば、基本パネル20とボーダーパネル40とを共通する形状、サイズ、構造等にすると共に、基本パネル20及びボーダーパネル40が支持部10を共有する共通化・簡略化した係合構造にすることで、設計、製造を容易にすることができ、部品点数を削減することができ、容易にパネルの敷設施工を行うことができる。またボーダーマット30を基本パネル20及びボーダーパネル40の形状やサイズに対応するように形成し、基本パネル20やボーダーパネル40の設置状態に合わせて調整して敷設することで、ボーダーマット30に対する基本パネル20やボーダーパネル40の取り合いや施工作業を極めて容易に行うことができる。
【0078】
また簡単なボーダーパネル40の係合構造によって、ボーダーマット30に支持されるボーダーパネル40の載置幅X或いは支持面積を、基本パネル20の敷設後の所定幅Wの残余空間に応じ、任意の幅或いは支持面積で可変的且つ微妙に調整して所望設定にすることができる。
【0079】
またボーダーパネル40、基本パネル20、支持部10の共通化、ボーダーマット30の規格化、前記係合構造により、載置幅X或いは支持面積の調整範囲を拡大できると共に、二重床全体の強度を同一レベルで安定的に保証することが可能である。
【0080】
また基本パネル20とボーダーパネル40の形状や構造等の共通化により、床面100に敷設して二重床を形成した際に、基本パネル20とボーダーパネル40に同レベルの不陸追従性や吸収性を発揮させることができる。
【0081】
またボーダーパネル40で幅Wの残余空間を埋めると共に基本パネル20とボーダーマット30間を架橋する施工手順等によって、施工が容易となり、総合的に低コスト化を図ることができる。そして、ボーダーパネル40のサイズよりも分割等によって形成された小さいサイズの他のボーダーパネルを適用すれば、微小残余間隙や各部の残余空間等を効率的に埋めることができる。
【0082】
なお基本パネル20、ボーダーマット30、ボーダーパネル40、ボーダーシート50等の本発明のボーダーシステムは、組み合わせ或いはその応用例は簡単且つ安価に製造することができ、且つその施工作業は容易である。
【0083】
【発明の効果】
本発明のボーダーシステム及びその施工方法は、ボーダーの残余空間を微調整して適切に処理することが可能であると共に、より簡単な構造であって、所定の施工手順を採用すること等で良好な施工性を有し、製造や施工の低コスト化を図ることができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のボーダーシステムの第一実施形態を示す斜視図。
【図2】第一実施形態のボーダーシステムを示す側面図。
【図3】第一実施形態のボーダーシステムに於けるボーダーマットの斜視図。
【図4】(a)ボーダーマットの変形例を示す平面図。(b)ボーダーマットの変形例を示す正面図。(c)ボーダーマットの変形例を示す側面図。(d)ボーダーマットの変形例を示す裏面図。
【図5】第二実施形態のボーダーシステムを示す側面図。
【図6】第三実施形態のボーダーシステムに於ける支持部と基本パネルとの設置状態を示す平面図。
【図7】第三実施形態のボーダーシステムに於けるボーダーマットの設置状態を示す平面図。
【図8】(a)第三実施形態のボーダーシステムに於けるボーダーシートを切断する状況を示す側面図。(b)第三実施形態のボーダーシステムに於けるボーダーパネルを設置する状況を示す側面図。
【図9】(a)第三実施形態のボーダーシステムに於ける直線部分のボーダーパネルの敷設状態を示す平面図。(b)第三実施形態のボーダーシステムに於けるコーナー部分のボーダーパネルの敷設状態を示す平面図。
【図10】(a)第三実施形態のボーダーシステムの入隅コーナー部分に於けるボーダー処理状態を示す平面図。(b)第三実施形態のボーダーシステムの出隅コーナー部分に於けるボーダー処理状態を示す平面図。
【図11】(a)第三実施形態のボーダーシステムに於いて、一列のボーダーマットを敷設してボーダーパネルを架橋する施工例を示す側面図。(b)第三実施形態のボーダーシステムに於いて、二列のボーダーマットを敷設してボーダーパネルを架橋する施工例を示す側面図。(c)第三実施形態のボーダーシステムに於いて、四列のボーダーマットを敷設してボーダーパネルを架橋する施工例を示す側面図。
【図12】第四実施形態のボーダーシステムを示す平面図。
【図13】(a)図12のA−A線縦断面図。
(b)図12のB−B線縦断面図。
【符号の説明】
10 支持部
11c パネル係合部
12c スリット
13b 係合部
20 基本パネル
20c 支持部係合部
30、30a、30b、30c ボーダーマット
31 脚体
31b 切断溝
32 連結部
33 係合部
40 ボーダーパネル
40c 支持部係合部
50 ボーダーシート
70 配線経路
100 床面
110 境界面
A パネル幅
B、B1、B2 マット幅
W、W1、W2 残余空間幅
X、X1、X2 載置幅

Claims (7)

  1. 複数の支持部を所定間隔で床面に敷設し、基本パネルを該支持部に載置して基本パネル群を設ける二重床構造のボーダーシステムであって、
    ボーダーマットを、該基本パネル群の周縁と所定の境界面との間の残余空間に該境界面に近接して敷設し、
    三辺に下向きに側面が形成され、一辺に該側面が形成されていないボーダーパネルを、
    該下向きの側面を有する一端側で該基本パネル群の周縁に位置する支持部と係合して、該周縁の支持部に載置すると共に、
    該側面が形成されていない他端側で該ボーダーマットの該境界面に対して略垂直方向に延びる凹部若しくは側部と該両側辺の側面をそれぞれ係合して、該ボーダーマットに載置し、
    該周縁の支持部と該ボーダーマットとの間に該ボーダーマットへの載置幅を変更可能に架橋することを特徴とするボーダーシステム
  2. 複数の支持部を所定間隔で床面に敷設し、基本パネルを該支持部に係合載置して基本パネル群を設ける二重床構造のボーダーシステムであって、
    ボーダーマットを、該基本パネル群の周縁と所定の境界面との間の残余空間に該境界面に近接して敷設し、
    両側辺に下向きに側面が形成され、他端の一辺に該側面が形成されていないボーダーパネルを、
    その一端側で該基本パネルと該支持部の係合と共通する構造により該基本パネル群の周縁に位置する支持部と係合して、該周縁の支持部に載置すると共に、
    その他端側で該ボーダーマットの該境界面に対して略垂直方向に延びる凹部若しくは側部と該両側辺の側面をそれぞれ係合して、該ボーダーマットに載置し、
    該周縁の支持部と該ボーダーマットとの間に該ボーダーマットへの載置幅を変更可能に架橋することを特徴とするボーダーシステム
  3. 前記ボーダーパネルが、基本パネル側に配置される一辺に側面が形成され、該基本パネル側の側面と該両側辺の側面との突合部分を切り欠いて係合部が形成されているものであり、
    前記周縁の支持部の上面から側縁にかけて該ボーダーパネルの係合部を係合して、該ボーダーパネルを該支持部に載置することを特徴とする請求項1又は2記載のボーダーシステム
  4. 前記支持部が、四角柱形で上面から側面にかけてスリットが形成されているものであり、
    該スリットに前記ボーダーパネルの側面端部を係合して、該ボーダーパネルを該支持部に載置することを特徴とする請求項1又は3記載のボーダーシステム
  5. 複数の支持部を所定間隔で床面に敷設し、基本パネルを該支持部に載置して基本パネル群を設ける二重床構造のボーダーシステムであって、
    第一のボーダーマットを、該基本パネル群の周縁と所定の境界面との間の残余空間に該境界面に近接して敷設し、
    第二のボーダーマットを、該残余空間に該基本パネル群の周縁に近接して敷設し、
    両側辺及び一端の一辺に下向きに側面が形成され、他端の一辺に該側面が形成されていないボーダーパネルを、
    その一端側で該両側辺の側面及び該一端の一辺の側面を該第一のボーダーマット若しくは該第二のボーダーマットに係合して、該第一のボーダーマット若しくは該第二ボーダーマ ットに載置すると共に、
    その他端側で該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットの該境界面に対して略垂直方向に延びる凹部若しくは側部と該両側辺の側面をそれぞれ係合して、該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットに載置し、
    該第一のボーダーマットと該第二のボーダーマットとの間に、該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットへの載置幅を変更可能に架橋することを特徴とするボーダーシステム
  6. 複数の支持部を所定間隔で床面に敷設し、基本パネルを該支持部に係合載置して基本パネル群を設ける二重床構造のボーダーシステムの施工方法であって、
    ボーダーマットを、該基本パネル群の周縁と所定の境界面との間の残余空間に該境界面に近接して敷設する第1のステップと、
    両側辺に下向きに側面が形成され、他端の一辺に該側面が形成されていないボーダーパネルを、
    その一端側で該基本パネルと該支持部の係合と共通する構造により該基本パネル群の周縁に位置する支持部と係合して、該周縁の支持部に載置すると共に、
    その他端側で該ボーダーマットの該境界面に対して略垂直方向に延びる凹部若しくは側部と該両側辺の側面をそれぞれ係合し、且つ該ボーダーマットに対してスライドさせながら載置幅を調整して、該ボーダーマットに載置し、
    該周縁の支持部と該ボーダーマットとの間に該ボーダーマットへの載置幅を変更可能に架橋する第2のステップとを有することを特徴とするボーダーシステムの施工方法
  7. 複数の支持部を所定間隔で床面に敷設し、基本パネルを該支持部に載置して基本パネル群を設ける二重床構造のボーダーシステムの施工方法であって、
    第一のボーダーマットを、該基本パネル群の周縁と所定の境界面との間の残余空間に該境界面に近接して敷設すると共に、
    第二のボーダーマットを、該残余空間に該基本パネル群の周縁に近接して敷設する第1のステップと、
    両側辺及び一端の一辺に下向きに側面が形成され、他端の一辺に該側面が形成されていないボーダーパネルを、
    その一端側で該両側辺の側面及び該一端の一辺の側面を該第一のボーダーマット若しくは該第二のボーダーマットに係合して、該第一のボーダーマット若しくは該第二ボーダーマットに載置すると共に、
    その他端側で該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットの該境界面に対して略垂直方向に延びる凹部若しくは側部と該両側辺の側面をそれぞれ係合し、且つ該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットに対してスライドさせながら載置幅を調整して、該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットに載置し、
    該第一のボーダーマットと該第二のボーダーマットとの間に、該第二のボーダーマット若しくは該第一のボーダーマットへの載置幅を変更可能に架橋する第2のステップとを有することを特徴とするボーダーシステムの施工方法
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