JPH09144290A - 二重床 - Google Patents

二重床

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JPH09144290A
JPH09144290A JP29948795A JP29948795A JPH09144290A JP H09144290 A JPH09144290 A JP H09144290A JP 29948795 A JP29948795 A JP 29948795A JP 29948795 A JP29948795 A JP 29948795A JP H09144290 A JPH09144290 A JP H09144290A
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JP
Japan
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floor
floor panel
wiring
boundary member
basic unit
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JP29948795A
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Fumikazu Sato
史和 佐藤
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】建築床上に基本単位の床パネルを敷き詰めてい
った場合に、壁際に配置する床パネルと壁面との間に生
じる隙間を埋めるために床パネルを切削加工する必要が
あり、これが作業効率を大幅に低下させているという不
具合を解消する。 【解決手段】壁際において床パネル3と壁面Wとの間に
生じる基本単位から外れた隙間δのうち、壁面Wから配
線収納空間Sへの入線部に配置される第2の境界部材6
を、第1の配線挿通部材61と第2の配線挿通部材62
を突没可能に嵌装した構成とし、この境界部材6を、そ
の突没方向を壁面Wに直交する方向に合致させて配置し
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オフィス等におい
て好適に利用される二重床に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の二重床は、基本単位の床パネル
を敷き詰めていって建築床との間に配線収納空間を形成
し、その配線収納空間に電力線や通信線等の配線を収納
し得るように構成されるものである。オフィス等では多
くのOA機器が設置され、数多くの配線類が引き回され
るのが通例であるため、それらの配線類のうち室内に露
出する部分を最小限に止どめることは、オフィス内の居
住性や機能性を高める上で極めて有効な手段となり得る
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、この種の二
重床を施工するにあたり、壁際には一般に柱等が突出し
ていることから、床パネルは部屋の中央より周辺に向か
って建築床上に展開されるのが通例である。そして、こ
の場合、部屋の規格の相違や建築誤差等に起因して、各
々の壁際において最後のラインに置いた床パネルと壁面
との間に隙間が生じることがある。そこで、従来、その
ような隙間を埋めるために、境界部材を使用するように
している。この種の境界部材は、縦横に采の目状に切れ
目が入った平板状のもので、適当な位置で簡単に破断し
て分割できるようになっている。そして、この境界部材
を現場において隙間に応じた大きさにし、床パネルと壁
面との隙間に配置するようにしている。
【0004】ところが、この境界部材は縦横に分割可能
とするために叙述したような一定厚みの平板状をなして
おり、下面が建築床上に直置きされることから、建築構
造物の幹線の一部から壁を介して床パネルの下へ配線を
引き込む入線部分では線を踏み付けてしまい使用できな
い。そこで、従来、入線部分において配線を踏み付けず
にその隙間を埋めることができるように、元来、配線収
納空間を形成すべく作られている前記床パネルを別途そ
の隙間寸法に切削加工して用いるようにしている。しか
しながら、床パネルは上載荷重を支持するために剛性の
高い素材を使用しており、このような部材をカッター等
で切断する作業は多大な工数及び労力を必要とする。そ
して、このような作業が、従来の二重床の施工作業全体
に係る作業効率を大巾に低下させているという問題があ
る。
【0005】本発明は、このような課題を有効に解決し
た二重床を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成を採用したもので
ある。
【0007】すなわち、本発明の二重床は、基本単位の
床パネルを敷き詰めていって建築床との間に配線収納空
間を形成し、壁際において床パネルと壁面との間に生じ
る基本単位から外れた隙間に境界部材を配置するように
したものにおいて、前記境界部材のうち、壁から配線収
納空間への入線部に配置される特定の境界部材を、第1
の配線挿通部材と第2の配線挿通部材を突没可能に嵌装
した構成とし、この境界部材を、その突没方向を壁面に
直交する方向に合致させて配置したことを特徴とする。
【0008】このような構成のものであれば、この境界
部材の突没方向へのトータルの長さ寸法が一定の限度内
で自在に変更可能となる。このため、床パネルと壁との
間に生じる隙間寸法に臨機応変に対応してその隙間を適
正に埋めることができる。そして、この境界部材を構成
する両配線挿通部材を通じて、壁から配線収容空間への
入線系路が確保される。したがって、本発明によると、
少なくとも現場において床パネルを切削加工するという
煩雑な作業を全く不要なものにすることができる。
【0009】特定の境界部材の突没方向の全長を少なく
とも基本単位の床パネルの同方向の寸法分だけ変化させ
得るように構成した場合には、任意の隙間に対してこの
境界部材を有効に適合させることが可能となる。
【0010】特定の境界部材の幅寸法を床パネルの幅寸
法に等しく設定するとともに、その突没方向の寸法を常
に基本単位より大きくなるように設定した場合には、隙
間が小さい場合に壁面に近い床パネルの一部をその床パ
ネルに対応するベースと共に撤去してその撤去した部分
に特定の境界部材の一部を嵌装し、隙間が大きい場合に
床パネルを撤去することなく境界部材を床パネルに横づ
けすることができるので、複数のパネルが取扱いの便を
図るために一体に連結されているような場合にその利便
性を損なうことなく境界部材を有効に適用することが可
能となる。なお、境界部材はそれ自体、または周辺の床
パネルとの間で特に固定されなくても、その表面に表装
部材を配設することによってそのときの突没状態で安定
的に固定され、周辺に対する据わりも良好なものとな
る。特に、床パネルと境界部材とにまたがって共通の表
装部材を配設した場合には、前記据わりを一層良好なも
のとし、且つ、境界部材の上面と床パネルの上面との連
続性を容易に実現することができる。
【0011】配線挿通部材を、下方に開口するチャンネ
ル状のものとし、その下端を建築床上に載置するように
した場合には、板金素材を折り曲げるだけで加工が完了
するため、部品製作が容易となり、しかも、その頂板部
を床パネルの上面に容易に連続させることができる。そ
の上、パイプ状のものを採用する場合に比べて配線を予
め挿通しておく必要がないため、施工性やその後の配線
変更時等の作業効率を有効に向上させることが可能とな
る。
【0012】床パネルを、建築床上に載置されるシート
部材と、このシート部材の上面に上方に向けて突設され
る柱状突起とを備えてなるベースによって支持し、シー
ト部材と床パネルの間であって柱状突起以外の部位に配
線収納空間を形成した場合には、先に二重床の基礎を作
った後に配線を引き回すことができるので、先に配線を
完了しなければならない構造のものに比べて、配線を踏
み付ける恐れ等を考慮しなくて済み、前述した施工性や
その後の配線変更時の作業効率等を尚一層有効に向上さ
せることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を、図
面を参照して説明する。
【0014】この実施形態の二重床は、図1に示すよう
に、コンクリート製の建築床F上に図示しない樹脂製の
発泡材を介してベース1を配置し、このベース1に支持
させた状態で基本単位の床パネル3を多数敷き詰めてゆ
き、それらの床パネル3と建築床Fとの間に配線収納空
間Sを形成するようにしたものである。
【0015】ベース1は、合成樹脂製のもので、可撓性
を有するシート部材11と、所定間隔でシート部材11
の一方の面に一体に突設される、シート部材11とは異
なりほとんど変形しない剛性を有する複数の柱状突起1
2とを備えている。シート部材11は、平面形状が正方
形をしており、建築床の表面形状の不陸に適合して変形
する程度の可撓性を有している。図4は1枚分のベース
1を示しており、その大きさは後述する表装部材である
カーペット4と共に、汎用的な使用が容易で且つ使い勝
手が良好な大きさ、例えば一辺が約50cm程度に設定
されている。シート部材11のそれぞれの隅部近傍に
は、シート部材11同士を接続するための係合突起13
及び係合孔14が一体に成形されている。係合突起13
は、図2〜図4に示すように、シート部材11の側辺に
接する外側位置において上側に突出して成形される。ま
た、係合突起13の基端側のシート部材11の部分は、
係合突起13が破断しないように、係合突起13に向か
って他の箇所よりも厚みを大きくしてある。一方、係合
孔14は、係合突起13の高さ寸法より若干低い位置
で、かつシート部材11の側辺に接する位置に成形して
ある。1つの隅部から延びる2つの側辺、すなわち隅部
を挟んで隣接する2つの側辺には、係合突起13が成形
されており、残る2つの側辺に、係合孔14が成形され
ている。
【0016】一方、柱状突起12は、中空の柱形状をし
ており、シート部材11を9等分した1区画毎に9本が
突設されている。つまり、図1に示すように、1枚のシ
ート部材11には基本単位の床パネル3が9個支持され
るようにしてあり、説明の便宜上、これら各床パネル3
に対応する区画が破線にてシート部材11上に記してあ
る。それぞれの柱状突起12は、下端の外径が上端の外
径よりも大きくなるテーパ形状にしてあり、側壁が例え
ば鉛直方向に対して約5°程度傾斜して立ち上がるよう
にしてある。すなわち、柱状突起12は、1つの区画の
4隅と、区画の中央(区画の隅を連結する対角線の交点
位置)と、区画の各辺に沿った中央とにそれぞれ立設さ
れている。したがって、シート部材11にこのように柱
状突起12を配置することにより、各柱状突起12の間
には電力線や通信線等を種々の方向に敷設可能な開放さ
れた配線収納空間Sが形成されるとともに、床パネル3
の中央と4隅とを支持している。
【0017】このようなベース1に載置される床パネル
3は、柱状突起12の上面に支持されてシート部材11
の上方全面を被覆するように構成される。1枚の床パネ
ル3は、例えば厚み1.2mm程度のスチール製のもの
で、前述したようにベース1の1/9の大きさを基本単
位としている。この床パネル3は、予め工場出荷段階で
9枚を一組としてその上に薄いフィルム(図示せず)を
貼り、一体に取り扱えるようにしてある。床パネル3の
周囲は図5に示すように下側に直角に折り曲げて側壁3
1が形成してあり、各辺を略3等分する位置には切欠3
2が設けてある。そして、その切欠32の側壁部分に
は、図5及び図6に示すように半パンチにより形成され
て容易に折って取り除くことができる桟33が設けてあ
る。この切欠32は、桟33を切り取った状態で互いに
隣接する床パネル3の切欠32と連続することにより、
長方形の開口(図示しない)となる。この開口はベース
1の空間に敷設された配線類を、床パネル2の上方に引
き出すために利用すればよい。そして、床パネル3の上
面にカーペット4が貼設される。
【0018】このような構成において、二重床Fの施工
は、次のようにして行う。最初に、二重床を設ける建築
床Fの上に微妙なガタツキを吸収するためのゴムシート
を敷設し、その上に50cm四方のベース1を部屋の中
央から周辺に向かって建築床F上に敷設していく。ベー
ス1は、側辺にある係合突起13と係合孔14とを係合
させて隣接するものを連結していく。係合は、係合突起
13をゴムシート上においた状態で、係合孔14を上側
から係合突起13に被せるようにして、係合突起13が
係合孔14に挿入されることにより行う。このようにし
て、ベース1を敷設した後、床パネル3をベース1に載
置する前に、柱状突起12の間にある収納空間Sに、収
納したい電力線、通信線等を配設する。
【0019】配線類の収納が完了すると、配線類の立ち
上げる位置を決定する。そして、床パネル3をベース1
上に載置する。1つの床パネル3は、ベース1の1区画
に対応して載置されるもので、図7に示すように側壁3
1が隣接する柱状突起12間に形成された間隙に入り、
載置しただけでベース1と一体になる。この場合、柱状
突起12の側面は下方に向かって拡開する傾斜面である
ので、床パネル3は、その側壁31が柱状突起12にテ
ーパ係合する形となり、ベース1の所定位置に載置する
だけで位置決めがなされる。このようにして床パネル3
をベース1上に配設してゆき、配線類を立ち上げる必要
のある位置では、対応する切欠32の桟33を折り取
り、2つの切欠32により開口を形成して、その形成さ
れた開口から配線類を床パネル3上方に引き出す。床パ
ネル3をベース1上に配設し終えたなら、開口を形成し
ていない残りの対向する切欠32を、図示しないクリッ
プにより連結する。このクリップは必ずしも必要なもの
ではなく、側壁31が柱状突起12にテーパ係合してい
る状態になっているので、クリップがない状態でも床パ
ネル3は水平方向には容易には移動することがない。
【0020】床パネル3の施工後には、その床パネル3
の上にカーペット4を貼設する。カーペット4は、ベー
ス1とほぼ同じ大きさのもので、ベース1と対を成して
いる9枚に対して1枚のカーペット4を貼設するのでは
なく、図1に示すように4枚のベース1の各隅部が集合
している部位Xに該カーペット4の中心Oが合致するよ
うに、換言すれば、9枚の床パネル3のうち中央にある
床パネルの中心Mに4枚のカーペット4の各隅部Yが集
合するようにして貼設する。このような、いわゆるずら
し工法によれば、床パネル3同士の境界線上にカーペッ
ト4同士の境界線が合致することを避けることができる
ので、床パネル3の納まりを良好にし、カーペット4を
面一に且つ境界線上に生じる目地を極力目立たないよう
に敷き詰めることが可能になる。なお、カーペット4は
必ずしも施工現場において床パネル3に貼設するものに
限らず、工場出荷時点で床パネル3に貼設してあるもの
であってもよい。この場合には、1枚のカーペット4は
ベース1と対をなしている9枚に対して貼設される。こ
のようなカーペット一体貼りの床パネル3にあっては、
上記の連結のためのクリップは使用しない。
【0021】ところで、上記のように部屋の中央から周
辺に向かって床パネル3を建築床F上に敷設していった
場合、各々の壁際において、図8に示すように部屋の規
格の相違や建築誤差等に起因して最後のラインに敷設す
る床パネル3Xと壁面Wとの間に床パネル3の基本単位
から外れた、つまり床パネル3の辺の長さdよりも小さ
い隙間δが生じる場合がある。そこで、本実施形態にお
いては、図10に示すように、種類の異なる第1の境界
部材5及び第2の境界部材6を用いて、その隙間δを埋
めるようにしている。
【0022】第1の境界部材5は、壁面Wから配線収納
空間Sへの配線Cの入線部がない位置に適用されるもの
で、縦横に采の目状に切れ目が入った平板形状をなし、
適当な位置で手などにより簡単に破断して分割できるよ
うになっている。そして、この境界部材5を現場におい
て前記隙間δに対応する形状にした後、それをその隙間
δに装着するようにしている。なお、装着状態でこの第
1の境界部材5の上面は前記床パネル3に連続する位置
に配設される。
【0023】また、この境界部材5は叙述したような平
板状のものであって、建築床F上に直置きされることか
ら、壁際より床パネル3への配線Cの入線部がある位置
ではその配線Cを踏み付けてしまうため使用できない。
そこで、このような箇所に対して、本発明に係る特定の
境界部材たる第2の境界部材6を使用するようにしてい
る。
【0024】この第2の境界部材6は、図11〜図14
に示すように、第1の配線挿通部材61と、第2の配線
挿通部材62とから構成される。第1の配線挿通部材6
1は、頂板61a及び一対の側板61bからなる下向開
口形チャンネル形状のもので、左右の側壁61bの下縁
3箇所に内向折曲片61cが形成され、この内向折曲片
61cの折曲部分が建築床Fに接地される。第2の配線
挿通部材62は、頂板62a及び一対の側板62bから
なる下向開口形チャンネル形状のもので、その頂板62
a及び側板62bを第1の配線挿通部材61の頂板61
a及び側板61bの内側にスライド可能に嵌合し、その
側板62bの一端側の下縁を第1の配線挿通部材61の
側板61bと内向折曲片61cとの隙間にスライド可能
に係合させて、当該側板62bの他端側の下縁に形成し
た突部62cを頂板62aを平行に保った状態で建築床
F上に接地させ得るようにしている。この境界部材6の
幅寸法は基本単位の床パネル3の幅寸法dである16.
5cmに略等しく設定され、突没方向の寸法は最小で3
3cm程度、完全に分離しない範囲において最大で50
cm程度に設定されている。つまり、この境界部材6
は、床パネル3の2枚分よりも大きく3枚分よりも小さ
い適宜の大きさに調節できるようになっている。したが
って、例えば隙間δが16.5cm未満の場合は、図
9、図10及び図15に示すように、壁面Wに近い2枚
の床パネル3及びそれに対応するベース1の一部を撤去
して、その撤去した部分に床パネル3に代えて第2の境
界部材6を、その突没方向を壁面Wに直交する方向に合
致させて嵌装し、一部を床パネル3から突出させて壁面
Wに当接させることで、その隙間δを埋めることができ
る。また、隙間δが16.5cm以上で33cm未満の
場合は、図16に示すように壁面Wに近い1枚の床パネ
ル3及びそれに対応するベース1の一部を撤去して、そ
の撤去した部分に第2の境界部材6を、その突没方向を
壁面Wに直交する方向に合致させて嵌装し、一部を床パ
ネル3から突出させて壁面Wに当接させることで、その
隙間δを埋めることができる。さらに、隙間δが33c
m以上の場合は、図17に示すように、床パネル3を撤
去することなく、第2の境界部材6を、その突没方向を
壁面Wに直交する方向に合致させて床パネル3と壁面W
との間に配設することで、その隙間δを埋めることがで
きる。勿論、この第2の境界部材6の頂板61a、62
aも床パネル3の上面に略連続する高さ位置に配設され
る。なお、床パネル3を撤去する場合には、当該床パネ
ル3同士を連結しているフィルムをカッター等で切断す
ることにより容易に行うことができる。
【0025】そして、これらの境界部材5、6にも表装
部材として前記床パネル3と共用のカーペット4若しく
はこれと同質の専用カーペット(図示せず)を上面に添
設するようにしている。
【0026】このように、本実施形態によれば、第2の
配線挿通部材62を第1の配線挿通部材61に対して相
対的に突没させることによって、この境界部材6の突没
方向へのトータルの長さ寸法を自在に変更することが可
能となる。このため、床パネル3と壁面Wとの間に生じ
る隙間寸法δに臨機応変に対応してその隙間を適正に埋
めることができる。そして、この境界部材6を構成する
両配線挿通部材61、62の中空部を通じて、壁面Wか
ら配線収容空間Sへの入線系路を確保することができ
る。したがって、本実施形態によると、現場において少
なくとも床パネル3を切削加工するという煩雑な作業
や、それに伴う工具等を全く不要なものにすることがで
き、これにより工期を有効に短縮するとともに、施工コ
ストを大幅に削減することが可能となる。
【0027】特に、本実施形態では、第2の境界部材6
の突没方向の全長を基本単位である床パネル3の同方向
寸法d分だけ連続的に変化させ得るように構成している
ので、任意の隙間δに対してこの境界部材6を有効に適
合させることが可能となる。
【0028】その上、第2の境界部材6の幅寸法を床パ
ネル3の幅寸法dに等しく設定するとともに、その突没
方向の寸法を常に基本単位の床パネル3の2枚分より大
きくなるように設定しているため、本実施形態のように
9枚の床パネル3を一体に取り扱えるように相互にフィ
ルムにより連結していても、図15〜図17に示した何
れかの態様を採用することにより、隙間δが0から50
cmまでのどのような値であっても第2の境界部材6を
有効に適用することが可能になる。なお、第2の境界部
材6を構成する第1、第2の配線挿通部材61、62間
や、該境界部材6と周辺の床パネル3との間を特に固定
せずとも、カーペット4を貼着したときにそれ自体がそ
の突出状態で安定的に固定され、周辺に対する据わりも
良好なものとなる。特に、境界部材6と床パネル3とに
またがって共通のカーペット4を貼設するようにすれ
ば、上述した据わりを一層良好にするとともに、床パネ
ル3の表面と境界部材6の表面との連続性も容易に向上
させることができる。
【0029】さらに、配線挿通部材61、62を、下方
に開口するチャンネル状のものとし、その下端を建築床
F上に載置するようにしているため、板金素材を折り曲
げるだけで加工を完了することができ、部品製作が容易
となる。しかも、その頂板部61a、62aを床パネル
3の上面に連続させて歩行時の違和感を容易に解消する
ことができる。その上、パイプ状のものを採用する場合
に比べて配線を予め挿通しておく必要がないため、施工
性やその後の配線変更時等の作業効率を有効に向上させ
ることが可能となる。
【0030】さらにまた、床パネル3を、建築床F上に
載置され上面に上方に向けて柱状突起11を突設してな
るベース1によって支持し、ベース1と床パネル3の間
であって柱状突起以外の部位に配線収納空間Sを形成す
るようにしているため、先に二重床の基礎を作った後に
配線を引き回すことができる。このため、先に配線Sの
引き回しを完了しなければならない構造のものに比べ
て、前述した施工性やその後の配線変更時の作業効率等
を尚一層有効に向上させることができる。
【0031】なお、各部の具体的な構成は図示実施形態
に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない
範囲で種々変形が可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を分解して示す斜視図。
【図2】同実施形態の側面図。
【図3】同実施形態のベースの隅部を拡大して示す斜視
図。
【図4】同実施形態のベースを平面及び側面から見た
図。
【図5】同実施形態の床パネルを平面及び側面から見た
図。
【図6】図5におけるA−A線に沿った断面図。
【図7】同実施形態の柱状突起と床パネルの側壁との関
係を示す要部拡大側面図。
【図8】同実施形態の壁際における床パネルと壁面との
関係を示す平面図。
【図9】同実施形態の境界部材を配置するためのベース
構造を示す平面図。
【図10】同実施形態の壁際に境界部材を適用した状態
を示す斜視図。
【図11】同実施形態で用いた第2の境界部材の斜視
図。
【図12】同平面図。
【図13】同正面図。
【図14】同側面図。
【図15】同実施形態の壁際に境界部材を適用する態様
の一つを示す模式的な平面図。
【図16】同実施形態の壁際に境界部材を適用する態様
の一つを示す模式的な平面図。
【図17】同実施形態の壁際に境界部材を適用する態様
の一つを示す模式的な平面図。
【符号の説明】
F…建築床 S…配線収納空間 W…壁面 δ…隙間 1…ベース 2…床パネル 5…第1の境界部材 6…特定の境界部材(第2の境界部材) 11…シート部材 12…柱状突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】基本単位の床パネルを敷き詰めていって建
    築床との間に配線収納空間を形成し、壁際において床パ
    ネルと壁面との間に生じる基本単位から外れた隙間に境
    界部材を配置するようにした二重床において、 前記境界部材のうち、壁から配線収納空間への入線部に
    配置される特定の境界部材を、第1の配線挿通部材と第
    2の配線挿通部材を突没可能に嵌装した構成とし、この
    境界部材を、その突没方向を壁面に直交する方向に合致
    させて配置したことを特徴とする二重床。
  2. 【請求項2】特定の境界部材の突没方向の全長を少なく
    とも基本単位の床パネルの同方向の寸法分だけ変化させ
    得るように構成していることを特徴とする請求項1記載
    の二重床。
  3. 【請求項3】特定の境界部材の幅寸法を床パネルの幅寸
    法に等しく設定するとともに、その突没方向の寸法を常
    に基本単位より大きくなるように設定していることを特
    徴とする請求項1又は2記載の二重床。
  4. 【請求項4】配線挿通部材が、下方に開口するチャンネ
    ル状のものであり、その下端を建築床上に載置してなる
    ことを特徴とする請求項1、2又は3記載の二重床。
  5. 【請求項5】床パネルを、建築床上に載置されるシート
    部材と、このシート部材の上面に上方に向けて突設され
    る柱状突起とを備えてなるベースによって支持し、シー
    ト部材と床パネルの間であって柱状突起以外の部位に配
    線収納空間を形成していることを特徴とする請求項1、
    2、3又は4記載の二重床。
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