JP4798159B2 - 車々間通信方法、車々間通信装置、及びプログラム - Google Patents
車々間通信方法、車々間通信装置、及びプログラム Download PDFInfo
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Description
を備え、前記車群形成手段は、前記周波数設定手段により設定された送受信周波数に基づいて前記第1の車群に対する最大車両数を設定することを特徴とする。
まず、本発明の好適な実施形態について説明するに先立ち、当該実施形態に係る技術との対比関係を明確にするため、従来の車々間通信装置10の機能構成について簡単に説明する。図1は、従来の車々間通信装置10の機能構成を示す説明図である。
サービス制御手段12は、所定のサービスを提供するために他車両に通知すべき情報(以下、通知情報)を生成する手段である。この通知情報には、自車両の位置や速度等の情報、又は所定のサービスに関し、サービス制御手段12により生成された情報が含まれる。所定のサービスの具体例としては、例えば、他車両が自車両に接近していることを警告するサービスが考えられる。
車群制御手段14は、データ処理手段22と、車群形成手段24とにより構成される。
データ処理手段22は、サービス制御手段12により生成された通知情報を送信すべき車両を選択したり、他車情報の取得先にすべき車両を選択する手段である。データ処理手段22には、サービス制御手段12により通知情報が入力される。さらに、データ処理手段22には、後述する車群形成手段24により、自車両が属する車群の情報、及び当該車群に含まれる車両の情報が入力される。
車群形成手段24は、自車両の周辺に存在する一又は複数の車両により車群を形成したり、既に形成されている車群に参入したり、或いは、参入した車群から離脱するための手段である。また、車群形成手段24は、車群に属する車両の中で、車群間通信を行うためのマスターを設定する。例えば、車群形成手段24は、最初に車群を形成した車両をマスターに設定する。また、車群形成手段24は、マスターに設定されていた車両が離脱した場合、その離脱した車両の次に参入した車両をマスターに設定する。
車々間通信手段16は、データ処理手段22から入力された通知情報に、アクセス制御に必要な情報を付加してフレームを生成する。このフレームは、データ処理手段22により選択された送信先の車両に対して所定の周波数で変調されて送信される。一方、車々間通信手段16は、データ処理手段22により選択された送信元から所定の周波数で送信された通知情報の変調信号を受信してフレームを復調する。さらに、車々間通信手段16は、復調されたフレームからアクセス制御に必要な情報を除去してデータ処理手段22に入力する。
まず、本発明の一実施形態について説明する。本実施形態は、複数の車両によって車群を形成し、その車群内の車両からマスターを選出して、そのマスターにより、車群に属する車両の情報を他の車群に属する車両との間で交換するための車々間通信方法に関する。
図2を参照しながら、本実施形態に係る車々間通信装置100の機能構成について説明する。図2は、本実施形態に係る車々間通信装置100の機能構成を示す説明図である。
サービス制御手段102は、所定のサービスを提供するために通知情報を生成する手段である。この通知情報には、自車両の位置や速度等の情報、又は所定のサービスを提供するためにサービス制御手段102により生成された情報が含まれる。サービス制御手段102は、例えば、他車情報を取得し、その他車情報に基づいて所定のサービスに必要な処理を実行して通知情報を生成する。この通知情報は、車々間通信手段108により他車両に送信される。
車両位置検出手段104は、自車両の位置を検出する。車両位置検出手段104は、例えば、緯度や経度で表現される絶対位置を検出する。そして、車両位置検出手段104により検出された絶対位置の情報は、後述する相対位置検出手段136、及びエリア検出手段138に入力される。尚、車両位置検出手段104の機能は、例えば、後述するハードウェア構成のうち、GPS受信機H12等の資源を利用して実現される。
周波数設定手段106は、車群内通信、及び車群間通信で情報が送受信される際に使用される送受信周波数を設定する。そして、周波数設定手段106により設定された送受信周波数の情報は、後述する車両数管理手段140、及び車々間通信手段108に入力される。以下、車群内通信に利用される周波数を車群内周波数と呼び、車群間通信に利用される周波数を車群間周波数と呼ぶ場合がある。尚、周波数設定手段106の機能は、例えば、後述するハードウェア構成のうち、通信制御部H18、中央処理装置H14、メモリH16等の資源を利用して実現される。
車々間通信手段108は、データ処理手段132から入力された通知情報に、アクセス制御に必要な情報を付加してフレームを生成する。このフレームは、周波数設定手段106により設定された送信周波数で変調されて周期的に送信される。
車群制御手段130には、データ処理手段132と、車群形成手段134と、相対位置検出手段136と、エリア検出手段138と、車両数管理手段140とが含まれる。尚、車群制御手段130の機能は、後述するハードウェア構成のうち、中央処理装置H14、メモリH16、通信制御部H18等の資源を利用して実現される。
データ処理手段132は、サービス制御手段102により生成された通知情報を送信すべき車両を選択したり、他車情報の取得先にすべき車両を選択する機能を有する。データ処理手段132には、サービス制御手段102により通知情報が入力される。さらに、データ処理手段132には、後述する車群形成手段134により、自車両が属する車群の情報、当該車群に含まれる車両の情報、及び自車両の状態情報等が入力される。
車群形成手段134は、自車両で車群を形成したり、既に形成された車群に自車両を参入させたり、或いは、車群から自車両を離脱させる。尚、自車両が既に車群に属している場合、車群形成手段134には、後述する相対位置検出手段136から車群内の他車両と自車両との間の相対位置を示す情報(以下、相対位置情報)が入力される。
車群形成手段134は、自車両の位置がサービスエリア内にあると判断された場合、自車両で車群を形成するか、或いは、エリア情報が示すサービスエリア内に既に形成されている車群に自車両を参入させる。一方、自車両の位置がサービスエリア外にあると判断された場合、車群形成手段134は、既に所属していた車群から離脱する。
自車両が車群に属している場合、車群形成手段134は、相対位置情報に基づいて自車両の状態を設定する。そして、車群形成手段134により設定された自車両の状態は、データ処理手段132に入力される。
車群形成手段134は、自車両が車群内マスターの場合、車両数情報に含まれる最大車両数、及びその時点での車群内の車両数に基づいて新たな車両の参入を制限し、車群内の車両数が最大車両数以下に維持されるようにする。
相対位置検出手段136は、車両位置検出手段104から入力される自車両の位置情報と、データ処理手段132から入力される他車両の位置情報とに基づき、自車両と他車両との間の相対位置を検出する。そして、相対位置検出手段136により検出された相対位置の情報は、車群形成手段134に入力される。
エリア検出手段138は、車両位置検出手段104から入力される自車両の位置情報と、サービス制御手段102から入力されるサービスエリアの範囲を示す情報(エリア範囲情報)とに基づき、サービスエリア内に自車両の位置が含まれるか否かを検出する。
車両数管理手段140は、周波数設定手段106により設定された車群内通信に利用される周波数(車群内周波数)、及び車群間通信に利用される周波数(車群間周波数)に基づき、車群内に参入可能な最大車両数を設定する。そして、車両数管理手段140により設定された最大車両数等の車両数情報は、車群形成手段134に入力される。尚、この車両数情報に基づいて車群形成手段134が車両の参入を制限するため、実質的に車両数管理手段140により車群内の車両数が管理される。
次に、図3を参照しながら、本実施形態に係る車々間通信装置100のハードウェア構成例について簡単に説明する。図3は、本実施形態に係る車々間通信装置100のハードウェア構成例を示す説明図である。
ここで、図4、及び図5を参照しながら、サービスエリアの設定例について簡単に説明する。図4は、交差点における右折事故防止用のサービスエリア設定例(ケース(1))である。図5は、十字路における出会い頭事故防止用、及びT字路での歩行者飛び出し防止用のサービスエリア設定例(ケース(2))である。
まず、図4を参照する。図4には、交差点、複数の車両C1、C2、C3等、及びサービスエリアSAが記載されている。ここで、交差点の中央付近に位置する車両C1、C2、C3に注目する。車両C1は直進車両である。車両C2、C3は右折車両である。こうした状況において、右折車両C2は、対向する右折車両C3の陰から直進車両C1が来ているかどうかが見えない場合があり、直進車両C1と右折車両C2とが衝突する事故が発生する可能性がある。
次に、図5を参照する。図5の右側(−X方向寄り)には、十字路、建造物、壁、複数の車両C1、C2等、及び複数のサービスエリアSA1、SA2が記載されている。また、図5の左側(X方向寄り)には、T字路、車両C3、歩行者M1、及び複数のサービスエリアSA3、SA4が記載されている。
次に、図6、及び図7を参照しながら、本実施形態に係る車群形成方法について説明する。図6、及び図7は、本実施形態に係る車群形成方法を示す説明図である。図6、及び図7には、時系列(T1、T2、T3、T4、T5)に車群が形成されていく状況が示されている。また、この車群形成方法は、車群に含まれる車両間の相対位置に基づいて車群間マスター、及び車群内マスターを決定する方法である。
まず、図6を参照しながら、車群間マスターが車群の先頭に、車群内マスターが車群の中央に配置されるように車群を設定する方法について説明する。
次に、図7を参照しながら、車群間マスター、及び車群内マスターが車群の中央に配置されるように車群を設定する方法について説明する。
次に、図8を参照しながら、本実施形態に係る車群離脱方法について説明する。図8は、本実施形態に係る車群離脱方法を示す説明図である。図8には、時系列(T6、T7、T8、T9)で車群から車両が離脱していく状況が示されている。
次に、図9〜図12を参照しながら、本実施形態に係る車々間通信方法について説明する。ここでは、特に、通信経路の一例について説明する。
まず、図9を参照しながら、一例として、車群(2)に属する車両C6が送信した情報を車群(3)に属する車両C9に伝達するための車々間通信方法について説明する。尚、図9は、十字路を想定している。この十字路の角には、建造物があり、さらに、車群(2)が位置する道路に側壁が設けられているものとする。建造物及び側壁は、電波の遮蔽物である。また、ここでは車群間マスターOMを車群の先頭に、車群内マスターIMを車群の中央に配置する例が示されている。
次に、図10を参照しながら、一例として、車群(2)に属する車両C6が送信した情報を車群(3)に属する車両C9に伝達するための車々間通信方法について説明する。尚、図10は、十字路を想定している。但し、この十字路には建造物や側壁のような電波の遮蔽物が無いため、全車が見通せる状況になっている。そのため、車群間通信ROを用いれば全車が互いに通信可能な状況である。また、ここでは車群間マスターOMを車群の先頭に、車群内マスターIMを車群の中央に配置する例が示されている。
次に、図11を参照しながら、一例として、車群(2)に属する車両C6が送信した情報を車群(3)に属する車両C9に伝達するための車々間通信方法について説明する。尚、図11は、十字路を想定している。この十字路には、車群(2)が位置する道路に側壁が設けられているものとする。この側壁は、電波の遮蔽物である。また、この例では、車群の中央に位置する車両が車群間マスターOM、且つ、車群内マスターIMに設定されるものとする。
次に、図12を参照しながら、一例として、車群(2)に属する車両C6が送信した情報を車群(3)に属する車両C9に伝達するための車々間通信方法について説明する。尚、図12は、十字路を想定している。但し、この十字路には建造物や側壁のような電波の遮蔽物が無いため、全車が見通せる状況になっている。そのため、車群間通信ROを用いれば全車が互いに通信可能な状況である。また、この例では、車群の中央に位置する車両が車群間マスターOM、且つ、車群内マスターIMに設定されるものとする。
次に、図13を参照しながら、本実施形態に係るビーコンフレームの構成について説明する。図13は、本実施形態に係るビーコンフレームの構成例を示す説明図である。
次に、図14〜図21を参照しながら、本実施形態に係る車々間通信方法の流れについて説明する。
まず、図14を参照する。図14は、本実施形態に係る車々間通信方法の全体的な流れを示すフローチャートである。
次に、図15を参照する。図15は、本実施形態に係る車々間通信方法のうち、車群への参入処理S104の流れを示すフローチャートである。
次に、図16を参照する。図16は、本実施形態に係る車々間通信方法のうち、車群からの離脱処理S110の流れを示すフローチャートである。
次に、図17を参照する。図17は、本実施形態に係る車々間通信方法のうち、車群形成中の処理S106の全体的な流れを示すフローチャートである。
次に、図18を参照する。図18は、本実施形態に係る車々間通信方法のうち、車群形成中の処理S106に含まれる参入受付処理S172の流れを示すフローチャートである。
次に、図19を参照する。図19は、本実施形態に係る車々間通信方法のうち、車群形成中の処理S106に含まれる離脱受付処理S174の流れを示すフローチャートである。
次に、図20を参照する。図20は、本実施形態に係る車々間通信方法のうち、車群形成中の処理S106に含まれる受信処理S176の流れを示すフローチャートである。
次に、図21を参照する。図21は、本実施形態に係る車々間通信方法のうち、車群形成中の処理S106に含まれる送信処理S178の流れを示すフローチャートである。
102 サービス制御手段
104 車両位置検出手段
106 周波数設定手段
108 車々間通信手段
130 車群制御手段
132 データ処理手段
134 車群形成手段
136 相対位置検出手段
138 エリア検出手段
140 車両数管理手段
H12 GPS受信機
H14 中央処理装置(CPU)
H16 メモリ
H18 通信制御部
H20 RFフロントエンド回路
H22 アンテナ
H24 バス
M1 歩行者
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8、C9 車両
SA、SA1、SA2、SA3、SA4 サービスエリア
IM 車群内マスター
OM 車群間マスター
RI 車群内通信
RO 車群間通信
Claims (5)
- 複数の車両による車々間通信方法であって、
一の前記車両の位置が検出される位置検出ステップと、
緯度及び経度により表現される絶対位置で指定された範囲である所定の一又は複数のエリアに、前記位置検出ステップで検出された位置が含まれるか否かが検出されるエリア検出ステップと、
前記エリア検出ステップで前記車両の位置が含まれると検出されたエリア内に入域した一又は複数の車両で第1の車群が形成される車群形成ステップと、
前記車群形成ステップで形成された第1の車群に含まれる車両が前記エリアから出域した場合に当該車両が前記第1の車群から離脱する車両離脱ステップと、
前記第1の車群に属する車両間で送受信される際の送受信周波数、及び前記第1の車群に属する車両の情報が前記第2の車群に属する車両との間で送受信される際の送受信周波数が設定される周波数設定ステップと、
を含み、
前記車群形成ステップでは、前記周波数設定ステップで設定された送受信周波数に基づいて前記第1の車群に対する最大車両数が設定されることを特徴とする、車々間通信方法。 - 前記車群形成ステップでは、前記第1の車群に属する車両数が所定の最大車両数以下となるように当該車両数が制限されることを特徴とする、請求項1に記載の車々間通信方法。
- 車両に搭載される車々間通信装置であって、
自車両の位置を検出する位置検出手段と、
緯度及び経度により表現される絶対位置で指定された範囲である所定の一又は複数のエリアの中に、前記位置検出手段により検出された自車両の位置が含まれるか否かを検出するエリア検出手段と、
前記エリア検出手段により前記自車両の位置が含まれると検出されたエリア内に入域した一又は複数の車両で第1の車群を形成する車群形成手段と、
前記車群形成手段により形成された第1の車群に含まれる車両が前記エリアから出域した場合に当該車両を前記第1の車群から離脱させる車両離脱手段と、
前記第1の車群に属する車両間で送受信される際の送受信周波数、及び前記第1の車群に属する車両の情報を前記第2の車群に属する車両との間で送受信する際に用いる送受信周波数を設定する周波数設定手段と、
を備え、
前記車群形成手段は、前記周波数設定手段により設定された送受信周波数に基づいて前記第1の車群に対する最大車両数を設定することを特徴とする、車々間通信装置。 - 前記車群形成手段は、前記第1の車群に属する車両数が所定の最大車両数以下となるように当該車両数を制限することを特徴とする、請求項3に記載の車々間通信装置。
- 請求項1又は2に記載の車々間通信方法をコンピュータに実現させるためのプログラム。
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