JP4468970B2 - 車載通信装置 - Google Patents

車載通信装置 Download PDF

Info

Publication number
JP4468970B2
JP4468970B2 JP2007136792A JP2007136792A JP4468970B2 JP 4468970 B2 JP4468970 B2 JP 4468970B2 JP 2007136792 A JP2007136792 A JP 2007136792A JP 2007136792 A JP2007136792 A JP 2007136792A JP 4468970 B2 JP4468970 B2 JP 4468970B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vehicle
vehicle communication
road
communication
inter
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007136792A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008294646A (ja
Inventor
茂樹 森田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP2007136792A priority Critical patent/JP4468970B2/ja
Publication of JP2008294646A publication Critical patent/JP2008294646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4468970B2 publication Critical patent/JP4468970B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)

Description

この発明は、路側機と車両との間で情報の送受信を行う路車間通信および、車両と車両との間で情報の送受信を行う車々間通信を行う車載通信装置に関するものである。
路上等に設置された通信端末(以下、路側機という)と、車両が搭載する通信端末との間で通信を行う路車間通信が実用化されている。通信手段として、光(赤外線)を使ったもの、2.4GHz帯の電波を使ったもの、5.8GHz帯の電波を使ったものなどがある。路車間通信の用途としては、主に、渋滞情報や安全支援情報等を配信するものと、ETC等のように決算を行うものがある。
一方、車両に搭載される通信端末間で情報の送受信を行う車々間通信に関する開発も進められている。車々間通信の用途としては、自車の位置や速度、進行方向などを発信し、他の車両の位置や速度、進行方向などを受信し、自車と他車が接近し、危険性がある場合にドライバーに知らせる等といった安全支援システムがある。
路車間通信の通信エリアは、一般的なものでは数mから数十mである。通信エリア内における通信は、路側機が主となり、車載の通信端末との通信を制御するので、通信エリア内の通信端末とは確実に通信できる。
一方、車々間通信においては、通信可能なエリアを100m以上確保しているものが開発されており、一般的な路車間通信より広い。車々間通信では、路側機のように通信を主に制御する仕組みは持たず、車載の通信端末が自ら制御する機能で通信を行うため、通信エリアに存在する通信端末の数が通信可能な容量を超えると、通信パケットの衝突が起こり、通信の効率が低下する。
特許文献1に記載の移動体システム及び通信端末装置は、大型の車両による路車間通信のシャドーイングが発生した場合に、直接通信できない車両から、車々間通信を使って、情報を中継する手段が記載されている。路車間通信と車々間通信は、相互に干渉しない伝送方式を使うことが前提であり、路車間通信エリア内におけるシャドーイングを防ぐ目的で考案されている。
特許文献2に記載の車々間通信方式及びその車載通信装置は、路車間通信の通信領域内において、同一の周波数帯を使う車々間通信装置が路車間通信に影響を与えないで、車々間通信が可能になる手段が記載されている。
特開2000−322690号公報(第4〜13頁、図1) 特開2000−165313号公報(第3〜5頁、図1)
移動する車両の情報を、他の車両や路側システムに伝えて、安全支援等に活用するためには、既存の路車間通信エリアでは通信距離が短い。
一方、車々間通信端末だけでは、都市部の渋滞している交差点等で、通信端末の数が多すぎた場合、通信パケットの衝突が起こり、安全支援などに活用するための確実な通信が行えないことがある。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたものであり、路車間通信と車々間通信を適切に使い分けて、仮想的に路車間通信の通信エリアを拡大するとともに、車々間通信の通信条件を適切に制御し、効率よく通信を行う車載通信装置を得ることを目的としている。
この発明に係わる車載通信装置においては、車両に搭載され、路側機及び他の車両との間で通信を行う車載通信装置において、
光または電波を使用して路側機との間で路車間通信を行う路車間通信装置、
電波を使用して他の車両との間で車々間通信を行う車々間通信装置、
路側機の通信エリアである路車間通信エリアに車両が入ったことを判定する路車間通信エリア判定装置、
車々間通信によって送信する場合の送信条件を判定する車々間通信条件判定装置、
及び路車間通信エリア判定装置によって路車間通信エリアに車両が入ったことが判定された場合に、車々間通信で入手した情報を路車間通信で路側機に転送するように制御する制御装置を備え、
車々間通信条件判定装置は、路車間通信エリア判定装置によって路車間通信エリアに車両が入ったことが判定された場合に、車々間通信の送信条件を変えるように構成され、
路車間通信エリア判定装置は、路車間通信エリアに車両が入ったことを、路車間通信の受信強度で判定するとともに、路車間通信で受信した情報から、路車間通信が提供するサービスの種類を判定するように構成され、車々間通信条件判定装置は、判定されたサービスの種類と路車間通信の受信強度に応じて、車々間通信の送信条件を変えるものである。
この発明は、以上説明したように、車両に搭載され、路側機及び他の車両との間で通信を行う車載通信装置において、
光または電波を使用して路側機との間で路車間通信を行う路車間通信装置、
電波を使用して他の車両との間で車々間通信を行う車々間通信装置、
路側機の通信エリアである路車間通信エリアに車両が入ったことを判定する路車間通信エリア判定装置、
車々間通信によって送信する場合の送信条件を判定する車々間通信条件判定装置、
及び路車間通信エリア判定装置によって路車間通信エリアに車両が入ったことが判定さ
れた場合に、車々間通信で入手した情報を路車間通信で路側機に転送するように制御する制御装置を備え、
車々間通信条件判定装置は、路車間通信エリア判定装置によって路車間通信エリアに車両が入ったことが判定された場合に、車々間通信の送信条件を変えるように構成され、
路車間通信エリア判定装置は、路車間通信エリアに車両が入ったことを、路車間通信の受信強度で判定するとともに、路車間通信で受信した情報から、路車間通信が提供するサービスの種類を判定するように構成され、車々間通信条件判定装置は、判定されたサービスの種類と路車間通信の受信強度に応じて、車々間通信の送信条件を変えるので、車々間通信で入手した情報を転送することにより、仮想的に路車間通信エリアを拡大するとともに、路車間通信エリア内においては、車々間通信の衝突を避け、効率的に情報を伝達することが可能となる。
実施の形態1.
以下に、本発明の実施の形態1による車載通信装置について、図面を用いて詳細に説明する。
図1は、この発明の実施の形態1による車載通信装置が用いられる通信システムを示す概念図である。
図1において、通信システム100は、路車間通信と車々間通信を行うことができる車載通信装置30を搭載した複数の車両と、路車間通信用の路側機50で構成される。
図1では、路車間通信エリア外にいる車両101と、路車間通信エリアに侵入した車両102と、路車間通信エリア内にいるが、車両101と直接車々間通信が行えないエリアにいる車両103が存在している例を示す。車両101と車両102は、車々間通信10を行い、車両102と路側機50とは、路車間通信20を行い、車両103と路側機50とは、路車間通信21を行う。
なお、車載通信装置30のアンテナは、車々間通信用アンテナと路車間通信用アンテナを別々に搭載しても良いが、この図1では共用化した例を記載している。
図2は、この発明の実施の形態1による車載通信装置を示す構成図である。
図2において、車載通信装置30は、車々間通信を行う車々間通信装置31と、車々間通信で送受信する情報を記憶する車々間情報記憶装置33と、車々間通信の送信周期などの送信条件を判断する車々間通信条件判断装置32(車々間通信条件判定装置)と、路車間通信を行う路車間通信装置34と、路車間通信で送受信する情報を記憶する路車間情報記憶装置36と、路車間通信エリアにいることを判定する路車間通信エリア判定装置35と、自車の車両情報を収集する車両情報収集装置37と、各装置を制御する制御装置38で構成される。
図3は、この発明の実施の形態1による車載通信装置の路車間通信エリア判定装置の判定処理を示すフローチャートである。
図4は、この発明の実施の形態1による車載通信装置の車々間通信条件判断装置の判断処理を示すフローチャートである。
次に、動作について説明する。
まず、図1により、本発明の情報の流れを説明する。車両101は、走行中の位置や速度等の車両情報を収集し、制御装置38の制御にしたがって、車々間通信10により、周期的に周辺車両へ通信している。図1の例では、車両101の車両情報が、車両102へ車々間通信10を使って送られる。
車両102は、車両101の車両情報を車々間通信10により受信するとともに、制御装置38の制御にしたがって、路車間通信20を使って、路側機50へ車々間通信10で受信した車両101の車両情報と、自車両の車両情報を合わせて送信する。
車両103は、自車両の車両情報を、制御装置38の制御にしたがって、路車間通信21を使って路側機50に送るとともに、車両101と車両102の車両情報を、路側機50を経由して受信する。
これにより、車両101、車両102、車両103の車両情報を、路側機50及び、路車間通信エリアに存在する車両102と車両103は、共有することができる。
本発明では、路車間通信エリア内での車々間通信の送信条件を変更することを特徴としているが、その効果を説明する。
路車間通信は、交差点や料金ゲートなど、車が集中する場所に設置される場合が多い。車々間通信の送信条件を変更せずに、車が集中すると、交差点周辺の停止車両すべてが、車々間通信を行おうとするために、通信パケットの衝突が起こり、通信効率が低下する場合がある。また路車間通信と車々間通信が、同一または隣接した周波数を使っている場合は、お互いに干渉を起こす場合がある。
本発明では、路車間通信エリア内においては、車々間通信の送信条件を制御することにより、車々間通信の発信を停止したり、発信周期を伸ばしたりすることで、車々間通信パケットの衝突と路車間通信との干渉を防ぐ。
また、路側機50が車両情報を収集可能なエリアは、路車間通信エリア内にいる車両102、車両103だけではなく、車々間通信エリアにいる車両101のデータも収集可能であり、仮想的にアップリンク可能なエリアを車々間通信の通信エリアまで拡大することができる。
次に、車載通信装置の動作について説明する。
車々間通信装置31は、電波を利用した通信装置で、車両の位置や速度等の車両情報を他の車両からの車々間通信により受信し、自車の車両情報を送信している。実施の形態1では半二重通信を行っており、他車からの受信を行っていない場合に送信することができる。
受信した車々間通信の情報は、車々間情報記憶装置33に記憶される。車々間情報記憶装置33は、一時的な情報の記憶に適した半導体メモリ等で構成されるが、長時間記憶が必要な場合はハードディスクなどの磁気や光を利用した記憶装置等を利用しても良い。
車々間情報記憶装置33には、車々間通信装置31で送信する情報も記憶されている。送信する情報は、車両情報収集装置37にて、車両の位置や速度等の車両情報を収集し、車々間情報記憶装置33に一時的に記憶する。変化のない車両固有の認識番号(ID)などの情報は恒久的に記憶しておいてもよい。
送信する車両情報は、車々間通信条件判断装置32の判断により、送信してよいかどうか、送信周期、アンテナの指向性を切り替えられる場合は送信する方向などの条件にしたがって、車々間通信装置31に送られ、車々間通信装置31から送信される。
路車間通信装置34は、光(赤外線)または電波を利用した通信装置で、路側機50から、路側機50が他車との路車間通信で入手した他車の車両情報と、車々間通信の送信条件等を指定する車々間通信制御情報を、路車間通信により受信するとともに、自車の車両情報を送信している。本実施の形態1では、半二重通信を行っており、路側機50からの受信を行っていない場合に送信することができるが、全二重通信としてもよい。
路側機50から受信する内容は、上記の2つ以外の路側設備の情報、例えば信号情報等を含むことができる。
受信した路車間通信の情報は、路車間情報記憶装置36に記憶される。路車間情報記憶装置36は、一時的な情報の記憶に適した半導体メモリ等で構成されるが、長時間記憶が必要な場合はハードディスクなどの磁気や光を利用した記憶装置等を利用しても良い。
路車間情報記憶装置36には、路車間通信装置34で送信する情報も記憶されている。送信する情報は、車両情報収集装置37にて、車両の位置や速度等の車両情報を収集し、路車間情報記憶装置36に一時的に記憶する。ここでは説明用に車々間情報記憶装置33と路車間通信記憶装置36を分けて記載したが、実際の構成では一つの記憶装置に統合してもよい。
路車間通信エリア判定装置36は、路車間通信エリアに自車両が存在していることを確実に判定するための装置であり、光または電波の受信強度と、路車間通信で受信したデータに含まれる情報により路車間通信エリアを判定する。
次に、路車間通信エリア判定ならびに、車々間通信条件判断の方法を説明する。
まず、図3により、路車間通信エリア判定装置35の判定について説明する。
路車間通信エリア判定装置35は、路車間通信装置34の通信状態をモニタし、路車間通信エリアであることを判断する。
STEP1で、路車間通信の受信有無を確認する。路車間通信を受信していない場合は、STEP7で、路車間通信エリア外と判断する。
STEP2では、受信した路車間通信の内容がETC用通信であり、且つ、ETC用のエリア判定基準より受信強度が大きい場合、STEP4で、ETC用通信エリアと判定している。
STEP3では、受信した路車間通信の内容が安全支援用通信であり、且つ、安全支援用のエリア判定基準より受信強度が大きい場合、STEP5で、安全支援用路車間通信エリアと判断している。
つまり、路車間通信を使う用途(サービスの種類)により、最適なエリア判定ができるように判定基準を変えている。判定基準値は、事前に自由に設定することができる。また受信強度は、光(赤外線)を使った通信の場合は、光(赤外線)の強さ、電波を使った通信の場合は、受信電力に相当する値を用いる。当然ながら、光(赤外線)を使った通信の場合と、電波の通信を使った場合、それぞれに用途と判断基準値を設定できる。
STPE2、STEP3で、ETC用路車間通信エリアとしても、安全支援用路車間通信エリアとしても判定されなかった場合、つまり路車間通信を受信したが、受信初期であり、用途の特定ができず、受信強度も小さい場合には、STEP6で、路車間通信の境界エリアであると判断する。
次に、車々間通信条件判断装置32の判断方法について図4を用いて説明する。
この判断には大きく分けて、2つの方式があり、一つは路車間通信エリア判定装置35で、路車間通信エリアに自車両が存在していると判断した場合、用途によって車々間通信の送信を停止する判断や、送信周期を長くする判断を行う。
もう一つの方法は、路車間通信で受信した車々間通信の制御情報に従って判断することであり、車々間通信の停止、送信周期、車々間通信の送信方向の指定などを行う。
図4の判定フローでは、最初に路車間通信で車々間通信の制御情報を受信しているかの判断をSTEP10で行う。路側機50から、路車間通信エリア内における車々間通信の制御方法を指定されている場合は、STEP14で、その制御情報に従って、車々間通信の送信方法を制御する。
路側機50から車々間通信の制御の指示を受けていない場合は、先ほど判定した路車間通信エリア判定の結果にしたがって、車々間通信の制御条件を決める。STEP11では、ETC用路車間通信エリアである場合は、STEP15で、車々間通信の送信を停止する判断を行う。これにより、ETCの高速決済処理中に、車々間通信の干渉などにより、問題が発生することを防ぐ。
ETC用路車間通信エリアでない場合、STEP12で安全支援用路車間通信エリアである場合は、STEP16で、交差点等、車両台数が多いことを考慮し、車々間通信の送信周期を長くする判断を行う。
車々間通信と路車間通信を一つのアンテナで共用している場合は、STEP13で、路車間通信境界エリアである場合に、路車間通信を確実にするために、STEP17で、アンテナの指向性を車々間通信に適した指向性、例えば水平方向から、路車間通信に適した指向性、例えば前方上方に切り替える判断を行い、切り替える制御を行う。
路車間通信エリアでない場合は、STEP18で、車々間通信の送信周期は予め決められた通常の周期で行う。
実施の形態1によれば、このような判断により、路車間通信エリアにおいて、車々間通信の通信量を適切に制御することが可能となり、ETC等、誤動作が許されない路車間通信エリアで、車々間通信による干渉を回避することや、渋滞の交差点など、車両台数が多い状態になっても、車々間通信の衝突が起こらないようにすることができる。
また、車々間通信により得た車両情報を路側機に転送するため、路車間通信のエリアを仮想的に拡大することができる。
なお、本発明では、車々間通信の送信について制御するが、受信については、特に制御を行わず、常に受信することができる。
実施の形態2.
車々間通信の送信条件の制御方式については、実施の形態1で説明し、通信パケットの衝突を回避する方法を述べたが、実施の形態1では、車々間通信は常に受信しており、複数の車両からの車々間通信で受信した車両情報を路車間通信により、そのまま路側機に通信する場合、路車間通信の通信パケットが大きくなることと、路車間通信エリアにいる複数の車両が入手した車々間情報の内、元は同じ車両から発信された同じ車々間情報、つまり重複したデータが路側機に通信される問題が発生する。
実施の形態2は、これに対処し、車々間通信の送信周期などの物理的送信条件ではなく、同一車両からの情報重複を避け、路車間通信の通信パケット量が多くならないようにしたものである。
図5は、この発明の実施の形態2による車載通信装置が用いられる通信システムの通信エリアを示す概念図である。
図5において、50、101〜103は図1におけるものと同一のものである。図5では、路車間通信エリア40の外で、逆方向に進行している対向車車線の車両104が示されるとともに、車両101の車々間通信エリア41と、車両104の車々間通信エリア42が示されている。
図6は、この発明の実施の形態2による車載通信装置の路側機による車々間通信条件の指定用フォーマット例を示す図である。
図6において、路側機50による車々間通信条件指定用フォーマット例であり、車々間通信の送信条件の指定Aである送信周期指定、送信出力指定と、情報を車両が中継するための指定B(走行条件)である送信方向指定、(車両の)速度指定、(車両の)位置指定、道路指定と、路側機50がすでに受信した車両であることを示す受信済み車両の指定Cが含まれる。
次に、動作について説明する。
図5では、図1と同様に路車間通信エリア40外にいる車両101と、路車間通信エリア40内に侵入した車両102と、路車間通信エリア40内にいるが、車両101と直接車々間通信が行えないエリアにいる車両103に加え、逆方向に進行している対向車車線の車両104が存在している。
この配置においては、各車両の車両情報は、車々間通信及び路車間通信で、図5の矢印で示すように、情報が伝達される。ここでは図5が複雑になるため、路側機50への情報伝達までを示しているが、路側機50を中継して折り返される情報も存在する。
車両101の車両情報は、この場合、車両102にしか届かないので、車両102を経由して路側機50へ届く。
車両104の車両情報は、車両102と車両103に届くので、車両102を経由した情報と、車両103を経由した情報が路側機50に重複して届く。
この図5において、安全支援用途の情報を収集する場合、路側機50で入手が必要な車両情報は、車両101、車両102、車両103の情報であり、反対方向に進行している車両104の情報は不要である場合が多い。
路側機50から、車両情報の中継が必要な進行方向を指定することで、車両102及び車両103は、車両104から入手した車両情報の進行方向を参照し、中継が不必要な車両情報であると判断し、路側機50へ車両104の車両情報は送らないようにする。
このようにして、進行方向を指定することで、必要な情報のみを中継することができる。
一方、車両104の情報が必要な場合には、車両102と車両103から重複して路側機50に車両104の情報が届くことで、通信パケットが多くなる問題があるが、路側機50と車両102、車両103の通信は、順番に行われるため、次の方法で回避することができる。
車両103と路側機50が通信したときに、車両104の情報が中継されたことが、路側機50で車両104を示す固有番号(ID)と送信した時刻情報(タイムスタンプ)でわかる。
次に、車両102と路側機50が通信したときに、路側機50から、車両102に、車両104を示す固有番号(ID)と時刻情報(タイムスタンプ)を、中継が必要ない車両を識別するための情報として提供する。
車両102は、車両104を示す固有番号(ID)と時刻情報(タイムスタンプ)が、路側機50から提供された情報と一致する場合は、車両104の情報を中継しない。
路側機50から車両103と車両102に通信する時間は、異なるため、もし車両103を中継して入手した車両104の時刻情報(タイムスタンプ)より、車両102が車々間通信により車両104から入手した時刻情報(タイムスタンプ)の方が新しい場合は、情報が更新されているので、車両102を中継して車両104の最新の情報を路側機50に送る。
この方法を使って、最新の情報のみを重複なしに入手することができ、通信パケットの増大を防ぐことができる。
次に、路側機50による車々間通信条件指定用フォーマット例について、図6を用いて説明する。
路車間通信エリア40内での車々間通信の送信条件の指定Aと、情報を車両が中継するための指定Bと、路側機50が受信済みの車両を示す受信済み車両の指定Cで構成される。
なお、この指定では、全部の情報を指定する必要はなく、一部分だけでも良い。
まず、車々間通信の送信条件の指定Aについて説明する。
送信周期指定は、例えば0から255までの値をとり、0.1秒単位で指定することができる。また0と指定した場合は、送信周期を指定しないこととし、車々間通信が標準で備えている送信周期を選択する。255を指定した場合は、送信停止の指定とする。
送信出力指定は、例えば、0から255までの指定とし、0は受信専用(送信禁止)として、255は送信出力指定しない、つまり車々間通信が標準で備えている出力を選択する。
次に、情報を車両が中継するための指定Bについて説明する。
送信方向指定は、例えば、2つの16方位の情報を送り範囲指定とし、北(0)から東(3)等の収集する方位の範囲を指定することが可能とする。
速度指定は、例えば時速10km以上で移動している車両の情報のみ中継を指定する。
位置指定は、特定の位置範囲に存在する車両の情報の中継を指定する。
道路指定は、道路別に固有に設定された道路コードや、渋滞情報の収集などのために使用しているリンク情報等で示される特定の道路を示す指定である。道路を指定した場合は、車載通信装置30に道路を示す情報がナビゲーションユニットなどから供給されている時には、指定道路上にいると判断した場合にのみ、情報を中継する。
路側機50が受信済み車両であることを示す受信済み車両の指定Cは、車両固有番号(ID)と、最初に車々間で送信した時刻情報(タイムスタンプ)で構成されている。車両固有番号は、プライバシー保護の観点から、車両の走行中に変化しない番号であれば良く、テンポラリな番号でよい。
実施の形態2は、図6のような車々間通信条件指定用フォーマットを使うことにより、路側機50から、車載通信装置の車々間通信の通信条件を指定することができ、車々間通信の通信パケット衝突を防止し、路車間通信への重複データの送信による効率低下を防ぐことができる。
この発明の実施の形態1による車載通信装置が用いられる通信システムを示す概念図である。 この発明の実施の形態1による車載通信装置を示す構成図である。 この発明の実施の形態1による車載通信装置の路車間通信エリア判定装置の判定処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態1による車載通信装置の車々間通信条件判断装置の判断処理を示すフローチャートである。 この発明の実施の形態2による車載通信装置が用いられる通信システムの通信エリアを示す概念図である。 この発明の実施の形態2による車載通信装置の路側機による車々間通信条件の指定用フォーマット例を示す図である。
符号の説明
10 車々間通信
20、21 路車間通信
30 車載無線装置
31 車々間通信装置
32 車々間通信条件判断装置
33 車々間情報記憶装置
34 路車間通信装置
35 路車間通信エリア判定装置
36 路車間情報記憶装置
37 車両情報収集装置
38 制御装置
40 路車間通信エリア
41 車両101の車々間通信エリア
42 車両104の車々間通信エリア
50 路側機
100 通信システム
101、102、103、104 車両

Claims (7)

  1. 車両に搭載され、路側機及び他の車両との間で通信を行う車載通信装置において、
    光または電波を使用して上記路側機との間で路車間通信を行う路車間通信装置、
    電波を使用して他の車両との間で車々間通信を行う車々間通信装置、
    上記路側機の通信エリアである路車間通信エリアに上記車両が入ったことを判定する路車間通信エリア判定装置、
    上記車々間通信によって送信する場合の送信条件を判定する車々間通信条件判定装置、
    及び上記路車間通信エリア判定装置によって上記路車間通信エリアに上記車両が入ったことが判定された場合に、上記車々間通信で入手した情報を上記路車間通信で上記路側機に転送するように制御する制御装置を備え、
    上記車々間通信条件判定装置は、上記路車間通信エリア判定装置によって上記路車間通信エリアに上記車両が入ったことが判定された場合に、上記車々間通信の送信条件を変えるように構成され、
    上記路車間通信エリア判定装置は、上記路車間通信エリアに上記車両が入ったことを、上記路車間通信の受信強度で判定するとともに、上記路車間通信で受信した情報から、上記路車間通信が提供するサービスの種類を判定するように構成され、上記車々間通信条件判定装置は、上記判定された上記サービスの種類と上記路車間通信の受信強度に応じて、上記車々間通信の送信条件を変えることを特徴とする車載通信装置。
  2. 上記車々間通信の送信条件には、送信停止が含まれていることを特徴とする請求項1記載の車載通信装置。
  3. 上記路車間通信装置及び上記車々間通信装置は、通信用アンテナを共用して上記通信を行うとともに、上記車々間通信条件判定装置は、上記路車間通信エリア判定装置によって上記路車間通信エリアに上記車両が入ったことが判定された場合には、上記通信用アンテナの指向性を上記路車間通信に適したものに変化させることを特徴とする請求項1または請求項2記載の車載通信装置。
  4. 上記車々間通信の送信条件は、上記路側機から上記路車間通信によって指定されることを特徴とする請求項1〜請求項のいずれかに記載の車載通信装置。
  5. 上記車々間通信条件判定装置は、上記車々間通信で入手する情報の内、上記路側機によって指定された送信条件に合う情報のみを上記路車間通信により上記路側機に送信するようにしたことを特徴とする請求項記載の車載通信装置。
  6. 上記路側機によって指定される送信条件には、上記車々間通信により受信済みの情報を示す車両固有のIDが含まれ、上記車々間通信条件判定装置は、上記車々間通信で入手する情報の内、上記送信条件に含まれる上記受信済みの情報を送信しないようにしたことを特徴とする請求項記載の車載通信装置。
  7. 上記路側機によって指定される送信条件には、上記車両の走行条件が含まれることを特徴とする請求項記載の車載通信装置。
JP2007136792A 2007-05-23 2007-05-23 車載通信装置 Expired - Fee Related JP4468970B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007136792A JP4468970B2 (ja) 2007-05-23 2007-05-23 車載通信装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007136792A JP4468970B2 (ja) 2007-05-23 2007-05-23 車載通信装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008294646A JP2008294646A (ja) 2008-12-04
JP4468970B2 true JP4468970B2 (ja) 2010-05-26

Family

ID=40168942

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007136792A Expired - Fee Related JP4468970B2 (ja) 2007-05-23 2007-05-23 車載通信装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4468970B2 (ja)

Families Citing this family (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5347467B2 (ja) * 2008-12-09 2013-11-20 住友電気工業株式会社 移動通信機及び通信制御方法
JP5347653B2 (ja) * 2009-03-30 2013-11-20 沖電気工業株式会社 通信方法及び通信装置
JP4853545B2 (ja) * 2009-05-25 2012-01-11 株式会社デンソー 車載通信装置および通信システム
WO2011158484A1 (ja) * 2010-06-14 2011-12-22 三洋電機株式会社 端末装置
DE102010061540B4 (de) * 2010-12-23 2017-05-04 Denso Corporation Kommunikationseinrichtung
JP5978851B2 (ja) * 2012-08-15 2016-08-24 沖電気工業株式会社 受信電力測定装置及び無線装置
WO2015128999A1 (ja) * 2014-02-27 2015-09-03 三菱重工業株式会社 車載器および車載器による通信方法
JP2015177370A (ja) * 2014-03-14 2015-10-05 三菱自動車工業株式会社 車両通信装置
JP6340891B2 (ja) 2014-04-22 2018-06-13 株式会社デンソー 車載通信端末、及び移動体通信システム
JP6157755B1 (ja) * 2016-04-08 2017-07-05 三菱電機株式会社 通信制御装置
WO2018116827A1 (ja) * 2016-12-20 2018-06-28 株式会社オートネットワーク技術研究所 車車間通信システム、路側通信装置、車載通信装置及び車車間通信方法
JP6699610B2 (ja) 2016-12-20 2020-05-27 株式会社オートネットワーク技術研究所 車車間通信システム、路側通信装置及び車車間通信方法
JP7131979B2 (ja) * 2018-06-22 2022-09-06 株式会社Nttドコモ 通信制御システム、情報提供サーバ及びユーザ装置
DE112018008136T5 (de) * 2018-11-13 2021-08-26 Mitsubishi Electric Corporation V2X Fahrzeugmontierte Vorrichtung und V2X-Relais
WO2023112194A1 (ja) * 2021-12-15 2023-06-22 三菱電機株式会社 車載通信装置、路側機通信装置および路車間通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008294646A (ja) 2008-12-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4468970B2 (ja) 車載通信装置
JP6340891B2 (ja) 車載通信端末、及び移動体通信システム
JP6699610B2 (ja) 車車間通信システム、路側通信装置及び車車間通信方法
JP7223153B2 (ja) チャネル負荷を予測するための方法
US7979198B1 (en) Vehicular traffic congestion monitoring through inter-vehicle communication and traffic chain counter
KR101615970B1 (ko) 도로교통 전용통신-기반 노변장치 및 차량단말기를 이용한 도로공사구간 교통정보 제공 시스템 및 그 방법
US10839688B2 (en) Application-controlled geo-beamforming
US10056681B2 (en) Vehicle ubiquitous dedicated short range communication antenna integration
JP4678049B2 (ja) 車々間通信装置、及び車々間通信装置によるアクセス制御方法
JP2015177370A (ja) 車両通信装置
WO2018116827A1 (ja) 車車間通信システム、路側通信装置、車載通信装置及び車車間通信方法
JP5211784B2 (ja) 通信システム
JP2009239585A (ja) 車々間通信方法、車々間通信装置、及びプログラム
JP2019180051A (ja) 車載通信装置、予告通信装置、及び無線通信方法
JP7347748B2 (ja) 磁気誘導通信ベースの車両制御装置および方法
JP5733187B2 (ja) 通信装置
JP5881772B2 (ja) Dsrc車載装置及び走行履歴情報初期化方法
JP5040768B2 (ja) 車両通信中継装置及び車両通信システム
KR102445329B1 (ko) 하이브리드 v2x 노변기지국 및 이를 이용한 c-its 시스템
KR101350357B1 (ko) 노변 장치 및 그 노변 장치를 이용한 교통신호 제어 방법
JP2010170322A (ja) 路側通信システム、車両側通信システム、及び路車間通信システム
JP5115176B2 (ja) 通信機、通信システム及びそれらに用いる通信方法並びにそのプログラム
JP4606453B2 (ja) 車載器
JP5206342B2 (ja) 路側通信機及び無線通信方法
JP4835625B2 (ja) 車々間通信方法、及び車々間通信装置

Legal Events

Date Code Title Description
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20090918

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20091104

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091217

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100209

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100225

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 4468970

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130305

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140305

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees