JP4798073B2 - 溶融還元炉スラグの改質方法 - Google Patents

溶融還元炉スラグの改質方法 Download PDF

Info

Publication number
JP4798073B2
JP4798073B2 JP2007166565A JP2007166565A JP4798073B2 JP 4798073 B2 JP4798073 B2 JP 4798073B2 JP 2007166565 A JP2007166565 A JP 2007166565A JP 2007166565 A JP2007166565 A JP 2007166565A JP 4798073 B2 JP4798073 B2 JP 4798073B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
mgo
cao
slag
free
sio
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2007166565A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2007254899A (ja
Inventor
久宏 松永
禎公 清田
正人 熊谷
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
JFE Steel Corp
Original Assignee
JFE Steel Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by JFE Steel Corp filed Critical JFE Steel Corp
Priority to JP2007166565A priority Critical patent/JP4798073B2/ja
Publication of JP2007254899A publication Critical patent/JP2007254899A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4798073B2 publication Critical patent/JP4798073B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Curing Cements, Concrete, And Artificial Stone (AREA)
  • Refinement Of Pig-Iron, Manufacture Of Cast Iron, And Steel Manufacture Other Than In Revolving Furnaces (AREA)
  • Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)

Description

本発明は、溶融還元炉スラグの改質方法に関し、特に路盤材やアスファルト用骨材等に使用される溶融還元炉スラグの水和膨張を有利に低減すると共に、製鋼工程における吹錬中の耐火物の損耗を低減し、さらには溶融還元工程における金属酸化物の還元速度の低下を効果的に防止しようとするものである。
溶銑予備処理スラグ、転炉スラグおよび溶融還元炉スラグ等の製鋼スラグは、free-CaOを多量に含有する。
ここに、free-CaOは、 次式(6) の水和反応によってCa(OH)2 となり、この時に体積が約2倍になる。
CaO+H2O → Ca(OH)2 --- (6)
従って、free-CaOを多量に含むスラグを、路盤材等に使用した場合には、水和反応による膨張のため、路盤に凹凸を生じて車両の走行に支障が生じることになる。
このため、道路用製鋼スラグの物性としてJIS A 5015では、水浸膨張率を1.5 %以下に制限しており、この規格を満足させることが重要である。
従来、製鋼スラグの膨張の原因となるfree-CaOを低減する方法として、次のような方法が知られている。
(a) 自然エージング処理方法
この処理は、所定粒度に破砕した製鋼スラグを、山積みし、大気中の水分、雨水等によって (1)式の水和反応を行わせることにより、free-CaOをCa(OH)2 として安定化する方法である。
(b) 水蒸気エージング処理方法
この処理は、特許文献1に記載されているように、所定粒度に破砕した製鋼スラグを、山積みし、高温度で蒸気を吹き込み、大気中で48時間以上暴露することにより、free-CaOをCa(OH)2 として安定化する方法である。
特開昭61−101441号公報
(c) 温水エージング処理方法
この処理は、特許文献2に記載されているように、所定粒度に破砕した製鋼スラグを、温水に浸漬することにより、free-CaOをCa(OH)2 として安定化する方法である。
特開平3−13517号公報
(d) 赤泥添加処理方法
この処理は、特許文献3に記載されているように、溶融状態の転炉スラグまたは電気炉スラグに赤泥を添加することにより、free-CaOを消失させ、スラグの膨張性を安定化する方法である。
特公昭57−2768号公報
しかしながら、製鋼スラグ中のfree-CaOは、スラグ塊の表面だけでなく、塊の内部にも取り込まれており、その存在状態は様々であるため、free-CaOを含む製鋼スラグを路盤材として使用した場合の膨張現象は複雑なものとなっている。
このため、自然エージング処理法では、free-CaOを安定化するのに通常1年以上の長期間を要するという問題があった。
また、水蒸気エージング処理法や温水エージング処理法でも、48時間以上のエージング時間を要するという問題があった。
さらに、赤泥添加処理法は、溶融状態で赤泥を添加することから、スラグの塩基度が低下し、転炉等の耐火物を損耗させる原因になっていた。
また、特許文献4には、溶融スラグの塩基度(CaO/SiO2)を 0.7以上、1.2 以下の範囲に規制すると共に、 MgOの含有量が30wt%以上となるようにマグネシア含有原料を添加することからなるクロム鉱石の溶融還元方法が提案されている。
この組成のスラグは、free-MgOを多量に含有しているため、耐火物の損耗を低減するには効果がある。
しかしながら、free-MgOは次式(7) の水和反応によりMg(OH)2 となり、この時に体積が約2倍になる。
MgO+H2O → Mg(OH)2 --- (7)
特開平9−157765号公報
従って、特許文献4に記載されているようなfree-MgOを多量に含むスラグを路盤材等に使用した場合、水和反応による膨張により、路盤に凹凸が生じて、車両の走行に支障を来すことになる。
さらに、発明者らは、先に、特許文献5において、精錬処理中における CaO源、SiO2源およびAl2O3源の投入量を調整し、これらの成分を、(CaO%/SiO2%)≧2.2 かつ{CaO%/(SiO2%+ Al2O3%)}≦2.0 の範囲に制御することによって、free-CaOによる水浸膨張性を低減する方法を提案した。
しかしながら、その後の調査によって、上記の発明では、極端に Al2O3濃度が低くなった場合にはfree-CaOの生成が余儀なくされ、また MgO濃度が高い場合はfree-MgOが多量に含有され、水浸膨張率が規格を満たさなくなる場合があることが新たに知見された。
特開平10−121121号公報
その他にも、出願人は、先に、特許文献6において、スラグ中の( CaO%/SiO2%)を3.0以下でかつ、( Al2O3%/MgO%)を 1.3以上の範囲に制御することによって、製鋼スラグの水浸膨張性を低減することを提案している。
しかしながら、この方法は、スラグ中の( Al2O3%/ MgO%)を 1.3以上としなければならないことから、スラグの融点が低下して耐火物に対する浸食が大となるおそれがあった。
特開平10−88220号公報
本発明は、上記の諸問題を有利に解決するもので、エージング処理を必要とすることなしに、free-CaO、free-MgOによる水和膨張を効果的に低減でき、同時に製鋼工程における吹錬中の耐火物の損耗も低減でき、さらには溶融還元工程における金属酸化物の還元速度の低下も併せて防止することができる、溶融還元炉スラグの改質方法を提案することを目的とする。
すなわち、本発明は、転炉型反応容器内の溶銑に金属酸化物および炭材を投入、酸素吹錬して昇温、溶融し、当該金属酸化物を溶融還元する工程において、精錬処理中に CaO源、SiO2源、 Al2O3源および MgO源のうち少なくともいずれか一種の投入量を調整することにより、スラグ中における当該成分について、CaO-SiO2-Al2O3-MgOの4元系における 100%換算の質量比率で、次式 (1)〜(7)
{ CaO%/(SiO2%+ Al2O3%)}≦ 2.0 --- (1)
Al2O3%>10% --- (2)
12%≦MgO %<30% --- (3)
( CaO%+ MgO%)/SiO2%≧ 2.2 --- (4)
MgO%+ Al2O3%≦50% --- (5)
Al 2 O 3 %/MgO%≦1.0 --- (6)
Free-MgO≦12% --- (7)
を満足する範囲に制御することにより、溶融還元炉スラグの水和膨張および耐火物損耗を低減すると共に、金属酸化物の還元速度の低下を防止することを特徴とする、溶融還元炉スラグの改質方法である。
発明において、 CaO源としては、焼石灰やドロマイト等が、またSiO2源としては、砂利や高Si濃度の銑鉄、フライアッシュ、コークス、無煙炭等が、さらに Al2O3源としては、 Al2O3含有廃れんがやアルミ灰、金属アルミニウム、フライアツシュ、コークス等が、またさらに MgO源としては、 MgO含有廃れんがやMgO クリンカー、ドロマイト等がとりわけ有利に適合する。
従来、製鋼スラグは、自然エージング処理や水蒸気エージング処理等のエージング処理を施す必要があったが、本発明によれば、発生スラグの冷却後の水浸膨張性を効果的に低減することができ、その結果、エージング処理を必要とすることなしに、路盤材としての使用が可能となり、経済性に優れるスラグを提供することができる。
また、本発明では、耐火物の損耗を有利に抑制することができ、さらには溶融還元工程における金属酸化物の還元速度の低下を効果的に防止することができる。
発明の実施の形態
以下、本発明を由来するに至った実験結果について説明する。
さて、発明者らは、CaO-SiO2-MgO-Al2O3系の多様な組成のスラグを合成し、JIS A 5015による水浸膨張率とスラグ組成との関係および耐火物損耗とスラグ組成との関係について調べた。
図1,2はそれぞれ、スラグ組成を、CaO-SiO2-MgO-Al2O3の4元系に換算(4元系合計で100 mass%)した場合において、free-CaOやfree-MgOの水和反応により水浸膨張率が不合格となる組成範囲および耐火物の溶損が大となる組成範囲を模式的に示したものであり、図1はスラグ中のAl2O3含有量が11mass%と少ない場合、一方、図2はスラグ中のAl2O3含有量が20mass%と比較的多い場合である。
図1,2から明らかなように、free-CaOによる水浸膨張性の劣化を回避できる組成は、次式(1)
{ CaO%/(SiO2%+ Al2O3%)}≦ 2.0 --- (1)
で示される範囲である。この組成範囲は、free-CaO濃度が 0.5mass%以下となる範囲であり、水浸膨張性に悪影響を及ぼさない範囲である。
すなわち、スラグ中の CaO成分は主にSiO2, Al2O3と化合物を形成し、Ca2SiO4, Ca12Al14O33, Ca3Al2O4等として存在する。従って、SiO2やAl2O3濃度が高くなるとfree-CaOが生成しにくくなり、その結果free-CaOによる水浸膨張性の劣化を回避できるわけである。
なお、{CaO%/(SiO2%+Al2O3%)}≦ 2.0の場合において、 Al2O3%>10%が不可欠である。というのは、Al2O3 が10mass%以下の場合には、SiO2濃度を高くしても、free-CaOが生成し、free-CaOによる水浸膨張性の劣化が避けられないからである。
また、図1, 2から明らかなように、free-MgOによる水浸膨張性の劣化を回避できる組成範囲は MgO<30%の範囲である。この組成範囲は、free-MgO濃度が12mass%以下となる範囲である。
図3に、free-MgO濃度と水浸膨張率との関係についての調査結果を示したが、同図から明らかなように、free-MgO濃度が12mass%以下ならば水浸膨張率を規格値である 1.5%以内に抑えることができる。
この理由は、free-MgOには、スラグ中の微量成分であるFeO, MnO等が固溶しているため、水和反応をほとんど生じないためである。なお、図3におけるスラグのfree-CaO濃度は全て 0.5mass%以下である。
スラグ中の MgO成分は、 MgO濃度が低い場合、主に Al2O3, SiO2等と化合物を形成し、MgAl2O4, Ca2MgSi2O7 等として存在する。一方、 MgO濃度が高い場合、free-MgOとしても存在するようになる。MgO 濃度が30mass%以上になるとfree-MgO濃度が12mass%を超え、free-MgOの水和反応による水浸膨張率が規格値:1.5 %を超えるようになる。従って、MgO 濃度は30mass%未満にする必要がある。
ところで、製鋼工程においては、free-CaO、free-MgOの水和反応によるスラグの水浸膨張性の劣化を回避するだけでなく、吹錬中における耐火物の溶損を極力低減する必要がある。転炉、取鍋等の耐火物としては、通常 MgO系耐火物が使用されているので、耐火物の溶損を少なくするためには、 MgO飽和または飽和に近い組成にすることが効果的である。
Al2O3が10mass%を超える場合、( CaO%+MgO%)/SiO2%が 2.2未満、または MgO濃度が12mass%未満になると極端に MgO未飽和となり、耐火物が溶損し易くなる。従って、( CaO%+ MgO%)/SiO2%≧2.2 、かつ MgO≧12mass%とする必要がある。
なお、図2に示したように、 Al2O3量が比較的多い場合には( CaO%+ MgO%)/SiO2%≧2.2 では、耐火物の溶損を十分に抑制できない場合がある。
従って、この場合には、( CaO%+ MgO%)/SiO2%≧2.6 程度とすることが望ましく、これによって耐火物の損耗を効果的に低減することができる。
また、クロム鉱石やクロム鉄鉱等のスピネル型金属酸化物を溶融還元する場合、スラグ中のMgO, Al2O3濃度が高くなると、吹錬中のスラグ中に固相としてスピネル(MgAl2O4)が生成し、クロム鉱石、クロム鉄鉱等のスピネル型金属酸化物の還元速度が遅くなる。
図4に、クロム鉱石溶融還元炉スラグ中の(MgO+Al2O3)濃度とTotal Cr濃度との関係について調べた結果を示す。
同図に示したとおり、(MgO+Al2O3)濃度が50mass%を超えると、Total Cr濃度が急激に増大する、すなわちクロム鉱石還元速度が遅くなることが判った。
従って、スピネル型金属酸化物の還元速度の低下を防止するには、 MgO%+Al2O3 %≦50%とする必要がある。
なお、 MgO%+Al2O3 %≦50%とすれば、スラグ中のTotal Cr濃度は 1.0%以下となり、この範囲であれば良好な還元速度であるといえる。
本発明は、上記の知見に基づいて開発されたものである。
すなわち、free-CaO、free-MgOの水和反応による水浸膨張の劣化を回避し、かつ耐火物の損耗を低減するには、スラグ中における当該成分について、CaO-SiO2-Al2O3-MgOの4元系における 100%換算の質量比率で
{ CaO%/(SiO2%+ Al2O3%)}≦ 2.0 --- (1)
Al2O3%>10% --- (2)
12%≦MgO %<30% --- (3)
( CaO%+ MgO%)/SiO2%≧ 2.2 --- (4)
とする必要がある。
また、クロム鉱石、クロム鉄鉱等のスピネル型金属酸化物の還元速度低下を防止するためには、さらに
MgO%+ Al2O3%≦50% --- (5)
とする必要がある。
さらに、スラグの融点が低下して耐火物に対する侵食が大となるのを防止するには、
Al 2 O 3 %/MgO%≦1.0 --- (6)
とする必要がある。
加えて、水浸膨張率を規格値である1.5%以内に抑えるには、
Free-MgO≦12% --- (7)
とする必要がある。
なお、本発明の範囲内であれば、製鋼工程の処理中に CaO源、SiO2源、 Al2O3源および MgO源の投入量を調整しても出鋼成分への影響はほとんどない。
また、 CaO源、SiO2源、 Al2O3源および MgO源の投入は、吹錬が終了する5分前までに行い、スラグを平衡状態にすることが好ましい。
製鋼工程の処理中に、CaO 源、SiO2源、 Al2O3源および MgO源を投入し、表1に示す組成に調整した各種スラグに対し、冷却後、JIS A 5015による水浸膨張試験を行った。また、処理中における、耐火物の損耗速度について調査した。さらに、特にクロム鉱石の溶融還元処理の際における金属酸化物の還元速度についても調査した。
得られた結果を、表1に併記する。
なお、耐火物の損耗速度は、実炉において、レーザー式損耗量測定装置により計測した。また、金属酸化物の還元速度は、スラグ中のTotal Cr濃度で評価した。
Figure 0004798073
同表に示したとおり、比較例1のように、 MgO量が多すぎた場合には、free-MgOが12mass%を超え、やはり水浸膨張率を 1.5%以下まで低減することができなかった。
また、比較例2のように、溶融還元炉スラグの場合で、( MgO%+ Al2O3%)量が50%を超えた場合には、スラグ中のTotal Cr濃度が 1.0mass%超となり、金属酸化物の還元速度の低下を余儀なくされた。
さらに、比較例3、4のように、 MgO量が下限に満たなかったり、( CaO%+ MgO%)/SiO2%が適正範囲から逸脱した場合には、耐火物の損耗速度が吹錬時間1時間当たり1mm以上となり、耐火物の著しい損耗を招いた。
これに対し、実施例1〜に示したように、スラグ中のCaO, SiO2, Al2O3およびMgO の4成分が、次式 (1)〜(7)
{ CaO%/(SiO2%+ Al2O3%)}≦ 2.0 --- (1)
Al2O3%>10% --- (2)
12%≦MgO %<30% --- (3)
( CaO%+ MgO%)/SiO2%≧ 2.2 --- (4)
MgO%+ Al2O3%≦50% --- (5)
Al 2 O 3 %/MgO%≦1.0 --- (6)
Free-MgO≦12% --- (7)
の範囲を満足するように制御した場合には、free-CaO濃度が0.5mass%以下でかつfree-MgO濃度が12mass%以下となり、水浸膨張率を1.5%以下に低減することができただけでなく、耐火物の損耗速度を1mm/h以下まで抑制することができ、さらにはTotal Cr濃度が 1.0mass%以下と金属酸化物の還元速度の低下も併せて防止することができた。
スラグ組成を、CaO-SiO2-MgO-Al2O3の4元系に換算した場合(ただし Al2O3量:11mass%)において、free-CaOやfree-MgOの水和反応により水浸膨張性が劣化する組成範囲および耐火物の溶損が大となる組成範囲を示した図である。 スラグ組成を、CaO-SiO2-MgO-Al2O3の4元系に換算した場合(ただし Al2O3量:20mass%)において、free-CaOやfree-MgOの水和反応により水浸膨張性が劣化する組成範囲および耐火物の溶損が大となる組成範囲を示した図である。 free-MgO濃度と水浸膨張率との関係を示したグラフである。 クロム鉱石溶融還元炉スラグ中の(MgO+Al2O3)濃度とTotal Cr濃度との関係を示したグラフである。

Claims (1)

  1. 転炉型反応容器内の溶銑に金属酸化物および炭材を投入、酸素吹錬して昇温、溶融し、当該金属酸化物を溶融還元する工程において、精錬処理中に CaO源、SiO2源、 Al2O3源および MgO源のうち少なくともいずれか一種の投入量を調整することにより、スラグ中における当該成分について、CaO-SiO2-Al2O3-MgOの4元系における 100%換算の質量比率で、次式 (1)〜(7)
    { CaO%/(SiO2%+ Al2O3%)}≦ 2.0 --- (1)
    Al2O3%>10% --- (2)
    12%≦MgO %<30% --- (3)
    ( CaO%+ MgO%)/SiO2%≧ 2.2 --- (4)
    MgO%+ Al2O3%≦50% --- (5)
    Al 2 O 3 %/MgO%≦1.0 --- (6)
    Free-MgO≦12% --- (7)
    を満足する範囲に制御することにより、溶融還元炉スラグの水和膨張および耐火物損耗を低減すると共に、金属酸化物の還元速度の低下を防止することを特徴とする、溶融還元炉スラグの改質方法。
JP2007166565A 2007-06-25 2007-06-25 溶融還元炉スラグの改質方法 Expired - Fee Related JP4798073B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166565A JP4798073B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 溶融還元炉スラグの改質方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2007166565A JP4798073B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 溶融還元炉スラグの改質方法

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP24103899A Division JP4000724B2 (ja) 1999-08-27 1999-08-27 製鋼スラグの改質方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2007254899A JP2007254899A (ja) 2007-10-04
JP4798073B2 true JP4798073B2 (ja) 2011-10-19

Family

ID=38629416

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2007166565A Expired - Fee Related JP4798073B2 (ja) 2007-06-25 2007-06-25 溶融還元炉スラグの改質方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4798073B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN103537635B (zh) * 2012-07-11 2015-10-21 攀钢集团研究院有限公司 一种半钢保温剂及其应用
CN114790502A (zh) * 2022-04-13 2022-07-26 山东莱钢永锋钢铁有限公司 一种降低转炉钢渣中游离氧化钙含量的方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH07100807B2 (ja) * 1988-02-24 1995-11-01 川崎製鉄株式会社 低s含クロム溶鉄の製造方法
JP3106870B2 (ja) * 1994-07-27 2000-11-06 日本鋼管株式会社 耐火物の溶損を抑制する製錬法
JPH1088220A (ja) * 1996-09-12 1998-04-07 Kawasaki Steel Corp 製鋼スラグの水浸膨張性の低減方法
JP3744133B2 (ja) * 1997-07-17 2006-02-08 Jfeスチール株式会社 ステンレス鋼製造時に発生するスラグの排滓方法及び排滓スラグの再利用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2007254899A (ja) 2007-10-04

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5777561B2 (ja) ステンレス鋼精錬取鍋用煉瓦及びステンレス鋼精錬取鍋
JP3952332B2 (ja) 混銑車用の黒鉛含有不定形耐火物材料
JP4798073B2 (ja) 溶融還元炉スラグの改質方法
JP4000724B2 (ja) 製鋼スラグの改質方法
KR950008607B1 (ko) 알루미나-스피넬질 부정형 내화물
JP3514393B2 (ja) 溶融金属処理に使用される浸漬管またはランスパイプの外張り用キャスタブル耐火物
JPH1088220A (ja) 製鋼スラグの水浸膨張性の低減方法
US5369066A (en) Refractory material and product thereof containing low-silica electrofused magnesia clinker
JPH10121121A (ja) 製鋼スラグの水浸膨張性の低減方法
CA1321075C (en) Additive for promoting slag formation in steel refining ladle
JP2832064B2 (ja) 溶融アルミナ・マグネシア系組成物及び耐火物製品
CN101555536B (zh) 一种冶炼低锰生铁的生产工艺
JPH05262559A (ja) 不焼成炭素含有れんが
JP7389352B2 (ja) 真空脱ガス装置用スピネル-マグネシア-カーボン煉瓦及び真空脱ガス装置
JP3598843B2 (ja) スラグ中の未滓化CaO、MgO低減方法
JP3330811B2 (ja) 炭素含有耐火物及び該耐火物を内張りした溶融金属用溶解・精錬容器
JP2022051079A (ja) 真空脱ガス装置用スピネル-アルミナ-カーボン煉瓦及び真空脱ガス装置
JPH0692272B2 (ja) カーボン含有取鍋内張り不定形耐火物
SU1749292A1 (ru) Чугун
JP3076848B2 (ja) SiC原料を使用した耐火組成物
JP3330810B2 (ja) 炭素含有塩基性耐火物及び該耐火物を内張りした溶融金属用溶解・精錬容器
WO2024136793A1 (en) A slag conditioner comprising the slag obtained from ferrochrome furnaces as a component
JPH0127124B2 (ja)
JPH0664962A (ja) 窯炉用耐火物内張
JP3319832B2 (ja) 高Alフェライト系ステンレス鋼の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20100518

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20100720

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20110705

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20110718

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140812

Year of fee payment: 3

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees