JP3330810B2 - 炭素含有塩基性耐火物及び該耐火物を内張りした溶融金属用溶解・精錬容器 - Google Patents
炭素含有塩基性耐火物及び該耐火物を内張りした溶融金属用溶解・精錬容器Info
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- Y02P10/20—Recycling
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- Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
- Furnace Housings, Linings, Walls, And Ceilings (AREA)
- Carbon Steel Or Casting Steel Manufacturing (AREA)
Description
ップ溶解炉、転炉等の溶融金属用溶解・精錬容器の炉底
や側壁の一部を内張りし、あるいは全張りするのに用い
る炭素含有塩基性耐火物、並びにその耐火物内張りを施
工した溶融金属用溶解・精錬容器に関する。
炉、スクラップ溶解炉、転炉等では、近年、溶解・精錬
効果の向上を狙って上底吹き攪拌力の強化や二次燃焼比
率の増大等が図られ、その結果として、内張り耐火物は
過酷な条件に晒されている。これらの溶融金属用溶解・
精錬容器としては、従来MgO−Cれんがが使用されて
きた。しかし、特に二次燃焼比率の増大に伴って、スラ
グ浴から雰囲気部にかけて高温となり、高温下でのスラ
グ反応のみならず、れんが中のCの酸化、高温下での溶
鋼、スラグ、ダスト等の流動による摩耗、あるいはれん
が稼働面の温度変化増大による熱スポール等が顕著にな
ってきた。
て、れんがには具備すべき特性として、耐食性、耐酸化
性、耐摩耗性、及び耐スポール性が要求され、MgO−
Cれんがに代り、MgO−Cr2 O3 れんがの使用が試
みられた。しかしながら、熱スポールや構造スポールが
激しく、満足のいく結果は得られていない。
性、耐酸化性を改善する目的で、電融MgO原料を用い
たり、添加金属を増量したりすることが行われている。
しかし、反面耐スポール性が低下するという問題が生じ
ている。
酸化性を改善する目的で、SiCを1〜6重量%添加す
ることが記載されている。しかし、この添加量では耐酸
化性改善に不十分であり、逆に耐食性が低下するという
問題が生じる。
Cれんがに対して耐食性、耐酸化性を改善する手段はあ
るものの、逆に耐スポール性が低下する等の問題があ
り、前記4つの具備すべき特性をすべて満足する手段は
得られていない。
ものであり、耐食性、耐酸化性を損なうことなく、耐摩
耗性、耐スポール性を向上させた炭素含有塩基性耐火物
と、その耐火物を炉内の一部又は全部に内張りした高耐
用かつ長寿命の溶融金属用溶解・精錬容器を提供する。
に本発明では、MgO質耐火原料70〜94重量%、鱗
状黒鉛等のC質耐火原料5〜25重量%、金属Alまた
はAl−Mg合金の少なくとも1種以上1〜5重量%で
構成される配合組成100重量%に対して、外掛けで最
大粒径[X](μ)と添加量[Y](重量%)とが次式
(1)を満足する、粒径0.1mm〜0.5mmのSi
C原料を8重量%以下あるいは粒径0.5mm〜1.0
mmのSiC原料を9重量%以下添加し、例えばフェノ
ールレジン等のバインダーを用いて混練、成形した後、
乾燥して得られる炭素含有塩基性耐火物を提供する。こ
れにより、耐食性、耐酸化性を損なうことなく、耐磨耗
性、耐スポール性を向上させた炭素含有塩基性耐火物を
得ることができる。 [Y]≦3log[X] ………(1)
物を炉の内張りの一部、又は全部に用いた溶融金属用溶
解・精錬容器は損耗速度が低下し、長寿命を達成するこ
とができる。
をその最大粒径で限定する理由は、耐食性の低下を抑制
するためである。SiCはれんが内に浸入したCOガス
と反応し、次式(2)及び(3)で示されるような反応
によってSiO2 を生成する。 SiC+CO→SiO+C …… (2) SiO+CO→SiO2 +C …… (3) このようにして生成したSiO2 はガラス被膜を形成
し、Cの酸化防止の役目を果たす。
ラス被膜の粘性が高いため、SiCを多量に入れないと
十分な酸化防止効果が得られない。又SiC自体は、硬
度が高いため、少量のSiO2 が生成した場合にはこれ
が組織の空隙を充填し、耐摩耗性が向上する。しかし多
量のSiO2 が生成すると耐食性を低下する。このよう
にSiCはれんがの耐摩耗性を向上させる反面、耐食性
を低下させる側面も持つため、れんがに添加する際、十
分な配慮が必要である。
の活性度が増加し、上記(2)、(3)式の反応が進む
ようになるため、れんが中にはSiO2 が多量に生成し
て、耐食性が低下する。逆に固体の粒子が大きくなる
と、上記(2)、(3)式の反応は粒子表面にのみ限定
されて、SiO2 の生成が抑制されるため耐食性の低下
は小さい。
加量を少なくし、中粒〜粗粒のSiCを使用する際に
は、その使用量を増やすとよい。本発明においては、種
々の実験調査を行ない、その結果、耐食性を損なわず耐
摩耗性を向上されることが可能な添加SiCの最大粒径
[X](μ)と添加量[Y](重量%)の関係が式
[Y]≦3log[X]で表わされることを見いだし
た。
小さいため、加熱時にMgOとの膨張差によりマイクロ
クラックが形成されて、れんがの弾性率が低下し、耐ス
ポール性が向上する。このようなマイクロクラックを形
成させるためには、中粒〜粗粒のSiC添加量を多くし
て、SiCの粒子表面層での反応を促進し、内部は未反
応のまま残存させておく方が好ましく、特に粒径0.1
mm〜0.5mmのSiC原料では8重量%以下、ま
た、粒径0.5mm〜1.0mmのSiC原料では9重
量%以下を添加した場合に耐スポール性が最も優れてい
る。なおこれよりも小さい粒径とすると弾性率の低下が
少なくなり、耐食性の低下が大きい。又これよりも大き
い粒径では弾性率の低下は大きいものの、組織強度が低
下し、コストアップとなって好ましくない。
は、純度を問わず、焼結、電融品いずれでも適用可能で
ある。又C質耐火原料も純度を問わず、鱗状黒鉛ならば
何でも使用可能であり、その他無定型黒鉛、カーボンブ
ラック、メゾフェーズカーボン等も適用可能である。金
属はCの酸化防止、熱間強度向上のために必須であり、
Al,Al−Mg合金のいずれか1種以上を1〜5重量
%含有させることが必要である。これ以外の金属につい
ては適宜必要に応じて適用することが可能である。
が好ましいが、これよりも低純度のものでも適用可能で
ある。れんがはフェノールレジン、タール、ピッチ等の
バインダーを用いて、混練、成形した後乾燥し、不焼成
品として提供できる。しかし、更に還元焼成し、タール
含浸処理を実施すると特性が向上する。これらのれんが
は溶融還元炉、スクラップ溶解炉、転炉等の溶融金属用
溶解・精錬容器の炉底、側壁の内張り材としその全面に
使用可能である。特に、損耗の大きい部位に適用すると
その効果は大きい。
ルとしては、純度99%の電融MgOクリンカー、純度
99%の鱗状黒鉛、Al及び/又はAl−Mg合金を所
定の範囲で配合した後、純度99%のSiC原料を添加
し、フェノールレジンをバインダーとして成形したもの
を供した。耐食性は、C/S=1.2のスラグを用い、
1700℃×3Hrsの条件で行なった回転浸食法によ
り溶損した寸法を指数表示した。耐摩耗性は1600℃
×1Hrの条件で溶射バーナーによりMgO粒を吹きつ
けた時の減寸量を測定してその値により評価した。ま
た、弾性率は1400℃×3Hrsの条件で還元焼成し
た後、動弾性率を測定してその値により評価した。
径と添加量との関係を示す。図中に示した直線より上の
領域では耐食性が大幅に悪化した。なお、SiCを添加
したサンプル全てについて、耐摩耗性は向上したが、特
に添加したSiCの粒径が小さく、添加量の多いもの程
大幅に向上した。
44μ以下の場合あまり変わらず、200μ以下及び5
00μ以下の場合には、添加量が増加するのに伴い、低
下する傾向が見られたが、あまり顕著では無かった。
性率の関係を示す。中粒のSiCを添加した場合(0.
1〜0.5mmと0.5〜1mm)には添加量が増える
につれて動弾性率が大幅に低下し、耐食性も悪化せず、
耐摩耗性が向上した。しかし、0.1mm未満の微粉を
含む0.5mm以下のSiCを添加した場合には、動弾
性率の変化は軽微であり、耐摩耗性が向上するものの、
添加量が8重量%を超えると、耐食性は悪化する結果と
なった。
には図1の直線及びそれより下の領域が適しており、更
に耐スポール性も向上させるには、中粒のSiC(0.
1〜0.5mmならば8重量%以下、0.5〜1mmな
らば9重量%以下)の添加が効果的である。
(0.1〜0.5mm:4重量%)を添加して得られる
耐火物をA製鉄所170T溶解炉の絞り部トラニオンで
内張り材として部分張りの試験をした結果、従来品に比
較して約30%溶損速度を低下させることが可能となっ
た。
耗性、耐スポール性を向上させ、溶融還元炉、スクラッ
プ溶解炉、転炉等の溶融金属用溶解・精錬容器の炉底、
側壁の内張りに用いる耐火物の耐用性を著しく向上させ
ることが可能になり、炉材コスト、修繕費の削減のみな
らず、生産の安定化にも寄与する。
との関係を示した図である。
を示した図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 MgO質耐火原料70〜94重量%、C
質耐火原料5〜25重量%、金属AlまたはAl−Mg
合金の少なくとも1種以上1〜5重量%で構成される配
合組成100重量%に対して、外掛けで最大粒径[X]
(μ)と添加量[Y](重量%)とが次式を満足する、
粒径0.1mm〜0.5mmのSiC原料を8重量%以
下あるいは粒径0.5mm〜1.0mmのSiC原料を
9重量%以下添加し、バインダーを用いて混練、成形し
た後、乾燥して得られる炭素含有塩基性耐火物。 [Y]≦3log[X] - 【請求項2】 請求項1記載の炭素含有塩基性耐火物を
炉内の一部、又は全部に内張りした溶融金属用溶解・精
錬容器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2342296A JP3330810B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 炭素含有塩基性耐火物及び該耐火物を内張りした溶融金属用溶解・精錬容器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2342296A JP3330810B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 炭素含有塩基性耐火物及び該耐火物を内張りした溶融金属用溶解・精錬容器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09194252A JPH09194252A (ja) | 1997-07-29 |
JP3330810B2 true JP3330810B2 (ja) | 2002-09-30 |
Family
ID=12110073
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2342296A Expired - Lifetime JP3330810B2 (ja) | 1996-01-18 | 1996-01-18 | 炭素含有塩基性耐火物及び該耐火物を内張りした溶融金属用溶解・精錬容器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3330810B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6026495B2 (ja) * | 2014-12-07 | 2016-11-16 | 株式会社ヨータイ | 低カーボンMgO−Cれんが |
-
1996
- 1996-01-18 JP JP2342296A patent/JP3330810B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09194252A (ja) | 1997-07-29 |
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