JP3336187B2 - MgO−CaO質炭素含有耐火物 - Google Patents

MgO−CaO質炭素含有耐火物

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は溶融還元炉、スクラ
ップ溶解炉、転炉等の溶解・精錬容器、特に低C/Sの
スラグ条件下で用いられる溶解・精錬容器の炉底あるい
は側壁の一部に張ったり、全張りしたりするMgO−C
aO質炭素含有耐火物に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に銑鋼工程で使用されている溶融還
元炉、スクラップ溶解炉、転炉等の溶融金属用溶解・精
錬容器では、近年、溶解・精錬効率の同上を狙って、上
底吹き撹拌力の強化や二次燃焼比率の増大等が図られる
ようになり、そこに用いられる内張り耐火物は過酷な条
件に晒されている。これらの溶解・精錬容器の内張り耐
火物としては従来MgO−Cれんがが使用されてきた。
【0003】特に低CaO/SiO2 (C/S)のスラ
グ条件下で用いられる溶解・精錬容器の場合は、特開昭
63−248753号公報、あるいは特開昭63−27
7557号公報に示されているようなMgO−CaO−
Cれんがが使用されている。このMgO−CaO−Cれ
んがは、低C/Sスラグに対して、れんがから溶出した
CaOがスラグのC/Sを高めるため、スラグとれんが
の反応を抑制する働きがある。
【0004】一方、CaOはスラグ中のFeOと反応
し、低融物を容易に生成して、れんがの耐食性を低下さ
せる。従って、スラグ中のFeOとれんがから溶出した
CaOとの反応を抑制しつつ、低C/SスラグのC/S
を高めるというMgO−CaO−Cれんがの利点を活か
すべく、特開平4−132655号公報には、CaO含
有量の少ないMgO−CaOクリンカーの使用が提案さ
れている。
【0005】しかし、このクリンカーは、MgOペリク
レース粒界にCaOが分布しており、結果として、Mg
Oペリクレースの結晶径が小さくなって、スラグ中へM
gOペリクレースが流出してしまい、耐食性に限界が生
じてくる。又微粉のMgO−CaOクリンカーは、水和
反応が早く、原料として安定に使用できない等の問題も
あった。
【0006】これに対して特開平5−186258号公
報、あるいは特開平6−107453号公報には、電融
マグネシアクリンカーとしてクリンカー中のC/SやS
iO2 含有量、ペリクレース結晶径を規定したものが開
示されている。しかしながら、いずれも安定してMgO
−CaOクリンカーの特徴を引き出せるものではない上
に、コストが高い等の問題もあった。
【0007】一方、昨今の二次燃焼比率の増大に伴い、
スラグ浴から雰囲気部にかけて高温となる。その結果、
高温下でのれんが中Cの酸化、高温下での溶鋼流、スラ
グ流、ダスト等による摩耗、あるいはれんが稼働面の温
度上昇による熱スポール等が顕著になってきた。従っ
て、これらの損耗に対し、れんがが具備すべき特性とし
て、耐食性、耐酸化性、耐摩耗性、耐スポール性、ある
いは熱間強度が特に要求されるようになった。それに対
してMgO−Cれんが、あるいはMgO−CaO−Cれ
んが以外にもMgO−Cr23れんが等の使用が試みら
れたが、現在までのところ満足のいく結果は得られてい
ない。
【0008】特にMgO−Cれんがにおいては、耐酸化
性及び熱間強度を改善する目的で、金属添加量の増量が
なされている。しかし、逆に耐スポール性が低下し、こ
の点が問題である。又、耐酸化性を改善する目的で、特
開平3−208862号公報にはSiCを1〜6重量%
添加することが記載されている。しかしながら、この添
加量では耐酸化性改善に不十分であり、逆に耐食性が低
下するという問題も生じている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のMg
O−CれんがやMgO−CaO−Cれんがにおいては、
耐酸化性及び熱間強度を改善する手段はあるものの、逆
に耐食性や耐スポール性が低下する等の問題があり、前
記5つの具備すべき特性を同時に満足する手段はない。
本発明はこのような問題に鑑みて開発されたものであ
り、耐酸化性を損なうことなく耐食性、耐摩耗性、耐ス
ポール性、熱間強度を向上させることが可能なMgO−
CaO質炭素含有耐火物を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明では、(1)MgO含有量が96重量%以
上、CaO含有量が1.3〜2.7重量%、SiO2
有量が0.1〜0.3重量%、CaO/SiO2 比(C
/S)が6〜20で、かつCaOがMgOペリクレース
中に固溶し、MgOペリクレースの結晶径が300μ以
上であるMgO−CaO質耐火原料(クリンカー)70
〜94重量%、(2)鱗状黒鉛等のC質耐火原料5〜2
5重量%、及び(3)金属AlまたはAl−Mg合金の
うち1種または2種以上の合計が1〜5重量%、の
(1)、(2)、及び(3)で構成される配合組成の原
料を、例えばフェノールレジン等のバインダーとともに
混練、成形した後、乾燥して得られるMgO−CaO質
炭素含有耐火物を提供する。
【0011】また、このように(1)、(2)、及び
(3)で構成される配合組成の原料100重量部に対し
て、さらに最大粒径[X](μ)と外掛けでの添加量
[Y](重量部)とが次式(1)の関係を満足するSi
C原料を添加し、バインダーとともに混練、成形した
後、乾燥して得られるMgO−CaO質炭素含有耐火物
も有用である。 [Y]≦3log[X]………(1)
【0012】特に上記(1)、(2)、及び(3)で構
成される配合組成の原料100重量部に対して、粒径
0.1〜0.5mmのSiC原料を外掛けで8重量部以
下あるいは粒径0.5〜1.0mmのSiC原料を外掛
けで10重量部以下添加することにより耐スポール性は
格段に向上する。又、上記(1)、(2)、及び(3)
で構成される配合組成の原料100重量部に対して、粒
径10μ以下のSiC超微粉原料を外掛けで3重量部以
下添加することにより、熱間強度、耐摩耗性が大幅に向
上する。
【0013】
【発明の実施の形態】本発明において、使用するMgO
−CaO質耐火原料のCaO含有量を規定する理由は以
下の通りである。CaOが2.7重量%を越えると、M
gOペリクレース中に固溶しきれなくなって、粒界にC
aOが分布するようになり、結果としてMgOペリクレ
ースの結晶径が小さくなる。これによって、粒界に分布
するCaO成分がスラグ中へ溶出したあと、クリンカー
は流出してしまい、耐食性に限界が生じる。又、粒界に
分布するCaOが多くなると、MgO−CaO質耐火原
料が微粉になるため、その活性度が増して水和反応性が
高まり、レンガの原料として安定的に使用できなくな
る。
【0014】一方、CaOが1.3重量%未満になる
と、低C/Sスラグの高C/S化が達成できず、電融マ
グネシアクリンカーとなんら大差がなくなる。従って、
CaO含有量は1.3〜2.7重量%とする。更に、M
gO−CaO質耐火原料のSiO2 含有量については、
0.3重量%を越えると、CS系の化合物を作り易くな
り、耐食性が低下する。一方、0.1重量%未満になる
と、CS系の化合物は生成しにくいが、MgOペリクレ
ースに固溶しきれなかったCaOがフリーに存在するよ
うになり、水和の問題や価格上昇の問題が生じてくる。
【0015】本発明で使用するMgO−CaO質耐火原
料は、CaOが粒界に分布しておらず、かつCaOがM
gOペリクレース中に完全に固溶して安定に存在するこ
とが好ましい。その為にはSiO2 含有量は0.1〜
0.3重量%であることが必要となる。また、同時に、
MgO−CaO質耐火原料中のC/Sが6〜20の範囲
内にあること、さらに、前記耐食性の観点から、MgO
ペリクレースの結晶径が300μ以上であることも必要
である。なお、このような成分組成のMgO−CaO質
耐火原料は、電融、焼結のどちらで製造したものでも構
わないが、CaOを固溶させる観点からすれば、電融品
の方が好ましいと考える。
【0016】次に、本発明においては、耐食性の低下を
抑制するために、SiCの添加量をその最大粒径で限定
している。すなわち、SiCは、れんが中に存在するC
Oガスと反応して、次式で示されるような反応によりS
iO2を生成する。 SiO+CO→SiO+C…(2) SiO+CO→SiO2+C…(3)
【0017】こうして生成したSiO2 は、ガラス皮膜
を形成し、Cの酸化防止の役目を果たす。しかし、Mg
O−C系では、このガラス皮膜の粘性が高いため、Si
Cを多量に入れないとCに対する酸化防止効果は十分に
発揮されない。又SiC自体、硬度が高いとともに、少
量のSiO2 が生成した場合には、組織の空隙を充填す
るため、耐摩耗性を向上させる効果がある。ところが、
SiO2 が多量に生成すると逆に、耐食性は低下する。
【0018】このように、SiCはれんがの耐摩耗性を
向上させる反面、耐食性を低下させる側面を持ってお
り、れんがに添加する際には、十分な配慮が必要であ
る。一般に、固体は微粉になるほど、その粒子表面の活
性度が増大するため、上記(2)式及び(3)式の反応
が早く進ようになり、SiO2 が多量に生成して、耐食
性が低下する。一方、固体粒子が大きくなると、上記
(2)式及び(3)式の反応は粒子表面にのみ限定さ
れ、SiO2 生成量が抑制される。その結果、耐食性の
低下は小さい。
【0019】従って、SiCを微粉で添加する際には、
その使用量を少なくし、従って、中粒〜粗粒で添加する
際には、その使用量を増やすことが可能となる。本発明
においては、種々の実験調査を行なった結果、耐食性を
損なわずに耐摩耗性を向上させることができる、SiC
最大粒径[X](μ)と添加(使用)量[Y](重量
%)との関係は、[Y]≦3log[X]であることを
見いだした。
【0020】一方、SiCはMgOに比べて熱膨張係数
が小さく、加熱時にMgOとの膨張差によりマイクロク
ラックを形成してれんがの弾性率を低下させ、耐スポー
ル性を向上させる。このマイクロクラック形成には、中
粒〜粗粒のSiCをできるだけ多く添加するようにし
て、SiCの表面層のみを反応させ、内部は未反応のま
まで残存させておく方が好ましい。従って、粒径0.1
〜0.5mmのSiC原料では外掛けで8重量部以下、
粒径0.5〜1.0mmのSiC原料では外掛けで10
重量部以下をMgO−CaO質耐火原料100重量部に
添加するのが最も優れている。
【0021】なおこれよりも小さい粒径のSiC原料を
添加しても弾性率の低下幅が小さくて、むしろ耐食性の
低下の方が大きくなり、好ましくない。又、これよりも
大きい粒径のSiC原料を添加すると、弾性率の低下は
大きいものの、組織強度の低下やコストの上昇を招くの
で好ましくない。
【0022】次に、熱間強度向上に対しては、従来、金
属AlやAl−Mg合金の含有量を増やすことが一般的
に行われている。しかし、これらAl系金属は、いった
ん炭化物のAl43を経由して酸化物となるため、体積
膨張を伴うとともに、弾性率が上昇して耐スポール性が
低下する等の問題が生じ、また昇華しやすい等の問題も
あった。
【0023】これに対して、本発明のように、MgO−
CaO質耐火原料に加えて、さらにSiCを併用する
と、SiCの酸化で生成したSiO2 とCaO,MgO
が反応してCMS系の化合物を生成するため、熱間強度
が向上する。この反応は、体積変化を伴わず、マトリッ
クスに分散したMgO−CaO耐火原料の周囲で生じる
ため、ボンディング効果が大きく、組織強化(耐摩耗性
向上)にも役立つ。特にSiC超微粉を使用した場合に
この効果が大きく、MgO−CaO耐火原料100重量
部に対して、粒径10μ以下のSiC超微粉を添加する
場合には、外掛けで添加量3重量部以下なら耐食性の低
下も少ない。
【0024】なお、本発明で使用するC質耐火原料とし
ては、純度を問わず、鱗状黒鉛ならばなんでも使用可能
であり、その他無定型黒鉛、カーボンブラック、メソフ
ェーズカーボン等も適用可能である。また、Al系金属
としては、Al,Al−Mg合金が適用可能である。し
かし、その添加量が5重量%を超えると、耐スポール性
が低下し、1%未満では耐酸化性及び熱間強度向上に有
効でない。Al,Al−Mg合金以外の金属は、必要に
応じて適宜使用可能である。一方、SiC原料として
は、純度97%以上のものが好ましいが、低純度のもの
でも適用可能である。
【0025】れんがは、フェノールレジンやタール、ピ
ッチ等のバインダーとともに、混練、成形した後、乾燥
して、不焼成品として提供できる。更に還元焼成し、タ
ール含浸処理を施すことにより、特性が向上する。これ
らのれんがは溶融還元炉、スクラップ溶解炉、転炉等の
溶解・精錬容器の炉底、側壁の内張り全面に適用可能で
ある。特に、損耗の大きい部位に適用すると更に効果的
である。
【0026】
【実施例】以下図並びに表を用いて、実施例を説明す
る。表1並びに表2の各試料は、純度99%の電融Mg
Oクリンカー、純度99%の鱗状黒鉛、純度99%のS
iC原料を用いており、表に示した配合組成で、フェノ
ールレジンをバインダーとして混練、成形した後、20
0℃×24Hrsの条件で乾燥して評価試験に供した。
耐食性は、1700℃×3Hrsの条件でC/S=1.
2のスラグを用い、回転浸食法により溶損した寸法を指
数表示化し、No.1を100とした溶損指数として示
した。耐摩耗性は、1600℃×1Hrの条件で溶射バ
ーナーによりMgO粉を吹きつけた時の減寸量を測定
し、No.7を100とした摩耗指数として示した。弾
性率は、1400℃×3Hrsの条件で還元焼成した
後、動弾性率を測定した。熱間強度は、1400℃還元
雰囲気中、3点曲げ法により測定した。また、耐スポー
ル性は、1500℃での空冷熱スポール試験により、試
料が破壊するまでの回数を測定し、その値の大小によっ
て、○△×の3段階評価を行なった。
【0027】まず、表1に各種MgO−CaO質耐火原
料の評価試験結果を示す。ここでは、CaO含有量が
2.9%以上のとき(No.1,2,3)と、0.8%
のとき(No.12)のMgO−CaO質耐火原料につ
いて溶損指数が88以上と大きい。又CaO含有率が
2.7〜1.3%の範囲にあっても、クリンカー中のC
/Sが6未満のもの(No.5,6)はペリクレース結
晶径が300μ未満であり、耐食性はあまり良くない。
また、C/Sが20を超えているもの(No.10)
は、微粉部でMgO−CaO質耐火原料を使用すること
が困難なため、電融MgOを使用する必要があり、従っ
て、耐食性も悪化している。
【0028】次に、表2に各種SiC原料及びAl系金
属の評価試験結果を示す。ここでは、AlやAl−Mg
合金の合計含有量が5重量%を超える(No.13,2
2)と、耐スポール性が低下している。一方、中粒(粒
径0.1〜1.0mm)のSiCを添加したNo.1
5,16は添加なしのNo.7に対して耐食性は殆ど同
じだが、動弾性率が大幅に低下し、熱間強度、耐摩耗性
は多少向上している。又、SiC超微粉の添加は、熱間
強度、耐摩耗性向上には極めて有効である(No.17
〜20)が、添加量が3重量%を越える(No.17)
と、耐食性が大幅に低下している。
【0029】図1に、耐食性に対するSiCの最大粒径
と添加量の関係を示す。図中の直線より上の領域では耐
食性が大幅に悪化した。又、表2より、SiCを添加し
た試料は全て、耐摩耗性が向上し、添加するSiCの粒
径が小さく、その量が多いものほど耐摩耗性は向上す
る。一方、動弾性率は、添加するSiCの粒径が144
μ以下ではあまり変わらず、200〜500μでは、添
加量が増加するのに伴って低下する傾向が見られたが、
あまり顕著ではない。
【0030】図2に添加するSiCの粒径、量と動弾性
率の関係を示す。中粒のSiCを添加した場合(0.1
〜0.5mmと0.5〜1mm)には、添加量が増える
につれて動弾性率が大幅に低下し、耐食性は悪化せず、
耐摩耗性も向上した。しかし、0.5mm未満のSiC
を添加した場合には、添加量が増えても動弾性率の変化
は軽微であるのに対して、耐摩耗性は向上した。しか
し、添加量8重量%以上では耐食性が悪化する結果とな
った。従って、耐食性と耐摩耗性を向上させるには図1
の直線またはそれより下の領域で、直線近傍が最も適し
ている。更に耐スポール性も向上させるには、中粒のS
iC添加(粒径0.1〜0.5mmならば8重量%以
下、0.5〜1mmならば10重量%以下)が効果的で
ある。
【0031】
【表1A】 *1)電融MgOは、粒度構成からMgO-CaOを全量に対して使用不可能な為、代替 として用いた。
【0032】
【表1B】 *1)電融MgOは、粒度構成からMgO-CaOを全量に対して使用不可能な為、代替 として用いた。
【0033】
【表2A】 *2)表1.No.8のMgO-CaOクリンカーを使用 *3)外掛け
【0034】
【表2B】 *2)表1.No.8のMgO-CaOクリンカーを使用 *3)外掛け
【0035】
【発明の効果】本発明によれば、MgO−CaO質炭素
含有耐火物の耐摩耗性、耐スポール性とともに、熱間強
度も向上させることができ、溶融還元炉、スクラップ溶
解炉、転炉等の溶解・精錬容器の炉底、側壁の内張り耐
火物の耐用を著しく向上させることが可能となる。これ
によって、炉材コスト、修繕費の削減のみならず、生産
安定化も達成できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】耐食性に対するSiCの最大粒径と添加量の関
係を示した図である。
【図2】添加するSiCの粒径及び量と動弾性率の関係
を示した図である。
フロントページの続き (72)発明者 山田 泰宏 愛知県東海市東海町5−3 新日本製鐵 株式会社 名古屋製鐵所内 (56)参考文献 特開 平6−107453(JP,A) 特開 平7−48168(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C04B 35/043 C04B 35/66

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)MgO含有量が96重量%以上、
    CaO含有量が1.3〜2.7重量%、SiO2含有量
    が0.1〜0.3重量%、CaO/SiO2比(C/
    S)が6〜20で、かつCaOがMgOペリクレース中
    に固溶し、MgOペリクレースの結晶径が300μ以上
    であるMgO−CaO質耐火原料70〜94重量%、
    (2)C質耐火原料5〜25重量%、及び(3)金属A
    lまたはAl−Mg合金のうち1種または2種以上の合
    計が1〜5重量%、の(1)、(2)、及び(3)で構
    成される配合組成の原料を、バインダーとともに混練、
    成形した後、乾燥して得られるMgO−CaO質炭素含
    有耐火物。
  2. 【請求項2】 特許請求の範囲第1項で示される配合組
    成の原料100重量部に対して、さらに最大粒径[X]
    (μ)と外掛けでの添加量[Y](重量部)とが次式の
    関係を満足するSiC原料を添加し、バインダーととも
    に混練、成形した後、乾燥して得られるMgO−CaO
    質炭素含有耐火物。 [Y]≦3log[X]
  3. 【請求項3】 特許請求の範囲第1項で示される配合組
    成の原料100重量部に対して、さらに粒径0.1〜
    0.5mmのSiC原料を外掛けで8重量部以下、ある
    いは粒径0.5〜1.0mmのSiC原料を外掛けで1
    0重量部以下添加し、バインダーとともに混練、成形し
    た後、乾燥して得られるMgO−CaO質炭素含有耐火
    物。
  4. 【請求項4】 特許請求の範囲第1項で示される配合組
    成の原料100重量部に対して、さらに、粒径10μ以
    下のSiC超微粉を外掛けで3重量部以下添加し、バイ
    ンダーとともに混練、成形した後、乾燥して得られるM
    gO−CaO質炭素含有耐火物。
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