JP4797994B2 - 外気温推定装置及び外気温推定方法 - Google Patents

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Description

この発明は、エンジンが吸入する空気(外気)の温度を推定する装置及び方法に関する。
外気温を検出するために専用のセンサを設けては、部品コストが上昇する。そこで特許文献1では、冷却水温と吸気温との温度差が小さいときに、吸気温を外気温とみなすことで外気温専用センサを用いることなく外気温を推定している。
特開2000−291478号公報
ところで特許文献1は、アイドルストップ車両において、極低温時においても常温時と同様にアイドルストップしていては、車内の快適性が奪われたり、再始動困難になることがある、という点に鑑みてなされたものである。そのため特許文献1では、極低温時にアイドルストップしないように、外気温センサを用いることなく極低温を判定している。
近時は、エンジンと電動機とを動力源にするハイブリッド車両が注目されている。ハイブリッド車両では、ドライバのアクセル踏込量に基づいて要求トルクを算出し、その要求トルク通りになるようにエンジン及び電動機を制御する。エンジン出力は吸気量によって変化する。空気密度の粗密は外気温によって変わるので、或るエンジン回転速度で吸気スロットルを同じように開いても、外気温によって吸気量が変わって出力が変わることがある。したがって外気温を逐次検出して、その検出値に基づいてスロットル開度や燃料噴射量を補正しなければ、所望のトルクを出力できない。
しかしながら特許文献1では、単に極低温か否かを検出できればよいことから外気温を逐次検出することはできないので、正確なトルク制御が要求される車両には適用できない。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたものであり、外気温を逐次検出することができ、正確なトルク制御が要求される車両にも適用可能な外気温推定装置及び外気温推定方法を提供することを目的とする。
本発明は以下のような解決手段によって前記課題を解決する。なお、理解を容易にするために本発明の実施形態に対応する符号を付するが、これに限定されるものではない。
本発明は、エンジン(20)に吸入される吸気の温度を所定の微小時間サイクルで検出する吸気温検出手段(11;ステップS41)と、前記吸気温検出手段(11;ステップS41)で検出した吸気温が外気温推定値を下回るか否かを判定する判定手段(ステップS43)と、前記吸気温検出手段(11;ステップS41)で検出した吸気温が、外気温推定値を下回るときにはその外気温推定値を吸気温検出手段で検出した吸気温で逐次更新し、外気温推定値を上回る場合であって外気温上昇推定の許可条件が成立したときには、外気温推定値を所定周期ごとに所定温度上昇させて更新する外気温推定手段(ステップS43)と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、吸気温センサ値が外気温推定値を下回るときには、外気温推定値を吸気温センサ値で逐次更新するので、外気温を検出するための専用センサがなくても現在の外気温をより正確に推定できるのである。
以下では図面等を参照して本発明を実施するための最良の形態について説明する。
図1は、本発明による外気温推定装置の一実施形態を示す図である。
外気温推定装置1は、吸気温センサ11と、コントローラ70と、を備え、吸気温センサ11で検出した吸気温に基づいて外気温を推定する。
吸気温センサ11は、エアフロメータ10に内蔵された吸気温検出手段である。エアフロメータ10は、吸入空気量を検出する。本実施形態のエアフロメータ10は、ホットワイヤタイプである。
コントローラ70は、イグニッションスイッチがONされている間に稼働する。またイグニッションスイッチがONからOFFされると所定の終了処理を実行してから停止する。コントローラ70は、アクセルポジションセンサ13で検出したアクセルペダル14の踏込量に基づいてドライバの要求出力を算出し、エンジン20(吸気スロットル15の開度、燃料インジェクタ16の燃料噴射量など)及びモータ30を制御する。コントローラ70は、吸気温センサ11で検出した吸気温に基づいて外気温を推定し、エンジン出力が要求通りになるように、吸気スロットル15の開度や燃料インジェクタ16の燃料噴射量などを補正する。またコントローラ70は、後述のように、水温センサ12で検出したエンジン水温と、吸気温と、の差が小さければ、コールドスタートであると判定する。コントローラ70は、中央演算装置(CPU)、読み出し専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)及び入出力インタフェース(I/Oインタフェース)を備えたマイクロコンピュータで構成される。コントローラ70を複数のマイクロコンピュータで構成してもよい。
部品コストを抑制するために、外気温を検出するための専用センサを設けることなく、外気温を推定することが望ましい。そのために本件発明者は吸気温センサに着目した。ところが、エンジンからの熱やエアフロメータ(ホットワイヤ)の熱の影響などによって吸気が暖められている可能性があるので、吸気温センサの検出値をそのまま用いては外気温を高めに誤推定する可能性がある。そのように高めに誤推定した温度に基づいてエンジンを制御をしてはエンジンが過回転する可能性がある。そこで本件発明者は、吸気温センサの検出値に基づいて外気温を推定すること、そして万一誤推定しても過回転しないように外気温を低めに推定すること、に想到したのである。
以下ではコントローラ70の具体的な外気温推定ロジックについてフローチャートに沿って説明する。
図2は、本発明による外気温推定装置の動作を説明するメインフローチャートである。なおコントローラ70はこの処理を微少時間(例えば10ミリ秒)サイクルで繰り返し実行する。
ステップS1においてコントローラ70は、イグニッションスイッチがOFFからONになったか否かを判定する。OFFからONになったときはステップS2へ処理を移行し、そうでなければステップS3へ処理を移行する。
ステップS2においてコントローラ70は、トリップ開始処理を行う。具体的な内容は後述する。
ステップS3においてコントローラ70は、イグニッションスイッチがONからOFFになったか否かを判定する。ONからOFFになったときはステップS5へ処理を移行し、そうでなければステップS4へ処理を移行する。
ステップS4においてコントローラ70は、トリップ中処理を行う。具体的な内容は後述する。
ステップS5においてコントローラ70は、トリップ終了処理を行う。具体的な内容は後述する。
図3は、トリップ開始処理ルーチンを説明するフローチャートである。
ステップS22においてコントローラ70は、エンジンがコールドスタートか否かを判定する。具体的には、吸気温センサ11で検出する吸気温度と、エンジン水温と、の差がコールドスタート判定値よりも小さければ、コールドスタートであると判定する。なおコールドスタート判定値は、あらかじめ実験を通じて設定しておけばよい。コールドスタートであればステップS23へ処理を移行し、そうでなければステップS24へ処理を移行する。
ステップS23においてコントローラ70は、吸気温センサ値を外気温推定値として設定する。
ステップS24においてコントローラ70は、吸気温センサ値及び外気温推定バックアップ値の小さい方を外気温推定値として設定する。
ステップS25においてコントローラ70は、外気温推定バックアップ値を上限値に初期化する。なおこの上限値はあらかじめ実験を通じて設定しておけばよい。
図4は、トリップ中処理ルーチンを説明するフローチャートである。
ステップS42においてコントローラ70は、外気温上昇推定許可判定処理を行う。具体的な内容は後述する。
ステップS43においてコントローラ70は、外気温推定処理を行う。具体的な内容は後述する。
ステップS44においてコントローラ70は、外気温推定バックアップ値の更新処理を行う。具体的な内容は後述する。
図5は、外気温上昇推定許可判定ルーチンを説明するフローチャートである。
ステップS421においてコントローラ70は、外気温上昇推定の許可条件が成立したか否かを判定する。具体的には、エンジン回転速度が基準回転速度(たとえばアイドル回転速度)以上、車速が基準速度(たとえば70km/h)以上、吸気温センサで検出した温度変化速度が基準値(たとえば5℃/sec)以下、というすべての条件を具備したときに、外気温上昇推定の許可条件が成立したと判定する。許可条件が成立すればステップS424へ処理を移行し、そうでなければステップS422へ処理を移行する。
ステップS422においてコントローラ70は、外気温上昇推定許可タイマをリセットする。
ステップS423においてコントローラ70は、外気温上昇推定許可フラグをリセットする。
ステップS424においてコントローラ70は、外気温上昇推定許可タイマをインクリメントする。なお外気温上昇推定許可タイマの初期値はゼロである。
ステップS425においてコントローラ70は、外気温上昇推定許可タイマが所定時間を経過したか否かを判定する。所定時間を経過すればステップS426へ処理を移行し、そうでなければこの処理を一旦抜ける。
ステップS426においてコントローラ70は、外気温上昇推定許可フラグをセットする。
ステップS427においてコントローラ70は、許可経験フラグをセットする。
図6は、外気温推定ルーチンを説明するフローチャートである。
ステップS431においてコントローラ70は、外気温推定値が、吸気温センサの検出値よりも小さいか否かを判定する。小さければステップS433へ処理を移行し、そうでなければS432へ処理を移行する。
ステップS432においてコントローラ70は、吸気温センサ値を外気温推定値として設定する。
ステップS433においてコントローラ70は、外気温上昇推定許可フラグがセットされているか否かを判定する。セットされていればステップS435へ処理を移行し、そうでなければS434へ処理を移行する。
ステップS434においてコントローラ70は、ディレイタイマにゼロをセットする。
ステップS435においてコントローラ70は、ディレイタイマがゼロ以下であるか否かを判定する。ゼロ以下であればステップS437へ処理を移行し、そうでなければS436へ処理を移行する。
ステップS436においてコントローラ70は、ディレイタイマをデクリメントする。
ステップS437においてコントローラ70は、外気温推定値に所定値を加算して外気温推定値を更新する。
ステップS438においてコントローラ70は、ディレイタイマに所定値をセットする。
図7は、外気温推定バックアップ値の更新処理ルーチンを説明するフローチャートである。
ステップS441においてコントローラ70は、許可経験フラグがセットされているか否かを判定する。セットされていればステップS442へ処理を移行し、そうでなければこの処理を一旦抜ける。
ステップS442においてコントローラ70は、外気温推定を外気温推定バックアップ値として設定する。
図8は、トリップ終了処理ルーチンを説明するフローチャートである。
ステップS51においてコントローラ70は、許可経験フラグをリセットする。
ステップS52においてコントローラ70は、外気温推定バックアップ値をメモリに保存する。
図9は、外気温推定処理を実行したときのタイムチャートである。なおフローチャートとの対応を分かりやすくするために、冒頭にSを付したステップ番号を併記する。
時刻t0でイグニッションスイッチがOFFからONされたら(図9(A);ステップS1でYes)、トリップ開始処理を実行する(ステップS2)。より詳しくはコールドスタートか否かを判定する(ステップS22)。図9においてはコールドスタートではないので(ステップS22でNo)、吸気温センサ値と、外気温推定バックアップ値と、のうちの小さい値である外気温推定バックアップ値を外気温推定値にセットする(図9(H);ステップS24)。そして外気温推定バックアップ値をFFh(上限値)に初期化する(図9(H);ステップS25)。
次サイクル以降イグニッションスイッチがOFFされるまでは、イグニッションスイッチはONのままなので(図9(A))、ステップS1→S3→S4を繰り返し処理する。
時刻t0以降は、吸気温センサ値が外気温推定値よりも大きい(図9(H))。また車速は基準車速に未達であり(図9(B))、外気温上昇推定許可条件は不成立である。したがって時刻t0以降は、ステップS1→S3→S421→S422→S423→S431→S433→S434→S441を繰り返し処理し、外気温推定値及び外気温推定バックアップ値を更新することなく保持し続ける(図9(H))。
時刻t1で、吸気温センサ値が外気温推定値以下になる(図9(H))。ただし車速は基準車速に未達のままであり(図9(B))、外気温上昇推定許可条件は不成立である。したがって時刻t1以降は、ステップS1→S3→S421→S422→S423→S431→S432→S441を繰り返し処理し、外気温推定バックアップ値を更新することなく保持しつつ、外気温推定値を吸気温センサ値で更新する(図9(H))。
時刻t2で、再び、吸気温センサ値が外気温推定値よりも大きくなる(図9(H))。車速は基準車速に未達のままであり(図9(B))、外気温上昇推定許可条件は不成立である。したがって時刻t2以降は、ステップS1→S3→S421→S422→S423→S431→S433→S434→S441を繰り返し処理し、外気温推定値及び外気温推定バックアップ値を更新することなく保持し続ける(図9(H))。
時刻t3で、車速が基準車速に達し(図9(B))、外気温上昇推定許可条件が成立する。なお吸気温センサ値は外気温推定値よりも大きいままである(図9(H))。したがって時刻t3以降は、ステップS1→S3→S421→S424→S425→S431→S433→S434→S441を繰り返し処理し、外気温上昇推定許可タイマをインクリメントしつつ(図9(D))、外気温推定値及び外気温推定バックアップ値を更新することなく保持し続ける(図9(H))。
時刻t4で、再び、吸気温センサ値が外気温推定値以下になる(図9(H))。また外気温上昇推定許可条件は成立中である。したがって時刻t4以降は、ステップS1→S3→S421→S424→S425→S431→S432→S441を繰り返し処理し、外気温上昇推定許可タイマをインクリメントしつつ(図9(D))、外気温推定バックアップ値を更新することなく保持し、外気温推定値を吸気温センサ値で更新する(図9(H))。
時刻t5で、外気温上昇推定許可タイマが基準時間以上になる(図9(D))。したがって時刻t5では、ステップS1→S3→S421→S424→S425→S426→S427→S431→S432→S441→S442を処理し、外気温上昇推定許可フラグ及び許可経験フラグをセットするとともに(図9(E)、図9(F))、外気温推定バックアップ値を外気温推定値で更新する(図9(H))。そして時刻t5以降は、吸気温センサ値が外気温推定値以下であり、外気温上昇推定許可フラグ及び許可経験フラグがセットされているので、ステップS1→S3→S421→S424→S425→S426→S427→S431→S432→S441→S442を繰り返し処理し、外気温上昇推定許可タイマをインクリメントしつつ(図9(D))、外気温推定値を吸気温センサ値で更新するとともに、その外気温推定値で外気温推定バックアップ値を更新し続ける(図9(H))。
時刻t6で、車速が基準車速に未達になって(図9(B))、外気温上昇推定許可条件が不成立になる。したがって時刻t6以降は、ステップS1→S3→S421→S422→S423→S431→S432→S441→S442を繰り返し処理し、外気温上昇推定許可タイマ及び外気温上昇推定許可フラグをリセットし(図9(D)、図9(E))、外気温推定値を吸気温センサ値で更新するとともに、その外気温推定値で外気温推定バックアップ値を更新する(図9(H))。
時刻t7で、再び、吸気温センサ値が外気温推定値よりも大きくなる(図9(H))。車速は基準車速に未達のままであるので(図9(B))、外気温上昇推定許可条件は不成立である。ただし許可経験フラグは時刻t5以降セットされたままである。したがって時刻t7以降は、ステップS1→S3→S421→S422→S423→S431→S433→S434→S441→S442を繰り返し処理し、外気温推定値を更新することなく保持し続けるとともに、その外気温推定値で外気温推定バックアップ値を更新(すなわち結果として外気温推定バックアップ値も現在値を保持)する(図9(H))。
時刻t8で、車速が基準車速に達し(図9(B))、外気温上昇推定許可条件が成立する。なお吸気温センサ値は外気温推定値よりも大きいままである(図9(H))。したがって時刻t8以降は、ステップS1→S3→S421→S424→S425→S431→S433→S434→S441→S442を繰り返し処理し、外気温上昇推定許可タイマをインクリメントしつつ(図9(D))、外気温推定値を更新することなく保持し続けるとともに、その外気温推定値で外気温推定バックアップ値を更新(すなわち結果として外気温推定バックアップ値も現在値を保持)する(図9(H))。
時刻t9で、外気温上昇推定許可タイマが基準時間以上になる(図9(D))。したがって時刻t9では、ステップS1→S3→S421→S424→S425→S426→S427→S431→S433→S435→S437→S438→S441→S442を処理し、外気温上昇推定許可タイマをインクリメントしつつ(図9(D))、外気温上昇推定許可フラグをセットするとともに(図9(E))、ディレイタイマに所定値をセットし(図9(G))、外気温推定値を所定値だけ上昇させ、その外気温推定値で外気温推定バックアップ値を更新する(図9(H))。
そして時刻t9以降は、ステップS1→S3→S421→S424→S425→S426→S427→S431→S433→S435→S436→S441→S442を繰り返し処理し、外気温上昇推定許可タイマをインクリメントしつつ(図9(D))、ディレイタイマをデクリメントし(図9(G))、外気温推定値を更新することなく保持し続けるとともに、その外気温推定値で外気温推定バックアップ値を更新(すなわち結果として外気温推定バックアップ値も現在値を保持)する(図9(H))。
時刻t10で、ディレイタイマがゼロになる(図9(D))。したがって時刻t10では、ステップS1→S3→S421→S424→S425→S426→S427→S431→S433→S435→S437→S438→S441→S442を処理し、外気温上昇推定許可タイマをインクリメントしつつ(図9(D))、ディレイタイマに所定値をセットし(図9(G))、外気温推定値を所定値だけ上昇させ、その外気温推定値で外気温推定バックアップ値を更新する(図9(H))。
時刻t11で、車速が基準車速に未達になって(図9(B))、外気温上昇推定許可条件が不成立になる。したがって時刻t11以降は、ステップS1→S3→S421→S422→S423→S431→S433→S434→S441→S442を処理し、外気温上昇推定許可タイマ及び外気温上昇推定許可フラグをリセットし(図9(D)、図9(E))、ディレイタイマにゼロをセットし(図9(G))、外気温推定値を更新することなく保持し続けるとともに、その外気温推定値で外気温推定バックアップ値を更新(すなわち結果として外気温推定バックアップ値も現在値を保持)する(図9(H))。
時刻t12で、イグニッションスイッチがONからOFFされたら(図9(A))、ステップS1→S3→S51→S52を処理し、許可経験フラグをリセットするとともに(図9(F))、外気温推定バックアップ値をメモリ保存する。
本実施形態によれば、吸気温センサ値が外気温推定値を下回るときには、外気温推定値を吸気温センサ値で逐次更新するようにしたので、現在の外気温をより正確に推定できる。そして吸気温センサ値が外気温推定値を上回るときには、その状態が所定時間以上継続するときにのみ外気温推定値を所定値だけ上昇させ、所定時間以上継続しないときには現在の外気温推定値を更新することなく保持するようにしたので、外気温を高めに誤推定することを防止できるのである。またエンジン始動時には外気温推定バックアップ値を上限値で初期化するようにしたので、外気温を高めに誤推定することを防止できるのである。そして外気温上昇推定許可タイマが基準時間以上になることを経験したら、それ以降は外気温推定バックアップ値を外気温推定値で更新するようにしたので、エンジン停止時に、より正確な外気温推定バックアップ値をメモリ保存することが可能である。
以上説明した実施形態に限定されることなく、その技術的思想の範囲内において種々の変形や変更が可能であり、それらも本発明の技術的範囲に含まれることが明白である。
例えば、ハイブリッド車を前提として説明したが、それには限られない。通常のエンジンに適用すれば、アクセル踏込量通りの正確なエンジン出力を得ることができるようになる。
またステップS421においてコントローラ70は、エンジン回転速度が基準回転速度(たとえばアイドル回転速度)以上、車速が基準速度(たとえば70km/h)以上、吸気温センサで検出した温度変化速度が基準値(たとえば5℃/sec)以下、というすべての条件を具備したときに、外気温上昇推定の許可条件が成立したと判定する、としたが、いずれかひとつの条件を具備したときに、外気温上昇推定の許可条件が成立したと判定するようにしてもよい。
本発明による外気温推定装置の一実施形態を示す図である。 本発明による外気温推定装置の動作を説明するメインフローチャートである。 トリップ開始処理ルーチンを説明するフローチャートである。 トリップ中処理ルーチンを説明するフローチャートである。 外気温上昇推定許可判定ルーチンを説明するフローチャートである。 外気温推定ルーチンを説明するフローチャートである。 外気温推定バックアップ値の更新処理ルーチンを説明するフローチャートである。 トリップ終了処理ルーチンを説明するフローチャートである。 外気温推定処理を実行したときのタイムチャートである。
符号の説明
1 外気温推定装置
10 エアフロメータ
11 吸気温センサ(吸気温検出手段)
20 エンジン
70 コントローラ
ステップS41 吸気温検出手段/吸気温検出工程
ステップS43 判定手段、外気温推定手段/判定工程、外気温推定工程
ステップS22 コールドスタート判定手段
ステップS23、S24 初期値設定手段

Claims (8)

  1. エンジンに吸入される吸気の温度を所定の微小時間サイクルで検出する吸気温検出手段と、
    前記吸気温検出手段で検出した吸気温が外気温推定値を下回るか否かを判定する判定手段と、
    前記吸気温検出手段で検出した吸気温が、外気温推定値を下回るときにはその外気温推定値を吸気温検出手段で検出した吸気温で逐次更新し、外気温推定値を上回る場合であって外気温上昇推定の許可条件が成立したときには、外気温推定値を所定周期ごとに所定温度上昇させて更新する外気温推定手段と、
    を有する外気温推定装置。
  2. 前記外気温推定手段は、前記吸気温検出手段で検出した吸気温が、外気温推定値を上回る場合であって外気温上昇推定の許可条件が成立していないときには、現在の外気温推定値を更新することなく保持する、
    ことを特徴とする請求項1に記載の外気温推定装置。
  3. 車速が基準車速を上回るとき、エンジン回転速度が基準回転速度を上回るとき、前記吸気温検出手段で検出した吸気温の変化速度が基準値を下回るとき、の3条件のうち少なくともひとつの条件を満たすときに、前記外気温上昇推定の許可条件が成立していると判定する条件判定手段を備える、
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の外気温推定装置。
  4. イグニッションスイッチをオフからオンしてエンジン始動するときにコールドスタートか否かを判定するコールドスタート判定手段と、
    コールドスタートのときには、前記吸気温検出手段で検出した吸気温を前記外気温推定値の初期値として設定する初期値設定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の外気温推定装置。
  5. イグニッションスイッチをオフからオンしてエンジン始動するときにコールドスタートか否かを判定するコールドスタート判定手段と、
    コールドスタートではないときには、前記吸気温検出手段で検出した吸気温と、外気温推定バックアップ値と、のうちの小さい方の値を前記外気温推定値の初期値として設定する初期値設定手段と、
    を備えることを特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の外気温推定装置。
  6. 前記外気温推定バックアップ値は、前回トリップ中に前記外気温上昇推定の許可条件が成立した以降に、前記外気温推定値によって逐次更新された値である、
    ことを特徴とする請求項に記載の外気温推定装置。
  7. 前記外気温推定バックアップ値は、前回トリップ中に前記外気温上昇推定の許可条件が成立しなかったときには、あらかじめ設定されている上限値である、
    ことを特徴とする請求項又は請求項に記載の外気温推定装置。
  8. エンジンに吸入される吸気の温度を所定の微小時間サイクルで検出する吸気温検出工程と、
    前記吸気温検出工程で検出した吸気温が外気温推定値を下回るか否かを判定する判定工程と、
    前記吸気温検出工程で検出した吸気温が、外気温推定値を下回るときにはその外気温推定値を吸気温検出工程で検出した吸気温で逐次更新し、外気温推定値を上回る場合であって外気温上昇推定の許可条件が成立したときには、外気温推定値を所定周期ごとに所定温度上昇させて更新する外気温推定工程と、
    を有する外気温推定方法。
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