JP6252515B2 - 車両用発電電圧制御装置 - Google Patents

車両用発電電圧制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6252515B2
JP6252515B2 JP2015034218A JP2015034218A JP6252515B2 JP 6252515 B2 JP6252515 B2 JP 6252515B2 JP 2015034218 A JP2015034218 A JP 2015034218A JP 2015034218 A JP2015034218 A JP 2015034218A JP 6252515 B2 JP6252515 B2 JP 6252515B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
voltage
vehicle
eco
alternator
power generation
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2015034218A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2016156312A (ja
Inventor
吉田 健
健 吉田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP2015034218A priority Critical patent/JP6252515B2/ja
Publication of JP2016156312A publication Critical patent/JP2016156312A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6252515B2 publication Critical patent/JP6252515B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)
  • Control Of Vehicle Engines Or Engines For Specific Uses (AREA)

Description

本発明は、オルタネータの発電電圧を制御する装置に関する。
従来、所定の停止条件成立時に車両のエンジンを自動的に停止しかつ所定の再始動条件成立時に車両のエンジンを自動的に再始動するエコラン制御を実行するエコランシステムが知られている(例えば、特許文献1参照)。エコランシステムとしては、車両が停車している間だけエコラン制御を行うもの(以下、停車中エコラン制御と称す。)に限らず、車両が走行しているとき(例えば、車速が所定車速以下に低下したとき)にもエコラン制御を行うもの(以下、走行中エコラン制御と称す。)がある。車速のある車両走行中にエコラン制御が実行されれば、車両走行中からエンジンを停止させて燃料消費を抑えることができるので、燃費効果を高めることができる。
特開2007−218230号公報
ところで、上記のエコラン制御の実行中は、その車両に搭載されるオルタネータの発電電圧の指示値を通常値よりも低い目標電圧に低下させておくことが考えられる。かかる構成によれば、エコラン制御によるエンジンの自動停止後の再始動時にオルタネータの発電電圧の指示値が小さい値であることによってそのエンジンの負荷を低減することができるので、エンジンの再始動不良を防止することはできる。しかし、エコラン制御の実行開始後、オルタネータの発電電圧の指示値を目標電圧まで低下させる際の過度な変化(すなわち、高速かつ大きな量の変化)は、停車中エコラン制御の実行時は車両が停車しているので、あまり不都合を生じさせないが、走行中エコラン制御の実行時は、その実行直前からの発電電圧指示値の変化速度が大きいことによってエンジン負荷の急激な低減を生じさせる。このため、オルタネータの発電電圧の指示値が過度な変化速度で低下される構成では、そのエンジン負荷の急激な低減に伴って運転者に空走感を与えてドライバビリティの悪化を招くおそれがある。
一方、オルタネータの発電電圧の指示値を緩やかに変化させれば、上記したドライバビリティの悪化を抑えることはできる。しかし、このような発電電圧の一律に緩やかな変化では、発電電圧の指示値が目標電圧に達するまでに多くの時間を要することとなるので、エンジン自動停止開始後、発電電圧の指示値がその目標電圧に達する前にエンジンの再始動が開始される可能性が高くなる。このため、かかる発電電圧の緩やかな変化では、オルタネータの発電電圧が十分に下がっていないときにエンジン再始動要求がなされることが起こり得、その結果として、その再始動不良が生じる可能性が高くなってしまう。
本発明は、上述の点に鑑みてなされたものであり、オルタネータの発電電圧の変化に伴う運転者のドライバビリティの悪化を招くことなくかつエンジンの再始動不良を招くことなく適切に走行中エコラン制御を実行することが可能な車両用発電電圧制御装置を提供することを目的とする。
本発明の一態様は、車両走行中にエンジンを自動的に停止しかつ該エンジンを自動的に再始動する走行中エコラン制御を実行する車両に搭載され、前記走行中エコラン制御におけるエンジン再始動時に所定の目標電圧となるようにオルタネータの発電電圧を制御する車両用発電電圧制御装置であって、前記走行中エコラン制御の実行条件が成立した後、前記オルタネータに対する前記発電電圧の指示値を、前記目標電圧までの変化速度が、運転者のドライバビリティに影響を与えないと判断される変化速度の最大値よりも小さくなるように、かつ、前記走行中エコラン制御におけるエンジン自動停止の開始から前記目標電圧への到達までに要する時間が、該エンジン自動停止の開始からエンジン再始動の開始までに最小限必要な時間よりも短くなるように、制御する制御手段を備える車両用発電電圧制御装置である。
本発明によれば、オルタネータの発電電圧の変化に伴う運転者のドライバビリティの悪化を招くことなくかつエンジンの再始動不良を招くことなく適切に走行中エコラン制御を実行することができる。
本発明の一実施例である車両用発電電圧制御装置の構成図である。 本実施例の車両用発電電圧制御装置において実行される制御ルーチンの一例のフローチャートである。 本実施例の車両用発電電圧制御装置における一例の動作タイミングチャートである。 本実施例の車両用発電電圧制御装置における一例の動作タイミングチャートである。
以下、図面を用いて、本発明に係る車両用発電電圧制御装置の具体的な実施の形態について説明する。
図1は、本発明の一実施例である車両用発電電圧制御装置10の構成図を示す。本実施例の車両用発電電圧制御装置10は、車両に搭載されるオルタネータ(車両発電装置)12を備えており、そのオルタネータ12に出力させる出力電圧(発電電圧)を制御する装置である。オルタネータ12は、車両に搭載されるエンジン(内燃機関)の回転により発電することが可能な装置である。
本実施例において、オルタネータ12を搭載する車両は、エコラン制御(すなわち、アイドリングストップ制御)を実行することが可能な車両である。エコラン制御は、所定の停止条件(例えば、アクセルペダルオフ、ブレーキペダルオン、車速が所定車速以下に低下したこと、エンジン負荷が所定値以下であることなど)が成立した場合に動力源であるエンジンを自動的に停止すると共に、また、所定の再始動条件(例えば、アクセルペダルオン、ブレーキペダルオフ、エンジン負荷が増大したことなど)が成立した場合にそのエンジンを自動的に再始動するものである。
また、本実施例において車両が実行するエコラン制御は、車両停車前の車両走行中(例えば車速が所定車速以下であるとき)にも他の停止条件が成立すればエンジンの自動停止を行いかつその後再始動条件が成立すればエンジンの再始動を行う走行中エコラン制御を少なくとも含む。尚、このエコラン制御は、車両停車中に他の停止条件が成立すればエンジンの自動停止を行いかつその後再始動条件が成立すればエンジンの再始動を行う停車中エコラン制御を含んでもよい。走行中エコラン制御によれば、車両停車前の車両走行中からエンジンを自動停止させることができるので、車両停車後からエンジンを自動停止させる停車中エコラン制御に比べて、車両の更なる燃費向上を図ることができる。
車両用発電電圧制御装置10は、オルタネータ12の発電を制御する電子制御ユニット(以下、ECUと称す。)14を備えている。ECU14は、マイクロコンピュータを主体に構成されている。ECU14は、オルタネータ12に接続されており、オルタネータ12に対して発電電圧を指示する。オルタネータ12は、ECU14からの発電電圧指示に従って発電を行う。
ECU14は、アイドリングストップ許可判定部20を有している。アイドリングストップ許可判定部20には、センサや他のECUなどから、走行状態を示す情報、車両状態を示す情報、及び周辺環境を示す情報が入力される。走行状態は、自車両の走行状態であって、例えば、車速、エンジン回転数、加速度などが示す状態である。車両状態は、自車両における走行状態以外の各種状態であって、例えば、バッテリの状態(例えば残容量など)、電気負荷の状態などである。また、周辺環境は、自車両が置かれている状態のことであって、例えば、気温、位置、前後車両の有無などを示すものである。アイドリングストップ許可判定部20は、上記の走行状態、上記の車両状態、及び上記の周辺環境に基づいて、自車両が現状で走行中エコラン制御を実行できる状態にあるか否かを判定する。
ECU14は、発電電圧算出部22を有している。発電電圧算出部22には、上記の走行状態を示す情報、上記の車両状態を示す情報、及び上記の周辺環境を示す情報が入力される。発電電圧算出部22は、上記の走行状態、上記の車両状態、及び上記の周辺環境に基づいて、現状でオルタネータ12に出力させるべき発電電圧の指示値を算出する。尚、この算出される発電電圧指示値は、それらの状態に応じて変動し、例えば、車載電気負荷の消費電流が増大するほど高くなるように、また、バッテリ電圧が低くなった場合に高くなるように設定される。また、この発電電圧指示値は、上記の状態の変化に対応して頻繁に変化し得る。
ECU14は、差分電圧算出部24を有している。差分電圧算出部24には、上記の発電電圧算出部22が接続されている。差分電圧算出部24には、発電電圧算出部22が算出した発電電圧指示値を示す情報が入力されると共に、走行中エコラン制御によるエンジンの自動停止中(すなわち、その自動停止からのエンジン再始動時)にオルタネータ12の発電電圧として目標となる電圧(目標電圧)を示す情報が入力される。尚、この目標電圧は、予め所定値に定められていればよい。差分電圧算出部24は、発電電圧算出部22からの発電電圧指示値と目標電圧の値との差分電圧(すなわち、目標電圧に対する現状の発電電圧指示値の差分電圧)を算出する。
ECU14は、最大変化速度算出部26を有している。最大変化速度算出部26には、上記の走行状態を示す情報、上記の車両状態を示す情報、及び上記の周辺環境を示す情報が入力される。最大変化速度算出部26は、上記の走行状態、上記の車両状態、及び上記の周辺環境に基づいて、運転者のドライバビリティに影響を与えないと判断できる、オルタネータ12の発電電圧が時間経過に伴って低下する変化速度(すなわち、単位時間当たりの変化量)の最大値(以下、最大変化速度と称す。)を算出する。
尚、オルタネータ12の発電電圧の変化速度と車両の加速度又は加加速度との間には、相関関係がある。上記の如く算出される発電電圧の最大変化速度は、上記の走行状態、上記の車両状態、及び上記の周辺環境に応じて変動する。発電電圧の最大変化速度は、例えば、車両の加速度が大きいほどその値が大きくなるように設定される。また、発電電圧の最大変化速度は、現在の車両加速度と発電電圧変化速度に対する車両加速度変化とに基づいて、現在の車両加速度からの車両加速度変化が、運転者のドライバビリティに影響を与えないと判断できる車両加速度変化の最大値(閾値)を超えない範囲で設定される。
ECU14は、変化時間算出部28を有している。変化時間算出部28には、上記の差分電圧算出部24が接続されていると共に、上記の最大変化速度算出部26が接続されている。変化時間算出部28には、差分電圧算出部24が算出した目標電圧に対する現状の発電電圧指示値の差分電圧を示す情報が入力されると共に、最大変化速度算出部26が算出した最大変化速度を示す情報が入力される。変化時間算出部28は、オルタネータ12の発電電圧を最大変化速度で目標電圧に対する現状の発電電圧指示値の差分電圧だけ低下(変化)させるのに必要な時間(以下、差分電圧変化時間と称す。)を算出する。
ECU14は、再始動時間算出部30を有している。再始動時間算出部30には、上記のアイドリングストップ許可判定部20が接続されている。再始動時間算出部30には、アイドリングストップ許可判定部20が判定した自車両が現状で走行中エコラン制御を実行できる状態にあるか否かを示す情報が入力される。再始動時間算出部30は、自車両が現状で走行中エコラン制御を実行できる状態にあると判定された場合に、走行中エコラン制御の開始(すなわち、エンジンの自動停止の開始)から走行中エコラン制御の終了(すなわち、エンジンの再始動の開始)までに最小限必要な時間(以下、再始動必要時間と称す。)を算出する。尚、この再始動必要時間は、走行中エコラン制御を実行するうえで車両のハード構成などから予め定められたものであってもよいし、また、車両の走行状態、車両状態、及び周辺環境に基づいて算出されるものであってもよい。
ECU14は、時間比較部32を有している。時間比較部32には、上記の変化時間算出部28が接続されていると共に、上記の再始動時間算出部30が接続されている。時間比較部32には、変化時間算出部28が算出した差分電圧変化時間を示す情報が入力されると共に、再始動時間算出部30が算出した再始動必要時間を示す情報が入力される。時間比較部32は、上記の差分電圧変化時間と上記の再始動必要時間とを比較して、その大小関係を求める。
ECU14は、発電電圧再算出部34を有している。発電電圧再算出部34には、上記の時間比較部32が接続されていると共に、上記の発電電圧算出部22が接続されている。発電電圧再算出部34には、時間比較部32が比較した結果を示す情報が入力される。発電電圧再算出部34は、時間比較部32での比較結果に基づいて、オルタネータ12に出力させるべき発電電圧の指示値を再算出し、そして、その再算出した発電電圧指示値を発電電圧算出部22にフィードバックする。
ECU14が有する発電電圧算出部22又は発電電圧再算出部34が算出したオルタネータ12の発電電圧の指示値は、オルタネータ12に供給される。オルタネータ12は、ECU14からの発電電圧の指示値に従って発電を行う。
次に、図2〜図4を参照して、本実施例の車両用発電電圧制御装置10の動作について説明する。
図2は、本実施例の車両用発電電圧制御装置10において実行される制御ルーチンの一例のフローチャートを示す。図3は、本実施例の車両用発電電圧制御装置10において実現される一例のタイミングチャートを示す。また、図4は、本実施例の車両用発電電圧制御装置10において実現される一例のタイミングチャートを示す。
本実施例の車両用発電電圧制御装置10において、ECU14は、車両のイグニションスイッチがオンされた際(具体的には、オフからオンへ切り替わった際)に、図2に示す制御ルーチンの実行を開始する。
ECU14は、まず、発電電圧算出部22にて、現状でオルタネータ12に出力させるべき発電電圧の指示値Vcoを算出する(ステップ100)。この発電電圧の指示値Vcoの算出は、センサや他のECUなどから入力される車両の走行状態、車両状態、及び周辺環境に基づいて行われる。次に、ECU14は、差分電圧算出部24にて、発電電圧指示値Vcoと目標電圧V0との差分電圧ΔVを算出する(ステップ102)。この差分電圧ΔVは、発電電圧算出部22が算出した発電電圧の指示値Vcoとエンジン自動停止中のオルタネータ12の発電電圧として目標となる目標電圧V0との差を表す電圧である。
そして、ECU14は、上記ステップ102で算出した発電電圧指示値Vcoと目標電圧V0との差分電圧ΔVが略ゼロでないか否かすなわち発電電圧指示値Vcoと目標電圧V0とが大きく異なるか否かを判別する(ステップ104)。その差分電圧ΔVが略ゼロである場合は、オルタネータ12の発電電圧をその指示値Vcoからその目標電圧V0へ変化させるのに、運転者のドライバビリティに影響を与えることが無くかつあまり時間を要しないので、発電電圧算出部22が算出した発電電圧の指示値Vcoでオルタネータ12を発電させてもあまり問題は生じない。そこで、ECU14は、上記ステップ104において差分電圧ΔVが略ゼロであると判別した場合は、次に、上記ステップ100で発電電圧算出部22が算出した発電電圧の指示値Vcoでオルタネータ12を発電させるべく、オルタネータ12に対して発電指示を行う(ステップ106)。この場合、オルタネータ12は、発電電圧算出部22にて算出された発電電圧の指示値Vcoに従って発電を行う。
一方、ECU14は、上記ステップ104において差分電圧ΔVが略ゼロでないと判別した場合は、次に、最大変化速度算出部26にて、最大変化速度SPDmaxを算出する(ステップ108)。この最大変化速度SPDmaxは、運転者のドライバビリティに影響を与えないと判断できる、オルタネータ12の発電電圧が時間経過に伴って低下する変化速度の最大値である。この最大変化速度SPDmaxの算出は、センサや他のECUなどから入力される車両の走行状態、車両状態、及び周辺環境に基づいて行われる。
次に、ECU14は、変化時間算出部28にて、差分電圧変化時間T1を算出する(ステップ110)。この差分電圧変化時間T1は、オルタネータ12の発電電圧を、最大変化速度SPDmaxで現状の発電電圧指示値Vcoから目標電圧V0までの差分電圧ΔVだけ変化させるのに必要な時間である。この差分電圧変化時間T1の算出は、最大変化速度算出部26が算出した最大変化速度SPDmaxと、差分電圧算出部24が算出した発電電圧指示値Vcoと目標電圧V0との差分電圧ΔVと、に基づいて行われる。
ECU14は、アイドリングストップ許可判定部20にて、自車両が現状で走行中エコラン制御(アイドリングストップ制御)を実行できる状態にあるか否か、具体的には、走行中エコラン制御においてエンジンを自動停止させる所定の停止条件が成立するか否かを判別する(ステップ112)。この判別は、センサや他のECUなどから入力される車両の走行状態、車両状態、及び周辺環境に基づいて行われる。
ECU14は、上記ステップ112において自車両が現状で走行中エコラン制御を実行できる状態にないと判別した場合は、次に、上記ステップ100で発電電圧算出部22が算出した発電電圧の指示値Vcoでオルタネータ12を発電させるべく、オルタネータ12に対して発電指示を行う(ステップ106)。この場合、オルタネータ12は、発電電圧算出部22にて算出された発電電圧の指示値Vcoに従って発電を行う。
一方、ECU14は、上記ステップ112において自車両が現状で走行中エコラン制御を実行できる状態にあると判別した場合は、次に、再始動時間算出部30にて、再始動必要時間T2を算出する(ステップ114)。この再始動必要時間T2は、走行中エコラン制御の開始(すなわち、エンジンの自動停止の開始)から走行中エコラン制御の終了(すなわち、エンジンの再始動の開始)までに最小限必要な時間である。この再始動必要時間T2は、予め定められたものであってもよいし、また、現状の車両の走行状態、車両状態、及び周辺環境に基づいて算出されるものであってもよい。
次に、ECU14は、時間比較部32にて、上記ステップ110で変化時間算出部28が算出した差分電圧変化時間T1と、上記ステップ114で再始動時間算出部30が算出した再始動必要時間T2と、を比較して、差分電圧変化時間T1が再始動必要時間T2よりも長いか否かを判別する(ステップ116)。
ECU14は、上記ステップ116において差分電圧変化時間T1が再始動必要時間T2よりも長くないと判別した場合は、次に、上記ステップ100で発電電圧算出部22が算出した発電電圧の指示値Vcoでオルタネータ12を発電させるべく、オルタネータ12に対して発電指示を行う(ステップ106)。これは、T1≦T2が成立する場合は、走行中エコラン制御によるエンジンの自動停止が開始された後、オルタネータ12の発電電圧が、発電電圧算出部22が算出した現在の指示値Vcoから最大変化速度SPDmaxで低下(変化)された際に上記の再始動必要時間T2内(すなわち、エンジンの再始動が行われる最短のタイミングまで)に目標電圧V0に到達することが可能であるので、エンジンの自動停止開始前に発電電圧の指示値Vcoを低下させる必要はないからである。この場合、オルタネータ12は、発電電圧算出部22にて算出された発電電圧の指示値Vcoに従って発電を行う。
一方、ECU14は、上記ステップ116において差分電圧変化時間T1が再始動必要時間T2よりも長いと判別した場合は、発電電圧再算出部34にて、オルタネータ12に出力させるべき発電電圧の指示値Vco´を再算出する(ステップ118)。この再算出される発電電圧の指示値Vco´は、その指示値Vco´から最大変化速度SPDmaxで低下されれば上記の再始動必要時間T2内に目標電圧V0に到達できる指示値Vcoであればよく、好ましくは、その指示値Vcoのうち最大のものであればよい。
ECU14は、上記ステップ118において発電電圧再算出部34が発電電圧の指示値Vco´を再算出すると、次に、発電電圧の指示値Vcoをその再算出された発電電圧の指示値Vco´まで上記の最大変化速度SPDmaxで低下(変化)させつつ、その指示値Vcoでオルタネータ12を発電させるべく、オルタネータ12に対して発電指示を行う(ステップ106)。この場合、オルタネータ12は、発電電圧再算出部34にて算出される、上記の最大変化速度SPDmaxで低下される発電電圧の指示値Vcoに従って発電を行う。
尚、発電電圧の指示値Vcoを最大変化速度SPDmaxで低下させる手法としては、時間経過に伴ってリニアに指示値Vcoを低下させるものであってもよいし、また、時間経過に伴って運転者のドライバビリティに影響を与えない範囲で段階的に指示値Vcoを低下させるものであってもよい。
また、オルタネータ12の発電電圧の指示値Vcoを、上記の如く再算出された発電電圧の指示値Vco´を介して目標電圧V0まで低下させるうえでは、図3に示す如く、その指示値Vcoの低下を時刻taで開始した後、その指示値Vcoがその再算出後の指示値Vco´に達した時点tbで走行中エコラン制御(エンジンの自動停止)を開始すると共に、その指示値Vcoを最大変化速度SPDmaxで目標電圧V0まで低下させることとしてもよい。又は、図4に示す如く、その指示値Vcoの低下を時刻taで開始した後、その指示値Vcoがその再算出後の指示値Vco´に達した時点tbでその指示値Vcoの低下を停止させ、その後、所定時間が経過した時点tcで走行中エコラン制御(エンジンの自動停止)を開始すると共に、その指示値Vcoを最大変化速度SPDmaxで目標電圧V0まで低下させることとしてもよい。
ECU14は、上記した各ステップ100以降の処理を車両のイグニションスイッチがオンされている限り継続して行う。そして、ECU14は、車両のイグニションスイッチがオフされた際(具体的には、オンからオフへ切り替わった際)に、図2に示す制御ルーチンの実行を終了する。
このように、本実施例の車両用発電電圧制御装置10においては、原則として、オルタネータ12の発電電圧の指示値Vcoを、車両の走行状態、車両状態、及び周辺環境に基づいて算出されるものに設定することができる。また、オルタネータ12の発電電圧の指示値Vcoの現在値とエンジン自動停止中の目標電圧V0との差分電圧ΔVがある場合において、指示値Vcoをその差分電圧ΔVだけ最大変化速度SPDmaxで変化させるのに要する差分電圧変化時間T1が、走行中エコラン制御におけるエンジン自動停止の開始からエンジン再始動の開始までに最小限必要な再始動必要時間T2よりも長いときは、オルタネータ12の発電電圧の指示値Vcoを以下の如く設定することができる。
すなわち、その指示値Vcoを、まず、車両の走行状態、車両状態、及び周辺環境に基づく現在値から途中の指示値Vco´まで最大変化速度SPDmaxで変化させると共に、その後、走行中エコラン制御(エンジン自動停止)を開始したうえで、その指示値Vco´からエンジン自動停止中に目標となる目標電圧V0まで最大変化速度SPDmaxで変化させることができる。
かかる構成においては、オルタネータ12の発電電圧が、現在値から目標電圧までの単位時間当たりの変化量が最大変化速度SPDmaxよりも小さくなり、かつ、走行中エコラン制御におけるエンジン自動停止の開始から目標電圧への到達までに要する時間が再始動必要時間T2よりも短くなるように制御されることとなる。
この構成によれば、走行中エコラン制御の開始前(エンジン自動停止の開始前)にオルタネータ12の発電電圧を予め目標電圧との差圧が小さくなるように変化させるので、走行中エコラン制御の実行中、オルタネータ12の発電電圧を目標電圧まで変化させる際に過度な変化(すなわち、高速かつ大きな量の変化)が生じるのを回避することができる。このため、走行中エコラン制御の実行中にエンジン負荷の急激な変動に伴って運転者に空走感を与えるのを抑制することができ、ドライバビリティの悪化を防止することができる。
また、上記の構成によれば、走行中エコラン制御におけるエンジン自動停止の開始後の少なくともエンジン再始動の開始時点までに、オルタネータ12の発電電圧を目標電圧まで低下させることができる。すなわち、オルタネータ12の発電電圧が目標電圧に達する前にエンジン再始動が許容されるのを回避することができる。このため、オルタネータ12の発電電圧が十分に下がった後にエンジンを再始動させることができるので、エンジンの再始動不良が生じるのを回避することができる。
従って、本実施例の車両用発電電圧制御装置10によれば、オルタネータ12の発電電圧の変化に伴う運転者のドライバビリティの悪化を招くことなくかつエンジンの再始動不良を招くことなく適切に、走行中エコラン制御を実行することができる。
尚、本実施例において、走行中エコラン制御の開始前(エンジン自動停止の開始前)にオルタネータ12の発電電圧を予め目標電圧との差圧が小さくなるように変化させるタイミングは、走行中エコラン制御におけるエンジンを自動停止させる所定の停止条件が成立した後である。このため、走行中エコラン制御における所定の停止条件が成立する前からオルタネータ12の発電電圧を予め目標電圧との差圧が小さくなるように変化させる必要はないので、オルタネータ12の発電電圧が通常使用時に過度に抑えられるのを防止することができる。
尚、上記の実施例においては、走行中エコラン制御によるエンジンの自動停止中(すなわち、その自動停止からのエンジン再始動時)にオルタネータ12の発電電圧として目標となる目標電圧が特許請求の範囲に記載した「所定の目標電圧」に、ECU14が特許請求の範囲に記載した「制御手段」に、それぞれ相当している。
ところで、上記の実施例においては、車両の走行状態、車両状態、及び周辺環境に基づいて算出されるオルタネータ12の発電電圧の指示値Vcoが、走行中エコラン制御におけるエンジン自動停止中の目標電圧V0よりも高い場合を想定して、その発電電圧の指示値Vcoを目標電圧V0側へ低下させることとしている。しかし、本発明はこれに限定されるものではなく、オルタネータ12の発電電圧を予め目標電圧との差圧が小さくなるように変化させるものであればよい。すなわち、車両の走行状態、車両状態、及び周辺環境に基づいて算出されるオルタネータ12の発電電圧の指示値Vcoが、走行中エコラン制御におけるエンジン自動停止中の目標電圧V0よりも低い場合には、その発電電圧の指示値Vcoを目標電圧V0側へ上昇させることとしてもよい。
また、上記の実施例においては、再始動必要時間T2として、走行中エコラン制御の開始(すなわち、エンジンの自動停止の開始)から走行中エコラン制御の終了(すなわち、エンジンの再始動の開始)までに最小限必要な時間を用いることとしているが、この再始動必要時間T2を車両使用者の情報として学習して更新するものとしてもよい。かかる変形例によれば、再始動必要時間T2を長くすることができるので、走行中エコラン制御の開始前(エンジン自動停止の開始前)からオルタネータ12の発電電圧を予め目標電圧との差圧が小さくなるように変化させる頻度を減らすことができ、走行中エコラン制御による燃費効果をできるだけ下げないようにすることが可能である。
10 車両用発電電圧制御装置
12 オルタネータ
14 電子制御ユニット(ECU)

Claims (1)

  1. 車両走行中にエンジンを自動的に停止しかつ該エンジンを自動的に再始動する走行中エコラン制御を実行する車両に搭載され、前記走行中エコラン制御におけるエンジン再始動時に所定の目標電圧となるようにオルタネータの発電電圧を制御する車両用発電電圧制御装置であって、
    前記走行中エコラン制御の実行条件が成立した後、前記オルタネータに対する前記発電電圧の指示値を、前記目標電圧までの変化速度が、運転者のドライバビリティに影響を与えないと判断される変化速度の最大値よりも小さくなるように、かつ、前記走行中エコラン制御におけるエンジン自動停止の開始から前記目標電圧への到達までに要する時間が、該エンジン自動停止の開始からエンジン再始動の開始までに最小限必要な時間よりも短くなるように、制御する制御手段を備えることを特徴とする車両用発電電圧制御装置。
JP2015034218A 2015-02-24 2015-02-24 車両用発電電圧制御装置 Expired - Fee Related JP6252515B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015034218A JP6252515B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 車両用発電電圧制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015034218A JP6252515B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 車両用発電電圧制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2016156312A JP2016156312A (ja) 2016-09-01
JP6252515B2 true JP6252515B2 (ja) 2017-12-27

Family

ID=56825451

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015034218A Expired - Fee Related JP6252515B2 (ja) 2015-02-24 2015-02-24 車両用発電電圧制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6252515B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007218230A (ja) * 2006-02-20 2007-08-30 Fujitsu Ten Ltd エコラン制御装置
JP2010025055A (ja) * 2008-07-23 2010-02-04 Mitsubishi Motors Corp オルタネータ制御装置
JP5597083B2 (ja) * 2010-09-29 2014-10-01 富士重工業株式会社 車両の発電制御装置
JP2013127225A (ja) * 2011-12-19 2013-06-27 Toyota Motor Corp 車両制御装置、車両、および車両制御方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2016156312A (ja) 2016-09-01

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6011578B2 (ja) 車両制御装置、車両および車両制御方法
US9156467B2 (en) Vehicle power generating device and power generation control method
US9777648B2 (en) Electronic controller
JP2016022867A (ja) モータ制御装置
JP2017165373A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6369389B2 (ja) 電源制御装置
JP5304625B2 (ja) 内燃機関の自動停止始動制御装置
JP4483697B2 (ja) 発電制御システム
JP2017094824A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2016061177A (ja) 省燃費制御装置
JP5622005B2 (ja) アイドルストップ車両の電動パワーステアリング制御装置
JP6252515B2 (ja) 車両用発電電圧制御装置
JP2016078517A (ja) 車両の制御装置
JP5040487B2 (ja) ハイブリッド車両の駆動力制御装置
JP5924242B2 (ja) アイドルストップ制御装置及びアイドルストップ制御方法
JP2010105600A (ja) ハイブリッド車両の制御装置及び制御方法
JP6109362B1 (ja) 車両駆動制御装置および車両駆動制御方法
JP2007224822A (ja) 車載内燃機関の燃料ポンプ制御装置
JP6549861B2 (ja) 自動車
JP5966987B2 (ja) 車両の制御装置
JP2019048592A (ja) 車両制御装置
JP2018103737A (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2009005503A (ja) 車両の制御装置
JP2009108798A (ja) 車両用燃料供給制限装置
JP5655050B2 (ja) 発電機の制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170317

TRDD Decision of grant or rejection written
A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171026

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20171031

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20171113

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6252515

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees