JP4796796B2 - 情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、記録媒体にエネルギーを注入して未記録部とは異なるマークを形成することによって情報を記録するための情報記録方法、及び情報記録装置に関するものである。
近年,取り扱う情報量の増大に伴い,光ディスクの大容量化が顕著である。例えばDVD−RAMの第1世代は2.6GB/面であったが,用いるレーザの短波長化やレンズのNAを上げるなどの技術開発に取り組んだ結果,Blu-ray Discでは25GB/面を実現した。さらにより多くの情報を記録する面密度向上技術や情報面の多層化による大容量化技術の開発研究が進んでいる。例えば,International Symposium on Optical Memory 2004, Technical Digest, Tu-C-02,p22には,1面あたり50GBを実現するための記録再生技術が述べられている(非特許文献1)。また,情報面の多層化による大容量化技術の例としては,International Symposium on Optical Memory 2004, Technical Digest, We-E-02,p52に,単層あたり25GBの情報面を6層重ねることにより150GB容量を実現するための技術が記載されている(非特許文献2)。また,大容量化ディスクの例として,特開2002-74742に,2層以上の情報面を持つ多層ディスクの構造についての記述がある(特許文献1)。
これら高面密度化あるいは多層化といった大容量化技術の進歩とともに,記録再生技術の研究開発も進んでいる。光ディスクに精度良く情報を記録するための一手法として,適応波形制御技術が挙げられる。適応波形制御技術とは,記録マーク形成時の記録パルス幅を変化させる方式であり,例えば1999年第11回相変化記録研究会資料95ページに記載されている(非特許文献3)。先行するスペース及び/又は後続のスペースに依存して記録パルス形状をクロック単位より短い長さで増減させて記録するこの方式では、記録マークやスペースが光スポットに比べて小さいことから生じるトラック方向の熱干渉によるエッジシフトを極力抑制することができ、マークエッジ記録に非常に有効であり,また,熱干渉が顕著となる高面密度記録にて効果を発揮する。
一方、特開2005-63586(対応US2005/105438)には、高速記録時に発生する熱干渉を低減させるため、記録マークの直前に下向きパルスを導入する方式が述べられている(特許文献2)。この特許文献2の記録波形を、図11(A)に示す。また、特開平6-295440(対応USP5490126)には、短いスペースの始端終端部分に再生パワーを照射して熱干渉を抑えるといった方式が述べられている(特許文献3)。この特許文献3の記録波形を、図11(B)に示す。
多層化に対応した記録方式としては、特開2003-178448(対応US2003/081523)にて、光の入射側から最も遠い情報記録層よりも、光の入射側に近い情報層の方が光ビームの集光による記録層の温度変化が時間的により急冷になるような記録パルスを用いることで、良好な信号を記録する方式が記載されている(特許文献4)。
International Symposium on Optical Memory 2004, Technical Digest, Tu-C-02,p22
International Symposium on Optical Memory 2004, Technical Digest, We-E-02,p52 1994年第6回相変化記録研究会資料70ページ 特開2002-74742 特開2005-63586 特開平6-295440 特開2003-178448
上記記録再生技術では,情報面が単層のみの媒体に対し精密な記録を行うための研究開発が行われていた。情報面が単層のみの媒体の場合,記録層に近接してアルミニウム合金や銀合金など熱伝導率の高い材料で構成された反射膜が形成されることが多かった。その結果,レーザ光照射により記録膜で発生した熱はディスク膜厚方向に拡散し,その結果,トラック方向の熱干渉によるエッジシフトを低減することができた。しかしながら,情報面が複数層ある多層ディスクに記録する場合,このトラック方向の熱干渉によるエッジシフトが問題となる。光入射側から最も遠い情報層には記録膜近傍に熱伝導率の高い反射膜を形成することができるため,情報層が単層のみのディスクと同等の熱拡散効果を期待できる。しかしながら,光入射側の情報層は高い透過率を要求されるため,十分な熱拡散効果を持たせるだけの膜厚をもった合金反射膜を形成することができず,結果として,ディスク膜厚方向への熱の逃げが不十分となる。そのため半透明層への記録では,記録膜平面方向に熱が伝播して,隣接マークのエッジ位置の温度が高くなり,エッジシフトを引き起こすという問題が生じた。この問題は、モノパルス波形を用いた高速記録にて顕著になった。モノパルス波形は、レーザパワーの上げ下げの回数が少ないため、レーザパワーの変調にかかる時間(Tr,Tf)が無視できなくなる高速記録に適している。しかしながら、N-1系ストラテジや2T系ストラテジと比較すると、短い時間でより多くのエネルギーを投入するため、マルチパルス波形のような記録マーク形成中のバイアスパワー冷却効果が得られない。そのため、前後のマーク同士の熱干渉もより顕著になり、エッジシフトが起きやすくなるといった問題が生じた。特に記録層が半透明な情報層への高速モノパルス記録においてエッジシフトが激しくなった。
本発明では、以下の構成とし、上記問題を解決する。
(1)記録マークを形成するモノパルスの後のスペース部を形成する際、そのスペース部の中間点よりも後側に、下向きパルスを設けるようにする。光ディスクの場合,エネルギービームとしてレーザ光を用いており,マーク部ではマルチパルスまたはモノパルス波形を用い,スペース部ではノンパルス波形すなわち同一パワーを照射することが多い。膜面方向への熱伝播が激しい媒体の場合,スペース部へのエネルギー照射によって発生した熱が,スペース部の直前に記録したマークの後エッジ部分,あるいは/及びスペース部の直後に記録されるマークの前エッジ部分へ伝播する。そこで,本発明では,例えば,次に記録されるマークの前エッジのエッジシフトが顕著な媒体の場合,前エッジ位置に近いスペース後部に下向きのパルスを挿入することにより、スペース部の平均照射パワーを前部よりも低くして熱遮断の効果を持たせた。これにより,後続するマークの前エッジシフトを低減することができる。
熱干渉によるエッジシフトは長いスペースよりも短いスペースで顕著になる。したがって,熱干渉がおきやすい所定のスペース長に、選択的にスペース後部に下向きパルスを挿入することが効果的である。所定のスペース長とは,例えば,1−7RLL変調で記録した場合,最短スペースである2Tスペースが最も熱干渉が顕著であり,次に3Tスペースでの熱干渉が大きいことから,少なくとも2Tスペースにて上記記録波形を用いると良い。本発明におけるモノパルス形状のエネルギービーム波形とは、図5に示すように、記録マークを形成する際の記録パワー(Pw, Pg)が、スペース部を形成する際に照射する中間パワーPs以上のパワーで構成されているエネルギービーム波形を指す。
この下向きパルス挿入によるエッジシフト抑制効果は、記録波形にマルチパルス波形を用いる場合にも得ることができるが、キャッスル形に代表されるようなモノパルス波形にて、より高いジッタ低減効果を有する。モノパルス波形は、レーザパワーの上げ下げの回数が少ないため、レーザパワーを高速でスイッチングするマルチパルス波形よりも高速記録に適している。しかしながら、短い時間でより多くのエネルギーを投入するため、マルチパルス波形のような記録マーク形成中のバイアスパワー冷却効果が得られず、マルチパルス波形と比較して記録マーク幅が広くなったり、前後のマーク同士の熱干渉もより顕著になり、エッジシフトが起きやすくなり、マルチパルス波形と比較し、より精密な記録制御を必要とする。しかしながら、蓄熱型のモノパルス波形と下向きパルスを組み合わせた記録波形を用いることにより、マーク間での熱伝導が抑制でき、結果として高速記録においてもエッジシフトの少ない良好な記録特性を得ることができる。
なお、特許文献2に示されるように、マーク形成のための先頭のピークパワー光の直前に下向きパルスを挿入する技術があるが、直前に下向きパルスを入れた場合、最も低いパワーレベルであるバイアスパワーPbから最も高いパワーレベルである記録パワーPwへの大きな変調となり、実際のドライブに搭載した際、レーザの個体ばらつきの影響がでやすいという問題があった。本発明は、スペース後部に下向きパルスを導入したあと、中間パワーレベルに戻してから記録パワーレベルに移行するため、移行時のレーザパワーレベル差を小さくでき、その結果、ドライブでの記録安定化を実現できた。また、特許文献3に示されるような、短いスペースの始端終端部分に再生パワーを照射して熱干渉を抑える方式は、後ろエッジ位置が主に結晶化特性で決定される書き換え型の相変化型光ディスクに適している。後ろエッジ位置が熱特性で決定される追記型光ディスクにおいて、短いスペースの始端終端部分に再生パワーを照射した場合、始端部への下向きパルス導入が直前のマークの後ろエッジジッタを悪化させることがわかった。一方、スペース領域の中心より後ろ側のみに下向きパルスを挿入することにより、直前のマークの後ろエッジジッタを悪化させることなく、直後のマークの前エッジジッタを低減することができる。
図12は、下向きパルスの幅とパワーレベル、及び前後ジッタ(トータルジッタ)の関係を示した概略図である。下向きパルスのパワーレベルを高くした場合、パルス幅を広くとることでより高いジッタ低減効果を得ることができる。反対に、パワーレベルを低くした場合、狭いパルス幅でより低いジッタを得ることができる。下向きパルスの挿入は、直前のマーク形成の際に照射された光パルスによって発生した熱が、後続するマークの前エッジ形成の際に影響を及ぼさないように、熱を遮断する効果をもつ。したがって、図13の斜線部分に示したような、下向きパルス挿入による実効的な投入エネルギー低減分、すなわち、下向きパルスレベルと中間パワーの差(Ps1-Ps2)と下向きパルス幅W1の積である(Ps1-Ps2)*W1は、ジッタ改善効果と深い関係を示す。ただし、W1が広すぎる、あるいは、パルス位置が直前のマークに近すぎると直前のマークの後ろエッジジッタが上昇し、結果としてトータルジッタが上昇する場合がある。また、W1が狭すぎると安定にパルス波形を発生させることができない、といった問題が生じる。
このような関係を考慮し、本発明におけるスペース部に挿入した下向きパルスの幅は、1/16T≦W1≦1T、さらに優位には1/8T≦W1≦1/2T以下であることが好ましい(ここで、Tはクロック周期を表す)。1/16T以上のパルス幅を挿入することにより、ペース直後に形成されるマークの前エッジのジッタが改善する。さらに、W1を1/8T以上とすることにより、レーザドライバのばらつきを考慮した量産レベルで安定したパルス波形を確保することができるため、より好ましい。また、前エッジジッタと後ろエッジジッタを加味したトータルジッタでの低減効果を得るためには、下向きパルス幅W1は1T以下に設定するとよい。W1を1Tより大きくした場合、後続マークの前エッジジッタの改善量よりも、直前のマークの後ろエッジジッタの上昇量が上回り、記録特性の向上効果を得ることが難しい。さらに、W1を1/2T<W1≦1Tの範囲にした場合、後続マークの前エッジのジッタが改善される一方で、直前のマークの後ろエッジに影響を及ぼす場合があった。直前のマークの後エッジジッタを上昇させることなく、後続マークの前エッジジッタを改善するには、W1は1/2T以下であることが望ましい。
本発明におけるスペース後部に挿入した下向きパルスのパワーレベルPs2は、0.1mW≦Ps2<Ps1(ここで、Ps1はスペース部前半を形成する際に照射する中間パワーを示す)、さらに好ましくは0.1mW≦Ps2≦Ps1*1/2とする。Ps2をPs1*1/2以下とすることにより、直前のマークの前エッジに影響を及ぼしにくい、より短いパルス幅にてジッタ低減効果を得ることができる。
パワーレベル値を少なくして装置構成を簡単にするには、Ps2を再生光パワーと一致させるか、あるいはモノパルス形成時のクーリングパルス(図4のPb)と一致させるとさらによい。
(2)また、本発明における記録波形は,情報を有する面が複数層存在する光学的情報記録媒体への記録,特に,エネルギービームが半透過する半透明記録層への記録に対し,顕著な効果を発揮する。半透明記録層は高い透過率を要求されるため,十分な熱拡散効果を持たせるだけの膜厚をもった合金反射膜を形成することができず,結果として,ディスク膜厚方向への熱の逃げが不十分となり面内方向に熱伝播しやすい。その結果,熱干渉によるエッジシフトが発生しやすい。そこで,本発明を適用することでエッジシフトを低減することができ,結果として記録マージンを広げることができる。
一般的に追記型媒体では,レーザ照射後の温度分布によりエッジ位置が決定されることが多い。そのため,半透明層が追記型である場合には,本発明における記録波形を用いることで,熱干渉による温度上昇に起因したエッジシフトを低減することができる。
このような多層記録の場合は、情報を有する面のうち,エネルギービームが半透過する半透明情報面へ記録する際のエネルギービーム波形と,ビーム入射側から最も離れた情報面へ記録する際のエネルギービーム波形が異なるように設定する。前述したように,記録面が複数層ある場合,半透明な情報層と最も光入射側から遠い情報層とでは,記録時の熱拡散の状態が異なる場合が多い。従って,面内方向への熱拡散が主な半透明情報層に記録する場合には,スペース部を形成する際に照射するエネルギービーム波形として,中心より後側に下向きパルスを挿入する記録波形を用いた。また,膜厚方向への熱拡散が大きい,最も光入射側から遠い情報層には,全てのスペース長においてノンパルス波形、すなわち下向きパルスを挿入しない記録波形を用いた。これにより,全ての情報層に,エッジシフトの少ない良好な記録を行うことができる。
なお、特許文献4に示されるように、光の入射側から最も遠い情報記録層よりも、光の入射側に近い情報層の方が光ビームの集光による記録層の温度変化が時間的により急冷になるような記録パルスを用いる技術があるが、この技術はマーク形成時の記録パルスのみに着目しており、スペース部形成時のレーザ照射に関しての記述はない。本発明は記録マーク形成時の記録パルスを変更するのではなく、スペース部を形成する際のパルス骨格を情報層により変化させている点で解決への技術的方法が異なっている。
上記のように、スペース部の平均照射パワーを前部よりも低くして熱遮断の効果を持たせることにより,後続するマークの前エッジシフトを低減することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。
本実施例で用いる記録方式について述べる。光ディスクにデータを書き込む場合にマルチパルスによるマークエッジ記録方式を用い,データをマークとスペースの長さ情報としてディスクに書き込む。ここでは,マークの長さが2Tから9T,スペースの長さが2Tから9Tの整数値の組み合わせである変調方式を用いた。図1に,本発明で用いた記録波形の一例を示す。L1層記録で用いる記録波形は,図1に示すように,スペース部を形成する際に照射するレーザビーム波形が2レベルのパワーから成り立っており,スペース後部の平均照射エネルギーがスペース前部の平均照射エネルギーと異なることが特徴である。本実施例で用いたディスクの熱特性を調べた結果,2Tスペースと3Tスペースにて熱干渉が起こりやすかったため,2Tスペースと3Tスペースを形成する光パルス波形を,スペース後部の平均照射エネルギーがスペース前部の平均照射エネルギーよりも低くした。4Tスペース以上は同一パワーで構成されたノンパルス波形となっている。
記録再生実験は,情報層を2層有した青色光源対応ディスクAに,図6に示すような波長405nmの青色レーザを搭載したドライブにて記録を行った。対物レンズのNAは0.85である。本実施例で用いたディスクは相変化材料を用いた追記型記録層を有しており,ここでは,光入射側の情報層をL1層,光入射面から遠い情報層をL0層と定義する。記録時の線速度はL0層,L1層いずれの場合も約21.12m/sとした。L1層のレーザパワーは,ピークパワー(Pw)16.0mW,中間パワー(Ps1)5.0mW,バイアスパワー(Pb)0.5mWである。キャッスル系モノパルスに特徴的なPgは11.3mWとし、下向きパルスのレーザパワーPs2はバイアスパワーと同一の0.5mWとした。また、下向きパルスは2つ設定し、それぞれの幅を2/16Tとした。L0層のレーザパワーは,Pw:16.8mW,Pg:11.3mW、Ps1:4.6mW,Pb=Ps2:0.5mWとした。これらの層にそれぞれランダム信号を記録し,信号はリミットイコライザを用いて再生した。その結果,L1層のジッタは7.5%,L0層のジッタは6.7%であった。比較のため,図1のL0層用光パルス波形を用いてL1層に記録したところ,前エッジのエッジシフト量が大きくなり,ジッタは8.3%と高くなってしまった。
図2にL0層用光パルス波形を用いてL1層に記録した場合の,図3にL1層用光パルス波形を用いてL1層に記録した場合のジッタの前エッジシフト量を,それぞれ示す。横軸に各スペース長のあとに続く記録マーク長を,縦軸に各条件での前エッジシフト量をウィンドウ幅(Tw)で規格化した値をとっている。縦軸のプラス及びマイナスは,記録マークが大きくなる方向に前エッジがシフトしたときはマイナス,反対に記録マークが小さくなる方向にシフトしたときはプラスと定義した。例えば,2Tスペースのあとに続く2Tマークの前エッジは,記録マークが大きくなる方向に5%/Tw分シフトしている,と読み取る。
L1層にL0層用の記録波形で記録した場合(図2),4T及び5T以上のスペースはほぼ同様の傾向を示しており,4Tスペース以上で顕著なエッジシフトは発生していないが,2Tスペースに後続するマークの前エッジはいずれもマイナス側にシフトしていることがわかる。また,3Tスペースも2Tスペースと比較してシフト量は少ないが,マイナス側にシフトしている。これらスペース長に依存したエッジシフトがジッタ増大の原因となっていると考えられる。しかしながら,図3に示すように,本発明における記録波形を用いることによって,エッジシフト量は低減され,スペース長に依らずほぼ同様のエッジシフトの傾向となることがわかった。
以上のように,本発明における情報記録波形を用いて記録することによりエッジシフトが低減するため,良好な記録特性を得ることができる。
L0層用光パルス波形,すなわち,全てのスペース長が同一パワーで構成された波形を用いてL0層に記録した場合,前述したようにジッタは6.7%と良好な値を示した。比較のため,L1層用光パルス波形を用いてL0層に記録したところ,2Tスペースと3Tスペース後に形成されたマークの前エッジシフトが激しくなり,ジッタは7.8%と悪化した。従って,L0層とL1層は異なる記録波形を用いることが好ましい。
図1のL1層用記録波形におけるスペース後部の下向きパルスの数は,用いるディスクおよびドライブに対応して変化させるのがよい。下向きパルスが1つでもよく,スペース長を形成するためのスペース後部の照射エネルギーの大小が重要である。つまり同じ後部照射エネルギーであれば,パルスが1つでもパルスを分割して2つ以上にしてもよい。また,スペース長に応じてパルス幅を変化させてもよい。パルス幅をスペース長により可変にすることにより,熱特性をスペース長に応じて制御することができるというメリットがある。また,本実施例では,2Tスペース及び3Tスペース長の後部に下向きパルスを挿入したが,用いるディスクの熱特性に応じて,2T,3Tスペース長に加えて4Tスペース長に下向きパルスを挿入してもよいし,必要であれば全てのスペース長に下向きパルスを挿入することも可能である。
また,図4に示すように,スペース部のレーザビーム波形がマルチパルス状ではなく,スペース前部を形成するレーザビームパワーレベルよりも低いパワーとした波形,たとえば,図4に示した,L1層用光パルス形状の2Tスペース部分のようなビーム形状でも本発明の効果は変わらない。スペース部後部の平均照射エネルギーがスペース前部の平均照射エネルギーよりも低くなっていることが重要である。ここで、図4中のPs2は、Pb≦Ps2<Ps1の範囲で定義される。
下向きパルスの幅やパワーなど、これら記録波形の情報は、媒体のコントロールデータに予め記載されていることが好ましい。図10に媒体のコントロールデータゾーンの記載の概略図(一例)を示す。コントロールデータゾーンには、再生パワー、記録再生速度、記録パワー、バイアスパワーなどの記録パワーやパルス幅の情報に加え、下向きパルスの幅、パワーレベル、パルス開始位置(あるいは、パルス終了位置)が、推奨波形として記載されている。このような情報を予め媒体に装備することにより、ドライブでの試し書き時間を短縮することができる。
さらに,本実施例では情報層が2層であるディスクを用いたが,情報層が3層以上のディスクにおいても本発明の効果は変わらない。情報層が3層以上の場合には,本実施例でL1層用に用いた記録波形を半透明な情報層への記録に用いると良い。
本実施例では,図1に示すようなキャッスル系モノパルス記録波形を用いたが,記録パワーレベルが1レベルからなるモノパルス波形を用いても本発明の効果は変わらない。
また,本実施例では,青色レーザ対応の記録媒体及び青色レーザを搭載したドライブを用いたが,赤色レーザを用いた記録など,用いるレーザの波長が異なっても本発明の効果は変わらない。
本実施例では,実施例1で用いた青色光源対応ディスクと積層構造の異なるL1層を有する青色光源対応ディスクBを用意し,L1層にランダム信号を記録した。L0層は実施例1で用いたディスクAと同一の積層構造であるので,ここでは省略する。図4(b)に示したように,2Tスペース以外のスペース長はパワー値が1レベルからなるノンパルス波形を用い,2Tスペース長のみパワー値が2レベル(Ps1,Ps2)から構成された波形となっている。レーザパワーは,ピークパワー(Pw)14.0mW,中間パワー(Ps1)3.8mW,バイアスパワー(Pb)0.3mWである。下向きパルスのレーザパワーPs2は再生パワーと同一とし、0.65mWとした。また、下向きパルスは1つ設定し、パルス幅W1を4/16Tとした。比較として,図4(c)のL0用記録波形と同様のビーム波形,すなわち,スペース部がノンパルス波形となっている波形でも記録を行った。その結果,図4(b)のL1層用記録波形を用いた場合のジッタは7.3%,L0用記録波形と同様の記録波形(図4(c))を用いた場合のジッタは,8.1%であった。本実施例で用いたディスクのL1層の場合,エッジシフトが2Tスペース後のマークの前エッジに顕著であるため,ジッタ低減効果を得ることができた。
さらに、図7に示した3通りの記録パターン(パターン1,2,3)で記録した場合の下向きパルスのパルス幅とジッタとの関係を調べた。その結果を図8および図9に示す。図8中のパターン1は本発明の一例である記録パターンであり、パターン2は2Tスペース直後に下向きパルスを挿入し、下向きパルスからそのまま次のマークの記録パワーに移行する記録パターンである(図7)。前述した特許文献2はパターン2に属する。また、図8の横軸であるパルス幅とは、下向きパルスの幅を示しており、図7に示したW1、W2にそれぞれ相当する。
図8を見るとわかるように、パターン1、2とも最小ジッタは約7.3%であり、同様のジッタ低減効果を得ることができる。ただし、最小ジッタが得られるのは最適パルス幅に設定し、ドライブが設定通りにパルス波形を発光した場合である。実際のドライブでの記録では、環境温度などの変化により発光パルス波形が設計(理想)と異なる場合がある。従って、ドライブ設計の観点から、パルス幅の変化に対してジッタの変化が少ないことが望まれる。この観点から図8をみると、パターン1では、最適パルス幅(ここでは4/16T)から±1/16T動いたとしてもジッタは0.1%上昇するにとどまるが、パターン2では、最適パルス幅(ここでは2/16T)から±1/16Tだけパルス幅が動くと、0.3〜0.4%のジッタ上昇が起こることがわかる。したがって、パターン1のほうがパターン2よりパルス幅変動に対してジッタが安定しており、ドライブの性能安定性に優れていることがわかる。以上のように、後続するマーク直前に下向きパルスを挿入する記録パターンよりも、スペース部後部に下向きパルスを挿入する本発明は、実用性の観点からも優れているといえる。
図9には、パターン3のパルス幅依存性を示した。パターン3は、2Tスペースの前後部分に下向きパルスを挿入する記録パターンであり、前述した特許文献3がこのタイプとなる。図9の横軸は、スペースの前部分の下向きパルスの幅(図7中、W3)をとっており、スペース後ろ部分の下向きパルス幅は一定とした。パルス幅が0の場合は、記録パターン1と同じパターンとなる。図9から明らかなように、スペース前部分の下向きパルス幅が広くなるに従ってジッタが上昇する。このジッタ上昇は後ろエッジジッタの上昇が主因であり、スペース前部に下向きパルスを入れることにより2Tスペース直前の後ろエッジジッタが悪化するために起きる。従って、スペース前部に下向きパルスを入れて熱遮断を行うよりもスペース後部に下向きパルスを設けたほうがジッタ性能を保つことができ、好ましい。
本発明における記録波形では,記録する半透明層の熱特性によって,どの長さのスペースで,スペース長前部と後部の平均照射エネルギーを変えた記録波形にするか,を決定するとよい。したがって,所定のスペース長のみ前部と後部での平均照射エネルギーが異なるように設定する,という本発明における“所定のスペース長”は,用いるディスクの種類,構造によって変えることが好ましい。また,本実施例および実施例1では,波長405nmの青色レーザ,NA0.85の対物レンズを搭載したドライブにて記録を行ったが,本発明における記録波形形状は,ディスクの熱特性同様,用いるレーザの波長,レンズのNAなどの記録条件によって変えることが好ましい。
本実施例では,情報を保持する記録膜を一層だけ有する6倍速記録が可能な青色光源対応ディスクを用いて記録再生を行った。線速度は約31.7m/sとし,2T〜9Tマークから構成される記録波形を用いた。用いたドライブは実施例1と同じである。レーザパワーを,ピークパワー(Pw)18.0mW,中間パワー(Ps1)4.5mW,バイアスパワー(Pb)0.1mW、下向きパルスのレーザパワーPs2はバイアスパワーと同一の0.1mWとし、図4(b)に示した記録波形を用いた。本実施例では、2Tスペースのみ下向きパルスを挿入した。下向きパルスは1つ設定し、パルス幅W1を3/16Tとした。記録再生の結果,ジッタは4.9%となり実用上問題のない良好な値となった。ここで、下向きパルスの挿入位置はスペース部を構成する中間点より後ろ部分がよいが、より良好な記録特性を得るためには、後続マークに近接した位置であることが望ましい。図15に、下向きパルス位置を変えた場合のジッタの変化を示した。W1を3/16Tで固定し、図14で示した下向きパルス開始位置Tsを横軸にとっており、図14(a)NRZI信号の2Tスペース開始位置T0を0として1/16T単位で表している。図15で、Ts=16のときが、2Tスペースの中間点を開始点Tsとして下向きパルスを挿入した場合であり、Ts=33が最も後続マークに近接して下向きパルスを挿入した場合である。図15から、Ts=24以上の後続マーク側に下向きパルスを挿入した場合、ジッタはほぼ同じ良好な値を示すが、24よりも前半側に下向きパルス開始位置を設定した場合、ジッタが徐々に上昇することがわかった。下向きパルス開始位置Ts=24は、2Tスペース部の後半1/3位置とほぼ同じである。このことから、下向きパルスはスペース部の中間点より後半、望ましくはスペース部の後半1/3の間に挿入するとよい。
本実施例では、マークの長さが3Tから14T,スペースの長さが3Tから14Tの整数値の組み合わせである変調方式を用いた。3Tマークの記録波形は、図5の(d)に示したようなパワーレベルをPwとした1パルスで構成され、4Tマーク以上のマークは図5の(b)に示したような、パワーレベルがPwとPgからなるキャッスル型モノパルス波形の記録波形を用いた。
ディスクには,8倍速記録が可能な書換型DVD(赤色光源対応相変化ディスク)を用い,記録再生測定には波長660nmの半導体レーザを搭載したドライブを使用した。線速度は約27.9 m/sとした。クロック周期Tは約4.8nsである。Pw=37.8mW、Pg=30.5mW,消去パワーPe=6.8mW,Pb=0.3mW、下向きパルスのパワーレベルPs2=1.0mW、パルス幅5/16Tの条件にて、後続マークに近接して下向きパルスを設定して記録再生を行った。その結果、ジッタは6.5%であり,下向きパルスを挿入しなかった場合のジッタ8.2%と比較して1.7%のジッタ改善効果が得られた。このように、DVDのような赤色対応ディスクにおいても、スペース部に下向きパルスを挿入することによりジッタ改善効果を得ることができた。
本実施例では、下向きパルス挿入における記録線速度依存性を調べた。図16にその結果を示す。記録膜が1層の青色対応ディスク、及び記録膜が2層の青色対応ディスクの2種類で、ドライブは実施例1と同様のものを用いた。記録波形はそれぞれの線速度で下向きパルス挿入波形と未挿入波形とを用い、各々最適な波形に調整した。下向きパルス挿入波形を用いて記録再生した場合のジッタをjitter(pulse)、下向きパルスを挿入していない従来の記録波形を用いて記録再生した場合のジッタをjitter(conv)とし、これらのジッタの差jitter(conv) -jitter(pulse)を図16の縦軸とした。記録膜が単層のディスクでは、1-2倍速にて下向きパルス挿入の効果は見られなかったが、4倍速以上からジッタ低減効果が得られた。5倍速を超えた記録速度でジッタ低減効果が顕著に見られた。したがって、記録膜が単層のディスクの場合、下向きパルス挿入は6倍速以上で下向きパルスを用いるとよい。記録膜が複数層あるタイプのディスクのうち半透明層に記録する場合、下向きパルスの効果は1−2倍速でも0.5%のジッタ改善効果があったことから、半透明層への記録では、1倍速から用いることが望ましい。さらには、2倍速を超えた記録速度から顕著な記録性能向上が見られるため、3X以上など、2Xを超えた記録速度では下向きパルスを挿入した記録波形にて半透明層へ記録を行うことが好ましい。
ここでは、青色対応ディスクについて述べたが、赤色対応ディスクについても同様の実験を行ったところ、DVD8倍速以上で下向きパルス挿入によるジッタ低減の効果を得ることができ、特に10倍速以上では特に顕著な効果が得られた。また、2層以上の情報層を有する多層ディスクでは、光が透過する半透明層への記録においてジッタ低減の効果が大きく、5X以上にて1%以上のジッタ低減効果を得ることができた。
本発明で用いた記録パルス波形の一例。 本発明の一実施例にかかるスペース,マークと前エッジシフト量の関係を示した図。 本発明の一実施例にかかる記録パワーと変調度の関係を示した図。 本発明で用いた記録パルス波形の一例。 本発明で用いた記録パルス波形の一例。 本発明の光ディスク装置の構成を示す一実施例。 本発明で用いた記録パルス波形の一例。 本発明の一実施例にかかる下向きパルスのパルス幅とジッタとの関係を示した図。 本発明の一実施例にかかる下向きパルスのパルス幅とジッタとの関係を示した図。 コントロールデータに記録されるデータの内容の一部を示す図。 特許文献2及び3における記録波形。 本発明の一実施例にかかる下向きパルスの幅とパワーレベル及びトータルジッタの関係を示した概略図の一例。 本発明で用いた記録パルス波形の一例。 本発明の一実施例にかかる下向きパルスの開始位置とNRZI信号の関係を示す図。 本発明の一実施例にかかる下向きパルスの開始位置とジッタとの関係を示した図。 本発明の一実施例にかかる記録速度とジッタ改善量との関係を示した図。

Claims (14)

  1. 光学的情報記録媒体に対し,エネルギービームを照射することにより、情報を記録する情報記録方法であって、
    少なくとも第1のパワーレベルと、前記第1のパワーレベルよりも高い第2のパワーレベルを有するモノパルス形状のエネルギービームを照射することにより、第1の記録マークを形成し、
    前記第1の記録マークに続く最短スペース長であるスペース部は、前記スペース部の中間点より後ろ側に、前記第1のパワーレベルよりも低い第3のパワーレベルの下向きパルスを有する記録波形によって形成され、前記下向きパルスの前記第1のパワーレベルから前記第3のパワーレベルに立ち下げる位置は、前記中間点よりも後ろ側にあり、前記下向きパルスは、前記中間点よりも後ろ側のみに存在し、
    その後、前記第3のパワーレベルから前記第1のパワーレベルに立ち上げて保持し、
    前記第1のパワーレベルから前記第2のパワーレベルに立ち上げて保持し、第2の記録マークを形成する工程を有することを特徴とする情報記録方法。
  2. 前記モノパルスは、前記第1のパワーレベルから前記第2のパワーレベルに立ち上げて保持し、前記第2のパワーレベルから前記第1と前記第2の間のレベルの第4のパワーレベルに立ち下げて保持し、前記第4のパワーレベルから前記第2のパワーレベルに立ち上げて保持し、前記第1のパワーレベル以下に立ち下げる記録波形であることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  3. 前記エネルギービームの記録波形は,前記最短スペース長以外のスペース部には下向きパルスを設けないものであることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  4. 前記モノパルスの後側に、前記モノパルスの前記第2のパワーレベルから、前記第1のパワーレベルよりも低い第5のパワーレベルに立ち下げて保持し、その後前記第1のパワーレベルに立ち上げて保持する記録波形を有することを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  5. 前記第3のパワーレベルを保持する幅W1は、1/16T≦W1≦1Tであることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  6. 前記第3のパワーレベルを保持する幅W1は、1/8T≦W1≦1/2Tであることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  7. 前記第3のパワーレベルは、0.1mW以上第1のパワーレベルの半分以下であることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  8. 前記第3のパワーレベルは、0.1mW以上再生光パワー以下であることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  9. 前記情報記録媒体が、青色対応媒体で単層の記録層を有するものであるとき、前記記録速度は6倍速以上であり、赤色対応媒体で単層の記録層を有するものであるとき、前記記録速度は8倍速以上であることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  10. 前記情報記録媒体は、青色対応媒体で複数の記録層を有するものであるとき、前記記録速度は1倍速以上であり、赤色対応媒体で複数の記録層を有するものであるとき、前記記録速度は5倍速以上であることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  11. 前記下向きパルスは、前記スペース部の後ろ側1/3の位置に設けられていることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  12. 複数層の記録膜を有する光学的情報記録媒体に対し,エネルギービームを照射することにより、情報を記録する情報記録方法であって、
    前記エネルギービーム入射側に設けられた第1の記録層に情報を記録する際、
    少なくとも第1のパワーレベルと、前記第1のパワーレベルよりも高い第2のパワーレベルを有するモノパルス形状のエネルギービームを照射することにより、第1の記録マークを形成し、
    前記第1の記録マークに続く最短スペース長であるスペース部は、前記スペース部の中間点より後ろ側に、前記第1のパワーレベルよりも低い第3のパワーレベルの下向きパルスを有する記録波形によって形成され、前記下向きパルスの前記第1のパワーレベルから前記第3のパワーレベルに立ち下げる位置は、前記中間点よりも後ろ側にあり、前記下向きパルスは、前記中間点よりも後ろ側のみに存在し、
    その後、前記第3のパワーレベルから前記第1のパワーレベルに立ち上げて保持し、
    前記第1のパワーレベルから前記第2のパワーレベルに立ち上げて保持し、第2の記録マークを形成する工程を有し、
    前記エネルギービーム入射側から最も離れた第2の記録層に、スペース部を記録する際、ノンパルス波形を用いることを特徴とする情報記録方法。
  13. 前記情報を記録する記録速度は、3倍速以上であることを特徴とする請求項12記載の情報記録方法。
  14. エネルギービームを記録媒体に照射することによって、情報を記録する情報記録装置であって、
    前記エネルギービームを発生させる光源と、
    前記エネルギービームを整形する記録パルス整形回路とを有し、
    前記記録パルス整形回路は、
    第1の記録マークを形成する際、少なくとも第1のパワーレベルと、前記第1のパワーレベルよりも高い第2のパワーレベルを有するモノパルスの形状を整形し、
    前記第1の記録マークに続く最短スペース長であるスペース部を形成する際は、前記スペース部の中間点より後ろ側に、前記第1のパワーレベルよりも低い第3のパワーレベルの下向きパルスを有し、前記下向きパルスの前記第1のパワーレベルから前記第3のパワーレベルに立ち下げる位置は、前記中間点よりも後ろ側にあり、前記下向きパルスは、前記中間点よりも後ろ側のみに存在し、その後、前記第3のパワーレベルから前記第1のパワーレベルに立ち上げて保持し、
    引き続き、第2の記録マークを形成する際、前記第1のパワーレベルから前記第2のパワーレベルに立ち上げて保持する記録波形を形成することを特徴とする情報記録装置。
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