JP2005190661A5 - - Google Patents

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光記録方法および光記録媒体
本発明は、光記録媒体に記録する方法と、情報が記録されている光記録媒体とに関する。
近年、高密度記録が可能で、記録情報を書き換えることの可能な光記録媒体が注目されている。書き換えの可能な光記録媒体のうち相変化型光記録媒体は、レーザー光を照射して記録層の結晶状態を変化させて記録を行ない、状態変化にともなう記録層の反射率変化を検出することにより再生を行なうものである。
相変化型光記録媒体は、単一の光ビームの強度変調によりオーバーライトが可能であり、駆動装置の光学系が単純であるために注目されている。
相変化型光記録媒体において情報を記録する際には、記録層がその融点以上まで昇温されるパワー(記録パワー)のレーザー光を照射する。記録パワーが加えられた部分では記録層が溶融した後、急冷され、非晶質の記録マークが形成される。記録マークを消去する際には、記録層がその結晶化温度以上融点未満の温度まで昇温されるパワー(消去パワー)のレーザー光を照射する。消去パワーが加えられた記録マークは、結晶化温度以上まで加熱された後、徐冷されるため、結晶質に戻る。このように、単一のレーザービームの強度を変調することにより、オーバーライトが可能となる。
近年、相変化型記録膜を用いた書き換え可能なデジタルビデオディスク(DVD−RAM)が注目されている。DVD−RAM Ver.1.0では、直径120mmのディスクに片面当たり2.6GBのデータを記録する。このときの記録波長は0.65μm、光ピックアップの開口数NAは0.60、トラックピッチは0.74μm、記録方式はランド・グルーブ記録、変調方式は8−16変調、最短マーク長は0.62μmである。また、光ピックアップに対するディスクの相対線速度を6m/sとすることで、データ転送レート11.06Mbpsを達成している。
また、Jpn.J.Appl.Phys.vol.37(1998)pp.2104-2110には、DVD−RAM仕様を意識した膜構造として、ZnS−SiO2(100nm)/Interface layer (5nm)/Ge2Sb2Te5(20nm)/ZnS−SiO2(20nm)/Al−Alloy (150nm)が記載されている。なお、括弧内は厚さである。
ところで、相変化型光記録媒体において、より高い記録密度、より速い線速度での記録を実現する手段としては、記録用レーザー光の波長の短縮化や光ピックアップのNAの増大など、媒体駆動装置に関する手段と、狭トラックピッチ化や最短マーク長の短縮など、媒体に関する手段とがある。媒体に関する手段のうち狭トラックピッチ化は、隣接トラックの記録マークを消してしまうクロスイレーズの悪化、隣接トラックの記録マークを読み出してしまうクロストークの悪化、C/N低下の原因となる。また、最短マーク長の短縮は、C/N低下の原因となるほか、隣接マーク間での熱干渉、波形干渉を大きくしてマーク長にばらつきを生じさせ、ジッターの増大を招く。
そこで、本発明者らは、上記Jpn.J.Appl.Phys.vol.37(1998)pp.2104-2110に記載された膜構造を用いて、DVD−RAMと同様に記録波長0.65μm、NA0.60、8−16変調方式、ランド・グルーブ記録の条件下で、DVD−RAMよりも最短マーク長を短く(0.42μm)、トラックピッチを狭く(0.60μm)して記録を行ったところ、良好なジッター特性が得られなかった。
特開平5−225603号公報には、高密度記録のための膜構造が記載されている。この膜構造は、透明基板/アンダーコート層/記録層/オーバーコート層/金属反射層からなるものであり、記録層は、厚さ15〜30nmまたは30〜45nmまたは70〜110nmのGeSbTe合金膜であり、アンダーコート層およびオーバーコート層は、屈折率1.9〜2.2の透明誘電体膜であり、アンダーコート層の厚さは160〜220nm、オーバーコート層の厚さは80〜160nmまたは200〜280nmである。この膜構造は、波長450〜670nmでの光記録に用いられるものであり、同公報には、この膜構造によりレーザー光の吸収率が高くなり、かつ、結晶状態と非晶質状態との間のコントラストが大きくなり、良好な記録再生消去が得られる旨が記載されている。同公報に記載された実施例では、記録波長457.9nmにおいて記録密度の限界マーク長が0.7μmとなっており、同公報にはこれより短い記録マークの記録再生特性に関する記載はない。
そこで本発明者らは、ZnS−SiO2(160nm)/Ge2Sb2Te5(16nm)/ZnS−SiO2(80nm)/Al合金の膜構造を用いて実験を行いDVD−RAMと同様に記録波長0.65μm、NA0.60、8−16変調方式、ランド・グルーブ記録の条件下で、DVD−RAMよりも最短マーク長を短く(0.42μm)、トラックピッチを狭く(0.60μm)して記録を行ったところ、良好なジッター特性が得られなかった。
ところで、DVD−RAMのように相変化型記録膜を用いてマークエッジ方式で記録および再生を行なう光ディスク装置では、マーク形状の歪みや記録マークの消え残りを防ぐことが重要である。そのためには、記録マークを形成する際に、記録膜を融解させた領域の外縁部のどこにおいても、到達温度および冷却速度がほぼ同一であるようにする必要がある。
また、デジタル信号処理の高速化に伴い、情報記録装置の記録再生高速化に対する要求が高まっている。この要求に応えるため、光ビームに対する情報記録媒体の相対速度を上げて、データ転送レートを向上させることが求められている。そこで、相対速度を速くした場合にも、上記したマーク形状の歪みや記録マークの消え残りを防ぐことができる情報記録方法が必要となる。
Jpn.J.Appl.Phys.vol.37(1998)pp.2104-2110 特開平5−225603号公報
本発明の目的は、高密度記録媒体において高転送レートを実現できる光記録方法、および高転送レートが実現される光記録媒体を提供することである。
上記目的は、下記(1)〜()のいずれかにより達成される。
光記録媒体に記録を行う方法であって、
記録に用いる光ビームを変調するための記録波形が、記録パルス列を有し、最後尾の記録パルスの後ろに、記録パルス間のパワーレベルよりも高く消去パワーよりも低いパワーレベルをもつ下向きパルスであるクーリングパルスを有する光記録方法。
) 前記クーリングパルスの幅をTcとし、チャンネルクロックをTとしたとき、
0.8T≦Tc≦2.2T
である上記()の光記録方法。
) TcがT/2の整数倍である上記()の光記録方法。
) 前記光記録媒体は、基板上にグルーブを有し、グルーブと、グルーブ間の領域(ランド)とに情報が記録されるものである上記()〜()のいずれかの光記録方法。
) 光ビームに対する光記録媒体の相対速度が6.8m/s以上である上記()〜()のいずれかの光記録方法。
光記録媒体であって、上記の光記録方法に従って情報が記録されている。
本発明によれば、最短記録マークが短く、トラックピッチの狭い高密度光記録媒体において、良好な記録再生特性を実現することができる。
光記録媒体
本発明の光記録媒体は、図1に示されるように、基体2上に、第1誘電体層31、相変化型の記録層4、第2誘電体層32および反射層5をこの順で有し、反射層5上に保護層6を有する。この構造は、前記したDVD−RAM用ディスクと同様である。
この膜構造をもつ光記録媒体において、第1誘電体層の厚さをd1、記録再生光の波長をλ、波長λにおける第1誘電体層の屈折率をn1としたとき、光記録媒体の反射率は、一般にd1の増大または減少に伴いλ/(2n1)を一周期として変化する。すなわち、光路長n11の増減に伴いλ/2を一周期として変化する。したがって、反射率の最大値と最小値とが、光路長がλ/4増減するごとに繰り返し現れることになる。そのため、光記録媒体において反射率を制御する場合、通常、第1誘電体層における光路長n11をn11<λ/4の範囲、λ/4≦n11<λ/2の範囲、λ/2≦n11<3λ/4の範囲または3λ/4≦n11<λの範囲で調整することになる。ただし、一般的にn11<λ/4の範囲内であると、記録時に記録層からの熱を遮ることがほとんどできなくなり、熱ダメージにより基板に損傷、変形が生じてしまう。一方、誘電体を必要以上に厚くすることはコストアップを招く。そのため、λ/4≦n11<λ/2の範囲内に設定されることが一般的であった。
実際、片面記録容量2.6GBのDVD−RAM用ディスクでは、記録層の厚さを20nm以上とし、かつ、第1誘電体層の光路長n11をλ/4≦n11<λ/2の範囲内に設定することにより、良好な記録再生特性を得ている。しかし、本発明者らの実験によれば、さらに高密度記録を行った場合、すなわち、最短マーク長を0.6μm以下とし、トラックピッチを0.7μm以下とした場合には、DVD−RAM用ディスクの膜構造では良好な記録再生特性が得られないことがわかった。
そこで、記録層の厚さをdr、第1誘電体層の厚さをd1、第2誘電体層の厚さをD、記録再生光の波長をλ、波長λにおける記録層の結晶状態での屈折率をnr、波長λにおける第1誘電体層の屈折率をn1としたとき、
r=10〜18nm、
11+nrr=λ/2〜3λ/4、
D=10〜50nm
とすることにより、高密度記録時、具体的には最短マーク長を0.6μm以下、特に0.55μm以下、トラックピッチを0.7μm以下とした場合でも、良好な記録再生特性を得ることを可能とした。なお、最短マーク長およびトラックピッチの下限は特になく、これらが光学的な再生限界となるまで適用できる。
記録層を厚さ10〜18nmと薄くすることにより、トラックピッチを狭めた場合に生じるクロスイレーズを抑制でき、かつ記録マーク長が小さくトラックピッチが狭いことによるC/Nおよび変調度の低下を抑えることができる。このクロスイレーズ抑制効果は、記録マークとそれ以外の領域との光吸収率の差が小さくなることによると考えられる。そこで、記録層が厚い場合と薄い場合との記録層の吸収率の違いを、シミュレーション計算により求めた。なお、以下において、第1誘電体層および第2誘電体層はZnS−SiO2、記録層はGe2Sb2Te5合金、反射層はAlCr合金である。各層の波長650nmにおける屈折率nおよび消衰係数kを、表1に示す。また、各層を表2に示す厚さとした場合について、記録層の結晶質部および非結晶質部における反射率、吸収率を求めた。結果を表2に示す。
Figure 2005190661
Figure 2005190661
また、記録層について組成は変更せずに形成条件を変更することにより光学特性を変えた場合についても、同様にシミュレーション計算を行った。記録層の光学特性を表3に、記録層の反射率および吸収率を表4に、それぞれ示す。
Figure 2005190661
Figure 2005190661
表2および表4に示されるように、結晶質部と非結晶質部との反射率差は、記録層が厚い構造(a)と記録層が薄い構造(b)とで同等であるが、吸収率は、記録層が薄い構造(b)のほうが小さくなることがわかる。これは、同じパワーの光を照射したときに、構造(b)のほうが記録マーク(非結晶質部)における吸収率が小さく、隣接する記録マークが消去されにくく、結果としてクロスイレーズが小さくなることを意味する。
相変化型光記録システムでは、記録マーク(一般に非結晶質)と記録マーク以外の領域(一般に結晶質)との間の反射率差を検出して再生を行う。この反射率差が大きくなればC/Nが高くなる。この反射率差は、多層膜界面の多重反射の影響を大きく受ける。この例では、上述したように記録層の厚さdrを10〜18nmとする必要があるため、この条件下で上記反射率差を大きくすることが必要である。本発明者らは、dr=10〜18nmとしたときに、
11+nrr=λ/2〜3λ/4とし、かつ
D=10〜50nm
とすれば、高C/Nが得られることを見いだした。なお、前述したように光記録媒体の反射率は、n11の増減に伴いλ/2を一周期として変化するのが一般的であるが、この例では記録層の厚さを10〜18nmと薄くするので、記録層と第2誘電体層との界面からの反射光量が無視できなくなり、n11の増減ではなくn11+nrrの増減に伴って反射率が周期的に変化することになる。そのときの一周期は、n11の場合と同様にλ/2である。したがって、従来の光記録媒体における上述した設計思想を適用すれば、基板の熱ダメージを防ぎ、かつコストアップを招かないようにするために
λ/4≦n11+nrr<λ/2
とするのが妥当である。しかし、本発明者らは、記録層を10〜18nmと薄くした場合には、
λ/4≦n11+nrr<λ/2
であると高C/Nが得られないことを見いだし、上記したように
11+nrr=λ/2〜3λ/4
とすることにより、C/N低下を抑えることを可能とした。
なお、広い記録再生波長範囲において効果を発揮するが、記録再生波長が350〜700nmであるときに特に有効である。
2に示すように、第1誘電体層31を、単位誘電体層311および312からなる2層構造とし、記録層4に接する単位誘電体層312の熱伝導率を、記録層4から遠い単位誘電体層311の熱伝導率よりも高く設定することが好ましい。また、第2誘電体層32を、単位誘電体層321および322からなる2層構造とし、記録層4に接する単位誘電体層321の熱伝導率を、記録層4から遠い単位誘電体層322の熱伝導率よりも高く設定することが好ましい。このような相対的に熱伝導率の高い単位誘電体層は、第1誘電体層31および第2誘電体層32のいずれか一方だけに設けてもよく、両者に設けてもよい。熱伝導率の高い単位誘電体層を記録層に接して設けることにより、高密度記録における記録再生特性がさらに向上する。その理由を以下に説明する。
高密度記録を行うために最短マーク長を短くすると、記録マークの検出感度が低下してくる。この低下を抑制するためには、隣接トラックに対し干渉しない範囲で記録マークをトラック幅方向にできるだけ広げることが好ましい。記録マークを広げるためには、記録光により昇温する領域を記録層面内方向(特にトラック幅方向)に広げる必要があり、このためには記録層面内方向への熱の拡散が良好である必要がある。しかし、記録層は一般的に熱導電率が比較的低い。そこで、熱伝導率の高い単位誘電体層を記録層に接して設ければ、記録層面内方向への熱の拡散が良好となり、記録マーク拡大による記録マーク検出感度の向上が可能となる。ただし、記録マークが、マーク長に影響を与えるほどトラック長さ方向に広がってしまうと正確な読み取りが不可能となるので、注意が必要である。トラック長さ方向への記録マーク拡大を抑えてトラック幅方向に記録マークを拡大することは、記録光の照射パターンを制御することにより実現できる。
記録層に接して設ける熱伝導率の高い単位誘電体層は、窒化物または酸化物を主成分とすることが好ましい。具体的には、窒化ゲルマニウム、窒化ケイ素または酸化クロムを主成分とすることが好ましい。熱伝導率の高い単位誘電体層が厚すぎると記録感度が悪くなり、また、クロスイレーズが悪化することから、熱伝導率の高い単位誘電体層の厚さは30nmを超えないことが好ましい。ただし、熱伝導率の高い単位誘電体層の効果を十分に発揮させるためには、厚さを1nm以上とすることが好ましい。
第1誘電体層および第2誘電体層において、上記した熱伝導率の高い単位誘電体層に隣接する単位誘電体層の構成材料は特に限定されないが、硫化亜鉛と酸化ケイ素との混合物を主成分とする誘電体、すなわち、一般にZnS−SiO2と表されるものを用いることが好ましい。ただし、第2誘電体層は、上記した熱伝導率の高い単位誘電体層だけからなる単層構造としてもよい。
第1誘電体層および第2誘電体層は、一般に1層または2層の単位誘電体層から構成するが、必要に応じ3層以上の単位誘電体層から構成してもよい。複数の単位誘電体層を積層するのは、上述した熱伝導率の異なる単位誘電体層を形成する場合のほか、例えば、記録マークとそれ以外の領域との間での反射率差を増強しようとする場合である。その場合には、通常、隣接する単位誘電体層の屈折率に差を設ける。例えば各単位誘電体層を硫化亜鉛と酸化ケイ素との混合物から構成する場合には、各層において硫化亜鉛と酸化ケイ素との混合比を異なるものとすることにより、屈折率に差を設けることができる。なお、第1誘電体層において上記した機能を複合的に実現しようとする場合でも、第1誘電体層における単位誘電体層の積層数mは、一般に4以上とする必要はない。
なお、第1誘電体層の光路長に関する上記式n11+nrr=λ/2〜3λ/4は、第1誘電体層が単層構造の場合に適用される。そこで、この式を以下のように拡張する。すなわち、第1誘電体層がm(mは1以上の整数)層の単位誘電体層から構成され、基体側からi番目の単位誘電体層において、記録再生光の波長λにおける屈折率をni、厚さをdiとしたとき
Figure 2005190661
が成立すればよい。
記録層は、相変化型材料から構成される。記録層の組成は特に限定されないが、記録層の組成を、以下に説明するGe−Sb−Te系組成とした場合に、特に有効である。
Ge−Sb−Te系組成の記録層では、構成元素の原子比を
式I Gea Sbb Te1-a-b
で表わしたとき、好ましくは
0.08≦a≦0.30、
0.16≦b≦0.40
であり、より好ましくは
0.08≦a≦0.25、
0.20≦b≦0.40
である。
式Iにおいてaが小さすぎると、記録マークが結晶化しにくくなり、消去率が低くなってしまう。aが大きすぎると、多量のTeがGeと結合することになり、その結果、Sbが析出して記録マークが形成しにくくなる。
式Iにおいてbが小さすぎると、Teが多くなりすぎるために高温での保存時に記録マークが結晶化しやすくなって、信頼性が低くなってしまう。bが大きすぎると、Sbが析出して記録マークが形成しにくくなる。
光記録方法
次に、本発明の光記録方法について説明する。この光記録方法は、高密度記録が可能な光記録媒体を高線速度、特に線速度6.8m/s以上で使用する場合に適した方法である。すなわち、この光記録方法を利用することにより、転送レートを極めて高くすることが可能となる。なお、線速度の上限は特にないが、一般に15m/s以下とすることが好ましい。この場合、本発明の光記録方法に従って情報を記録した光記録媒体が本発明の光記録媒体を構成する。
通常、線速度が遅い場合には、記録マークが涙滴型になりやすい。この場合、記録マーク後部の冷却速度を遅くすれば記録マーク後部の幅を狭めることができるので、涙滴型となることを防ぐことができる。また、線速度が速い場合には、記録マークが逆涙滴型になりやすい。この場合、記録マーク後部の冷却速度を速くすれば記録マーク後部の幅を拡げることができるので、逆涙滴型となることを防ぐことができる。
そこで、本発明では、一つの記録マークを形成するための記録波形をパルス列から構成し、このパルス列の後ろに、所定の下向きパルスを設ける。本発明で用いる記録波形の例を図3に示す。同図に示す記録パルス列は、記録パワーPwをもつ上向きパルスである記録パルスの列を有する。記録パルス間に存在する下向きパルスは、消去パワーPeよりも低いバイアスパワーPbをもつ。最後尾の記録パルスの後ろには、バイアスパワーPbよりも高く消去パワーPeよりも低いクーリングパワーPcをもつ下向きパルスが存在する。この下向きパルスを、本発明ではクーリングパルスと呼ぶ。図中において信号幅の基準となっているTは、チャンネルクロックである。チャンネルクロックとは、変調器(EFM変調器、8−16変調器等)を通過した直後の電気信号の基本クロックに相当するクロックである。図示例では、記録パワーPw持続時間およびバイアスパワーPb持続時間を、先頭の記録パルスを除きいずれも0.5Tとしてある。
このようなクーリングパルスを設けることにより、記録マーク後端部における冷却速度を速くでき、線速度が速い場合に記録マークが逆涙滴型となることを防ぐことができる。また、その記録マークによりオーバーライトされる記録マークをほぼ完全に消去することができるので、ジッターを小さくできる。最後尾の記録パルスの後ろに単に下向きパルスを設けるだけでも逆涙滴化を防ぐことはできるが、クーリングパワーPcがバイアスパワーPbと同じかそれ以下であると、以前の記録マークの影響が残り、ジッターが大きくなってしまう。
本発明においてクーリングパルスは、1つの記録マークを形成するための記録パルス列と、後続の記録マークを形成するための記録パルス列との間に存在すればよい。すなわち、記録パルス列直後のパワーレベルを消去パワーPeとし、その後、クーリングパワーPcまで下げ、再び消去パワーPeに戻す構成としてもよい。ただし、図3に示すように記録パルス列の最後尾のパルスの直後にクーリングパルスを付加すれば、最も良好な効果が得られる。なお、クーリングパワーPcは、記録層の組成、媒体の熱的構造、線速度等の各種条件に応じて、具体的に決定すればよい。
また、この光記録方法を用いることにより、トラックピッチが記録用光ビーム径以下となるような狭トラックピッチの光記録媒体、特にグルーブ部、ランド部の両方に情報を記録するような光記録媒体においても、隣接トラックの情報を消去することなく、正確な記録が可能となる。
ところで、特開平10−3664号公報には、情報記録媒体に対し、記録用エネルギービームを、少なくとも高パワーレベルと、高パワーレベルよりも低い中間パワーレベルとでパワー変調して照射することにより、情報の記録を行う情報記録方法において、連続した高パワーパルス列の後に、中間パワーレベルよりも低いパワーレベルの下向きパルスを有する記録波形により記録を行い、上記下向きパルスの幅を、エネルギービームと情報記録媒体の相対速度に応じて変化させる情報記録方法が記載されている。同公報では、この情報記録方法を用いることにより、相対速度が変化した場合においても高密度記録が可能であるとしている。同公報における上記下向きパルスは、パルス列最後尾のパルスの後ろに存在する点で本発明におけるクーリングパルスと同じであるが、上記下向きパルスは、パルス列中の他の下向きパルスより低いパワーである。すなわち同公報には、本発明におけるクーリングパルスに相当するものは記載されていない。同公報において、チャンネルクロックTは、情報記録ディスクの線速度が6m/sの場合には36.7ns、9m/sの場合には24.4ns、12m/sの場合には18.3nsとしている。これらのTの値からEFM記録の場合の最短マーク長を計算すると、どの線速においても0.66μmとなる。そこで、本発明者らが同公報記載の記録方法の追試評価を行い、最短マーク長を0.6μm以下まで短くしたところ、ジッターが大きくなってしまった。
また、記録パルス列の最後尾のパルスの後ろに下向きパルスを設けることは、このほかにも例えば特開平7−37251号公報に記載されている。しかし、いずれの場合でも、最後尾の下向きパルスのパワー(本発明におけるPc)を、記録パルス列中の他の下向きパルスのパワー(本発明におけるPb)よりも大きくした例は記載されていない。
なお、最短記録マークなどの短い記録マークを形成する際には、記録パルス列とせずに単一の記録パルスを設ける構成としてもよい。この場合には、この単一のパルスの後ろに、クーリングパルスを設ける。単一の記録パルスにはバイアスパワーレベルの下向きパルスは存在しないが、より長い記録マークに対応する記録パルス列におけるバイアスパワーに基づいて、クーリングパワーを決定すればよい。
また、クーリングパルスの照射時間と、光ビームに対する光記録媒体の相対速度との積が、光ビームスポット径(光ビームの中心強度のexp(−2)以上になる領域の記録トラック方向の距離)の3分の1以下であれば再生信号の歪みは特に小さくなるため、高密度記録に最適である。クーリングパルスの照射時間と光ビームに対する光記録媒体の相対速度との積が、前記光ビームスポット径の3分の1を超える場合、消去パワーを与えるタイミングが遅くなるので信号特性が悪化してしまう。
さらに、
0.8T≦Tc≦2.2T
としたとき、良好なジッター値が得られ、様々な冷却速度の光記録媒体に対して高密度記録を達成することができる。Tcが0.8T未満になると消去率が悪くなってジッターが大きくなり、2.2Tより大きくなってもジッターが大きくなってしまう。
クーリングパルス幅および記録パルス幅をチャンネルクロックTの1/2倍の整数倍とすれば記録波形発生手段の回路規模を小さくすることができるので、好ましい。これらのパルス幅をチャンネルクロックTの整数倍とした場合でも本発明の効果は実現するが、チャンネルクロックの幅以下の記録パルスを発生させることが好ましいことを考慮すると、チャンネルクロックの幅以下の分割パルスが必要となり、記録波形発生手段の回路規模の小型化には寄与しない。一方、これらのパルス幅をT/3の整数倍またはT/4の整数倍と分割数を多くした場合、パルス幅をより精度良く最適化できるため好ましいが、回路規模が大きくなってしまう。
晶質の記録マークの周辺に、初期化直後の結晶粒よりも大きな結晶粒が形成されるような記録層を用いることが好ましい。このような記録層としては、前記したGe、SbおよびTeを主成分とするものが挙げられる。この場合、再結晶化領域の幅を到達温度および冷却速度により容易に制御することが可能となるため、記録マークが涙滴型、あるいは逆涙滴型になりにくく、記録マークの大きさの変動を抑えることができる。したがって記録波形に忠実な再生信号が得られる。また、本発明は全体が大きな結晶粒で占められる記録媒体等、他の特性の記録媒体にも適用できる。
[実施例]
実施例1
射出成形によりグルーブ(幅0.60μm、深さ65nm、ピッチ1.20μm)を同時形成した直径120mm、厚さ0.6mmのランド・グルーブダブルスパイラルディスク状ポリカーボネート基体2の表面に、2層構造の第1誘電体層31、記録層4、2層構造の第2誘電体層32、反射層5および保護層6を以下に示す手順で形成し、図2に示す構造の光記録ディスクサンプルとした。
第1誘電体層31において、記録層4から遠い単位誘電体層311は、Ar雰囲気中においてスパッタ法により形成した。ターゲットには、ZnS(80モル%)−SiO2(20モル%)を用いた。単位誘電体層311の厚さd1は170nmとした。屈折率n1(波長634nmでの値)は2.2であった。
第1誘電体層31において、記録層4に接する単位誘電体層312は、Ar雰囲気中においてスパッタ法により形成した。ターゲットにはCr23を用いた。単位誘電体層312の厚さd2は2nmとした。屈折率n2(波長634nmでの値)は2.4であった。
記録層4は、スパッタ法により形成した。ターゲットにはGe2Sb2Te5を用いた。結晶状態における記録層の屈折率nr(波長634nmでの値)は、3.55であった。各サンプルの記録層の厚さdrは、図5、図6にそれぞれプロットしてある。なお、本実施例では、図5、図6にプロットしてあるすべてのdrについて
11+n22+nrr=λ/2〜3λ/4、
が成立することになる。
第2誘電体層32において、記録層4に接する単位誘電体層321は、Ar雰囲気中においてスパッタ法により形成した。ターゲットにはCr23を用いた。単位誘電体層321の厚さは2nmとした。
第2誘電体層32において、記録層4から遠い単位誘電体層322は、ターゲットにZnS(80モル%)−SiO2(20モル%)を用いて、Ar雰囲気中でスパッタ法により形成した。単位誘電体層322の厚さは20nmとした。したがって第2誘電体層32の厚さDは、22nmである。
反射層5は、Ar雰囲気中においてスパッタ法により形成した。ターゲットにはAl−1.7原子%Crを用いた。反射層の厚さは200nmとした。
保護層6は、紫外線硬化型樹脂をスピンコート法により塗布後、紫外線照射により硬化して形成した。硬化後の保護層厚さは5μmであった。
このようにして作製した各サンプルをバルクイレーザーにより初期化した後、光記録媒体評価装置を用い、下記条件で特性評価を行った。なお、記録マークはランドおよびグルーブの両方に形成した。
レーザー光波長:634nm、
開口数:0.6、
相対線速度:8.2m/s、
変調方式:8−16変調、
記録波形(図4に例示するパターン)
記録パワーPw:各サンプルでの最適値、
消去パワーPe:各サンプルでの最適値
上記条件で記録した場合、最短マーク長は0.42μmとなる。各サンプルにおける3T信号のC/N(3T C/N)および変調度(Mod)を、図5に示す。図5から、3T信号のC/Nおよび変調度は、記録層の厚さdrが10nmを下回ると急激に減少することがわかる。
また、各サンプルにおけるクロスイレーズ(XE)を図6に示す。クロスイレーズは、3T信号を記録したトラックに隣接するトラックに11T信号を記録し、その記録前後の3T再生信号のキャリアの減少量により評価した。図6から、記録層が薄くなるに伴いクロスイレーズが減少し、記録層厚さdrが18nm以下であればクロスイレーズは実質的に問題ないことがわかる。
したがって、図5および図6から、最短マーク長の短縮およびトラックピッチ減少によるC/Nおよび変調度の低下とクロスイレーズ増大とを抑制するためには、記録層の厚さdrを10〜18nmの範囲内に設定すればよいことがわかる。
実施例2
実施例1で用いた基体の表面に、2層構造の第1誘電体層、記録層、単層構造の第2誘電体層、反射層および保護層を以下に示す手順で形成し、光記録ディスクサンプルとした。
第1誘電体層において、記録層から遠い単位誘電体層は、Ar雰囲気中においてスパッタ法により形成した。ターゲットには、ZnS(80モル%)−SiO2(20モル%)を用いた。この単位誘電体層の屈折率n1(波長638nmでの値)は2.2であった。
第1誘電体層において、記録層に接する単位誘電体層は、Ge34からなるものであり、Geターゲットを用いて、窒素を含有するAr雰囲気中において反応性スパッタ法により形成した。この単位誘電体層の屈折率n2(波長638nmでの値)は2.1であった。
各サンプルにおける第1誘電体層の厚さ、すなわち単位誘電体層311の厚さd1と単位誘電体層312の厚さd2との和は、図7、図8、図9のグラフにそれぞれ付記してある。本実施例ではd2を20nmに固定し、d1の変更により第1誘電体層の厚さを変更した。
記録層は、スパッタ法により形成した。ターゲットにはGe2Sb2Te5を用いた。結晶状態における記録層の屈折率nr(波長638nmでの値)は、3.55であった。各サンプルの記録層の厚さdrは、図7、図8、図9にそれぞれプロットしてある。
第2誘電体層は、ターゲットにZnS(80モル%)−SiO2(20モル%)を用いて、Ar+N2雰囲気中でスパッタ法により形成した。第2誘電体層の厚さDは20nmとした。
反射層5および保護層6は、実施例1と同様にして形成した。
このようにして作製した各サンプルをバルクイレーザーにより初期化した後、光記録媒体評価装置を用い、レーザー光波長を638nmとしたほかは実施例1と同様な条件で特性評価を行った。
上記条件で記録した場合、最短マーク長は0.42μmとなる。各サンプルにおける3T信号のC/N(3T C/N)および変調度(Mod)を、図7、図8、図9に示す。
これら各図から、記録層の厚さが所定の範囲を超える(dr=24nm)場合には、第1誘電体層の厚さ(d1+d2)が120nmと薄い(図7)ほうが特性が良好であるのに対し、記録層の厚さが所定の範囲内にある(dr=16nm)場合には、d1+d2が170nmと厚い(図9)ほうが特性が良好であることがわかる。なお、dr=16nmのとき、図7では
11+n22+nrr=λ/2〜3λ/4、
が成立せず、図9では
11+n22+nrr=λ/2〜3λ/4、
が成立する。また、図8(d1+d2=150nm)においてもdr=16nmのとき
11+n22+nrr=λ/2〜3λ/4、
が成立し、そのとき十分に高いC/Nが得られている。
さらに、記録層厚さdrが24nmで第1誘電体層厚さが120nmのサンプルと、記録層厚さdrが16nmで第1誘電体層厚さが170nmのサンプルとについて、クロスイレーズ特性を測定した。その結果、drが24nmであるサンプルではクロスイレーズが−2dBであったのに対し、drが16nmであるサンプルではクロスイレーズが観測されなかった。
実施例3
実施例2で用いた基体の表面に、2層構造の第1誘電体層、記録層、単層構造の第2誘電体層、反射層および保護層を以下に示す手順で形成し、光記録ディスクサンプルとした。
第1誘電体層において、記録層から遠い単位誘電体層は、Ar雰囲気中においてスパッタ法により形成した。ターゲットには、ZnS(80モル%)−SiO2(20モル%)を用いた。この単位誘電体層の屈折率n1(波長634nmでの値)は2.2であった。
第1誘電体層において、記録層に接する単位誘電体層は、Ge34からなるものであり、Geターゲットを用いて、窒素を含有するAr雰囲気中において反応性スパッタ法により形成した。この単位誘電体層の厚さd2は10nmとした。この単位誘電体層の屈折率n2(波長634nmでの値)は2.1であった。
記録層は、スパッタ法により形成した。ターゲットにはGe2Sb2Te5を用いた。結晶状態における記録層の屈折率nr(波長634nmでの値)は、3.55であった。記録層の厚さdrは13nmとした。
第2誘電体層は、ターゲットにZnS(80モル%)−SiO2(20モル%)を用いて、Ar+N2雰囲気中でスパッタ法により形成した。第2誘電体層の厚さDは図10に示す値とした。
反射層は、Ar雰囲気中においてスパッタ法により形成した。ターゲットにはAg−Pd(1重量%)−Cu(1重量%)を用いた。反射層の厚さは200nmとした。
保護層は、実施例1と同様にして形成した。
なお、各サンプルの第1誘電体層において、記録層から遠い単位誘電体層の厚さd1は、波長634nmにおける反射率(初期化後)が15%となるように設定した。本実施例では、λ=634nmのとき、すべてのd1について
11+n22+nrr=λ/2〜3λ/4、
が成立した。
このようにして作製した各サンプルをバルクイレーザーにより初期化した後、光記録媒体評価装置を用い、実施例1と同様な条件で特性評価を行った。
上記条件で記録した場合、最短マーク長は0.42μmとなる。各サンプルにおける3T信号のC/N(3T C/N)を、図10に示す。
図10から、第2誘電体層の厚さDが所定の範囲を外れると、C/Nが臨界的に低くなることがわかる。Dが小さすぎる場合のC/N低下は、記録感度が低くなったためであり、Dが大きすぎる場合のC/N低下は、非晶質の記録マークと記録マーク間(結晶質)との間で反射率差が小さくなってしまったためである。
実施例4
実施例1で作製したサンプルのうち、記録層の厚さdrが16nmであるものに対し、図3に示す記録波形を用いて8−16変調信号を記録した。この際、光ビームとして、波長634μmのレーザービームを用いた。光ピックアップの対物レンズには開口数0.6のものを用い、記録層におけるレーザービーム径は約0.89μmとした。また、サンプルの線速度は8.2m/s、チャンネルクロックTは17.1nsとした。記録に際しては、
Pw=11.5mW、
Pb= 1.0mW、
Pe= 4.9mW
に固定し、クーリングパワーPcを変化させたときのジッター特性を測定した。結果を図11に示す。なお、この記録においても、最短マーク長は0.42μmとなる。
図11からPcが1.5〜4mWの範囲、すなわち、Pb<Pc<Peのとき、ジッターが小さくなることがわかる。
実施例5
記録に際して、
Pw=11.5mW、
Pb= 1.0mW、
Pc= 2.0mW、
Pe= 4.9mW
とし、クーリングパルス幅TcをT/2刻みに0〜2.5Tまで変化させたほかは実施例4と同様にして、ジッター特性を測定した。Tcとジッターとの関係を図12に示す。
図12から、0.8T≦Tc≦2.2Tのときジッターが十分に低くなり、また、Tcが1.5Tのときジッター値が最低となることがわかる。
記録媒体の断面図である。 記録媒体の断面図である。 本発明における記録波形の模式図である。 記録波形の模式図である。 記録層の厚さと、3T信号のC/Nおよび変調度との関係を示すグラフである。 記録層の厚さとクロスイレーズとの関係を示すグラフである。 記録層の厚さと、3T信号のC/Nおよび変調度との関係を示すグラフである。 記録層の厚さと、3T信号のC/Nおよび変調度との関係を示すグラフである。 記録層の厚さと、3T信号のC/Nおよび変調度との関係を示すグラフである。 第2誘電体層の厚さと3T信号のC/Nとの関係を示すグラフである。 クーリングパワーとジッターとの関係を示すグラフである。 クーリングパルス幅とジッターとの関係を示すグラフである。
符号の説明
2 基体
31 第1誘電体層
311、312 単位誘電体層
32 第2誘電体層
321、322 単位誘電体層
4 記録層
5 反射層
6 保護層

Claims (6)

  1. 光記録媒体に記録を行う方法であって、
    記録に用いる光ビームを変調するための記録波形が、記録パルス列を有し、最後尾の記録パルスの後ろに、記録パルス間のパワーレベルよりも高く消去パワーよりも低いパワーレベルをもつ下向きパルスであるクーリングパルスを有する光記録方法。
  2. 前記クーリングパルスの幅をTcとし、チャンネルクロックをTとしたとき、
    0.8T≦Tc≦2.2T
    である請求項の光記録方法。
  3. TcがT/2の整数倍である請求項の光記録方法。
  4. 前記光記録媒体は、基板上にグルーブを有し、グルーブと、グルーブ間の領域(ランド)とに情報が記録されるものである請求項1〜3のいずれかの光記録方法。
  5. 光ビームに対する光記録媒体の相対速度が6.8m/s以上である請求項1〜4のいずれかの光記録方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の光記録方法に従って情報が記録されている光記録媒体。
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