JP2002230763A - 情報記録方法および情報記録媒体 - Google Patents

情報記録方法および情報記録媒体

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JP2002230763A
JP2002230763A JP2001028178A JP2001028178A JP2002230763A JP 2002230763 A JP2002230763 A JP 2002230763A JP 2001028178 A JP2001028178 A JP 2001028178A JP 2001028178 A JP2001028178 A JP 2001028178A JP 2002230763 A JP2002230763 A JP 2002230763A
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JP2001028178A
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English (en)
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Takao Amioka
孝夫 網岡
Masafumi Hikasa
雅史 日笠
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Toray Industries Inc
Original Assignee
Toray Industries Inc
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】情報記録媒体、特に光記録媒体の高密度記録時
のジッタ特性を改善する。 【解決手段】記録タイミング発生クロックの周期をTと
した時、4T以上の長さを持つオン状態のNRZI信号
に対応する記録マークを1つ形成するに際して、複数の
エネルギービームのパルスよりなる一群のパルス列を用
いるものであり、かつ一群のパルス列には、第2のパワ
ーレベルである2つ以上のパルスが含まれ、前記2つ以
上のパルスのうちの、最初のパルスをファーストパル
ス、最後のパルスをラストパルスとしたとき、4T以上
の長さを持つオン状態のNRZI信号の前端からファー
ストパルスの後端までの時間長さが、1.5Tより大き
く、1.5T+5ns以下の範囲内から選択された1つ
の値に固定されたものであることを特徴とする情報記録
方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エネルギービーム
の照射により、情報の記録が可能である情報記録媒体を
用いる情報記録方法及び情報記録媒体に関するものであ
る。特に、本発明は、光照射による記録情報の消去、書
換機能を有し、情報信号を高速かつ、高密度に記録書換
可能な相変化型光記録媒体、更にはいわゆるDVD-RAMに
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の書換可能相変化光記録媒体の技術
は、以下の如きものである。
【0003】最近実用化された光記録媒体としては、相
変化材料を用いて120mm径の円盤で片面の記憶容量が2.6
GBのDVD-RAMがある。ここで採用された記録制御方法はJ
IS規格120mm DVD Rewritable Disk(DVD-RAM)JIS X 6243
の86ページに記述されている。この規格書には3つのパ
ワーレベルの間でエネルギービームを変化させることに
より、記録マークの後方が前方に比べて幅広になる現象
を抑える制御方法に関する記述がある。
【0004】さらに現在は、DVD-RAMの高密度化につい
ての研究開発が進み、4.7GB容量の第二世代品(DVD-RAM
Ver.2.0)も実用化されている。この4.7GBのDVD-RAMに
おいては、2.6GBと互換性を取りやすくするために2.6GB
と同じスポット径のレーザービームで記録再生すること
になっている。しかし、同じスポット径で線密度を高く
していくと、レーザー光の情報記録媒体上の光スポット
径に比べて隣接する2つの記録パルスが情報記録媒体上
に照射される位置の間隔は小さくなる。そのため、光の
分布が2.6GBの時に比較してオーバーラップするので、
そのために生じる記録マーク形状歪みを防止する必要が
ある。このために、より複雑に変調された記録波形制御
を使うようになっている。
【0005】このような、情報を記録する際の記録波形
制御、つまりパワーレベルの経時的変化のさせ方を「ラ
イトストラテジ」と称する。図1に、片面4.7GBのDVD-R
AM Ver.2.0以降において、情報を情報記録媒体に記録す
る際に情報記録媒体に照射するエネルギービームのパワ
ーレベルの経時変化の例を示す。
【0006】DVD-RAMの場合、記録および再生における
基準クロックの時間幅をTとしたとき、最短の記録マー
クおよび最短のスペース部の長さは3T(時間Tの3倍
の長さ)であり、また最長の記録マークおよび最長のス
ペース部の長さは通常11Tである。特殊パターンとし
て、長さ14Tの記録マークおよびスペース部がある。
【0007】これらの記録マークを記録する際の記録パ
ルスを定義する時間である、TSFP、TEFP、TFP、TSLP、T
ELP、TLP、TLCおよびTMPは、必ずしも一定の値を取ると
は限らず、記録すべき情報であるNRZI信号の組み合
わせに応じて変化させる必要がある。高密度記録を行う
場合には、隣接する記録マーク間の熱的な干渉が大きく
なって、常に安定した記録をすることが困難になる場合
があるからである。そこで、NRZI信号の前後の組み
合わせに応じて記録波形を適応的に変化させる。
【0008】この変化のさせ方については、たとえば、
公開特許公報 特開平12−222733号 に記述があ
る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】前記の特開平12−2
22733号においては、情報記録媒体上の記録マーク
の前エッジが前後にぶれるシフトを補正する方法として
次の二つの方法が示されている。 (1)TEFPを固定して、TSFPを変化させる。この際、TFP
TSFPの変化に伴い変化する。 (2)TFPを固定して、TSFPを変化させる。この際、TEFP
TSFPの変化に伴い変化する。現在市販されているディス
クにおいてはいずれも(1)の方法を用いており、その場
合もTEFPを1.5T相当に設定されている。
【0010】しかし、これでは前エッジに十分なエネル
ギーが供給されず、記録マークの前エッジのジッターが
適切な値まで小さくならないことがあった。(課題1)
同様に、前記の特開平12−222733号において
は、記録マークの後エッジのシフトを補正する方法とし
て次の二つの方法が示されている。 (1)TSLPを固定して、TELPを変化させる。この際、TLP
TELPの変化に伴い変化する。 (2)TLPを固定して、TELPを変化させる。この際、TSLP
TELPの変化に伴い変化する。 現在市販されているディスクにおいてはいずれも(1)の
方法を用いており、その場合もTSLPは0に設定されてい
る。
【0011】しかし、これでは後エッジに供給するエネ
ルギーの量が多すぎて、記録マークの後エッジのジッタ
ーが適切な値まで小さくならないことがあった。(課題
2)
【課題を解決するための手段】そこで、課題1を解決す
るための方法として、以下の方法(以下、本発明方法1
という)を用いればよい。
【0012】エネルギービームの第1のパワーレベルで
第1の状態に、前記エネルギービームの前記第1のパワ
ーレベルよりも高い第2のパワーレベルで第2の状態に
することが可能な情報記録媒体を用い、前記エネルギー
ビームと前記情報記録媒体とを相対的に移動させながら
前記エネルギービームを前記情報記録媒体に照射して、
前記第1の状態の連続した領域であるスペース部と前記
第2の状態の連続した領域である記録マークを、それぞ
れ、記録すべき情報であるNRZI信号のオフ状態とオ
ン状態に対応して、所定の長さで前記情報記録媒体上に
形成することにより情報を前記情報記録媒体に記録する
情報記録方法において、記録タイミング発生クロックの
周期をTとした時、4T以上の長さを持つオン状態の前
記NRZI信号に対応する前記記録マークを1つ形成す
るに際して、複数のエネルギービームのパルスよりなる
一群のパルス列を用いるものであり、かつ前記一群のパ
ルス列には、前記第2のパワーレベルである2つ以上の
パルスが含まれ、前記2つ以上のパルスのうちの、最初
のパルスをファーストパルス、最後のパルスをラストパ
ルスとしたとき、前記4T以上の長さを持つオン状態の
NRZI信号の前端から前記ファーストパルスの後端ま
での時間長さが、1.5Tより大きく、1.5T+5n
s以下の範囲内から選択された1つの値に固定されたも
のであることを特徴とする情報記録方法。
【0013】課題2を解決するための方法として、以下
の方法(以下、本発明方法2という)を用いればよい。
【0014】エネルギービームの第1のパワーレベルで
第1の状態に、前記エネルギービームの前記第1のパワ
ーレベルよりも高い第2のパワーレベルで第2の状態に
することが可能な情報記録媒体を用い、前記エネルギー
ビームと前記情報記録媒体とを相対的に移動させながら
前記エネルギービームを前記情報記録媒体に照射して、
前記第1の状態の連続した領域であるスペース部と前記
第2の状態の連続した領域である記録マークを、それぞ
れ、記録すべき情報であるNRZI信号のオフ状態とオ
ン状態に対応して、所定の長さで前記情報記録媒体上に
形成することにより情報を前記情報記録媒体に記録する
情報記録方法において、記録タイミング発生クロックの
周期をTとした時、4T以上の長さを持つオン状態の前
記NRZI信号に対応する前記記録マークを1つ形成す
るに際して、複数のエネルギービームのパルスよりなる
一群のパルス列を用いるものであり、かつ前記一群のパ
ルス列には、前記第2のパワーレベルである2つ以上の
パルスが含まれ、前記2つ以上のパルスのうちの、最初
のパルスをファーストパルス、最後のパルスをラストパ
ルスとしたとき、前記ラストパルスの前端から前記4T
以上の長さを持つオン状態のNRZI信号の後端までの
時間長さが、2T−2ns以上であり、2T未満の範囲
内から選択された1つの値に固定されたものであること
を特徴とする情報記録方法。
【0015】上記の本発明方法1または2を実現するた
めには以下の情報記録媒体を用いればよい。
【0016】エネルギービームの第1のパワーレベルで
第1の状態に、前記エネルギービームの前記第1のパワ
ーレベルよりも高い第2のパワーレベルで第2の状態に
することが可能な情報記録媒体を用い、前記エネルギー
ビームと前記情報記録媒体とを相対的に移動させながら
前記エネルギービームを前記情報記録媒体に照射して、
前記第1の状態の連続した領域であるスペース部と前記
第2の状態の連続した領域である記録マークを、それぞ
れ、記録すべき情報であるNRZI信号のオフ状態とオ
ン状態に対応して、所定の長さで前記情報記録媒体上に
形成することにより情報を前記情報記録媒体に記録する
情報記録方法において、記録タイミング発生クロックの
周期をTとした時、4T以上の長さを持つオン状態の前
記NRZI信号に対応する前記記録マークを1つ形成す
るに際して、複数のエネルギービームのパルスよりなる
一群のパルス列を用いるものであり、かつ前記一群のパ
ルス列には、前記第2のパワーレベルである2つ以上の
パルスが含まれ、前記2つ以上のパルスのうちの、最初
のパルスをファーストパルス、最後のパルスをラストパ
ルスとしたとき、前記4T以上の長さを持つオン状態の
NRZI信号の前端から前記ファーストパルスの後端ま
での時間長さが、1.5Tより大きく、1.5T+5n
s以下の範囲内から選択された1つの値に固定されたも
のであること、および/または、前記ラストパルスの前
端から前記4T以上の長さを持つオン状態のNRZI信
号の後端までの時間長さが、2T−2ns以上であり、
2T未満の範囲内から選択された1つの値に固定された
ものであることが、書き換え不可能な情報として記録さ
れていることを特徴とする情報記録媒体。
【0017】
【発明の実施の形態】本発明の実施の形態について、図
1を参照しながら詳述する。
【0018】図1は、本発明におけるエネルギービーム
照射量の時間変化のさせ方(ライトストラテジ)を表す
具体例である。ここでは、DVD-RAM Ver.2.0を例にとっ
て説明する。
【0019】本発明においてエネルギービームとは、光
などの電磁波や、電子あるいはイオンなどの粒子ビーム
を含み、特に小型で安定した出力が得られることから光
が好ましく、可視光、赤外線、または、紫外線が好適な
例として挙げられる。特に、これらの波長域のレーザー
光が好ましい。DVD-RAM Ver.2.0の規格では記録再生に
用いる光の波長は645nm〜660nmと定められい
る。
【0020】本発明の第1のパワーレベルとは、図1に
おけるバイアスパワー1(Bias Power1)レベルに相当
し、第2のパワーレベルとは図1におけるピークパワー
(Peak Power)レベルに相当する。これら2つのパワー
レベルを用いて第1の状態および第2の状態を情報記録
媒体上に形成させる。本発明の第1と2のパワーレベル
はそれぞれ、3mW〜10mWと7mW〜14mWであることが好まし
い。DVD-RAM Ver.2.0の規格ではそれぞれ、10mW以下と1
4mW以下に定められている。前記二つの状態は、DVD-RAM
Ver.2.0においては、第2の状態は記録層がアモルファ
スになっている記録マークであり、第1の状態は記録層
が結晶になっているスペース部(記録マークと記録マー
クの間の部分)である。
【0021】本発明において情報記録媒体とは、たとえ
ば、透明基板/第一誘電体層/記録層/第二誘電体層/
反射層といった部材を積層して構成されるものがあげら
れるが、これに限定されるものではない。
【0022】本発明の記録層の材質は、前記のとおり、
第1と2の状態が記録できるならば何等限定されるもの
ではないが、好適な例としてGeとSbとTeを主成分とした
ものや、InとSbとTeを主成分としたものなどが挙げられ
る。
【0023】本発明においては、エネルギービームと情
報記録媒体とを相対的に移動させながらエネルギービー
ムを情報記録媒体に照射して、情報記録するものであ
り、その相対的移動方式としては、エネルギービーム源
を移動させても良いし、情報記録媒体を移動させても良
いし、或いはエネルギービームと情報記録媒体の間に反
射鏡などの光学系を配置して、その反射鏡の角度を変え
るなど光学系の状態変化を用いても良いし、これらを複
合させた方式を用いても良い。しかし、相対速度の安定
性を高めるため、また移動の容易さから、専ら情報記録
媒体を移動させる方式が好ましい。かかる方式の好適な
例としては、例えば、情報記録媒体を高速回転させつ
つ、エネルギービーム源を半径方向に微動させる方式が
挙げられる。なお、相対移動速度(v)は2.0m/s〜16.4
m/sが実用的な範囲であり、DVD-RAM Ver.2.0の規格では
8.2m/sと定められている。
【0024】記録装置は、情報記録媒体上に記録される
べき一連の情報を変調し、情報記録媒体上に実際に記録
マークおよびスペース部をどのように記録するかを定め
た波形列を作成する。それがNRZI信号である。図1
には、実際のエネルギービームの照射タイミングとNR
ZI信号との時間的な関係も示されている。
【0025】なお、前記記録マークとスペース部は、そ
れぞれ、記録すべき情報即ちNRZI信号のオン状態と
オフ状態に対応されている。前記オン状態とオフ状態と
はそれぞれ、図1では、NRZI信号(NRZI Signal)
におけるハイレベルとローレベルである。また、回路変
調の都合により、NRZI信号の物理的オン/オフ状態
と記録マーク/スペース部の書込指令が反転する場合
(NRZI信号がオンでスペース部の書込NRZI信号
がオフで記録マークの書込)もあり得る。そういう意味
では、本発明で言う、NRZI信号のオン/オフ状態は
物理的な意味でのオン/オフというよりも、単に書込指
令の区別(NRZI信号がオンで記録マークの書込、N
RZI信号がオフでスペース部の書込)を意味するもの
であると定義されるべきものである。
【0026】記録時の記録タイミング発生クロックの周
期をTとし、前記エネルギービームと前記情報記録媒体
との相対速度をvとした場合、オン状態またはオフ状態
のNRZI信号長さがnT(nは自然数)の時、記録マ
ークまたはスペース部の長さは通常nvTで表され、こ
れらを再生した際の再生波形の時間長さはnTとなる。
DVD-RAM Ver.2.0の場合は、最短の記録マークおよび最
短のスペース部の長さは3vT(時間Tの3倍の長さ)
であり、また最長の記録マークおよび最長のスペース部
の長さは通常11vTである。特殊パターンとして、長
さ14vTの記録マークおよびスペース部がある。
【0027】オン状態のNRZI信号に対応して、実際
に第2の状態の連続した領域である記録マークを形成す
るに当たっては、第2のパワーレベルを連続して照射す
るのではなく、第1のパワーレベル及び第2のパワーレ
ベルを含む複数のパワーレベルのうちのいずれかのパワ
ーレベル(DVD-RAM Ver.2.0では、Peak PowerおよびBia
s Power1〜3)であるパルスを複数有する一群のパルス
列を照射するが、これは図1におけるファーストパルス
(First Pulse)、マルチパルスチェイン(Multi Pulse
Chain)およびラストパルス(Last Pulse)等のことを
指している。この照射パターンは一般にライトストラテ
ジと呼ばれている。Multi Pulse Chain中の第2のパワ
ーレベル以外のパワーレベルとは図1においてはBias P
ower2およびBias Power3のことである。これらは第2の
パワーレベルより低ければよく、第1のパワーレベルと
同じパワーレベルでもかまわない。
【0028】なお、時間長さ5T以上のNRZI信号
(長さ5vTの記録マーク)を記録するパルス列には、
First Pulse、Last PulseおよびMulti Pulse Chainは存
在するが、時間長さ4Tでは前2者のパルスは存在する
がMuiti Pulse Chainは存在せず、時間長さ3Tの場合
では第2のパワーレベルのパルスは1つだけとなる。
【0029】本発明方法1において、4T以上の長さを
持つ前記NRZI信号の前端から前記ファーストパルス
の後端までの時間とは、図1におけるTEFPのことを指
す。本発明方法1においては、この時間が1.5Tより
大きく、1.5T+5ns以下の範囲内から選択された
1つの値に固定されたものであることが必要である。好
ましくは1.5T+1ns以上、1.5T+4ns以
下、更に好ましくは1.5T+2.5ns以上、1.5
T+4ns以下である。前記数値範囲の下限値を下回る
と記録マークの前エッジに加えられるエネルギーが十分
でなく、記録マークの前エッジ、およびディスク構造に
よっては後エッジのジッターが適切な値まで小さくなら
ない場合があり、前記数値範囲の上限値を上回ると記録
マークの前エッジに加えられるエネルギーが大きすぎ、
記録マークの前エッジ、およびディスク構造によっては
後エッジのジッターが適切な値まで小さくならない場合
があり、好ましくない。
【0030】また、本発明方法2において、4T以上の
長さを持つ前記NRZI信号に従って第2の状態を前記
情報記録媒体上に形成するに際して、前記ラストパルス
の前端から前記4T以上の長さを持つ前記NRZI信号
の後端までの時間とは、図1において2TからTSLPを減
じたものを指す。これはTSLPの起点すなわち左端はNR
ZI信号の後端から2T前に設定されているからであ
る。本発明方法2においては、この時間が2T−2ns
以上であり、2T未満の範囲内から選択された1つの値
に固定されたものであることが必要である。好ましくは
2T−1.5ns以上、2T−0.5ns以下である。
前記数値範囲の下限値をを下回ると記録マークの後エッ
ジに加えられるエネルギーが十分でなく、記録マークの
後エッジ、およびディスク構造によっては前エッジ、の
ジッターが適切な値まで小さくならない場合があり、前
記数値範囲の上限値を上回ると記録マークの後エッジに
加えられるエネルギーが大きすぎ、記録マークの後エッ
ジ、およびディスク構造によっては前エッジ、のジッタ
ーが適切な値まで小さくならない場合があり、好ましく
ない。
【0031】なお、本発明方法1、2において、1つの
値に固定されたというのは、記録マークの長さ(但し、
4vT以上)やその前後のスペース部の長さが如何なる
ものであっても、長さを変えず、一定値とすることを意
味する。
【0032】DVD-RAM Ver.2.0では、ライトストラテジ
は、書き換え不可能な情報としてリード−インエリア
(Lead-in area)領域内のコントロールデータゾーン
(Control data zone)領域に記録されている。DVD-RAM
ドライブは、前記Control data zone領域に記録された
ライトストラテジを読み込み、記録再生テストを行って
記録パワーやライトストラテジパラメータの一部を調整
して該ドライブに適した記録パワーおよびライトストラ
テジを決定する。本発明方法1および/または2がライ
トストラテジの一部として、DVD-RAM情報記録媒体のCon
trol data zone領域中に書き込まれ、記録再生テストの
結果の調整の際に本発明方法1および/または2は変更
されないことから、ジッタ値が低く良好な記録特性を有
するDVD-RAM情報記録媒体を実現することができる。
【0033】
【実施例】以下、本発明について、実施例により説明す
る。但し、本発明は以下の実施例により限定されるもの
ではない。
【0034】(実施例1)4.7GB DVD-RAM Ver.2.0ディ
スクを用いて記録・再生を行った。記録再生は、松下通
信工業(株)製の光ディスク評価装置VS−X019A
を用いて行った。
【0035】ライトストラテジとして、表1〜4に示す
値を用いた。
【表1】
【表2】
【表3】
【表4】 DVD-RAM Ver.2.0はTが17.1nsであり、本実施例におい
て4T以上の長さを持つNRZI信号の前端からFirst
Pulseの後端までの時間であるTEFPは1.5T+3.35nsとな
る。また、Last Pulseの前端から4T以上の長さを持つ
NRZI信号の後端までの時間は、TSLP=0の時に2Tと
なるため、本実施例では2T-1nsとなる。
【0036】このライトストラテジを用いて、DVD-RAM
ディスクに次の手順で記録を行った。
【0037】Zone34の内周側から数えて第526、528、53
0トラック(ランド)に、ランドの記録パワーで10回
ずつランダム信号を記録した後、第527、529トラック
(グルーブ)にグルーブの記録パワーで10回ずつラン
ダム信号を記録した。さらに、第531、533、535トラッ
ク(グルーブ)にグルーブの記録パワーで10回ずつラ
ンダム信号を記録した後、第532、534トラック(ラン
ド)にランドの記録パワーで10回ずつランダム信号を
記録した。その後、第528トラックおよび第533トラック
のジッタを測定したところ、第528トラックのジッタは
8.2%、第533トラックのジッタは8.5%であっ
た。
【0038】(比較例1)実施例1のディスクと同一の
ディスクに対して、以下のようなライトストラテジで記
録を行った。
【表5】
【表6】
【表7】
【表8】 実施例1と同様に、Zone34の内周側から数えて第304、3
06、308トラック(ランド)に、ランドの記録パワーで
10回ずつランダム信号を記録した後、第305、307トラ
ック(グルーブ)にグルーブの記録パワーで10回ずつ
ランダム信号を記録した。さらに、第309、311、313ト
ラック(グルーブ)にグルーブの記録パワーで10回ず
つランダム信号を記録した後、第310、312トラック(ラ
ンド)にランドの記録パワーで10回ずつランダム信号
を記録した。
【0039】その後、第306トラックおよび第311トラッ
クのジッタを測定したところ、第306トラックのジッタ
は9.1%、第311トラックのジッタは9.3%であっ
た。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、高密度記録マークエッ
ジ記録の際のジッタ値をより小さな値に下げることがで
き、良好な記録特性を得ることができるという効果が得
られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】NRZI信号とエネルギービームのパワーレベ
ルの経時変化の例

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エネルギービームの第1のパワーレベルで
    第1の状態に、前記エネルギービームの前記第1のパワ
    ーレベルよりも高い第2のパワーレベルで第2の状態に
    することが可能な情報記録媒体を用い、前記エネルギー
    ビームと前記情報記録媒体とを相対的に移動させながら
    前記エネルギービームを前記情報記録媒体に照射して、
    前記第1の状態の連続した領域であるスペース部と前記
    第2の状態の連続した領域である記録マークを、それぞ
    れ、記録すべき情報であるNRZI信号のオフ状態とオ
    ン状態に対応して、所定の長さで前記情報記録媒体上に
    形成することにより情報を前記情報記録媒体に記録する
    情報記録方法において、記録タイミング発生クロックの
    周期をTとした時、4T以上の長さを持つオン状態の前
    記NRZI信号に対応する前記記録マークを1つ形成す
    るに際して、複数のエネルギービームのパルスよりなる
    一群のパルス列を用いるものであり、かつ前記一群のパ
    ルス列には、前記第2のパワーレベルである2つ以上の
    パルスが含まれ、前記2つ以上のパルスのうちの、最初
    のパルスをファーストパルス、最後のパルスをラストパ
    ルスとしたとき、前記4T以上の長さを持つオン状態の
    NRZI信号の前端から前記ファーストパルスの後端ま
    での時間長さが、1.5Tより大きく、1.5T+5n
    s以下の範囲内から選択された1つの値に固定されたも
    のであることを特徴とする情報記録方法。
  2. 【請求項2】エネルギービームの第1のパワーレベルで
    第1の状態に、前記エネルギービームの前記第1のパワ
    ーレベルよりも高い第2のパワーレベルで第2の状態に
    することが可能な情報記録媒体を用い、前記エネルギー
    ビームと前記情報記録媒体とを相対的に移動させながら
    前記エネルギービームを前記情報記録媒体に照射して、
    前記第1の状態の連続した領域であるスペース部と前記
    第2の状態の連続した領域である記録マークを、それぞ
    れ、記録すべき情報であるNRZI信号のオフ状態とオ
    ン状態に対応して、所定の長さで前記情報記録媒体上に
    形成することにより情報を前記情報記録媒体に記録する
    情報記録方法において、記録タイミング発生クロックの
    周期をTとした時、4T以上の長さを持つオン状態の前
    記NRZI信号に対応する前記記録マークを1つ形成す
    るに際して、複数のエネルギービームのパルスよりなる
    一群のパルス列を用いるものであり、かつ前記一群のパ
    ルス列には、前記第2のパワーレベルである2つ以上の
    パルスが含まれ、前記2つ以上のパルスのうちの、最初
    のパルスをファーストパルス、最後のパルスをラストパ
    ルスとしたとき、前記ラストパルスの前端から前記4T
    以上の長さを持つオン状態のNRZI信号の後端までの
    時間長さが、2T−2ns以上であり、2T未満の範囲
    内から選択された1つの値に固定されたものであること
    を特徴とする情報記録方法。
  3. 【請求項3】エネルギービームの第1のパワーレベルで
    第1の状態に、前記エネルギービームの前記第1のパワ
    ーレベルよりも高い第2のパワーレベルで第2の状態に
    することが可能な情報記録媒体を用い、前記エネルギー
    ビームと前記情報記録媒体とを相対的に移動させながら
    前記エネルギービームを前記情報記録媒体に照射して、
    前記第1の状態の連続した領域であるスペース部と前記
    第2の状態の連続した領域である記録マークを、それぞ
    れ、記録すべき情報であるNRZI信号のオフ状態とオ
    ン状態に対応して、所定の長さで前記情報記録媒体上に
    形成することにより情報を前記情報記録媒体に記録する
    情報記録方法において、記録タイミング発生クロックの
    周期をTとした時、4T以上の長さを持つオン状態の前
    記NRZI信号に対応する前記記録マークを1つ形成す
    るに際して、複数のエネルギービームのパルスよりなる
    一群のパルス列を用いるものであり、かつ前記一群のパ
    ルス列には、前記第2のパワーレベルである2つ以上の
    パルスが含まれ、前記2つ以上のパルスのうちの、最初
    のパルスをファーストパルス、最後のパルスをラストパ
    ルスとしたとき、前記4T以上の長さを持つオン状態の
    NRZI信号の前端から前記ファーストパルスの後端ま
    での時間長さが、1.5Tより大きく、1.5T+5n
    s以下の範囲内から選択された1つの値に固定されたも
    のであること、および/または、前記ラストパルスの前
    端から前記4T以上の長さを持つオン状態のNRZI信
    号の後端までの時間長さが、2T−2ns以上であり、
    2T未満の範囲内から選択された1つの値に固定された
    ものであることが、書き換え不可能な情報として記録さ
    れていることを特徴とする情報記録媒体。
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