JP2005158210A - 光学的情報記録方法、光学的情報記録装置及び光学的情報記録媒体 - Google Patents

光学的情報記録方法、光学的情報記録装置及び光学的情報記録媒体 Download PDF

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富治 保阪
Kenji Narumi
建治 鳴海
Naoyasu Miyagawa
直康 宮川
Kenichi Nishiuchi
健一 西内
Hideki Kitaura
英樹 北浦
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Abstract

【課題】複数の線速度で記録可能な媒体に低線速度で記録する時に、始端から終端まで変化の少ないマーク形状を実現して再生信号の前端ジッタを改善する。複数の線速度で記録可能な媒体はそれに適した構成となっている。従って、低線速度で記録再生すると涙滴型のマークとなり再生信号の前端ジッタが悪化する。
【解決手段】複数の線速度で記録可能な媒体に低線速度で記録する時、中央部に対する前端部の記録パワーの比を高線速度で記録する時の記録パワーの比より大きくした記録パルスを用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、光学的にデータを記録、再生する光学的情報記録媒体の記録再生方法及び記録再生装置に関するものである。
近年、高度情報化社会の進展に伴い、大容量の情報が記録再生できる媒体として、光ディスクや光カードあるいは光テープ等の光記録媒体が提案され開発されている。この中でも特に光ディスクが大容量記録媒体として注目されている。
例えば、その1つに相変化型ディスクがある。相変化型ディスクへの記録は、次のような方法で行われる。記録層に融点以上に温度上昇する高いレーザー光パワー(記録パワーと云う)を照射して溶融し、その後レーザー光が通過すると急冷されて溶融部が非晶質状態となってマークが形成される。また、結晶化温度以上で融点以下の温度となる中間のレーザー光パワー(消去パワーと云う)が照射されると、記録層は結晶状態となりスペースが形成される。このマークとスペースを形成することによりディスクには記録パターンが形成され、記録が行われる。また、記録されたディスクからの再生は、マークとスペースのそれぞれの反射率の違いを検出することにより行われる。
上述したように、媒体に記録を行うためには、レーザー光のパワーを少なくとも記録パワーと消去パワーの間で変調して発光させることが必要である。この変調されたパルス波形を記録パルスと云う。記録パルスを複数のパルス列で構成し、1つのマークを形成する記録方法も既に多数開示されている。また、記録パルスの最後に消去パワーよりも低いパワーの記録パルス(冷却パルスと云う)を付加した記録方法も公知である。更に、最近は、高密度化に伴い短時間での記録を行うため線速度を高めて記録する時の記録方法が提案されている。例えば、特許文献1には、記録パワーの高い前端部と後端部及び前端部と後端部の記録パワーより低い記録パワーの中央部が連続した1つのパルスで構成された記録パルスを用いる記録方法及び記録装置が記載されている。
特開2003−85753号公報
しかしながら、上記従来の記録方法では、複数の線速度で記録可能な光学的情報記録媒体を低線速度で記録再生すると再生信号のジッタが低線速度専用媒体に記録再生した時の再生信号のジッタに比べ悪くなる。特に、マークの前端部に当る再生信号のジッタ(前端ジッタと云う)の悪化が大きい。以下にこの課題について述べる。
光学的情報記録再生装置は、低線速度で記録再生するものが開発され、その後光学的情報記録媒体の高密度化に伴って短時間で記録を行うための高線速度で記録できる記録装置が開発されている。このため、低線速度と高線速度の記録装置が混在することとなる。一方、媒体も、低線速度記録用のものは高線速度で記録できないため、高線速度で記録可能なものが開発されている。この高線速度で記録可能な媒体は、上記のように種々の記録線速度の記録装置が混在している中にあって、複数の線速度での記録に対応することが必要となる。しかし、高線速度で記録可能な媒体は、低線速度から高線速度までの複数の線速度で記録することができるが高線速度記録に適した構成となっているため、高線速度で記録した部分からの再生信号のジッタは良好であるが低線速度で記録した部分からの再生信号のジッタが悪くなる。これは次のように考えられる。
図3に、6Tの記録信号(e)に対応した前端パルス部、中央パルス部及び後端パルス部よりなるパルス列で構成された記録パルス(f)で相変化型媒体に記録する場合について示している。記録パルス(f)の前端パルス部は、記録層に十分なエネルギー与えるためそれ以外のパルス長より長くしている。また、前端パルス部に続く中央パルス部及び後端パルス部の各パルス長は、熱蓄積を考慮して短かめのパルス長となっている。この記録パルス(f)で高線速度で媒体に記録を行うと、媒体が高線速度記録に適した構成となっているため始端から終端まで幅の変化が少ないマーク(g)の形状となり、再生信号は良好なジッタを示す。この媒体を同様に低線速度で記録すると、同じ記録パワーでは記録層の溶融部分が大きくなるため、前のスペースや隣接トラックへ影響を与えて再生信号のジッタが悪くなってしまう。このため、記録パワーを下げて記録することが必要となる。しかし、記録パワーを下げると、マークの始端部となる記録層に十分なエネルギーを与えることができず、マーク(h)のように所謂涙滴型のマーク形状となり再生信号のジッタが悪くなってしまう。特に、マークが涙滴型であるため、前端ジッタの悪化が大きい。マークの前端部の幅を広くするために記録パルスの前端パルス部の長さを長くしていくと、前のスペースの長さに影響を与えてジッタが悪化してしまう。従って、前端パルス部の長さの調整だけでは十分な効果は得られない。
本発明は、これら従来の課題を解決するために、複数の線速度で記録可能な光学的情報記録媒体への記録方法、記録装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の光学的情報記録方法は、複数の線速度で記録可能な光学的記録媒体にデータの記録符号の長さに対応した記録パルスでレーザー光を照射して光感応性記録層の光学的特性を変化させてマークまたはスペースを形成する光学的情報記録方法であって、記録する時に前記記録パルスの前端部のレーザー光のパワーと中央部のレーザー光のパワーが、Pll/Plc>Phl/Phcの関係を満足することを特徴とする。
但し、Pll、Plc、Phl及びPhcは次である。
Pll:低線速度記録時の前端部のレーザー光のパワー
Plc:低線速度記録時の中央部のレーザー光のパワー
Phl:高線速度記録時の前端部のレーザー光のパワー
Phc:高線速度記録時の中央部のレーザー光のパワー
また、本発明の光学的情報記録媒体は、前記記録パルスによるレーザーの発光波形を表す情報を格納するための領域を備えていることを特徴とする。
また、本発明の光学的情報記録装置は、複数の線速度で記録可能な光学的情報記録媒体にデータの記録符号の長さに対応した記録パルスでレーザー光を照射して光感応性記録層の光学的特性を変化させてマークまたはスペースを形成する光学的情報記録装置であって、少なくとも記録符号の長さに対応して記録パルスを生成する記録パルス生成手段と、記録パルスのレーザーパワーを所定のレベルに調整するレーザーパワー調整手段と、所定のレベルに調整されたパワーでレーザーを駆動するレーザー駆動手段と、媒体を所定の線速度で回転させるモーター回転制御手段を有し、記録する時に前記記録パルスの前端部のレーザー光のパワーと中央部のレーザー光のパワーを、Pll/Plc>Phl/Phcの関係を満足させたことを特徴とする。
但し、Pll、Plc、Phl及びPhcは次である。
Pll:低線速度記録時の前端部のレーザー光のパワー
Plc:低線速度記録時の中央部のレーザー光のパワー
Phl:高線速度記録時の前端部のレーザー光のパワー
Phc:高線速度記録時の中央部のレーザー光のパワー
以上のように本発明は、複数の線速度で記録可能な光学的情報記録媒体へ低線速度で記録を行う時、記録パルスの前端部のレーザー光のパワーと中央部のレーザー光のパワーの比(前端部パワー/中央部パワー)を高線速度で記録する時に比べ大きくすることにより、始端から終端まで幅の変動が少ないマークが形成でき、再生信号の前端ジッタの悪化が抑えられて低線速度から高線速度まで良好なジッタが得られる。
以下、本発明の実施の形態を、図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図2は、本発明の実施の形態の記録再生装置の概略構成を示すブロック図である。
1は情報を記録再生する光ディスクであり、モーター2からの回転軸に取り付けられ所定の線速度で回転するようになっている。3は記録再生装置全体を制御するシステム制御回路である。記録されるデータは、変調回路4で記録符号化され、記録パルス生成回路5で記録符号の長さに対応した記録パルスが生成される。この記録パルスがレーザー駆動回路7に入り、パワー調整回路6で設定された記録パワー及び消去パワーで光ヘッド8のレーザーを発光させ、光ディスク1に照射されて記録が行われる。また、光ディスク1からの再生は、光ヘッド8で光ディスク1からの反射光量を検知し、再生信号処理回路9で波形処理され、復調回路10で再生情報が得られる。
図1に各部の信号波形を示す。尚、以下の実施の形態に於いては、最短記録符号長が3T、最長記録符号長が11Tの変調方式の場合の例を示している。図1の(a)は、記録信号を生成するためのチャネルクロック信号である。(b)は、変調回路4で記録符号化された記録信号である。(c)は、前端パルス部、(n−4)個の中央パルス部(但し、n−4が負の場合はゼロ)及び後端パルス部よりなるパルス列で構成された記録パルスで、光ヘッド8からのレーザー発光波形である。図中のP1、P2及びPeは、それぞれ記録パルスの前端パルス部の記録パワー、中央パルス部と後端パルス部の記録パワー及び消去パワーである。これらのパワーレベル及び記録パルスの各部の長さは、それぞれ個別に設定することができる。(d)は、前端部、中央部及び後端部が連続した1つのパルスで構成された記録パルスで、光ヘッド8からのレーザー発光波形である。図中のP3、P4及びPeは、それぞれ記録パルスの前端部の記録パワー、中央部と後端部の記録パワー及び消去パワーである。これらのパワーレベル及び各部の長さは、それぞれ個別に設定することができる。
図3に、前端パルス部、中央パルス部及び後端パルス部よりなるパルス列で構成された記録パルスで、高線速度と低線速度で6Tの記録信号(e)を媒体に記録した時のマークの形状を示す。(f)は従来のパルス列よりなる記録パルスである。高線速度で記録可能な媒体に、前端パルス部から後端パルス部まで一定の記録パワーの記録パルス(f)で高線速度で記録した時のマークは、前述のように始端から終端まで変化の少ない(g)となり再生信号からは良好なジッタが得られる。しかし、この媒体に記録パルス(f)で低線速度で記録した時のマークは(h)となり再生信号のジッタが悪くなる。特に、前端ジッタの悪化が大きい。ここで、前端パルス部の記録パワーと中央パルス部の記録パワーの比を高線速度記録時の時より高くした図4の(i)に示す記録パルスで記録を行うと、記録始めの媒体の温度上昇が速まり記録層の溶融に十分なエネルギーが与えられるため始端部のマーク幅が適正となり、始端から終端まで変化の少ないマーク(j)が形成される。これにより、再生信号の始端のジッタが改善される。記録パルスとして、前端パルス部、中央パルス部及び後端パルス部よりなるパルス列で構成されたパルスを用いて説明したが、図1(d)に示すようにそれぞれが連続した1つのパルスで構成された記録パルスを用いても同様な効果が得られる。上記記録パルスは、図2の記録パルス生成回路5でチャネルクロック信号の立ち上がり、立ち下り位置とそこからの変位を前端部、中央部等個別に調整することによりそれぞれのパルスをつくることができ、更にこれらのパルスを組合せることで記録パルスが生成できる。
高線速度で記録可能な媒体に於いて、その構成により高線速度で記録する時記録パルスの前端部の記録パワーを中央部より高くした方が再生信号のジッタが良好な場合もある。このように、記録パルスの前端部と中央部の記録パワーの関係が種々の場合に於いても、低線速度記録時の記録パルスの前端部の記録パワー(Pll)と中央部の記録パワー(Plc)との比(Pll)/(Plc)を、高線速度記録時の前端部の記録パワー(Phl)と中央部の記録パワー(Phc)との比(Phl)/(Phc)より大きくすることにより、上記効果が得られる。記録パワーは、上記記録パルス生成時に各パルスに対応して図2のパワー調整回路6で調整される。
記録パルスが少なくとも前端パルス部と中央パルス部よりなるパルス列で構成される場合、1つの記録パルス内に於いて前端パルス部と中央パルス部間の長さをそれ以外の各パルス間の長さより長くするまたは/及び前端パルス部と中央パルス部間の記録パワーをそれ以外のパルス間のパワーより低くすることにより、前端パルス部の高い記録パワーで素速く溶融された記録層が急冷されるため、非晶質状態が固定され易く始端部のマーク形成に更に有利となる。また、これにより、前端パルス部の高い記録パワーによる中央パルス部への熱蓄積を抑えて始端部から終端部までより変化の少ないマークが形成できる。記録パルスが前端部に続く中央部よりなる1つのパルスで構成された場合に於いても、前端部と中央部間を中央部の記録パワーより低いパワーで且つその長さを調整することにより、前記のパルス列よりなる記録パルスと同様な効果が得られる。上記記録パルスの前端部と中央部間の長さや記録パワーは、図2の記録パルス生成回路5やパワー調整回路6で前記と同様にして設定される。
前記記録パルスは、前端部と中央部及び後端部からなるものであってもよい。この場合は、後端部のパルス長や記録パワーを調整することができ、再生信号から更に良好なジッタが得られる。また、記録パルスは、各パルスの終端部に消去パルスより低いパワーの冷却部分を設けることもできる。
高線速度で記録可能な媒体の最適な構成と低線速度記録専用の記録媒体の最適な構成は自ずと異なるため、高線速度で記録可能な媒体を低線速度で記録再生する時両者の記録線速度の差が大きくなるに従い再生信号のジッタが悪化していく。特に、低線速度(Vs)と高線速度(Vl)の比(Vl)/(Vs)が2より大きくなると再生時のジッタの悪化が大きくなり、更に2.5を超えると非常に大きくなる。線速度は、例えば1枚の光ディスク内において、半径40mmで1958rpmで回転させると8.2m/secとなる。回転数を上記の値で一定にした時、半径25mm及び55mmの線速度はそれぞれ5.1m/sec及び11.3m/secとなる。このように1枚のディスク内においても、線速度は2.2倍以上変化する。また、前述のように、1枚のディスクの同じ半径位置でも記録装置により線速度は大きく変わる。本発明は、記録線速度の比(Vl)/(Vs)が2以上で効果があり、2.5を超えると特に大きな効果がある。
上記実施の形態1に於いて、記録パルスの前端部と中央部のパルス長や記録パワー等媒体に合った記録用レーザー光の発光波形を表す情報を予め媒体の特定の領域に格納しておくものであってもよい。この場合は、媒体を装置に挿入すると媒体に格納されているレーザー光の発光波形情報が即座に読み出される。従って、記録パルスのパルス長や記録パワーを決めるためのテスト記録にかかる時間を短縮でき、正確に情報を記録再生することができる。
尚、上記の変調方式、各パルスの長さや位置等は、実施の形態で示したものに限る分けではなく、記録条件や媒体に応じて適切なものに設定することができる。
本発明のより具体的な実施の形態について以下に述べる。
尚、以下の実施の形態に於いては、最短符号長が3T、最長符号長が11Tの変調方式を用いて行った。
(実施例1)
図5の(o−1)から(o−4)に、記録信号(l)に対応した前端パルス部、中央パルス部及び後端パルス部よりなるパルス列で構成された本発明の一実施例の記録パルスを示す。尚、図5の(k)はチャネルクロック信号であり、(q)は、記録パワーが一定の従来の記録パルスである。
記録媒体としては、図7に示すようなポリカーボネートよりなるランド・グルーブ溝が形成された厚さ0.6mmの基板11上に、厚さ130nmの下側誘電体層12、厚さ9nmの記録層13、厚さ40nmの上側誘電体層14、厚さ25nmの光吸収層15、厚さ100nmの反射層16がスパッタリング法で順次形成され、更にその上より紫外線硬化樹脂等で厚さ0.6mmの基板17が貼り合わされた高線速度(16〜22m/sec)対応構成の相変化型ディスクを用いた。
このディスクに、低線速度(8.2m/sec)で、前端パルス部の記録パワーを中央パルス部の記録パワーより高くした図5の(o−1)の記録パルスを用い、記録パワーP5、P6、消去パワーPeと記録パルスの始端、終端の位置を調整して再生信号のジッタが最小となるようにして記録を行った。次に記録部を再生し、再生信号の前端ジッタ及び後端ジッタを測定した。
(実施例2)
上記ディスクに、低線速度(8.2m/sec)で、前端パルス部の記録パワーを中央パルス部の記録パワーより高くし、前端パルス部と中央パルス部間の長さを中央パルス部内の各パルス間より長く(1.6倍)した図5の(o−2)の記録パルスを用いて実施例1と同様にして記録再生し、再生信号のジッタを測定した。
(実施例3)
上記ディスクに、低線速度(8.2m/sec)で、前端パルス部の記録パワーを中央パルス部の記録パワーより高くし、前端パルス部と中央パルス部間のパワーを消去パワーより低くした図5の(o−3)の記録パルスを用いて実施例1と同様にして記録再生し、再生信号のジッタを測定した。
(実施例4)
上記ディスクに、低線速度(8.2m/sec)で、前端パルス部の一部の記録パワーを中央パルス部の記録パワーより高くした図5の(o−4)の記録パルスを用いて実施例1と同様にして記録再生し、再生信号のジッタを測定した。
(実施例5)
上記ディスクに、高線速度(16.4m/sec)で、各パルス部の記録パワーが一定の図5の(q)の記録パルスを用いて記録し、低線速度(8.2m/sec)で再生して実施例1と同様にしてジッタを測定した。
(実施例6)
上記ディスクに、高線速度(20.5m/sec)で、各パルス部の記録パワーが一定の図5の(q)の記録パルスを用いて記録し、低線速度(8.2m/sec)で再生して実施例1と同様にしてジッタを測定した。
上記実施例と比較のため、次の測定を行った。
(比較例1)
上記ディスクに、低線速度(8.2m/sec)で、各パルス部の記録パワーが一定の図5の(q)の記録パルスを用いて記録再生し、実施例1と同様にしてジッタを測定した。
以上の結果を、実施例1〜6及び比較例1について、記録線速度、記録パワーP5、P6、P7、記録パワー比P5/P6及び消去パワーPe対する再生信号の前端ジッタ、後端ジッタ及び前端ジッタと後端ジッタ差として(表1)に示す。
Figure 2005158210
次に、前端部と中央部及び後端部が連続した1つのパルスで構成された記録パルスを用いた場合について述べる。図6の(k)はチャネルクロック信号、(r)は記録信号、(s−1)及び(s−2)は記録信号(r)に対応した本実施例の記録パルスである。また、図6の(t)は高線速度で記録した時の記録パルスである。
(実施例7)
記録媒体として上記ディスクを用い、低線速度(8.2m/sec)で、前端部の記録パワーと中央部の記録パワーの比を高線速度記録時に比べて高くした図6の(s−1)の記録パルスを用い、記録パワーP5、P6、消去パワーPeと記録パルスの始端、終端の位置を調整して再生時のジッタが最小となるようにして記録を行った。次に記録部を再生し、再生信号の前端ジッタ及び後端ジッタを測定した。
(実施例8)
上記ディスクに、低線速度(8.2m/sec)で、前端部の記録パワーと中央部の記録パワーの比を高線速度記録時に比べて高くし、前端部と中央部間の記録パワーを中央部の記録パワーより低くした図6の(s−2)の記録パルスを用いて記録再生し、実施例7と同様にしてジッタを測定した。
(実施例9)
上記ディスクに、高線速度(20.5m/sec)で、前端部の記録パワーと中央部の記録パワーの比が低い図6の(t)の記録パルスを用いて記録し、低線速度(8.2m/sec)で再生して実施例7と同様にしてジッタを測定した。
上記実施例と比較のため、次の測定を行った。
(比較例2)
上記ディスクに、低線速度(8.2m/sec)で、前端部の記録パワーと中央部の記録パワーの比が低い図6の(t)の記録パルスを用いて記録再生し、実施例7と同様にしてジッタを測定した。
以上の結果を、実施例7〜9及び比較例2について、記録線速度、記録パワーP5、P6、P7、記録パワー比P5/P6及び消去パワーPe対する再生信号の前端ジッタ、後端ジッタ及び前端ジッタと後端ジッタ差として(表2)に示す。
Figure 2005158210
尚、ディスクへの記録再生には、波長660nm、NA0.6の光ピックを用いた。
以上の結果に示すように本発明は、複数の線速度の記録に於いて再生信号の前端ジッタが改善され、前端ジッタと後端ジッタの差が小さくなって平均ジッタも良化する。
尚、上記実施例は、本発明の一実施の形態であり、本発明を拘束するものではない。
本発明の光学的情報記録方法、光学的情報記録装置及び光学的情報記録媒体は、記録層として相変化材料、光磁気材料あるいは色素材料等を使用した光ディスク、光カード、光テープ等に有用である。また、マークとスペースで光学的特性の異なる媒体であれば上記の方法を適用することができる。
本発明の実施の形態を表す記録パルス波形図 本発明の実施の形態に係わる記録再生装置の構成を示すブロック図 記録信号、記録パルスとマークの関係を示す模式図 本発明の一実施例を表す記録パルス波形図 本発明の他の実施例を表す記録パルス波形図 本発明の他の実施例を表す記録パルス波形図 本発明の実施例に用いた光ディスクの模式的断面構成図
符号の説明
1 光ディスク
3 システム制御回路
4 変調回路
5 記録パルス生成回路
6 パワー調整回路
7 レーザー駆動回路
8 光ヘッド
9 再生信号処理回路
10 復調回路
11 基板
12 下側誘電体層
13 記録層
14 上側誘電体層
15 光吸収層
16 反射層
17 基板

Claims (13)

  1. 複数の線速度で記録可能な光学的情報記録媒体に、データの記録符号の長さに対応した記録パルスでレーザー光を照射して光感応性記録層の光学的特性を変化させてマークまたはスペースを形成する光学的情報記録方法であって、記録時に前記記録パルスの前端部のレーザー光のパワーと中央部のレーザー光のパワーが、
    Pll/Plc>Phl/Phc
    Pll:低線速度記録時の前端部のレーザー光のパワー
    Plc:低線速度記録時の中央部のレーザー光のパワー
    Phl:高線速度記録時の前端部のレーザー光のパワー
    Phc:高線速度記録時の中央部のレーザー光のパワー
    の関係を満足する光学的情報記録方法。
  2. 最小記録符号の長さをmT(mは整数、Tは基準クロック)とした時に、n番目(nは整数でn>m)の記録符号の長さnTに対応した記録パルスが、少なくとも前端パルス部、(n−m−1)個の中央パルス部(但し、n−m−1が負の場合はゼロ)及び後端パルス部よりなるパルス列で構成された請求項1記載の光学的情報記録方法。
  3. 記録パルスの前端パルス部と中央パルス部間が、1つの記録パルス内におけるその他のパルス間の長さより長くまたは/及び1つの記録パルス内におけるその他のパルス間のレーザー光のパワーより低いパワーである請求項1または2記載の光学的情報記録方法。
  4. 前記記録パルスが、少なくとも前端部、中央部及び後端部よりなる連続した1つのパルスで構成されている請求項1記載の光学的情報記録方法。
  5. 前記記録パルスの前端部と中央部間に、中央部のレーザー光のパワーより低いパワーとなる部分を設けた請求項1または4記載の光学的情報記録方法。
  6. 前記複数の記録線速度が、低線速度を(Vs)、高線速度を(Vl)とすると、
    (Vl)/(Vs)≧2
    である請求項1〜5のいずれか一項に記載の光学的情報記録方法。
  7. 請求項1〜6記載の方法でデータを記録する光学的情報記録媒体であって、前記記録パルスによるレーザーの発光波形を表す情報を格納するための領域を備えた光学的情報記録媒体。
  8. 複数の線速度で記録可能な光学的情報記録媒体に、データの記録符号の長さに対応した記録パルスでレーザー光を照射して光感応性記録層の光学的特性を変化させてマークまたはスペースを形成する光学的情報記録再生装置であって、少なくとも記録符号の長さに対応して記録パルスを生成する記録パルス生成手段と、記録パルスのレーザーパワーを所定のレベルに調整するレーザーパワー調整手段と、所定のレベルに調整されたパワーでレーザーを駆動するレーザー駆動手段と、媒体を所定の線速度で回転させるモーター回転制御手段を有し、記録時に前記記録パルスの前端部のレーザー光のパワーと中央部のレーザー光のパワーの比が、
    Pll/Plc>Phl/Phc
    Pll:低線速度記録時の前端部のレーザー光のパワー
    Plc:低線速度記録時の中央部のレーザー光のパワー
    Phl:高線速度記録時の前端部のレーザー光のパワー
    Phc:高線速度記録時の中央部のレーザー光のパワー
    の関係を満足する光学的情報記録装置。
  9. 最小記録符号の長さをmT(mは整数、Tは基準クロック)とした時に、n番目(nは整数でn>m)の記録符号の長さnTに対応した記録パルスを、少なくとも前端パルス部、(n−m−1)個の中央パルス部(但し、n−m−1が負の場合はゼロ)及び後端パルス部よりなるパルス列で構成する手段を有する請求項8記載の光学的情報記録装置。
  10. 記録パルスの前端パルス部と中央パルス部間が、1つの記録パルス内におけるその他のパルス間の長さより長くまたは/及び1つの記録パルス内におけるその他のパルス間のレーザー光のパワーより低いパワーに設定する手段を有する請求項8または9記載の光学的情報記録装置。
  11. 前記記録パルスを、少なくとも前端部、中央部及び後端部よりなる連続した1つのパルスで構成する手段を有する請求項8記載の光学的情報記録装置。
  12. 前記記録パルスの前端部と中央部間に、中央部の記録パワーより低い記録パワーとなる部分を設けるための手段を有する請求項8または11記載の光学的情報記録装置。
  13. 前記複数の記録線速度が、低線速度を(Vs)、高線速度を(Vl)とすると、
    (Vl)/(Vs)≧2
    である請求項8〜12のいずれか一項に記載の光学的情報記録装置。
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