JP4643086B2 - 情報記録方法及び情報記録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、結晶相とアモルファス相とに可逆的に相変化する記録層を有する記録媒体上に光源からの光により情報を記録する情報記録方法及び情報記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
マルチメディアの普及に伴い音楽用CD,CD−ROM,DVD,DVD−ROMなどの再生専用メディア(記録媒体)や情報再生装置が実用化されている。最近では、色素材料を用いた追記型(R)光ディスクや、光磁気材料を用いた書き替え可能なMOディスクの他に相変化型ディスクも注目されている。
【0003】
この相変化型メディアは、記録材料を結晶相とアモルファス相とに可逆的に相変化させて情報を記録するものである。また、相変化型メディアは、MOメディアなどと異なり、外部磁界を必要とせず半導体レーザからなる光源からのレーザ光だけで情報の記録、再生ができ、かつ、情報の記録と消去がレーザ光により一度に行われるオーバーライト記録が可能である。ここに、半導体レーザは半導体レーザ駆動回路により駆動される。
【0004】
一般に、情報記録媒体に情報を記録するための記録波形としては、EFM(Eight Fourteen Modulation)変調コードなどに基づいて生成した単パルスの半導体レーザ発光波形があるが、相変化型メディアの場合、この記録波形では、蓄積した熱により記録マークが涙状に歪みを生じたり、冷却速度が不足してアモルファス相の形成が不十分となり、レーザ光に対して低反射率の記録マークが得られないなどの問題がある。
【0005】
そこで、相変化型メディアに情報を記録する従来の情報記録方式は、図1(a)に示すようにEFM変調コードなどに基づいて生成した多段の記録パワーを用いたマルチパルス波形のレーザ光により相変化型メディアにマークを形成することで上記問題を防止するようにしている。このマルチパルス波形のマーク部は、相変化型メディアの記録膜を融点温度以上に十分に予備加熱するための先頭加熱パルスHtopと、後続する複数個の連続した加熱マルチパルス(加熱パルス)Hmpと、これらのパルス間の連続した冷却マルチパルス(冷却パルス)Cmpとからなっており、先頭加熱パルスHtopの発光パワーをPhtop、加熱パルスHmpの発光パワーをPhmp、冷却パルスCmpの発光パワーをPcmp、リードパワーをPrとすればPhtop=Phmp>Pcmp≒Prに設定されている。
【0006】
マルチパルス波形のイレース部はイレースパルスEからなり、その発光パワーPeはPhmp<Pe<Pcmpに設定されている。
【0007】
このように記録波形をマルチパルス波形とすることで、相変化型メディアは加熱→冷却の急冷条件によりアモルファス相がマーク部として形成され、加熱のみの徐冷条件により結晶相がスペース部として形成され、アモルファス相と結晶相とで十分な反射率差が得られる。
【0008】
また、情報記録方式としてはマークポジション(PPM)記録方式とマークエッジ(PWM:Pulse Width Modulation)記録方式があるが、最近では高密度化に対応できるマークエッジ記録方式が用いられるようになっている。相変化型メディアにマークエッジ記録方式で情報を記録する場合、記録チャンネルクロックの周期Tに対する比が約0.5Tのパルス幅を有する加熱パルス及び冷却パルスを用いている。
【0009】
即ち、記録データのマーク長が1T増加する毎に1組の加熱パルスと冷却パルスを加算したマルチパルスの光を用いている。図1(a)はその代表的な記録波形である(EFMplusは14Tmaxであるが、図は8Tまで表記している)。この記録波形は、異なるマーク長の記録データを常に一定の加熱冷却条件で記録できるので、記録データのマーク長に依存したエッジシフトが低減されている。また、この記録波形で高速記録を行う場合、記録チャンネルクロックを2倍(X2)、3倍(X3)、4倍(X4)というように記録線速度と同倍率で高周波化するとともに、基本なパルス数や記録パワーの大小関係を維持しながら加熱マルチパルスHmpのパルス幅Thmpを約0.25Tから約0.55Tまでの範囲で変化するように設定している。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
相変化型メディアにマークエッジ記録方式で情報を記録する場合、相変化型メディアは記録マーク形成部分で十分な加熱と急冷とを行ってマークの前後のエッジ部を鮮明に形成することが重要である。
【0011】
しかしながら、所定の記録速度の範囲で記録を行う場合、基本的な記録波形はそのままで、記録チャンネルクロックをCD−RWのような4倍から10倍まで、というように記録線速度と同倍率で高周波化しているので、最適な加熱パルス及び冷却パルスの時間幅が非常に広範囲となって、記録膜の層変化に必要な到達温度と冷却速度を得ることが困難となるため、記録速度の範囲が限定されてしまう。また、低速記録では、加熱パルスの記録チャンネルクロックの周期Tに対する比が減少し、過熱時間と冷却時間とのアンバランスによってマークの形成が不十分となり、正確なマーク長の記録ができなくなっていた。
【0012】
より具体的には、通常設定される記録速度の範囲よりも低速で記録を行う場合、加熱パルスのパルス幅の記録チャンネルクロックTに対する比は0.20T以下で十分な加熱容量が得られる。即ち、記録クロック周波数が記録速度の低下に応じて低くなっており、パルス幅の絶対時間は所定の速度範囲と同等である。このとき、記録チャンネルクロックに対して冷却パルス幅は0.8T以上に大きくなるため、例えば8Tのマークを記録するときに図1(a)の下部に示すように冷却パルスが長くなりすぎるので、相変化型メディアは1組の加熱及び冷却パルスの後半部分で良好な急冷条件が得られなくなり、記録マークが細くなるという問題が生じている。このときに得られる再生信号としてのRF信号は最下位に示すように記録データ長が長くなるに従って振幅変動が生じマーク長が極端に短くなってしまう。
【0013】
従って、所定の記録速度の範囲より低速な記録時には、加熱マルチパルス幅を0.25T程度から減少させることなく一定デューティとするように設定しているが、加熱パワーを低下させて加熱容量をコントロールする必要がある。
【0014】
この点、特開平9−134525号公報には、記録チャンネルクロック周期に対する偶数長と奇数長のいずれか一方のマーク長の記録データを記録する場合に後部加熱パルスと後部冷却パルスのパルス幅を記録チャンネルクロック周期と略同一とする記録方法が記載されている。
【0015】
この方法は各々のマークデータ長に応じてマルチパルス列の所定の加熱パルス幅を変化させており、高速で記録を行うときの熱容量を確保できるが、低速の記録では逆に熱容量が過大となって記録膜の劣化が生じてしまう。
【0016】
また、特開平11−175976号公報には、記録エネルギー発生源の駆動を容易とし、同時に記録媒体に十分な冷却時間を確保するため、情報記録時に単位時間当たりの注入エネルギーの任意の2変化点の間隔が検出窓幅以上又は検出窓幅の略自然数倍となるようにマーク長に応じて該マーク形成期間内の注入エネルギー・パルス数を変化させるエネルギー発生手段の駆動手段を備える方法が記載されている。
【0017】
この方法は、特開平9−134525号公報例と類似する方法であり、マルチパルス列の先頭の加熱パルス若しくは最後尾の加熱パルスのパルス幅と加熱パワーレベルを変化させてマーク形成のためのエネルギーを制御するようにしている。
【0018】
この方法は、GeSbTe系の相変化型メディアのように加熱パワーによる累積のエネルギーによってマークが形成される記録媒体には高精度なマークの形成が期待されるが、AgInSbTe系のように加熱パルス直後の冷却パルスによる急冷速度によってマークの形成位置が制御される記録媒体には適応が困難である。
【0019】
また、従来の記録方式や前述の公報例の発明においては、所定の記録速度の範囲より低速の記録速度の範囲では、加熱パルスの熱容量が過大となって正常な記録を行うことが不可能である。
【0020】
本発明は、簡単なパルス制御により、十分な加熱時間及び冷却時間を確保でき、かつ、簡易なマルチパルス列の構造を変更することによって所定の記録マーク長を得ることができ、従来の情報記録媒体の記録速度範囲よりも低速度の記録を行うことが可能となる情報記録方法及び情報記録装置を提供することを目的とする。
【0021】
より詳細には、マルチパルス列での加熱パルスと冷却パルスの実質的な周期を記録チャンネルクロック周期より短くして加熱時間と冷却時間のバランスを改善するため情報記録媒体に適合するマルチパルス数を増加させることで、マルチパルス列の各々の加熱パルスを不規則に変化させることなく良好なマークを形成できるようにすることを目的とする。
【0022】
また、所定の記録速度の範囲より低速の記録速度とするときで、かつ、加熱パルス幅が所定のパルス幅より小さい設定となる場合に、マークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させることで、情報記録媒体に記録可能な記録速度の範囲をさらに低速の領域まで広げ得るマルチパルス列を得ることを目的とする。
【0023】
さらに、情報記録装置での低速の記録条件を容易に設定できるようにすることを目的とする。
【0024】
また、容易で安価な付加回路で従来のマルチパルス列を用いた情報記録媒体をより低速度で記録できるようにすることを目的とする。
【0025】
さらには、情報記録媒体によって設定された通常の記録速度の範囲での従来のマルチパルス列を用いた記録方式に加えて、より低速度で記録するための記録方式を、容易で安価な付加回路によって実現することを目的とする。
【0026】
【課題を解決するための手段】
発明は、結晶相とアモルファス相とに可逆的に相変化する記録層を有する情報記録媒体上に情報を光源からの光により記録する際に、前記光源をマークデータに対応した複数個の加熱パルスとこの加熱パルスと同数の冷却パルスとからなるマルチパルス列の発光波形となるように発光させて記録マークを形成する情報記録方法において、記録チャンネルクロック周期をTとしたときのマークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるようにした。
【0027】
従って、マルチパルス列での加熱パルスと冷却パルスとの実質的な周期を記録チャンネルクロック周期より短くして加熱時間と冷却時間とのバランスを改善するため情報記録媒体に適合するマルチパルス数を増加させることで、マルチパルス列の各々の加熱パルスを不規則に変化させることなく良好なマークを形成することが可能となる。
【0028】
また本発明の情報記録方法において、前記情報記録媒体が予め所定の記録速度の範囲に設定され、設定された前記所定の記録速度の範囲では低速度から高速度になるに応じて、前記加熱パルス幅を変化させるように前記マルチパルス列を生成し、前記所定の記録速度の範囲より低速の記録速度の記録に際して、前記加熱パルス幅が所定のパルス幅より小さい設定となる場合に、記録チャンネルクロック周期をTとしたときのマークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるようにした。また本発明の情報記録方法において、前記所定のパルス幅が略0.25Tである。
【0029】
従って、所定の記録速度の範囲より低速の記録速度での記録に際して、加熱パルス幅が所定のパルス幅より小さい設定となる場合に、マークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させることで、情報記録媒体に記録可能な記録速度の範囲をさらに低速の領域まで広げるマルチパルス列を得ることが可能となる。また、広範囲な速度で記録可能な情報記録媒体を得ることでき、情報記録媒体の種類を記録速度毎に変える必要がなくなる。
【0030】
発明は、結晶相とアモルファス相とに可逆的に相変化する記録層を有する情報記録媒体上に光源からの光により情報を記録する際に、前記光源をマークデータに対応した複数個の加熱パルスとこの加熱パルスと同数の冷却パルスとからなるマルチパルス列の発光波形となるように発光させて記録マークを形成する情報記録装置において、記録チャンネルクロック周期をTとしたときのマークデータ長を計数するマーク長カウント部と、前記光源に対する駆動電流源を制御して加熱パワーと冷却パワーとをパルス駆動させるための加熱パルスと冷却パルスとによる制御パルスを生成する記録パルス生成部と、を含む記録パルス列制御部と、各々の制御パルスを生成する記録パルス生成部と、各々の制御パルスのタイミングで所定の加熱パワーと冷却パワーとなるように前記光源を駆動する加熱パワー駆動部及び冷却パワー駆動部と、を備え、前記情報記録媒体が予め所定の記録速度の範囲に設定され、設定された前記所定の記録速度の範囲では低速度から高速度になるに応じて、前記加熱パルス幅を変化させるように前記マルチパルス列を生成し、前記所定の記録速度の範囲より低速の記録速度の記録に際して、前記加熱パルス幅が所定のパルス幅より小さい設定となる場合に、前記マークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるようにした。
【0031】
従って、必要最小限の付加回路によって、従来のマルチパルス列を用いた記録媒体をより低速度で記録することが可能な情報記録装置を提供することができる。
【0032】
また本発明の情報記録装置において、前記パルス数制御部は、前記情報記録媒体のプリフォーマット部にプリフォーマットされたマークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるための記録速度の設定情報に基づいてパルス数を制御する。
【0033】
従って、対象となる情報記録媒体のプリフォーマット部にプリフォーマットされた設定情報を読み出して取得することより、記録条件を適正に設定することができる。
【0034】
また本発明の情報記録装置において、マークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるための記録速度の設定情報を保存する記録条件保存部を備え、前記パルス数制御部は、前記記録条件保存部に保存されている前記設定情報に基づいてパルス数を制御する。
【0035】
従って、パルス数を制御するための設定情報を記録条件保存部から読み出すことにより、記録条件を適正に設定することができる。特に、情報記録装置で最適化された記録条件の設定情報を用いることで、情報記録装置固有のLD波長やNAによる光スポット径や発光波形のずれが補正され、さらに高精度な記録を行うことが可能となる。
【0036】
また本発明の情報記録装置において、前記情報記録媒体で予め設定された所定の記録速度の範囲で記録を行うときにはマークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々1個増加させ、前記所定の記録速度の範囲より低速度の範囲で記録を行うときにはマークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるように、マークデータ長の増加数に対する加熱パルス及び冷却パルスの増加数を切換える記録パルス列制御部を有する。
【0037】
従って、情報記録媒体によって設定された通常の記録速度の範囲での従来のマルチパルス列を用いた記録方法に加えて、より低速度で記録するための本発明の記録方法を、容易で安価な付加回路によって実現することが可能となる。
【0038】
【発明の実施の形態】
本発明の第一の実施の形態を図面に基づいて説明する。
後述する図6は本実施の形態の情報記録方法を実現するための情報記録再生装置の構成の一例を示している。この情報記録再生装置は、詳細は後述するが、CD−ROMフォーマットのコードデータを情報記録媒体である相変化型光ディスク1に記録(オーバーライト)する情報記録再生装置の例であり、EFM若しくはEFM plus変調コード(併せて、EFM系変調コードとされている)を用いてマークエッジ(PWM)記録を行う。
【0039】
この情報記録再生装置は、記録時には記録チャンネルクロックとEFMデータとに基づいてパルス制御信号を生成し、半導体レーザ駆動回路(LDドライバ部2)でそのパルス制御信号に応じた駆動電流により光ヘッド3の半導体レーザ(LD)4からなる光源を駆動して図1(b)に示すようなマルチパルス列の発光波形となるように発光させる一方、相変化型光ディスク1をスピンドルモータ5で回転させて光ヘッド3にて半導体レーザLD4からのマルチパルス列の発光波形の光を光学系(図示せず)を介して相変化型光ディスク1の相変化型記録層に照射させて相変化型光ディスク1に記録マークを形成することで、情報の記録を行う。
【0040】
また、この情報記録再生装置は、再生時には、LDドライバ部2で半導体レーザLD4を駆動して再生パワー(リードパワー)で発光させ、光ヘッド3にて半導体レーザLD4からの再生パワーの光を光学系を介して相変化型光ディスク1に照射し、その反射光を光学系を介して受光手段(図示せず)で受光して光電変換することで再生信号を得る。
【0041】
半導体レーザLD4から記録時に出射されるマルチパルス列の発光波形の光は、図1(a)や図1(b)に示すような先頭加熱パルスHtopと、後続する複数個の連続した後部加熱パルスHmpと、これらの間の連続した後部冷却マルチパルスCmpとからなるマルチパルス列の発光波形である。このとき、先頭加熱パルスHtopの発光パワーPhtopと後部加熱パルスHmpの発光パワーPhmpとは同一としている。
【0042】
ここに、光ヘッド3中の半導体レーザLD4は、LDドライバ部2において、駆動電流源6から先頭加熱パルスHtopと後部加熱パルスHmpの発光パワーPhに相当する定電流が供給され、同様に冷却マルチパルスCmpの発光パワーPcmpに相当する定電流が供給され、消去パルスEの発光パワーPeに相当する定電流が供給される。
【0043】
さらに、EFMデータに基づいて加熱パルス制御信号と第1の加熱マルチパルス制御信号と第2の加熱マルチパルス制御信号を生成し、LDドライバ部2中に含まれるスイッチング部7は各々記録パルス列制御部8からのパルス制御信号により各々の駆動電流源(定電流源)をオン/オフさせて、半導体レーザLD4を駆動することで図2に示すようなマルチパルスで発光させる。
【0044】
次に、本実施の形態による発光波形を詳細に説明する。本実施の形態の情報記録再生装置は、相変化型光ディスク1に設定されている所定の記録速度の範囲より低速の記録を行うときに、記録チャンネルクロックTが低い周波数となっても正確なマーク長が得られるように図(b)及び図2に示すような記録波形で相変化型光ディスク1に記録するものである。
【0045】
半導体レーザLD4から出射されるマルチパルスの光は、図1(b)に示すように最短マーク長である3T(Tは記録チャンネルクロックの周期)のマークを記録する場合には先頭加熱パルスHtopのパルス幅を略0.5T、最後尾冷却パルスCendのパルス幅を略0.5Tとしており、この波形を基本として、相変化型光ディスク1で予め設定された記録速度の範囲より低速度で記録する場合に、記録チャンネルクロックの周期Tに対するマーク長が1T増加する度に、略0.2Tのパルス幅を有する加熱パルスと、略0.3Tのパルス幅を有する冷却パルスとを2組ずつ、即ち、1クロックに対して2パルス増加するように設定している。
【0046】
このようなパルス数の加熱パルスと冷却パルスとすることで、従来のマルチパルス列での加熱パルス幅0.2Tで冷却パルス幅0.8Tのように冷却パルスが4倍の比率となって十分な急冷条件が維持できなくなることを防止している。なぜなら、AgInSbTeのような記録材料を用いた相変化型光ディスク1ではマルチパルス列における加熱パルスと冷却パルスの比は1:1から1:3程度までで所定の記録速度での良好な記録ができるように設計されているからである。これは、CD−RWやDVD−RWなどで実際に用いられている相変化型メディアである。
【0047】
また、消去パルスEにおける消去パワーPeの加熱パワーPhに対する比をε=Pe/Phとなるように規定し、良好な消去が可能なパワー(例えば、Pe=7mW,Ph=14mW,ε1=0.5)に設定している。これらのパワーは、記録層の到達温度が記録条件と消去条件が最適となるように設定している。
【0048】
このような記録条件の設定は記録メディアの基板表面に形成された案内溝に付加された蛇行形状から得られるウォブル信号をプッシュプル信号から分離して検出し、周波数変調(CD−RWの場合)若しくは位相変調(DVD+RWの場合)などで付与される記録メディア固有の情報を復調して検出することが可能になっている。よって、情報記録再生装置は各々の記録速度に対応した最適な先頭加熱パルス幅や加熱マルチパルス幅や最終冷却パルス幅及び消去パワーの比εなどの記録条件の設定値を情報記録媒体から得ることができる。さらに、本実施の形態の記録マルチパルスの特徴である記録チャンネルクロックが1T増加するときの加熱パルス及び冷却パルスの増加数を1組若しくは2組に設定するための情報をウォブル信号から得るようにしている。なお、これらの記録条件の情報は、ウォブルe信号から復調されたメディア固有の情報としてのプリフォーマット部に埋め込まれている。
【0049】
なお、このような相変化型光ディスク1から得られる設定情報を利用する他に、情報記録再生装置のファームウェアを格納しているメモリ部(記録条件保存部)に、対象となる相変化型光ディスク1のIDとそのメディア固有の上記のような記録条件を含む設定情報を予め格納しておき、認識されたメディアIDから対応する記録条件を含む設定情報を選択して設定することも可能である。
【0050】
このように相変化型光ディスク1に埋め込まれた情報を用いないで情報記録再生装置で最適化された記録条件の設定情報を用いることで、情報記録再生装置固有のLD波長やNAによる光スポット径や発光波形のずれが補正され、さらに高精度な記録を行うことが可能となる。
【0051】
本発明の第二の実施の形態を図面を参照して説明する。一般に、CD−RWやDVD−RWなどの相変化型メディアは、適応する記録速度と各々の記録速度に対応した最適な記録波形が決まっている。例えば、4倍速(4.8m/s)から10倍速(12m/s)まで適応するように設計されたCD−RWや、2倍速(7m/s)から5倍速(16.5m/s)のDVD−RWでは、図3に示すように、マルチパルス列のうち先頭加熱パルスに後続する連続した加熱パルスHmpのパルス幅Thmpは、0.25Tから0.55T程度まで増加するように設定される。このように設計されたメディアは規定の最小の記録速度以下では、加熱マルチパルスHmpのパルス幅Thmpが0.25Tよりもさらに小さくなるため、加熱パルスと冷却パルスとの比が大きくなり過ぎて十分な急冷条件を確保することができなくなり、再生時のジッタ特性が悪化するため記録不可能となってしまう。
【0052】
従って、規定された記録線速度範囲では従来例で示したように記録チャンネルクロック周期と同一の周期で加熱パルスと冷却パルスとを構成するマルチパルス列を生成するが、その記録速度よりも低速となる1倍速から3倍速(CD−RWW)や、1倍速(DVD−RW)などの低速度の記録となる領域では、前述の実施の形態(図1(b)参照)に示すマルチパルス列の構成を用いて記録する。
【0053】
このように、低速度の記録条件に合致した記録マルチパルス列を生成することで、メディア毎に規定された所定の記録速度の範囲を超えて低ジッタで良好な再生特性を示す記録が可能となる。
【0054】
図4はこのような切換え処理を含む記録動作の概略処理制御例を示すフローチャートである。対象となる相変化型光ディスク1をセットした後、その相変化型光ディスク1のプリフォーマット情報又は当該情報記録再生装置の記録条件保存部に保存されている記録条件に関する設定情報を読み出した後(ステップS1)、記録速度の設定を受け(S2)、その記録速度に適応する設定情報に基づきマルチパルス列の各パルス幅、各パワー等を算出する(S3)。この算出結果について、加熱マルチパルスのパルス幅Thmpが0.25T未満であるか否かをチェックする(S4)。0.25T未満であれば(S4のY)、従来の所定の記録速度の領域内での記録動作であるので、従来のマルチパルス列を選択して(S5)、記録動作を実行させる(S6)。一方、パルス幅Thmpが0.25T未満でなければ(S4のN)、従来の所定の記録速度の範囲よりも低速な記録速度での記録動作であるので、本実施の形態のようなマルチパルス列を選択して(S7)、各パルス幅Thtop,Thmp1,Thmp2,Tcend,Teや各パワーPh,Pc,Peの値を再設定した後(S8)、記録動作を実行させる(S6)。
【0055】
なお、ここで示した相変化メディアの例は、記録速度を比較するためであって、CD−RWやDVD−RWを始めとする所定の記録速度の範囲に対応した相変化メディア何れにも対応することができる。
【0056】
本発明の第三の実施の形態を図5に基づいて説明する。本実施の形態は、前述した実施の形態のような情報記録方法を実現するための情報記録装置の構成例に関する。
【0057】
まず、相変化型光ディスク1に対して、この相変化型光ディスク1を回転駆動させるスピンドルモータ5を含む回転制御機構9が設けられているとともに、相変化型光ディスク1に対してレーザ光を集光照射させる対物レンズや半導体レーザLD4等の光源を備えた光ヘッド3がディスク半径方向にシーク移動自在に設けられている。光ヘッド3の対物レンズ駆動装置や出力系に対してはアクチュエータ制御機構10が接続されている。このアクチュエータ制御機構10にはプログラマブルBPF11を含むウォブル検出部12が接続されている。ウォブル検出部12には検出されたウォブル信号からアドレスを復調するアドレス復調回路13が接続されている。このアドレス復調回路13にはPLLシンセサイザ回路14を含む記録クロック生成部15が接続されている。PLLシンセサイザ回路14にはドライブコントローラ16が接続されている。
【0058】
システムコントローラ17に接続されたこのドライブコントローラ16には、回転制御機構9、アクチュエータ制御機構10、ウォブル検出部12及びアドレス復調回路13も接続されている。
【0059】
また、システムコントローラ17には、EFMエンコーダ18、記録パルス列制御部8が接続されている。記録パルス列制御部8は、加熱パルス制御信号を生成する先頭加熱パルス生成部19と、第1,第2加熱マルチパルス制御信号(従って、冷却パルス部分も含まれる)を生成する第1,第2の加熱マルチパルス生成部20と、記録マーク用消去パルスのための消去パルス制御信号を生成する消去パルス生成部21と、エッジセレクタ22と、パルスエッジ生成部23と、パルス数制御部24とが含まれている。
【0060】
この記録パルス列制御部8の出力側には、加熱パワーPh、冷却パワーPc、消去パワーPeの各々の駆動電流源6をスイッチングすることで光ヘッド3中の半導体レーザLD4を駆動させるLDドライバ部2が接続されている。即ち、駆動電流源6中のPh,Pcが加熱パワー駆動部及び冷却パワー駆動部、Peが消去パワー駆動部として機能する。なお、特に図示しないが、記録パルス列制御部8中にはEFMエンコーダ18からの出力に基づきマークデータ長を計数するマーク長カウント部が設けられている。
【0061】
このような構成において、相変化型光ディスク1に記録するためには、目的の記録速度に対応する記録線速度となるようにスピンドルモータ5の回転数を回転制御機構9により制御した後に、光ヘッド3から得られるプッシュプル信号からプログラマブルBPF11によって分離検出されたウォブル信号からアドレス復調するとともに、PLLシンセサイザ回路14によって記録チャンネルクロックTを生成する。
【0062】
次に、半導体レーザLD4による記録パルス列を発生させるため、記録パルス列制御部8には記録チャンネルクロックTと記録情報であるEFMデータが入力され、先頭加熱パルス生成部19で先頭加熱パルス制御信号を生成し、第1,第2の加熱マルチパルス生成部20で記録チャンネルクロック周期毎に後続する加熱マルチパルス制御信号を生成する。そして、消去部分である消去パルス制御信号も消去パルス生成部21で生成し、LDドライバ部2で前述のPh,Pe,Pcの各々の発光パワーとなるように設定された駆動電流源6をスイッチング部7で切換えることで、記録マルチパルス列のLD発光波形を得ることができる。
【0063】
本実施の形態では、先頭加熱パルス生成部19と後続の第1,第2の加熱マルチパルス生成部20とに、記録チャンネルクロック周期の1/20の分解能を有するパルスエッジ生成部23を配置しており、エッジセレクタ(マルチプレクサ)22に入力された後、システムコントローラ17によって選択されたエッジパルスによって先頭加熱パルス制御信号及び第1,第2の加熱マルチパルス制御信号を生成する。パルスエッジ生成部23用の多段遅延回路は、高分解能のゲート遅延素子やリングオシレータとPLL回路によって構成することができる。
【0064】
このように生成された加熱パルスによって記録チャンネルクロックTに同期したマルチパルス列が生成され、冷却パルス幅も加熱マルチパルス幅のデューティによって決定される。
【0065】
同様に、最終冷却パルスも個別に配置された最終冷却パルス生成部の多段遅延回路で生成されるエッジパルスがエッジセレクタに入力され、システムコントローラ17によって選択されたエッジパルスによって最終冷却パルス制御信号とするか、又は、消去パルス生成部21において、別の多段遅延回路で生成されたエッジパルスをエッジセレクタ22で選択することで所定の最終冷却パルスの後エッジを決定することができる。
【0066】
これらの制御パルスを生成する構成は駆動電流源6とともに種々の構成が適応できる。
【0067】
そして、これらのパルス群によって全体の記録マルチパルス列が構成される。
【0068】
ここに、本実施の形態のような構成の記録パルス列制御部8では、EFM信号と記録チャンネルクロックTとから加熱マルチパルス制御信号のパルス数を制御するためのパルス数制御部24が配置されており、記録クロックの立上りエッジ及び立下りエッジの各々からエッジセレクタで設定した所定のパルス幅の加熱マルチパルス制御信号を生成する。このとき、システムコントローラ17によって記録クロックの片側エッジか、或いは、両エッジかを選択することで記録チャンネルクロックTのカウント値が1T増加する毎に1組の加熱パルスと冷却パルスの制御信号が生成されるか、2組の加熱パルスと冷却パルスの制御信号が生成されるかを選択するようにしている。
【0069】
別の記録パルス列制御部の構成例としては、記録チャンネルクロックを2逓倍した記録2倍クロックを生成し、これを多段遅延回路を用いてエッジパルスを生成し、エッジセレクタで前後のエッジを選択することで記録チャネツクロックが1T増加する毎に2組の加熱及び冷却マルチパルス制御信号を生成することもできる。この構成の場合、記録パルス列制御部の実質的な動作周波数は2倍となるが、低速度の記録では記録チャンネルクロック自体が低周波数となるため、必要な動作周波数は増加しない。このような構成によって、更なる低速度での記録動作が可能となり、情報記録媒体の種類を増やすことなく広範囲な記録速度を得ることができる。
【0070】
次に、一般的なCD−RWやDVD−RWのような相変化型メディアは、所定の記録速度に対して、マークデータ長が1T増加する度に、加熱パルスと冷却パルスとの増加数を1組ずつ増加させるように記録パルス列制御部を有する。その所定の記録速度の範囲の中で選択された記録速度に応じて、先頭加熱パルス幅Thtopや後続する加熱パルス幅Thmpや最後尾の冷却パルス幅Tcend、及び、各々の発光パワーを最適値に設定するようにしている。これは、従来の記録方式であり記録再生装置は当然の如く有している構成である。
【0071】
本実施の形態では、さらに所定の記録速度の範囲よりも低速度な記録速度を選択した場合に、マークデータ長が1T増加する毎に、加熱パルスと冷却パルスとの増加数を2組ずつ増加させるように記録パルス列制御部8を切換えることで、広範囲な記録速度に対応した記録再生装置を得ることが可能となる。
【0072】
例えば、2倍速から5倍速程度の記録速度に対応したDVD−RWメディアを1倍速から5倍速程度の速度範囲に、また、4倍速から10倍速のCD−RWメディアを1倍速から10倍速の速度範囲で記録することができるようになる。また、低速度の記録における本実施の形態の記録方式に適合した情報記録媒体にチューニングすることで、さらに良好な記録を実現することも可能である。
【0073】
なお、先頭加熱パルス幅や最後尾冷却パルス幅などの設定値は代表的な値を示しており、実際には記録材料やメディア相構成などによって最適化された値を適応すればよい。また、記録変調方式の違いや記録密度とメディア上のレーザ光による光スポットの径に応じて記録波形の累積長と形成マークの長さが異なるため、例示した記録マルチパルス幅や記録パワーの対応は情報記録媒体に応じて最適な設定値とすればよい。
【0074】
本発明の第四の実施の形態を図6に基づいて説明する。本実施の形態は、情報処理装置としてパーソナルコンピュータ31に適用したものであり、3.5型FDドライブ装置32の他に、前述したような構成の情報記録装置33をDVD−RWドライブとして内蔵した構成とされている。
【0075】
このようなパーソナルコンピュータ31によれば、上述したような情報記録装置33を一体に内蔵しているので、簡単なパルス制御により、十分な加熱時間及び冷却時間を確保でき、かつ、所定の記録マーク長を得ることができ、従来の相変化型光ディスクに設定されている所定の記録速度の範囲よりも低速の場合でも記録を行うことができることとなる。
【0076】
【発明の効果】
発明によれば、マルチパルス列での加熱パルスと冷却パルスとの実質的な周期を記録チャンネルクロック周期より短くして加熱時間と冷却時間とのバランスを改善するため情報記録媒体に適合するマルチパルス数を増加させることで、マルチパルス列の各々の加熱パルスを不規則に変化させることなく良好なマークを形成することか可能となる。
【0077】
また本発明によれば、所定の記録速度の範囲より低速の記録速度での記録に際して、加熱パルス幅が所定のパルス幅より小さい設定となる場合に、マークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させることで、情報記録媒体に記録可能な記録速度の範囲をさらに低速の領域まで広げるマルチパルス列を得ることが可能となり、また、広範囲な速度で記録可能な情報記録媒体を得ることでき、情報記録媒体の種類を記録速度毎に変える必要がなくなる。
【0078】
発明によれば、必要最小限の付加回路によって、従来のマルチパルス列を用いた記録媒体をより低速度で記録することが可能な情報記録装置を提供することができる。
【0079】
また本発明の情報記録装置によれば、対象となる情報記録媒体のプリフォーマット部にプリフォーマットされた設定情報を読み出して取得することより、記録条件を適正に設定することができる。
【0080】
また本発明の情報記録装置によれば、パルス数を制御するための設定情報を記録条件保存部から読み出すことにより、記録条件を適正に設定することができ、特に、情報記録装置で最適化された記録条件の設定情報を用いることで、情報記録装置固有のLD波長やNAによる光スポット径や発光波形のずれが補正され、さらに高精度な記録を行うことが可能となる。
【0081】
また本発明の情報記録装置によれば、情報記録媒体によって設定された通常の記録速度の範囲での従来のマルチパルス列を用いた記録方法に加えて、より低速度で記録するための本発明の記録方法を、容易で安価な付加回路によって実現することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)は従来のマルチパルス列及び形成される記録マーク例を示す説明図、(b)は本発明の実施の形態のマルチパルス列及び形成される記録マーク例を示す説明図である。
【図2】本発明の実施の形態の記録方法の原理を示す説明図である。
【図3】加熱マルチパルス幅とジッタとの関係を示す特性図である。
【図4】切換え処理を伴なう記録動作の処理制御例を示す概略フローチャートである。
【図5】本発明の実施の形態の情報記録再生装置の構成例を示すブロック図である。
【図6】本発明の第四の実施の形態の情報処理装置の一例を示す概略斜視図である。
【符号の説明】
1 情報記録媒体
4 光源
6 駆動電流源
Ph,Pc 加熱パワー駆動部及び冷却パワー駆動部
8 記録パルス列制御部
24 パルス数制御部
19,20 記録パルス生成部

Claims (7)

  1. 結晶相とアモルファス相とに可逆的に相変化する記録層を有する情報記録媒体上に情報を光源からの光により記録する際に、前記光源をマークデータに対応した複数個の加熱パルスとこの加熱パルスと同数の冷却パルスとからなるマルチパルス列の発光波形となるように発光させて記録マークを形成する情報記録方法において、
    前記情報記録媒体が予め所定の記録速度の範囲に設定され、
    設定された前記所定の記録速度の範囲では記録チャンネルクロック周期をTとしたときのマークデータ長が1T増加するごとに加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々1個増加させ、さらに低速度から高速度になるに応じて、前記加熱パルス幅を変化させるように前記マルチパルス列を生成し、
    前記所定の記録速度の範囲より低速の記録速度の記録に際して、前記加熱パルス幅が所定のパルス幅より小さい設定となる場合に、
    記録チャンネルクロック周期をTとしたときのマークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるようにしたことを特徴とする情報記録方法。
  2. 前記所定のパルス幅が略0.25Tであることを特徴とする請求項1記載の情報記録方法。
  3. 結晶相とアモルファス相とに可逆的に相変化する記録層を有する情報記録媒体上に光源からの光により情報を記録する際に、前記光源をマークデータに対応した複数個の加熱パルスとこの加熱パルスと同数の冷却パルスとからなるマルチパルス列の発光波形となるように発光させて記録マークを形成する情報記録装置において、
    記録チャンネルクロック周期をTとしたときのマークデータ長を計数するマーク長カウント部と、前記光源に対する駆動電流源を制御して加熱パワーと冷却パワーとをパルス駆動させるための加熱パルスと冷却パルスとによる制御パルスを生成する記録パルス生成部と、を含む記録パルス列制御部と、
    各々の制御パルスを生成する記録パルス生成部と、各々の制御パルスのタイミングで所定の加熱パワーと冷却パワーとなるように前記光源を駆動する加熱パワー駆動部及び冷却パワー駆動部と、を備え、
    前記情報記録媒体が予め所定の記録速度の範囲に設定され、
    設定された前記所定の記録速度の範囲では記録チャンネルクロック周期をTとしたときのマークデータ長が1T増加するごとに加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々1個増加させ、さらに低速度から高速度になるに応じて、前記加熱パルス幅を変化させるように前記マルチパルス列を生成し、
    前記所定の記録速度の範囲より低速の記録速度の記録に際して、前記加熱パルス幅が所定のパルス幅より小さい設定となる場合に、
    前記マークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるようにしたことを特徴とする情報記録装置。
  4. 前記所定のパルス幅が略0.25Tであることを特徴とする請求項3記載の情報記録装置。
  5. 前記パルス数制御部は、
    前記情報記録媒体のプリフォーマット部にプリフォーマットされたマークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるための記録速度の設定情報に基づいてパルス数を制御することを特徴とする請求項3又は4記載の情報記録装置。
  6. マークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるための記録速度の設定情報を保存する記録条件保存部を備え、
    前記パルス数制御部は、前記記録条件保存部に保存されている前記設定情報に基づいてパルス数を制御することを特徴とする請求項3又は4記載の情報記録装置。
  7. 前記所定の記録速度の範囲より低速度の範囲で記録を行うときにはマークデータ長が1T増加する度に加熱パルスと冷却パルスとの個数を各々2個増加させるように、マークデータ長の増加数に対する加熱パルス及び冷却パルスの増加数を切換える記録パルス列制御部を有することを特徴とする請求項3ないし6の何れか一項に記載の情報記録装置。
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