JP4795201B2 - 硬化性樹脂組成物及び接着剤 - Google Patents
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高分子論文集、2000年、57(4)、p.220 ポリマー・プレプリンツ・ジャパン(Polymer Preprints Japan)、2002年、第51巻、p.2253−2254 ポリマー(Polymer)、2001年、第42巻、p.4493 高分子論文集、2002年、第59巻、第10号、p.631−636
(R1 AmR2 (1−A)nSiO(4−Am+An−n)/2)xM2/ZO(H2O)w ・・・(1)
で表すことができる。式(1)は、層状高分子において、8面体シート部分(M2/ZO)1モルに対して、4面体シート部分(R1 AmR2 (1−A)nSiO(4−Am+An−n)/2)の比率がxモルであり、構造水(H2O)の比率がwモルであることを意味する。
(1)3−グリシドキシプロピル基及びフェニル基を有する層状高分子の合成
メタノール500mLに塩化マグネシウム6水和物(和光純薬製)50.8gを溶解し、そこに3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン(サイラエースS510,チッソ製)59.0g及びフェニルトリエトキシシラン(信越化学製)60.1gを加えた。その後、イオン交換水500mLに水酸化ナトリウム20gを溶解した水酸化ナトリウム水溶液(濃度:1M)を更に加え、30分間攪拌した。一晩放置後、溶液を濾過し、固形分を取り出してこれを水洗した。これをミキサーを用いて2Lのイオン交換水に1分間かけて分散した。分散後の懸濁液を凍結真空乾燥により乾燥して、微粉末状の層状高分子(以下「Ph−E−Mg層状高分子」という。)を得た。
イオン交換水10Lに塩化マグネシウム6水和物1018g(5mol)を加えてこれを溶解させ、そこに3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン2360g(10mol)を加えてよく攪拌した。その後、水酸化ナトリウムペレット400g(10mol)をイオン交換水10Lに溶解した水酸化ナトリウム水溶液(濃度:1mol/L)を加えたところ、白色の沈殿物が生じた。そのまま2日間放置した後、フィルタプレス(日本濾過装置製)を用いて濾過を行い、沈殿物を取り出した。取り出された沈殿物に20Lのイオン交換水を加えて1時間攪拌することにより水洗を行い、その後、さらに濾過して沈殿物を回収した。回収した沈殿物を凍結真空乾燥により乾燥して、層状高分子(以下「E−Mg層状高分子」という。)を得た。
合成したPh−E−Mg層状高分子の結晶性をX線回析測定(XRD)により行った。X線回析測定は、リガクLINT2000型X線回析装置を用い、Cu線源を使用して行った。
層状高分子の13C及び29SiのMAS NMRスペクトルを、AVANS400(ブルカー・バイオスピン社製)を用いて測定した。
調製例1
Ph−E−Mg層状高分子、4官能のエポキシ樹脂であるテトラグリシジルジアミノジフェニルメタン(エピコート604、ジャパンエポキシレジン製、以下「604」と記す。)、及び場合によりSiO2粒子(TSS−4、龍森(株)製)を表1に示す配合量(g)で混合し、80℃に加熱しながら混練して、主剤組成物を得た。ただし、実施例4及び実施例5については、まず80℃でエポキシ樹脂及びこれと等量の層状高分子を混練し、その後、表1に示す割合となるようにエポキシ樹脂及び無機充填剤を追加し、更に80℃で混練して実施例4−2及び実施例5−2の硬化性樹脂組成物を別途調製した。なお、層状高分子の熱重量減少(TG)測定をしたところ、層状高分子に含まれる無機分の比率は40.6重量%であった。この比率に基づいて、表中に示す無機分/主剤組成物の値を、計算式:
無機分/主剤混合物=[層状高分子重量×40.6/100+無機充填剤重量]/主剤組成物総重量
によって算出した。
Ph−E−Mg層状高分子3.575g及びこれと同量のエピコート604をホットプレート上で約90℃に加熱して軟化させて、ヘラで十分混合した。そこに17.88gのエピコート604及び78.55gのTSS−4を加え、卓上ニーダ(PNV−01型、入江商会製)を用いて、約80℃に加熱しながら混練して、主剤組成物を得た。
上記で得た硬化物から切り出した試験片について、動的粘弾性(DMA)を測定した。動的粘弾性測定装置としてアイティー計測制御製DVA−220を用い、引張モード、測定周波数:10Hz、昇温速度:4℃/min.、静/動応力比:1.5、設定歪:0.01%、温度範囲:室温〜300℃の条件でDMA測定を行った。DMA測定結果を図8〜12に示す。
実施例5−1,5−2及び比較例2の硬化性樹脂組成物から得た硬化物について、弾性率、線膨張係数及びクリープ伸量を測定した。測定結果を表2に示す。弾性率は25℃で測定した。線膨張係数は、30℃〜200℃の範囲で求めた。クリープ伸量は、動的粘弾性測定装置(Pyris1、パーキンエルマー製)を用いて測定した。表2に示す温度で試験片に引張荷重を加え、その状態で10時間経過した後に初期の長さから試験片が伸びた量を、クリープ伸量として求めた。表2に示されるように、Ph−E−Mg層状高分子を用いた実施例5−1,5−2の場合、無機分としてSiO2粒子のみを用いた比較例2と比較してクリープ伸量は極めて低い値を示した。
Claims (6)
- ケイ素原子を中心原子とする複数の4面体構造が配列した4面体シートと、金属原子を中心原子とする複数の8面体構造が配列した8面体シートと、を有し、前記4面体シート中のケイ素原子と前記8面体シート中の金属原子とが酸素原子を介して結合している層状高分子と、
エポキシ基を有するエポキシ化合物と、
硬化剤と、を含み、
前記層状高分子が、
前記4面体シート中のケイ素原子に結合した、エポキシ基を含有するエポキシ含有有機基と、
前記4面体シート中のケイ素原子に結合した、置換基を有していてもよいアリール基及び置換基を有していてもよいシクロアルキル基から選ばれる少なくとも1種の有機基と、
を有し、
ケイ素原子に結合した前記エポキシ含有有機基を有する有機シラン化合物、及び、ケイ素原子に結合した、置換基を有していてもよいアリール基及び置換基を有していてもよいシクロアルキル基から選ばれる少なくとも1種の前記有機基を有する有機シラン化合物を、前記8面体構造を形成する金属原子を含む金属化合物と反応させる方法により得ることができるものである、
1液型又は2液型の硬化性樹脂組成物。 - 前記エポキシ化合物が3以上のエポキシ基を有する、請求項1記載の硬化性樹脂組成物。
- 無機充填剤を含む、請求項1又は2記載の硬化性樹脂組成物。
- 前記硬化剤が芳香族アミンである、請求項1〜3のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物からなる接着剤。
- 請求項1〜4のいずれか一項に記載の硬化性樹脂組成物が硬化して形成される硬化物。
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