JP4795054B2 - 画像加熱装置 - Google Patents

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Description

本発明は、複写機、プリンタ、ファクシミリ等の画像形成装置に用いられ、記録材上の画像を加熱する画像加熱装置に関する。
この画像加熱装置としては、記録材上に未定着画像を定着する画像加熱定着装置、記録材に定着された画像を加熱することにより画像の光沢度を増大させる光沢度増大装置を挙げることができる。
複写機、プリンタ等の画像形成装置は、画像形成部と、この画像形成部で記録材上に形成したトナー画像を記録材上に加熱定着する画像加熱定着装置(以下、定着装置と記す)と、を有している。
定着装置としては、例えば互いに圧接・回転している定着ローラと加圧ローラとの圧接部(定着ニップ部)で記録材を挟持搬送しながら熱と圧力を加えることによりトナー画像を記録材上に溶融定着させる熱ローラ定着方式のものが知られている。
この様な熱ローラ定着方式の熱源としては、ハロゲンヒータを使用し、ハロゲンヒータの放射熱によって定着ローラを加熱する構成が広く知られている。
但し、この様な構成ではハロゲンヒータからローラに熱を伝える際の熱伝達効率が悪く、ローラを温める為に長い時間を要したり、大きな電力を必要したりしていた。
また、他の方式として、高周波発生装置から高周波を直接トナー像に照射して、トナーを溶融させて定着させるもの(特許文献1)や、特に、マイクロ波を櫛形状導波管によって導き、トナー像に直接照射するもの(特許文献2)が提案されている。
更には、液体をローラ内に密封し、これに高周波を照射して液体を発熱させ、このローラを加熱ローラとして用いるもの(特許文献3)も提案されている。
特開2003−280421号公報 特公昭61−6386号公報 特開平3−293691号公報
しかしながら、特許文献1、特許文献2、特許文献3において、加熱対象であるトナー、加熱ローラに照射する為の高周波は、用紙(記録材)が通るスペースと同じ空間に共存する。そのため、用紙が通るための開口等が必ず存在する為、装置外への高周波の漏洩を、許容される100mW/cm2以下にする為のシールド構造を構築するのは非常に困難であった。
そこで、本発明の目的は、装置外への高周波の漏洩を許容量以下にするシールド構造を容易に構成できる、高周波加熱方式の画像加熱装置を提供することにある。
上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の代表的な構成は、電磁波を発生する電磁波発生手段と、前記電磁波発生手段からの電磁波により発熱して記録材上の画像をニップ部にて加熱する加熱回転体と、を有し、前記加熱回転体は、金属層と、前記金属層より内側にあって電磁波により発熱する発熱層と、を有する円筒部と、前記円筒部の一端側と他端側の開口部とをそれぞれ塞いで円筒部に設置され、金属材料で形成される円盤状の端板と、前記一端側と他端側の一方の前記端板に設けられ、前記加熱回転体の回転軸と同軸に配置された筒軸部と、前記加熱回転体の回転中心を含むように前記筒軸部の開口から前記端板を貫通する貫通穴部と、を有し、前記電磁波発生手段は、前記筒軸部とは非接触に前記筒軸部に挿入して設けられていることを特徴とする。
また、上記の目的を達成するための本発明に係る画像加熱装置の他の代表的な構成は、電磁波により発熱する板状の発熱体と、前記発熱体を内包する中空の容器と、前記容器の内部にあって、前記発熱体が電磁波の照射を受ける空間部と、前記容器の外側の一端に設置され、電磁波を発生する電磁波発生手段と、前記容器の一端に配置され、前記電磁波発生手段からの電磁波を前記空間部へ導く筒穴部と、を有するヒータアセンブリと内周面が前記ヒータアセンブリと摺動自在に設けられ記録材上の画像をニップ部にて加熱するベルト状の加熱回転体と、を有し、前記容器は、金属材料で形成されることを特徴とする。
本発明によれば、装置外への高周波の漏洩を許容量以下にするシールド構造を容易に構成できる、高周波加熱方式の画像加熱装置を作成することが可能となる。
(1)画像形成部
図1は本発明に従う画像加熱装置を定着装置として搭載した画像形成装置の一例である電子写真フルカラー複写機の概略構成を示す縦断面図である。まず、画像形成部の概略を説明する。
1は画像読取部(デジタルカラー画像リーダ部)であり、原稿台ガラス1a上に載置したカラー画像原稿Oの画像を移動光学系1bにより走査露光して、フルカラーセンサ(CCD)1cにより色分解画像信号(電気信号)として光電読取りする。色分解画像信号は、画像処理部1dにて所定の画像処理が施された後、画像出力部(デジタルカラー画像プリンタ部)2の制御ユニット100に送出される。1eは原稿押え板あるいは原稿自動給送装置(ADF、RDF)である。
制御ユニット100は、画像形成装置内の各負荷の駆動、センサ類の情報収集解析、そして操作部即ちユーザインターフェースとのデータの交換等の役割を担っており、画像形成装置は全てこの制御ユニット100によって統括的にコントロールされる。
画像出力部2において、UK・UM・UC・UYは第1〜第4の4つの画像形成ユニットであり、画像出力部2内に図面上左から右にタンデム配置してある。各画像形成ユニットはそれぞれレーザー露光方式の電子写真プロセス機構であり、同じ構成とされている。
すなわち、各画像形成ユニットUK・UM・UC・UYにおいて、3はドラム型の電子写真感光体(以下、ドラムと記す)であり、矢印の反時計方向に回転駆動される。4はドラム3の外周面を一様に帯電する一次帯電器、5はドラム3の一様帯電面をレーザー光Lで走査露光して色分解画像信号に基づいた静電潜像を形成するレーザー露光器である。6はドラム面の静電潜像をトナー画像として可視化する現像装置である。第1の画像形成ユニットUKの現像装置6には現像剤としてブラックトナーを収容してある。第2の画像形成ユニットUMの現像装置6にはマゼンタトナーを収容してある。第3の画像形成ユニットUCの現像装置6にはシアントナーを収容してある。第4の画像形成ユニットUYの現像装置6にはイエロートナーを収容してある。
そして、画像読取部1の画像処理部1dからから画像出力部2の制御ユニット100に送出された色分解画像信号に基づいて、第1の画像形成ユニットUKは、ドラム3の面にブラックトナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。第2の画像形
成ユニットUMは、ドラム3の面にマゼンタトナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。第3の画像形成ユニットUCは、ドラム3の面にシアントナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。第4の画像形成ユニットUYは、ドラム3の面にイエロートナー画像を所定の制御タイミングで形成するように制御される。
各画像形成ユニットのドラムの面に形成される上記のトナー画像はそれぞれ一次転写部7にて、回転駆動されるエンドレスでフレキシブルな中間転写ベルト(以下、ベルトと記す)8の面に対して順次に重畳転写される。これにより、ベルト8の面に上記4つのトナー画像の重ね合わせによる未定着のフルカラートナー画像が合成形成される。各画像形成ユニットにおいて、ベルト8には転写されずにドラム3上に残されたトナーはクリーニング装置9で除去される。
ベルト8は、駆動ローラ10と、テンションローラを兼用させた従動ローラ11と、二次転写対向ローラ12との間に懸回張設してあり、矢印の時計方向にドラム3の回転速度とほぼ同じ速度で回転駆動される。駆動ローラ10と従動ローラ11の間のベルト部分を各画像形成ユニットのドラム3の下面に対向または接触させて一次転写部7を形成させている。13は各一次転写部7の位置においてベルト8の裏面側に配置した一次転写用帯電器であり、トナー画像の一次転写時には所定の電圧が印加される。
そして、ベルト8の面に合成形成された未定着のフルカラートナー画像は、引き続くベルト8の回転により二次転写部14へ至る。二次転写部14は、二次転写対向ローラ12に対してベルト8を挟ませて二次転写ローラ15を圧接させて形成してある。二次転写ローラ15とベルト8とのニップ部が二次転写部14である。この二次転写部14に対して、所定の制御タイミングにて給紙ユニット16側からシート状の記録材(転写材)Pが給送されることで、記録材Pの面にベルト8面の未定着のフルカラートナー画像が順次に一括して二次転写される。二次転写ローラ15にはトナー画像の二次転写時に所定の電圧が印加される。
給紙ユニット16は、複数段の給紙カセット17・18・19を有し、記録材サイズなどにより選択された段位の給紙カセットからの記録材Pの1枚給紙動作が所定の制御タイミングにて実行される。給紙された記録材Pはシートパス20によりレジストローラ21まで搬送される。その時、レジストローラ21は停止しており、記録材Pの先端はニップ部に突き当たる。その後、画像形成ユニットUK・UM・UC・UYが画像の形成を開始するタイミングに合わせてレジストローラ21の回転駆動が開始される。このレジストローラ21の回転開始のタイミングは、記録材Pと、画像形成ユニットよりベルト8上に一次転写されたトナー画像が、二次転写部14において一致するように設定されている。
二次転写部14を通ってベルト8からトナー画像の二次転写を受けた記録材Pはベルト面から分離されて、搬送ガイド22によって定着装置(定着ユニット)40の定着ニップ部Nまで正確に案内される。記録材Pは定着ニップ部Nで挟持搬送され、その搬送過程で熱と圧力によってトナー画像(記録材上の画像)が記録材Pの表面に定着される。定着装置40の定着ニップ部Nを出た記録材Pは内外排紙ローラ23・24により搬送され、排紙トレイ25上に積載される。
26はベルト8の画像形成面をクリーニングするためのクリーニングユニットである。二次転写部14において、記録材Pに転写されずにベルト8上に残されたトナーはこのクリーニングユニット26で除去される。
(2)定着装置40
図2は、本実施例における画像加熱装置としての定着装置40の概略構成を示す横断側面図、図3は図2の(3)−(3)線に沿う縦断正面図である。図4は加熱ローラの分解斜視図である。この定着装置40は加熱ローラを高周波で加熱する方式の高周波定着装置である。
ここで、定着装置に関して、長手方向とは、加熱ローラまたは加圧ローラの軸線方向である。定着装置に関して、正面とは、記録材搬入口側である。定着装置に関して、左右とは、定着装置を正面から見て左右である。
41は、加熱回転体としての加熱ローラ(定着ローラ)である。
42は、上記の加熱ローラ41とニップ部を形成する加圧回転としての加圧ローラである。この加圧ローラ42は、中心軸42aに弾性層42bをローラ状に形成した弾性ローラであり、加熱ローラ41と定着ニップ部Nを形成して記録材Pを挟持搬送する。
上記の加熱ローラ41と加圧ローラ42は、前面・後面・上面・下面・左側面・右側面の六面板44a〜44fを有する横長箱型の筐体44内に、上下にほぼ並行に配列して、かつ圧接させて配設してある。筐体44はアルミニウム・銅・ステンレスなどの板金製であり、加熱ローラ41・加圧ローラ42を囲うように構成されている。アルミニウム・銅・ステンレス等の金属はマイクロ波等の高周波を反射してシールドする性質を有している。前面板44aには、略中央部に長手(左右方向)に沿ってスリット状の記録材搬入口44gを設けてある。後面板44bには、略中央部に長手に沿ってスリット状の記録材搬出口44hを設けてある。
加熱ローラ41は、円筒状のローラ部と、そのローラ部の左右端部にそれぞれ一体に接合させた円盤状のシールド端板(フランジ円盤)41d・41eを有する。この円筒状のローラ部と端板41d・41eが加熱ローラ内部に後述するように導かれた電磁波が外部に漏れるのを実質的に防止する容器を構成する。
円筒状のローラ部は、内側から外側に順に、発熱層41a、シールド層(遮蔽層)41b、弾性層41cを密着させて積層した多層構造体である。
内側の発熱層41aは、少なくとも常温からトナー画像を定着させる為の温度範囲内で、流動性の無い固態(固体)であり、電磁波発生手段から発生されたマイクロ波などの高周波を吸収して発熱する高周波吸収体(マイクロ波吸収体)でできている。この発熱層41aは、後述するように、加熱ローラ内部に照射されたマイクロ波などの高周波wを吸収して発熱する部材である。本実施例では、この発熱層41aとして、SiC(炭化ケイ素)やフェライトと少しのSiN(窒化ケイ素)などの粉粒体を混合させた原料を、加熱ローラの形状に合うように、回転体形状にプレス成形して焼結させたセラミックを使用している。材質としては、誘電損失係数が高いものが都合よく、例えば、SiC(炭化ケイ素)では、0.33以上の誘電体損係数を有している。実際的には、0.2以上の誘電損失係数であれば、定着装置が組み込まれる画像形成装置の記録材搬送速度を落とすことなく、十分にトナー画像を定着させることができるだけの熱量を発生させる事ができる。
高周波を吸収して発熱する材料としては、水やアルコールなどの液体も定着装置として利用可能な発熱特性を有している。しかし、高周波を効率的に吸収するにはある一定値以上の容量が必要で、小型の装置の実現には不向きであったり、液体の沸点以上の温度にする事が出来なかったり、液体を密封する容器の構成が難しい。また、容器が破損等をすると、液体の漏れが発生し、周囲の機構や装置に関しても影響を及ぼす。そのため、発熱体は、少なくとも常温からトナー画像を定着させる為の温度範囲内で、流動性の無い固態(
固体)であることが好ましい。
上記の発熱層41aの外側のシールド層41bは、高周波を反射する、例えばアルミニウム・銅・ステンレスなどの金属材層(金属層)である。加熱ローラ内部に照射されたマイクロ波などの高周波wは発熱層41aによりその多くが吸収される。しかし、発熱層41aの厚み、材質、発熱体の配置の方法などにより、発熱層41aを透過して加熱ローラ41の外側に漏洩する場合が考えられる。また、発熱層41aの隙間から加熱ローラ41の外側に漏洩する場合も考えられる。シールド層41bは、上記のように、発熱層41aの内周側から外周側に漏洩した高周波を吸収、軽減、もしくは反射する役目をする。
また、上記のシールド層41bに、アルミニウム・銅・ステンレスなどの金属を用いれば、上記のように高周波を反射してシールドする効果と共に、熱伝導率も高いので、加熱ローラ41の長手方向・周方向の温度分布を均一化することも出来る。これにより、品質の良い定着が実現可能となる。
加熱ローラ41の最外側層である弾性層41cは、記録材Pの凹凸やトナー画像tの凹凸に加熱ローラ41の加熱面をよく追従させて記録材面に密着させて、良好な定着性、画像光沢性等を確保する役目をしている。すなわち、加熱ローラ41は、直接トナーを温める為に表面性、表面硬度等も定着の品質に影響を及ぼす。そのために、弾性層41cは必要に応じて設けられる。
端板41d・41eは、それぞれ、円筒状ローラ部(円筒部)の左右の開口部(一端側と他端側の開口部)を塞いでローラ部端面に取り付けられており(設置されており)、加熱ローラ内部に照射されたマイクロ波などの高周波wを反射し、シールドする効果を有するアルミニム・銅・ステンレスなどの金属製(金属材料で形成される円盤状の端板)である。
左端板41dの外面中央部には左端板と一体に軸部41fを具備させてある。また、右端板41eの外面の中央部には右端板と一体に筒軸部41gを具備させてある。左端板41dの軸部41fと右端板41eの筒軸部41gはそれぞれ軸線が円筒状のローラ部の軸線にほぼ一致(加熱ローラ41の回転軸と同軸)している。
加熱ローラ41は上記の左右の軸部41f・41gをそれぞれ筐体44の左右の側板44eと44f間に軸受部材50を介して回転自由に支持させてある。加圧ローラ42も中心軸42aの左右両端部をそれぞれ筐体44の左右の側板44e・44f間に軸受部材51を介して回転自由に支持させてある。そして、この加熱ローラ41と加圧ローラ42を、不図示の付勢手段により、両ローラ41・42の弾性層41c・42bの弾性に抗して圧接させて、記録材搬送方向aにおいて、所定幅の定着ニップ部Nを形成させてある。
加熱ローラ41の左軸部41fは軸受部材50から筐体外に突出させて、その軸端部に加熱ローラギアG1を固着してある。また、加圧ローラ42の中心軸42aの左側端部も軸受部材51から筐体外に突出させて、その軸端部に加圧ローラギアG2を固着してある。ギアG1とギアG2は噛合させてある。ギアG1に定着回転モータMの回転力が不図示のギア列を介して伝達されることで、加熱ローラ41が図2において矢印の時計方向に回転駆動される。これに連動して加圧ローラ42が図2において矢印の時計方向に回転駆動される。加熱ローラ41と加圧ローラ42の定着ニップ部Nにおける回転周速度がほぼ同じになるように、ギアG1とギアG2のギア比が設定されている。
加熱ローラ41の右軸部である筒軸部41gには、その筒軸内に筒軸の外側開口から、マイクロ波等の高周波を発生させる電磁波波発生器43を挿入してある。この電磁波発生器43は筒軸部41gの内周面に実質的に非接触に挿入し、不図示の支持部材により非回転に保持させて配設してある。
電磁波発生器43は、国際条約で定められた、工業、科学、及び医療用無線周波数装置、所謂ISM装置に使用できるISM周波数帯のマイクロ波を発生させる事ができる。本実施例では、周波数2.45GHzのマイクロ波を発生させる事ができるマグネトロンを使用している。
電磁波発生器43から発生された高周波wは、電磁波発生器43を挿入した筒軸部41gの内側開口41h(加熱ローラ41の回転中心を含むように筒軸部41gの開口から端板41eを貫通する貫通穴部)から加熱ローラ41の内空部(加熱ローラ容器内)41iに照射(印加)される。加熱ローラ41の左右端部は、それぞれ、マイクロ波等の高周波を反射し、シールドする効果を有するアルミニム・銅・ステンレスなどの金属製の左右の端板41f・41eで塞がれている。これにより、加熱ローラ41の左右端部側は高周波シールド状態が保たれて、加熱手段を構成する容器の内部である加熱ローラ内空部41iに照射された高周波wが加熱ローラ左右端部側から外部に漏洩することが防止される。このシールド部材としての左右の端板41d・41eは、熱容量及び熱伝導率の低いものの方が、加熱ローラ41の熱容量が増加しないので好ましい。
加熱ローラ41の円筒状ローラ部の左右端部に対する端板41d・41eの接合は高周波が漏洩する隙間を軽減することで、加熱ローラ41の左右端部の良好な高周波シールド状態を保つようにする。
図5の(a)〜(e)は、それぞれ、その接合構造例を示している。なお、各例は、円筒状ローラ部の左端部に対する左端板41dの接合を示しているが、円筒状ローラ部の右端部に対する右端板41eの接合も同様である。
(a)は、円筒状ローラ部のシールド層41bに対して端板41dをビス45で締め付けて(締結して)取り付けたものである。発熱層41aに対して端板41dをビス45で締め付けて取り付けることもできる。
(b)は、端板41dと円筒状ローラ部の端部の一部を平行するような形状を形成した上で、シールド層41bに対して端板41dをビス45で締め付けて取り付けたものである。
(c)は、端板41dと円筒状ローラ部の端部の一部を平行するような形状を形成した上で、シールド層41bに対して端板41dをフランジ部材46で締め付けて取り付けたものである。
(d)は、端板41dをかしめて円筒状ローラ部のシールド層41bに対して接合したものである。また、不図示ではあるが、予め片端は溶接しておく等することにより隙間を軽減することが可能となる。
(e)は、端板41dと円筒状ローラ部の端部の一部を平行するような形状を形成した上で、端板41dと、シールド層41bまたは発熱層41aの端面の間に電磁波吸収体で出来たリング47などを挟ませる。そして、シールド層41bに対して端板41dをビス45で締め付けて取り付けたものである。発熱層41aに対して端板41dをビス45で締め付けて取り付けることもできる。この接合構造により、高周波漏洩防止効果は増大する。
上記の接合構造以外でも、高周波の漏洩を十分に防げる形であれば、加熱ローラ41の円筒状ローラ部の左右端部に対する端板41d・41eの留め方は問わない
かくして、この高周波シールド材製の左右の端板41f・41eと、発熱層41aの外
側の前記シールド層41bとにより、加熱ローラ41の内空部41iに照射した高周波wの加熱ローラ外への漏洩を所定の値以下にすることが可能となる。
加熱ローラ41からのマイクロ波などの高周波の漏洩は、前記シールド部材41f・41e・41bよりも外側では、100mW/cm以下にすることが望ましく、更には余裕を見て10mW/cm以下もしくは5mW/cm以下にするほうが好ましい。仮にシールド(遮蔽)を十分に出来ない場合でも、加熱ローラ41の外部に漏洩する高周波は十分に弱まっているので、加熱ローラの周囲に電波吸収体(不図示)などを配置し、画像形成装置の外部に100mW/cmより大きな高周波が漏洩しないようにすればよい。
上記の定着装置40は、画像形成動作開始信号が発せられると、制御ユニット100によって制御される。図6は定着装置40の動作を示す動作フローである。図7は定着装置40の温調制御系統のブロック図である。
図6を参照して、制御ユニット100は、画像形成装置が起動されると、定着装置40の電磁波発生器43をオンさせて定着装置40の温調をスタートする(S101)。続いて、定着回転モータMの駆動もスタートさせる(S102)。定着装置40の加熱ローラ41の温度が所定温度に達するとプリント動作を行う(S104)。
加熱ローラ41の加熱は、電磁波発生器43から加熱ローラの中空内部41iに照射された高周波wを発熱層41aが吸収して発熱することでなされる。この発熱層41aの発熱が、発熱層41aの外側のシールド層41b・弾性層41cに伝導して加熱されて、加熱ローラ41が長手方向・周方向にほぼ均一に迅速に加熱・昇温する。プリント動作中においても定着装置の加熱ローラ41の温度が一定温度(定着温度)となるように温調制御は継続されている。
画像形成装置で設定されたジョブのコピーやプリント動作が終了すると、電磁波発生器43をオフすることで加熱ローラ41の温調を停止させ(S105)、定着回転モータMの駆動も停止させる(S106)。
図7を参照して、制御ユニット100は、CPU100aを搭載している。CPU100aは、同様に制御ユニット100に搭載したROM100bに格納されたプログラムによって、予め決められた画像形成シーケンスに纏わる様々なシーケンスを実行する。またその際、一次的または恒久的に保存することが必要な書き換え可能なデータを格納するために、RAM100cも搭載している。制御ユニット100は、高周波発生器(マグネトロン)43を制御するマイクロ波制御部100dと、定着回転モータMを制御するモータ制御部100eを搭載している。マイクロ波制御部100dには、電磁波発生器43の動作に必要な高圧制御回路やフィラメント電圧制御回路などが含まれる。制御部100d・100eはCPU100aで制御される。
不図示の温度センサTHにより検知される加熱ローラ41の表面温度に関する電気的情報がA/Dコンバータ100fを介してCPU100aに入力する。すなわち、A/Dコンバータ100fによって、加熱ローラ41の温度変化に応じた温度センサTHから出力されるアナログ値をデジタル値として制御ユニット100のCPU100aに入力される。CPU100aは、この温度データをもとに、マイクロ波制御部100dを制御し、電磁波発生器43をON/OFFすることで、加熱ローラ41、すなわち定着装置の温調を行う。
加熱ローラ41・加圧ローラ42が回転駆動され、加熱ローラ41が所定の定着表面温度に加熱温調されている状態において、二次転写部14側から、表面に未定着トナー画像
tが形成された記録材Pが記録材搬入口41gから定着装置40内に導入される。そして、加熱ローラ41と加圧ローラ42との圧接部である定着ニップ部Nに進入して、定着ニップ部Nを挟持搬送されていく。記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送される過程で、記録材P上の未定着トナー画像tが加熱ローラ41の熱と、定着ニップ部Nの圧力で、記録材Pの面に熱圧定着される。加熱されたローラ41でトナーを溶融すると同時に加圧させてトナー画像を定着させることで光沢ある定着ができる。定着ニップ部Nを出た記録材Pは加熱ローラ41の面から分離されて、記録材搬出口41hから定着装置外に送り出される。WPは定着装置40に対する記録材の最大通紙幅である。
ここで、上述した定着装置40においては、電磁波発生器43として、周波数2.45GHzのマイクロ波を発生することができるマグネトロンを使用しているが、本発明においてはこれに限定されるものではない。たとえば、電磁波発生手段として、ミリ波と呼ばれる周波数30GHz程度の高周波を発生させる事ができる発振器を用いても良い。
電磁波発生器43から発生された高周波wは、本実施例では定着装置40の加熱ローラ41の側部から、加熱ローラ41の内部に照射される。高周波wを加熱ローラ内部に照射する際には、図2・図3のように、電磁波発生器43から直接加熱ローラ内部を照射させても良いし、不図示の導波管を介して照射しても良い。また高周波wを入射させる加熱ローラ端部側では、加熱ローラ41が回転する時にも高周波シールド状態が保たれるようにシールド部材41eを使用しており、また逆の端部側も同様にシールド部材41dでシールドする。その際、端部に用いるシールド部材41d・41eは熱容量及び熱伝導率の低いものの方が、加熱ローラ41の熱容量が増加しないので好ましい。
本実施例の加熱ローラ41は、発熱層41aの外周に、シールド層41bと弾性層41cを具備させてあり、発熱層41aの発熱をシールド層41bと弾性層41cを熱伝導体として熱伝導させ、熱伝導体により記録材を加熱する。しかし、弾性層41cは必要に応じて加えればよい。不図示ではあるが、弾性層41cがない加熱ローラも考えられる。
本実施系では、加熱ローラ41の端部から加熱ローラ内部に高周波を照射したが、発熱層41aの内部のみに高周波を印加する系であれば、この限りではない。
加圧手段である加圧ローラ42も、加熱手段である加熱ローラ41と同様に発熱層を含む複合層構造にして、高周波で所定の温度に加熱する装置構成にすることもできる。
本実施例のように、加熱手段である加熱ローラ41を構成する容器の内部である加熱ローラ内部に高周波を吸収し発熱する発熱体である発熱層41aを具備させる。そして、加熱ローラ内部に高周波を印加し、加熱ローラ内部にて高周波を反射、吸収させることにより高周波シールド構造をとる。これにより、容易に高周波シールド構造を構成できる、高周波加熱方式の定着装置(画像加熱装置)を作成することが可能となる。
実施例2の定着装置を説明する。実施例1の定着装置と共通する構成部材・部分には同じ符号を付して再度の説明を省略する。
図8は、本実施例における定着装置40の概略構成を示す横断側面図、図9は図8の(9)−(9)線に沿う縦断正面図である。図10と図11はヒータアセンブリの拡大横断面図と拡大縦断面図である。
加圧手段としての加圧ローラ42は、実施例1の定着装置40と同様に、中心軸42aの左右両端部をそれぞれ筐体44の左右の側板44e・44f間に軸受部材51を介して回転自由に支持させてある。本実施例においては、この加圧ローラ42のギアG2に定着回転モータMの回転力を伝達して、加圧ローラ42を図8において矢印の反時計方向に回転駆動するようにしている。
上記の加圧ローラ42の上側に、加圧ローラ42に並行させて、加熱手段としての加熱ユニット61を配設してある。加熱ユニット61は、ヒータアセンブリ62と、このヒータアセンブリ62にルーズに外嵌させた、即ち、ヒータアセンブリ62と摺動自在に設けられた、ベルト状の加熱回転体としての加熱ベルト(加熱フィルム)63を有する。加熱ベルト63は、可撓性を有する、エンドレスあるいは円筒状の耐熱性部材であり、耐熱性樹脂や金属、あるいはそれらの複合で構成されている。
ヒータアセンブリ62において、64と66は加圧ローラ62の軸線方向を長手とする下側と上側のシールド部材であり、ビス固定、溶接、嵌合いなどにより接合されて、両者で横長の中空容器を構成している。下側と上側のシールド部材64・66は、高周波を反射する、例えばアルミニウム・銅・ステンレスなどの金属部材(金属材料)である。下側シールド部材65の内側にはマイクロ波などの高周波を吸収して発熱する発熱体65を配設してある。上記のシールド部材64・66が発熱体65を内包し内部に導かれた電磁波が外部へ漏れるのを防止する容器である。本実施例では、SiCやフェライトと少しのSiNなどの粉粒体を混合させた原料を、棒状(板状)にプレス成形して焼結させたセラミックを使用している。発熱体65と上側シールド部材66との間には高周波照射空間部62aを存在させている。上側シールド部材66の右側端部(一端)には筒穴部66aを具備(設置)させて、その筒穴部内に筒穴の外側開口から、高周波発生器(マグネトロン)43を挿入して配設してある。下側シールド部材64の左右の端部にはそれぞれ外方に張出させて被加圧突部64a・64bを具備させてある。また、下側シールド部材64の下面には、加熱ベルト63の内面との摺動性を高める滑性部材層(摺動部材)67を形成具備させてある。滑性部材層67は、加熱ベルト63の内面との摺動摩擦係数が、下側シールド部材64と加熱ベルト63の内面との摺動摩擦係数よりも小さい、耐熱性の部材である。例えばフッ素系樹脂やガラスなどの層である。
上記のヒータアセンブリ62に加熱ベルト63をルーズに外嵌して加熱ユニット61とし、この加熱ユニット61を、ヒータアセンブリ62の滑性部材層67側の面を下向にして加圧ローラ42に対向させて、加圧ローラ42の上側に並行させて配列する。ヒータアセンブリ62の左側の被加圧突部64aは、筐体44の左側板44eに設けた穴部から筐体外に突出させる。ヒータアセンブリ62の左側の電磁波発生器43を配設した部分と被加圧突部64bは、筐体44の左側板44fに設けた穴部から筐体外に突出させる。そして、ヒータアセンブリ62の左右の被加圧突部64a・64bに対してそれぞれ不図示の加圧手段により下向きの所定の加圧力Fを作用させる。この加圧力で、ヒータアセンブリ62の下面である滑性部材層67の下向き面が加圧ローラ42の上面に対して加熱ベルト63を挟んで加圧ローラ42の弾性層42bを撓めて圧接する。これにより、加熱ユニット61と加圧ローラ42との間に、記録材搬送方向aにおいて所定幅の定着ニップ部Nが形成される。
加圧ローラ42が回転駆動されることにより、定着ニップ部Nにおける加圧ローラ42と加熱ベルト63の摩擦力で加熱ベルト63に回転力が作用する。これにより、加熱ベルト63はその内面が定着ニップ部Nにおいてヒータアセンブリ62の下面(滑性部材層67の面)に密着して摺動しながらヒータアセンブリ62の回りを矢印の時計方向に加圧ローラの回転周速度とほぼ同じ周速度で従動回転する。
ヒータアセンブリ62は、電磁波発生器43がONされると、下側と上側のシールド部材64・66で構成される中空容器内の発熱体65と上側シールド部材66との間の高周波照射空間部62aに高周波wが照射される。その照射高周波wを下側シールド部材64の内側に配設した発熱体65が吸収して発熱する。この発熱体65の発熱により、主として下側シールド部材64が長手方向・幅方向にほぼ均一に迅速に加熱されて昇温する。
この下側シールド部材64の温度が不図示の温度センサTHにより検知される。そして、実施例1の定着装置と同様に、この温度センサTHにより検知される温度に関する電気的情報が図7のようにA/Dコンバータ100fを介してCPU100aに入力する。すなわち、A/Dコンバータ100fによって、下側シールド部材64の温度変化に応じた温度センサTHからの電圧値がデジタル値に変換されて制御ユニット100のCPU100aに入力される。CPU100aは、この温度データをもとに、マイクロ波制御部100dを制御し、電磁波発生器43をON/OFFすることで、下側シールド部材64の温調を行う。
そして、加圧ローラ42が回転駆動され、加熱ベルト63が従動回転し、下側シールド部材64が所定の定着温度に加熱温調されている状態において、定着装置40内に記録材Pが導入される。すなわち、二次転写部14側から、表面に未定着トナー画像tが形成された記録材Pが記録材搬入口41gから定着装置40内に導入される。そして、加熱ユニット61と加圧ローラ42との圧接部である定着ニップ部Nに進入して、定着ニップ部Nにおいて回転する加熱ベルト63と加圧ローラ42により挟持されて搬送されていく。記録材Pが定着ニップ部Nを挟持搬送される過程で、記録材Pが、加熱ベルト63を介してヒータアセンブリ62の下側シールド部材64の熱で加熱され、また、定着ニップ部Nで加圧される。これにより、記録材P上の未定着トナー画像tが記録材Pの面に熱圧定着される。定着ニップ部Nを出た記録材Pは加熱ベルト63の面から分離されて、記録材搬出口41hから定着装置外に送り出される。
本実施例では、加熱ユニット61のヒータアセンブリ62が記録材に連れ回らないので、電磁波発生器43及びヒータアセンブリ62のシールド方法は容易になり、一体化構造も可能となる。
加熱体65は下側と上側のシールド部材64・66の接合で構成される中空容器内に配置して、この中空容器の内部に高周波を照射して加熱体65を発熱させる。この構成により中空容器の内部に照射した高周波wは中空容器を構成するシールド部材64・66により容器外への漏洩を防止する、あるいは所定値以下(100mW/cm2以下)にすることが可能となる。また、加熱体65による高周波の吸収を高めることが可能となる。
下側と上側のシールド部材64・66の接合構造は、高周波の漏洩を許容以下に抑えることができれば、適宜の構造を採用することができる。
電磁波発生器43の配設部からの高周波の漏洩を抑えるために必要に応じて、高周波発生器配設部も銅やアルミニウムなどのシールド部材で覆う構成にする。
仮にシールドを十分に出来ない場合でも、ヒータアセンブリ62の外部に漏洩する高周波は十分に弱まっている。従って、加熱ユニット61の周囲に電波吸収体(不図示)などを配置し、画像形成装置の外部に100mW/cm2より大きな高周波が漏洩しないようにすればよい。
下側シールド部材64は熱伝導体として、発熱体65の発熱を定着ニップ部Nを挟持搬
送されていく記録材Pおよびトナー像tに効率的に伝える必要があるために、その熱伝導率は高いものが望ましい。たとえば、銅やアルミニウムなどである。また、下側シールド部材64は、熱伝導率の高いものを用いることで、定着ニップ部Nにおける長手方向・幅方向の温度分布が均一化されて、定着品位が向上する。
一方、定着ニップ部N側とは逆側の上側シールド部材66は、下側シールド部材64よりも、熱容量、熱伝導率共に小さいものを用いることにより、ヒータアセンブリ62の定着に不要な場所への熱の分散を防ぐことが可能となる。
加熱体65は、定着ニップ部Nにほぼ対応する部分に棒形状に配置することによって、効率よく定着することが可能となる。棒形状の発熱体は、意図的に中空部分を作る必要もなく、形状も単純な為容易に形成することが可能であると共に、少量の材料で作成が可能なため低コストで作成が可能となる。定着ニップ部Nにほぼ対応する部分だけでなく、その部分外にも発熱体54を配置しても良い。
加熱ベルト63の内面との摺動性を高める滑性部材層67は、必要に応じて設けるものである。
ヒータアセンブリ62の高周波照射空間部62aへの電磁波発生器43による高周波wの照射は、本実施例のように、ヒータアセンブリ62の側部から空間部62aへ直接照射する構成に限られない。たとえば、導波管を介して照射しても良い。
図12は、ヒータアセンブリ62の空間部62aに高周波を照射する他の構成を示すものである。この例においては、ヒータアセンブリ62の上側シールド板66の上面側に、長手に沿って導波管68を設けている。この導波管68も上側シールド板66と同様に、高周波を反射し、シールドする効果を有する銅・アルミニウム・ステンレスなどの金属部材により構成してある。導波管68の左側端部68aは閉鎖してある。導波管68の右側端部には筒穴部68bを具備させて、その筒穴部内に筒穴の外側開口から電磁波発生器43を挿入して配設してある。また、上側シールド板66の、上記導波管68が位置する面部分には、導波管68に沿って、複数の開口部(複数の小孔)66bを具備させてある。導波管68はこの複数の開口部66bを介して空間部62aと連通している。電磁波発生器43から発生した高周波wは導波管67により上側シールド板66の上面に導かれて、上側シールド板66の上面に形成されている複数の各開口部66bからヒータアセンブリ62の空間部62aに入る。これにより、空間部62a内の発熱体65が高周波wを吸収して発熱する。
発熱体65に中空構造を作り、その内部に高周波を照射しても同様の効果が得られる。
実施例1における画像形成装置の概略構成を示す縦断面図 定着装置の概略構成を示す横断側面図 図2の(3)−(3)線に沿う縦断正面図 加熱ローラの分解斜視図 円筒状ローラ部の左端部に対する左端板の各種接合構造例を示素図 定着装置の動作を示す動作フロー図 定着装置の温調制御系統のブロック図 実施例2における定着装置の概略構成を示す横断側面図 図8の(9)−(9)線に沿う縦断正面図 ヒータアセンブリの拡大横断側面図 ヒータアセンブリの拡大縦断正面図 他の構成の定着装置の概略構成を示す縦断正面図
符号の説明
40…定着ユニット(定着装置)、41…加熱ローラ(加熱手段)、42…加圧ローラ(加圧手段)、43…電磁波発生器、44…発熱体、45…シールド部材、46…弾性部材、47…シールド部材(右端板)、48…シールド部材(左端板)、61…加熱ユニット、62…ヒータアセンブリ、63…加熱ベルト、64…下側シールド部材、65…発熱体、66…上側シールド部材、67…滑性部材層(摺動部材)、68…導波管

Claims (3)

  1. 電磁波を発生する電磁波発生手段と、前記電磁波発生手段からの電磁波により発熱して記録材上の画像をニップ部にて加熱する加熱回転体と、を有し、
    前記加熱回転体は、金属層と、前記金属層より内側にあって電磁波により発熱する発熱層と、を有する円筒部と、前記円筒部の一端側と他端側の開口部とをそれぞれ塞いで円筒部に設置され、金属材料で形成される円盤状の端板と、前記一端側と他端側の一方の前記端板に設けられ、前記加熱回転体の回転軸と同軸に配置された筒軸部と、前記加熱回転体の回転中心を含むように前記筒軸部の開口から前記端板を貫通する貫通穴部と、を有し、
    前記電磁波発生手段は、前記筒軸部とは非接触に前記筒軸部に挿入して設けられていることを特徴とする画像加熱装置。
  2. 前記端板と前記円筒部はビスにより締結されていることを特徴とする請求項1に記載の画像加熱装置。
  3. 電磁波により発熱する板状の発熱体と、前記発熱体を内包する中空の容器と、前記容器の内部にあって、前記発熱体が電磁波の照射を受ける空間部と、前記容器の外側の一端に設置され、電磁波を発生する電磁波発生手段と、前記容器の一端に配置され、前記電磁波発生手段からの電磁波を前記空間部へ導く筒穴部と、を有するヒータアセンブリと
    内周面が前記ヒータアセンブリと摺動自在に設けられ記録材上の画像をニップ部にて加熱するベルト状の加熱回転体と、
    を有し、前記容器は、金属材料で形成されることを特徴とする画像加熱装置。
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