JP2020129100A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】予備加熱部が記録媒体を加熱するときに、搬送部において記録媒体と接触している部分の最大温度が記録媒体の温度より高くなる場合と比して、1枚目の記録媒体の画像の光沢度と、100枚目の記録媒体の画像の光沢度とに差が生じるのを抑制することができる画像形成装置を得る。【解決手段】搬送部において記録媒体と接触している部分は、予備加熱部によって記録媒体が加熱されているときに、記録媒体と接触している部分の最大温度が記録媒体の温度以下となる材料で形成されている。【選択図】図1

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
特許文献1に記載の画像形成装置では、回転駆動源より搬送プーリを回転することにより、搬送部材及び搬送補助部材を駆動して転写材を搬送し、未定着トナー像を輻射熱によって加熱溶融し、カレンダーローラ入口の案内部材へと転写材を搬送する。
特開2002−148973号公報
従来、画像形成装置は、トナー画像が表面に転写された記録媒体の裏面と接触した状態で、周回しながら記録媒体を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送される記録媒体を加熱する予備加熱部とを備えている。さらに、画像形成装置は、予備加熱部によって加熱された記録媒体にトナー画像を定着する本加熱部を備えている。
予備加熱部が記録媒体を加熱するときに、搬送部において記録媒体と接触している部分の温度が、記録媒体の温度より高いと、搬送部の熱が記録媒体に伝わる。また、搬送部は周回しながら記録媒体を搬送するため、搬送部の温度は、予備加熱部からの加熱によって、徐々に高くなる。
このように搬送部の温度が徐々に高くなることで、複数枚の記録媒体に画像を形成する場合に、搬送部の熱が記録媒体に伝わると、予備加熱部によって加熱される1枚目の記録媒体の温度と、100枚目の記録媒体の温度との差が生じてしまう。このため、1枚目の記録媒体に形成される画像の光沢度と、100枚目の記録媒体に形成される画像の光沢度とに差が生じる。
本発明の課題は、予備加熱部が記録媒体を加熱するときに、搬送部において記録媒体と接触している部分の最大温度が記録媒体の温度より高くなる場合と比して、1枚目の記録媒体の画像の光沢度と、100枚目の記録媒体の画像の光沢度とに差が生じるのを抑制することである。
本発明の第1態様に係る画像形成装置は、トナー画像が表面に転写された記録媒体の裏面と接触した状態で、周回しながら記録媒体を搬送する搬送部と、搬送される記録媒体を加熱してトナー画像を記録媒体に定着する本加熱部と、記録媒体の搬送方向において前記本加熱部の上流側に配置され、前記搬送部によって搬送される状態の記録媒体を非接触状態で加熱する予備加熱部と、を備え、前記搬送部において記録媒体と接触している部分は、前記予備加熱部によって記録媒体が加熱されているときに、記録媒体と接触している部分の最大温度が記録媒体の温度以下となる材料で形成されていることを特徴とする。
本発明の第2態様に係る画像形成装置は、第1態様に記載の画像形成装置において、前記予備加熱部は、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下で分光放射輝度が最大となる赤外線を記録媒体に向けて照射する赤外線ヒータを備え、前記搬送部は、記録媒体と接触する接触面を有し、前記接触面は、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.05以下の材料によって形成されていることを特徴とする。
本発明の第3態様に係る画像形成装置は、第2態様に記載の画像形成装置において、前記接触面は、銀、金、アルミニウム、銅、又はスズによって形成されていることを特徴とする。
本発明の第4態様に係る画像形成装置は、第1〜第3態様の何れか1態様に記載の画像形成装置において、前記搬送部は、複数のロール部と、前記ロール部に巻き掛けられている無端状の搬送ベルトとを有し、前記搬送部は、記録媒体と接触する接触面である前記搬送ベルトの外周面と記録媒体の裏面とが接触した状態で、記録媒体を搬送することを特徴とする。
本発明の第5態様に係る画像形成装置は、第4態様に記載の画像形成装置において、前記搬送部は、記録媒体の裏面の全域と前記搬送ベルトの外周面とが接触した状態で、記録媒体を搬送することを特徴とする。
本発明の第1態様の画像形成装置によれば、予備加熱部が記録媒体を加熱するときに、搬送部において記録媒体と接触している部分の最大温度が記録媒体の温度より高くなる場合と比して、1枚目の記録媒体の画像の光沢度と、100枚目の記録媒体の画像の光沢度とに差が生じるのを抑制することができる。
本発明の第2態様の画像形成装置によれば、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.05より大きい材料によって接触面が形成されている場合と比して、1枚目の記録媒体の画像の光沢度と、100枚目の記録媒体の画像の光沢度とに差が生じるのを抑制することができる。
本発明の第3態様の画像形成装置によれば、接触面がEPDMゴム(=エチレンプロピレンゴム)で形成されている場合と比して、1枚目の記録媒体の画像の光沢度と、100枚目の記録媒体の画像の光沢度とに差が生じるのを抑制することができる。
本発明の第4態様の画像形成装置によれば、記録媒体の裏面の幅方向両端側の部分、及び中央側の部分だけが、ワイヤに接触した状態で、記録媒体が搬送される場合と比して、画像に光沢むらが生じるのを抑制することができる。
本発明の第5態様の画像形成装置によれば、搬送ベルトに表裏を貫通する貫通孔が形成されている場合と比して、画像に光沢むらが生じるのを抑制することができる。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の定着装置を示した構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の定着装置の本加熱部を示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の搬送ベルトを示した斜視図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の予備加熱部から出射される赤外線の特性をグラフで示した図面である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の定着装置の本加熱部を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置の冷却部を示した断面図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置のトナー画像形成部を示した構成図である。 本発明の実施形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。 本発明の比較形態に係る画像形成装置を示した概略構成図である。
本発明の実施形態に係る画像形成装置の一例について図1〜図9に従って説明する。なお、図中に示す矢印Hは装置上下方向(鉛直方向)を示し、矢印Wは装置幅方向(水平方向)を示し、矢印Dは装置奥行方向(水平方向)を示す。
(画像形成装置10)
本実施形態に係る画像形成装置10は、シート部材Pにトナー画像を形成する電子写真式の画像形成装置である。画像形成装置10は、図8に示されるように、収容部50と、排出部52と、画像形成部12と、搬送機構60と、反転機構80と、定着装置100と、冷却部90とを備えている。
〔収容部50〕
収容部50は、記録媒体としてのシート部材Pを収容する機能を有している。画像形成装置10では、収容部50は、複数(例えば2つ)備えられている。この複数の収容部50から選択的にシート部材Pが送り出される構成とされている。
〔排出部52〕
排出部52は、トナー画像が形成されたシート部材Pが排出される部分である。具体的には、定着装置100でトナー画像が定着された後に、冷却部90で冷却されたシート部材Pが排出部52へ排出される構成とされている。
〔画像形成部12〕
画像形成部12は、電子写真方式によりシート部材Pにトナー画像を形成する機能を有している。具体的には、画像形成部12は、トナー画像を形成するトナー画像形成部20と、トナー画像形成部20で形成されたトナー画像をシート部材Pに転写する転写装置30と、を備えている。
トナー画像形成部20は、色ごとにトナー画像を形成するように複数備えられている。画像形成装置10では、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、ブラック(K)の計4色のトナー画像形成部20が備えられている。図8に示す(Y)、(M)、(C)、(K)は、上記各色に対応する構成部分を示している。
−トナー画像形成部20−
各色のトナー画像形成部20は、用いるトナーを除き基本的に同様に構成されている。具体的には、各色のトナー画像形成部20は、図7に示されるように、図中矢印A方向に回転する感光体ドラム21(=感光体)と、感光体ドラム21を帯電させる帯電器22とを備えている。さらに、各色のトナー画像形成部20は、帯電器22によって帯電された感光体ドラム21を露光して感光体ドラム21に静電潜像を形成する露光装置23と、露光装置23によって感光体ドラム21に形成された静電潜像を、トナーを用いて現像してトナー画像を形成する現像装置24とを備えている。
−転写装置30−
転写装置30は、各色の感光体ドラム21のトナー画像を、中間転写体に重畳して一次転写し、該重畳されたトナー画像をシート部材Pに二次転写する機能を有している。具体的には、転写装置30は、図8に示されるように、中間転写体としての転写ベルト31と、一次転写ロール33と、転写部35とを備えている。
一次転写ロール33は、感光体ドラム21に形成されたトナー画像を、感光体ドラム21と一次転写ロール33との間の一次転写位置T(図7参照)で転写ベルト31に転写する機能を有している。
転写ベルト31は、無端状を成し、複数のロール32に巻き掛けられて姿勢が決められている。転写ベルト31は、複数のロール32の少なくとも1つが回転駆動されることで、矢印B方向へ周回し、一次転写されたトナー画像を二次転写位置NTへ搬送する。
転写部35は、転写ベルト31に転写されたトナー画像をシート部材Pに転写する機能を有している。具体的には、転写部35は、二次転写部34と、対向ロール36とを備えている。
対向ロール36は、転写ベルト31に対向するように、転写ベルト31の下側に配置されている。二次転写部34は、対向ロール36との間に転写ベルト31が配置されるように、転写ベルト31の内側に配置されている。二次転写部34は、具体的には、コロトロンで構成されている。転写部35では、転写ベルト31に転写されたトナー画像が、二次転写部34の放電により発生された静電力により、二次転写位置NTを通過するシート部材Pに転写される。
〔搬送機構60〕
搬送機構60は、収容部50に収容されたシート部材Pを二次転写位置NTへ搬送する機能を有している。さらに、搬送機構60は、二次転写位置NTから後述の本加熱部120へ搬送する機能を有している。搬送機構60については、詳細を後述する。
〔反転機構80〕
反転機構80は、図8に示されるように、複数の搬送ロール82と、反転装置84と、複数の搬送ロール86とを備えている。
複数の搬送ロール82は、定着装置100から送られたシート部材Pを反転装置84へ搬送するロールである。反転装置84は、一例として、シート部材Pの搬送方向が例えば90度ずつ変化するように、シート部材Pを複数回折り返しながら搬送することで、メビウスの帯のようにシート部材Pを捻って、シート部材Pの表裏を反転させる装置である。
複数の搬送ロール86は、反転装置84で表裏が反転させたシート部材Pを搬送機構60へ搬送するロールである。
この構成において、シート部材Pの第一面(=表面)及び第二面(=裏面)にトナー画像を形成する場合(以下「両面印刷の場合」と記載することがある)に、反転機構80は、定着装置100によって第一面(=表面)にトナー画像が定着したシート部材Pの表裏を反転させる。そして、反転機構80は、搬送機構60を通してシート部材Pを再度二次転写位置NTへ搬送させる。
〔定着装置100〕
定着装置100は、転写装置30によってシート部材Pに転写されたトナー画像をシート部材Pに定着する機能を有している。なお、定着装置100については、詳細を後述する。
〔冷却部90〕
冷却部90は、定着装置100で加熱されたシート部材Pを冷却する機能を有している。冷却部90は、図8に示されるように、シート部材Pの搬送方向において、後述の本加熱部120の下流側に配置されている。また、冷却部90は、装置幅方向に並んでいる2個の冷却ロール92を備えている。2個の冷却ロール92は、同様の構成とされているため、一方の冷却ロール92について説明する。
冷却ロール92は、図6に示されるように、シート部材Pの搬送経路を挟んで上側に配置されたロール92aと、シート部材Pの搬送経路を挟んで下側に配置されたロール92bとを備えている。
ロール92a、92bは、装置奥行方向に延びている円柱状とされており、円筒状の基材94a、94bを有している。基材94a、94bは、アルミニウム管であって、図示せぬ送風機構によって生じた空気の流れが、基材94a、94bの内部に生じるようになっている。この空気の流れによって、ロール92a、92bの表面の温度は、この空気の流れが生じない場合の温度と比して低下する。
この構成において、ロール92bは、図示せぬ駆動部材から回転力が伝達されて、回転する。さらに、ロール92bに従動してロール92aが回転する。ロール92a、92bは、シート部材Pを挟み込んで搬送し、シート部材Pを冷却する。
(画像形成装置の作用)
図8に示す画像形成装置10では、次のようにしてトナー画像が形成される。
先ず、電圧が印加された図7に示す各色の帯電器22は、各色の感光体ドラム21の表面を予定の電位で一様にマイナス帯電する。続いて、外部から入力された画像データに基づいて露光装置23は、帯電した各色の感光体ドラム21の表面に露光光を照射して静電潜像を形成する。
これにより、画像データに対応した静電潜像が夫々の感光体ドラム21の表面に形成される。さらに、各色の現像装置40は、この静電潜像を現像し、トナー画像として可視化する。また、転写装置30は、各色の感光体ドラム21の表面に形成されたトナー画像を、転写ベルト31に転写する。
そこで、図8に示す収容部50から搬送機構60によってシート部材Pの搬送経路へ送り出され、搬送されるシート部材Pは、転写ベルト31と対向ロール36とが接触する二次転写位置NTへ送り出される。二次転写位置NTでは、シート部材Pが転写ベルト31と対向ロール36とに挟持搬送されることで、転写ベルト31の表面のトナー画像は、シート部材Pの第一面(=表面)に転写される。
さらに、定着装置100は、シート部材Pの第一面に転写されたトナー画像をシート部材Pに定着し、シート部材Pは、冷却部90へ搬送される。冷却部90は、トナー画像が定着されたシート部材Pを冷却して排出部52へ排出する。
一方、シート部材Pの第二面(=裏面)にトナー画像を形成する場合には、搬送機構60によって搬送されることで定着装置100を通過したシート部材Pが、反転機構80へ搬送され、反転機構80によって搬送されたシート部材Pは、反転装置84によって表裏が反転される。さらに、搬送ロール86は、表裏が反転したシート部材Pを搬送機構60へ搬送する。搬送機構60は、シート部材Pを搬送する。そして、シート部材Pの第二面にトナー画像を形成するために、前述した工程が再度行われる。
(要部構成)
次に、定着装置100、及び搬送機構60について説明する。
〔定着装置100〕
定着装置100は、図1に示されるように、後述する搬送ベルト66の外周面66aに静電吸着された状態で搬送されるシート部材Pを非接触状態で加熱する予備加熱部102と、シート部材Pと接触してシート部材Pを加熱、加圧する本加熱部120とを備えている。
[予備加熱部102]
予備加熱部102は、図1に示されるように、シート部材Pの搬送方向において、トナー画像がシート部材Pに転写される二次転写位置NT(図8参照)に対して下流側で、後述する搬送ベルト66の外周面66aに静電吸着して搬送されるシート部材Pの上方(=トナー画像が転写される側)に配置されている。この予備加熱部102は、反射板104と、複数の赤外線ヒータ106(以下「ヒータ106」と記載する)と、金網112とを備えている。
−反射板104−
反射板104は、アルミニウム板を用いて形成されており、搬送されるシート部材P側が開放された底浅の箱状とされている。本実施形態では、上方から見て、反射板104は、搬送されるシート部材Pを装置奥行方向で覆うようになっている。
−ヒータ106−
ヒータ106は、外形が円柱状の赤外線ヒータであって、反射板104の内部に複数収容され、装置奥行方向に延びるように配置されている。本実施形態では、上方から見て、ヒータ106は、搬送されるシート部材Pを装置奥行方向で覆うようになっている。また、ヒータ106は、搬送されるシート部材Pから一例として上下方向で30〔mm〕離れている。
さらに、複数のヒータ106は、装置幅方向に並べられている。本実施形態では、上方から見て、複数のヒータ106が配置されている領域は、搬送されるシート部材Pを装置幅方向で覆うようになっている。換言すれば、複数のヒータ106によって、搬送されるシート部材Pの全体が、一度に加熱されるようになっている。
このヒータ106は、筒状の石英管と、石英管の内部に収容されたカーボンフィラメントとを備えている。この石英管の表面には、黒色の赤外線放射膜が形成されている。このように、ヒータ106は、石英管108の表面に黒膜が形成されていることで、例えば、白色の膜が形成されている場合と比して、赤外線を効率よく放射するようになっている。ここで、本実施形態において、黒色とは、無彩色点(x=0.333,y=0.333、Y=0)からの色度のズレが色差ΔEで100以内である色である。
以上の構成において、ヒータ106からは、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下で分光放射輝度が最大となる赤外線が放射され、ヒータ106の表面温度は、300〔℃〕以上1175〔℃〕以下の予め定められた温度となる。
ここで、ヒータ106から出射される赤外線の放射波長と分光放射輝度との関係を、図4に示すグラフを用いて説明する。図4のグラフの横軸は、赤外線の放射波長〔μm〕を示し、縦軸は、分光放射輝度〔W/m ・sr〕を示す。図4のグラフに示されるように、ヒータ106から出射される赤外線においては、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下で分光放射輝度が最大となっている。換言すれば、波長ピーク時の放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下となっている。
ここで、予備加熱部102は、本加熱部120によって未定着のトナー画像がシート部材Pに定着する前に、トナーを軟化させる機能を有している。つまり、予備加熱部102は、トナー軟化手段として機能している。本実施形態で用いられるトナーは、イエロー(Y)色のYトナー、マゼンタ(M)色のMトナー、シアン(C)色のCトナー、ブラック(K)色のけトナーの計4種類のトナーである。
Kトナーとは異なる色であるYトナー、Mトナー及びCトナーの熱吸収効率は、波長ピーク時の放射波長が短いと、Kトナーの熱吸収効率と比して低くなる。つまり、波長ピーク時の放射波長が短い場合に、Yトナー、Mトナー及びCトナーは、Kトナーと比して軟化しにくくなってしまう。一方、波長ピーク時の放射波長が長すぎると、ヒータ106の温度が低くなってしまう。
本実施形態では、波長ピーク時の放射波長は、3〔μm〕以上5〔μm〕以下である。このため、4色のトナーの夫々の熱吸収効率が高くなり、かつ、ヒータ106の温度が低くなるのが抑制される。これにより、予備加熱部102よって、各色のトナーが効果的に軟化する。
−金網112−
金網112は、反射板104の縁部に図示せぬ固定部材で固定されており、図1に示されるように、反射板104の内部と、反射板110の外部とを仕切っている。これにより、金網112は、搬送されるシート部材Pと、ヒータ106とが接触するのを防止している。
この構成において、予備加熱部102は、搬送ベルト66の外周面66aに静電吸着されたシート部材Pの未定着のトナー画像側から、非接触状態でシート部材Pを加熱する。
[本加熱部120]
本加熱部120は、図1に示されるように、シート部材Pの搬送方向において、予備加熱部102の下流側で、搬送ベルト66から搬送されるシート部材Pを受け取るように配置されている。本加熱部120は、シート部材Pと接触してシート部材Pを加熱する加熱ロール130と、加熱ロール130に向けてシート部材Pを加圧する加圧ロール140と、回転する加熱ロール130に従動して回転する従動ロール150とを備えている。
−加熱ロール130−
加熱ロール130は、図1に示されるように、搬送されるシート部材Pの上方を向いた面に接触し、軸方向を装置奥行方向として装置奥行方向に延びるように配置されている。また、加熱ロール130は、円筒状の基材132と、基材132の全周を覆うように形成されたゴム層134と、ゴム層134の全周を覆うように形成された離型層136と、基材132の内部に収容されたヒータ138とを有している。加熱ロール130における離型層136の外周面の外径は、一例として80〔mm〕とされている。
基材132は、アルミニウム管であって、一例として厚さ20〔mm〕とされている。また、ゴム層134は、シリコーンゴムによって形成されており、一例として厚さ6〔mm〕とされている。さらに、離型層136は、テトラフルオロエチレンとパーフルオロエチレンの共重合体(PFA樹脂)によって形成されており、一例として厚さ50〔μm〕とされている。
また、図2に示されるように、装置奥行方向において加熱ロール130の両端部には、装置奥行方向に延びる軸部139aが夫々形成されており、そして、軸部139aを夫々支持する支持部材139bが設けられている。これにより、加熱ロール130は、加熱ロール130の両端部で支持部材139bによって回転可能に支持されている。
−従動ロール150−
従動ロール150は、図1、図2に示されるように、加熱ロール130を挟んで搬送されるシート部材Pの反対側で、軸方向を装置奥行方向として装置奥行方向に延びるように配置されている。また、従動ロール150は、円筒状の基材152と、基材152の内部に収容されたヒータ154とを有している。従動ロール150の基材152の外周面の外径は、一例として50〔mm〕とされている。
基材152は、アルミニウム管であって、一例として厚さ10〔mm〕とされている。そして、従動ロール150は、従動ロール150の両端部で図示せぬ支持部材によって回転可能に支持されている。
この構成において、従動ロール150は、加熱ロール130に従動して回転する。そして、従動ロール150は、加熱ロール130を加熱する。このように、加熱ロール130が従動ロール150によって加熱されること、及び加熱ロール130自身がヒータ138を有していることで、加熱ロール130の表面温度は、180〔℃〕以上200〔℃〕以下の予め定められた温度となる。
−加圧ロール140−
加圧ロール140は、図1、図2に示されるように、搬送されるシート部材Pを挟んで加熱ロール130の反対側で、搬送されるシート部材Pの下方を向いた面に接触し、軸方向を装置奥行方向として装置奥行方向に延びるように配置されている。また、加圧ロール140は、円筒状の基材142と、基材142を覆うように形成されたゴム層144と、ゴム層144を覆うように形成された離型層146と、装置奥行方向の両端部に形成された一対の軸部148(図2参照)とを有している。加圧ロール140における離型層146の外周面の外径は、一例として225〔mm〕とされている。このように、加圧ロール140の外径は、加熱ロールの外径と比して大きくされている。
基材142は、アルミニウム管であって、一例として厚さ20〔mm〕とされている。また、ゴム層144は、シリコーンゴムによって形成されており、一例として厚さ1〔mm〕とされている。さらに、離型層146は、テトラフルオロエチレンとパーフルオロエチレンの共重合体(PFA樹脂)によって形成されており、一例として厚さ50〔μm〕とされている。
また、一対の軸部148は、図2に示されるように、加圧ロール140の装置奥行方向の両端部に形成されており、加圧ロール140における離型層146の外周面と比して小径化され、軸方向に延びている。
この構成において、加圧ロール140は、図示せぬ駆動部材から回転力が伝達されて回転する。そして、回転する加圧ロール140に従動して加熱ロール130が回転し、回転する加熱ロール130に従動して従動ロール150が回転する。さらに、加熱ロール130と加圧ロール140とが、トナー画像が転写されたシート部材Pを挟み込んで搬送することで、トナー画像がシート部材Pに定着される。
−その他−
本加熱部120は、図2に示されるように、加圧ロール140を支持する支持部材156と、支持部材156を介して加圧ロール140を加熱ロール130側に付勢する付勢部材158とを備えている。
支持部材156は、一対設けられている。そして、一対の支持部材156は、加圧ロール140の一対の軸部148を下方から回転可能に支持するように夫々配置されている。
付勢部材158は、圧縮スプリングであって、一対設けられており、支持部材156を挟んで軸部148の反対側に配置されている。
この構成において、一対の付勢部材158が、加圧ロール140を加熱ロール130側に付勢することで、加圧ロール140が、シート部材Pを加熱ロール130に向けて加圧する。そして、図5に示されるように、加圧ロール140によって付勢された部分の加熱ロール130が変形し、加熱ロール130と加圧ロール140とが接触する領域であるニップ部Nが形成される。
〔搬送機構60〕
搬送機構60は、図8に示されるように、送出ロール62と、複数の搬送ロール64と、搬送ベルト66と、駆動ロール74と、従動ロール76とを備えている。
送出ロール62は、軸方向を装置奥行方向として、収容部50に収容されたシート部材Pを送り出すロールである。複数の搬送ロール64は、送出ロール62が送り出したシート部材Pを搬送ベルト66へ搬送するロール、又は搬送ベルト66が搬送したシート部材Pを冷却部90へ搬送するロールである。
駆動ロール74は、軸方向を装置奥行方向として、対向ロール36に対して、送出ロール62が送り出されたシート部材Pを搬送する搬送ロール64側に配置されており、モータから回転力が伝達されて回転する構成とされている。
従動ロール76は、軸方向を装置奥行方向として、対向ロール36に対して、冷却部90側に配置されており、回転可能に支持されて回転する構成とされている。
搬送ベルト66は、無端状であって、対向ロール36、駆動ロール74、及び従動ロール76に巻き掛けられており、駆動ロール74が回転することで矢印C方向へ周回する構成とされている。そして、搬送ベルト66の周回方向において、対向ロール36から従動ロール76までの部分の搬送ベルト66の外周面66aは、上方を向いている。この上方を向いた搬送ベルト66の部分が、上下方向で予備加熱部102と対向している。また、搬送ベルト66の幅は、シート部材Pの幅と比して広くされている。
さらに、搬送ベルト66の外周面66aを帯電させる図示せぬ帯電部材が設けられており、周回する搬送ベルト66は、外周面66aにシート部材Pを静電吸着させることでシート部材Pを搬送する構成とされている。外周面66aは、接触面の一例である。
また、搬送ベルト66においてシート部材Pと接触する部分には、図3に示されるように、表裏を貫通する貫通孔が形成されていない。換言すれば、シート部材Pの裏面の全域と搬送ベルト66の外周面66aとが接触するようになっている。
さらに、搬送ベルト66の外周面66aは、一例として、銀を用いて形成されている。具体的には、蒸着又はメッキによって、搬送ベルト66の外周面66aは、銀を用いて形成されている。このように、搬送ベルト66の外周面66aは、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.05以下の材料によって形成されている。換言すれば、搬送ベルト66の外周面66aは、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.05より大きい材料によって形成されている場合と比して、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線によって温度が上昇しづらい材料によって形成されている。
なお、赤外線の放射率(=吸収率)については、放射率測定装置(ジャパンセンサー株式会社製のTSS−5X−2)を用いて測定することができる。
この構成において、周回する搬送ベルト66は、複数の搬送ロール64で搬送されたシート部材Pを受け取って二次転写位置NTへ搬送する。具体的には、外周面66aにシート部材Pを静電吸着させ、搬送ベルト66が矢印C方向へ周回することで、周回する搬送ベルト66は、シート部材Pを搬送する。
周回する搬送ベルト66は、外周面66aに静電吸着されているシート部材Pを、予備加熱部102の下方を通過させた後、本加熱部120側へ搬送する。
このように、図8に示す搬送ベルト66、対向ロール36、駆動ロール74及び従動ロール78で、シート部材Pを周回しながら搬送する搬送部68が構成されている。なお、対向ロール36、駆動ロール74及び従動ロール76は、ロール部の一例である。
ここで、前述したように、予備加熱部102のヒータ106からは、波長ピーク時の放射波長が、3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線が放射されている。換言すれば、ヒータ106からは、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下で分光放射輝度が最大となる赤外線が放射されている。さらに、搬送ベルト66の外周面66aは、銀を用いて形成されている。つまり、搬送ベルト66の外周面66aは、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.05以下の材料によって形成されている。
これにより、予備加熱部102によってシート部材Pが加熱されているときに、搬送ベルト66の外周面66aにおいてシート部材Pと接触している部分の最大温度は、シート部材Pの温度以下となるようになっている。換言すれば、搬送ベルト66の外周面66aは、予備加熱部102によってシート部材Pが加熱されているときに、シート部材Pと接触している部分の最大温度がシート部材Pの温度以下となる材料で形成されている。
ここで、「シート部材Pの温度」とは、予備加熱部102によって加熱されているときのシート部材Pの温度であって、例えば、非接触温度センサ等を用いて測定される。
また、「搬送ベルト66の外周面66aにおいてシート部材Pと接触している部分の最大温度」について説明する。搬送ベルト66は、予備加熱部102と対向する部分を変えながら周回する。このため、周回する搬送ベルト66の温度は、搬送ベルト66が周回する毎に上昇する。しかし、一定時間を経過すると、搬送ベルト66が吸収する熱と搬送ベルト66から発散される熱とが同様量(=飽和状態)となり、搬送ベルト66の温度上昇が止まる。
そこで、「搬送ベルト66の外周面66aにおいてシート部材Pと接触している部分の最大温度」とは、この部分の温度上昇が止まったときの温度である。これまでの実験から、搬送ベルト66の測定対象部分が最初に予備加熱部102を通過してから5〔min〕後には、この部分の温度上昇が止まる。すなわち、「搬送ベルト66の外周面66aにおいてシート部材Pと接触している部分の最大温度」とは、搬送ベルト66の測定対象部分が最初に予備加熱部102を通過してから5〔min〕後の温度である。なお、この最大温度については、例えば、熱電対を測定対象部分に貼り付けることで測定される。
(要部構成の作用)
次に、画像形成装置10の作用について、比較形態に係る画像形成装置510と比較しつつ説明する。先ず、比較形態に係る画像形成装置510の構成について、画像形成装置10と異なる部分を主に説明する。なお、画像形成装置510の作用についても画像形成装置10と異なる部分を主に説明する。
〔画像形成装置510〕
画像形成装置510は、図9に示されるように、収容部50と、排出部52と、画像形成部12と、搬送機構560と、反転機構80と、定着装置100と、冷却部90とを備えている。また、搬送機構560は、送出ロール62と、複数の搬送ロール64と、搬送ベルト566と、駆動ロール74と、従動ロール76とを備えている。
搬送ベルト566の外周面566aは、EPDMゴム(=エチレンプロピレンゴム)を用いて形成されている。このように、搬送ベルト566の外周面566aは、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.9の材料を用いて形成されている。
この構成において、予備加熱部102がシート部材Pを加熱することで、シート部材Pが静電吸着している搬送ベルト566の外周面566aも加熱される。搬送ベルト566は周回することで、予備加熱部102によって加熱され、搬送ベルト566の温度は、徐々に上昇する。
予備加熱部102がシート部材Pを加熱するときに、搬送ベルト566においてシート部材Pと接触している部分が吸収する熱と発散される熱とが同様量となり、搬送ベルト566の温度上昇が止まる。ここで、搬送ベルト566の外周面566aは、放射率が0.9であるEPDMゴムで形成されているため、搬送ベルト566が予備加熱部102から吸収する熱量は、搬送ベルト66が予備加熱部102から吸収する熱量と比して多くなる。このため、搬送ベルト566においてシート部材Pと接触している部分の最大温度が、シート部材Pの温度より高くなる。
(画像形成装置10、510の作用)
図8、図9に示す画像形成装置10、510では、送出ロール62及び搬送ロール64によって搬送されるシート部材Pは、周回する搬送ベルト66、566の外周面66a、566aに静電吸着されて二次転写位置NTへ送り出される。二次転写位置NTでは、転写ベルト31及び対向ロール36が、搬送ベルト66、566の外周面66a、566aに静電吸着されたシート部材Pを挟み込むことで、転写ベルト31の表面のトナー画像を、シート部材Pに転写する。
さらに、周回する搬送ベルト66、566は、トナー画像が転写されたシート部材Pを搬送する。そして、予備加熱部102は、搬送ベルト66、566によって搬送されるシート部材Pを非接触状態で加熱する。
また、本加熱部120が、予備加熱部102で加熱されたシート部材を、加熱ロール130と加圧ロール140とによって挟み込んで搬送することで、トナー画像をシート部材Pに定着する。トナー画像が定着したシート部材Pは、冷却部90へ搬送され、冷却部90は、トナー画像が定着されたシート部材Pを冷却して排出部52へ排出する。
複数枚のシート部材Pにトナー画像を形成する場合には、前述した工程が繰り返される。
ここで、搬送ベルト66、566は、予備加熱部102と対向する部分を変えながら周回する。このため、搬送ベルト66、566の温度が、搬送ベルト66、566が周回する毎に徐々に上昇する。
画像形成装置510の搬送ベルト566については、外周面566aがEPDMゴムを用いて形成されている。このため、前述したように、搬送ベルト566においてシート部材Pと接触している部分の最大温度が、シート部材Pの温度より高くなる。これにより、予備加熱部102がシート部材Pを加熱するときに、搬送ベルト566から熱がシート部材Pへ伝達される。そこで、複数枚のシート部材Pにトナー画像を形成する場合に、本加熱部120へ搬送されるシート部材Pの温度が、枚数が増える毎に高くなる。
このため、複数枚のシート部材Pにトナー画像を形成する場合に、1枚目のシート部材Pのトナー画像の光沢度(=グロス)と、100枚目のシート部材Pのトナー画像の光沢度とに差が生じる。
これに対して、画像形成装置10の搬送ベルト66については、搬送ベルト66の外周面66aは、銀を用いて形成されている。このため、前述したように、搬送ベルト66においてシート部材Pと接触している部分の最大温度が、シート部材Pの温度以下となる。
これにより、予備加熱部102がシート部材Pを加熱するときに、搬送ベルト66から熱が、シート部材Pへ伝達されない。そこで、複数枚のシート部材Pにトナー画像を形成する場合に、本加熱部120へ搬送されるシート部材Pの温度が、枚数が増える毎に高くなるのが抑制される。
このため、複数枚のシート部材Pにトナー画像を形成する場合に、1枚目のシート部材Pのトナー画像の光沢度と、100枚目のシート部材Pのトナー画像の光沢度とに差が生じるが抑制される。
(まとめ)
以上説明したように、画像形成装置10では、画像形成装置510と比して、1枚目のシート部材Pに形成されるトナー画像の光沢度と、100枚目のシート部材Pに形成されるトナー画像の光沢度とに差が生じるのが抑制される。
また、画像形成装置10では、搬送ベルト66の外周面66aは、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.05以下の材料によって形成されている。このため、外周面が、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.05より大きい材料によって形成されている場合と比して、1枚目のシート部材Pに形成されたトナー画像の光沢度と、100枚目のシート部材Pに形成されたトナー画像の光沢度とに差が生じるのが抑制される。
また、画像形成装置10では、外周面66aは、銀を用いて形成されている。このため、放射率が0.9のEPDMゴムを用いて形成されている場合と比して、1枚目のシート部材Pに形成されたトナー画像の光沢度と、100枚目のシート部材Pに形成されたトナー画像の光沢度とに差が生じるのが抑制される。
また、画像形成装置10では、搬送部68は、シート部材Pの裏面と搬送ベルト66の外周面66aとが接触した状態で、シート部材Pを搬送する。このため、例えば、シート部材Pの裏面の幅方向両端側の部分、及び中央側の部分だけが、ワイヤに接触した状態で、シート部材Pが搬送される場合と比して、ワイヤと接触している部分のシート部材Pとワイヤと接触していな部分のシート部材Pとで温度差が生じることが無いため、トナー画像に光沢むらが生じるのが抑制される。
また、画像形成装置10では、搬送ベルト66においてシート部材Pと接触する部分には、表裏を貫通する貫通孔が形成されていない。換言すれば、搬送部68は、シート部材Pの裏面の全域と搬送ベルト66の外周面66aとが接触した状態で、シート部材Pを搬送する。このため、例えば、吸引してシート部材Pを吸着させる搬送ベルトのように、搬送ベルトに表裏を貫通する貫通孔が形成されている場合と比して、搬送ベルト66の外周面と接触する部分のシート部材Pと、貫通孔が形成されることで搬送ベルト66の外周面と接触しない部分のシート部材Pとで温度差が生じることが無いため、トナー画像に光沢むらが生じるのが抑制される。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、搬送ベルト66の外周面66aは、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.05以下の材料によって形成されたが、予備加熱部102がシート部材Pを加熱するときに、搬送ベルト66の外周面66aにおいてシート部材Pと接触している部分の最大温度が、シート部材Pの温度以下となればよく、外周面が他の部材を用いて形成されてもよい。
また、上記実施形態では、搬送ベルト66の外周面66aは、銀によって形成されているたが、金、アルミニウム、銅、又はスズであってもよい。放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.05以下の材料であればよい。
また、上記実施形態では、シート部材Pは、無端状の搬送ベルト66の外周面66aに吸着されたが、例えば、ロールの外周面にシート部材Pが吸着されてもよい。この場合には、予備加熱部のヒータは、装置奥行方向から見て円弧状に並べられる。
また、搬送ベルト66の外周面66aを冷却する冷却手段を設けてもよい。冷却手段を設けることで、搬送ベルト66の温度上昇をより低い温度で止めることができる。冷却手段としては、例えば搬送ベルト66の外周面側または内周面側から空気を当てて冷却する冷却ファンを設けてもよい。冷却ファンは、搬送ベルト66の外周面66aにシート部材Pが静電吸着された状態で搬送される領域に空気を当てるよう設けてもよいが、空気によってシート部材Pの搬送状態が不安定になるのを抑制するよう、搬送ベルト66の外周面66aにシート部材Pが静電吸着された状態で搬送されない領域に空気を当てるよう設けるのが好ましい。
10 画像形成装置
36 対向ロール(ロール部の一例)
66 搬送ベルト
66a 外周面(接触面の一例)
68 搬送部
74 駆動ロール(ロール部の一例)
76 従動ロール(ロール部の一例)
102 予備加熱部
106 ヒータ
120 本加熱部

Claims (5)

  1. トナー画像が表面に転写された記録媒体の裏面と接触した状態で、周回しながら記録媒体を搬送する搬送部と、
    搬送される記録媒体を加熱してトナー画像を記録媒体に定着する本加熱部と、
    記録媒体の搬送方向において前記本加熱部の上流側に配置され、前記搬送部によって搬送される状態の記録媒体を非接触状態で加熱する予備加熱部と、を備え、
    前記搬送部において記録媒体と接触している部分は、前記予備加熱部によって記録媒体が加熱されているときに、記録媒体と接触している部分の最大温度が記録媒体の温度以下となる材料で形成されている画像形成装置。
  2. 前記予備加熱部は、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下で分光放射輝度が最大となる赤外線を記録媒体に向けて照射する赤外線ヒータを備え、
    前記搬送部は、記録媒体と接触する接触面を有し、
    前記接触面は、放射波長が3〔μm〕以上5〔μm〕以下の赤外線の放射率が0.05以下の材料によって形成されている請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記接触面は、銀、金、アルミニウム、銅、又はスズによって形成されている請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記搬送部は、複数のロール部と、前記ロール部に巻き掛けられている無端状の搬送ベルトとを有し、
    前記搬送部は、記録媒体と接触する接触面である前記搬送ベルトの外周面と記録媒体の裏面とが接触した状態で、記録媒体を搬送する請求項1〜3の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 前記搬送部は、記録媒体の裏面の全域と前記搬送ベルトの外周面とが接触した状態で、記録媒体を搬送する請求項4に記載の画像形成装置。
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