JP2011197439A - 定着装置および画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】定着装置において、その製造コストを抑えつつ、加熱ローラの加熱に要するエネルギーを抑制する。
【解決手段】定着装置110では、記録部材が加熱ローラ22と加圧ローラ20に挟持されることにより、当該記録部材上のトナー像が定着される。加熱ローラ22と熱反射板200の間には、中間部材22Aが設けられる。これにより、筐体28内の保温性能が向上し、また、熱反射板200の熱反射効率を維持できる。
【選択図】図3
【解決手段】定着装置110では、記録部材が加熱ローラ22と加圧ローラ20に挟持されることにより、当該記録部材上のトナー像が定着される。加熱ローラ22と熱反射板200の間には、中間部材22Aが設けられる。これにより、筐体28内の保温性能が向上し、また、熱反射板200の熱反射効率を維持できる。
【選択図】図3
Description
本発明は、定着装置に関し、特に、記録紙上に形成されたトナー像を定着させる定着装置および定着装置を備えた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置では、感光体ドラム上をほぼ一様に帯電させた後、当該感光体ドラムをレーザースキャニングユニット等により露光して画像信号に応じた静電潜像を形成し、その後、現像器により帯電されたトナーを感光体ドラム上に供給して顕像化し、そのトナー像を転写紙などの記録部材に転写する。記録部材に転写されたトナー像は、記録部材上に担持されているだけであって固定されていないため、画像形成装置に備えられた定着装置においてトナー像を加熱加圧して、当該トナー像を熱溶融定着させ、これにより、記録部材上に固定された画像を形成する。このような定着装置では、記録部材上のトナー像が、加熱ローラ上において定着される。
このような加熱ローラの加熱に要するエネルギーを抑制することにより、定着装置の消費エネルギーの抑制を図るための技術が、従来から種々開示されている。
たとえば、特許文献1(特開平05−188805号公報)、特許文献2(特開平09−101700号公報)および特許公報3(特開2007−086452号公報)には、樹脂ハウジング内に加熱ローラが設けられている定着装置において、当該樹脂ハウジングと加熱ローラの間に、加熱ローラから放射された熱をより多く加熱ローラに返すための、熱反射板を設ける技術が開示されている。
また、特許文献4(特開2004−287318号公報)には、加熱ローラの耐久性低下を防ぐため、上記したような熱反射板に加えて、加熱ローラの表面を清掃する清掃装置を備えた定着装置が開示されている。これらの技術によれば、加熱ローラから放射された熱が熱反射板により加熱ローラへと返されることにより、加熱ローラの加熱に要するエネルギーを低減することができる。
しかしながら、特許文献1〜特許文献3に開示されたような従来の定着装置では、使用に伴って、トナーやトナーに含有されるワックス、紙粉が熱反射板表面に付着し、熱反射効率が低下するという事態が生じていた。また、特許文献4に開示されているように、定着装置内に清掃装置を設けた場合には、構成が複雑となることから定着装置のコストアップを招くという問題が生じていた。
本発明は、かかる実情に鑑み考え出されたものであり、その目的は、定着装置において、その製造コストを抑えつつ、加熱ローラの加熱に要するエネルギーを抑制することである。
本発明に従った定着装置は、トナー像を記録部材に定着させる定着装置において、記録部材を加熱するための加熱部材と、加熱部材との圧接により加圧する加圧部材と、加熱部材および加圧部材が収納された筐体と、加熱部材と筐体の間に設けられた熱反射手段と、加熱部材と熱反射手段との間に設けられた中間部材とを備える。
また、本発明の定着装置では、中間部材の少なくとも一部は、加熱部材および熱反射手段から離間していることが好ましい。
また、本発明の定着装置では、中間部材の加熱部材に対向する面は、赤外線波長2〜10μmにおける光反射性能を有する材料から構成されていることが好ましい。
また、本発明の定着装置では、熱反射手段は、加圧部材と筐体の間にも設けられ、中間部材は、加圧部材と、加圧部材と筐体の間に設けられた熱反射手段との間にも設けられることが好ましい。
本発明に従った画像形成装置は、記録部材上に画像を形成する画像形成装置であって、上記した定着装置のいずれかを備える。
本発明によれば、加熱部材表面上で圧接される記録部材からトナーやワックス等が飛散した場合、当該トナーやワックス等は、熱反射手段より加熱部材側に設けられた中間部材に遮られ、それらが熱反射手段に付着することを回避できる。これにより、熱反射効率が低下することを回避できる。
また、本発明によれば、構成が複雑な清掃装置を設けるのではなく中間部材を設けることによって熱反射手段へのトナー等の付着を抑制しているため、定着装置の製造コストを抑えつつ熱反射効率の低下を回避できる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しつつ説明する。なお、各図において、同じ機能を奏する要素については、同一の参照符号を付し、その説明は繰返さない。
本実施の形態では、画像形成装置の一例として、カラー画像を形成するタンデム型のカラープリンタが示されている。なお、本発明に従った画像形成装置は、定着装置を備えていればよく、モノクロプリンタであっても良い。
[1.画像形成装置の全体構成]
図1は、本実施の形態に従う定着装置を備えた画像形成装置の構成を説明する図である。図1を参照して、画像形成装置100は、装置本体部全体を覆うように外装カバー101を備え、装置本体部内でプリントされた記録部材が排出口108から搬出される。
図1は、本実施の形態に従う定着装置を備えた画像形成装置の構成を説明する図である。図1を参照して、画像形成装置100は、装置本体部全体を覆うように外装カバー101を備え、装置本体部内でプリントされた記録部材が排出口108から搬出される。
画像形成装置100では、画像形成のために例えばそれぞれが回転する4つの感光体104と、感光体104のそれぞれの転写位置にて形成されるトナー像を順次積層して転写する中間転写ベルト105と、中間転写ベルト105の移動面まわりに設定される転写位置に設けられた転写ローラ106とが示されている。
そして、当該転写位置に、給紙ローラ103を用いて、給紙カセット102に格納されている記録部材を搬送する。なお、給紙カセット102には図示しないが記録部材の有無を検出するセンサが設けられており、給紙カセット102がセットされていない場合や、記録部材が無くなった場合には、図示しない表示パネル等でユーザに通知される。
画像形成装置100では、記録部材に印字する画像データに基づいて、感光体104に静電潜像が形成される。そして、感光体104に形成された静電潜像が現像によりトナーで顕像化され、中間転写ベルト105に順次に積層される。中間転写ベルト105上に静電転写され合成し終わったトナー像は、転写位置にて転写ローラ106からの静電的な吸引によって記録部材の上に静電的に一括して転写される。そして、転写後の転写紙(記録部材)を定着装置110に通し、これにより、熱と圧力を加えて転写紙上の画像を定着させる。当該工程により画像形成が完了する。その後、記録部材は、排出口108から排出される。
図2は、画像形成装置100のブロック図である。
図2を参照して、画像形成装置100は、当該画像形成装置100の動作を全体的に制御する中央制御部1を含む。中央制御部1は、CPU(Central Processing Unit)を含む。
図2を参照して、画像形成装置100は、当該画像形成装置100の動作を全体的に制御する中央制御部1を含む。中央制御部1は、CPU(Central Processing Unit)を含む。
また、画像形成装置100は、中央制御部1が実行するプログラム等のデータを含むROM(Read Only Memory)3と、中央制御部1がプログラムを実行する際のワーキングエリアとなるRAM(Random Access Memory)2と、中央制御部1がプログラムを実行する際の設定値等の各種のデータを記憶するメモリ4と、画像形成装置100の状態を表示する表示部および外部から情報を入力するためのボタン等の入力部とを含む操作部5と、ネットワーク9Aを介して外部の機器との間で通信をする際のインターフェイスとなるネットワークI/F(インターフェイス)9とを含む。
また、画像形成装置100では、感光体104への静電潜像の形成、中間転写ベルト105の回転、転写ローラ106の回転、給紙ローラ103の回転、給紙カセット102における記録部材の有無等のセンサの検出信号の処理など、画像形成動作において静電潜像を形成して現像し、給紙カセット102の記録部材に対してトナー像を転写し、定着装置110に記録部材を導入するまで処理、および、定着装置110を経た記録部材を排出口108から排出するまでの処理が、画像形成部6によって実行される。画像形成部6の動作は、中央制御部1によって制御される。
定着装置110は、当該定着装置110の動作を全体的に制御する定着装置制御部310を含む。定着装置110では、定着装置制御部310は、各種センサ315の検出出力に基づいて、ハロゲンヒータ313および各種モータ314の動作を制御する。
定着装置110における制御態様については、図3および図4をさらに参照して後述する。
[2.定着装置の構成]
図3は、本発明の実施の形態に従う定着装置110の内部構成を説明する図である。また、図4は、定着装置110の斜視図である。
図3は、本発明の実施の形態に従う定着装置110の内部構成を説明する図である。また、図4は、定着装置110の斜視図である。
図3よび図4を参照して、定着装置110は、その外郭を覆う筐体28を含む。定着装置110では、筐体28の上部側(記録部材(用紙)の搬送方向下流側)に搬出口24が設けられ、反対側の下部側(記録部材の搬送方向上流側)に搬入口26が設けられる。
搬入口26には、ガイド部材42が設けられている。なお、ガイド部材42を駆動機構に駆動されるよう構成すれば、搬入口26を開閉するシャッタとして機能させることも可能である。
筐体28には、ハロゲンヒータ313を内蔵する加熱ローラ(加熱部材)22と、加圧ローラ(加圧部材)20とが設けられる。
筐体28の下部側の搬入口26から搬入された記録部材は、加熱ローラ22および加圧ローラ20により加熱および加圧される。これにより、記録部材上のトナー像が記録部材に定着する。その後、記録部材は、搬出口24から定着装置110外へと送り出される。
定着装置110では、記録部材は、加熱ローラ22と加圧ローラ20により、ニップ領域を形成するように圧接される。当該ニップ領域は、記録部材の通紙時に記録部材以外の領域で隙間が生じないように形成される。
図2をさらに参照して、定着装置110では、加熱ローラ22の表面温度を検出する図示せぬ温度センサ(各種センサ315に含まれる)が備えられている。定着装置制御部310は、当該温度センサによって検出される温度に基づいて、ハロゲンヒータ313のオン/オフを制御する。
また、定着装置制御部310は、定着装置110に記録部材が導入されるタイミングに応じて、加熱ローラ22および加圧ローラ20を回転させる図示せぬモータ(各種モータ314に含まれる)の駆動を制御する。
定着装置110では、加熱ローラ22と筐体28の間に、熱反射板200が設けられている。熱反射板200は、加熱ローラ22の輻射熱の輻射熱を反射する材料(たとえば、アルミニウム)によって構成される。なお、熱反射板200は、少なくとも、(後述する中間部材22Aを介して)加熱ローラ22と対向する面が上記材料で構成されていれば良い。つまり、たとえば、上記面にアルミニウムの皮膜が形成された部材によって構成される。
また、定着装置110では、加熱ローラ22と熱反射板200との間に、中間部材22Aが設けられている。中間部材22Aの材料としては、たとえば、輻射率の比較的低い、アルミニウムや銀、ステンレス鋼等のようなものが挙げられる。なお、中間部材22Aのすべてがこのような材料によって構成されていても良い。なお、少なくとも加熱ローラ22に対向する面がこのような材料によってコーティングされていれば良い。
また、中間部材22Aにおいて、少なくとも加熱ローラ22に対向する面は、定着動作において加熱ローラ22が加熱される温度(たとえば、150℃〜200℃)の熱線に対応する波長についての光反射性能を有する材料から構成されていることが好ましい。なお、具体的には、たとえば2μm〜10μmの赤外線波長における光反射性能を有することが好ましい。たとえば、アルミニウムや銀、ステンレス鋼などの材料が考えられる。
また、中間部材22Aは、加熱ローラ22と熱反射板200との間を仕切る、板状の形状であることが好ましいが、少なくとも、加熱ローラ22上を通過する記録部材上からトナーやワックスや紙片が熱反射板200に飛散することを回避できるように設けられていれば良い。確実に、熱反射板200への上記トナー等の飛散を回避するためには、中間部材22Aは、加熱ローラ22に対して熱反射板200を完全に遮蔽するように、加熱ローラ22の長手方向(図4の両矢印LA方向)全域に渡って、そして、加熱ローラ22の周方向についても熱反射板200の加熱ローラ22と対向する面のほぼ全域を覆うように、設けれることが好ましい。ただし、中間部材22Aは、加熱ローラ22に対して熱反射板200の少なくとも一部を覆うように存在していれば、熱反射板200への上記トナー等の飛散を抑制できるという効果が得られると考えられる。
[3.中間部材の作用]
本実施の形態の定着装置110における、中間部材22Aの作用を、図5(A)および図5(B)を参照して説明する。なお、図5(B)は、中間部材22Aに上記したようなトナーやワックスや紙片が付着した状態を示す。これらの付着物は、付着層22Xとして示されている。一方、図5(A)は、定着装置110の使用開始時等のように、中間部材22Aに未だ上記したトナーやワックスや紙片が付着していない状態を示す。
本実施の形態の定着装置110における、中間部材22Aの作用を、図5(A)および図5(B)を参照して説明する。なお、図5(B)は、中間部材22Aに上記したようなトナーやワックスや紙片が付着した状態を示す。これらの付着物は、付着層22Xとして示されている。一方、図5(A)は、定着装置110の使用開始時等のように、中間部材22Aに未だ上記したトナーやワックスや紙片が付着していない状態を示す。
まず、図5(A)を参照して、定着装置110では、加熱ローラ22表面から、熱が、矢印A1で示すように中間部材22A側に向かって放射される。
上記したように中間部材22Aの少なくとも加熱ローラ22に対向する面は、輻射率が比較的低い材料から構成されている。これにより、加熱ローラ22から放出された熱の一部は、矢印A3で示すように中間部材22Aを介して熱反射板200側に向けて放射されるが、加熱ローラ22から放出された熱の多くは、矢印A2で示すように、中間部材22Aで反射されて加熱ローラ22へと戻される。
また、熱反射板200側に放射された熱は、矢印A4で示すように熱反射板200により反射されて戻される。
図5(B)を参照して、中間部材22Aにトナー等が付着すると、加熱ローラ22に対向する面の熱反射効率が低下するため、矢印A1で示された加熱ローラ22表面からの熱を受けた際に、トナー等が付着していない場合と比較して(図5(A)参照)、加熱ローラ22側に向けて反射される熱量が減少する。しかしながら、中間部材22Aの少なくとも上記した輻射率が比較的低い材料から構成されているため、トナー等が付着していない場合と比較して、熱反射板200側に向けて放射される熱量が増加する(矢印A6)。
そして、本実施の形態では、中間部材22Aが設けられることにより、設けられていない場合と比較して、上記したトナー等の熱反射板200への付着が回避される。これにより、画像形成装置100において画像形成が行なわれるに従って中間部材22Aにトナー等が付着しても、熱反射板200における、中間部材22Aから放射された熱の反射効率は低下することがない。したがって、矢印A6で示された、中間部材22Aから放射された熱は、効率よく中間部材22A側に向けて反射され(矢印A7)、その後、加熱ローラ22側に向けて放出される。
図5(B)では、中間部材22Aから加熱ローラ22側に向けて放射される熱が矢印A5で示されている。上記したように、本実施の形態では、中間部材22Aから熱反射板200側へ放射された熱は、熱反射板200表面で高効率で反射されて中間部材22A側へと戻される。これにより、矢印A1で示された、加熱ローラ22から放射された熱は、中間部材22Aから、矢印A5で示されるように、比較的高確率で、加熱ローラ22側へと戻される。
表1に、画像形成装置100における、図5(A)に示したような初期の段階と、図5(B)に示したような記録部材に対する画像形成が行なわれた後の段階とにおける、消費電力と筐体28の内部温度の具体例を示す。
なお、表1では、中間部材22Aを設けていない場合の具体例が「中間部材なし」で、図3〜図5に記載されるように中間部材22Aを設けた場合の具体例が「中間部材あり」で、それぞれ示されている。
また、「初期」とは、上記した画像形成装置100の初期の段階(画像形成がまだ行なわれていない状態)を意味し、「耐久後」とは、記録部材に対する画像形成が十分に行なわれ、中間部材22A等にトナー等が付着している状態を意味する。
また、「消費電力」とは、ハロゲンヒータ313を、画像の定着に利用するのに適した温度で安定させるために消費する電力を示し、「中間部材なし」と「中間部材あり」のそれぞれの場合において、「初期」の段階を100%とした場合の「耐久後」の段階の消費電力が示されている。なお、ハロゲンヒータ313への通電制御は、定着装置制御部310によって実行される。
ハウジング温度とは、筐体28の内部温度であり、たとえば、図3の破線で示すような熱反射板200よりも外側に設置された温度センサ900における検出温度が示されている。
なお、表1では、「中間部材なし」と「中間部材あり」のそれぞれの値は、同じ気温の部屋に設置された画像形成装置について測定された値であり、両場合の「耐久後」は、「初期」の段階から同数の記録部材への画像形成が行なわれた後の状態を示している。
表1から理解されるように、「中間部材なし」では、「初期」で70℃であったハウジング温度が「耐久後」では80℃まで上昇している。一方、「中間部材あり」では、「耐久後」のハウジング温度が75℃となっている。つまり、中間部材22Aが設けられたことにより、ハウジング温度の上昇が抑えられている。このようなハウジング温度の差は、中間部材22Aが設けられていない場合には、設けられている場合よりも、加熱ローラ22から放射された熱の、加熱ローラ22側に戻される割合が低下することによると考えられる。つまり、中間部材22Aが設けられていない場合には、熱反射板200表面にトナー等が付着することにより、熱反射板200表面の熱反射効率が低下することによって、設けられている場合よりもハウジング温度が高くなると考えられる。
また、表1から理解されるように、「中間部材なし」では、「耐久後」の消費電力が「125%」であるのに対し、「中間部材あり」では、「耐久後」の消費電力が「108%」に抑えられている。これは、中間部材22Aが設けられることにより、設けられない場合よりも高い割合で加熱ローラ22から放射された熱が加熱ローラ22側に戻され、これにより、筐体28内の断熱効率が向上し、ハロゲンヒータ313に供給する電力をより少ない電力としながら加熱ローラ22の表面温度を同程度の温度で維持できることによると考えられる。
定着装置110では、加熱ローラ22と熱反射板200の間に中間部材22Aが設けられることにより、筐体28内の保温性能が向上し、また、熱反射板200の熱反射効率を維持できる。これにより、ハロゲンヒータ313による加熱に要する電力を削減できる。なお、中間部材22Aは、加熱ローラ22および熱反射板200に対して、少なくともその一部が離間するように配置されていることが好ましい。中間部材22Aから、加熱ローラ22または熱反射板200への熱伝導による熱損失を抑えるためである。
[4.変形例]
図6に、本実施の形態の定着装置の変形例を示す。
図6に、本実施の形態の定着装置の変形例を示す。
図6に示された定着装置110Aでは、図3等を参照して説明した定着装置110に対して、筐体28内であって加圧ローラ20の外側に、中間部材20Aおよび熱反射板201が追加されている。
加圧ローラ20に対して設けられた中間部材20Aおよび熱反射板201の材質および構造は、加熱ローラ22に対して設けられた中間部材22Aおよび熱反射板200の材質および構造と同様のものとすることができる。
本変形例によれば、加熱ローラ22の温度低下の抑制に加えて、加熱ローラ22と(直接または記録部材を介して)当接する加圧ローラ20の温度低下も抑制することができる。これにより、筐体28内の保温効率を向上でき、したがって、定着装置110Aの消費電力をより確実に低下させることができる。
なお、本変形例では、単に熱反射板201のみを設けるのではなく、中間部材20Aとともに熱反射板201を設けることにより、熱反射板201へのトナー等の付着を回避しつつ、加圧ローラ20の温度低下を回避できる。これにより、加圧ローラ20の温度低下をより長期にわたって回避できる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 中央制御部、20 加圧ローラ、22 加熱ローラ、20A,22A 中間部材、24 搬出口、26 搬入口、28 筐体、100 画像形成装置、101 外装カバー、102 給紙カセット、103 給紙ローラ、104 感光体、105 中間転写ベルト、106 転写ローラ、108 排出口、110,110A 定着装置、200,201 熱反射板、310 定着装置制御部、313 ハロゲンヒータ。
Claims (5)
- トナー像を記録部材に定着させる定着装置において、
記録部材を加熱するための加熱部材と、
前記加熱部材との圧接により加圧する加圧部材と、
前記加熱部材および前記加圧部材が収納された筐体と、
前記加熱部材と前記筐体の間に設けられた熱反射手段と、
前記加熱部材と前記熱反射手段との間に設けられた中間部材とを備える、定着装置。 - 前記中間部材の少なくとも一部は、前記加熱部材および前記熱反射手段から離間している、請求項1に記載の定着装置。
- 前記中間部材の前記加熱部材に対向する面は、赤外線波長2〜10μmにおける光反射性能を有する材料から構成されている、請求項1または請求項2に記載の定着装置。
- 前記熱反射手段は、前記加圧部材と前記筐体の間にも設けられ、
前記中間部材は、前記加圧部材と、前記加圧部材と前記筐体の間に設けられた前記熱反射手段との間にも設けられる、請求項1〜請求項3のいずれかに記載の定着装置。 - 記録部材上に画像を形成する画像形成装置であって、
請求項1〜請求項4のいずれかに記載の定着装置を備える、画像形成装置。
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