JP2005091522A - 熱制御装置、定着装置及び画像形成装置 - Google Patents

熱制御装置、定着装置及び画像形成装置 Download PDF

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Abstract

【課題】 画像形成装置内の定着装置の熱源から発生する熱が、周囲に伝熱し感光体や現像器の温度上昇をもたらすのを避けるために、効率よく冷却する熱制御装置およびこれを備えた定着装置ならびにこの定着装置を使用する画像形成装置を提供する。
【解決手段】 複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置Bにおける定着装置Aに使用する熱制御装置において、前記定着装置A内部の熱源2と前記定着装置Aを覆うカバー部材6間、あるいはカバー部材6に1つまたは複数の熱遮蔽板4を設けた。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、プリンタ等の画像形成装置に関し、特に装置内で多量の熱を発生する定着装置の周囲を冷却する技術に関する。
複写機、プリンタ等の画像形成装置において、とくに装置内で多量の熱を発生する定着装置の周囲を冷却する技術は従来から知られている(例えば、特許文献1ないし10参照)。
複写機やレーザプリンタ等の画像形成装置においては、その装置内に定着装置やスキャナ装置、あるいは電源装置、書き込み装置など、稼動時に熱を発生する部材を有した装置が多く設置されている。
これらの発熱部材は、電子素子の作動に伴って発熱するが、画像形成装置に特有の熱を積極的に利用する定着装置もある。定着装置は、内部にあるハロゲンランプや抵抗加熱ヒータによって、シリコンゴム等でできた定着ローラを180℃程度の温度に加熱し、トナーを紙に融着させる役割を担っている。
このように定着装置のように発熱を目的とした場合も、副作用として熱が発生する場合も、画像形成装置内の温度上昇をもたらすことになる。その一方装置内には、感光体や現像器などのように温度の高い雰囲気下では特性が変化し制御が困難な部材もあり、極力熱的な影響を避けることが望まれる。
しかし、画像形成のプロセス上これらの装置や部材が接近して配置される必要もあり、装置個々の効果的な熱対策が必要である。
さらにまた、従来の画像形成装置では筐体を大きく設計することも可能ではあったが、最近では小型で高速化が進展し、またフルカラー化も要求されるなど、従来よりも多機能であるにも係わらず、筐体の大きさは小さくなっている。
そのため、装置内に組み込まれる各種ユニットや部材は小型化されると共に、高密度に配置されるため、従来はファンで空冷するために設けることのできた流路ダクトの確保が困難となり、今までの手段・方法では発熱部材を十分に冷却することができなくなり、装置内の温度が上昇する不具合が生じてきた。
画像形成装置に限らず、電子機器やパソコンなどでもCPUの性能が向上するとともに、発熱密度が大きくなり、冷却にはCPUクーラが取り付けられたり、ノートパソコンでは筐体に熱を逃がすような工夫がなされるなど、機器がさらに小型化することによって従来のファンを設けて空気で熱源を冷却するような手段が取れない状況である。そこで、種々の冷却法が発案されている。
従来大型コンピュータで利用されている冷却法である液体を循環させて冷却する液冷方式や、ヒートパイプなる熱伝導性に優れた部材を使った冷却法や放熱部の冷却に電子冷却であるペルチェ素子を利用するなどが見直されてきた。
例えば、液冷方式では特許文献1ないし3に記載されており、最近では特許文献4および5におけるようにノートパソコンへの展開もなされている。さらに、ヒートパイプは、パイプ内に封入した冷媒により熱を輸送するもので、特許文献6および7等に熱源から機外に排熱することができる技術が開示されている。
また、特許文献8ではペルチェ素子を使ったパソコンの冷却などの例もある。この例のように、冷却が必要であったのは適用機器が電子機器、つまりコンピュータや計測器に関するものがほとんどであった。
一方、前述のように画像形成装置に関してはファンを用いて装置内を冷却する方法が今までは多かったが、液冷やペルチェ素子の利用も提案されるようになってきた。液冷については特許文献9で中間転写ベルトを水冷する技術が開示され、ペルチェ素子の電子冷却については特許文献10に開示がなされている。
特開平5−335454号公報 特開平6−97338号公報 特開平10−213370号公報 特開平6−266474号公報 特開2002−188876号公報 特開平1−84699号公報 特開平2−244748号公報 特開2000−349479号公報 特開2001−350357号公報 特開平11−344916号公報
しかしながら、画像形成装置内の発熱部材を各種ファンによって強制空冷することにより装置内を冷却するファン空冷方式は、発熱部材ごとに空気の流路であるダクトを形成して流れを排出しなければ冷却できないため、装置内にそれなりの空間を確保しなければならず、小型化を図るうえで支障があった。
そこで本発明の目的は、上記の問題点を解決するために、画像形成装置内の定着装置の熱源から発生する熱が、周囲に伝熱し感光体や現像器の温度上昇をもたらすのを避けるために、効率よく冷却する熱制御装置およびこれを備えた定着装置ならびにこの定着装置を使用する画像形成装置を提供することにある。
本発明の他の目的は、定着装置の部材やカバー、あるいはその周囲を効率よく断熱し冷却する手段を考案し、しかも複合化することによって温度上昇を防止し、高効率で冷却する技術を提供することによって、複写機、プリンタ等の画像形成装置の小型・高速化が可能で、低騒音で画質の安定した画像形成装置を提供することにある。
前記の課題を解決するために、請求項1記載の発明では、複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置における定着装置に使用する熱制御装置において、前記定着装置内部の熱源と前記定着装置を覆うカバー部材間、あるいはカバー部材に1つまたは複数の熱遮蔽板を設けた熱制御装置を特徴とする。
また、請求項2記載の発明では、その表面反射率RがR≧80%である熱遮蔽板を少なくとも1枚を備えている請求項1記載の熱制御装置を特徴とする。
また、請求項3記載の発明では、前記熱遮蔽板の高反射面側が前記定着装置内部の前記熱源に対向して配置される請求項2記載の熱制御装置を特徴とする。
また、請求項4記載の発明では、請求項1ないし3記載の熱遮蔽板を備える熱制御装置を有する定着装置を特徴とする。
また、請求項5記載の発明では、請求項4記載の定着装置を備える画像形成装置を特徴とする。
また、請求項6記載の発明では、複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置における定着装置において、前記定着装置のカバー部材が中空構造であって、内部が真空状態であるか、あるいは真空を保持できる熱制御装置を特徴とする。
また、請求項7記載の発明では、請求項1記載の1つあるいは複数の熱遮蔽板と請求項6記載の熱制御装置を複合化した熱制御装置を特徴とする。
また、請求項8記載の発明では、請求項2記載の高反射率を有する熱遮蔽板と請求項6記載の熱制御装置を複合化した熱制御装置を特徴とする。
また、請求項9記載の発明では、請求項7または8記載の複合化した熱制御装置を備えた定着装置を特徴とする。
また、請求項10記載の発明では、請求項9記載の定着装置を備えた画像形成装置を特徴とする。
また、請求項11記載の発明では、複写機、レーザプリンタ等の画像形成装置における定着装置の熱制御装置において、前記定着装置のカバー部材が液体の循環装置を備える熱制御装置を特徴とする。
また、請求項12記載の発明では、前記液体を冷却するための放熱制御装置がさらに付帯した請求項11記載の熱制御装置を特徴とする。
また、請求項13記載の発明では、前記放熱制御装置がペルチェ素子であり、このペルチェ素子の放熱部が筐体の一部に固定されている請求項12記載の熱制御装置を特徴とする。
また、請求項14記載の発明では、前記放熱制御装置がヒートパイプであり、このヒートパイプの一端が筐体の一部に固定されている請求項12記載の熱制御装置を特徴とする。
また、請求項15記載の発明では、前記筐体の一部あるいは放熱制御装置も含めてファンで冷却する請求項13および14記載の熱制御装置を特徴とする。
また、請求項16記載の発明では、請求項11および12記載の熱制御装置と放熱制御装置を備えた定着装置を特徴とする。
また、請求項17記載の発明では、請求項13および16記載の装置を備えた画像形成装置を特徴とする。
本発明によれば、従来の定着装置における60℃以上の周囲温度の上昇を、本発明の熱遮蔽板を中間に挿入することによって、周囲への熱的影響を40℃程度まで減少させることができた。
また、さらなる効果として、従来はプラスチックのカバーが直接空冷されるため、定着ローラの温度も低下し加熱用のハロゲンランプが常時点灯して、定着の所定温度を維持する必要があったが、本発明の熱遮蔽板によって、内部温度の低下も防止でき定着の省エネルギにも効果がある。
以下、図面により本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は定着装置内部のローラの配置を示す概略斜視図である。図2は図1の定着装置内部のローラと熱遮蔽板の配置を示す概略斜視図である。図3は図2のローラと熱遮蔽板の配置を示す概略断面図である。
図1ないし図3において、定着装置Aは、長尺ハロゲンランプ2を中心に内蔵した2本のローラ1、2で構成される。定着ローラ1は金属シリンダにシリコンゴムが外側に設けられた構成で、中心のハロゲンランプ2に通電加熱して、ゴム表面を約180℃程度に加熱保持する。
さらに下側のローラは加圧ローラ3と称され、図示しない転写紙がローラ1との間を搬送されるさいに、圧力をかけてトナーを融着させる。加圧ローラ3も同様に転写紙を暖める程度に加熱させる。本実施の形態では、この2本のローラはともに直径φ30mm、長さ350mmであり、熱容量は比較的大きい。
本発明では、これらのローラのうち上側の定着ローラ1周囲を図2の熱遮蔽板4で覆い、熱を周囲に放熱するのを防止した。図3の断面図では、熱遮蔽板4を2枚重ねで配置した例を示している。
定着ローラ1は800W程度の電力で全体が加熱され定着装置A自体も大きいので、熱容量が多く、周囲への放熱量も多い。本発明では、この熱を熱制御装置によって防止するようにしている。
具体的には熱が周囲に漏洩しないように抑えるために、場合によって多数枚の薄い金属板を重ねて利用した熱遮蔽板4を熱源近傍に設けることによって、放射熱を順次低下させ昇温を防止する。
熱遮蔽板4としてアルミ板A5052PやSUS304の板厚1mmを用い、内側表面の反射率を向上させるため表面研磨し、分光反射率を測定して可視域から赤外域の波長に対して85%の反射率を得た。この板材を図2や図3のように加工して反射率の高い熱遮蔽板とした。
定着ローラ1から周囲へ伝熱する形態が放射による場合が多いので、例えば金属製の熱遮蔽板であれば、反射率Rを高くすることによって、定着装置側へ熱線を反射させるため周囲への伝熱量が少なくなり温度上昇を防止できる。
図2および図3に示したように、ハロゲンランプ2を入れた定着ローラ1や加圧ローラ3から周囲への放熱のうち放射による分を少なくするために、前述した高反射率の金属板をローラ側に配置して、赤外線を反射させた。
図4は熱遮蔽板の内側反射板の形状を説明する概略断面図である。図4のように熱遮蔽板4の内側反射板4aはローラ形状に合わせて曲率を有する板にしても良い。定着ローラ1から放熱される熱線を効率よく反射させるために、熱源側に対向して配置させ、背面への放熱を防止して周囲の温度上昇を極力抑える工夫をしたものである。
図5は熱遮蔽板を組み込んだ定着装置の概略図である。トナーの付いた転写紙は矢印方向へ移動して定着装置Aに入り、定着ローラ1と加圧ローラ3間を通過して、定着が終了する工程である。定着装置A周囲の装置や部材が温度上昇するのを防止したり、低減させるための熱制御装置を付帯した定着装置を提供する。
図6は前述の実施の形態の定着装置を組み込んだ複写機を画像形成装置として示す概略図である。温度上昇の防止対策を施した定着装置Aを備えた画像形成装置Bを提供する。定着装置Aの側面には排紙トレイ5が設けてある。
上記各実施形態は次のような作用効果を奏する。即ち、従来の定着装置はハロゲンランプで加熱されたシリコンゴムの周囲に耐熱性のプラスチックでカバーし、そのカバー上をファンで強制空冷していたが、周囲温度が60℃以上に上昇していた。本発明の熱遮蔽板を中間に挿入することによって、周囲への熱的影響を40℃程度まで減少させることができた。
また、本発明のさらなる効果として、従来はプラスチックのカバーが直接空冷されるため、定着ローラの温度も低下し加熱用のハロゲンランプが常時点灯して、定着の所定温度を維持していたが、本発明の熱遮蔽板によって、内部温度の低下も防止でき定着の省エネルギにも効果があった。
ハロゲンランプは発熱による熱伝導と赤外線放射によって、シリコンゴムを加熱し、加熱されたシリコンゴムも表面から熱を対流と放射によって周囲に放熱している。本発明では、この熱放射を反射率の高い金属面を有する熱遮蔽板によって反射させることで、周囲への熱的影響をさらに減少させることができた。反射率が85%以下であると熱遮蔽板が赤外線を吸収し、温度上昇してしまい効果が減少してしまうことが解った。
熱遮蔽板を多数枚取り付けるときや1枚の場合でも反射率の高い金属面を熱源と対向させるように配置することによって、効率よく反射もでき遮蔽効果が大きくなる。
定着装置に熱遮蔽板を組み込むことによって、周囲への温度上昇を従来に比べて約20℃低下させることができた。定着装置周辺の温度上昇が抑えられたことにより、感光体や現像装置などへの稼動時の温度上昇も減少し安定した品質の画像を得ることが可能となった。
図7は中空構造の真空断熱装置を備えた定着装置を示す概略図である。中空内部は大気圧より減圧され、定着ローラ1上に隙間を隔てて設置される。中空構造のカバー部材(真空断熱装置)6の内部を真空6aにすることによって、熱伝導性を低下させ周囲に熱を伝えにくくすることによって温度上昇を防止する。
図8は中空構造の真空断熱装置と熱遮蔽板を備えた定着装置を示す概略断面図である。図9は中空構造の真空断熱装置と曲率を有する熱遮蔽板を備えた定着装置を示す概略断面図である。
真空断熱装置6で高温になるのを防止できるが、断熱装置といっても素材は金属であり、この断熱装置は中空構造の真空6aといっても熱伝導で熱遮蔽板4に伝わることになる。
そこで、図8のように内側に熱遮蔽板4を置き、その外側に真空断熱装置6をおいて複合化した熱対策を施した熱制御装置を示した。熱遮蔽板4と真空の断熱装置6を組み合わせることによって、周囲の温度上昇をさらに低下させる。
図8の内側の熱遮蔽板4や図9に示した曲率のある熱遮蔽板4も表面を高反射率に加工して、図のように真空断熱装置6を複合化して配置した。熱遮蔽板4と真空の断熱装置6を組み合わせることによって、周囲の温度上昇をさらに低下させ、高反射率を有する熱遮蔽板4で、さらに効率よく温度上昇を防止できるようにした。
図5に示したような定着装置の内部に図8や図9に示した熱遮蔽板6と真空断熱装置6を配置して、定着装置として利用した。これによれば、周囲の温度上昇をさらに低減した定着装置を提供し得る。
図6に上述した定着装置を組み込んだ複写機の概要図を示した。このようにすれば、温度上昇対策の施された定着装置を備えた画像形成装置を提供することができる。
ハロゲンランプは発熱による熱伝導と赤外線放射によって、シリコンゴムを加熱し、加熱されたシリコンゴムも表面から熱を対流と放射によって周囲に放熱している。この放射伝熱によって定着カバーが高温となり、定着周囲に温度上昇を来たしていたが、定着カバーに本発明の真空にされたカバー6を装着することによって、真空断熱となり格段に温度を低下させることができた。
内側に熱遮蔽板を置くことにより、さらに温度を低く抑えることができた。真空断熱装置で高温になるのを防止できたが、断熱装置といっても素材は金属であり、装置は中空構造の真空といっても外側は熱伝導で温度上昇があったが、本発明によりこれを防止できた。さらに、熱遮蔽板を高反射板にすることでさらに効率よく温度上昇を防止することができた。
熱遮蔽板と真空断熱装置を複合化した熱制御装置を搭載した定着装置を製作し、従来の装置と定着のカバー温度を比較した場合に、室温23℃に対して35℃と12℃の上昇に抑えられ、従来の60℃となることに比べると格段の効果があった。
熱対策を複合化した定着装置により周辺の温度上昇が抑えられ、感光体や現像装置などへの稼動時の温度上昇も減少し安定した品質の画像を得ることが可能となった。
図10は冷却液体循環システムを示す概略図である。定着ローラの熱を液体で冷却するさいに、定着ローラ1の周囲に図7や8で示したような中空構造のカバー部材6を設ける。
そのさい、図10の冷却液体循環システムを利用する。このシステムは液体循環プールCを設けて冷却する。液体循環のためには、チューブやパイプD、放熱制御装置E、ポンプF等も必要である。
定着装置で発生する熱が周囲に放熱しないように効果的な熱遮蔽板や断熱装置を設けるが、画像形成装置が連続稼動時などこれら対策用の部材も温度上昇するため、冷却手段が必要となる。そのため、液体冷却(以下、液冷とも称す)させるために循環装置を設ける。
図10において、放熱制御装置Eは定着装置が稼動し温度が上昇したさいに、液体の温度を低下させるための手段である。放熱制御装置は自然空冷や強制空冷、その他の冷却により装置に応じて種々の方法が用いられる。
図11はペルチェ素子の放熱部を筐体フレームに固定した場合を示す概略斜視図である。ペルチェ素子7は電流を流すと、冷却する部分と発熱する部分が生じ冷却側は液体循環で冷却させ、放熱部はフレーム9に固定し、熱伝導で筐体に放熱させた。
ここでは、電子冷却素子としてペルチェ素子を利用している。ペルチェ素子7は、上述のごとく、通電すると片面は冷え、反対面は加熱される特徴がある(加熱面側を放熱部と称する)。
これを放熱冷却させることによって、もう片面の冷却効率を維持できる。そのため、ペルチェ素子7の放熱部を装置筐体の構造体である、支柱やフレーム金属へ取り付け、熱伝導によって放熱部を効率よく冷却させるものである。
図12はヒートパイプの一端をフレームに固定した構成を示す概略斜視図である。図12において、ヒートパイプ10の一端をフレーム9に固定して放熱させるようにしている。
液体の放熱に用いたヒートパイプ10は定着で昇温した循環液とその一端が接触して、熱を奪い反対側に端へ伝熱する。その部分がフレーム9に接触しているので放熱し、循環液を冷却させる。
熱伝導性に優れたヒートパイプ10を冷却に用いることにより、周囲に温度上昇を来たさない定着装置を有した画像形成装置を提供する。ヒートパイプや装置カバーを冷却するファンも取り付けてよく、液温を監視してファンの作動も制御しても良い。
熱遮蔽板や真空断熱装置などの工夫により効果的に温度上昇を抑えることも可能であるが、高速機などではさらに効果のある工夫も必要とされる。本発明のような液体を循環させる方式を定着装置に付帯させることにより、温度上昇を抑えることが可能となった。
図13は装置カバーを冷却するようにクロスフローファンを設ける構成を示す概略斜視図である。図13では、ヒートパイプ10の放熱部を固定したフレーム9と連結した装置カバー11を冷却するようにクロスフローファン12を設けている。
極端にいえば筐体の一部であればどこでも良いが、例えば支柱やフレーム9にペルチェ素子7やヒートパイプ10の放熱部を取り付け、筐体へ熱を逃がすような工夫がなされている。
さらにまた、筐体の装置カバー11等はフレームで固定させているが、熱的にも接触しているため、熱伝導によって熱が伝わる。大きな面積を有する装置カバー11をファン12による強制対流で一段と冷却し、効率の向上を図ることができる。
図14は熱制御装置と放熱制御装置を備えた定着装置を示す概略斜視図である。図14において、熱制御装置は液体プールC、放熱制御装置はペルチェ素子7の例である。
定着装置Aの熱は液体循環によってペルチェ素子7で冷却されるが、図示したように、液体循環ポンプFで液体を循環させ、ペルチェ素子7の冷却部で液体を冷却した。液体冷却を用いて、定着装置A周囲の各種装置や部材に温度上昇を生じさせないようにしている。
熱制御装置とペルチェ素子やヒートパイプを用いた液体冷却機能を有する液体循環方式の放熱制御装置を具備した定着装置によって、周囲温度がほとんど上昇しないシステムを構築できる。
図15はペルチェ素子と液体循環装置を設けた画像形成装置を一部分を切り欠いて示す概略斜視図である。装置の稼動にあわせて液温を監視し、ペルチェ素子7の作動を適正に制御できるようにしている。ペルチェ素子7を冷却に用いて周囲に温度上昇を来たさない定着装置Aを有した画像形成装置を提供する。
液体の冷却手段を設けることにより、液温を調整できるため高速機から低速機まで各種機器に対応することができるようになった。液体の冷却にペルチェ素子を用いた。
循環液はペルチェ素子の冷却側と接触して定着で昇温した熱を冷却させた。一方、ペルチェ素子の冷却側と反対側は温度が上昇するので、筐体フレームに接触することによって熱伝導で冷えるため、充分な性能を示した。
液体の放熱にヒートパイプを用いた結果、定着の熱で温度が上昇した液体はヒートパイプを伝熱し、他端が室温の筐体フレームに接触することによって熱伝導で冷えるため、温度下げることが可能であり効果があった。
高速機の場合には、さらに温度を低下させるほど昇温したため、フレームと接触している筐体カバーもファンで冷却した結果、放熱面積と強制空冷によって充分な冷却能率を示した。
従来のファン空冷による定着装置周囲の温度上昇に比べて温度は低下し、安定した画像が得られるようになった。高速機から低速機まで種々のスピードでの装置に対応でき、従来に比して定着装置周囲の温度は低下し、安定した画像が得られるようになった。
定着装置内部のローラの配置を示す概略斜視図である。 図1の定着装置内部のローラと熱遮蔽板の配置を示す概略斜視図である。 図2のローラと熱遮蔽板の配置を示す概略断面図である。 熱遮蔽板の内側反射板の形状を説明する概略断面図である。 熱遮蔽板を組み込んだ定着装置の概略図である。 前述の実施の形態の定着装置を組み込んだ複写機を画像形成装置として示す概略図である。 中空構造の真空断熱装置を備えた定着装置を示す概略図である。 中空構造の真空断熱装置と熱遮蔽板を備えた定着装置を示す概略断面図である。 中空構造の真空断熱装置と曲率を有する熱遮蔽板を備えた定着装置を示す概略断面図である。 冷却液体循環システムを示す概略図である。 ペルチェ素子の放熱部を筐体フレームに固定した場合を示す概略斜視図である。 ヒートパイプの一端をフレームに固定した構成を示す概略斜視図である。 装置カバーを冷却するようにクロスフローファンを設ける構成を示す概略斜視図である。 熱制御装置と放熱制御装置を備えた定着装置を示す概略斜視図である。 ペルチェ素子と液体循環装置を設けた画像形成装置の一部分を切り欠いて示す概略斜視図である。
符号の説明
A 定着装置
B 画像形成装置
C 液体循環プール
D 液体輸送チューブ(パイプ)
E 放熱制御装置
F 液体循環ポンプ
1 定着ローラ
2 熱源(ハロゲンランプ)
3 加圧ローラ
4 熱遮蔽板
6 カバー部材(真空断熱装置)
7 放熱制御装置(ペルチェ素子)
10 ヒートパイプ
12 ファン

Claims (17)

  1. 電子写真式画像形成装置に用いる定着装置に使用する熱制御装置において、前記定着装置内部の熱源と前記定着装置を覆うカバー部材間、あるいはカバー部材に1つまたは複数の熱遮蔽板を設けたことを特徴とする熱制御装置。
  2. 表面反射率RがR≧80%である熱遮蔽板を少なくとも1枚備えていることを特徴とする請求項1記載の熱制御装置。
  3. 前記熱遮蔽板の高反射面側が前記定着装置内部の前記熱源に対向して配置されることを特徴とする請求項1又は2記載の熱制御装置。
  4. 請求項1ないし3記載の熱遮蔽板を備える熱制御装置を有することを特徴とする定着装置。
  5. 請求項4記載の定着装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
  6. 電子写真式画像形成装置に用いる定着装置において、前記定着装置のカバー部材が中空構造であって、内部が真空状態であるか、あるいは真空を保持できることを特徴とする熱制御装置。
  7. 請求項1記載の1つあるいは複数の熱遮蔽板と、請求項6記載の熱制御装置とを複合化したことを特徴とする熱制御装置。
  8. 請求項2記載の高反射率を有する熱遮蔽板と、請求項6記載の熱制御装置とを複合化したことを特徴とする熱制御装置。
  9. 請求項7または8記載の複合化した熱制御装置を備えたことを特徴とする定着装置。
  10. 請求項6、7、8記載の熱制御装置、又は請求項9記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
  11. 電子写真式画像形成装置に用いる定着装置の熱制御装置において、前記定着装置のカバー部材が液体の循環装置を備えることを特徴とする熱制御装置。
  12. 前記液体を冷却するための放熱制御装置をさらに備えたことを特徴とする請求項11記載の熱制御装置。
  13. 前記放熱制御装置がペルチェ素子であり、このペルチェ素子の放熱部が筐体の一部に固定されていることを特徴とする請求項12記載の熱制御装置。
  14. 前記放熱制御装置がヒートパイプであり、このヒートパイプの一端が筐体の一部に固定されていることを特徴とする請求項12記載の熱制御装置。
  15. 前記筐体の一部あるいは放熱制御装置も含めてファンで冷却することを特徴とする請求項13および14記載の熱制御装置。
  16. 請求項11記載の熱制御装置と、請求項12乃至14に記載の放熱制御装置とを備えたことを特徴とする定着装置。
  17. 請求項16記載の定着装置を備えたことを特徴とする画像形成装置。
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