JP2004170443A - 画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱の影響を受けやすい手段に対する冷却効果を一層高めるとともに、省スペース化も可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】像担持体4a上に露光して潜像を書き込み、該潜像をトナーを含む現像剤により現像して、形成されたトナー像を記録紙に転写後定着させ、画像を得る画像形成装置において、該画像形成装置は、画像形成工程において必要な熱を供給する熱源12と、該熱源12から保護される被保護部2を有し、該熱源12と該被保護部2との間に熱伝達を防止するためのスペース14を設けるとともに、熱交換装置14aを、冷却面14bが該被保護部2側、放熱面14cが該熱伝達防止スペース14の内部に位置するように設置する。
【選択図】 図3
【解決手段】像担持体4a上に露光して潜像を書き込み、該潜像をトナーを含む現像剤により現像して、形成されたトナー像を記録紙に転写後定着させ、画像を得る画像形成装置において、該画像形成装置は、画像形成工程において必要な熱を供給する熱源12と、該熱源12から保護される被保護部2を有し、該熱源12と該被保護部2との間に熱伝達を防止するためのスペース14を設けるとともに、熱交換装置14aを、冷却面14bが該被保護部2側、放熱面14cが該熱伝達防止スペース14の内部に位置するように設置する。
【選択図】 図3
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真プロセスを用いた画像形成装置に関し、さらに詳しくは、熱定着を採用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置は、機内に、熱源を有するユニットと熱の影響を受け易いユニットとを備え持ち、画像形成作業を成している。例えば、熱源を有するユニットとしては、ヒータを内部に備えるローラを用いた熱定着手段等が挙げられる。記録紙上に転写されたトナー像に150℃前後の熱を加え、トナーを溶融させるとともに加圧して画像を定着させるものである。一方、像担持体上に潜像を形成する露光手段、トナーを扱う像担持体、現像手段、転写手段、クリーニング手段は、機内の温度上昇の影響を受けやすい。露光手段は、精度の高い光学部品を有する装置であり、これらの部品が温度の影響を受けると、原稿に忠実な潜像の形成ができなくなる。また、像担持体、現像手段、転写手段、クリーニング手段に定着手段の熱が及ぶと、トナーが熱の影響を受けて凝固、融着等を起こし、異常画像の原因となる。そこで、これらの手段への熱の影響を低減させるべく、熱定着手段との配置関係を考慮した設計等がなされている。
しかし、現状、多彩なプロセスを有する画像形成装置は、機械部品、電子部品が多数になり、機内の部品密度は高く、少スペース化を考慮した部品のレイアウト設計が難解になってきている。
【0003】
特許文献1には、熱の影響を受けやすい第1の装置と、熱源を有する第2の装置との間に熱移動素子を備える画像形成装置が開示されている。この熱移動素子は、吸熱側を第1の装置側、排熱側を第2の装置側として配置されている。このような構成により、第1の装置の熱を吸熱して第1の装置を冷却すると共に、第2の装置側に排熱して第2の装置を保温し、熱源の省エネの達成及び第1の装置の温度上昇防止が図れるとしている。しかしながら、機内のレイアウトによっては、熱の影響を受けやすい装置に対する冷却効果を一層向上させる必要がある場合がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−98861号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記問題点に鑑み、本発明は、熱の影響を受けやすい手段に対する冷却効果を一層高めるとともに、省スペース化も可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、発明者らが鋭意検討を行った結果、熱源を有するユニットと熱の影響を受けやすいユニットとの間に設ける熱交換装置の放熱の効率を上げれば吸熱の効率が上がるという原理に基づき、放熱側の熱を効率的に逃がす手段を設けることで、熱の影響を受けやすいユニットに対する冷却効果の向上が実現できることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
すなわち、請求項1に記載の発明は、像担持体上に露光して潜像を書き込み、該潜像をトナーを含む現像剤により現像して、形成されたトナー像を記録紙に転写後定着させ、画像を得る画像形成装置において、該画像形成装置は、画像形成工程において必要な熱を供給する熱源と、該熱源から保護される被保護部を有し、該熱源と該被保護部との間に熱伝達を防止するためのスペースを設けるとともに、熱交換装置を、冷却面が該被保護部側、放熱面が該熱伝達防止スペースの内部に位置するように設置した画像形成装置である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記熱交換装置の冷却面側と放熱面側の間に断熱部材を設ける画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記熱交換装置の冷却面の部材の0℃における熱伝導率が80J/m・s・K以上である画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記熱交換装置の冷却面の部材の一部をフィン形状とする画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記熱伝達防止スペースの外装面側に排熱用ファンを設ける画像形成装置である。
【0008】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記熱源が定着手段であり、前記被保護部が現像手段である画像形成装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。図2は、図1の画像形成装置を背面からみた図である。
自動原稿読取装置1を装置上部に有し、その下方に、光学系ユニット3、像担持体である感光体4aを含む感光体ユニット4、現像ユニット2、中間転写ユニット5が配置されている。中間転写ユニット5の下方には、記録紙にトナー像を転写する転写ユニット7が配置され、その横にトナー像を転写された記録紙を搬送する搬送ベルト8、引き続いて記録紙上にトナー像を定着させる定着ユニット12が配置されている。
自動原稿読取装置1で原稿を読み取り、読み取った画像データに基づいて光学系ユニット3のレーザーが感光体4aに潜像を書き込む。そして、その潜像に、現像ユニット2によりトナーが供給され、顕像化され、中間転写ユニット5に転写されて一時的に担持される。一方で、給紙ユニット9もしくは手差し給紙台6から、転写ユニット7に向け記録紙が搬送される。中間転写ユニット5のトナー像は、搬送されてきた記録紙に転写ユニット7にて転写され、搬送ベルト8で搬送されて定着ユニット12で記録紙に定着される。このようにして画像が形成された記録紙は、排紙部にて排紙される。
【0010】
上記感光体ユニット4、現像ユニット2、中間転写ユニット5、転写ユニット7は、未定着状態のトナーを扱っているユニットである。トナーは熱による影響を受けると凝固、融着等の現象を起こし、異常画像を発生してしまう為、熱の影響を受け易いユニット、すなわち被保護部に相当する。
定着ユニット12は内部にハロゲンランプ等の熱源を備える加熱ローラ11と、加熱ローラ11に対して圧接するように配置された加圧ローラ10とから構成されている。これらのローラ間には所定幅のニップ部が形成されており、このニップ部を記録紙が通過するときに加熱及び加圧され、記録紙上の未定着画像が定着される。従って、定着ユニット12は熱源を有するユニットに相当する。
図1及び図2から分かる通り、上記に示した熱の影響を受け易いユニットと熱源を有するユニットとは、画像形成装置全体の小型化を図るべく、互いに近接配置されており、感光体ユニット4、現像ユニット2、中間転写ユニット5、転写ユニット7は、定着ユニット12の熱源の影響を多大に受けやすい配置関係にある。
【0011】
そこで、本発明の画像形成装置は、熱源である定着ユニット12と、最も熱源の熱の影響を受け易い配置となっている現像ユニット2との間に、熱伝達を防止するためのスペース14を設け、熱交換装置を配置する。図3は、熱交換装置の配置を示す図である。熱交換装置としては、例えばペルチェ素子14aを用いることができる。ペルチェ素子14aは、冷却面14bが現像ユニット2に向かい、放熱面14cが定着ユニット12と現像ユニット2の間に設けた熱伝達防止スペース14の内部に位置するように設置される。冷却面14bでは現像ユニット2の熱が吸熱され、現像ユニット2が冷却される。一方、冷却面14bで吸熱された熱は放熱面14cで放熱される。このとき、ペルチェ素子14aの放熱面14cと定着ユニット12との間には熱伝達防止スペース14が設けられているため、放熱面14cが直接熱源である定着ユニット12の加熱ローラ11の影響を受けることがない。
従来は、高温である熱源に直接放熱面14cが接するように設置していたため、放熱面14cは蓄熱してしまいエネルギーの移動が鈍くなり、その結果、冷却面14bの吸熱効率が悪かった。しかしながら、本発明のように、放熱面14cを熱伝達防止スペース14内部に位置するように、熱源から隔離して設置することで、ペルチェ素子14aの放熱面14cは放熱しやすくなり、それゆえに吸熱効率が向上する。
また、このようにペルチェ素子14aを使用することで冷却が目的のファン等の設置が必要でなくなる為、少スペース化・低騒音化の効果も得ることができる。
【0012】
図3において、熱伝達防止スペース14の外装面側に、排熱用ファン14fを設ける構成としても良い。熱伝達防止スペース14に滞留する熱を機外に排出し、ペルチェ素子14aの放熱効果を高めることができる。
【0013】
図4は、ペルチェ素子14aの冷却面と放熱面との間に断熱部材を設けた構成を示す図である。図4(a)は、ペルチェ素子14aの冷却面14b側を枠体で囲み、その内部に断熱部材14dを設けた例である。放熱面14cは、先に示した実施形態と同様、熱伝達防止スペース14の内部に位置するように配置されている。図4(b)は、放熱面14cのみを断熱部材14dを使用した枠体で囲んで構成した例である。この場合、断熱部材14dそのものを枠体として使用してもよいし、設けたダクト等に断熱部材14dを貼る形としてもよい。断熱部材14dを設けた箇所が遮蔽板の役目を果たす。
このように、ペルチェ素子14aの冷却面と放熱面との間に断熱部材14dを設けることで、ペルチェ素子14aに放熱された熱、及び定着ユニット12の熱の現像ユニット2側への移動を抑制し、現像ユニット2が受ける熱の影響を防止することができる。また、断熱部材14dをダクト状に設けることで、ダクトの内部に熱を溜め、熱の流れのコントロールをすることができる。熱伝達防止スペース14の外装面に排熱用ファン14fを設ければ、強制的に機外に排熱することもできるため、機内の至る所に熱が拡散することなく、効率的な排熱が可能となる。
なお、断熱部材14dとしては、多孔質無機フィラー、耐熱無機繊維を主原料として含んで構成される断熱ボード、具体的な製品名としては、(株)アスクテクニカ社製リバティーボード等を用いることができる。
【0014】
更に、図3、図4において、ペルチェ素子14aの冷却面14bの部材を熱伝導性の良い部材とすることが好ましい。冷却面14bの熱伝導性を上げることで、冷却面14bの吸熱効率を一層向上させることができるからである。ここで、熱伝導性の良い部材とは、0℃における熱伝導率κが80J/m・s・K以上の部材を指す。具体的には、鉄、アルミニウム、銅、銀等が挙げられる。
【0015】
また、図5は、ペルチェ素子14aの冷却面の部材の一部をフィン形状14eとした構成を示す図である。このように、冷却面14bの部材の形状を表面積の大きな形状とすることでも、冷却面14bの吸熱効率を向上させることができる。
【0016】
尚、本実施の形態においては、熱源を定着ユニット12、被保護部を現像ユニット2として説明してきたが、本発明はこれに限るものでなく、機内のレイアウトによって、例えば、被保護部が感光体ユニット4、あるいは転写ユニット7等であってもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明により、熱源と熱源から保護される被保護部との間に熱交換装置を設け、熱交換装置の放熱面の放熱効率を高めたことで、冷却面の吸熱効率を向上させることができ、被保護部に対する冷却効果の高い画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置を背面からみた図である。
【図3】熱交換装置の配置を示す図である。
【図4】ペルチェ素子の冷却面と放熱面との間に断熱部材を設けた構成を示す図である。
【図5】ペルチェ素子の冷却面の部材の一部をフィン形状とした構成を示す図である。
【符号の説明】
1 自動原稿読取装置
2 現像ユニット
3 光学系ユニット
4 感光体ユニット
4a 感光体(像担持体)
5 中間転写ユニット
7 転写ユニット
10 加圧ローラ
11 加熱ローラ
12 定着ユニット
14 熱伝達防止スペース
14a ペルチェ素子(熱交換装置)
14b 冷却面
14c 放熱面
14d 断熱部材
14e フィン
14f 排熱用ファン
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真プロセスを用いた画像形成装置に関し、さらに詳しくは、熱定着を採用した画像形成装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
複写機、プリンタ等の電子写真プロセスを用いた画像形成装置は、機内に、熱源を有するユニットと熱の影響を受け易いユニットとを備え持ち、画像形成作業を成している。例えば、熱源を有するユニットとしては、ヒータを内部に備えるローラを用いた熱定着手段等が挙げられる。記録紙上に転写されたトナー像に150℃前後の熱を加え、トナーを溶融させるとともに加圧して画像を定着させるものである。一方、像担持体上に潜像を形成する露光手段、トナーを扱う像担持体、現像手段、転写手段、クリーニング手段は、機内の温度上昇の影響を受けやすい。露光手段は、精度の高い光学部品を有する装置であり、これらの部品が温度の影響を受けると、原稿に忠実な潜像の形成ができなくなる。また、像担持体、現像手段、転写手段、クリーニング手段に定着手段の熱が及ぶと、トナーが熱の影響を受けて凝固、融着等を起こし、異常画像の原因となる。そこで、これらの手段への熱の影響を低減させるべく、熱定着手段との配置関係を考慮した設計等がなされている。
しかし、現状、多彩なプロセスを有する画像形成装置は、機械部品、電子部品が多数になり、機内の部品密度は高く、少スペース化を考慮した部品のレイアウト設計が難解になってきている。
【0003】
特許文献1には、熱の影響を受けやすい第1の装置と、熱源を有する第2の装置との間に熱移動素子を備える画像形成装置が開示されている。この熱移動素子は、吸熱側を第1の装置側、排熱側を第2の装置側として配置されている。このような構成により、第1の装置の熱を吸熱して第1の装置を冷却すると共に、第2の装置側に排熱して第2の装置を保温し、熱源の省エネの達成及び第1の装置の温度上昇防止が図れるとしている。しかしながら、機内のレイアウトによっては、熱の影響を受けやすい装置に対する冷却効果を一層向上させる必要がある場合がある。
【0004】
【特許文献1】
特開2000−98861号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
そこで、上記問題点に鑑み、本発明は、熱の影響を受けやすい手段に対する冷却効果を一層高めるとともに、省スペース化も可能な画像形成装置を提供することを課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、発明者らが鋭意検討を行った結果、熱源を有するユニットと熱の影響を受けやすいユニットとの間に設ける熱交換装置の放熱の効率を上げれば吸熱の効率が上がるという原理に基づき、放熱側の熱を効率的に逃がす手段を設けることで、熱の影響を受けやすいユニットに対する冷却効果の向上が実現できることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
すなわち、請求項1に記載の発明は、像担持体上に露光して潜像を書き込み、該潜像をトナーを含む現像剤により現像して、形成されたトナー像を記録紙に転写後定着させ、画像を得る画像形成装置において、該画像形成装置は、画像形成工程において必要な熱を供給する熱源と、該熱源から保護される被保護部を有し、該熱源と該被保護部との間に熱伝達を防止するためのスペースを設けるとともに、熱交換装置を、冷却面が該被保護部側、放熱面が該熱伝達防止スペースの内部に位置するように設置した画像形成装置である。
【0007】
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置において、前記熱交換装置の冷却面側と放熱面側の間に断熱部材を設ける画像形成装置である。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置において、前記熱交換装置の冷却面の部材の0℃における熱伝導率が80J/m・s・K以上である画像形成装置である。
請求項4に記載の発明は、請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、前記熱交換装置の冷却面の部材の一部をフィン形状とする画像形成装置である。
請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、前記熱伝達防止スペースの外装面側に排熱用ファンを設ける画像形成装置である。
【0008】
請求項6に記載の発明は、請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、前記熱源が定着手段であり、前記被保護部が現像手段である画像形成装置である。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。図2は、図1の画像形成装置を背面からみた図である。
自動原稿読取装置1を装置上部に有し、その下方に、光学系ユニット3、像担持体である感光体4aを含む感光体ユニット4、現像ユニット2、中間転写ユニット5が配置されている。中間転写ユニット5の下方には、記録紙にトナー像を転写する転写ユニット7が配置され、その横にトナー像を転写された記録紙を搬送する搬送ベルト8、引き続いて記録紙上にトナー像を定着させる定着ユニット12が配置されている。
自動原稿読取装置1で原稿を読み取り、読み取った画像データに基づいて光学系ユニット3のレーザーが感光体4aに潜像を書き込む。そして、その潜像に、現像ユニット2によりトナーが供給され、顕像化され、中間転写ユニット5に転写されて一時的に担持される。一方で、給紙ユニット9もしくは手差し給紙台6から、転写ユニット7に向け記録紙が搬送される。中間転写ユニット5のトナー像は、搬送されてきた記録紙に転写ユニット7にて転写され、搬送ベルト8で搬送されて定着ユニット12で記録紙に定着される。このようにして画像が形成された記録紙は、排紙部にて排紙される。
【0010】
上記感光体ユニット4、現像ユニット2、中間転写ユニット5、転写ユニット7は、未定着状態のトナーを扱っているユニットである。トナーは熱による影響を受けると凝固、融着等の現象を起こし、異常画像を発生してしまう為、熱の影響を受け易いユニット、すなわち被保護部に相当する。
定着ユニット12は内部にハロゲンランプ等の熱源を備える加熱ローラ11と、加熱ローラ11に対して圧接するように配置された加圧ローラ10とから構成されている。これらのローラ間には所定幅のニップ部が形成されており、このニップ部を記録紙が通過するときに加熱及び加圧され、記録紙上の未定着画像が定着される。従って、定着ユニット12は熱源を有するユニットに相当する。
図1及び図2から分かる通り、上記に示した熱の影響を受け易いユニットと熱源を有するユニットとは、画像形成装置全体の小型化を図るべく、互いに近接配置されており、感光体ユニット4、現像ユニット2、中間転写ユニット5、転写ユニット7は、定着ユニット12の熱源の影響を多大に受けやすい配置関係にある。
【0011】
そこで、本発明の画像形成装置は、熱源である定着ユニット12と、最も熱源の熱の影響を受け易い配置となっている現像ユニット2との間に、熱伝達を防止するためのスペース14を設け、熱交換装置を配置する。図3は、熱交換装置の配置を示す図である。熱交換装置としては、例えばペルチェ素子14aを用いることができる。ペルチェ素子14aは、冷却面14bが現像ユニット2に向かい、放熱面14cが定着ユニット12と現像ユニット2の間に設けた熱伝達防止スペース14の内部に位置するように設置される。冷却面14bでは現像ユニット2の熱が吸熱され、現像ユニット2が冷却される。一方、冷却面14bで吸熱された熱は放熱面14cで放熱される。このとき、ペルチェ素子14aの放熱面14cと定着ユニット12との間には熱伝達防止スペース14が設けられているため、放熱面14cが直接熱源である定着ユニット12の加熱ローラ11の影響を受けることがない。
従来は、高温である熱源に直接放熱面14cが接するように設置していたため、放熱面14cは蓄熱してしまいエネルギーの移動が鈍くなり、その結果、冷却面14bの吸熱効率が悪かった。しかしながら、本発明のように、放熱面14cを熱伝達防止スペース14内部に位置するように、熱源から隔離して設置することで、ペルチェ素子14aの放熱面14cは放熱しやすくなり、それゆえに吸熱効率が向上する。
また、このようにペルチェ素子14aを使用することで冷却が目的のファン等の設置が必要でなくなる為、少スペース化・低騒音化の効果も得ることができる。
【0012】
図3において、熱伝達防止スペース14の外装面側に、排熱用ファン14fを設ける構成としても良い。熱伝達防止スペース14に滞留する熱を機外に排出し、ペルチェ素子14aの放熱効果を高めることができる。
【0013】
図4は、ペルチェ素子14aの冷却面と放熱面との間に断熱部材を設けた構成を示す図である。図4(a)は、ペルチェ素子14aの冷却面14b側を枠体で囲み、その内部に断熱部材14dを設けた例である。放熱面14cは、先に示した実施形態と同様、熱伝達防止スペース14の内部に位置するように配置されている。図4(b)は、放熱面14cのみを断熱部材14dを使用した枠体で囲んで構成した例である。この場合、断熱部材14dそのものを枠体として使用してもよいし、設けたダクト等に断熱部材14dを貼る形としてもよい。断熱部材14dを設けた箇所が遮蔽板の役目を果たす。
このように、ペルチェ素子14aの冷却面と放熱面との間に断熱部材14dを設けることで、ペルチェ素子14aに放熱された熱、及び定着ユニット12の熱の現像ユニット2側への移動を抑制し、現像ユニット2が受ける熱の影響を防止することができる。また、断熱部材14dをダクト状に設けることで、ダクトの内部に熱を溜め、熱の流れのコントロールをすることができる。熱伝達防止スペース14の外装面に排熱用ファン14fを設ければ、強制的に機外に排熱することもできるため、機内の至る所に熱が拡散することなく、効率的な排熱が可能となる。
なお、断熱部材14dとしては、多孔質無機フィラー、耐熱無機繊維を主原料として含んで構成される断熱ボード、具体的な製品名としては、(株)アスクテクニカ社製リバティーボード等を用いることができる。
【0014】
更に、図3、図4において、ペルチェ素子14aの冷却面14bの部材を熱伝導性の良い部材とすることが好ましい。冷却面14bの熱伝導性を上げることで、冷却面14bの吸熱効率を一層向上させることができるからである。ここで、熱伝導性の良い部材とは、0℃における熱伝導率κが80J/m・s・K以上の部材を指す。具体的には、鉄、アルミニウム、銅、銀等が挙げられる。
【0015】
また、図5は、ペルチェ素子14aの冷却面の部材の一部をフィン形状14eとした構成を示す図である。このように、冷却面14bの部材の形状を表面積の大きな形状とすることでも、冷却面14bの吸熱効率を向上させることができる。
【0016】
尚、本実施の形態においては、熱源を定着ユニット12、被保護部を現像ユニット2として説明してきたが、本発明はこれに限るものでなく、機内のレイアウトによって、例えば、被保護部が感光体ユニット4、あるいは転写ユニット7等であってもよい。
【0017】
【発明の効果】
以上説明してきたように、本発明により、熱源と熱源から保護される被保護部との間に熱交換装置を設け、熱交換装置の放熱面の放熱効率を高めたことで、冷却面の吸熱効率を向上させることができ、被保護部に対する冷却効果の高い画像形成装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る画像形成装置の概略構成図である。
【図2】図1の画像形成装置を背面からみた図である。
【図3】熱交換装置の配置を示す図である。
【図4】ペルチェ素子の冷却面と放熱面との間に断熱部材を設けた構成を示す図である。
【図5】ペルチェ素子の冷却面の部材の一部をフィン形状とした構成を示す図である。
【符号の説明】
1 自動原稿読取装置
2 現像ユニット
3 光学系ユニット
4 感光体ユニット
4a 感光体(像担持体)
5 中間転写ユニット
7 転写ユニット
10 加圧ローラ
11 加熱ローラ
12 定着ユニット
14 熱伝達防止スペース
14a ペルチェ素子(熱交換装置)
14b 冷却面
14c 放熱面
14d 断熱部材
14e フィン
14f 排熱用ファン
Claims (6)
- 像担持体上に露光して潜像を書き込み、該潜像をトナーを含む現像剤により現像して、形成されたトナー像を記録紙に転写後定着させ、画像を得る画像形成装置において、
該画像形成装置は、画像形成工程において必要な熱を供給する熱源と、該熱源から保護される被保護部を有し、
該熱源と該被保護部との間に熱伝達を防止するためのスペースを設けるとともに、熱交換装置を、冷却面が該被保護部側、放熱面が該熱伝達防止スペースの内部に位置するように設置する
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1に記載の画像形成装置において、
前記熱交換装置の冷却面側と放熱面側の間に断熱部材を設ける
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1又は2に記載の画像形成装置において、
前記熱交換装置は、冷却面の部材の0℃における熱伝導率が80J/m・s・K以上である
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし3のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記熱交換装置は、冷却面の部材の一部をフィン形状とする
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし4のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記画像形成装置は、前記熱伝達防止スペースの外装面側に排熱用ファンを設ける
ことを特徴とする画像形成装置。 - 請求項1ないし5のいずれかに記載の画像形成装置において、
前記熱源は、定着手段であり、前記被保護部は、現像手段である
ことを特徴とする画像形成装置。
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Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007086538A (ja) * | 2005-09-22 | 2007-04-05 | Fuji Xerox Co Ltd | 定着装置および画像形成装置 |
JP2009036852A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Kyocera Mita Corp | 現像装置 |
JP2010020295A (ja) * | 2008-06-11 | 2010-01-28 | Canon Inc | 画像形成装置 |
CN102109786A (zh) * | 2009-12-24 | 2011-06-29 | 夏普株式会社 | 图像形成设备 |
-
2002
- 2002-11-15 JP JP2002332496A patent/JP2004170443A/ja active Pending
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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