JP5971161B2 - 定着装置画像形成装置 - Google Patents
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Description
図7に示されるように、画像形成装置10は、上下方向(Y方向)の下側から上側へ向けて、記録媒体の一例としてのシート部材Pが収容される用紙収容部12と、用紙収容部12の上側に設けられ用紙収容部12から供給されるシート部材Pに画像形成を行う主動作部14と、主動作部14の上側に設けられ原稿(図示省略)を読み取る原稿読取部16と、各部へシート部材Pを搬送する搬送部18と、主動作部14内に設けられ画像形成装置10の各部の動作を制御する制御部20と、を含んで構成されている。そして、画像形成装置10は、複数のフレーム部材で構成された筐体としての装置本体10Aを備えている。
用紙収容部12は、サイズの異なるシート部材Pを収容可能な第1収容部22、第2収容部24、第3収容部26、及び第4収容部28を備えている。第1収容部22、第2収容部24、第3収容部26、及び第4収容部28は、収容されたシート部材Pを一枚ずつ送り出す送り出しロール32と、送り出されたシート部材Pを画像形成装置10内に設けられた搬送路30に搬送する搬送ロール34と、を備えている。
搬送部18は、搬送ロール34に対して搬送路30の下流側に配置され、シート部材Pを一枚ずつ搬送する複数の搬送ロール36を備えている。さらに、シート部材Pの搬送方向で搬送ロール36に対して下流側には、シート部材Pを一端停止させると共に、決められたタイミングで後述する二次転写位置へシート部材Pを送り出すことで画像転写の位置合せを行う位置合せロール38が配置されている。
原稿読取部16は、複数の原稿(図示省略)を置くことが可能な原稿置台41と、一枚の原稿が載せられるプラテンガラス42と、プラテンガラス42に載せられた原稿を読み取る原稿読取装置44と、読み取られた原稿が排出される原稿排出部43と、を備えている。
主動作部14は、シート部材P上にトナー画像を形成する画像形成部60と、画像形成部60によって形成されたシート部材P上に形成されたトナー画像を熱と圧力によりシート部材Pに定着する定着装置100と、を備えている。
画像形成部60は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の各トナーに対応した像保持体62K、62C、62M、62Yを備える画像形成ユニット64K、64C、64M、64Yと、像保持体62K、62C、62M、62Yの外周面に向けて光ビームLを出射して露光を行う露光ユニット66K、66C、66M、66Yと、画像形成ユニット64K、64C、64M、64Yで形成されたトナー画像をシート部材P上に転写する転写ユニット68と、を含んで構成されている。
露光ユニット66は、光源(図示省略)から出射された光ビームを回転多面鏡(ポリゴンミラー:符号無し)で走査すると共に反射ミラーを含む複数の光学部品で反射して、各色のトナーに対応した光ビームLを像保持体62へ向けて出射する構成となっている。また、像保持体62は、露光ユニット66の下方側(−Y方向側)に設けられている。
図6に示されるように、画像形成ユニット64は、矢印+R方向(図示の時計回り方向)に回転可能とされた円柱状の像保持体62と、像保持体62の外周面と対向して回転方向の上流側から下流側へ順に配置された帯電器72、現像器74、及びクリーニング部材76と、を含んで構成されている。
図7に示されるように、転写ユニット68は、無端状の中間転写ベルト82と、像保持体62から中間転写ベルト82上にトナー画像を一次転写させる一次転写ロール84と、中間転写ベルト82上で順次重ねられたトナー画像をシート部材Pへ二次転写させる二次転写ロール86及び補助ロール88と、を含んで構成されている。
定着装置100は、シート部材Pに転写された(形成された)トナー画像を加熱する加熱部材の一例としての加熱ベルト機構102と、搬送されるシート部材Pを加熱ベルト機構102に向けて加圧する加圧部材の一例としての加圧ロール104とを備えている(図5参照)。なお、定着装置100については、詳細を後述する。
次に、本実施形態の作用について説明する。
次に、定着装置100の構成について説明する。
加熱ベルト機構102は、図5に示されるように、無端状の定着ベルト110、Z方向に延びるパッド部材112、並びにZ方向を回転軸方向とすると共にX方向に離れるロール部材114及びロール部材116を備えている。
加圧ロール104は、アルミニウム製の円柱状の回転軸104Aの外周に、シリコーンゴム製の弾性体層104Bと表面層の一例としてのフッ素系の樹脂製の離型層104Cとが積層されて構成されている。
ファン108は、例えばシロッコファンとされ、図5に示されるように、搬送ベルト96の−Y方向(下方向)に配置されている。また、ファン108によって生じた風を加圧ロール104の表面に導くガイド部材140が備えられている。さらに、ファン108によって風を吹きかけられた加圧ロール104の表面の温度を非接触で検知する検知センサ144が、加圧ロール104に対して−X方向に配置されている。そして、制御部20(図7参照)が、検知センサ144の検知結果に基づいてファン108を稼働させることで、本実施形態では、加圧ロール104の表面温度が70〔℃〕以上80〔℃〕以下になるようになっている。
以上説明したように、パッド部材112のニップ形成面113で加圧ロール104からのニップ荷重を受けることで、定着ベルト110と加圧ロール104との間には、図1(A)(B)に示されるように、定着ニップNFが形成される。そして、ニップ形成面113に角部113Aが形成されることで、定着ニップNFには、屈曲部134が形成されている。
次に、要部構成の作用について説明する。
次に、定着ニップNFにおける離型層104Cの最大歪み(最大伸び〔%〕)と加圧ロール104の清掃性能等との関係を、実機を用いて評価した。
評価方法については、定着ベルト110の表面温度を200〔℃〕とし、加圧ロール104の表面温度を70〔℃〕以上80〔℃〕以下とした。この状態で、定着装置100に、規定のトナー画像が転写された50、000枚のA4サイズの普通紙(坪量82〔g/m2〕)を挟持搬送させてトナー画像を普通紙に定着させる。その後、定着装置100に、規定のトナー画像が転写された薄コート紙(坪量73〔g/m2〕)を挟持搬送させてトナー画像を定着させる。加圧ロール104に付着物が付着した際に、形成された画像の品質に影響がでる薄コート紙を使用した。
評価項目・評価基準については、薄コート紙を定着装置100に挟持搬送させた後、加圧ロール104の表面に付着しているトナー等の付着物について目視で評価した(官能評価)。加圧ロール104に付着物が付着していない場合を◎、加圧ロール104に付着した付着物により、シート部材Pに形成される画像に不良が生じる可能性がない場合を○、画像に不良が生じる可能性があるが市場に出しても苦情が少ない場合を△、それ以外を×とした(加圧ロールの付着物評価)。
評価結果については、図3の表に示す。図3に示されるように、離型層104Cの最大歪みが2.4〔%〕以上3.4〔%〕以下の場合には、全ての評価において◎又は○となる。さらに、離型層104Cの最大歪みが2.8〔%〕以上3.4〔%〕以下の場合には、加圧ロールの付着物評価において全て◎となる。
本実施形態に係る離型層104Cの最大歪みを2.4〔%〕以上3.4〔%〕以下とすることで、前述した評価結果で記載したように、全ての評価において◎又は○となる。このように、離型層104Cの最大歪みを設定することで、特別な清掃手段を設けることなく、加圧ロール104が清掃され、さらに、シート部材Pに形成される画像の品質が品質基準を満足する。
20 制御部(制御部材の一例)
68 転写ユニット(転写手段の一例)
100 定着装置
102 加熱ベルト機構(加熱部材の一例)
104 加圧ロール(加圧部材の一例)
104C 離型層(表面層の一例)
Claims (4)
- 記録媒体に形成されたトナー画像を加熱すると共に回転可能な加熱部材と、
前記記録媒体を前記加熱部材に向けて加圧し、前記加熱部材の回転に伴って回転して前記加熱部材との間で記録媒体を挟持搬送すると共に、表面層に記録媒体を前記加熱部材に向けて加圧する加圧部位が形成されている加圧部材と、を有し、
前記加圧部位は、前記加熱部材の回転軸方向から見て屈曲する屈曲部を有するL字状とされ、前記屈曲部の最大歪みが2.4%以上3.4%以下とされる定着装置。 - 前記屈曲部の最大歪みが2.8%以上3.4%以下とされる請求項1に記載の定着装置。
- 前記表面層の温度を制御する制御部材が備えられ、
前記制御部材は、前記表面層の温度を70℃以上80℃以下に制御する請求項1又は2に記載の定着装置。 - 記録媒体にトナー画像を転写する転写手段と、
前記転写手段によって記録媒体に転写されたトナー画像を記録媒体に定着させる請求項1〜3の何れか1項に記載された定着装置と、
を備える画像形成装置。
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